イギリスオックスフォード 朗読会・坂本龍一&吉永小百合(内容書き出し)

イギリスオックスフォード大学での朗読会です
坂本龍一さんのピアノと吉永小百合さんの朗読に
この小さい画面のYoutubeでさえも、強く心に響きます。(いつもより大きな画面貼りつけちゃったw)


坂本「原子力を平和的に使うという幻想から私たちを目覚めさせました。武器であろうと電力であろうと、
    核と人間は共存できないと世界に証明することが次に必要な事なのです」

吉永「今私たちは、特に日本人は原子力というものについて、もっともっとよく知って
    考えていかなければいけない時期だと思います」


英国で原爆詩


10/22(火) 2.30pm-4.30pm
"The Second Movement in Oxford"
A Message for World Peace.
A Recital of Atomic-Bomb Poetry delivered by the Japanese artist, Sayuri Yoshinaga, with the composer Ryuichi Sakamoto at the piano.



朗読会
坂本龍一
吉永小百合
ナレーション TARAKO

イギリスの大学都市オックスフォード
朗読会は大学内の教会で行われました
原爆詩を通して平和について考えて欲しいと
大学の講座を持つ日産現代日本研究所によって開催されました

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今回は吉永小百合さんの朗読に合わせて坂本龍一さんがピアノを演奏します



 「序」  作 峠三吉

ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ
わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの
にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ


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吉永小百合:
こういう詩があるという事と、日本が原爆を受けたっていう事。
日本の若い子さえも知らないわけですよね。
だから、
学生さん達に、少しでも、卒業後も
何かの形で心の中に残ってもらえたらどんなに嬉しいかと思います。



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坂本龍一:
ぼくが音を付けることで、すこしでも、なにかな・・
より、こう切実に、たとえば当時の亡くなった子どもたちの
犠牲になった子どもたちの声とか、
より、こう、想像し易いというか入ってきやすいというか、
そういうふうになったとすればとても嬉しいですね。



「慟哭」(どうこく)  作 大平数子
(この詩は息子と夫を失った女性の気持ちがつづられている)

逝ったひとはかえってこれないから
逝ったひとは叫ぶことが出来ないから
逝ったひとはなげきすべがないから
しょうじ よう  やすし よう

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しょうじ よう  やすし よう
つばめさん つばめさん
あなたがいた みなみの国に
もしや さたしの子どもが
帰るのを忘れて 遊んでいやしないでしょうか
あの子はものおぼえのいいこだから
きっとわたしを
思いだしてくれるでしょうけれど

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こどもたちよ
あなたは知っているでしょう
正義ということを

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正義とは
つるぎをぬくことでないことを
正義とは
”あい”だということを



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ナレーション:
今年東日本大震災によって引き起こされた原発の事故
今回の朗読会に二人は特別な思いを抱いていました



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坂本龍一:
福島で起きた最悪の事故は
原子力を平和的に使うという幻想から私たちを目覚めさせました
武器であろうと電力であろうと
核と人間は共存できないと世界に証明することが
次に必要な事なのです


ナレーション:吉永さんは震災の被災地を描いた詩を朗読することにしました

「詩の黙礼」より  作 和台亮一

見えない姿の子どもたちが
悲しい心の子どもたちが
この土手に来て 
鯉のぼりを見あげている
津波が 津波が 来たんだね
つらかったね こわかったね
子どもたち



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吉永小百合:
66年前の原爆の事はとても大事な事ですけれども
それはやっぱり、今につながっていて
そして、今回の福島のあの原発事故につながっていることだと思うんですね
で、今私たちは
特に日本人は原子力というものについて、もっともっとよく知って
考えていかなければいけない時期だと思います
だから、ま、そういう思いもオックスフォードの学生さん達に伝えたい


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スイスからの留学生 マーティン・オレリアさん:
吉永さんの感情表現が素晴らしくて
本当に感動しました


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イギリス人 マイケル・メイヤ・キングさん:
(詩の)ツバメに自分の子どもの行方を聞いている部分が
心に残っています


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スイスからの留学生 ミカエル・ブンキさん
私達人間の共通の歴史を
世界中の人達に伝えることは重要だと思いました





続きを読むに原爆詩人・故大平数子さんの「慟哭[どうこく]についての解説あり



8月9日付・慟哭 四国新聞社


「しょうじ(昇二) よう/やすし(泰) よう/しょうじ よう/やすし よう/しょうじ よおう/やすし よおう/しょうじ よおう/やすし よおう/しょうじい/しょうじい/しょうじいい」。

原爆詩人・故大平数子さんの作品「慟哭[どうこく]」だ。
「少年のひろしま」などの詩集にまとめられ、教科書にも採用された。
長年朗読ボランティアを続ける女優の吉永小百合さんが、必ずといっていいほど取り上げ朗読する詩だ。

出産間近だった数子さんは、2歳の長男泰さんと実家に帰っていた時に被爆した。
彼女と泰さんは助かったが、爆心地近くの家と夫を失う。
生まれた二男昇二さんも、被爆の影響だろうか、生後1年1カ月で亡くなった。

そのころから彼女は体調を崩して結核にかかり、泰さんとも離れて暮らすことを余儀なくされる。
原爆は愛する家族を奪っただけでなく、被爆後10年以上もの間、母子を引き離したのだった。

会いたくても会えない2人の子どもたち。
「お母さん」と呼ぶ声の聞こえない世界。
長い長い夜に募る思いは、詩で表現するしかなかったのだろう。
そうして書きためた作品の1つが「慟哭」だった。

一方、幼くして親類に預けられた泰さんは今年65歳。
「今ではお袋の気持ちが分かるけど、当時は何で一緒に暮らしてくれんのかと」。
運動会の時、父母参観の時、きっと泰さんも、人知れず慟哭を繰り返してきたのだろう。

泰さんは高校1年で母のもとに戻り、やがて地元・中国新聞社の記者となった。
定年後も特約編集委員として取材に飛び回る。
戦争と原爆が生み出した慟哭を知る1人として、今も世界を見つめ続けている。



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