fc2ブログ
10.21
Wed

原発事故の作業員が白血病 初の労災認定
NHK 2015年10月20日 16時10分

1

東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束作業などにあたった当時30代の男性作業員が白血病を発症したことについて、厚生労働省は被ばくしたことによる労災と認定し、20日、本人に通知しました。4年前の原発事故に関連してがんの発症で労災が認められたのは初めてです。

労災が認められたのは、平成23年11月からおととし12月までの間に1年半にわたって各地の原子力発電所で働き、福島第一原発の事故の収束作業などにあたった当時30代後半の男性作業員です。
厚生労働省によりますと男性は、福島第一原発を最後に作業員をやめたあと、白血病を発症したため労災を申請したということです。

2
白血病の労災の認定基準は、年間5ミリシーベルト以上被ばくし、1年を超えてから発症した場合と定められていて、厚生労働省の専門家による検討会で被ばくとの因果関係を分析してきました。

3

その結果、男性はこれまでに合わせて19.8ミリシーベルト被ばくし、特に、福島第一原発での線量が15.7ミリシーベルトと最も高く、原発での作業が原因で発症した可能性が否定できないとして労災と認定し、20日、本人に通知しました。

厚生労働省によりますと、原発作業員のがんの発症ではこれまでに13件の労災が認められていますが、4年前の原発事故に関連して労災が認められたのはこれが初めてです。

労災申請 今後増える可能性
厚生労働省によりますと、福島第一原発の事故後、被ばくによる労災は今回の件以外に10件が申請されていて、このうち7件では労災は認められませんでしたが、3件は調査が続いています。
福島第一原発で事故からこれまでに働いていた作業員は延べおよそ4万5000人で、年間5ミリシーベルト以上の被ばくをした人は2万1000人余りに上っていて、今後、労災の申請が増える可能性もあります。

専門家「今後も被ばく量に注意」
今回の労災認定についてチェルノブイリ原発の事故の際、被ばくの影響を調査した長崎大学の長瀧重信名誉教授は「労災の認定基準は、労働者を保護するために僅かでも被ばくをすれば、それに応じてリスクが上がるという考え方に基づいて定められていて、今回のケースは年間5ミリシーベルト以上という基準に当てはまったので認定されたのだと思う。福島第一原発での被ばく量は15.7ミリシーベルトとそれほど高くはないので、福島での被ばくが白血病の発症につながった可能性はこれまでのデータからみると低いと考えられるが、今後も、作業員の被ばく量については、十分注意していく必要がある」と話しています。



NHKが言う専門家長瀧重信名誉教授って?
<線量リスクの評価と健康管理>くどくど話してなかなか先に進めようとしない長瀧重信座長8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


<福島県外も検診を!>環境省のパブリックコメント締め切りは1月21日マデ。〜肝心な部分の議事録が公表されていない〜&第14回専門家会議終了後の記者会見文字起こし

原発事故:白血病の作業員に初の労災認定
毎日新聞 2015年10月20日 20時56分(最終更新 10月21日 06時46分)

 厚生労働省は20日、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業に従事し、血液のがんである白血病にかかった40代男性の労災を同日付で認定したと発表した。第1原発事故後の作業で被ばくした作業員のがん発症で労災を認めたのは初めて。原発事故から今年8月末までに福島第1原発で働いた作業員は4万人を超えているが、廃炉の完了は見通せない状況で、被ばくに伴う労災申請が今後増加する可能性がある。

 厚労省によると男性は2012年10月〜13年12月、建設会社の社員として第1原発で原子炉建屋カバーや廃棄物焼却設備の設置工事などに従事。作業中は防護服や鉛ベストを着用していたが、体調を崩し、血液のがんである白血病と診断された。男性は別の原発を含めて約1年6カ月間原発で作業し、累積の被ばく線量は19.8ミリシーベルト(第1原発だけでは15.7ミリシーベルト)。現在は通院治療中という。

 厚労省は、白血病に関する原発労働者の労災認定基準について、1976年に「年5ミリシーベルト以上で、被ばくから発症まで1年超経過していること」と定めた。福島労働局富岡労働基準監督署は男性の労災申請を受けて、作業内容などを調査。放射線医学の専門家らで作る厚労省の検討会の意見を踏まえ、認定基準を満たしていると判断した。男性には医療費や休業補償が支払われる。

 今回の認定について、厚労省は「被ばくと白血病の因果関係は明らかではないが、労働者補償の観点から認定した」としている。

 厚労省や東京電力によると、事故後に第1原発で働いた作業員は今年8月末時点で4万4851人おり、累積の被ばく線量は平均約12ミリシーベルト。このうち約47%の2万1199人が、白血病の労災認定基準の年5ミリシーベルトを超えているという。

 事故後に第1原発で働いた作業員でがんを発症し労災を申請したのは、今回認められた男性以外に7人いる。このうち3人は労災が認められず、1人が自ら申請を取り下げ、残る3人は審査中だという。

 今回の認定について、東電は20日、「労災認定されたのは協力企業の作業員で、詳細をコメントできる立場ではない。今後も作業環境の改善に努める」とのコメントを出した。【古関俊樹、関谷俊介】

 ◇原発労働者の労災認定基準

 厚生労働省は原発労働者を含む放射線業務従事者について、労働安全衛生法に基づく被ばく線量の上限(年50ミリシーベルトかつ5年100ミリシーベルト)とは別に、放射線障害による疾病ごとの労災認定基準を設定。白血病以外のがんでは、悪性リンパ腫で「年25ミリシーベルト以上」、食道がんや胃がんは「100ミリシーベルト以上」などとしている。原発労働者の労災認定は、福島第1原発事故以外でこれまでに13人(白血病6人、悪性リンパ腫5人、多発性骨髄腫2人)いる。



被ばく労災 廃炉の担い手こそ守れ
東京新聞 2015年10月21日

 東京電力福島第一原発の事故処理で高線量の被ばくを伴う作業が続いている。被ばくによる労災も現実となり、壁が厚い補償認定の見直しが必要だ。廃炉への道は作業員の安全が守られてこそある。
 廃炉に向けた過酷な作業が続く現場では、過密な労働環境で事故が相次いでいる。2013年度に32件だった死亡・負傷は14年度には64件に倍増した。

 各地で原発再稼働を進める政府はさらに、重大事故時に許容される作業員の緊急被ばく限度を、現行の年100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げようとしている。作業員にさらなる被ばくを強要するのは命の軽視ではないか。

 原発労働者の安全対策や補償は不十分だ。がんを発症しても労災認定の壁は厚い。厚生労働省が胃、食道、結腸がんについて、事故翌年の12年に公表した労災補償の考え方では、がん発症との関連がうかがわれるのは「被ばく線量は100ミリシーベルト以上」「被ばくから発症までの期間は5年以上」などと高いハードルを課している。
 だが、「何ミリシーベルト以下ならがんは発症しないという境界はない」と指摘する専門家は少なくない。厳しい基準を一律に当てはめるだけでは、収束作業で増える労災の認定が進まなくなる。厚労省によると、福島原発事故の作業での労災申請は11件。認定例は原子炉建屋の覆い設置などに従事後、急性骨髄性白血病を発症した北九州市の元作業員のケースのみ。

 現場の安全対策を問う裁判も始まった。事故収束作業に従事し、胃などにがんを発症した元作業員男性が9月、東電と元請け会社などに損害賠償を求める裁判を札幌地裁に起こした。男性は「事業者が安全配慮を怠り無用な被ばくをさせた」と主張。被ばく線量は11年7月から4カ月で56.41ミリシーベルト。線量も発症までの期間も基準に満たないなどとして労災を認められていないが、高線量の作業は線量計を持たずに行ったという。

 男性のケースのほかにも、線量計に鉛カバーをして線量を低く抑えたり、被ばく線量をごまかして働かせている問題が発覚した。男性の裁判を通じて、作業実態が明らかになれば全体的な点検、見直しは不可避になる。
 国や東電は、がん検診や健康管理手帳の交付について、福島原発事故後の「緊急作業」に従事した人に限らず幅広く、離職後も含めて受けられるようにすべきだ。何十年もかかる廃炉作業は担い手が守られなければ成り立たない。




福島第1原発事故ガレキ撤去従事 「作業で発がん」東電など提訴



IMG_1193.jpg

福島事故後被ばくで初の労災認定 白血病発症の元作業員
東京新聞 2015年10月21日 朝刊

PK2015102102100047_size0.jpg

 厚生労働省は20日、東京電力福島第一原発事故後の作業で被ばくした後に白血病になった元作業員に、労災保険を認定した。事故収束作業に伴う白血病の発症で労災が認められたのは初めて。

 厚労省によると、労災が認められたのは発症時30代後半だった男性。建設会社の社員として2011年11月~13年12月、複数の原発で作業した。12年10月以降の1年1カ月間は福島第一を担当。原子炉建屋に覆いを造ったり、使用済みの防護服などを焼却する施設を建設した。

 男性は13年12月に福島第一を去った後に体の不調を感じ、白血病と診断され労災申請した。現在は通院治療している。

 白血病の労災が認められるには、年5ミリシーベルト以上を被ばくし、作業開始から発症まで一年以上あることが基準。男性の累積被ばく線量は19.8ミリシーベルトで、福島第一での線量は大半の15.7ミリシーベルトを占めた。

 福島県の富岡労働基準監督署は、厚労省の専門家による検討会の見解を聴いた上で、福島第一での被ばくが白血病の大きな原因になった可能性があると判断した。男性には医療費や休業補償が支払われる。
 厚労省は「労災認定は補償が欠けることがないよう配慮した行政上の判断で、科学的に被ばくと健康影響の因果関係を証明したわけではない」としている。

 事故前に全国の原発で白血病や悪性リンパ腫などの労災を認められた作業員は13人。福島第一の収束作業で白血病も含むがんを発症したとする申請は8件。今回の男性を除く7件の内訳は3件が不支給、1件が取り下げ、3件が調査中。
 福島第一原発での作業をし、白血病となった男性が初めて労災認定されたことに、作業員からは「認められてよかった」との声が上がったが、収束作業の現場が被ばくとの闘いであることは変わりない。他のがんなどの労災認定には高いハードルが設けられていることなど、作業員を取り巻く環境は課題が山積している。

 白血病の認定条件の一つは「年5ミリシーベルト以上の被ばく」。東電のまとめによると、事故発生後、福島第一での作業に関わって累積で5ミリシーベルト以上被ばくした人は2万人強いる。2011年度だけで1万人以上が5ミリシーベルト超被ばくしていることなどから、「累積5ミリシーベルト以上」の2万人強の多くが、「年5ミリシーベルト以上」という条件に当てはまるとみられる。

 仮に白血病になった場合、救済の道が開けたことは安心材料になる。ただ、胃がんなどでは明確な基準が定まっておらず、100ミリシーベルト以上の被ばくが認定の一つの目安とされるなど、白血病に比べ厳しい運用がされている。
 技術者の作業員は「がんになるのでは、と不安になることもある。どうすれば認定されるのか、決めてほしい」と話した。別の作業員も「福島第一で命をかけて働いている。(国は)家族のためにも救済側に立ってほしい」と訴えた。

 胃など三カ所のがんになった元作業員は、高線量の作業をしたが、記録上の線量が100ミリシーベルトに満たないなどとして労災が認められなかった。この男性を含め、線量計を低線量の場所に置いて作業していたと証言した作業員は少なくない。その場合、実際の被ばく線量は記録より高くなる。

 現場では、がれきが除去されるなどして当初よりは線量が下がった。現在はタンク増設や敷地内の舗装が中心のため、作業員の被ばく線量も全般的には低めで推移している。
 だが今後、廃炉作業は原子炉へと近づく。ベテラン作業員は「来年はもっと高線量の作業が増える。がんになる人が増えたら、福島第一に来なくなる人が出てくるかもしれない」と懸念した。 (片山夏子)

<東電の広報担当者の話> 
作業員の労災申請や認定状況について当社はコメントする立場にない。今後も作業環境改善に取り組み、被ばく管理を徹底していく。







comment 1
10.21
Wed
第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)


ティモシー・ムソー教授



質疑応答
ムソー65

42:20
川根眞也先生(内部被ばくを考える市民研究会):
貴重な公演をありがとうございました。
空間線量との関係はわかったんですが、チェルノブイリと福島の核種の違いと生物への影響というのは研究されたのでしょうか?

ムソー:
内部被曝経路も研究しております。
ガンマスペクトロメーターを現場に持ち込んでシールディングを行ってそしてマウスや鳥を見て小さな赤いケージの中に入れて内部被曝を測定しました。
どれぐらいの放射能なのか?というのを測りましたので、どれぐらいの線量が摂取されているのかわかっております。

それと線量計を体内に埋め込んで、マウスですけれども。
埋め込んだまま野生に離して、もう一度捕獲して線量計を外して読み取りました。
外部線量がわかります。
そうすると、個体レベルで正確な測定がわかります。

鳥については全て見せる時間がなかったんですけれども、
鳥については新しい手法で足に線量計をつけました。
鳥というのは通常、繁殖期は同じエリアにとどまります。
3ヶ月、もう少し長くとどまることもありますので、同じ鳥を同じ区域で捕獲することが可能なわけです。

ツバメを例に取りますと、戻ってきます。
同じ巣に翌年も戻ってきます。
生きていればという話ですが。
なので、数百のツバメに線量計をつけて再度取ることができました。

今ちょうど、かなりのレベルで内部・外部。双方のレベルでわかりつつあります。
もちろん標準的なラジオエコロジーの手法も用いております。
理科ツールを用いて推定をするということもやっております。


44:50
ムソー70

崎山比早子先生
放射線によってミューテーションが増えるというのは放射線のアレでわかるんですけれども、
個体数が減るというのは、例えば鳥の個体数が減るというときに、
福島では大規模な除染が行われていて、表土などがフレコンバックの中に入っちゃって、
そういう形で除染の影響によって鳥とか生物、昆虫類の個体数が減るっていうのが考えられると思うんですが、
そういった点は、放射線の線量だけで増えれば減るっていう、そういった関係とどういう風にイントラクションしているのか、除染の影響はそこに入っていないかどうか?ということをお伺いしたいです。


ムソー:
非常に鋭い質問ありがとうございます。よくぞ聞いてくださいました。
私どもも実は過去9ヶ月ですけれども、個人的に大型哺乳動物をカメラトラポを使って撮影しています。
動きでセンサーがつく特別なカメラを使って写真が撮れるような仕組みがあります。
おっしゃるとおりです、先生。おっしゃるとおり。
全ての除染活動に関わる全ての活動、トラックや車も人ももちろんそうです。
表土層をとって、だいたい10mですか、道路の両側10mぐらいですからそれほどたくさんというわけではないですが、騒音があって塵(ちり)が飛び散る、そして人も怖いものが来たと動物の目には映るわけです。
本当におっしゃるとおりでこの区域4657(音消え)

4708
のような余分な活動はないと、定常状態に戻ったところでは動物に対する影響はないと思います。
そして今回出しました鳥類に対する研究というのは、こういった除染活動が行われる前です。

ムソ−71

除染が行われた後ということで昨年集中的に起こっています。
昨年は本当に何千ものトラックそして人がたくさん入って除染活動が行われています。
これはこれで目を見張るものがあるんですけれども、
これは一時的なノイズよりはずっと大きいと思います。
確かに表土層を除去している。
これはおそらく土壌がこのインパクトから回復するには数年かかると思います。
私もこの除染による影響も研究したいと思っています。
基本的な科学をやっていかなくてはなりません。
この問題についてはやっていかなくてはならないと思っていますし、願わくばやりたいと、できればと思っております。

48:11

質問女性:
チェルノブイリとの比較で最初の質問とも関係すると思うのですが、チェルノブイリから10年ぐらい経ったときにウクライナの動物学研究所の調査で、水鳥の雛が孵って、なかなか大きくなるまで生きられないというような理由の一つに、卵の殻にストロンチウムが蓄積しているというような報道を見たことがあります。
そのような調査というのをムソーさんは行っておられますか?
先ほど被曝のことがありましたが、内部の放射線核種の蓄積というようなことと病氣との関係、そういったことも見ておられるかどうか、お聞きしたいと思います。


ムソー:
殻のぶぶんですね。
実際にはチェルノブイリではそういうところを少しみました。
同じストロンチウムがここの災害のときにも出てきました、セシウムですね。
で、地上の(通訳変わる)
多分セシウム、イオン化されたもの、そして希ガス、こちらは初期だけですぐに減衰されます。
そして、二つのセシウム134と137が残り、ストロンチウムの方はごくごく微量です。
そしてチェルノブイリではかなりのストロンチウムが飛びました。
ストロンチウムはカルシウムですから、これが卵の殻に蓄積されます。
従ってかなり可能性が高いと思います。
これが原因となって、過剰な内部線量になったのではないかと思います。
特に卵というのは胚が発達するときに方向性も放射能の方を向くようになっていますから、多分ストロンチウムが胚と胚の発達と卵に対しても影響を与えたと思われます。

やりたいんですけれども、ストロンチウムの研究そのものが高くて難しくて、かつ卵を集めるのも難しいです。
時間が掛かりますのでリソースがありません、でもやりたいです。

福島の方ではペーパーが出されています。
今年初めに出されたもので、先ほどプレゼンの中でも出しました。
これはツバメを対象にしたもので、実際に線量計を巣につけて、実際の放射線環境が巣でどうなっているのか?
卵が温められたりする環境について測定しました。
そうするとより良い関係が見られます。
生存と卵、そして子孫、子との関係が見られます。
そして巣との関係もわかるようになります。
この研究は非常に小規模で、本当に小さなものです。
リソースがないということが理由です。
それとアクセスがないと。
生物学者が居なくて、「こんな汚染されたところに誰が行くんだ」という問題があるために、さらなる問題となっています。
「生物学者が実際に福島に行く」ということだけ、これもシンプルなプロセスではなく、むしろ難しくなっているぐらいです。
町によっては禁止区域の全員に対してできるだけ大勢にということもやっています。
このために科学者が入れないという状況が続いています。
従って推奨は、一緒になって協力をして、独立した科学者が一緒になってこの環境の中で研究できるような環境を作り出すということだと思います。

以上です。





続きを読む
comment 0
back-to-top