トルコ地震→隣国アルメニア、メツァモール原発放射能漏れ

ラジオイラン 2011年 10月 30日(日曜日) 14:00
トルコ、アルメニアの被害を受けた原発の閉鎖を要請
armenia.jpg

トルコのユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣が、トルコの地震により被害を受けた隣国
アルメニアの首都エレバン南西部にあるメツァモール原子力発電所の閉鎖を要請しました。

トルコの新聞メッリエトが29日土曜、伝えたところによりますと、
ユルドゥズ大臣は、IAEA国際原子力機関に対し、メツァモール原発の閉鎖を求めました。

メツァモール原発は、トルコとの東部国境から16キロ離れたアルメニア領内にあり、
同原発からの放射能漏れにより、トルコや地域が危険に晒されていると言われています。

メツァモール原発の技術は、チェルノブイリ原発で利用されていた技術と似たものです。
EUもこの原発の運転停止を求めています。

トルコの地震によりメツァモール原発被害

これ以前に、トルコの新聞ザマンがトルコ原子力庁の情報筋の話として、
23日土曜、トルコ南東部のワン県で起きたマグニチュード7.2の地震により、
隣国アルメニアのメツァモール原発が被害を受けたと報じました。

この報道によりますと、地震発生直後の報告により、
メツァモール原発周辺に放出された放射能漏れの量が基準値を多少超えているということです。
トルコの地震により、現在までに、数百名が死亡した他、数千名が負傷、又は行方不明となっています。

トルコの新聞ザマンが24日月曜、トルコ原子力庁の情報筋の話として伝えたところによりますと、
23日日曜、トルコ東部で発生したマグニチュード7.2の強い地震のため、
同国とアルメニアの国境地帯にあるメツァモール原子力発電所に、被害が及んでいるということです。

この報道によりますと、アルメニアの原子力専門家らは、
この原発の被害を受けた部分の修復作業を開始したということです。

さらに、「メツァモール原発からの放射能漏れの量は、それほど多くはないが、
緊急速報によれば、この原発の周辺地域で検出された放射能の量は、基準値を超えている」としています。

トルコ東部・ワン県で23日に発生した強い地震により、
これまでに数百人が死亡、他数千名の負傷者が出ています。
なお、今回の地震の揺れは、トルコ東部のほか、
イランやアルメニアなど、トルコの複数の近隣諸国でも確認されています。


ーーーーーーー

メツァモール原子力発電所とは、
アルメニアにある原子力発電所でアルメニア唯一の原子力発電所であり、
国内の電力需要の40%以上をまかなっている。

地震多発地帯という立地と老朽化が進んでおり、
原子炉格納容器がない旧式のロシア型加圧水型原子炉であることから安全性が不安視されており、
世界で最も危険な原発といわれている[1]。
しかし、アルメニアには他に有力なエネルギー資源がなく、
諸外国からの即時停止要請にもかかわらず止める事ができない状況が続いている。


250Armenia.png 235pxArmeniavg.png


アルメニア共和国(アルメニアきょうわこく)

アルメニアはエネルギー資源を産出せず、地域紛争で近隣諸国から孤立していることから
国内電力需要の40%以上を老朽化したメツァモール原子力発電所に頼っている。

メツァモール原子力発電所は1988年のアルメニア地震の後、独立後の1995年まで6年半に渡って閉鎖されたが、
その間、国内は深刻な電力不足に陥った。
メツァモール原子力発電所で使用されているロシア型加圧水型原子炉440は格納容器を持たず
また既に設計寿命を終えているため、
2012年から2016年完成を目処にロシア型加圧水型原子炉1000が建設される予定である。




世界でもっとも危険な原発、アルメニア原発 廣瀬陽子
2011/5/1312:25

一部抜粋転記ーーー

アルメニアで原発といえば、首都エレバンから西方約30キロメートルのメツァモール村にある、メツァモール原子力発電所をさす。同発電所は、ソ連型軽水炉(VVER-440)2基からなり、出力はそれぞれ40.8万キロワットで、1号機は1977年から、2号機は1980年から操業を開始した。

アルメニアはそもそも地震が起こりやすい土地柄であったため、同発電所は通常のソ連型PWR(VVER-440/V-230)に耐震補強を行ったV-270型とされ、震度階6以上の地震で緊急防護装置が作動して自動的に停止する設計となっており、震度8までの地震には耐久できるように建設されていた(なお、ソ連政府は、震度9以上の地震が想定される場所での原子力発電所の建設を禁じていた)。

このようにかなり大きな地震にも耐久できるよう建設されたアルメニア原発であったが、大きな地震に直面すると、想定外のことが発生してしまった。1988年12月7日にアルメニアの第二の都市レニナカン(現、ギュムリ)市から東方50キロメートルの地点で、マグニチュード6.9(震源の深さは3キロメートル)の地震(スピタク大地震)が発生したのである。

ーー略

この地震の際、震源地から75キロメートルのメツァモール原発では、5.5の揺れを観測したが、上述のように、震度6以上で自動停止するように設計されていたため、地震が起きても原発は正常に運転していた。つまり、地震による被害はなかったと思われる。しかし、じつはその地震の際に、メツァモール原発からスタッフが逃げてしまい、原子炉加熱の危機も生じていたのである。

ーー略

そして、既述のように、地震による直接の被害はなかったものと思われるのだが、旧ソ連の閣僚会議は「アルメニア原子力発電所の停止と対コーカサス諸共和国の電力供給の保証措置について」という決議を採択し、メツァモール原発の1号機を1989年2月25日に、同2号機を同年3月18日に運転停止にすることを決定した。それとともに、原子力に関連する省庁が、1989年末まで停止した原子炉の安全確保、建造物の耐震性を向上させる措置を取ることを義務づけた。

ーー略

メツァモール原発の立地は耐震という観点からはきわめて悪く、同原発の近くには5つの断層があり、とくにそのうち3つの断層との距離は、500メートル、16キロメートル、34メートルとかなり近い。また、同原発は、ソ連が1970年代に開発した、第一次格納容器をもたない第一世代型の加圧水型原子炉であり、同タイプの原子炉は5基現存するが、すべて、設計寿命を超えているか、終えようとしており、ヨーロッパの安全基準には適合していないことも、閉鎖を早めたとされている。

ーー略

じつは、アルメニアは隣国トルコともきわめて緊張した関係をもっている。1915年のオスマントルコによるアルメニア人大虐殺問題に加え、トルコ人とアゼルバイジャン人は同じテュルク系民族であり、トルコがナゴルノ・カラバフ問題でアゼルバイジャンを支援しているということもある。

そのため、アルメニアは国境の約80%が閉鎖されている状態なのである。アルメニアはエネルギー産出国の隣国アゼルバイジャンからエネルギーを輸入することもできない。アルメニアは自国に化石燃料をもたないが、紛争によって、アルメニアは化石燃料をまったく輸入できない状況となった

自国に資源をもたず、利用できる国境もかぎられているアルメニアにとって、原発がないなかでの電力確保はきわめて困難な問題だった。6年半にもわたり、アルメニア人は極度の電力不足の状況を耐え抜いた。

ーー略

そして、1991年末に旧ソ連から独立し、主権国家となったアルメニアは、ソ連の政策の縛りから解放され、地震でメツァモール原発の方針を決めていくことになる。既述のように、エネルギー不足が深刻化したことから、アルメニアは、同発電所の運転再開と、場合によっては、新規発電所を建設するための西側諸国の資金および技術支援を要請した。

そして、当時の欧州共同体(EC)の対独立国家共同体対技術支援プログラム(TACIS)の一環として、フランスのフラマトム社が1992年末に運転再開の可能性調査を行い、その結果を受けて、アルメニア政府は1993年4月、正式にメツァモール原発2号機の運転再開の方針を決定し、米・ベクテル社、仏・フラマトム社、露・エネルゴアトム社などから技術支援を得て、1995年11月に運転を再開したのだった。

ーー略

そして、2007年4月に、アルメニア政府は今後の原子力開発計画を発表し、操業停止中のメツァモール原発1号機の運転再開は行わないが、同原発2号機の運転を継続し、新規原子力発電所の建設を2012~2013年までに最終的に決定するとしていた。

こうして、メツァモール原発2号機は、2007年には25億5,000万kWhを発電し、総発電電力量に占める原子力発電のシェアは43%となった。アルメニアのエネルギー政策において、きわめて重要な位置を占めるようになっている。老朽化した原子炉一基に国家のエネルギーの半分近くを依存する国はほかに例がないという。

ーー略

同原発から国境まで16キロメートルというトルコは、事故があった場合は、甚大な被害がトルコに及ぶとして、危機感をとくに強めている国のひとつである。

そして、隣国でもあり、アルメニアとナゴルノ・カラバフ問題を抱えるアゼルバイジャンはきわめて厳しい反応を示している。専門家はその危険性を強く指摘し、万一事故があった際のアゼルバイジャンに及ぶであろう被害についても警告している。そして、首脳陣、外務省、環境天然資源省、国会議員などが、国際会議や諸々の公の場で、アルメニアの原発はIAEAの基準でもっとも危険なもののひとつだとして、閉鎖の要求を繰り返している。


ーーーーー

「メツァモール原発からの放射能漏れの量は、それほど多くはないが、
緊急速報によれば、この原発の周辺地域で検出された放射能の量は、基準値を超えている」

放射能漏れの量はそれほど多くない
それほど多くないって、どのくらいだろう?
どの国の発表も信じられないです。

関連記事

コメント

非公開コメント

No title

こんにちは。

面白いことになってきましたね。
♪関係ない・関係ない・たら関係ないっ♪てのに、首都圏にも
放射能汚染でガンや奇形児の時代だし、ゴチになりますの
美食にもセシウムだし(^_^;)
せっかく僻地に作れよって言っといたのにじゃぁ同情貰えませんし。

軍事外交で気に入らないこという隣国や遠くつながる海洋にも
文句(・。・)アるんかいってばか~んって具合にやっちぇばいいし

普段防衛安全とかで飯を食っているのが原発推進で地震国に
54基も立てて、隣国から通常ロケット打ち込まれたらどうするの
と問われても無責任だったりするし、面白い時代となりました。

日本で十年ひと時代とすると、ひとつかふたつで2,3発あると
言っても風評被害という方がキチガイだろうと言われると思う
のです。叱られる(かな(?_?)

では。

No title

>> 震度階6以上の地震で緊急防護装置が作動して自動的に停止する
>> 設計となっており、震度8までの地震には耐久できるように建設されていた

震度で一番大きいのは7です。
あなたはどこかよその国の震度で表現してるのかな?

>> 3つの断層との距離は、500メートル、16キロメートル、34メートルとかなり近い。

すべてkmの意味と思うけど、チェックしてHPを出される事を望む。
数字の単位や震度の単位が日本の常識と違っては、信頼性に疑問がもたれてしまう。
せっかく内容的には上等なんだからモッタイナイ。

持たざる国のエネルギー

廣瀬氏の論考を読むと、持たざる国のエネルギー政策の困難さがよく分かります。
しかし「だから原発が必要だ」という話にはならないし、「古い原発だから起きた事故で新しければ大丈夫」というわけでもない。


1988年地震の際、施設は大丈夫でもスタッフが逃げ出すという事態が起きたとあります。

今回も東電が逃げ出そうとしていたと報じられており、スタッフが逃げ出すということを想定して事故対処マニュアルを作らなければならないことは明白でしょう。

少なくとも原発事故に関し、スタッフ逃亡をリスク管理に含めていないマニュアルやリスク管理プランは、今後一切信用しないしする必要がない、と確信を持ちました。
なぜなら地震の起きやすい場所に建築するというのはその原発の自然的環境ですが、「自己保身を図る人間が扱う以上逃亡する可能性が高く過去にその事実もある」というのも、その原発の人的環境であるからです。

恵也さんへ

意地悪なコメントの書き方ですね!
原発推進派かな?

疑問点があるならもう少し言い方がある筈。。。

内容をチェックしたいのなら、
キーコちゃんにじゃなく
廣瀬陽子さんのブログをチェックして
誤りを問い正すべきだと思います。

情報源はキーコちゃんじゃなく
廣瀬陽子さんなのだから


No title

「恵也」 さん、

コメントはもっともですが、これはブログのオーナーさんが
書いた文章ではありません。
上記廣瀬陽子氏がweb上に発表した文章をそのまま
コピペされたものですよ。

それともこの批判は廣瀬氏へのものなのでしょうか。
それならそうと判るように文章をもっと分かりやすく書いて下さい。