たねまきJ「橋下氏の脱原発・全国を汚染した放射性物質・セシウムは誰の物?東電の言い分と裁判官の決定」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)11/28

・大阪の新しい市長橋下氏「脱原発」について
・福島原発の放射性物質が全国を汚染していることについて
・セシウムはいったい誰のものなのか?
 東電の言い分と裁判官の決定について



11月28日月曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]






ラジオの内容から<参考>として、関連の記事を載せていましたが、
著作権を犯していたとの報告を受けましたので削除しました。

番組内で数字のことを話しているので、自分で表を作成しました。

asahi.jpg


参考にした新聞の記事はこちらです→西日本でもセシウム検出 文科省、汚染地図作製へ

事故前の全国調査の結果と比較すると、茨城県の2009年度の積算値は0.042ベクレルで97万倍になる。
過去の大気圏内核実験による降下物のうち
半減期が長いセシウム137は検出されることもあるが1ベクレル以下がほとんどで、
半減期が短いセシウム134はふだん観測されないという



「無主物」に関して、

朝日新聞11月24日「プロメテウスの罠無主物の責任1 だれのものでもない」に書かれています。
とてもいい内容でしたので、全文書き出しましたが、著作権の訴えがありましたので削除させていただきます。
大まかなことは、

8月、福島第一原発から訳45キロ離れている二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が
東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てたということです。
「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」は
事故の後ゴルフコースからは毎時2~3μシーベルトの高い放射線量が検出されているため、
東電に削除して欲しいと訴えました
それに対して東電は
「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任を持たない。」
と主張しました。
東電は放射性物質を
「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」
「所有権を観念し得るとしても、すでにその放射性物質はゴルフ場の土地に符合しているはずである。
つまり、債務者(東電)が放射性物質を所有しているわけではない」

民法では無主物の帰属として、
第239条 所有者のない動産は、所有の意思をもって占有することによって、その所有権を取得する。
無主物といえるためには、現在誰の所有にも属していない物のことを指しますが、
これは最初から誰の所有にも属していない物は、これに該当することは明らかです。
たとえば、山野の鳥獣はそれを狩った者が所有権を取得します。
また、海や川で釣った魚は、釣った人が所有権を取得することになります。
なので、自由に泳いでいたり飛んでいる、人間に捕まる前の鳥や魚は無主物になります。

つまり、無主物は「所有している人がいない」という意味なので、
東電は事故後にばらまいた放射性物質は所有していないと言っている。
だから、検出された放射性物質には責任者がいないと主張しているのである。

「飛び散ってしまった放射性物質はもう他人の土地にくっついたのだから、自分たちの物ではない」
ということらしい。

決定は10月31日におこなわれ、裁判所は東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けた。

ゴルフ場の代表取締役、山根勉(61)は、
「そんな理屈が世間で通りますか。無責任きわまりない。従業員は全員耳を疑いました」と言った。
年間三万人のお客さんでにぎわう7月に開催予定だった「福島オープンゴルフ」の予選会もなくなり、
地元の従業員17人全員も9月いっぱいで退職してもらった。
「東北地方でも3本の指に入るコースと言われているんです。本当に悔しい。
除染さえしてもらえばいつでも営業できるのに」
東電は「個別の事案には回答できない」(広報部)と取材に応じない。

要点に自分で調べた内容を付け加えてまとめてみました。


東京地裁 ゴルフ場の仮処分却下「営業に支障ない」
スポニチ 2011年11月14日 20:57

福島第1原発事故で休業を余儀なくされたとして、
福島県二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が、
ゴルフ場の維持に必要な経費など約8700万円の支払いを東京電力に求めた仮処分で、
東京地裁は14日までに、申し立てを却下する決定をした。10月31日付。
同倶楽部は14日、決定を不服として即時抗告した。

福島政幸裁判長は、
ゴルフ場で検出された空間放射線量は「学校の校庭での活動を控える基準を下回っている」として
「ゴルフ場の営業に支障はない」と判断。
東電が原子力損害賠償紛争審査会の中間指針を踏まえて受け付けを始めた賠償請求手続きなどを利用すれば
「早期に賠償を受けられ、当面の負担も回避できる」とした。

放射性物質の除去も「現状で除去を命じた場合、国の施策に抵触する恐れがある」と退けた。

東電は「個別案件にかかわり、回答を差し控える」としている。





続きを読むに番組の内容書き出しました



水野:
まず、大阪の新しい市長になった橋下さんは「脱原発」を選挙前に掲げていらしたと思うんですが
そうした動きについては、小出さんはどうごらんになっていますか。

小出:
私は、ずっとこの番組でも聞いていただきましたけれど、政治が大嫌いですので
政治に関してのコメントはあまりしたくありません。
ただし、今この番組を聞き始めたら、自民党が早速寝返ったということを聞いてですね、

水野:大阪都構想に対してはね・・

小出:
はい。
え・・・まぁ・・いかにも政治の世界らしいと思いましたし、
ガンジーがですね、「7つの社会的罪」という言葉を残して
その筆頭は「理念なき政治」なのですね。本当にその通りだと思いました。
橋下さんはむしろ理念はあるのかもしれませんが、
橋下さんの理念は「強くなること」だとわたしには見えます。
私はそんな事はまっぴらなのでお断りしたいと思います。
ただ、脱原発ということであれば歓迎ですので、ま、しっかりやってもらいたいというのが私の希望です。

水野:
そしてですね、小出先生が事故直後からおっしゃっていたことのひとつ、
「この福島の原発で大気中にばらまかれた放射性物質は、もう全国を汚染しているんだ」ということ
今ようやくですね、文科省の調査の結果がそれを裏付けるということになりました。
沖縄でもセシウムが観測されているわけですが、
大阪府の数字を見ますと、1平方メートル当たり18.907ベクレルのセシウムだというんですね。
で、これは3月11日以前の数字と比べると、どういう意味を持つ数字なんでしょうか。

小出:
人間は放射性物質というものを自分で作って、
地球環境にばらまいてきたという歴史をこれまで歩んできたわけですね。
それで、一番の犯罪は核実験。
広島長崎の原爆も含めて「大気中で原爆を爆発させた」ということにある訳で、
北半球の温帯地方、ま、日本も含む訳ですけれども、
1平方メートル当たり約5000ベクレルというセシウムをばらまきました。
大変な量をすでに1950年代から60年代にかけてばらまいたのですね。
で、その後で、たとえばチェルノブイリ原子力発電所というのが事故を起こしまして、
また、大量の放射性物質を地球上にばらまきました。
その時にばらまかれた放射能は、ヨーロッパ、あるいはソ連というところに関しては
過去の大気圏核実験とほぼ同じ。多い場所もあり、少ない場所もあったのですが、
日本という、チェルノブイリから、ま、地球の裏側のような場所では、
1平方メートル当たり約100ベクレルでした。
で、今回福島を中心に何十万ベクレルというような汚染がすでに生じている訳ですが、
関西はありがたい事に約20ベクレルで済んでいるという。そういうことです。
ただし、汚染を免れた訳ではありませんし、
地球上どこでも、また福島第一原子力発電所の放射能で汚れてしまったということになりました。

水野:
今ようやくそれが・・ね、こんなに時間がかかって発表されたわけですが、
もうひとつ、「セシウムって、いったい誰の物なのか」っていう質問をさせていただきます。
ヘンテコな質問だと思うんですけれども、わたしも。
何でかといいますと、福島第一原発から45キロ離れたゴルフ場がありまして、
事故の翌日から営業を停止しているんだそうです。
で、東京電力に、「土壌の汚染があるので営業が出来ないから、汚染の除去をしてくれ」と、
「除染をしてくれ」と仮処分を東京地裁に8月に求めたんです。
そうしたらですね、東電側から出てきた主張がこんな主張でございました。
原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物ではない
ね、つまりね、東電の持ちモノではないということですね。
東電の物ではない。したがって、東電は除染に責任を持たない」と。
こういうふうに東電側が主張したという事なんです。
放射性物質が飛んだのは東電のもんじゃないさかいに除染の責任はないっていうこの論理、
科学者として小出先生、いかがでしょう。

小出:
もう、何とも言葉もありませんが、
セシウムも含めて核分裂生成物というのは、
東京電力福島第一原子量発電所の原子炉の中にあったウラン。
もちろん東京電力の所有物ですけれども、それが姿を変えて核分裂生成物という物質になりました。
もちろん東京電力の所有物ですし、

水野:あっ、そうか・・形が変わっただけですね。

小出:
はい。もともと、その発電所の原子炉の中にあるべきものであった訳です。
それを勝手に東京電力が自分の所有物をばらまいた訳であって、
それがどこに行こうと東京電力の所有物にかわりがある筈はないと私は思います。
東京電力は、何かそれを、法律用語で「無主物」だと今度主張し始めたようですけれども、

水野:
つまり主が無いものと書きまして「無主物」。価値のないものだと。
「誰のものであるというふうに言えるようなものではない」んだと。

小出:
価値がないものどころではないんですね。
それはモーレツな毒物なのであって、それを東京電力が勝手に作った。
自分の所有物として作ったわけです。
それをばらまいてしまったら、自分は知らないというのはですね、
あぁ・・・・本当にもう・・・なんとも言いようのない会社ですね。この会社は。

水野:平野さんどうですか

平野:
先生、あの、この東京地裁の決定の中にもちょっとやっぱり、おかしいなと思うところが

水野:ええ決定が・・10月の末に下されました。

平野:
そうですね。それで、東電に対して除染を求める権利を認めているんですよね。
で、ま、これはいいとしてもですね、
「除染は国や自治体である」と。
で、東電への除染を求める請求は退けている
んですよね。
これは、非常になんか、矛盾している。

水野:
一言で行ったら、
「東電に除染してくれ」とゴルフ場が東電に言う権利は認めるけど、
「だからと言って東電が除染しなくていいよ」と。

小出:全く間違えていますね。

平野:ありえないですね。

小出:
ありえないと思います。
東京電力の物なんですから、東京電力が片付けるというのは当たり前の判断だと思いますけれども、
何かいきなり行政に責任を転嫁するということであって、
ま、「裁判官も相当おかしいな」と私は思います。

平野:
被災地の光景を見ていると、本当に自治体の人々達や住民の人達が除染に苦労している時に
東電の人達の姿も形も見えないというのは、
ずーっと、やっぱり、おかしいなと思っていたんですけどね、
やっぱりこういう法律的な裏付けがあったら、東電はやりませんよね。

小出:はい。おっしゃる通りです。

水野:
これね、今回のゴルフ場の問題も大きいともちろん思うんですが、
もし、出て行ってしまったセシウムは東電の所有物じゃないから
「除染の責任を無くていいんだ」っていうことになるとですよ、
他の場所、他の物。
農作物もそうですし、海産物もそうですし、水も森林も全てそうですけれど、
全てに対して「だってセシウムは東電の物じゃないんだから」って言われたら、
これ、えらい事につながっていきませんか?

平野:これじゃぁ、東電には賠償責任がないということに繋がりかねないですよね。

小出:
と、言っている訳ですね。
で、賠償責任っていうか、
「除染でも何でも行政がやらなければいけない」ということを裁判所が言いだしているわけですね。

水野:
これは皆さん、なかなか焦点が当たっていなかった出来事かもしれませんけど、
非常に意味が大きいものではないかと思います。

平野:
これから、だけど、同種の請求はすごく多くなるような気がしますね。

水野:
そうですね
いや~、司法がどう判断するのかというのは本当に大きな大きな課題がございます。




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希望

東電はこうでも言わないと、とても補償しきれないから言うのでしょう。
でなければ、こんな理屈、人間じゃない。
本心は、間違ってるけど、と思ってると、思いたい。

福島政幸裁判長を罷免しよう!

まさか裁判官まで東電の味方だなんて思わなかった!

福島政幸裁判長は誰かに相当な圧力をかけられたんだろうか?
 
他人の庭にてめえが毒物をバラ撒いておいて
その毒物は自分のもんじゃないから責任が無い
なんて理屈が通用する筈がない!

もしこれが放射能じゃなく
青酸カリだったら
福島政幸裁判長も
即刻毒物を撤去せよと命じた筈!

こんな裁判官はみんなの力で即刻罷免すべきだ!

東電を捜査しない検察庁といい
この裁判長といい
こと原発問題になると
みんなおかしくなってる。。。

日本に三権分立は無いのか?!

って叫びたくなる。。。(怒)