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11.09
Wed
○原発にかかるコストー内閣府原子力委員会の専門部会の試算について
 ・被害額5兆円の考え方
 ・原発の発電コストが5円~7.6円?
 ・この時期にこういう試算を出してくる政府の意図
 ・重大事故が発生する確率ー数字の遊び



11月8日火曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]







<参考>

原発事故コスト:上乗せ最大1.6円 原子力委が増額修正
毎日新聞 2011年11月8日 11時48分(最終更新 11月8日 12時52分)
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電源別の発電コスト(最大値)

東京電力福島第1原発事故を受け、重大な原発事故に備えるための「事故コスト」を試算している
内閣府原子力委員会の専門部会は8日、
被害額などの想定を見直した結果、事故コストは1キロワット時当たり少なくとも0.006~1.6円になると修正した。
試算は原子力委に報告後、政府が12年夏をめどに新たなエネルギー政策を策定する際の参考資料になる。

試算は、出力120万キロワットの新設炉が重大事故を起こす事態を想定。
被害推定額と発生確率をかけ、稼働率60~80%の年間発電量で割って算定した。
発生確率は最小で国際原子力機関(IAEA)の基準を満たす場合の「10万年に1回」、
最大で全国の原発が延べ1500年近く稼働し、
今回原子炉3基が事故を起こした国内の実績に基づいて「500年に1回」とした。

部会は10月25日、福島第1原発事故を踏まえ被害額は3兆8878億円になるとして、
コストは1キロワット時当たり0.0046円~1.2円と試算した。
しかし、「原子力政策大綱」の改定作業を行っている原子力委の有識者会議で
「被害の想定が不十分」などと指摘されたため、被害額を約5兆円と見積もり試算し直した。
コストは今後、除染や賠償費用が拡大した場合、被害額が1兆円増えるごとに最大で同0.32円ずつ上昇する。

政府は従来、原発の発電コストを1キロワット時当たり5~6円と試算。
▽石炭・液化天然ガス(LNG)火力5~7円
▽大規模水力8~13円
▽太陽光37~46円--など他の電源と比べ最も安いと説明してきた。

今回試算し直した事故コストを単純に上乗せすると、
▽原発の発電コストは約5~7.6円となり、最大値では火力発電を上回った。
ただし、政府は他の発電コストも見直す方針。【比嘉洋】



たねまきJ「野田総理の発言・原子力発電コスト」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)9/21



文化放送5/26吉田照美・ゲスト小出裕章助教(内容書き出し・参考あり)
小出先生が立命館大学の大島さんの原発コストの考え方についてお話ししていらっしゃいます。


「発電コストが一番安いのは原子力発電」は本当か?

立命館大学の大島さんが出演している番組。テレビ朝日モーニングバード5月12日放送

原子力政策大綱見直しの必要性について
2010年9月7日 立命館大学国際関係学部 大島堅一氏の第48回原子力委員会への資料
原発にかかるコストの試算


続きを読むに番組の内容書き出しました





水野:
男性のリスナーからのメールです
「小出先生の情報を集める中で、たねまきジャーナルの事を知って毎度耳を傾けております。」
という事でいただいたのですが、
小出先生に是非解説していただきたいニュースとしてあげて下さったのが、
この「原発にかかるコストが高いのか安いのか」というこの話なんです。
この方がおっしゃっているんですけれども、
「確か小出先生は『事故を考えなくても原発でかかるコストは火力よりも高いんだ』
という趣旨の事をおっしゃっていたように思うんですが、」

小出:はいそうです。

水野:
そうでしたね。
「政府側から聞こえてくる内容は、何か重要なコストの見積もりが入っていないんでしょうか?
まだ、原子力が安いという情報が入ってくるんですが」
というふうにおっしゃっております。
そこで今日のニュースに戻るのですけれども、
この原発の発電コストについて見なおす作業が進んでおります。
国の原子力安全委員会の専門部会が試算の案を取りまとめました。
で、その案の基本になっているのは、
「原発が重大な事故を起こした時にどれだけお金がいるのか」という
被害額をどう考えるかというのが一つの問題になっているのですが、
これをおよそ5兆円というように考えたようです。
これはについてどうですか?被害額5兆円

小出:あまりにも馬鹿げていています。

水野:はぁー
平野:うん

小出:
要するに、かられは・・・これまで
「普通の人々は1年間に1ミリシーベルトまでしか被ばくをしてはいけないし、させてはならない」という法律だったのですね。
でもしそれを、その法律を日本が法治国家として守ろうとするのであれば、
福島県全域に匹敵する土地を放射線管理区域にする。
無人にしなければいけないという程の汚染が生じているのです。
それを、それはまぁ、東京電力が生じさせた汚染な訳で、
もしそれを本当に賠償しようとするのであれば、
何十兆円かかるのか何百兆円かかるのか被害の勘定もできない程のお金がかかると思います。
それを原子力委員会は、なんと五兆円だというのですね。

水野:
はい。それも、最初は3兆8878億円という数字を出していたんですね。10月には。
で、さすがにそれは「被害の想定が不十分だ」という批判があって、見なおして今回の五兆円に引き上げた。
というんですが、

小出:
もう、ようするに、もとから、「1年間に1ミリシーベルトなんていうのは守らない」と言って
原子力委員会が言っているのですから、
犯罪者が犯罪を重ねているようなものですね。

水野:でも政府は「年間1ミリシーベルト以上については国が責任を持って除染をする」と言いましたよね?

小出:
そうですね。でも決してできませんので、
一体それをどうしてくれるのかという事をこれから問わなければいけないとおもいます。

水野:
この原子力委員会の専門部会のメンバーのお一人である、原子力資料情報室の伴さんとおっしゃいます、
この方は小出先生も御存じ、

小出:はい。よく知っています。

水野:
が、この共同代表を務めていらっしゃる伴さんも、こんなふうにおっしゃっております。
年間1ミリシーベルト以上を国が責任を持って除染するというんだったら、
この方の計算では48兆円に数字は達するだろうという計算をなさっているようです。

小出:
はい。ま、それでも足りないと私は思うのですけれども、
それでも、原子力委員会が言っている物の10倍もかかってしまうということですね。

水野:
そうですね。
そしてこの伴さんの計算によれば、
「1キロワットは1時間当たり12円から16円かかる」という計算になるんだそうです。

小出:
そうですね。

水野:
「1時間で1キロワット作るのに12円から16円」という数字、
これを小出先生はどう思われますか?

小出:
原子力委員会自身が「1兆円の損害が生じるごとに0.32円だ」と言っているわけですから、
伴さんが言っているように48兆円あるいは50兆円だったとすれば、16円かかると。
それはもう原子力委員会がそう言っている訳ですね。

水野:ある意味ね。

小出:はい。

水野:
しかしながら、今回原子力委員会の専門部会が取りまとめた試算はですね、
こういう結果になりそうですね。
原発の発電コストは、同じ1キロワット毎時で、5円から最大で7.6円です。

小出:はい

水野:
もう一回申し上げますけど、
原子力委員会の専門部会がまとめるのは、5円。少なかったら5円。
最大でも7.6円。
という事になると、小出先生も「なるほど」といわれた原子力資料情報室の数字の・・
およそ・・エッ・・半分?・・以下ですか・・
半分以下の数字にしか、原子力委員会は出さないという事になってきますか。

小出:
ま、「原子力をいかに進めようとしてきた組織」なのですし、
「今回の事故を引き起こした最大の犯罪者の一人だ」とも私は思いますけれども、
その人たちが相変わらず自分たちの言い分を正当化しようとしているのですね。

水野:
これ、5円から7.6円という数字で見ますと、
火力発電が、ちょうど5円から7円というふうに従来から考えてこられているので、
そうすると、「原発の発電コスト最大の時には火力発電を上回る」という結果が導き出されてきているんですよ。
しかしながら、この根拠になっている数字がまずは小出先生、やっぱり、

小出:(笑)

水野:小さすぎると。

小出:
そうです。もう、彼らはもとから、
いわゆるモデルを作って計算をしている訳で、
その「モデルが妥当でなければ意味のない事」を彼らはやってきたのですね。
で、私が支持しているのは立命館大学の大島さんという人の計算ですけれども、
彼は、電力会社の有価証券報告書という実際の経営データをもとにして計算しているのです。
それに基づけば、原発が一番高いという事は歴然としている事なのであって、

水野:事故が起こらなくても、

小出:
そうです。
事故が起きたらもう、話しにならないのです。


平野:
先生、今回の試算のですね、たとえば電源三法による国の財政支出なども当然入れてないですよね。

小出:多分入れてないと思います

水野:そうか、地元対策にものすごいお金が入っている。

平野:どれくらい入っているのか

水野:なるほど

平野:
だから、、この時期にこういう試算を出してくる政府の意図というものが、
やっぱり、我々じっくりと考えないとダメですよね。

小出:そうですね

平野:
おそらくは、これは、「原発再稼働維持キャンペーンの一環
というような見方もできるんじゃないかと思うんですけれども

小出:はい。おっしゃる通りだとおもいます。

水野:
それから計算式をよく見てみますとね、
重大事故が発生する確率を割り出しているんですが、
この発生する確率を一番小さな数字で10万年に1回としています。

小出:笑)はい。

水野:10万年に1回なんて言ったら、私らの感覚ではほとんどないという感じですけど・・

平野:チェルノブイリが26年前ですか

小出:そうですね

平野:それ考えただけでもあり得ないですね

水野:
スリーマイルが起こり、そして今回は3基同時になっているわけですけれども、
10万年に1回というのが最小の数字。

小出:はい。

水野:最大の数字で、発生確率を500年に1回としているんですね。

小出:はい。

水野:で、これ、なんで500年に1回か!?っていうのを教えていただきたいんですけれど、

小出:(笑)

水野:何か根拠はあるんでしょうか?

小出:いや、あるなら聞いてみたいと思いますが、

水野:
これ、わたくし、推測ですよ。
推測ですが、今ある情報では、全国の原発が延べ1500年近く稼働するという想定なんだそうです。
全国の原発を合わせたら1500年稼働するという、延べの想定。
これは、私の想像ですけれど、寿命が40年の物が40基で4×4=16ですよね。

小出:そうですね。

水野:
寿命30年として50基で30×50=1500年
みたいな数字かな?と。
私は想像するんです。

小出:
そうですね、今日まで日本では55年原子力をやってきた訳ですし、
すでにいま、少しずつ増えてきて54基まで増えてしまったのですね。
ですから、まぁ・・私達は「何炉年」という単位で呼びますけれど、

水野:1炉2炉・・

小出:はい。
それでいえば、数100炉年分は確かに運転してきて今回の事故になっているので、
実際の事故確率は、ま、実際データとしていえば、千数百炉年にいっぺんという事になるんだと思います。

水野:あー、で、今回原子炉3基が事故を起こしましたので、

小出:そうですね、それで割ったんでしょうね。

水野:多分1500年÷3で500年という数字ではないかと思うんですけれど・・

小出:はい。多分そうやって計算したんだと私も思います。

水野:これ、科学的にどうなんですか?

小出:(笑)
平野:(笑)

水野:わたし、なんでーな!だって、40年しか経ってないでしょ。

小出:要するに数字の遊びをしています。

水野:数字の遊びですか??

小出:はい

水野:ですよね。
だって、500年に一回しか1基が事故を起こす確率がないっていうんだったら、
もう、3基おこしてんやから、後は、1500年も何もないんですか?

小出:そういうことになって・・しまいますね

水野:
「食べ物を多くの人が奪われ」ね、土地を奪われ、仕事を奪われ、家を奪われ、ふる里を奪われている。って・・
こうしたことを数字のコストに置き換えるって事自体が・・・もう・・・どうですか、小出先生。

小出:
できないんですよ。
もう、途方もない苦しみが・・もう・・・できちゃっているのに
お金勘定しようとして、四兆円だ五兆円だなんて数字を出してくる人達の神経が、
私には全く分からない。・・・のです。





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