たねまきJ「大波地区のお米・100Bq/Kg以下なら安全・西日本や北海道の土壌汚染・セシウムを減らす調理法」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)11/17


・福島市大波地区で暫定規制値を超えたお米が検出されたことについて
・環境省の指針案
 「がれきなどの放射性セシウム濃度100Bq/Kg以下なら安全に再利用できる」について
・名古屋大学研究グループの「西日本や北海道に広がっている」という解析結果について
・リスナーの質問
 「汚染キャベツのセシウムを減らす調理方法は?」



11月17日木曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]





<参考>
暫定規制値を超えた玄米
福島市大波地区。水田畑作課のプレスリリースと、ニュース記事。

たねまきJ「世田谷・横浜・サンマ・福島コメ・ベラルーシ専門家」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)10/12

・福島県知事のお米の安全宣言について


1キロ100ベクレル以下なら再利用可 震災廃棄物、環境省が指針案

日本経済新聞 2011/11/15 20:44

環境省は15日、東日本大震災で生じた災害廃棄物の安全評価検討会を開き、
被災地外の自治体が協力する広域処理での廃棄物再利用を促す指針案を提示した。
がれきなどの放射性セシウム濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下なら安全に再利用できるとした。

被災地沿岸部の廃棄物に付いた放射性物質の濃度は低く、
運搬などに問題はないと指摘。受け入れ側の安全確認も最小限に抑える見解も示した。

新たな指針案は週内にも正式に決める。
再利用の安全基準については、国際原子力機関(IAEA)の安全指針にならった。
IAEAも放射性セシウムの濃度が同100ベクレルの水準であれば規制は必要ないと定めている。

環境省は
IAEA基準の10倍までは、それぞれの国が規制基準を別途定めることができる。
今回の指針案は相当程度保守的だ」と説明。
日本では、かねて原子炉施設解体に伴う金属廃棄物についても同100ベクレル以下であれば再利用できる。

指針案は、広域処理の受け入れ地に届くまでの間に被曝(ひばく)の恐れはないとも明記した。
受け入れ側の放射性物質の検査については
「搬出側が確認することで、当面の間は月1回程度の測定が合理的」との考えを示した。

ほかに埋め立て処分や焼却処理は問題はないとの見解も盛り込んだ。

災害廃棄物の処理を巡っては、
環境省は焼却後の放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル以下なら、
自治体による埋め立て処分が可能とし、広域処理を促している。



北海道・中国・四国セシウム汚染マップ(マスコミ3社の報道)

名古屋大学研究グループの「西日本や北海道に広がっている」という解析結果に対する報道と、
文部科学省最新の土壌汚染マップ。



続きを読むに番組の内容書き出しました





千葉:
福島県福島市の大波地区で採れたお米から、
暫定規制値を超える放射性セシウムが出たと伝わってきています。
農家が自分で食べようと思っていたお米を詳しく検査したら規制値以上だったという事ですけれども、
福島県のお米は収穫前と収穫した後、これまで二回も検査していて大丈夫という事で、
県知事もを出していたんですけれども、今回検出という事になったんですが、小出先生はどうごらんになりますか?

小出:
ある意味当然なことだと思います。
環境というのは実験室で実験するように均一の条件はありませんので、
汚染の低い田んぼもあるし、汚染の強い田んぼもあるだろうとおもいます。
そして、そこでどういう肥料を使っているかという事で、お米に移るセシウムの量も変わってきてしまいますので、
今回の数字は私はちょっと高いなという印象を受けましたが、
やはり高い場所はあるというふうに覚悟しなければいけないと思います。

千葉:
では、やはり、今までの検査方法では、完全に検査が出来ているという形ではならない訳ですね。

小出:
あっ、もちろんです。
福島県内の田んぼといってももう、山ほど広大な田んぼがあるわけですし、
抜き取り的に、あちこちなんか所から測ったところで、そこからこぼれ落ちてしまうものももちろんあるわけですから、
本当であればもっときめ細かくやらなければいけない事なのだと、私は思います。

千葉:
でも、県知事が安全宣言という形で出してしまった事については、
先生はどう思われますか?

小出:
県知事としては勿論安全宣言をしたいでしょうし、
このままいったら福島県の一次産業は本当に崩壊してしまう危機に面しているのですから、
なんとか「安全だ」といいたいお気持ちは分かりますけれども、
残念ながら簡単にはいかないだろうと思います。

近藤:
先生、今度大波地区ですか、ここのお米を出荷停止にすると政府が方針を決めたようなんですけれども、
こういう、ちょっと”モグラたたき”というような言葉輪悪いんですけれども、
見つかったらそこを出荷停止にすると。
こういうことを続けていくというほかないんでしょうか?

小出:
多分、ま、そうでしょうけれども、
私は、出荷停止というかですね、むしろ東京電力の社員食堂に回せばいいんだと思いますし、
近隣の物はもちろんそうして欲しいし、
国会議員の議員食堂に回して欲しい位に思います。
せっかく農家の方が作ってくれているお米ですので、
出荷停止、そして廃棄というような方策には、わたしはして欲しくありません。


千葉:わかりました。
そしてこちらも大きなニュースなんですが、
環境省が昨日、被災地廃棄物の再利用に関する指針案というのを提出しまして、
瓦礫の放射性セシウムが1kg当たり100ベクレル以下なら、安全に再利用できるといっていまして、
100ベクレル以下なら勝手に使ってよいという事なんですが、
これはどう思われますか?

小出:
難しいですね。
というのは、膨大に、すでに瓦礫があるわけですし、
その全てを完璧に処分しようと思うと、膨大な作業が必要になるし、
多分出来ないというそういう事になるだろうと思います。
ですから、どこかで線を引くことになると思いますし、
1kg当たり100ベクレルという数字であれば、私はかなり低いほうの値だと思います。
今のように非常事態であればその程度の物は我慢せざるを得ない。
というのが現実なんだろうと思います。
が、
こんな事態を引き起こした国の責任をまずは明らかにして、
謝罪から始めるべきだと思います。

千葉:
これ、単純に考えて、100ベクレル以下なら制限無しということならば、
その瓦礫を100キロ集めれば10000ベクレルになるんですよね。

小出:そうですね。
ま、100キロどころじゃなくて何十万トンも瓦礫があるわけですから、
「膨大な放射性物質を野放しにしてしまう」という、
そういう事態に追い込まれてしまっているのですね。
大変残念だし、何とかできないものかと私も思っていますけれども、
余りにも被害というか、汚染がひどすぎて、
「どこまで私達が我慢が出来るのか」と。そういうことだと思います。

千葉:
それから、名古屋大学などの研究グループが大気中の汚染物質の広がりを計算しまして、
福島第一原発事故で大気中に出た放射性物質が、
「西日本や北海道に広がっている」という解析結果を発表しています。
文部科学省は「長野と群馬の県境あたりで汚染の広がりは留まった」との見解を示していて、
「それより西はわずかだが沈着している可能性がある」としていたのですが、
この名古屋大学などの研究グループの結果によりますと、
土1kgに250ベクレル以下のところが割と広い範囲にあるのですが、
これはどう思われますか?

小出:
あたりまえのことですね。
福島県内でいえば、何十万ベクレルというような汚染があるのですし、
群馬から長野の県境のあたりで、かなり汚染の程度が低くなっていますけれども、
1平方メートル当たり100、あるいは200という様なものは
もちろん当然と思わなければいけない位には西日本も汚れています。

千葉:当然と思わなければいけないんですか・・・

小出:
要するに空には境もなければ垣根もないわけですから、
一度環境に出してしまえば、言ってみればもう全世界に広がっている訳ですし、
西日本に来ないなんていう、むしろそんな道理はないのです。
「レベルは低いけれども、やっぱり西日本も汚染を受けてしまった」ということは、
当然の事実として受け入れなければいけません。

千葉:
その度合いなんですけれども、
土1kg当たり250ベクレル以下位のところが割と広い範囲なんですけれども、
先程の瓦礫では100ベクレル以下なら勝手に使っていいというような判断を環境省がしているという事なんですが、
この数値は、どうなんでしょう?
除染とか、早急にしなくてはいけないという感じなんですか?

小出:
「1kg当たり100ベクレル以上を全て何かしなくてはならない」ということにしてしまうと、
多分、もう、西日本も含めて、そこら中の物を何とかしなくてはいけないという、
そういう事態になってしまうと思います。

千葉:
はぁ~、
とすると、実質上もう対応できないというような訳ですか。

小出:
そうです。
今度の事故はあまりにもひどすぎるという事だと思います。

近藤:
それから、文部科学省が測定範囲を設定した時に、
これは、岐阜県ぐらいまでのデータだったんですけれども、
なんか、西日本に住んでいる者としては、
こういうデータがあったんなら、もっと早くできなかったのかと思うのですけれども、
そのあたりはどう見られていますか?

小出:
もちろん早くすべきだったと思いますし、
「どうして小出しにするのかな」という事は、私自身も不信感を持って見てきました。
まだ西日本に関して文部科学省のデータは出されていないですし、
できれば全国、あるいは世界に対してもどの位の汚染を落としたかという事は
文部科学省としても言うべきだと思います。

千葉:
次は、食べ物に関してなんですが、
リスナーから(61歳の主婦)
「主人が放射性物質の沈着量が比較的多いと言われている地域のキャベツを安かったからと買ってきてくれました。
いただこうとおもいます。そこで質問です。
茹でてお湯を捨てるのと、油でいためて出てきた水分を取るのと、塩もみして出てきた水分を捨てるのと、
どれがセシウムの摂取量が減るのでしょうか?」
という事なんですが、

小出:
(笑)難しいご質問で、私はよく分かりません。
何がしか、茹でれば何割かは取れると思いますし、塩もみでも油でいためて水分を取るという事でも
何割かは取れると思いますが、
いずれにしても何割は残ると思いますので、あまり変わらないだろうと思います。

千葉:
じゃ、台所で何か対策が出来るという事は
かなり難しいと見た方がいいですかね。

小出:
はい。
一度汚してしまった物に関しては実質的にはできる事はないと私は思います。
ですから、何割か取れればいいと思われるのであれば、
茹でてゆで汁を捨てるとかですね、すればいいですけれども、
でも、たとえば、
キャベツをなんか・・キャベツを味噌汁に入れる事はないですかね、
何かそうやって、茹で汁も使うような事をすれば、もちろんそのまま食べてしまうわけですし、
また、もっと言ってしまえば、茹で汁を下水に流せば、
それが下水処理場の汚泥の中に凝縮されてくる
ということになりますので、
いずれにしても、あまり救いはないと思います。





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