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02.26
Fri
<高浜原発4号機>放射性物質の総量6万ベクレル・計34リットルの水漏れ!!!原因は調査中

なぜ汚染水が漏れたのか?原因がわかりました。
「ボルトの締め付けが不十分だった」

高浜原発、ボルト締め付け不十分 4号機冷却水漏れの原因
2016年2月22日 19時14分 東京新聞

 関西電力が再稼働を目指す高浜原発4号機(福井県)で原子炉などの冷却水が漏れた問題で、関電は22日、配管に取り付けた弁のボルトの締め付けが不十分だったことが原因との調査結果を発表した。
 関電は26日ごろの再稼働を目指し、21日に最終的な起動試験を予定していたが、トラブルを受け延期した。工程はすでに1日程度ずれ込んでおり、再稼働が遅れる可能性がある。
 関電は22日中にボルトの締め付けなどの対策を実施し、起動試験を始める方針。
 冷却水漏れは、20日にホウ素濃度を調整する系統に通水した際、警報が鳴って発覚した。
(共同)




そして今日、2016年2月26日に高浜4号機が再稼働する。
燃料はプルトニウム入りのMOX燃料だ。
ボルトもちゃんと締められないのに、再稼働して大丈夫だろうか?
大丈夫なわけがない。

ものすごく怖い

そして、高浜原発は40年越えの1、2号機も再稼働させるつもりらしい。
パリンと割れる原子炉

原子炉が動いて、原子炉圧力容器という鋼鉄が被ばくをしていきますと、脆性から延性に変わる温度がどんどんどんどん上がってくるのです。
例えば高浜の1号機というのは、すでに脆性から延性に変わる温度が95度になっているのです。
つまり常温、今の10度20度30度という温度の時は高浜の原子炉圧力容器はもうガラスなのです。
ですから何かあればもうバリッと割れてしまうという状態になっているわけです。


40年前のテレビを見ている人は今日本にいるのだろうか?
40年前の冷蔵庫を使っている人は今日本にいるのだろうか?
40年前の電気ストーブやこたつを使用している人が今日本にいるのだろうか?

今日も言いたい
完全に気が狂ってる!


高浜原発4号機、きょう再稼働へ
TBS系(JNN) 2月26日(金)6時9分配信

 関西電力は、福井県高浜町にある高浜原発4号機を、26日夕方、再稼働させると発表しました。

1

 高浜原発4号機は、先月29日に再稼働した高浜原発3号機と同様にウランとプルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を使ったプルサーマル発電を予定していています。

2

 4号機では今月20日、原子炉につながる一時冷却水の配管に水を通す試験中、原子炉補助建屋にある浄化設備の近くで放射性物質を含んだ冷却水、およそ34リットルが漏れるトラブルがありました。

3

 このため、再稼働の日程に影響がでる見方もありましたが、関西電力は当初の予定通り、26日夕方、再稼働させるということです。(26日05:10)
最終更新:2月26日(金)7時39分TBS News i




「高浜原発再稼働~福島は?核のゴミは?」1/29報道するラジオ(文字起こし)

<高浜原発>プルサーマル発電の死角1/29報道ステーション(文字起こし)

福井県・高浜3号機再稼働「プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用するプルサーマル発電では初めて」

高浜原発3号機「燃料集合体下部ノズルと燃料移送コンテナの接触で警報」〜再稼働を認めた林潤裁判長



<高浜のプルサーマル・40年期間延長・高温ガス炉・福島第一原発>小出裕章氏12/31報道するラジオ年末特番(文字起こし)
小出:
「プルサーマル」という言葉は日本で作った造語なのです。
「プル」の方はプルトニウムの「プル」です。
「サーマル」というのはいわゆる「熱」という意味ですけれども、
このプルサーマル発電というのは、
「プルトニウムを現在普通に動いている原子力発電所で燃やしてしまおう」という計画のことです。
皆さん石油ストーブをお使いですね。石油ストーブの燃料は「灯油」です。
「灯油」というのはいわゆる石油、
原油というのを汲み上げるわけですけれども、
その原油を精製していきまして、
ある成分は「灯油」にいく、ある成分は「重油」にいく、ある成分は「ガソリン」にいく
というふうに分けて出来たのが「灯油」なのですね。
それでその「灯油」を燃やそうとして石油ストーブというのは設計されているわけです。
でもその石油ストーブで、例えば「ガソリン」を燃やそうとすれば火事になってしまうわけですね。
灯油に例えば、5%ぐらいガソリンか何かが混じってしまった、というのであれば、
爆発したり火事になったりしないかもしれないけれども、
ガソリンの量をどんどん増やしていけば、どこかの時点で火事になったりしてしまうわけです。

今日の原子力発電所というのは、「ウラン」という物資とを核分裂させてエネルギーを得ようと、
そのために設計された原子炉です。
で、「プルトニウム」という物質も長崎の原爆になったように、
ウランと同じように核分裂はするんですけれども、
核分裂の仕方がウランと少し異なるのです。
ですから、灯油とガソリンが同じ原油だったのに燃え方が異なるように、
ウランとプルトニウムも燃え方が異なるのです。
ウランを燃やそうと設計した原子炉でプルトニウムを燃やしてしまおうというのが、
プルサーマルというもので、
本当はやってはいけない、のです。
石油ストーブでガソリンを燃やすようなことになってしまう訳です。

危険が必ず伴うということは、もちろん原子力を推進しているしている人たちも知っているわけで、
「プルサーマルといってもプルトニウムだけを燃やすんではないんだ」と、
「ウランの中にプルトニウムを少し混ぜるだけだからいいじゃないか」というのが彼らの言い分でして、
現在までのところ、「30%までは、まぁ入れてもいいだろう」というような話になっているわけです。

ただ、もともとやってはいけないことをやろうとするわけで、危険は必ず増えますし、
経済性も失われるということは、彼ら自身がもうはっきりと認めていることなのです。

(プルサーマル発電のリスクは)
核分裂の連鎖反応をなんとかその制御棒で制御しているんですけれども、
「その制御がしにくくなる」ということもありますし、
「燃料が溶けやすくなってしまう」ということもあります。
おまけにプルトニウムというのは、ウランに比べれば20万倍も放射線の毒性が強い物質ですので、
(生物学的な毒性というんですか、同じ1gずつのウランとプルトニウムを持って来れば、「20万倍危険だ」ということです。)
そういうものを取り扱うと、あるいは事故も起こりうるわけで、
そのようなことを考えれば大きく危険が増加してしまうということになります。


プルサーマルとMOX燃料「一度プルサーマルで燃料を燃やすと超ウラン元素が沢山…」小出裕章ジャーナル6/22ラジオフォーラム



comment 8
02.25
Thu
(クリックすると大きく見ることができます↓)
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(クリックすると大きく見ることができます↓)
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<高浜のプルサーマル・40年期間延長・高温ガス炉・福島第一原発>小出裕章氏12/31報道するラジオ年末特番(文字起こし)
水野:
高浜原発につきましてはね、
1号機2号機は40年の期限を延長して動かす方向で特別点検に入っていますよね。
原発を40年を超えて動かすということの危険性はどういう風に見てらっしゃいますか?

小出:
原子炉の寿命というのは原子炉圧力容器という鋼鉄製の容器が決めるのです。
で、皆さん「鉄という金属」と「ガラス」をちょっと今頭に描いて欲しいのですが、
「鉄」は常温ではトンカチで叩いてもバリッと割れたりしないですね。
「ガラス」は簡単に割れます。
「ガラス」の方は脆性という性質、もろいという性質を持っている。
そして「金属」の方はのびる延性という性質を持っている。
というふうに、普通はみなさん思っているし、そのように学者たちも言っているわけですけれども、
でも「鉄」も、温度をどんどんどんどん低くしていくと、ある温度以下では脆性になるのです。
ガラスのような性質になってしまうのです。

つまり脆性から延性に変わる温度というのが、ガラスと鉄では違っていて、
常温ではガラスは脆性だし、鉄は延性だという事になっているのですが、
原子炉が動いて、原子炉圧力容器という鋼鉄が被ばくをしていきますと、
脆性から延性に変わる温度がどんどんどんどん上がってくるのです。
例えば高浜の1号機というのは、すでに脆性から延性に変わる温度が95度になっているのです。
つまり常温、今の10度20度30度という温度の時は高浜の原子炉圧力容器はもうガラスなのです。
ですから何かあればもうバリッと割れてしまうという状態になっているわけです。

本当にそんなことが許されるかどうかということなのですけれども、
原子力を進めようとする人々は、
「原子炉を運転している時には原子炉の中の温度は200度300度になっているから、
ちゃんと延性だ」と。
「だから運転してもいいんだ」と、そういう考え方なのです。

しかし、何か事故があって原子炉を冷却しなければいけないということになると、
緊急炉心冷却水というのを入れるのですけれども、それは冷たい水なのです。
ですから事故になって冷たい水をいきなり入れた時に、
「95度以下ならガラスだ」という高浜1号機の原子炉圧力容器が、
本当にバリッと割れないという保証ができないのです。

ですから私はもう、40年も経った原子炉は、本当であればもう運転を停止して、
困難でありますけれどもこれからなんとか廃炉という作業を始めなければいけないと思うのですが、
電力会社の方はもうとにかく今あるものが動けば儲かるということで、
動かしたいということなのだと思います。




comment 5
02.25
Thu


2015年12月23日

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=53m57s

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やはり、土地の復興ではなく人間の復興であろうと。

こういうことはよく言われることなんですけれども、
福島の復興に一つの方法があって、
それは「福島の産物を食べましょう」というんですね、野菜とかお米とか。

それはとっても美しく響くんだけど、ここには大きな落とし穴があると思うんです。
一つは内部被曝というものを考えていない。

一つ一つの食品でどれくらいの内部被曝を起こすのか?それがきちんとわかっていない。

もう、ゼロではないですよ。
僕たちが知っているゼロベクレルの福島の食品の日々はもう終わっているんです。
それを食べて、どういう状況でどのような人体に影響が出てくるかということがまだわかっていないんです。

それを食べるといいのか?
で、ある著名な人は、「私はもう65歳を過ぎたからガンにならないからどんどん福島のものを食べる」とおっしゃって、大変有名な良識的な方なので、そこのところがずーっと広まっていますが、私はそれは違うと思う。

なぜかというと、福島で農作業をしている人たちに聞くと、
「本当に怖いんだ」と。
土の汚染が非常に強い。
その中で農作業をするということはとっても辛い。
埃も吸うし、それから自分はろくな防御もないまま田んぼに入っているから、ゴム長なんかで防げるわけがない。
そこでやって吸う。
「そういう環境の中で労働をすることはすごく辛い、怖い」と、本人が言っているんです。


僕たちはそこでできたものを食べることが彼らを助けることになるんじゃないかと表面的に考えるけど、
実は彼らをずーっとその土地に縛り付けてね、烈圧な環境の中で働けと言っていることと同じですよ。


それでいいんだろうか?


それから最近、双葉相馬漁協が1週間に一度試験操業をして、獲れた魚を市場に出しています。
これには私は驚いて漁協に尋ねたんですが、
「1週間に1回ちゃんと測って安全と思われる魚を出している」

じゃあ、どのような調べ方をしているのか?というと、単なるサンプリングです。

どこかの記事に騙されてね、どこかの記事を読んだんだけど、
「魚を箱に入れたままベルトに通すとスーッと測る機械ができた」と。
「それができたから福島の魚を全部検査して出している」と。

ところが漁協のホームページを見たら、どうやって検査するのかというのが書いてあります。
それは魚の食べる部分をミンチにしたり、フードプロセッサーにかけたりして、ゲルマニウムの筒の中に入れて、それで検査をする。

それは時間がかかるんですよ。

だから全ての魚はやっていない。
おまけに身をすりつぶさないとできないんだから、商品にならないわけでしょ。
だからサンプリングなんですよね。

何十匹か何百匹か知らないけれど、他に強い線量のある魚が入る可能性がいくらでもあるじゃないですか。

そういうものを一般人に獲って食べさせる。
しかしそれは、漁民の人たちにとっては大きな選択間違いだと思う。
というのは、そういうことをすると国が補償しませんよ、もう。

「お前たちは漁業をすることができるんだから補償する必要はない」と言って補償を打ち切られます。

そんなことをしてまでやる、っていうのは誰かがそういうことを漁連に強要しているんだろうと、僕は邪推しますけれどね。

さらに福島県沖の試験操業自粛海域を半径10kmまで縮小する案が…!



で、このような状態が続いている間は、福島の人たちの健康なんか保てるわけがないんです。
低線量被曝。
それからフレコンバックに囲まれて、その中で生きている。
景色も何もあったもんじゃないです。
さっきの見てうんざりしたでしょ、していなかったらもっと見せますよ。
私は15、16日と二日間まわって、もう、「見るものは全部見たよ」と思いました。

で、今の状態から言えば、私の大前提「土地の復興ではなく人間の復興である」
それがちっとも達成されていないということなんです。

私が皆さんに訴えたいのは、
どうか福島の人たちの側に立って、土地の復興でなく人間の復興ができるように、力をみんなで出し合いましょう。
ということなんです。
それが私の言いたいことです。



西尾正道先生〜https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=59m20s



ーーーー



韓国ソウル 東北復興観光PR”風評被害”で中止に「­韓国政府は韓国の国民向けに、風評払拭に向け­た努力を」

福島県沖の試験操業自粛海域を半径10kmまで縮小する案

汚染された餌を食べたヤマトシジミの研究結果から考える「学校給食に福島産米」10/5 おしどりマコ・ケン横浜(文字起こし)

「風評被害」っていう言葉そのものは私大嫌いなんですね。 風評じゃないんです。井戸川克隆氏8/23大竹まことのゴールデンラジオ

「俺らはわかってる。だから私は食べない」「自分の子供に食べさせたいと思わないでしょ?」「風評じゃない!根にも葉にもある」6/6東電・政府交渉(内容書き出し)

3.DNA修復エラー・放射性物質の人体蓄積・食品からの内部被ばく4/18児玉龍彦氏(内容書き出し)




「美味しんぼ」鼻血問題 関係ブログ

<鼻血は風評被害だ?>環境省が異常な反応~いろいろまとめ~
「如何に福島は危ないかを証明しているのは今の環境省」


<実際に鼻血はあります!>
えっ!?ヽ(ヽ゚ロ゚)!「放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が止まらないことになる」~いろいろまとめ2~


「美味しんぼ」福島の真実23話(一部セリフ書き出し)

<3人の先生に質問>
「低線量被ばくについてデータを蓄積する必要はあると思いますか?」
山本太郎議員5/15参議員(文字起こし)


<美味しんぼ>橋下徹大阪市長と松井英介医師

「福島県民の請求権を「風評被害」という名のもとに妨害されている」
井戸川前双葉町長質疑応答・上原国立市長
/広河隆一氏「チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えた」チェルノブイリアンケート結果


<美味しんぼ>鼻血や下痢、疲労感には、放射線の影響が考えられます。 この分野では、「ペトカウ理論」という学説があります。肥田舜太郎氏 医師

「福島事故前より事故後に鼻血が増えているという比較データは承知していない」安斎育郎氏

「放射線管理区域にしなければならない場所から避難させず、住まわせ続けているというのは、そこに住む人々を小さな子どもも含めて棄てるに等しく、犯罪行為です」小出裕章氏

福島の鼻血「内部被ばくか」 神戸の医師、学会で発表 7月10日

ロンブー淳 「実はボクも北茨城に行った次の日、こんな量がでるのかってくらい布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです」



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comment 4
02.25
Thu



福島県沖の試験操業 自粛海域の縮小は先延ばしに
(福島16/02/22)FNNLocal

1

試験操業の自粛海域を、福島第1原発から半径10kmまで縮小する案について、漁協の­会議は、結論を先延ばしすることになった。

2

いわき市では、試験操業の海域について話し合う、漁協の会議が開かれた。

3

現在、福島県沖の試験操業では、原発から半径20kmの範囲は、自粛海域とされている­。
この自粛海域について、今後、半径10kmまで縮小する案が示されている。


22日の会議では、各漁協の意見がまとめられなかったとして、3月の会議まで、議論を­継続することを決めた。

4

また、相馬双葉漁協は、今週中にも、20km圏内にあたる浪江町の請戸地区で、サンプ­リングを行い、あらためて検討するとした。

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県漁連の野崎 哲会長は「みんな納得した形でないとならないので、急ぐものでもない。先送りというか­、議論を重ねていきたい」と話した。

6

県漁連では、自粛海域の縮小について、3月23日の会議で、あらためて意見を取りまと­める方針。






サブドレン計画(建屋近くの井戸放出計画)地元漁業者が同意!トリチウムは浄化が出来ません。作業員被ばく管理の観点から井戸毎の管理は行いません。

汚染水を太平洋に流す準備その1〜福島第1原発事故による営業損害の賠償・風評被害営業損害打ち切り〜

やっぱりね! <福島第一原発>どんどん汚れる太平洋







comment 2
02.24
Wed
2015年12月23日

https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=46m10s

122331
もう一つ福島で非常に問題になっているのは「補償問題」なんですね。
補償問題の限度に避難区域を3つに分けています。
避難指示解除準備区域
居住制限区域
期間困難区域

避難指示解除準備区域というのは「年間積算線量が20mSv以下になるのが確実と確認された場所土地」
先ほど言った相馬も小高も来年(2016年)3月になると解除されるでしょう。普通にみんながそこに住めるんですね。
今のところは区域内への立ち入りは柔軟に認められていて、私も入ることができました、前は大変だったんですけど。
だから住民の一時帰宅、1泊、2泊が可能であって、しかし特例であれば今でも宿泊することはできる。
あと、病院、福祉施設、店、事業というのは可能であると。

私は2012年に南相馬の小高に行った時に小高の町が綺麗ないい町なんです。
店がたくさん並んでいます。
ところが全然。人っ子一人いない。
そこで信号が点滅、赤と青と黄色とに点滅している。
人が誰もいない。
全くゴーストタウンだと思いました。


そしたら私たちよりちょっと前にそこに行った当時の民主党の大臣が(鉢呂大臣)「ゴーストタウンだ」と言って、彼はクビになりました。

「死の町」発言。本当のことを言って何がいけないの?(大手メディアのご意見サイトあり)

鉢呂大臣・「死の町」&「放射能つける」問題に国民の声届けたい。

記者会見「鉢呂辞任」9/10に思う。いろんな事も見えた。(ほとんど文字起こし)

速報!大スクープ!!鉢呂大臣辞任会見での「やくざ記者」が誰なのか判明しました。動画あり・写真あり

報道の在り方を考える。鉢呂大臣インタビュー9/13

「死の町」と言ったのは鉢呂大臣が最初じゃなかった。



僕はどこからどう見てもこれをゴーストタウンと呼ばないのはおかしいじゃないかと思う。
行っている自分はちゃんと「ゴーストタウン」と書きました。

このあいだ行ったら、そのゴーストタウンの中に一軒床屋さんがありました。
例のブルーと赤のぐるぐる回る棒がありましたのでやっていました。
しかしこれが3月半ばからみんなが住んでいいというけど、僕はとてもそういうところに住むというのは、先ほどの低線量の問題からしていいことではないと思う。


居住制限区域というのは年間積算線量が20mSvを超える恐れがあって、引き続き避難の継続が求められる地域。
期間困難地域というのは年間積算線量が50mSvを超えて、5年たっても年間積算線量が20mSvを下回らない恐れがある。そういうところは引き続き避難を求める。

で、こういうものに対していろんな賠償を行うわけですが、
田畑に対する在地に関わる補償、個人法人事業主への損害賠償などがあります。
しかしこれが…場所の区切り方によって、まるでひどい矛盾が生じてくるんですね。

例えば川内村(福島県双葉郡川内村)の場合、村の東の部分が第一原発の20km圏内に入り、残りは第一原発から20km圏内に入らないんです。
そうすると、20km圏内のところは補償を受けられます。
これは2018年3月まで、ひと月あたり精神的賠償というのが10万円支払われる。
一方20km圏外の場所は、2012年8月にもう打ち切られました。
そうしますと、ここからここまでが20km範囲、ここからここまでは20km圏外と、どうやって皆さん、目でわかるんでしょうか?
楢葉の中でもそういう風な差別があるので、村という一つのコミュニティーが非常に破壊されている。
こういうところではやはり、人間の尊厳というものが失われてしまう。

勝手に東電とか国が線引きすることによって、補償を受けられる人とそうでない人が決まってしまいます。

楢葉町でも同じことが行われています。
楢葉町の西部の一部は20km圏外。
これは楢葉町は特別に賠償金を払うのを認めています。
全く国とあれが勝手に決めてしまいますので、一つのコミニュティの中で争いがあって成立しない。

もう一つ小高村で聞いたことなんですが、
「来年(2016年)の3月に解除になってみんな戻ってくるだろうか?」
そこの住民で長いこと住んでいるよく知っている方が非常に悲しそうに言いました。
8割から7割。
「そんなに多く来るんですか?」って言ったら、
「8割から7割は戻ってこない」

福島の人たちは「土地に愛着がある」とか、「土地から離れたくない」とか、そういうことをおっしゃる。
「愛する土地を離れたくない」
家に対する愛着。
そんなものがあるなら帰ればいいじゃないかというんですね。
でも現実問題として小高村の一つの話を聞くと、
水田や農作をしている場所はいいけれども、スーパーから遠い、病院から遠い。
で、一旦避難してそれ以外の土地に行ってしまうと、もう戻る気がしない。

なんで「土地に対する愛着がある」とかなんとか、みなさんそんな綺麗なことをいうんですか?
そんなことあるわけないじゃないですか。
だから僕は自分の漫画の中で、国はできるだけ外に出るように補償するべきであると描きました。

現実に楢葉町では除染が終わったという場所があるんですが、そこでは住民一人当たり2億円かかったそうですよ。
そしたら最初から2億円差し上げてね、「どこか安全なところへ行って住みなさい」それで済むじゃないですか。
まだろくに除染なんかもできないところに、なぜいつまでも残しておくんですか。
それは一つは市とか村とかそういうものの人数が減ってしまうと自治体が成り立たないという問題があるからでしょ。
だけど、それが全くおかしいし、
あとは、除染工事をして儲けたいという人が沢山いるからですよ。







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02.23
Tue

福島第1原発で作業員男性意識失う ドクターヘリで病院搬送
2016年02月23日 08時34分 福島民友
 
 22日午後2時45分ごろ、東京電力福島第1原発の来場者の出入りを管理する入退域管理棟の脱衣所で、協力企業の50代の作業員男性が意識を失って倒れているのを別の作業員らが発見、ドクターヘリでいわき市の病院に搬送された。

 東電によると、男性は汚染水を保管する地上タンクの建設作業の後、同管理棟に戻り倒れたとみられる。東電は、倒れた要因について調査中としている。




東京電力 福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時30分現在】
2016年2月23日 東京電力株式会社

※2月22日午後2時45分頃、入退域管理棟の防護装備脱衣所付近において、協力企業作業員が倒れていることを発見した。入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断されたことから、午後3時11分に救急車を要請。当該作業員に身体への放射性物質の付着はない。
午後3時45分、救急車にて入退域管理棟救急医療室を出発し、午後4時6分、双葉町の郡山海岸からドクターヘリにて、いわき市内の病院に向け出発。




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02.23
Tue
2015年12月23日
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=28m21s

151223

もう一つは、僕は、人間が復興するためには環境整備が一番重要だと思います。
フレコンバックを周りに並べられておいて、
例えば富岡町なんかでも山の様に並べておいて、そろそろ避難解除準備区域とかなんか。
そのうちに「準備」が取れてしまって、避難解除区域になる。
南相馬の小高というところに行って、そこでずっと長い間有機農法をやってきた方がおられるんです。
今78歳なんですが、その方はずっと有機農法を続けてこられたんだけれども、
「農薬と放射線とどっちが怖いか」
短期的に危ないのは農薬かもしれない。
長期的に摂り続けて危険なのは放射性物質だろう。
いずれにせよ、「農薬を使わないで有機栽培だ」と言っていたのに、
「放射性物質が入っていても有機農産物だとは言えないだろう」ということになって、今苦悶しておられるんです。

その方のところ、その地域が避難解除準備区域にされていて、来年(2016年)の3月に「準備」が取れて、避難解除区域になってみんなが住むことができるようになる。

しかし、その時の環境が問題だと思うんですね。
なぜ解除を取るかというと、環境省が2011年12月15日に内閣府の有識者会議、共同主査というのが長崎大学の長滝重信名誉教授、前川和彦 東京大学名誉教授などが、発足からわずか1カ月足らずで作り上げた報告書を見ると、
「年間20mSvの放射線量を避難区域の設定基準とした」
要するに、「20mSv以下の地域は安心・安全だから避難しなくてもいい」というふうに他ならないわけですね。


現実に20mSv以下になると「避難するのをやめなさい」という。
例えば2014年4月1日から福島県田村市、都路地区に出されていた避難指示を解除しました。
それは、「年間20mSv以下になったから」ということです。

で、ICRPがなぜ20mSvでいいかというと、ICRPが言っているのは「原発事故などによる緊急事態の場合に」
「緊急事態の場合に」ですよ。
「20ミリから100ミリまでは許可しよう」と言っているんです。
要するに「緊急」なんですからそこにこれから5年も10年も住む、そういうことではない。
それを国は「20mSv以下だったらずっと住んでもいい」というふうに曲解して住民たちに強要している
んですね。



で、とても不思議だと思うんですけれども、
例えば私たち東京都の人間が、放射線の安全基準を1mSv/年だと思ってるでしょ、みなさん。
それから放射線管理区域っていうのがありますね。
X線業務に携わる人。
それから実験で研究室で放射性物質を扱う人。
そういうところは放射線管理区域といって、年間5.2mSvまでとされています。
そして、年間5.2mSvのところには18歳以下の人間は入ってはいけない。
またそこで大人であっても飲食をしてはいけない。
そのように決められています。

ところが、川俣町の場合とか、それから今度解除されるだろう南相馬というところは、20mSv以下であるからといって、まず20mSv、というところで。
そうすると、そこに妊婦も幼児もみんなそこに行ける。
入って良い。
18歳以下どころじゃない。
妊婦も幼児も入っていい。
そこでずっと生活してもいい。
飲食もOKなんです。

そうすると、一つの国の中で、我々は1mSv/年
で、放射線管理区域で働いている人たちというのは、自分の職業と安全性という物を徹底的に比べるだけの余裕がある。
で、「自分は仕事を続けたいから放射線管理区域にいるんだよ」というように、自分自身で選択して放射線管理区域に住むわけです。

しかし、そうではない福島の他のところでは、福島県の人は20mSv/年で安全とされてしまう。
おかしな話じゃありませんか?
私たちは1mSv/年で、なぜ福島県の人たちは20mSv/年なんですか?
こういうのは、福島県の人たちは声を上げて言うべきだし、福島県の人たちが周囲に気兼ねして言えないんだったら、私たちが言うべきですよ。


そして、この「年間20mSvというのは低線量だ」と言っています。
「低線量被曝は関係ない」と言っている。
しかし、「年間20mSvまで大丈夫だ」ということを決めたICRPというのがそもそも何なのか?
みなさん、我々が信じている安全基準を作ったICRPっていうのは、なんか権威のある国際的な中立的な機関であると思っていませんか?

権威があるものだと思っているでしょ?国際的な機関であると。

ところが違うんです。
ICRPというのは文部省によると「専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際組織」
ようするにボランティアの団体なんですね。
ICRPは1928年にその前身が設立されて、現在のところはイギリスのNPOですよ。

イギリスのNPOとして公認の慈善の団体なんです。

全然その学問的権威というか、国際的権威というものはありません。
そういう人たちが決めた数値を国は便利だから使っているわけだし、
私たちもその国が便利さで使っているICRPの値を何か権威があるもののように思い込んでいる。
でもそうじゃない。
ICRPというものはそういうものではないんです。

NHKが2011年12月28日に放送した番組。
「追跡真相ファイル 低線量被曝 ゆれる国際基準」という番組の中で、とんでもない真相が暴露されています。
低線量被曝の基準を緩和した当時の、低線量はここまで高くてもいいよと基準を緩和したそのときのICRPの委員17人のうち13人が各国の原発・核兵器関係者だった。
推進派だった。
しかもICRPは、1950年にできた当初持っていた内部被曝を扱う委員会の審議を中止してしまいました。
さらに、NHKの取材では、かつての委員たちがとんでもないことを言っているのを今でもYoutubeで見られます。
みなさん、Youtubeで見てください。
その人たちは言っています。
「どうせ低線量のリスクはよくわからないので、基準値を甘くした」
「原発・核施設への配慮があった」
「労働者への基準を甘くして欲しいとの要望があった」

「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」12月28日NHK(動画・内容書き出し)

このような原子力関係者による要望によって、容易に基準を変えてしまうのがICRPなんです。
だから今国が「20mSvは安全だ」なんて言っているのは、これは本当にいっているわけじゃない。
彼らが「そういうふうに思いなさい」と言っているだけなんです。

そのことを皆さんよく考えていただきたいと思うんです。

で、低線量被曝の問題はまたこれからお話頂けると思うんですけれども、
やはり私たちが真剣に考えなければならない問題が一つありまして、それはカナダのマニトバ(Manitoba)にあるホワイトシェルという原子力研究所の研究員だったアブラハム・ペトカウという人が、1974年にこういうことを発見しました。
放射線は危険だという、それだけで細胞膜が破れるというような高線量の放射線を照射するよりも、それよりももっと低い放射線を長期間放射し続けると細胞膜が壊れてしまう。

最初ペトカウはそれを自分でも信じないで、何度もなんども実験を行った。
最後にはマウスを使ったり普通の人間の細胞を使ったりして、でも結局同じことだった。

それはなぜかというと、体の中の分子。
人間の体というのは単一の原子でできているわけではなくて、必ず原子が幾つか集まっている分子によって作られています。
その分子が放射線で切られるとフリーラジカルというのが起こる。
で、フリーラジカルというものが細胞の中にできると、フリーラジカルというものが放射線によって、分子の中から電子を奪われてしまって不安定な状態になる。
で、物質はなんでも安定な状態に戻りたいと思うから、フリーラジカルの周りの分子が電子を奪う。
そうすると周りの組織が壊される。
そういうことが起こるわけです。

で、あまりに放射線が強い時は、そのフリーラジカル同士がぶつかってお互いに消滅してしまうんだそうです。
だから低線量で、低い線量で長期的に当たると、生成するフリーラジカルの数は少ないけれども、お互いに衝突して消え去ることなくずーーっと細胞膜に影響を与え続ける。


ペトカウが言うには、高線量を短期的に被曝よりも低線量を長期的に被曝したほうが、はるかに人体の影響は高い、悪影響が出てくる。
そういうことを見つけたんですね。

ところがペトカウがこういうことを発見して言い出したら、たちまち周囲から叩かれましてね。
「嘘だ」とか「デタラメだ」ということを言われて、とうとうこの人は80何年かに、研究所を閉鎖されてしまいました。
それ以来内部被曝、特にペトカウ理論を●はいない。

僕は福島で取材した時に鼻血が出ました。
僕はそれまでに鼻血を出したのは一度、なんかふざけてプロレスごっこをしているうちに自分の膝に自分の鼻をぶつけて鼻血が出た、それしか覚えがない。

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何もしていないのに食事をしている最中にこの辺(鼻の下)がぬるっとしてきたので、あ?と思って手で触ったら血が出ていたのでびっくりして。
それがとめどなくどーッと出るんです。

最初、鼻血なんか出たことがないのでちょっとパニックになってしまいまして、あっという間にティッシュペーパーの箱半分ぐらい使っちゃいました。

で、翌日も出ましたが、その時は二度目だったので、対処するのに慌てずに。
こんなに大量にティッシュは使わずに済んだ。

しかし、夜の2時ごろに寝ておりまして、「なんか変な感じがするなぁ」と思って、(鼻の下を触ったら)ぬるっとして、慌てて電灯をつけたらまた血が出ている。

そういうのが起こりました、何度か。

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さらにもっとすごいのは、凄まじい疲労感を感じるんです。
それは私がそれまでに感じたことのない疲労感なんです。

誰かが僕の背骨を掴んで後ろに引きずり込むような、そのような強い疲労感です。
私が2時間続けて仕事をしていると、もう、その疲労感のために仕事ができなくなってちょっとベットに横たわる。
そういうこともあった。
で、それがどういうことなのか?というと、肥田舜太郎先生という広島※で原爆のことでいろんなことを勉強されて、その方がこういうことを言ったんです。
長崎とか広島で原爆の影響を受けたと思う人たちが何もする気がない。
何もする気がないんでぶらぶらしている。
「ぶらぶら病」と肥田舜太郎先生は名前をつけた。
何にもしたくなくなっちゃう。

それが低線量の被ばくによって。
ニュージーランドの医者がちゃんと説明してくれているんですけれども
ニュージーランドの医者の人の話によると、
低線量被ばくによってフリーラジカルができて体の中の組織を痛めるから●になるんだ。

もう一つはアワープラネット(OurPlanetTV)というテレビでやっている放送局があります。
非常に良心的な局で、その局が28年目のチェルノブイリというDVDで映画を作りました。
その中に出てきたのが、2014年に15歳ということは、…
チェルノブイリの事故というのは1986年でしょ。
それをとっくに過ぎた、後に生まれた子供なんだけれども、その子が外に出るのも嫌だ、運動するのも嫌だ。
ただ部屋にいたい。
で、ぶらぶらしている。
それはちょうど、肥田舜太郎先生がおっしゃったように、まさに「ぶらぶら病」と同じなんです。

それはやはり、彼のように、チェルノブイリの今の子供達がどうしてなったのか?
線量がどこでどういうふうに浴びたのかは知らないけれども、低線量被ばくによる原爆ぶらぶら病※と全く同じことです。

私の場合は幸か不幸か、3ヶ月ぐらい経つうちに疲労感が消えまして、鼻血も出なくなりました。
それは福島からずいぶん後です。


https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=45m54s

で、低線量被ばくについてきちんと考えないとダメで、低線量被ばくを放っておく限り福島での人間の復興というのはあり得ないと思います。



ー訂正&追加 部分ー
https://youtu.be/Ic2cxKPeAaM?t=1m

肥田舜太郎先生の、長崎といってしまいましたが広島の医者です。
で、広島ぶらぶら病です。

鎌仲「原爆ぶらぶら病」だと思います。
(本文訂正済み)

もうひとつぶらぶら病をニュージーランドのレス・シンプソン博士のことをきちんとお伝えできませんでした。
私の本に書いてありますが、レス・シンプソン博士の研究で、
「低線量被ばくによって赤血球が変形し、筋肉や脳から適切な酸素と栄養が届かない、ということで、慢性疲労症候群、いわゆるぶらぶら病を生じる」と。
これはシンプソン博士の説で正しいのかどうかまだそういうのはないのでしょうが、私にとっては非常に、自分の疲労というものを考えた場合、またぶらぶら病というのを考えた場合に、非常に説得的だと思いました。
先ほどシンプソン博士のお名前などを忘れてしまったので、失礼いたしました。





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comment 3
02.23
Tue


一時保管指定廃棄物総量「7%」試算 登米市長「数値に疑問」
(宮城16/02/22) FNNLocal

1

宮城県内で一時保管されている指定廃棄物の総量が、2年後には「7%」にまで減少する­という専門家の試算を受けて、村井嘉浩知事は、「処分場の建設の是非に結びつけるのは­、拙速である」との認識を示した。一方、県内で最も多く指定廃棄物を抱える、登米市の­布施孝尚市長は、「あくまでも、国の責任で管理・処理されるべき」とコメントしている­。

2

村井知事は「うちの担当の職員に聞いたところ、基礎データがあれば、それを単純に計算­していけば、(7%という)計算数値になることも、十分考えられるという説明だったの­で、あながち間違った数字ではないのかもしれない」と述べた。

3

県内で一時保管されている指定廃棄物の総量をめぐっては、環境省の再測定の結果、基準­を超えるものが、当初の3,404トンから、3分の1以下の「1,090トン」まで減­少していたことがわかっている。

4

さらに、専門家の試算などでは、2年後には、濃度がさらに下がり、総量は、当初の「7­%」にまで大幅に減少するという。

5

村井知事も、処分場の建設の是非については、「十分な議論が必要」という認識を示した­。
村井知事は「量自体が、思った以上に減っているのは事実ですので、そういった事実も客­観的にとらえながら、今後、どうしたらいいのか、考えていくべきだとは思うが。処理場­が一切必要ないというのは、やや拙速ではないか。もう少し、よく考えていく必要がある­」と述べた。

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県内で最も多くの指定廃棄物を抱える、登米市の布施市長は、「7%」という数値に疑問­があるとしながらも、「突然、指定廃棄物ではないと言われ、市や町が処分の責任を負う­のは納得できない」と主張している。
そのうえで、「あくまで、国の責任において管理・処理されるべき」とコメントしている­。
村井知事は、2015年度中にも、市町村長会議を開いて、各自治体の意見を取りまとめ­たいとしている。


村井知事が今年度中に開催したいとしている市町村会議では、指定廃棄物の総量の減少が焦点になると予想されます。
さらに登米市の布施市長のコメントの中にもありましたが、「2年後に7%まで減少する」という、そういう数値への疑問も議論に上がると思います。
次回の市町村会議で、これらの減少に対して具体的な説明が求められます。



井上信治環境副大臣&村井嘉浩宮城県知事「一時保管していた8000ベクレル超の指定廃棄物の量が3分の1に減った」→一般処理して減らそう♪







comment 2
02.23
Tue






復興イベント急きょ中止 知事「韓国政府は真剣に受け止めて」
(宮城16/02/22)FNNLocal

1

東日本大震災の風評被害を払拭(ふっしょく)する目的で、韓国で行う予定だった復興P­Rイベントが、許可が下りず、急きょ中止となった問題で、22日、村井嘉浩知事は、「­韓国政府は真剣に受け止め、風評被害の解消に向け、努力してほしい」と話した。

2

3

村井知事は「韓国国内で、風評被害が根強く残っているということなのかもしれません。­韓国政府として、真剣に受け止めていただいて、(韓国の)国民向けに、風評払拭に向け­た努力をしていただければ」と述べた。

4

中止されたのは、ソウル市内で20日から開催される予定だったイベントで、福島や宮城­など被災地のほか、日本各地の物産や観光のPRを行うことになっていた。

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しかし、前日になって、突然、韓国の地元自治体から「開催を許可できない」と連絡があ­り、中止が決まったという。

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山形県の担当者は「厳しい現実だなと、非常に残念に思っている」と述べた。

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韓国の人は、「(福島県産の食品の)イベントを開催するのは、どうかと思う」、「当日­の取り消しは、とてもよくないと思う。来る人もいるはずなので」と話した。

7

中止は、韓国の環境団体が、「福島県産の菓子も配られる」などと反発したことが影響し­たとみられている。

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韓国の地元自治体側は、「公の広場で行事を開催する場合は、事前に内容を協議しなけれ­ばならないが、協議もなかった」としている。

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風評被害払拭のためのイベントが、風評により中止となったことについて、村井知事は「­今回の件にとらわれることなく、引き続き、韓国からの誘客促進に努めていく。相手の気­持ちをよく斟酌(しんしゃく)しながら開催してもらえれば。東北6県でも、そういった­ことができれば、非常にいいと思う」と述べた。





原発が3基も爆発して大量の放射性物質をばらまき、責任者は誰一人責任も取らず、
日本政府は降り積もった放射性物質を集めて隔離するどころか、広範囲に薄めて広げる政策を進めている。
福島第一原発は収束どころか手がつけられない状態のままであり、未だに原発から放射性物質は放出されている。
こんな状態で「風評被害だ」と、よく言えるもんだと思う。
「風評被害」という言葉の意味を知って使っているのだろうか?


風評被害(ふうひょうひがい)とは根も葉もない噂により経済的な被害を受けること、非難を受ける対象とは別のものが攻撃されてしまうことなどを意味する言葉である。



根も葉もある事実なのだから、仕方がない。


井上信治環境副大臣&村井嘉浩宮城県知事「一時保管していた8000ベクレル超の指定廃棄物の量が3分の1に減った」→一般処理して減らそう♪

どんな測り方をしたのか知らないが、たったの5年で8000ベクレル超の放射能汚染廃棄物がなんと、3分の1になり、3分の2は一般処理をすることにしたらしい。
なぜ、半減期が30年以上もある放射性物質が5年間で3分の2も減るのだろうか?
村井知事は「時間をかけないように汗をかいていきたい」と、放射能汚染廃棄物の一般処理に意欲を見せている。
一般処理とはどのようにするのか?
ゴミ焼却場で焼いたり、土はコンクリートに混ぜるのか?埋め立てるのか?
せっかく集めた放射性物質をまた拡散してしまうのだ。
こんなことをしているようではこれから「実害被害(風評ではない)」は永遠に続くことになるだろう。





韓国で復興イベント中止に 震災後の福島と韓国は...
(福島16/02/22)FNNLocal

韓国で予定されていた復興イベントが中止された問題は、福島県内の関係者に大きな波紋­を広げている。

1

2011年5月には、当時の韓国の大統領が福島市を訪れるなど、イメージ回復に向けた­取り組みが行われてきた。
しかし、風評がぬぐえたわけではない。

2

韓国では、福島県など、8つの県の全ての水産物について、輸入を禁止している。

3

また、福島県への渡航注意情報も出されたままで、県内を訪れる韓国人観光客の数は、東­日本大震災前の6%ほどとなっている。
こうしたことから、福島空港の福島 - ソウル便でも、欠航が続いている。




韓国が輸入を禁止している8つの県の水産物は我が家でも現在飲食禁止です。



韓国で復興イベント中止に 県内の関係者に大きな波紋
(福島16/02/22)FNNLocal

1

韓国で予定されていた復興イベントが中止された問題は、福島県内の関係者に大きな波紋­を広げている。

22日の定例記者会見で、内堀雅雄知事への質問は、この問題に集中した。

2

3

内堀知事は「韓国の方々に、福島県に対する理解を深めていただけることを期待をしていた­ため、事業中止は残念であります。風評の問題が根強いのかなと」と述べた。

4

20日と21日、韓国のソウル市で予定されていた復興イベントは、風評を払拭(ふっし­ょく)するのが目的だった。
しかし、直前になって、地元の自治体から、開催を許可できないと連絡があり、このイベ­ントは中止となった。
背景には、福島県の産品を扱うことへの抗議があったとみられている。

5

藤井千絵:
今回のイベントで福島県が用意したパンフレットです。
中には、福島のグルメ情報や観光地の情報などが書かれています。
県では今回、この福島のハッピを着て、福島の安全性や「福島に旅行に来てください」と呼びかける予定でした。

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7

イベントでは、福島県を紹介するパンフレットを配り、県産の日本酒やお菓子を試食して­もらって、理解を深めてもらうはずだったが、その願いは、かなわなかった。

8

県観光交流局の島田 淳次長は「韓国というのは、日本に一番近くて、隣の国ということですので。今回のこと­を考えながら、粘り強く、福島の安全と、福島の良さを訴え続けていくしかないかなと思­っています」と話した。

9

県では、風評の問題に「特効薬」はないとして、韓国の観光関係者を招くなどして、福島­の安全を粘り強く訴えていくとしている。









comment 2
02.22
Mon


福島への思い★美味しんぼ「鼻血問題」に答える【対談】雁屋哲×西尾正道

2015年12月23日 UPLAN【前半・講演】

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=5m2s
20151223

今、福島の代弁をすることはできないと担当の方が言ったけれども、福島の代弁をするわけじゃないけれど、僕が福島県人だったらどう考えるかな、という感じでお話ししたいと思います。

私が福島のことについて考えている大前提というものは、いまみんなが「福島の復興復興」ということで言われていますけれども、私はまず第一に、我々も福島のことを考えて行動しなければいけないのは、土地の復興ではなくて人間の復興をしなければならない
それを第一に考えていかなければならないと思っています。
土地をいくら復興するって言ったって、その土地自体が色々と問題を抱えているのをこの目で見てきましたし、その上で人間の復興というのは非常に難しいものがあると思っています。

避難指示区域

15日と16日に私は車で、福島の被災地、避難指示区域というのがあるんですが、そこを周ってきました。
で、ここで「今日こういう講演の会に行くんだよ」と言いましたら、私と長い間付き合いのあるカメラマンが「それだったら雁屋さん、いまの福島の姿を見ておかなきゃダメだよ」
「こんな状態(転んで足の骨を折った)で歩けないんだよ」と言ったら「僕が車で連れて行ってやる」というので、彼が車を運転してくれて、カメラもとって僕の介護もしてくれる、そういう大変親切なカメラマン。
僕は「美味しんぼ」っていう漫画を描いていますけれども、「美味しんぼ」であちこち取材するたびに、彼とリポーターと色々集まって、チーム美味しんぼというのができて、チーム美味しんぼの力でもってできたんです。

大変辛い、取材といっても、私としては車の中からカメラマンに「あそこを撮って、ここ撮って」というだけで、あんまり自分自身としては外に降り立つこともできないような状態だったんですが、見るものはすべて見たと思います。

そこで私が見たものは、「復興どころではなくて、むしろ国土の新たなる破壊である」そういうふうに私は思いました。

それをどうした感じたかというとですね、ちょっと私が撮ってきた写真を見ていただきたいんですが。
実は私は今回行きまして、まず何が嫌だったかと言いますと、もう、フレコンバックというのが行くところところ全部塞いでいるんですよ。
それを見てうんざりしたんです。
で、僕は自分だけうんざりするのは嫌だから、皆さんにうんざりしてもらおうと思って、ちょっとお見せします。

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これは飯舘村の写真なんですが、見てください、フレコンバックがこのように積み重なっているんですよ。

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いく先々で山の中にこんなのが置いてある、これが現実なんですよ。
これはなんでこうなるんですか?
フレコンバックについては後でお話ししますが、

7_201602080921428a3.png

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これがずーっと続いているんです。

10_20160208092423816.png

もともとは砂利とかそういうものを運搬するものに、それに放射性物質のある、その辺で切り倒した雑草とか材木とかそういうものを詰めて、土砂であるとか、積んでおいてあるんです。
それがいかに脆弱か、というと、
これみてください、袋の上に雑草が生えちゃったんですよ。
こんなもので放射性物質が管理しておけますか?

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みてください、こんな、むちゃくちゃでしょ。
こういう脆弱なものに入れて、それで管理している。
そういうことで事足りると思っていることがおかしいんです。


それで、これは富岡町です。
これはDAYS JAPANという雑誌の去年の号から拝借しました。

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これは海岸線にフレコンバックが並んでいるんですよ。
海岸線ですよ。

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海岸線にフレコンバックがあるんですよ。
津波とかがあって高波が来たり、ちょっとした台風が来たりしたら、これはさらわれちゃいます。

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これで放射性物質の管理ができていると言えるんですか?
そんなこと有り得ないでしょ。


これは富岡町の村の中です。

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お墓の、福島県では自分の家の周りにお墓がよくあります。
自分の家の周りに、近所にお墓がある。
先祖代々のお墓。
要するにそこが。
村の人たちの住処ですよ、住んでいるところですよ。
住んでいるところにこんなにフレコンバックが置いてある。

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ここに「しゃへい」って書いてあるでしょ。
最初は何かわからなかったんです。
ここで作業をしている人に「この”しゃへい”ってなんだ?」って言ったら、
実はこの”しゃへい”って書かれている袋の奥にもっと高い線量のものが置かれているんです
「この”しゃへい”っていうのは、ただの泥なんです」って。
中に隠してある強力なる放射性物質を遮蔽するためにまわりに袋を積んである。
だから、6段にも積んであるフレコンバックの一番上は天井みたいなつもりで積んである。
”しゃへい”というものが積んであるのはこんな広々としたところです。

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これは富岡町の駅なんです。
富岡町の駅というのは津波で流されました。
私たちは2012年にはこういう残骸があったんです。
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手前に駅があって、奥に海が見えるでしょ。
私を案内してくれた富岡町の役場の人に
「駅から海岸線まで何もないんですね」って言ったら、
「いやいや、津波の前はそこに町があった。そこに人がたくさん住んでいた」

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これも富岡町の残骸です。
これはなんか、鉄道愛好者の人たちがとても魅力的だということで撮りに来ようとした人がたくさんいたそうです。
でも当時は2012年は立ち入り禁止でしたので入れませんでした。
今は入れるようになったんです。

富岡町

それでこれが富岡町の、今写した駅です。

富岡駅

駅舎が全部取っ払われて、線路が残っているでしょ。
そしてプラットホームも残っているでしょ。
これで駅だっていうことがわかるんです。

ね。
さっき見たときには駅の後ろにはただ海岸線が見えただけですが、
その海岸線の近くに、このようにフレコンバックがまた重なっているんです。


これが、私が思うに、
国土の破壊のさらなる破壊だと思う。

私たちは2012年、13年に福島に行った時に、
「これはとんでもない、どん底だ」と思ったんだけれども、
今度行ってみたら、その「どん底のそこがまた割れた」。
「いくらでもそこはどんどん割れていくんだぞ」というふうな、私は恐怖感を抱きました。


このようにフレコンバックを重ねていけば、国土はちっとも復興しないんですよ。

復興しない証拠をちょっとお見せします。

田んぼ

これは元田んぼだったんですよ。
事故の後は雑草がたくさん生えていたんです。
それを、放射性物質だということで、草を刈り取ってフレコンバックに入れたんですが、
それだけではまだ線量が下がらないので、線量を下げるために、この茶色の土、田んぼの土がありましたけど、他所から運んできたんです。

そうすると、その田んぼに他所から持ってきた土を入れれば、形上は線量が低くなります。
そして国はこれで「除染は完了した」というんです。


除染ではないですよ。
除染はしたかもしれないけど、もしここで耕作が始まったら、またほじくり出さなければならない。
それからもう一つ、田んぼの土を作るのにどれだけ長い年月がかかっているのか。
何世代にも渡って土を肥やして、手を入れて、田植えができるような土地にしてきたんです。
そこにですね、他所から持ってきた土を入れてしまって、いったい何をどうするんです?

確かに放射線量は低くなったけど、何にも使えない土地でしょ、これ。

これが福島がやっている復興の現状ですよ。

土地の復興だけ、土地は復興していないんです。
実は土地も復興していないんです。
使えない土地を復興したって、それはなんですか?
意味がないでしょ。
そういうことを今現実にやっているんですよ。

僕たちは「この土はいったいどこから持ってきたんだろう?」と思ったんです。
茶色っぽいんですよね。
で、他所から持ってくるんだったら、運賃もかかるし、どこから持ってきたのかなと思ってたんですが、
その近くを歩いていたら、すぐ、数100m歩いたところの山肌をこのように削っておりました。

山肌

で、田んぼの土の色とこの土の色と比べてごらんなさい。
同じでしょ。
私たちは絶対ここから持ってきたんだと。
さもなかったら山を削る理由がないですよ。

山

ここは今ブルドーザーは写っていませんが、別のところに行ったらブルドーザーが土をほじくり返していました。
このようにやって、土を移動して、土をかぶせて、それで表面上の線量は抑えた。
それで「除染が済んだ」という、そういうのが今の現状なんです。



https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=18m46s

で、その除染の仕方というもの、実際にやっているのがここにあります。
これを見てください。
山肌を切っているんです。

切る

竹も木も全部山を切るんです。
山に生えているものを。
なぜかというとずーっと汚染されていますから。

家の前

で、切ったものを家の前に積んでおくわけです。
これをまたフレコンバックに詰めて仮置き場に持っていくんです。
これは除染でもなんでもないですよ。
ただ汚染物質を移動させているだけ。
で、汚染をむしろ広げているだけにすぎません。


だから今やっている、我々が見ている「除染、除染」と言っているのはちっともなんの意味もないことである。
これに対して大変なお金を使っているわけです。
全部ゼネコンというものが仕切っていて、ゼネコンに無限に金が溢れている。

汚染した土地っていうのはゼネコン。
そしてこれはちょっと裏話なんですけど、広域暴力団の大きな、
大きな暴力団に属する組長というのが福島に一人おります。
その人はその広域暴力団の中では位が下でした。
しかし、原発事故が起こって、人夫、労働者、そういうものを派遣することによって、
派遣した労働者からピンハネをすることによって、大金持ちになってしまった。
奴の世界では金の力が一番効くんです。
その組長は、広域暴力団の中でもトップの方に登りつめてしまった。

ヤクザ、ゼネコン、そういう人たち。
途中で労働者からピンハネする人たちにとっては、汚染した福島の土地というのは黄金の土地です。

無限に利益を生み出す土地です。
そういう状態を僕たちはぼんやり見ていて、何にもならないのにゼネコンに無駄な金を使っている。
こんなに苦しい経済の中で、うまくやっている。

除染に意味があるのか?というのは、「それは絶対にない」という説があります。
それは、福島第一原発からは毎日2億ベクレルの放射性物質が放出されているんです。
汚染がそこから出ている。
汚染源が絶たない限り汚染は広がるばかりですよ。


除染したって、除染している源というのは今もお見せしたように山に積もったり、山の木々に積み重なった放射性物質なんですね。
それが雨でも降ればまた麓に流れてくる。

僕が出会った方に何人もお伺いしたんですけれども、
「除染してもすぐに線量が元に戻っちゃう。雨が降れば元に戻っちゃう」とおっしゃっていました。

こういうやり方で、木を切り、がれきを集め、それで何かしたところで、決して除染というのは効果が出ない。


またフレコンバックというのも問題でして、飯舘村では今年(2015年)の9月11日に大雨が降りました。
全国的に記録的な雨が降ったんですが、その時に草などを詰めていたフレコンバックが314袋が川に流出したんです。
で、中身がみんな抜けちゃって、袋だけが川岸に流れ着いた。
そういうものがどこにいくのか、川を経て海を汚染するのか?
あるいは川の流れの周りを汚染していくのか?
いずれにせよフレコンバックの置き方、材質も不安定だし、そういうものを置いたところで何の意味もない。

<除染廃棄物流出>飯舘村の除染袋川に流出 240袋→293袋→395袋





https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=23m14s

で、2015年に福島県富岡町入り口にエコテッククリーンセンターというものができて、
これは除染ゴミ処理施設のことなんですが、kgあたり10万ベクレル以下の除染ゴミをセメントで固化した後地層処理。
地層の中に埋めちゃうという、
「地面深く埋めてしまう」と言っているんですけれど、この埋める場所がまだ見つかっていない。

そして一袋のフレコンバックに入る除染ゴミの重量は約1トンです。

で、10万ベクレル以上の汚染ゴミは中間貯蔵施設に移す。
この場所も見つかっていない。

エコテックセンターでセメント化したものというのは、じゃあ、その周りの土地に埋めるしかない。
それをいつまで埋めておくのか?
制限も決まっていない。
期限も決まっていない。

このフレコンバックというのはflexible(フレキシブル)container(コンテナ)の略なんです。
それをフレコンバックとよく縮めて言ったものだと、えらいものだと思いますけれども、
もともと本来の用途というのは粉末とか粒状の土砂などを保管するのに使うものなんですね。
ポリエチレンなどの化学繊維で作られたシートを袋状のものにして、あと、ベルトが付いています。
折りたたみで軽量なのでいろんな土砂の運搬なんかに使われています。

しかし、これは決して放射性物質を保管するのに役に立つものじゃないんです。
ビニールですから、特別に放射能の汚染物質を入れるために作っているものではありませんから、
まず、放射能に対する耐性なんか無い。
そして、紫外線に対する耐性も無い。
寿命というのは3年ぐらいのものだと言われている。


そんなものに入れておいて、さて、どうするんだ。

2015年3月に環境省が発表したところによりますと、
福島県内にある790カ所に市町村などが管理する仮置き場があるんだそうです。
それが2015年6月の時点で汚染土壌などを運搬された580カ所の仮置き場の中、310カ所で袋やシートの破損などの不具合が見つかった。
さらに環境省は76カ所のフレコンバックやフレコンバックの下に敷くシート、それもビニールとゴムのものなんですけれども、その破損が見つかった。
で、上部の遮水、水を抑えるためのシートの上に水溜りができていた。
それが158カ所。
そのシートの、水が溜まっていた地下層は法面と言いまして、土を盛ったり、木を切ったりした斜面のことを法面というんですけれども、その斜面が崩れた場所が113カ所。
廃棄物を入れる袋の上に雑草が生えているのを47カ所で確認した。
先ほど私がお見せした、あの様なものですね。

この様に既に、環境省自体が「フレコンバックが非常に不安定である」と。
「放射性物質を貯蔵しておくには不安定なものだ」と言っている。

さらにフレコンバックには耐候性とか防水性という、2種類か3種類ぐらいあるんだろうけれども、一番いいのは「ランニングJ型1種」というものだそうです。つぎが2種。
これはかなり耐候性があると。
耐候性というのは気候に対する耐性ですね。
天候の変化によく耐える。

しかしこれは高いから生産が追いつかないというので、「クロス型」という安易なものを使っている。
「クロス型」というのは内袋をつければまだ強度が増すんだけれども、内袋を使うとお金がかかるというので、ゼネコンとか業者が使いたがらない。
結局「クロス型」の内袋ナシの袋に無造作に詰めて並べているというのが今の状態なんです。





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日本では放射能汚染指定廃棄物がものすごいスピードで減っていくという話
井上信治環境副大臣&村井嘉浩宮城県知事「一時保管していた8000ベクレル超の指定廃棄物の量が3分の1に減った」→一般処理して減らそう♪

<放射能汚染指定廃棄物>((#◎□◎#))マヂ?! あと2年待てば7%になる!?




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02.21
Sun


高浜原発4号機 放射性物質含む水漏れ
2016年2月20日 23時34分 NHK

高浜原発

関西電力が今月下旬の再稼働を目指して準備を進めている、福井県の高浜原子力発電所4号機で20日午後、原子炉建屋の隣の建物の床に放射性物質を含む水が漏れていたことが分かりました。関西電力によりますと、周辺の環境への影響はないということで、水が漏れた原因を調べています。

20日午後3時40分ごろ、福井県高浜町にある関西電力高浜原発4号機の原子炉建屋の隣にある原子炉補助建屋と呼ばれる建物で、水漏れを知らせる警報が鳴りました。運転員が現場を確認したところ、原子炉を冷やすための放射性物質を含む1次冷却水が、およそ8リットル漏れて水たまりになっているのが見つかりました。

関西電力によりますと、たまっていた水に含まれる放射性物質の量は1万4000ベクレルで、国に報告するレベルの200分の1以下で、作業員への被ばくなどはないとしています。
また、漏れた水は補助建屋の周辺の溝にも流れ込んで、これを合わせた漏れた水の量はおよそ34リットルだということです。

関西電力によりますと、漏れた水は拭き取るなど回収済みで、敷地の境界に設置した放射線量を計測するモニタリングポストの値に異常はなく、周辺の環境への影響はないとしています。

高浜4号機では、再起動に向けた準備が進められていて、関西電力は、水が漏れた原因を調査することにしています。
今回のトラブルについて原子力規制庁は「詳しい報告を受けて状況を把握する必要があり、検査や再稼働の日程に影響が出る可能性がある」としています。




高浜原発 放射性物質含む水漏れ…4号機、補助建屋内
毎日新聞2016年2月20日 23時48分(最終更新 2月21日 01時30分)

 関西電力は20日、再稼働を目指す高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉補助建屋で、微量の放射性物質を含む1次系冷却水が漏れたと発表した。水は全て拭き取るなどして回収し、外部への影響はないとしているが、再稼働の日程に影響が出る可能性がある。

 関電によると20日午後3時40分ごろ、原子炉を収めた建屋の隣にある原子炉補助建屋で、出力調整をするホウ素の濃度を調節する水を1次系冷却水内に入れていたところ、水が床に漏れたことを示す警報が中央制御室で表示された。

 確認したところ、1次系冷却水から不純物を取り除く設備の前で、放射性物質1万4000ベクレルを含む約8リットル分の水たまり(縦2メートル、横4メートル)があった。床に漏れた水を回収する容器などにも約26リットルがたまっており、水漏れは計約34リットル、放射性物質の総量は6万ベクレルとみられるという。

 高浜4号機は21日から起動試験を始め、26日にも再稼働する見通しだったが、工程について関電は「原因を調査中で何も申し上げられない」としている。【村山豪】




関西電力 プレスリリース 

2016年2月20日 関西電力株式会社

高浜発電所4号機の管理区域内における水漏れについて

 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット、第20回定期検査中)は、本日15時42分頃、1次冷却材系統の昇温に向け化学体積制御系統の水をほう素熱再生系統に通水したところ、「一次系床ドレン注意」警報が発信しました。
 このため、15時45分に当該系統への通水を停止するとともに、当社運転員が現場を確認したところ、4号機の原子炉補助建屋の脱塩塔※1室前(EL10.5m)の床面に水溜り(約2m×約4m×約1mm:約8リットル)を発見しました。
 その後、水溜り(放射能量は約1.4×104Bq※2(約1.74Bq/cm3×8リットル))は拭き取り、水溜りのあった箇所は汚染が無いことを確認しました。
 また、漏えいした水については、この水溜り以外にも、床面に漏れた水が原子炉補助建屋サンプ等に回収されたものもあり、これらを全て合わせると約34リットルであり、この放射能量は約6.0×104Bqと評価しています。
 現在、漏えいの原因等を調査中です。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。また、運転パラメータへの影響はなく、プラントは安定した状態です。

※1:1次冷却材から樹脂を用いて不純物を取り除くろ過設備。
※2:今回の水溜りの推定放射能量(約1.4×104Bq)は、国のトラブル事象の基準値(3. 7×106Bq)に比べ、200分の1以下の値となっています。
以 上

添付資料:高浜発電所4号機の管理区域内における水漏れについて
添付資料

ーーー


高浜原発

日本海の魚もいつか食べられなってしまうのか?
そんな思いがふとよぎる。

「放射性物質の量は国に報告するレベルの200分の1以下だ」だから「このくらい問題ない」???

「汚染水が漏れた原因が不明」というところがとっても恐ろしいと思いました。









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02.21
Sun



2017年春の帰還目指す富岡町で3月17日から初の特例宿泊
(福島16/02/20)FNNLocal

富岡1

2017年春の帰還を目指す福島・富岡町で、3月17日から、初めての特例宿泊が始ま­る。

富岡3

特例宿泊が始まるのは、富岡町の居住制限区域と避難指示解除準備区域で、およそ3,9­00世帯9,800人が対象となる。

富岡2

政府は、住宅地などの除染が終わる見通しが立ち、生活に必要なインフラの整備も進んだ­ことから、特例宿泊の実施を決めた。
特例宿泊は3回で、日程は、お彼岸の3月17日から23日までと、花見の時期の4月6­日からおよそ10日間、そして、ゴールデンウイークに入る4月29日からのおよそ10­日間となっている。

富岡4

富岡町では、2017年春の帰還を目指していて、特例宿泊が行われるのは、今回が初め­てとなる。









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02.20
Sat

気になるニュースワード 「南相馬市の避難指示」は...
(福島16/02/19)FNNLocal


19日のニュースワードは、「南相馬市の避難指示」についてです。

南相馬市には三つの区域、赤色の帰還困難区域、青色の居住制限区域、緑色の避難指示解除準備区域がある。

南相馬

このうち、避難指示の解除が検討されているのが、帰還困難区域を除いて、小高区と原町­区の一部に出されているこの二つの区域、1万1,700人、3,700世帯が対象となっている。
環境省では、この区域の生活圏の除染は、3月末には完了する予定。

また、水や電気などのインフラも復旧済み。
そして小高区では、小高病院がすでに内科で診療を­再開しているほか、小高商工会に加盟する40の事業所も事業を再開している。
1万人を超える避難指示の解除は、これまでで最も大きな規模となる







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02.20
Sat

自主避難で東電に賠償命令 京都地裁、ADR提示上回る
2016年2月19日 中日新聞朝刊

 東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県から京都市内に自主避難した40代の夫婦と子どもが、仕事を失った上、精神疾患を発症したとして、東電に計約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は18日、夫婦への計約3千万円の支払いを命じた。

 原告側の代理人によると、自主避難者に対する東電の賠償責任が認められた判決は初めてとみられる。

 認容額は原子力損害賠償紛争解決センターの裁判外紛争解決手続き(ADR)で提示されていた約1100万円を上回った。原告側は「ADRでの提示額に納得いかなくとも諦める必要はないと判決が先鞭(せんべん)をつけた」と評価した。

 判決によると、夫は会社を経営していたが、2011年3月の原発事故を機に自主避難を開始。避難後に不眠症やうつ病になり、同5月ごろ、就労不能状態になった。

 三木昌之裁判長は判決理由で「夫が発症した不眠症とうつ病は、原発事故が主な原因の一つ」と認定。夫婦がそれぞれ求めていた就労不能による損害についても事故との因果関係を認めた。その上で、夫婦の休業に伴う損害計約2100万円や自主避難に伴う費用などを賠償すべきだとした。

 転居や移動の費用、賃料なども一部を認容したが、避難前に住んでいた地域の放射線量などを基に、自主避難を続ける合理性があった時期は12年8月末までとし、以降の分は退けた。

 慰謝料の額は「住み慣れた福島県から地縁のない土地への転居を余儀なくされ、安定した生活が失われた」として、夫は100万円、妻は70万円と判断。子どもは事故後、東電が既に支払った分以上の支払いを認めなかった。

 判決後、原告は弁護士を通じて「当面の生活はできてほっとしたが、将来の生活の見通しは付かない」と心境を明らかにした。

 福島県によると、昨年10月末時点で、避難区域外から県内外への自主避難者は推計で約7000世帯、約18000人。文部科学省によると、ADRは昨年末までに約18000件が申し立てられ、既に約13000件が和解した。

◆判決精査し対応

 <東京電力の話> 今後は判決内容を精査し引き続き真摯(しんし)に対応していく。

◆指針超えに意義

 <立命館大法科大学院の吉村良一教授(環境法)の話> 原発事故の避難者に対し、東京電力はこれまで原子力損害賠償紛争審査会の中間指針で定められた金額しか賠償をしない姿勢を取ってきており、今回の判決が指針の範囲を超えて賠償を認めたことは大きな意義がある

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02.20
Sat

首都圏避難へ「首相談話」 福島第一事故、極秘で草案
2016年2月20日 中日新聞朝刊

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作成された首相談話草案

 2011年3月の東京電力福島第一原発事故の際、首都圏で大規模な避難が必要になる最悪のシナリオに備え、当時の菅直人・民主党政権下で首相談話の作成が極秘に行われていたことが分かった。本紙が入手した草案には「ことここに至っては、政府の力だけ、自治体の力だけでは、皆様(みなさま)の生活をすべてお守りすることができません」などと万策尽きた状況を想定した部分もあり、原発事故直後の政府内の危機感をあらためて示している。

 草案を作成したのは、民主党政権で官邸の情報発信担当の内閣官房参与を務めていた劇作家の平田オリザ氏。当時、文部科学副大臣だった鈴木寛・元民主党参院議員が原発事故発生から一週間後の2011年3月18日、作成を依頼し、平田氏は二日後の20日に書き上げた。四百字詰め原稿用紙七枚に相当する約二千八百字の長文で、避難の範囲といった具体的な数値については、発表時の放射性物質の拡散状況に対応できるよう「○○キロ圏内」などとした。

 赤字で「重要原稿草案 2011・3・20」と書かれた草案は冒頭、政府の責任を認めて謝罪し、原発を所管する経済産業省や東電の責任追及を約束。その上で「国民のみなさまの健康に影響を及ぼす被害の可能性が出てまいりました」などと避難を呼び掛けた。パニックを警戒し「西日本に向かう列車などに、妊娠中、乳幼児を連れた方を優先して乗車させていただきたい」「どうか、国民一人ひとりが、冷静に行動し、いたわり合い、支え合う精神で、どうかこの難局を共に乗り切っていただきたい」などと訴えている。

 平田氏はパソコンで草案を書き、鈴木氏に渡した。福島原発事故の放射能汚染が首都圏に及ぶ可能性が少なくなったことから、公表しなかった。

 鈴木氏は本紙の取材に「官邸の指示ではない。私が独断で準備した」と説明。ただ、原発事故の影響がさらに拡大すれば、菅首相らに提案するつもりだったという。

 平田氏は「談話が必要になる可能性は極めて低いという前提で、シミュレーションとして作った。実際に発表する場合にはさらに専門家を加えた検討が必要だと思っていた」と話した。

 首都圏避難を伴う「最悪のシナリオ」をめぐっては官邸の指示で当時の近藤駿介原子力委員長が2011年3月25日に作成。福島第一原発1~4号機の使用済み核燃料プールが空だきになって燃料が溶融するなどの想定で、首都圏の住民数千万人の避難を示唆する内容だった。

◆私は知らない
 <菅直人元首相の話> 東京を含め5000万人の避難が必要になるという最悪の事態は、事故発生当初から私の頭にあった。スタッフはいろんなことを想定して準備する。ただ私は(首相談話草案の存在を)知らないし、見たのも初めて。本当に避難が必要になった場合は、特別立法を含めて何らかの手だてをしたはずだ。





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02.20
Sat


地元の住民には知らされずに行われたベント。
放射性物質を含むベントの白煙がハッキリと写っている。
直後に爆発。



ベントの白煙くっきり 写真家・石川梵さん空撮、爆発1時間前の福島第一原発
2016年2月19日 中日新聞夕刊

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東日本大震災の翌日に写真家の石川梵さんが空撮した福島第一原発。鮮明な画像から、1号機の排気筒から白煙が確認できる。この約1時間後に1号機建屋は爆発した=2011年3月12日午後2時40分ごろ



 東京電力福島第一原発事故で、東電は事故発生翌日の2011年3月12日、1号機の原子炉が破裂しないようベント(排気)を実施した。その様子を写真家の石川梵(ぼん)さんが撮影していた。本紙に提供された写真を見ると、排気筒から北側に向かって白煙がたなびいている。

 1号機は地震や津波に襲われた11日夕の段階で炉心溶融が起きたとされ、炉内の圧力が設計を大きく超える状態になった。

 東電は12日午前にベントを試みたが、弁が少ししか開かず失敗。午後二時半ごろに再び試みた。

 ベントが成功したかどうかはこれまで敷地南側にあった展望台からのライブカメラの不鮮明な映像や、格納容器の圧力低下で確認できたとされてきたが、ここまで鮮明な写真で確認できたのは初めて。

 石川さんは当時、津波で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市を小型機で撮影した帰りだった。

 本紙の取材に「撮影したのは午後2時40分ごろ。気仙沼に向かう時は福島第一原発の様子がおかしいとは思わず、敷地内が津波でやられているとも思わなかった。帰りに排気筒から煙が出ているのを見て、とんでもないことが起きているのではと思い、シャッターを切った」と話した。

 1号機の原子炉建屋は、その一時間後の同3時36分、建屋上部にたまったガスにより水素爆発を起こした






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02.20
Sat



せっかく集めたものを撒き散らし汚染を広げる政策



井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物「3分の1以下に減少」報告
(宮城16/02/17)FNNLocal

環境省の井上信治副大臣が、村井嘉浩知事と会談し、宮城県内で一時保管されている指定­廃棄物のセシウム濃度を再測定した結果、基準を超えていたものが、全体の3分の1以下­にまで減少していたことを報告した。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物1

井上副大臣は、県内で一時保管されている指定廃棄物について、2015年8月から再測­定した結果、基準を超える廃棄物が、全体の3分の1以下にまで減少していたことを、村­井知事に報告した。

そのうえで、市町村長会議を開き、8,000ベクレル(Bq)以下の廃棄物の一般処理­するよう協力を求めた
その一方で、8,000ベクレルを超える指定廃棄物の県内1カ所での集約の方針は変え­ない方針も、あわせて知事に伝えた。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物2

村井知事は、2015年度中にも市町村長会議を開き、方針を決めたいとしている。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物3

環境省の井上副大臣は、「8,000ベクレルを下回ったものについては、解除を進めて­、そして一般処理をして、少しでも指定廃棄物を減らしていく」と述べた。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物4

また、村井知事は「時間をかけないように、県としても、最大限、汗をかいていきたいと­いうふうに思っております」と述べた。




一般処理!!!?




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02.20
Sat


子どもの甲状腺検査 新たに1人が「甲状腺がん」と診断
(福島16/02/15)FNNLocal
FNNLocal

甲状腺癌1

子どもの甲状腺検査で、新たに1人が「甲状腺がん」と診断された。
甲状腺検査は、福島第1原発事故当時に、福島県内で18歳以下だった38万人が対象で­、2014年4月からは、2巡目の検査が行われている。

甲状腺癌2

専門家による15日の検討委員会では、2015年12月までに検査が確定した22万人­の結果が公表され、新たに1人が「甲状腺がん」、12人が「がんの疑い」と報告された­。

甲状腺癌3

甲状腺がん」と確定したのは、1巡目とあわせると116人、「がんの疑い」と診断さ­れたのは51人となった。

甲状腺癌4

これについて、検討委員会の星 北斗座長は「チェルノブイリとの比較の線量の話、あるいは、被ばく当時の年齢(5歳以­下の子ども)などから考えて、これらのがんにつきましては、放射線の影響は考えにくい­という見解を。委員会としては、そうなったというふうに理解しています」と述べた。




逃げないでいただきたい環境省。現場の最新の知見を利用してこれに対処しないと大変なことになります。12/11山本太郎議員 参議院(文字起こし)

5. 星「確かに調べたらいっぱい出てきましたよ」 11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)






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02.16
Tue


七ケ浜町の海水浴場、2016年夏に震災後初めての海開きへ
(宮城2016/02/15)FNNLocal

海水浴場1

東日本大震災の影響で、遊泳禁止が続いていた宮城・七ケ浜町の海水浴場で、2016年­の夏、震災後初めて、海開きする予定であることがわかった。

海水浴場2

6年ぶりに海開きすることが決まったのは、七ケ浜町の菖蒲田海水浴場。
七ケ浜町によると、2016年7月末ごろから「10日間限定」で、遊泳を許可するとい­う。

海水浴場3

菖蒲田海水浴場は、震災前、1シーズンにおよそ6万人が訪れる、県内有数の海水浴場だ­ったが、震災後は、遊泳禁止が続いていた。

2016年は、海底のがれき撤去が進み、防潮堤の工事が一段落したことなどから、正式­に海開きを決めたという。

海水浴場4

七ケ浜町民は、「菖蒲田海水浴場ができるのが、復興の第1歩」、「未来への希望となる­、そういった、ことしの夏になると思う」と話した。
町では、10日間の海開きで、およそ2万人の人出を見込んでいる。




宮城・七ケ浜町
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<福島第一原発>汚染水の発生量が想定を上回った→汚染水漏れが問題となったボルト型のタンクを使用

<減るどころか増えた汚染水地獄>海側の遮水壁を閉じてから何百トンと汲み上げて建屋に戻す毎日。このまま放っておいたら遮水壁が海側に倒れちゃう!?1/4東京電力会見(文字起こし)

東電「まさか溢れるとは思っていなかった」手作業で高濃度汚染水を抜く1/7大竹まことゴールデンラジオ(文字起こし)東京新聞

<フクイチ超高濃度汚染水漏れ>床の穴から汚染水が建屋地下に流れた可能性あり、漏れた全量は不明〜ストロンチウムなど3200万ベクレル

フクシマ原発からの放射能漏洩はトテツモナイ量に! 全く報道されない「トリチウム」の危険性(ダイヤモンド社より)

<高濃度汚染水太平洋へ>福島第一原発K排水路「14ミリ以上降れば海に出ます」9/7東京電力記者会見文字起こし

サブドレン計画(建屋近くの井戸放出計画)地元漁業者が同意!トリチウムは浄化が出来ません。作業員被ばく管理の観点から井戸毎の管理は行いません。

<大型台風がやってきた>福島第一原発汚染水外洋へ〜いろいろ

<汚染地下水を減らす新計画>東京電力増田尚宏「排水させていただくというのは必要な作業」6/12FNNニュース&東京電力記者会見文字起こし

約1年後に800兆ベクレルのセシウム137が北米沿岸に到達…そして20~30年かけて日本沿岸に戻る(青山道夫教授)


県内初の海の駅「七のや」が七ヶ浜町にオープン
(宮城16/02/21)FNNLocal

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新鮮な魚介類などを販売する、宮城県内初の「海の駅」が、21日、七ヶ浜町にオープン­し、多くの買い物客でにぎわった。
七ヶ浜漁港の隣にオープンしたのは、県内初となる海の駅「七のや」。
この施設は、地場産品の販路拡大を図ろうと、地元の商工会が、およそ2億円かけて建設­したもの。

2

21日は、七ヶ浜で水揚げされた魚介類を、「777円」で詰め放題できるイベントが開­かれ、一時、入場規制がかかるほど混雑した。

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訪れた人は、「けさ7時に並んで。来てみたら、びっくり。こんなに(人が)」、「七ヶ­浜に人が集まるのは、最高だね」などと話した。
「七のや」は午前10時から、毎日営業する。









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02.15
Mon

福島のセシウム「ガラス状」…森林で採取の葉
読売新聞 2016年02月14日
特集 福島原発

 福島県内の森林で採取した放射性の微粒子を分析したところ、ガラスの中にセシウムが溶け込んだ構造であることが分かったと、小暮敏博・東京大准教授らの研究チームが発表した。

 微粒子は、東京電力福島第一原子力発電所事故の際、原発の内部にあった物質が高温状態で混じってできたものとみられ、炉内で起きた反応などを知る手がかりになる可能性がある。英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に論文が掲載された。

 微粒子は2011年夏、杉の葉の表面で見つかった。大きさは数マイクロ・メートル程度。電子顕微鏡などで分析したところ、窓ガラスなどと同じケイ酸塩ガラスが主成分で、放射性セシウムのほかに鉄や亜鉛などが含まれていた。セシウムは微粒子の外側ほど高濃度で、徐々に粒子外へ溶け出すことも実験で判明した。

 小暮准教授は「飛散した微粒子の量や、セシウムが溶け出す条件などを詳しく調べれば、環境への影響の解明につながる」と話している。



放射性物質含むガラスの微粒子が飛散か
(2016年2月3日20時37分)NHK

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原子炉周辺のコンクリートが高熱で溶けて、放射性物質を含むガラスの微粒子となり飛散した可能性があることが、農業環境技術研究所などの研究グループの分析で分かりました。飛散した規模などは分かっていないということで、研究グループでは、まだ知られていない汚染のメカニズムを解き明かしたいとしています。
福島第一原発の事故では、ガス状の放射性セシウムなどと別に放射性の微粒子も飛散したことが知られていますが、その詳しい成分や由来は、よく分かっていませんでした。
これに対して農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員と東京大学大学院の小暮敏博准教授らの研究グループは、福島県川内村で、山林の葉に付着していた直径数マイクロメートル以下の極めて小さな放射性の微粒子を採取し、詳しく分析しました。
その結果、微粒子の主な成分は、ガラスで、自然には存在しない放射性セシウムや亜鉛、鉄なども含まれていることが分かり、研究グループは、原子炉周辺のコンクリートの中のガラスの成分が高熱で溶け、放射性セシウムなどを取り込んだと見ています。
表面付近には、放射性セシウムが溶け出したような痕跡も見られたということですが、こうした微粒子が飛散した規模などはまだ分かっていません。農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員は、「今後は、微粒子が飛散した量と範囲を調べていくことで、まだ知られていない汚染のメカニズムを解き明かすとともに、有効な除染方法の開発につなげたい」と話しています。



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02.11
Thu
「高浜原発再稼働~福島は?核のゴミは?」

2016年1月29日 報道するラジオ

去年9月に避難指示が解除された福島県楢葉町の状況を、
上田崇順アナウンサーが、現地から中継リポートします。
もうひとつの問題は、原発から生じる「核のゴミ」です。
使用済み核燃料を再処理してできる高レベル放射性廃棄物を、
安定した地下に「地層処分」するというのが政府の方針ですが、
国内最高の学問的権威である日本学術会議は
「日本で地層処分を実施するのは適切ではない」と提言しています。
核のゴミをどうするか目処が立たないまま、現在、再稼働が進められています。
アメリカで放射性廃棄物の最終処分プロジェクトに参画した専門家で、
内閣官房参与も務めた
多摩大学大学院教授・田坂広志さんに出演いただきます。

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/TYa12ueRDTk?t=13m29s

水野:
報道するラジオ、特集テーマ「高浜原発再稼働核のゴミは?」と題してここからお送りします。
平野さん、立ちはだかる大きな問題の一つが「核のゴミの処理どないすんねん」というところですよね。
今日は核のゴミの専門家でらして、アメリカで放射性廃棄物の最終処分プロジェクトにも参画していらっしゃいます、多摩大学大学院教授の田坂広志さんと繋がせていただきます。
田坂さん、こんばんは、どうぞよろしくお願いいたします。

田坂さんは確か、元々は「原発を進めていくべきだ、推進するべきだ」というお考えで研究を始めた方だと聞いたんですけども。

田坂:
そうですね。
まだ、スリーマイルもチェルノブイリも、況や(いわんや)福島も無かった時代。
やっぱり人類の未来原子力というものに一つの可能性があるんだろうと思って。
ただあの時代からですね、40年ぐらい前ですけど、放射性廃棄物。
核のゴミですね。
これがやはり最後の一番大きなネックになるということで、その問題をどうやったら解決できるかということで、40年前にそういう研究に携わった立場ですね。



水野:
福島原発事故をきっかけに内閣官房参与に就任なさって、原発政策にも関わってこられた田坂さんが、どんなふうにその核のゴミ問題を見ていらっしゃるのか、今日はどうぞよろしくお願いいたします。

田坂:よろしくお願いいたします。

水野:
で、具体的にお話を伺う前に、まずはですね、原発の再稼働についての国会のやり取りを聞いていただきたいんです。
今月(2016年1月)15日の参議院予算委員会で民主党の新緑風会の水野 賢一(みずの けんいち)議員と林 幹雄 (はやし もとお).経済産業大臣、そして安倍 晋三総理のやり取りを聞いていただきます。
が、これね、紛糾してなかなか答えられないんですね。
なんども速記が止まったという場面がございました。


水野 賢一民主党議員:
普通の産業廃棄物の場合は処分場無しに業を営めないんですけども、なんで原発の場合はごみ捨て場がどこだか全然決まっていないのに、操業して必ず出る核のゴミを出すことは構わないのか?
ちょっと、そもそも論ですけれども、教えていただければと思います。

林幹雄経済産業大臣:
オーー、すでに我が国には相当量の使用済み核燃料を保管しております。
エーーーー、原発再稼働の有無にかかわらず、アノー、高レベル放射性廃棄物の最終処分場が必要である、これとかは、もう逃げられません。
ま、処分場所をしっかりと確保するのが、アー、政治の責任でありまして、28年中にですね科学的有望地を提示することを目指していきたいと思います。

水野賢一民主党議員:
「今から見つけたい」というのは当たり前のことなんですよ。
なんでその処分場も決まっていないのに再稼働とかそういうことは構わないのか?という、
そのそもそも論を聞いているんです。

林幹雄経済産業大臣:
あの、オー、結論から申し上げますと、まだ処分場は、オー、決まって、おりません。
国が、科学的有望値を、オ、提示するということで、前面に立って取り組むということにしているところでございます。


ーー:答えてない!答えてない!!


安倍晋三総理:
え〜、私からも答弁させていただきますが、
我々は、ァ現在、ェ原発ゥにおいてはですね、一部、再稼働は致しましたがですね、その多くをェ化石燃料に頼ってェいる、わけで、ェ、ございます。
フ〜そういう中においてェですね、え、停電で、え、安定的な、かつ自前のォー、お、電源である原子力発電の再稼働をですね、行っていくという、これはァ、政策的な判断をぉしたわけでございます。





水野:
政府側は、要するに「処分場は決まっていないけど、今年中に有望な土地を、ま、提示しますわ」と。
それが「処分場は決まってないけど政策的判断」で、再稼働したんです。

平野:質問の答えになってませんね。

水野:
なってませんね。
ここで多摩大学大学院教授の田坂広志さんに伺いますけど、
田坂さん、今の話の中で、「高レベル放射性廃棄物の最終処分場」っていう話が出てきましたよね。
まずもってこの高レベル放射性廃棄物っていうのは、どんなものなんですか?

田坂:
そうですね、原発から出てくる使用済み核燃料ですね。
これを再処理すると、プルトニウムとかウランのような、また核燃料として使えるものと、それ以外のいわゆる核のゴミですね。
放射性廃液と呼びますけれども、

水野:廃液…液体なんですか?

田坂:液体として出てきますね。これを通常高レベル廃棄物と呼んでますね。

水野:それって、どれぐらい危険なものなんですか?

田坂:
ま、これはまあ、よく言われる「近づけば数分で命がなくなる」というぐらい危険なものですね。

水野:あっ!近付いたら数分で死ぬんですか!

田坂:
ええ、そうですね。それはもう相当な放射能ですので。
ただ、ま、施設の中では、きちっと管理されていればもちろん人が簡単に近づく状態にはならないですけれども、そのものの危険性というのはそのくらい危険なものですね。
ただむしろ問題は、毒性というか、放射性物質としての危なさが、何万年にもわたって続くというところですね。
これが例えば100年ぐらいで消えてしまうものであれば、またなんとか仕様があるんですけれども、高レベル放射性廃棄物の場合には数万年ぐらいその危険性が続くというところに、世界的に非常に悩ましい問題があるんですね。

水野:
数万年にわたって隔離しないと近付いたら数分で死ぬという、そういう危険な物質。
これを、今日本の政府はどんな風にしようとしてるんですか?


田坂:
世界的にも同じやり方をしようとしているんですけれども、この放射性廃液をガラスのようにしっかりと固めて金属の容器に入れて、これを地下深く。
だいたい300mよりも深い地層に埋めようと。
ま、一応考え方としてはしっかりとした安定した岩盤。
できれば何億年でも安定的な岩盤があればそういうところに埋めてしまおうという考え。
これが世界的な「地層処分」と言われる考え方ですね。

平野:ただ日本は地震国で、それだけ火山列島の下が安定しているか?というと、なかなか難しいんじゃないですか?

田坂:
そうですね、これはよく海外でですね。
これは後で出る話題かもしれませんが、フィンランドのオンカロなどというところで処分が行われることは、今いよいよ実行段階に入ったんですけれども、ま、岩盤の安定度が全く違うということは、やっぱりしっかりと理解しておくべきですね。
日本とは全然岩盤の安定度が違いますけど、そのあたりは国民から見ても不安に思う部分かと思いますね。

水野:
ねぇ、「地下300mよりも深い地層に埋める」っていうけど、本当にそういう最終処分場をどこにするんだ?っていう話ですよね。


田坂:
そうですね。
一つにはそういうしっかりとした岩盤があるのか?という問題。
正確に言えば、「その岩盤が例えば何億年というオーダーで安定だ」ということがどうやって証明できるか?という問題がありますね。

水野:何億年安定している岩盤がどこにある?っていう話ですね。

田坂:
本当に世界中探せば、何億年安定している岩盤というのはあるんですけれども、日本でそれがあるのか?という問題と、
仮に「ここがそうだろう」と思っても、それをどうやって証明するのか?という問題があります。
で、もう一つは今おっしゃった地域の住民の方、もしくは国民がそれを納得するか、という。
これはむしろ科学的な証明の以前にですね、パブリックアクセプタンス(public acceptance)というのを海外では使いますけれども、社会的需要。
わかりやすく言えば、「多くの人がそれを認めるのか?」という問題があります。
この後者の問題が海外でも極めて大きな問題になって、処分できないということが続いているんですね。

水野:
今までね、「最終処分場、どこかありませんか?」って公募してたら、
ね、ほとんどのところがもちろん手をあげないんだけども高知県の東洋町というところが唯一手をあげたんですよね。

田坂:ええ。

水野:で、その町長さんはもう、

平野:リコールですね、確か。

水野:ねっ!

田坂:そうですね。

水野:
大反対を町民から食らって、撤回するということになった。
それ以降はもうないから今度は国がリードして、「ここです」なんて言おうっていう話になってるらしいですね。


田坂:
そうですね。
ま、今回大きな政策的な転換という意味では、「国が主導して最終処分場を選んでいきます」とおっしゃってるんで、
その姿勢は、国としては責任を持とうという姿勢ですので、ま、考えとしてはわかるんですが、
現実にその後国民、もしくは選ばれた地域の住民が納得するか?という問題は、これは海外でも全く同じ問題に直面しています。
で、私が関わったアメリカの高レベル放射性廃棄物使用済み燃料の最終処分計画というのは、皆さんよくご存知のラスベガスの近くにあるネバダテストサイトという原爆実験場で処分しようとしたんですね。

日本から見るとある意味非常に広大な、しかも人もほとんど住んでいない場所ですので、日本から見ればかなりOKだと言われるかと思ったら、やはりここでも住民、州の人々のネバダ州の人々の大反対で、国が決めたにもかかわらずもう一回ひっくり返るんですね。

ですからそういう厳しさは世界的にあるんだということは理解して、日本の政府も前に進んでいくべきだろうと思いますね。


水野:だけど今年中に「ここがいいんじゃないか」と、国は一応「言う」とは言っているんですね。

田坂:そうですね。

水野:その後そこの地域の人がどう考えるかは別ですが。

平野:
実際のところは早くも拒否反応が出て、地元のとこ度が候補地になったら困るということで「ノー」と言っているところもあるようですね。
例えば新潟とか石川県など。

田坂:
そうですね。
ですからもう国の動きに対して「うちはゴミの受け入れ場所にはなりませんよ」ということは、明確におっしゃる県もありますし、仮に今県民の意識調査をしたらですね、やっぱり「やめてくれ」ということが多くを占める県も多いでしょうね。

水野:
どうでしょうね。
それでも国が指示の提示をするというのは、具体的にはどんなところが候補になってくるというふうに田坂さんはご覧になっていますか?

田坂:
これは具体的にですね、どの県のどこの地域と言った瞬間に相当な問題が起こりますので、場合によっては海の底とかですね、そういうことも候補として考えてくるのではないか、という気はしますけれども。

水野:海の底!

田坂:
これはまだ最終確定しているわけではないんですが、比較的沿岸部、海の少し離れたところですね、海底の底というのは、実は昔から世界的にも海洋底処分という考え方で、研究は行われてきたんですね。
ただ、それを採用している国は今の所ありませんけれども、日本でそういう選択肢も打ち出してくる可能性はあるかと思います。
ただ何れにしてもこういう高レベル廃棄物の処分というのは、数万年から10万年の安全性の証明ができるかという大問題を突きつけられますので、実は、地域の方々が了解したからといって、やれるか?と言ったら別の問題があるんですね。
むしろ国民全体として「本当にそれをやるのか?」という国民的な合意ができないと、本来はやることは慎重であるべきテーマだと思いますね。

日本の歴史というのは、長く見ても数千年という歴史ですから、その一つの国の歴史を超えた時間の長さ。
数万年、もしくは10万年というオーダーで、安全性を本当に言えるのか?という問いに対しては、
単に一地域が「いいですよ、受け入れますよ」と言ったからといって、やれるか?といった問題はあると思います。


水野:
なんぼ「海の底」っていったってね、
10万年も安定した地層が海の底にあるなんて、誰が言えるんですか?

田坂:
これはですね、一般論でいえば、本当に地層をしっかりと調べていくと安定的な地層がある可能性はあると思います。


水野:可能性はあると。

田坂:
ただですね、学術会議。
これも今日の話題かと思いますが、日本学術会議がですね、現在の科学の知見では、知識では、「それを証明することはできない」と言っているんですね。
つまり、地層科学というものもかなり進んではきていますけれども、未だ活断層が正確には判断できないようなレベルですので、いわんや、海の底でなくても、地表から探査できる場所であったとしても、本当にここがこれから10万年安全だということをどうやって証明するのか?と。
これを日本の学術の最高機関の学術会議がですね「現在の科学技術ではそれは証明できない」と。
「したがって地層処分も今すぐ実行することは賛成できない」ということをおっしゃっているわけですね。


水野:はぁ〜
最高の学問的権威である日本学術会議も「日本の地層処分っていうのは難しいですよ」と。
「安全とは言えませんよ」と言ってはる。
じゃあ、その日本学術会議はどうしたらいいと言うてはるんですか?

田坂:
そうですね、この学術会議の考え方は、私も比較的考え方としては賛成なんですけれども、
まず押さえておくべきは、原発を推進するとか、これをただちにやめるとか関係なしにですね、今すでに高レベル廃棄物と使用済み燃料が、例えば使用済み燃料でいえば、1万7000トンぐらいもう存在してしまっているんですね。

水野:1万7000トン

田坂:
ええ。で、これは、仮に「明日原発をすべて止めます」と言ったとしても、現実にこれをどうするか?という問題は歴然としてあります。
したがって、立場に関係なく、この最終処分をどうするかということはいずれ考えなければならないのですが、ただ、学術会議の立場は、「これをとにかく地面を掘って埋めてしまおうということを、しかも10万年の安全性がちゃんと証明できない段階でそれを拙速のようにやるべきではない」と。
むしろこれを長期貯蔵。
、学術会議の言葉でいえば、「暫定保管」という言い方をしていますが、わかりやすく言えば長期にわたって、場合によっては数十年から数百年ぐらい貯蔵しながらですね、本当に安全な最終処分が見つかるように努力を続けていくべきだという考え方を取っているんですね。


水野:
それはすみません、日本で一番頭がいい人たちが言っていることでしょうけれど、私から言わせたら「棚上げ」とどう違うんですか?


田坂:
ここは難しい問題で、「拙速」という言葉を使いましたけれども、地面に埋めてしまうとですね、何かあったときに取り出せない、状態になる可能性があります。

水野:あーそうか。

田坂:
で、地上で、もしくは少し地下に埋めてもいいんですけれども、
長期保管、もしくは暫定保管、長期貯蔵と言ってもいいんですけれども、

水野:長期って言ったら何十年のことですか?

田坂:
場合によっては100年ということは、技術的には可能ですね。
技術的には今の、ちょっと難しい言葉ですが、乾式貯蔵と言われる金属やコンクリートの大きな容器にしっかりと閉じ込めるとですね、仮に飛行機が落下事故を起こしても大丈夫だという実験までありますので、

水野:うぅぅぉ〜

田坂:長期的に、100年ぐらい安全に貯蔵することはできると思います。技術的にはですね。


水野:100年ならなんとかなる。

田坂:
ま、極端に言えば300年でも大丈夫だと思いますが。
ここは国民的に大きな選択になってくると思います。
「将来どうなるかわからないけれども、とにかく埋めてしまおう」という考え方を取るのか?
「やはり慎重にしっかりと人間の管理のもとに置いて、300年でも本当にしっかりとした安全な処分が出来る方法が見つかるまでは保管しながら考えていこう」と。
例えば一つの考えとしては、国際的にも大問題ですので、国際的にもっと安定的な岩盤に処分していくような考え方が将来出てくる可能性はあるわけですね。

水野:
将来に望みをなんとかつなげようということですね、何かいい方法が出ないかと。
だけどさっきおっしゃった1万7000トンすでに日本はもう持っているわけですね、核のゴミを。
で、これって、今すでに置き場所は大変じゃないんだ?

田坂:大変ですね。
ですから、いま核燃料サイクルという考え方がよく議論になるし、もんじゅの問題も核燃料サイクルって本当に可能なのか?という議論が出てくるんですが、実はですね、その問題と深く関わってくるんです。
というのはですね、いますべての原発のいわゆる使用済み燃料の貯蔵プールの容量は、平均でいうと7割ぐらいまできています。

水野:もう7割埋まっているですか。

田坂:
もう埋まっています。
で、短いところではこのあと稼動を始めたら数年で満杯になってしまうような状態なんです。

水野:えーっ!数年でもう満杯!

田坂:
いわゆる「トイレなきマンション」と言われた状態が現実になってきていて、トイレがないマンションは本当にすぐに使えなくなりますので、原発もどれほど、仮に、仮にですね「安全だ、再稼動できる」となったとしても、この「ゴミをどうするのか」という問題が解決しないと、原発サイトは満杯になってしまうんですね。
ところが今ひとつだけ窮余の一策があって、青森県の六ヶ所村で再処理をするという前提で数千トンオーダーで使用済み燃料を受け入れています。

こういう形で、一応原発サイト以外に持っていけるので、とりあえずは問題が少し先送りできているんですが、
ただ、再処理工場ももう満杯、ここの燃料プールももう満杯に近づいていますので、そうすると本当にこの使用済み燃料ですけれども、どこに持っていくのか?という問題が、まもなく非常に深刻な問題になってくるんですね。
で、理屈の上では「再処理してどんどん処理して高速増殖炉で燃やしてやっていきます」というのが、一応ずっと言われているんですが、もんじゅの問題で、「高速増殖炉が本当に実現するのか」というのがかなり深刻な問題として突きつけられていますので、


水野:ものすごいお金がかかっているけど全然動いてませんわね。

田坂:
ですからその意味では、いま改めて使用済み燃料と高レベル放射性廃棄物をどうするのか?ということを真剣に考える段階にはなっています。

水野:
これ以上核のゴミが増えていくような形になったらどうするのか?
日本学術会議は具体的にこうしたらいいというのを他にどんな提言をしているんですか?

田坂:
学術会議はそこは非常に誠実な言われ方をしていて、長期貯蔵をただただ先送りということでやるのではなく、長期貯蔵をするのであれば、廃棄物の発生総量を抑制するべきだと。
つまり、「核のゴミはここまでは発生しても貯蔵するけれども、これを超えてはもうやらないということをしっかり示すべきだ」と。これは非常に誠実な考え方ですね。

水野:でもそうするとどこかで原発はもう無理ですよと。

平野:そうですね数年先に原発をゼロにせざるを得ない。

田坂:
そこは総量をどこにするかにもよりますけれども、いずれ原発の稼動できる年数が自動的に決まってしまいます。
したがって、学術会議のこの提言は、ある立場から見れば非常に誠実かつろん理的な考え方をおっしゃっているんですけど、原発を進めたいとする立場から見ると、総量規制=原発を稼動できる年数が決まってしまう、というところに少し抵抗を感じる方がいらっしゃるわけですね。
ですからここはやはり国民的な議論をしっかりやるべきだと思いますけどね。

平野:その議論を無くして、今日も高浜とか、川内とか、どんどんどんどん広がりつつありますよね。

水野:再稼働がね。

平野:これはもう、逆行ですね。

田坂:
そうですね、冒頭のところで国会の議論が紹介されましたけど、ここはやはり一回ですね、このゴミの問題をどうするか?
私は学術会議のような考え方を取るべきだと思います。
その上で、稼動についてもやっぱり、廃棄物の上限を決めて、稼動年数も一回上限を決めた上で「本当に原子力が必要だ」と考える方々の立場で言えばですね、「どこまで本当の安全な処分が出来るか」に、もっと真剣な努力をして国民との対話をやってですね、その上で、仮にですけれども「原発を長期にわたって使いたい」ということであればですね、このゴミの問題の解決策と合わせてもう一度国民に問うという考え方をされるべきだと思いますね。

平野:
具体的にね、国民との対話っていうこと、ま、わかるんですけれども、
これは例えば政府が誰にどう問いかけるのか?ということがなかなかイメージできにくいんですけれども、
何を具体的にやればいいんですか?

水野:

田坂:
例えばですね、使用済み燃料の問題というのは今すでに1万7000トンあると申し上げました。
で、これは今のままでいきますと、ちょっと例えが悪いかもしれませんが、米軍基地の普天間基地のような状態になってくるわけですね。
つまりどういうことかというと、これどうするか?といって、どの県も受け入れないという議論をし始めるとですね、今存在している県が全てそれを長期にわたって保持し続けなければならなくなるわけでs。

ところが現実には原子力の発電の恩恵に欲した都道府県というのは、ま、かなり、全国わたってあるわけですから、考え方としては受益者負担という考えをもう一回明確にしてですね、
原発を発電に利用した割合に応じて使用済み燃料をそれぞれの都道府県で1回引き受けるという考え方を明確にするべきだと思います。


平野:でもそれは、都市部ということになりますよね。

田坂:
最後まで聴いていただけますか?
その受益者負担の原則を明確にした上でですね、各都道府県が協力しあって集中的な貯蔵施設を見つけることは、国はこれは全面的に支援すると。
この考え方を打ち出すべきだと思いますね。
というのはですね、放射性廃棄物の問題が壁に突き当たるもう一つの大きな問題は、例の「not in my backyard」
日本語で言えば「うちの裏庭には捨てるな」という社会心理が世界的な大きな壁になるわけですね。
つまり、ゴミはとにかくうちの庭には捨てないでくれと。
とにかく貯蔵もやめてくれと。
お気持ちはわかるんですが、それを本当に全ての都道府県が言い出すとですね、今とりあえず存在してしまっている県が外に持ち出せないので、結局そのゴミをずっと押し付けられる形になってしまいます。

従ってですね、国民的な議論というのは実は、現実に存在している1万7000トン。
そしてそれは、もちろん原発推進・反対という議論はあるとしても、現実に過去に原子力発電に依存した、その量に応じてやはり責任をもって考えましょうという、その社会的な合意を作らないとですね、この問題というのがある意味での押し付け合いみたいになってしまいます。

ですから「対話」という意味はですね、単に政府がとうで相勤めるということではなくてですね、いったいこの1万7000トンををどうするのかと、もちろんそのことが「将来にわたって原子力をどうするのか」という議論と繋がってきますけれども、ただ「うちの県は受け入れない」そういうことをみんなが主張し合うだけではこの問題は、仮に明日「原発は止めます」という政権が生まれても、全く前に進まないわけですから、これは原発推進・反対に関係なくですね、一回そういう議論をしてみるべきだと思いますね。


水野:
トイレのないマンションって言われるけど、
「うちにじゃあ、そのトイレをつくりますか?」といわれると、みんなの議論が進むんじゃないかというお話だと思うんですけど。
さっきもね、フィンランドのオンカロの話でましたよね?
地下深いところに最終処分場をフィンランドが建設すると。
例えばそこに、日本の核のゴミを受け取ってもらうというね。
例えば、お金出してというか。
そういうことってあり得るんですか?


田坂:
ま、具体的な国名を出すことは、かなり今の段階では大問題が起こると思いますが、
ただ、ただ、一般論としてはですね、世界中でもっと岩盤が安定していて、そして、人も非常に少ない。
だけれども経済的には諸外国からの支援が欲しいという国もありますので、そこはもちろん非常に安全な処分方法を確立するということは大前提ですが、その上で国際的な処分場という考え方は、私は将来あり得ると思っています。

水野:
ただなんか、倫理的にとても嫌ですね。
これはものすごく人間として、あまりにあまりな論理みたいな気も致します。

平野:押し付けて。

水野:
あの、アメリカではね、田坂さん、具体的にどんな動きになっているんでしょう?

田坂:
アメリカは処分場が決まらないまま、一度先ほど申し上げたネバダで、捨てようかと決まり始めたんですが、ひっくり返ってですね、長期貯蔵の時代に現実には入っていますね。
もちろん計画としての処分計画というのは進んでいますけれども、どの国も、間、フィンランドとかスウェーデンを除いてですね、現実には長期貯蔵の実態に入ってますね。
例えばフランスなんかの場合には、地層処分をやるとは言いながらも、ある種の回収可能な地層処分という言い方をしていますので、要するに「地面の下に埋めますけど、何かあったらすぐに取り出しますよ」という、事実上貯蔵ですね。
こういう仕組みに入ろうとしています。
ですから世界全体を見ると、本当の意味での最終処分ということはなかなか難しい。
したがって、埋めるという計画は進めながらも、「いざとなったら取り出せます」ということで国民の了解を得ようという政策に向かっている国も、決して少なくないです。


水野:ん…、フィンランドとかスウェーデンというのは地層がやっぱり日本とはだいぶ違うんですか?

田坂:
そうですね。
岩盤の安定度はもう全然違いますので、そこはあんまり単純に「フィンランドで捨てることができるから日本でも」とは言わないほうがよろしいかと思いますね。

水野:だって、火山列島ですもんね、日本は。

平野:
田坂さん、一番心配するのはですね、候補地をこれから政府が決めるということですけど、
例えば電源立法みたいにね、なんか、特定の自治体に例えば財政難の自治体に「これだけお金あげるからやってくれよ」と言って、なんか、原発を立地させるような手法で弱い部分に国策を押し付けるということが日本で起きる可能性があるんじゃないか
なということを心配するんですけれども。

田坂:
ええ、おっしゃるとおりで、原発の場合には現実に、例えば我々がそれを受け入れる地域の人間だとしたときに、原発の場合には本当に福島の後ですから「我々も同じ被害にあうかもしれない」という気持ちがありますから、これは「ノー」という可能性は非常に強いわけですけれども、地層処分の場合には一番早く漏れてきても、場合によっては100年ぐらい先ですので、ある意味では無責任な気持ちになればですね、とにかくお金はもらえる氏、直接の被害は原発を受け入れるよりも、もっと将来の話だから、受け入れてしまおうという心理は出てきてしまうんですね。
で、これは未来の世代に対する、いわゆる世代間の倫理という問題になってきますので。

平野:そうですね。

田坂:
その意味もあって私は、「地域が受け入れるからといって、地層処分を実行する」という考え方は少し慎重です。
むしろ国民全体として、本当にどうするのかと。
未来の世代に負担を、こういう地層処分という話で送るのか、もしくは長期貯蔵という形で未来の世代に託するのか、そのあたりは本当に真剣な議論はしてみるべきだと思います。
ただおっしゃるように、ただ目の前の経済的な利益だけで、「受け入れましょう」という動きを作ってしまうことは決していいことではないと思います。

水野:
そうですよね、
リスナーの方が、「田坂さん『核のゴミを宇宙に持っていく』って話を聞いたことがあるんですけど」って仰ってるんです。

田坂:
あの、私はですね、将来にもっと安全な処分方法を見つけるために長期貯蔵という考え方の中に、
宇宙処分という考え方は、あり得ると思います。

水野:えぇーーっ!

田坂:
ただですね、ただ、スペースシャトルみたいなやり方はご存知のように爆発が起こっていますからあまりいい方法ではない。
ですからいろんな新しい技術は将来、ま、100年のオーダーでみたら開発され得ますので、安全に宇宙空間に持っていくということはあり得るかもしれません。
ただですね、それはコストの問題が出てきますので、結局原子力発電というのはトータルな廃棄物の処分のコストまで含めて、本当にペイするのか?という問題を突きつけてくることも事実ですけど。


水野:
じゃあ、こちらはどうでしょう。
「核のゴミはこのまま原発再稼働を続けていったらとどのつまりはどうなってしまうのでしょうか?」

田坂:
ですから、繰り返しになりますけれども、今一応処分場が見つかって、出てきたゴミはどんどん捨てられるというシナリオの元で動いているわけですね。


水野:でもそれは今伺っていると、今現在は、もう幻想ですよね。

田坂:
ええ。
ですから、本当にそれができるということが決まる、見えるまではですね。
たとえば地層処分が本当の安全で国民が納得するということが起これば、また別ですけれども、
それまでは学術会議の言われるように、「発生量の総量をまずここまでで一回止めます」という考え方を出すのが誠実な政策論だと思います。

水野:核のゴミはもうここまで、これ以上は無理ですよという。

田坂:
ま、これはやはり、国民に対する約束としてですね、逆に言えば「ここまでは認めてください」という考え方でしょうね。
「ゴミはここまでは出します。ただ、それ以上は野放図に増やすことはありません」と。
せめてそういう政策論で国民に説明をしないとですね、捨て場のないゴミがどんどん増えていくのにどうするんだ?というのに対して、今現実に実現可能とは言えない地層処分をですね、ただただ「責任を持って見つけます」ということで走っていくのは、またいつか。
もんじゅが全く同じ問題だったと思うんですね。
もんじゅも、「いずれ高速増殖炉がちゃんと動きますから」と言い続けて今この状態に入っていますから、同じことを繰り返すと国民から見る原子力行政と原子力規制に対する不信感が本当に深まってしまうと思うんですね。
ですからその意味でもここは非常に誠実な政策論に、一回戻るべきだと思いますが。


水野:
リスナーの方は「MOX燃料、プルサーマル発電の時のMOX燃料というのは普通のウラン燃料よりもはるかに危険であると聞きます。核のゴミになった状態でも普通のウラン燃料のゴミより危険なんですか?


田坂:
プルトニウムが入っているという部分がですね、危険度という意味では危険だと言われますが、本当に地層処分が安全に実行できれば、プルトニウムを含めて、地層中に、たとえば10万年を超えて隔離できればですね、科学的な議論としては世の中に存在するウラン鉱床、ウランのもともと地下に眠っていたものよりも、毒性は低くなるという研究がされてますので、考え方として、本当に地層処分が安全に実行できるのであれば、昔ウラン鉱床があったところよりは安全だという議論になると思います。


水野:
地層処分が安全にできるとなれば」というのが、もう大前提で。
そしてそれは今できている話ではなく、「これからできたらいいな」という話だ
というのが、今の科学的見地だということなんですね。

田坂:
まさにそういうことなんです。
それを学術会議がおっしゃっているわけですね。

水野:
で、その学術会議がね、具体的に地層処分の今の限界もおっしゃっているし、総量規制というアイディアもおっしゃっているわけですけど、これに日本政府はどれぐらい耳を貸そうとしているんですか?


田坂:そうですね、今のところ学術会議の意見は参考意見として聞き置くにとどまっているようなんですが、

水野:あっ、聞き置くにとどまってるんですか!

田坂:
ええ、とどまっていると思いますが、おそらく学術会議の考えももう一回真剣に政府としても検討される段階に入ってきているだろうという気がしますけれども。

水野:うーーーん、でも、そこはやっぱり国民世論の後押しがないと、聞き置くままにならない

平野:
学術会議と、あと、経済界の論議ですよね。
政府はその間に立ってどちらを優先しているかというと、今のところは経済界の言い分をね、肩入れしているような印象ですけど。
学術会議の方の意見にちゃんと聞く耳を立てますかね??

田坂:
これは今日はね、もう時間も限られているのでまた次回あったらと思いますが、
核燃料サイクルの議論が、間もなくもんじゅの問題、運営主体の問題として出てきますので、
その時にもう一度核燃料サイクル、3つの柱ですね。
一つが再処理工場、高速増殖炉、そして最終処分場。
この3つが実現して初めて核燃料サイクルは実現するんですね。
ということはもんじゅの問題が話題になる時にですね、「本当に核燃料サイクルは可能なのか?」ということを、まさに国民的に議論する。
これは、メディアの方も含めてですね、かなりこの問題をテーブルに乗せて、議論していただければと思います。
おそらくその時にもう一度先ほどからの議論が国民的な注目を集めることになるんだと思います。
で、高速増殖炉もやはりもう、現実的には非常に厳しくなっていますので、もう一回核燃料サイクルというのでいけるんだろうか?ということを議論する段階に入っていると思います。

水野:
「夢の核燃料サイクルだ」と言っていたのが、「本当にもう夢で無理なんだ」と言ってそれで次に行くかどうか?
いやまだまだ夢を見続けるのか?という、そういう議論がもう緊急に、早急に必要だということですね。
この話、田坂さんまたゆっくりしっかりやらせてください。

田坂:そうですね。

水野:どうもありがとうございました。

田坂:ありがとうございました。



水野:平野さん、いかがでしたか?

平野:
今日は高浜の再稼働ということですけれども、やっぱり我々近畿に住んでいる住民としては、福井の高浜といえどももろに、もし何かあった時には影響を受けるんですけれども、その特に周辺自治体はですね、この再稼働に対して同意権みたいなものをね、与えられていないというのが私は大きな問題じゃないかと思っているんです。

水野:京都府や滋賀県は、じゃあ、どのぐらいの意見が言えるのか?

平野:
そうですね。
立地自治体しか認められていないというのは、これは非常に不公平じゃないかなと思うんですよね。


水野:いざという時に逃げなきゃいけない地域です。

平野:しかも避難計画も十分に策定されていないところも多いということをみると、もう、本当に不安でしょうがないですね。

水野:
だから、そうした他の課題もありますし、今日話を聞いていたら、なんか幻想の上にいろいろ成り立ってますね
楢葉町の皆さんも「現実は帰れないじゃないか」とおっしゃってるけれども「帰るんだ」という方向に「帰れるんだ」という方向の政策です。

平野:もう、帰る人、本当に1割以下でしょ。

水野:
6%って、聞きましたね。5年経っても。
そしてあるいは核のゴミも「なんとか処理できるんだ」という、なんか幻想の上にずっときてしまっている。
やっぱり現実を見る以外にないですよね。
報道するラジオでした。










<核のゴミ>高レベル放射性廃棄物を日本沿岸20キロ以内の海底の下に!?経産省

たねまきJ「内部被ばく検査・行き場のない使用済み核燃料」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)6/27

たねまきJ「核のゴミの置き場所」小出裕章氏(内容書き出し・資料あり)6/28

ドキュメント映画「100,000年後の安全」

原子力規制委員の重要性を考える「米NRCの大胆決断」8/17報道ステ(内容書き出し)
世界の課題 核廃棄の「最終処分」 米NRCが大胆決断





comment 6
02.10
Wed
2016年1月12日
池田実「元・イチエフ作業員からの報告」



牧­山ひろえ参議院議員
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=35m20s


福一2

質問
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=39m36s
イチエフのことについて、
外国人労働者がかなり多いと聞いているんですけど、そういう情報は聞いたでしょうか?
あと、路上生活者が全国から集められているとか、そういう情報はありましたか?

池田:
なんかね、都市伝説みたいな気がしないでもないんですけど。
よくこっちに来てから外国人とか、今の話とか。
実際わたしはほとんど見ませんでした。
例えばフランスのアルバからこっちに来ている、技術者でしょうけど、の人を見たり、
あとは現場に入った白人系、ヨーロッパ系と思われる人も2人ぐらい。
日本語が少しかけるから日本に少しいる人かもしれませんけれども。

話では日系ブラジル人が入っているという話は、何人かから聞いたことがあるんですけれども、わたしは見ませんでした。
たくさん入っているような話が聞かれるんですけれども、実際に入退手続きとか、テスト、とか研修とかもありますし、1日がかりで、簡単なテストとか、入ってからも毎日いろんな研修といいますか、訓練だとか問題会議、会議というほどでもないけど、ある程度日本語で読み書きができないと出来ない。

毎日の入退のこともそうですけど、労働力として、除染の時は違うでしょうけれども、イチエフの場合は結構厳しいといいますか、いうのがあって、すぐに誰でも労働力として入るという状況ではない。
あと、放射線管理手帳というのもありますけれども、日本国籍じゃないとダメということでもないんですけれども、そういうこともあって、そのたびに身分証明書も必要だし、元請け、その下あたりとしては、なかなか労働力不足だから外国人というふうに委ねるには、なかなかハードルが高いのかなと。
あと、路上生活者もそうですけど、やはり一応入る時にはね、ITカードで、わたしの場合には運転免許証出したんですけど、ない人は健康保険証ともう一つ保険証と言われているんですけど、それで顔写真がなくて他人の保険証借りて、作業証を作ることも不可能ではないんですけれど、そんなこともあって、言われている路上生活者を連れてきて入れる。
たんじゅんにそれは、雇う方としてもリスクが結構、国の方からも身元調査とかも最近あるのでね、なかなか厳しいんではないかと。
で、わたしの体験では、困窮者が多いのは事実です。
わたしの一緒の会社でも、給料振込みがなかったんですね。
なせか?というのを聞いたら、現金支給でしか受け取れない人がいるし、口座、銀行の口座を持てない人が二人ばかりいたんですけど、国民健康保険も滞納しているという人もいましたし、そういう生活困窮者がこっちに来れば宿は無料、一応寮費は無料ということで、金がかからないということで、それで来るというのはあるんですけど、路上生活者ほどまでは行っていないかなという感じはしました。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=44m39s
年間被曝量が7.25mSvで、白血病の心配もあるとおっしゃってたんですけど、
僕も福島第一に関心を持ったのも、何年続くかわからない廃炉作業。これはどうしても必要で。
この廃炉作業をやるために人手と現状どのくらいの人がやっているか。
そういう人が必要だと思うけど被曝のこととかを聞くとちょと心配で、二の足を踏んでしまうということもあると思うんです。それについては携わってみてどういうふうにお考えでしょうか?

池田:
わたしの印象ですけれども、私たち中高年はチェルノブイリ、その前の第5福竜丸、広島長崎の原爆。
ある程度知識として入ってて心配していて、感じとしては若い人があっけらかんとして、
本当は若い人の方がリスクがあるはずなんでしょうけど、こっちが心配するくらい「大丈夫だよ」みたいな感じで会話をしているんですよね。

で、それを作っているのが入社教育、1日講習するんですけれども、テキストなんかボロボロで。
311前の古い東電のテキストを使っているんですね。
さすがに担当者も「ちょっと古い資料ですけど」って言ってたけど、やっぱり安全神話に基づいたテキスト。
要するに、大丈夫だよ、安全みたいなことを、教育でも、はっきりは言わないですけどね、そんなようなニュアンスでやるし。
Jビレッジからシャトルバスでイチエフまでの乗り合いバスに乗るんですけど、そのバスの中にチラシが、早見図、見たことがあるかもしれないんですが、「東京ーニューヨーク間で0.1mSv」とか、レントゲンだとどうだとか、
そういうことと、今の第一原発の被曝量みたいな感じで、要するに「安全ですよ」みたいなそういう早見図をね、
チラシで貼ってあったり大きなポスターをバスの待合所に貼ってあったりして、そういう安全神話を刷り込ませるみたいなことも巧妙にやっているのかな、っていうこともあって、若い人なんかは結構無神経、無神経というのかな…あっけらかんとしているというのか、ちょっと怖いなと、中年のわたしとしては恐ろしいなという感じは思いましたね。

むしろ本当に私たち、50台60代の人は、毎日の線量を結構気にしていますしね。
地元は若い人でも、30代の人でも、福島に住んで通っている人もいるんですけれども、そういう人は結構神経質ですね。
小さい子供がいたりする人は、自分の車でJビレッジまで往復するんですけれども、その車に自分の3歳か4歳の子供を乗せたりもするんで、やっぱり被曝のことも結構、地元の人は若いけれども気にしていますけれども。

他県から来た若い人は、若い人の20代30代はほとんど福島県内の人が多いんですけれども、独身の人なんかはあんまり気にしていないなという感じは受けました。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=48m38s
このところスキーバスの事故が報道で話題になっていますけど、あれは労働者の働かせ方の問題なんですね。
普通なら労働契約を結んで労働時間や賃金などを確定しなければいけないのに、さっきの話を聞いていると会社によって賃金バラバラ。
働く時間もバラバラということで、働く最低の法律も実は守られないままに仕事をさせられているんじゃないかと。
逆に言えばそうでないと人を雇ってくれないというか。
池田さんの場合は3次下請けですよね。
4次5次になると、被曝手帳の問題も出てくるわけですね。
それをどういう風にお考えになったか?


池田:
要する違法がないというか、治外法権というか、わたしは郵便局に勤めていたもので別世界ですね。
就業規則もなければ労働契約なんかなにそれ?って感じで。
年休、休暇なんかも、上からは「休みたければ、何かあったら休んでもいいよ」それはでも、自分の(日当から)引かれるわけですけど。
電話すれば、通告すればいつでも休んでもいいよって言われるけど、
年休というのがそもそもないし、忌引きなんかもないし、
不幸があったりしたら、すみません休みますみたいな感じで、それは給料が出ないんですけどね。
そういう感じだから、法律がない、労働法がない世界ですよね。
本当に一歩入れば塀の中、じゃないんですけど、まぁ、「外国」のような印象ですよね。

そういう中で下請け会社は社会保険も入らないし、年金なんか、
それを全部やったら多分3次4次の会社が持たないということでやっているんですけど、それだけ私たちは絞られている。
だから、うちの会社なんかは出張面接で、例えば青森に行ったり秋田に行ったり、九州も行きましたけれど、わざわざ専門のスカウトがですね、手配師という言い方もあるかもしれないけど、スカウトが行って。
普通の求人票だと集まらない、1万5000円とか、結構高いところもあるので。
ハローワークでやったら集まらないので、例えば秋田とか青森とか山形の地元のフリーペーパーで、寮費無料というような、1万5000円、社保可みたいなことを適当に書いて、で、公民館みたいなところで出張面接をやると、仕事がない人、主に中年、中高年が多いんですけど、広告を一回出せば5〜6人、7〜8人集まって、その中で一人でも二人でも、身元が硬そうな人を採用してこっちに連れてくるというのをやっていて。
とにかく会社としては、私たちは金の卵じゃないですけれども、人材は金のなる木。
一人捕まえれば、というのも変な言い方だけど、一人でも1ヶ月に何万円か会社に収入が入るわけですからね。
そういうので全国から集めてきているというのが実態ですね。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=53m12s

安全管理体制というのがわかったら教えて欲しいんですが。
統括安全組織っていうんですか、安全教育はしているのか?


池田:
安全は、形としてはやっていますね。
安全委員会というのもありますけど、要するに東電のことであるわけですから、
東電と元請けが安全…正式名称はなんだっけ、パトロールも含めてあって、月一回は。
で、事故があれば結構頻繁に、正式名称はわからないんですけど、安全委員会みたいな。
で、決まったことは翌日のミーティングでこれはしましょうみたいなのはあるんですけれども、
やっぱり。3次までくると、上の話がだんだん薄れてくる。
薄れてくるっていうか、形式的になってくるし、
ピラミッド体制ですから、上にはなにも言えない。
東電、元請けからくるのが、もう軍隊のように指令でくるわけですから。
それを忠実に守る兵隊みたいな感じという体制ですから、
どうしてもそこで働く者の横のコミニュケーションが取れない。
ま、上と下もそうですけど。
そういうことでやっぱり、事故が起きる。

実際にわたしが働いていた去年(2015)の1月19日、20日ですか、
1日のうちに第一原発・第二原発で二人亡くなったんですけど。
実際その日亡くなった人はベテランの40、50で。
一人は安全管理責任者なんですよね。

本来は仕事をしないで、作業場をまわって、安全を怠っているのを注意する人が、タンクの上で安全帯も付けないで一人作業をして、予定外作業をして、結果的に、ま、落っこって亡くなったんですけど。

そういう安全管理者が、終わってみれば「なんだ」っていう話なんですけど、やるような体質というのが。
一応形式的には一人作業は。
ミーティングで結構、事故があった後は、始める前もそうですけど終わった後も振り返りKYといって、危険予知的なものを結構厳しくやるんですけれども、それが結果として安全対策に繋がっていない。
事故もまた8月にも起きましたし、死亡事故がね起きましたし。
構造的なものだとわたしは思いました。
それは1次2次3次4次と下請、多重下請の構造。
と、後は横の連絡。
横の連絡というのは、第一原発は、わたしはTPT東京パーティクル、雑務といいますか、家事というか庶務関係のことをしていたんですけど、
原子力関係の日立・東芝、あるいはメーカーの三菱重工などがね、炉メーカーとかプラントメーカーとか、業種が違うのが横の連絡が取れないし、もちろん上と下の連絡も取れない。
結局、司令塔がいないというんですか。
東電はいるんですけれども、結局東電は元請け、東芝なら東芝、鹿島建設なら鹿島建設。
凍土壁だったら鹿島建設に任せちゃっているわけですね。

問題が起こればいいますけれども、結局担当者は鹿島の親方にはなにも言えないまま任せちゃっているというか。
というような感じに、実際はね、なっちゃってて。
東電もまぁ、本当に管理能力がないというか、裸の王様みたいなもんでね。
責任は取らされているけれども、実際はほとんど権限がない感じは受けましたね。

だから本当は国がね、前面に出て責任をとってやるのが一番だっていうのは、私たち労働条件、福利厚生も含めて。
各社に任せるんじゃなくて、雇用だとか、賃金から福利厚生までね。
責任をもって、ま、公務員とまでは言いませんけれども、控除だとか、国で。
国だって今、いろいろ、厚労省から資源エネルギー庁から、国交省から入り乱れていますけど、東電はね。
そうじゃなくてやはり一つのイチエフ、復興庁じゃなくて、東電の廃炉作業を専門にやる省を、省と言いますかなんかね、国として責任をもった組織が必要だなというのをわたしは、総括的なことですけど、感じました。




https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h1m8s
暑いから1時間にしましょうというのはどなたが提案して誰が決めたんですか?

池田:
WBGT指数といって湿度と温度と、そういうのの表があって、
厚労省ですね、厚労省がそんな指針を作っていて、建設現場だとか、2年ぐらい前にそういうのが出て、その指数が出たら、屋外作業はしないようにとか、というのが熱中症対策で出て、それに基づいて東電から、それは結構厳しくて、現場それぞれに表があって湿度計と温度計があって、まず行くとその数値を見て、WBGT表に書いて、今日はこれを超えているから、1時間きっちりしましょうみたいなことはかなりやってます。


質問:
辞められた後はポジの管理とかどういうふうにやっているんですか?
健康の問題が起こった時にはどうしたらいいのかとか、事後管理というのはどうなっているのか?
線量の関係などで働ける期間というのは短いと思うが、イチエフでどのくらいの期間働いているのか?
年齢は何歳ぐらいから何歳ぐらいまで

池田:
辞めた後、今回白血病に認定された人もそうですけど、なにも。
ようするに自分で行くしかないんですね。
具合が悪くなったら自費で病院に行って、診断されて。
今回の人はたまたま認定されたわけですけれども、何も保障といいますか、そういうのは。
放射線管理手帳というのはいただいていますけど、それは健康管理じゃなくて、次の事業所、例えば関西電力に行くとか、九州電力の原発に行く場合に、それを見せて、これくらい東電で食らっているというような、業務管理用の手帳であって、私たちの健康管理をする手帳ではないんです。
ただ、緊急作業者の場合には緊急作業者カードというのが別にあって、それは311のその年の、収束宣言が12月26日でしたか、それまで緊急作業に当たった人は緊急作業者カードというのがありまして、それが国が健康管理をするということで、定期的に病院、もちろん国が金を出して健康管理をするということにはなっていますけど、それ以降に入った私たちには、もう何万人も入っているんでしょうけれども、一旦離職すれば、それはもう関係ないという話になっているんですよね。

だから、例えばチェルノブイリなんかは、事故から5年後に法律ができまして、チェルノブイリ法というらしいんですけれども、私たち作業者も、被害者も含めて国が保障すると。健康管理、保険管理とかをね。
そういうのをするという法律ができていますけど、日本の場合は、避難者もそうですけれども、非常に国が冷たい。
いったん退職すればそれでおしまいというような感じになっていて、私としては法律を含めて保障するようなことをしてもらわないと、実際体が悪くて自分の金で病院に行って、例えば白血病だったとしてもそれから労災申請するかどうかというのもまた大きなハードルだし、それから時間もかかるし、手間も金もかかるしということで躊躇する人も多いだろうし、そういうことも含めて早く、ぜひ私たち作業者、元作業者も含めて、国になんとかして欲しいというのが一つあります。

年齢構成では、除染の場合は中高年、50、60代が多いです。
実際、私のチームの人も青森、たとえば銀行に勤めていた人が証券会社に勤めて、つまり50代でリストラにあって、青森じゃ仕事がない、中高年じゃね。
で、しょうがなく除染に来たという人もいましたし、イチエフでもそういう人はいましたけれども、比較的年齢構成ではイチエフの方は若いですね。
で、東電のアンケートだと20代、10代を含めた人が構成では1割前後で、30代が2割、40代と50代が3割づつ、で、60代以上が1割という感じがアンケートで出されていますけれど、私の見た印象も大体そんな感じです。

線量が多くなってやめるという人は、私の周りではいなかったです。
で、平均で、私はそのくらい(1年半ぐらいで7.25ミリシーベルト)でしたけれど、結構、比較的ちょっと多い方なんですけれども、東電の発表だと、1年間に4.9ミリが平均だというふうにに発表されていますけれども。
一応法律では1年で50ミリ、5年間で100ミリというふうに決められている。
だから5年間で100ミリといえば、かなり。
だから線量が高くて離職という人は、緊急作業者の、当初の年代には結構いたみたいですけど、今はいないと思います。
ただ、東電では「年間20ミリを超えちゃいけない」というのを上から出されていて、15ミリになるのが一応目安として、15になったら他のところ、他のところとは第二原発、そこは全然線量が低いですから、15に近くなったら配置換えみたいな感じで移されるという人は現にいました。
線量が高くて離職しなければならないみたいなことは、下請けの方もそれをさせないように色々やりくりをしていますね。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h11m7s
質問:
作業されている方がツイッターで発言したり、このような場で話をすることは禁止されているんでしょうか?
現場の話というのは、池田さんのように絶対に戻らないという人たちしか話せないのか?
今現在働いている人はそういうことはやってはいけないというような規則はあるの?

池田:
規則なんかはないんですけど、
ただ入所時に、Jビレッジで入所手続きをやったんですけど、その時にチラシがあって「これ読んでください」みたいに渡されたのは「情報の漏洩、持ち出しはいけないですよ」と「ご協力をお願いします」みたいな、そういうチラシが配られましたけれども、別に規則なんてないんですけれども、実際にやっぱり発信できない。という、ね、バレると別にクビになるということは、私はクビに、やっぱり自分としてもね、これでクビになるという、そういう規則なはいんですけれどもね。
やっぱり会社としては、そういう発信する人はね、面白くないだろうし。
もちろん私なんかも友人なんかにはスマホでね、「今日、死亡事故があった」とかそういうのはね、それは自由に。
自由にというか、現場ではできないですけど、休憩所とかそういうところではメールも打てますし。
管理的には、できないことはないんですけどじっさいなかなか。
自分たちもなんか、入っちゃうと「特別なところにいる」みたいな気がして、逆に自粛しちゃうっていうのがありますよね。
だから難しい話、例えば原発の話とか政治の話とか、は、しないですよね。
線量の話も含めてね。
というのはしないような雰囲気はありますけれども。




https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h13m53s
質問:
私は今64で今年65になるんですが、今あちらで働く人というのは、かき集めなくちゃならないくらいに足りないものなんですか?
それとも例えば、私は今仕事をしているんですが、今年やめようかなと思うんですが、辞めた後でぶらぶらしているぐらいだったら福島に来て働いてこいよぐらいの感じなのか?
64で、ここではわりと若い方なんですけど、「64はもういらないよ」ぐらいの採用なのか?


池田:
印象では、私は61であれか。
だから62、3ならいいんでしょうけど、採る方としても年寄りよりは若い方がいいに決まっているし、特別なコネというか、資格があれば別ですけれども、素人が、65を超えちゃうと厳しいかな、という雰囲気ですけれども、採用というのは多分躊躇する。
でも実際にいると、70近い人も。
それは昔から働いている人ですね。
コネがある人は、70近い人も実際に働いていましたけれどね。
素人でコネもなくてという人はなかなか、65を過ぎちゃうと厳しいかなという感じはします。

ただ、「人手は足りているか?」というと、足りているとは、今のところはまだ東電は「足りている」と言っていますけれども、今後のことを考えればたくさんいた方がいいということで、3次4次下請けなんかも人集め、東電の方もできるだけ人はいた方がいいということで。
私の場合には「解雇」で辞めた人はいないんですけれども、不祥事を起こして辞めた、酒飲んで喧嘩したというのは聞いたことがありますけれども、なかなか結構離職率は低いんじゃないかというのは僕は感じました。
何かあれば別ですけど、自分から、私は自分から辞めたんですけど、そんなにいないんじゃないかと。
やっぱり給料的には月に20何万もらっているし、確かに保険とかそういうのはないけれども、衣食住とかそういうのを我慢すれば、ま、食いっぱぐれはないということでね、
よっぽどのことがない限りはクビみたいなことはないし、ということで、離職率はそんなに高くないんじゃないかなという気はします。
ま、でも64とかで、チャレンジしてみてもいいと思います。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h17m44s




comment 1
02.08
Mon

2016年1月12日
池田実「元・イチエフ作業員からの報告」


フクイチ

去年の4月末までイチエフ、福島第一原発で働いていました。
その前に除染の方で、浪江町の除染にも入っていたんですけど、1年2〜3ヶ月福島にずっと行っていまして、
その辺のお話をして、質問などあれば伺いたいと思います。

今63で、まだまだ元気で働いている人もいますけど、私としてはこれで福島を切り上げてということで、
集会とか原稿とか、全て今は実名でやることにしています。

漫画で「イチエフ」というのもありますけれども、なかなか実名では中のことを話すっていう人はいなかったと思いますけど、やはり、責任を持ってと言いますか、自分の名前を出して顔も出して中のことを伝えるというのが、私としてはそれが福島への恩返しといいますか、そういうことで今こういう形でお話するという機会を得ています。

じゃあ、私が福島で見たことなどをお話したいと思いますけれども、
私は郵便局、東京の郵便局で働いていまして、一昨年定年になりまして、
再就職、再雇用という話もあったんですけれども、あえてといいますか、郵便局じゃない違う世界で仕事したいという思いがありまして、
そこではやっぱり東京ということで、福島からずっと電気をね、享受していたということもありまして、
福島311以降の話を新聞テレビ等で見るんで、やっぱり自分としては東京に住んでるんで何かしなければならない、贖罪ではありませんけれど。
ということがずっとありまして、定年ということがいい機会だと思って、福島に行こうと。
行って働こうというふうに自分で思いました。
そういうことがありまして、定年後に渋谷のハローワークに行って。
最初は第一原発で働きたいと思ったんですけれども、求人票をいろいろ見てみると、確かに第一原発はあったんですけど、年齢がやっぱり60歳以上っていうのはなかなかなくて。
あっても、2〜3件ハローワークの人に電話で聞いてもらったら、元請けの方から「60歳以上はとらないでくれ」と言われているということで。
じゃあ、これはダメだなということで。

その前に除染というのが結構、求人票で、勤務地で福島といえば、「除染作業」というのが何十件も毎日出るんですけど。
「だったら、まず除染でやってみよう」ということで、除染の方を選びまして、
何社かあったんですけど、一番大量、大量というか、人数が20名という。
5名とか10名というのもあったんですけど、やっぱり20名、多い方が。
素人ですからね。
一緒にやった方がいいかな、ということで多い会社を。
そして株式会社、比較的大きな、人数だと500人ぐらいの会社ですね。
ま、大きいからいいかな、と思って選んで。
そしたらもう直ぐに採用ということで。

「直ぐ採用」っていうのにもびっくりしましたけど、
「履歴書は後でいい」と。
「面接はどうなんですか?」と聞いたら「いや、面接はいいから」ということで、

準備期間があって、向こうの書類とか相手の仕事の関係で待機というのがあって、
最初は年末って言ってたんですけど、それが伸びて、結局1月からということで、
最終的に2月、一昨年(2014年)の2月ですね、浪江町の方の除染に入りました。




https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=5m20s

宿舎は私の元請けの安藤間(安藤ハザマ)組JV企業共同企業体、その宿舎ということで、まぁ、後から思えば良かったんですけれども、プレハブの2階建てで、風呂場とか食堂とかも完備されていて、朝も食事ができる。
もちろん金はこっちが払いますけれども、夕食もあるということで。
で、個室ということでね。
狭い、2畳ちょっとぐらいですけど、そういう寮で。
そこから浪江町の方に通ったのが2月〜5月までですね。

当初の労働契約では「1年以上は仕事がある」ということが書かれていまして、
会社の方からも「1年以上は働いてもらうよ」と言ったんですけど、
実際は、除染の中身といいますか、浪江町の浪江高校の裏の川の土手と河川敷の除染ですね。
草を刈って、草刈機で刈って、それを熊手で集めて、それをフレコンバック、黒いバッグに入れる。
それをずっと。
その土手は1km以上、長い土手なんですけど、そういうところの除染をやったんですけど。

最初20名だったんですけど、実際に集まったのは7人しか集まらなくて、
その7人の内訳は、私は東京ですけど、青森、山形、大阪、沖縄、鳥取という、本当に全国各地から集まってたんですけれども。
その7人でずっとやったんですけれども、
当初20名の予定が7名しか集まらないって
最初はだいぶ急かされて、私ともう一人25歳の青年なんか仕事をしたことがないっていうぐらい、
国立大学でのボーっと、エリートみたいな、言っちゃ悪いけど、そういう人で、ど素人が私を含めて二人いたもんで、で、人数も少ないということで、だいぶ急かされたんですけれどもね。

ところが、応援部隊も入ったりして、5月ぐらいになると、もう「次の仕事がないよ」と言われて、
結局工期が、一応長かったんですけど、もう5月全部仕事がないと。
次の仕事は一応あるんだけれども、3ヶ月後にならないと入らないという、現場には行けないということを言われまして、不本意ながら6月末で上の方から「仕事がない」と。
みんな怒ったり、「解雇か」って怒鳴ったりした人もいたんですけど、
上の方では「解雇じゃなくて、希望すれば他の仕事がある」
建設会社だから、除染じゃなくて、仙台の方の土木作業ですね、その会社の。
で、「給料は若干下がるかもしれないんだけれども」というんですけれど。

実際私がもらっていたのは、危険手当が1日1万円。
日給が7000円ということで、1万7000円もらってたんですね。

それが「若干下がる」と言われても、仙台で危険手当なんか出るはずもなくて、だいぶ下がるというのは明らかなので、みんなもう、結局6月末で辞めていったというような結果になりました。

だから後から見たら大体除染というのはそういうのが多くて、工期が半年とかあっても、その前に終わるとかいうこともあって、
雇い止めみたいなことが多くて、次まで待機というんですけどね。
給料が半分出る会社もあるんですけど、ほとんどの会社は待機中は給料は出ないということで、
ま、宿舎で1ヶ月待つという人もいたんですけど、結局そういうのがあるから、大体除染作業員は仕事中に次の仕事をね、どんどんハローワークだとか頼って、いいところというか、給料がある程度出て、というのを探しながらやっているような、本当に渡り鳥的な生活なんだなということを除染の時には思いました。

除染の時は2次ですね。
元請けが安藤間組の下にもう一つ建設会社があって、その下の会社ということで2次だったんですけど。
というk遠出また東京に帰りまして、ハローワーク通いが続きまして。
ところが不思議なことに今度は、ハローワークに行ったら、いくつか第一原発の仕事があったんですね。
聞いてみたら「60歳以上でも構いませにょ」という会社があって、
それが何故だか、人手不足だからかどうかわからないんですけど、たまたまなのかわからないんですけど、
で、見つかって、8月から行くことになりました、第一原発。




https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=11m25s

今度の会社は元請けが東京パワーテクノロジー
TPTという、東京パワーテクノロジー。
前は東電工業って言ったんですけど、東京電力の100%子会社です。
その元請けがあって、その下にあって、またその下にあって、その下。
だから3次下請けですね。
除染の時は2次。
第一原発は3次ということで。

そのせいか?っていうことでもないんでしょうけど、給料は14000円でした。
だから下がったんですね。

一応危険手当、「危険手当」という言い方はしなかった「特殊勤務手当」とか、いろいろ言い方を変えたんですけれども、
4000円。


で、日給が1万円という。
変な話ですけど、除染の方が危険手当が全然高い、倍以上というようなことになったんですけど。

宿舎については、前のところは上の方でプレハブを作ってそこに入ったんですけど、
今回はもう3次の私の会社が自分の、自社寮っていうと聞こえがいいんですけれども、
民間のアパートで、本当に古いアパートとか、貸し家を幾つか、いわき市内に何件か持ってて、そこに入れられたということで。
だからまぁ、タコ部屋ということではないんですけれども、最初入ったところはアパート、6畳、8畳にふたり。
一間はあったんですけど、そう言っても風呂とかガス台とか台所は一つですから、プライベート空間っていうのはあんまりなかったかな、という感じでしたけど、
それからまた寮に移ったんですね。
移らされたんですけど、もっと、今度は貸し家ということで、部屋が4つあって、そこに7人ということで、
今度は6畳に私ともう一人、岩手の人かな、一緒に。
ま、本当にプライベート空間で、テレビは一つを一緒に見るとか、
で、7人、台所はあるんですけれども、冷蔵庫が二つで棚で分けたり、トイレとか風呂はもちろん一つですから、その順番だとか。
結構7人が一つ屋根の下で暮らすというのは、この歳になって大変なもので。
いろいろ、イビキがうるさいだとか、風呂が長いとかトイレが長いとかね、
そんなことで変にギスギスして、非常に住み辛かったとかありました。

仕事の方ですけれども、第一原発の仕事というのは、上から言われたのは「可燃物等の分別回収業務」というんですね。
中身は何か?というと、構内のゴミの分別回収ですね。
外の瓦礫はもうすぐ収束作業で邪魔になるということで、すぐに回収撤去されたんですけど、
建物の中にあるゴミ、本当に事務処理ですか、紙類だとか、いろんな事務用具とか、
そういうのが手付かずだったんですね。
それを回収分別するっていうのが私たちの仕事でした。

それは今、構内で大型減容焼却炉というのを建設して、建物ができたんだけどそれがまだ運用していないんですけど、それは、7階建てとか8階建ての大きな焼却炉ですね。
そこができるので、そこに紙類だとか、あとは木なんかも、今保管しているんですけれども瓦礫ですね。
燃える木とか、あとは保護衣、タイベックというんですけれども、覆いを集めて保管しているのを、そういうのを全部燃やすということをやるというので、それで私たちが残されたゴミを集めて持っていくという仕事でした。

で、場所は、最初は事務本館。
免震重要等のすぐ隣なんです
けれども、福島第一、第二原発のいろんな厚生。
給与だとか、福利厚生。
事務職員が事務作業をやっていた結構大きな建物で、そこの中の書類だとか、いろんな、事務用品だとか、様々なものを、袋に、燃えるごみ、プラスチック類、鉄類、ゴム類などに分別して袋に詰めて、コンテナに入れるという、その作業を最初にしまして、
それが8月下旬から9月ぐらいまでですね。

8月ですから、当たり前ですけど暑いんですよね。
全面マスクをして、つなぎの、タイベックっていうんですけど、保護衣を着てやるわけですから、
本当に、毎年何十人も熱中症になるということを聞いたんですけど、やっぱり実際に入ってみると身体中が汗びっしょりで顔からも頭からも額からも汗が出るということで想像以上に大変だったなというのがありましたけれども、
熱中症予防ということで、今東電の方から暑い時はサマータイムということを言われていまして、1時間、原則1時間で作業を切り上げるということが上の方から言われていまして。
特に30度を超えて35度近くになると、湿度を見て、指数が高くなるという時はもっときっちり1時間経ったら作業長の方から「おしまい」というふうに言われてやったもんで、最初はきつかったんですけれども、慣れてくると本当に楽な、仕事をした気がしないというか、1時間ですからね。
そのような感じで最初の頃はしていました。

そのあとは2時間でも、勤務時間の面で言えば長くても3時間、普通は2時間。
9時40分ぐらいから、通常ですね。
で、12時前後ぐらいに終わるという感じですから、2時間ちょっとぐらい、実働ですね、通常の場合は。
というのが日常でしたので、除染と比べれば体力的には楽でした、正直言って。

除染の時は目一杯、朝6時半に出て7時半からラジオ体操して開始して、終わるのはやっぱり4時半。
本当は4時っていうことだったんですけど、実働、実際はもう、後片付けだとかミーティングだとかで5時過ぎる、現場でね、サービス残業みたいなことも結構ありましたので、もう目一杯でした。
だから8時間以上勤務が除染の時はあったんですけど、それに比べればイチエフは本当に2〜3時間という感じで、体力的には楽かな、という気がしました。

そうはいっても線量は10倍以上といいますか。
例えば除染の場合は1日8時間働いても…
桁が違うんですけど。
除染の時は3とか4というのはマイクロでいうんですけれども、
イチエフでは3とか4とかはミリなんですね、つまり1000倍の単位で通常いうんですが、それが全然違う世界に来ちゃったっていうふうに思ったんですけど。
例えばイチエフの時は、毎日戻ってきて線量計APD(警報付ポケット線量計)を見るんですけれども、
そこで0.03とか0.06とかって、こう見て、お互いに「お前いくつだった?」
「今日は6だ」「今日は3だ」というのを休憩所に来て見合わせるというか、そういうのがあったんですけど、
その時の単位が6というのが0.06ミリシーベルトですね。

方や除染の時は、5マイクロシーベルトですね。
だから全然単位が違うということで。

除染の時は8時間働いて5とか6マイクロ。
イチエフの方は2時間で0.05とか0.06ミリ(60マイクロ)なんですね。
だから単位が10倍、20倍ぐらいあたりまえですけどイチエフの方が被ばく線量としては高いという感じでした。



https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=22m5s

それから、事務本館から今度は1号機のサービス建屋という、サービス建屋というのはあんまりご存知ないかもしれませんけれども、タービン建屋というのがあって、タービン建屋の中にサービス建屋という一角がありまして、そこは原子炉の運転管理、保守管理をする部署で、ま、下請けなんですけどアトックス/ATOXという会社なんですけれども、昔は原子力代行という正式名称を会社員が言ってたらしいんですが、全国の原子炉で原子炉の保守管理をする会社です。
その会社が常駐してる24時間管理の部屋がありまして、その中のゴミ分別をやりました。

その次にやったのはホットラボ、ラボは化学実験室みたいな。
要するに原子炉の汚染水とか廃棄物とかそういうのを検査するという化学実験室。
その中の片付けもやりました。

それは書類なんかもあったんですけど、硫酸、塩酸、コバルトだとか、そういう試料もあって、結構危険な場所だったんですけど。
そこの地震とか津波で壊れたビーカーだとかフラスコだとか、そういうものの分別回収もやりました。

本当に手付かずだったんです、全ての部屋がね。

311のまま。
たとえば当日の朝日新聞の朝刊。
3月11日のね、なんかもありましたし、
津波、ホットラボの時には2m、棚にビニールケースがあってそこに水が溜まったんですね。
その中にビーカーとかフラスコとかがあるんですけど、
最初「これ何かな?」と思ったら、津波の波が大きなビニールケースに入って、3年たっても蒸発しなくて、蓋があるので、津波の海水がそのままあったとかというような、生々しいことも感じました。

タービンなんかも実際よく言われるんですけど、タービン建屋で、1号機のタービンを目の前で見るとやっぱりびっくりしますよね。
感激というか、実際に目の前で見る、深緑色なんですけど、GEって書いてあるんですけどね。
そういう1号機のタービンなんかを目の当たりにすると、「3年前まではこれが動いていたんだな」とかね、いろいろと、目の当たりにするとすごく勉強になるといいますか、イチエフに来たんだなということを毎日いろんな場所に行って感じました。

1、2号機のホットラボ。
3、4号機のホットラボ。

1月ぐらいですか、集中処理室といって、4号機の奥にあるんですけど、そこのホットラボの片付けもしました。

集中廃棄物建屋というんですけれども、それはいま、1、2号機の汚染水をためてタンクに送る中継地点になっていて、パイプが縦横無尽といいますか、床にあるんですけれども非常に線量が高いところで、そこに入ると20分30分いればAPD(警報付ポケット線量計)の警報機が鳴ることがしばしばありました。

警報機が鳴るというのは持って行く場合入退●というのがあって、その限度が入る時に3種類あって0.1、0.3、0.8という設定があって、私たちはほとんど0.8という一番高い設定のAPD(警報付ポケット線量計)を持って行って、
その5分の1、0.8の設定の5分の1になると1回警報音が鳴る、0.16ですね。
0.32になると2回目が鳴ると。
で、3回目が鳴ったら、その倍になったら全員撤収と言われていて、
それでも2回なったことも、私じゃないんですけど、ありまして。
そういう時はやっぱりみんなビクつきますよね。

ディラーの方から、「2回目が鳴った人は線量の低いところ」
同じ地域でも、パイプの上はすごく高いとか、場所によって大分違うというのがわかってきたので、
2回目が鳴った人は線量の低いところに移動するという措置をとって、
3回鳴って撤収ということにはなりませんでしたけど、
やはり場所によって、すごく、当たり前ですけど、差があるというのを感じました。

でも慣れっこになっちゃうんですね。
最初はビクついたんですけど、ビビーっていう高い音が鳴ると。
それが毎日すると、全然気にしなくなるという、恐ろしいもんで、ということがあったりして。
それを3月末までやりました。


https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=28m23s

4月から、去年(2015年)の4月ですね。
「新しい仕事に入る」というので、今度の仕事はリサイズ作業

なんの仕事かな?と思ったら、保護衣、タイベックがすごく溜まっているわけです。
毎日、わたしも移動用の青いタイベック2枚、入る時と出る時に捨てて、廃棄して、
作業した白いタイベックも捨てる。
1日でわたしの場合も3着の保護衣を捨てる、というか置くわけですけれども、
それが他の人もそうですから、毎日1万着以上溜まっていくわけね。
それをいま保管していて、それが容積として多くなるから、それを圧縮して、高さ20cmぐらい幅60cmか80cm、長方形の、20〜30着を圧縮して固めたのが倉庫に保管してあるんです。
それで、先ほど言った大型焼却炉が出来て、そこで焼却しようという段になって、
ところがその焼却口が合わない、サイズが小さいんですね。
で、圧縮した保護衣というのはカチンカチンに固まっているので、それを小さい焼却口に入れられないというので、
今更焼却炉の焼却口を大きくできないというので結局何するか?というとリサイズ


要するに、固まった保護衣をほぐして20リッターの袋に入れ替えをする。
6着か7着ぐらいですかね、入るんですけれども、そういうのを延々とこれからやる
という、4月からね。
言われまして、実際にやりました、

それがすごく溜まっているんですね。
そういう作業をずっとやって、そのあとは今度は中で着た上下の下着の同じようなリサイズ作業もやるということを言われまして、わたしもだから、座ったままやる仕事で、腰もあんまり良くないんで、とか、なんか●もあったりして、1年以上いたもので、家族も「早く帰ってこい」ということもありまして、4月末でこっちに帰ってくることにしました。

で、1年ぐらい学んだことをね、これは是非伝えなくちゃいけないと思って、こういう場でお話しするという機会をいただいてています。


保護衣の焼却できず=設備でトラブル-福島第1
時事ドットコム 2016年2月13日

 東京電力は13日、福島第1原発で、作業員への放射性物質の付着防止に使った保護衣などを焼却する設備の点検口から、本来は発生しないはずの水が滴下しているのを確認したと発表した。10日も設備で同様の現象が見つかっており、廃棄物の体積を減らすための焼却が始められない状況となっている。(2016/02/13-19:48)




わたしは今63ですけど、この1年半ぐらいで線量が7.25ミリシーベルト。
通算の積算線量ですけど、をくらいましたけど、ま、少ないといえば少ないかもしれませんけれど、
10月に第一原発で初めて白血病の労災認定がされた人がいましたけれども、
その厚労省の一応の基準では、「年間5ミリ以上被ばく」というのが一応基準になっていまして、わたしもその基準はオーバーしているということで、実際今も、東京に帰っていますけど、心の中に時限爆弾じゃないですけれども。
わたしは歳で大丈夫という気持ちもあるんですけれども、やはり白血病とかそういうのが発症するかもしれないという不安はわたしもありますし、
中で働いている者は、やっぱりあまり口では言いませんけれども、被爆に対する漠然とした不安というのは感じていると思います。

今後本当に、今再稼働とか言われていますけれども、
もし事故が起こったら、
私達これから、1日7000人と言いますけれども、これから40年、50年、おそらく100年近くかかるとわたしは思うんですけれども、作業員がどんどん投入されるんですけどね。
そういう被ばく者をどんどん作っていくわけですから、そんなことがあってまた再稼働でもし事故が起こったら、私達みたいな作業員がまた投入されるということを繰り返しちゃいけないと思うので、是非、わたしとしても再稼働は許せないというふうに思いますし。
あとは実際に働いてみて、労働条件は非常に劣悪ですね。
先ほどの福利厚生、居住関係もそうですけれども、地域にしても、わたしは1万4000円ですけれども、同じ会社の人でも1万2000円の人もいるし、1万6000円の人もいる。
3次下請けでしたけれども、その社長の胸算用といいますか、それで採用の時期だとか、採用の仕方によって、全然給料が違う。
社会保険なんかも未加入。
除染の時は入ってたんですよ。
会社は社会保険に、年金も入ってたんですけど、イチエフの方は求人票では加味という、全部の会社がそうなんですけど、実際は多くの会社が年金と健康保険に入っていないということなので、あとは連休とか休暇などもないし、そういう労働条件では全然ひどいなという。
これからイチエフの現場の作業員が働きやすいようにするために、是非東電、あるいは政府の国の方にやっていかないと、今後なかなか、長い廃炉作業が先行かないんじゃないかなというのを感じました。










comment 3
02.06
Sat



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<台湾>南部で地震、M6.4 台南市で建物倒壊、停電
毎日新聞 2月6日(土)8時55分配信

台北支局】米地質調査所によると、6日午前3時57分(日本時間午前4時57分)ごろ、台湾南部でマグニチュード(M)6.4の地震があった。震源地は高雄市で、震源の深さは約16キロ。台湾中央通信によると、台南市で16階の建物が倒壊したほか、建物3棟が傾き、停電も起きている。100人以上が閉じ込められている模様で、消防当局が救出作業に当たっている。







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快讯:台湾高雄市发生6.7级地震 厦门震感强烈(图)

本网播报厦门网 2016-02-06 04:29 字号: T T

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台湾地震

厦门网讯 据中国地震台网正式测定:02月06日03时57分在台湾高雄市(北纬22.94度,东经120.54度)发生6.7级地震,震源深度15千米。福建多地网友表示震感强烈。

不少厦门网友纷纷发表微博表示,睡梦中突然感觉到强烈的摇晃。家住杏林湾某高层小区的张先生说,自己是被震醒的,一刷微博才发现是对岸的台湾发生了级别较高的地震。据厦门日报消息,此次地震震中烈度约9度,震中距离厦门约301公里。

厦门市地震局提醒市民:请大家保持冷静,不要惊慌,不要跳楼。地震基本不会造成损害。





台湾の原子力発電所

台湾原発

第三原子力発電所が震源地に近い!

台湾第三
一号炉 起工日1978年08月21日 臨界開始日1984年05月09日 PWR(加圧水型原子炉
二号炉 起工日1979年02月21日 臨界開始日1985年02月25日 PWR(加圧水型原子炉

福島第一は沸騰水型(BWR) が爆発したが、台湾の第三原発は加圧水型(PWR)だ。

加圧水型原子炉より一部抜粋

一次冷却材漏洩減少時や喪失時には非常用炉心冷却装置(ECCS、緊急炉心冷却装置)を作動させる。
外部からの即時制御は制御棒によって行われる。ほとんどの加圧水型原子炉では、制御棒が上部から圧力容器を貫いて炉心へ挿入される設計が採られており、また制御棒の駆動機構が故障するなどの非常時には駆動機構から制御棒を切り離して自由落下によって制御棒が炉心に挿入出来るようにもなっている。このため制御棒が格納容器の下部から入れられる設計の沸騰水型原子炉で頻繁に発生して問題となっている制御棒の抜け落ち事故は起こりえない。

制御棒は最も重要な安全装置であり、必要な時に制御棒が炉心から抜け落ちている事態は絶対に避けなければならない。事故発生時に冷却系を停止した後の炉心の冷却は、制御棒が炉心に挿入されている事を前提に事故対応が計画されており、炉心が全力で核エネルギーを開放している場合は、非常用炉心冷却装置による放熱や炉心と一次冷却水の熱容量だけではすぐに限界を迎える。この点で、加圧水型原子炉は沸騰水型原子炉に対して優位であるが、何らかの不具合で制御棒が挿入できない場合には同じように危険である。

加圧された一次冷却材水は熱せられても液体の状態であるため再循環が容易であるが、反面、スリーマイル島原子力発電所事故のように、ひとたび液体でなくなれば一次冷却水の残存量すら判らなくなる様に、通常の制御手段がとれずに、非常用炉心冷却装置の他は冷却の手段がなくなる。

日本の商用炉においては、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力各社の全原子力発電所、および日本原子力発電の敦賀発電所の2号機(1号機は沸騰水型)で、加圧水型が採用されている




第三原発の立地しているところの震度はどのくらいなのか?見つかりました。
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第三原発辺りは震度2か3ぐらい。 ε-(^、^; ほっ


台湾の原子力発電所は異常なしのようです↓

南台6.4強震 核三廠維持正常發電
2016-02-06 07:42

〔記者蔡宗憲/屏東報導〕美濃6.4強震影響全台,不少民眾擔心南台灣唯一的核三廠狀況,核三廠檢視後強調不受影響,目前維持滿載發電中。
核三廠雖距離震央超過百公里,但受到日本福島核災經驗影響,震後引起不少民眾擔心,所幸恆春半島震度僅2~3級,廠方檢視後未發現異狀。

核三廠正常發電中。(記者蔡宗憲攝)
核三廠正常發電中。(記者蔡宗憲攝)
電廠維持滿載發電。(記者蔡宗憲翻攝)
電廠維持滿載發電。(記者蔡宗憲翻攝)

除了核電廠平安,牡丹水庫經過檢視,也沒有特殊異狀。
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<台湾の原子力発電>〜もし台湾で原発事故が起きたら〜小出裕章氏3/21石垣島講演(文字起こし)

<台湾の原子力発電所と核廃棄物処理場>日本から見れば沖縄の地震だけど、世界的には台湾の地震

台湾南東部のとても美しい蘭嶼島が台湾電力の放射性廃棄物で汚された/毎時67マイクロシーベルト

台湾・先住民の島に放射性廃棄物 見過ごされた危機 台湾の孤島で11/24報道特集(動画・内容書き出し)



原子力発電所をこんなにあちこちに造った人類って本当にバカ!!




ーーー

原子力発電所に「異常なし」ということですが、「もしも」の時のあるかもしれないので、台湾のリアルタイムの放射線量モニタリングページです。
異常があったらわかるように、今現在の数値の画像を貼っておきます。

台湾のリアルタイム放射能レベルモニタリングページ

台湾全体2月6日11時
2016020611時台湾全体

第一原子力発電所
第一原発


第二原子力発電所
第二原発


第三原子力発電所
第三原発

台湾各地のガンマ線量変動グラフ

1 2











comment 2
02.05
Fri



原子力規制委員会 
上水(蛇口水)のモニタリング

<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。


環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成27年10-12月分) 平成28年01月29日
水道水蛇口201510から12
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg


2月5日現在、まだ福島県現在測定中となっていて、数値が出ていません。
福島県の数値が出るのを待っていたのですが、いつ結果が出るかわからないので(今までずっと見てきましたが、福島県が「測定中」のままなのは初めて)福島県抜きでグラフにしました。

↓クリックすると大きく見ることができます
水道水201510−12

茨城県の数値が低くなって落ち着いてきたので、直近の1年間をグラフにしてみました。

↓クリックすると大きく見ることができます
水道水10から12


2015年10月〜12月(除:福島県)
全国都道府県 蛇口水セシウム合計ランキング発表!!

セシウム合計ランキング2015

1位 山形県 0.00200Bq/kg
2位 栃木県 0.00180
3位 群馬県 0.00170

4位 東京都 0.00165
5位 埼玉県 0.00150
6位 茨城県 0.00146
7位 宮城県 0.00087
8位 千葉県 0.00077
9位 岩手県 0.00051
10位 神奈川県 0.00042
11位 新潟県 0.00036

山形県は昨年7月から1位をキープし続けていた栃木県を追いこし、3ヶ月ごとの測定になった平成24年1月〜3月以来、初めての全国1位となってしまいました。

↓クリックすると大きく見ることができます
ランキング


微量ではありますが、ランキングに名前の出ている都道府県の水道水にはセシウムが含まれていることは事実です。
※注意 今日も、その水道水の中にセシウムが入っています!!(12都県)

調べられているのはセシウムとヨウ素だけですので、福島第一原発から出されているその他の放射性物質に関しては不明となります。






福島県の結果がこんなに長く出ないのは初めてなので、
何をどう調整しているのか?など、疑いたくなってしまう私でした…






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