吉田福島第一原発所長初めての公式会見ノーカット版11/12(内容書き出し・動画あり)

吉田昌郎福島第一原発所長が11月12日、
事故後初めて公式の場で取材に応じたノーカットの会見。

この後、吉田所長は14日まで勤務し、24日から入院していらっしゃいます。


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1分21秒から~

Q:
次に吉田所長にお伺いいたします
吉田所長がこうやって我々のマスコミの前でしゃべっていただくのは初めての事になると思います。
これだけのマスコミが全部おりますので吉田所長の思ったことをおそらくそのまま
何ら曲げることなく全てが伝えられると思いますので
今、吉田所長が皆様に何か伝えたいことがありましたらよろしくお願いいたします。

吉田:
はい。
まず、福島県の皆様、もちろん日本国中の皆様そうなんですが
こちらの私が責任者になっておりますこの発電所で事故を起こしましてですね、
色々なご迷惑、ご不便をおかけいたしましたことについて
心よりお詫び申し上げたいと。
まずそれが第一でございます。
また、その中で3月以降ですね、かなり厳しい場面もございましたが、
やっと、8か月が過ぎましてですね、本当に細野大臣はじめ政府のいろんなご協力もありました。
それから、いろんな民間の企業さんのご協力もありました。
その中で、何とか安定な状態に持ってこれたということに対して、
まず、心より感謝申し上げたいというふうに感じております。
やっぱり、この間、福島県の方がたもそうなんですけれども、
日本全国、世界からですね、いろんな支援のですね、お手紙を頂いたり、寄せ書きをいただいたり、
そういう支援を頂いたことが我々は本当に励みになっていまして、
特に、被災された福島県からもですね、そういう我々に対する支援の言葉を頂いたということは
大変励みになっています。
これに対しまして、心より御礼申し上げたいというふうに考えてございます。

3:09
Q:吉田所長、一番厳しかった状況は振り返るとどんな時でしたか?


吉田:
あの、やっぱりこれは3月11日から1週間が一番、もう、次がどうなるか私にも想像できない中で、
出来る限りのことをやっていたという状況でございます。
こちらの話しになりますと、また、いろんな評価をしないといけませんのでね、
今、こちらは細かいことは申し上げられません。
あのー、政府の事故調査等でお話しをしてございますが、そちらを通してということになりますが
感覚的に言いますとこの1週間はですね、
ま、あの・・極端なこと言うと、もう、「もう死ぬだろう」と思ったことが数度ありましたと、
いう状況を想像したということになります。

Q:原子炉の現在の状態なんですけれども、どういう状態と認識したほうがよろしいでしょうか。

吉田:
はい。あの、いろいろ、ま、先週でしたか、臨界騒ぎ等で皆さんにご心配をおかけしましたけれど、
私がここの発電所で横でデータ見て確認した限り、
原子炉はまず安定になっているということは間違いない。というふうに思っております。
で、あの・・そういうことをですね、どういう形でご絶命するかというのは非常に難しいんで、
これから、冷温停止というところに向かいまして、
色々と解析結果などを踏まえましてですね、
これから丁寧にそこを説明していくと思っています。
ただ、現場の実感としましては、プラントは安定していると。
原子炉は安定しているというふうに考えてございます。
ただ、安定していると申しましても、それが「超安全です」というのではなくてですね、
作業する面でやはり線量も非情にたこうございますし、
日々の作業をするという面ではまだまだ危険があります。
それから、本日は皆さんにお入りいただきましたけれども、
やっと、ま、お入りいただけるレベルまでは来たんですが、
これが、一般の方が入れるような状況では全然なくてですね、
やはり、危険な状態であるという認識は持っています。

ま、これは使い分けが非常に難しいんですけれども、
周辺の住民の方にご安心いただける程に、プラントは安定していると。
だけど、作業するにはまだまだ厳しい状況があるということでございます。






つづきは続きを読むに動画と文字起こし







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Q:原子力委員会は廃炉に30年以上かかるという事なんですが、
所長ご自身はどのくらいかかると思っていますか?

吉田:
これはですね、私も目前のプラントの安定とかですね、
作業の安全というところに全神経を集中してございますので、
ちょっとその、ロングのところはですね、安全委員会さんですとか、専門家の方の評価を待ちたいと思っております。
ま、感覚的にはやはり、安全委員会さんの評価が、ま、妥当なのかなというふうに感じておりますけれども。はい。

細野:
中長期の問題はですね、先週枝野大臣とわたくしのほうから、
東京電力そして資源エネルギー庁さらには、保安員に対して、
中長期のロードマップを作るようにという指示をしております
そのロードマップを作る時にも勿論東京電力の技術者の皆さんにも
しっかりと考えていただきたいと思うんですけれども、
現場の感覚というのも出来るだけ反映したロードマップを作らなければいけないと思っております。
ですので、これからまさにその作業に入ってまいりますので、
吉田所長をはじめとしたですね、そういった皆さんの声もしっかりと受け止めて
政府としてもですね、中長期のロードマップをみなさんにしっかりとお示しをしたいというふうに考えております。

Q:
1号機が水素爆発をした第一報をどのような状況でお聞きになられて、
聞いた瞬間の気持ちを教えて下さい。

細野:
あのー、ちょっとですね、個別の事情になってくると、
あの、事故調との関係もありますので、
なかなかお答えしにくいところがあるんですね。ですから、

Q:今の内容は事故調と絡んで難しいことですか?

吉田:
ま、あの、その辺の経緯につきましては事故調の方に全部お話しをさせていただきますので、
いただいていますので、全て話しをしていますので、
あれなんですが・・・
ま、感覚だけ言えば、ですね、
あの、外から聞いたんじゃなくてですね、まず、ボンッ!という音を聞いたというのが、

Q:実際に?

吉田:実際にですね。
で、報告というよりも、それは「なんなんだ?」というところから入っていきましたね。

Q:それは、

吉田:
現場から帰ってきた人間が「1号機が爆発しているみたいだ」という情報が入ってきたというのが、
実態はそういう状況です

Q:本部にいらしたんですか?

吉田:
勿論そうです

Q:3号機と4号機の音も聞かれたんですか?

吉田:
えっとね、3号機の方は音と画像で見ております。
NHKさんかな?画像で見ております。
4号機はですね、本部におりましたけれども、音は聞いておりますけれども、
その、あの時は2号か4号か分からないという話しを、そういう状況でございましたので、
その時は判断が、2号なのか4号なのかという判断が出来なかった
ま、この辺の内容は事故調に全てお話ししてあります。
またそちらでお願いします。

Q:現場のトップとして、今、政府や県や本社に何か要望というものはありますでしょうか?

吉田:
あのー、ずっと要望を私はしておりましてですね、
そういった意味ではいろいろと、細野大臣も含めましてバックアップしていただいていまして、
作業環境改善ですとか、生活環境改善という意味ではいろんなサポートしていただいてきていますので、
非常にそういう意味ではですね、今現状に感謝してございます。
ただ、これから先のいろんな計画、今大臣からもありましたけれども、
現場の状況を、やはりよく踏まえたうえで、その、中長期の計画だとか、
そういうものを作成していただきたいなというふうに考えてございます。

Q:今困っているごとはありますか?

吉田:
特段今困っているといいますのはですね、あの、
今日明日困っているという訳じゃないんですけれど、やっぱり、近い先を見ますとですね、
今言った作業員の被ばくの問題ですとか、それをどういった形で人をこう、回していくだとか、
そういうとこらへんが頭が痛い課題でございます。
これは本店を含めまして、いろんな対策を打って行かなければいけないなと考えております。

Q:
今、多分1号機と3号機のコアが溶けて、多分原子炉から出ていますよね。
そういう状態ですと、安定は可能ですか?

吉田:
あの、ま、なん、ど、それも先ほど言いましたように、
あのー、評価で、えー、どういうことを冷温停止、ま、安定というか?ということなんですけれども、
少なくても、あの、温度だとかですね、
周辺の、あの、原子炉のいろんな各部の温度の変化だとか、
それ以外のデータを見おている限り、
ま、燃料が外に出ていたとしてもですね、
原子炉全体、原子炉圧力容器だけじゃなく格納容器の中も含めまして、
えーー、冷却されている状態であって安定である。というふうに私は判断しております。

Q:所長からご覧になって現場の作業員の方々の士気はどういう状況にありますか?

吉田:
えっと、極めて、そういう意味ではですね
ま、3000人近い方が、
ま、3000人を超えるような方が毎日働きにこちらに来ていただいて、
かなり責任感を持ってしっかりやっていただいております。
で、あの、特に、ま、一時皆様にご心配いただきましたが、
事故や人身災害などもありましたけれども、
かなり今減ってまいりましてですね、非情に集中して仕事をしていただいていると思います。
ま、やはり、毎日の仕事を着実に丁寧にやって下さいと
それから、一番重要なのは自分の命ですから、
現場で絶対に怪我をしないように、注意してやっていただきたいと。
これは、毎日、もう、しつこいように繰り返して言っているというのが状況でございます。
そのなかで、今の質問にお答えしますと、
士気は高く仕事していただいているとなっています。


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Q:吉田所長の積算線量は今おいくつですか?

吉田:
それは個人情報ですので、こちらでお答えすることではないと思いますので、
えー、差し控えさせていただきますが、
「それなりに浴びている」ということで、
あの、許して下さい。はい。

Q:
所長は先程死ぬかと思ったことが何度かあったとおっしゃいましたが、具体的にはどんな事ですか?

吉田:
それは、たとえば、1号機の爆発があった時に、
これは、どういう状況で爆発したのか。免震棟では分かりませんから。
それから、現場からいろいろと怪我した人間が帰ってくるという状況の中で、
ま、最悪例えば核燃料が爆発しているということですと、大量の放射能が出てくるとなります
そこでコントロールが不能になってくると思いました
それから3号機の爆発もあります。
それから最後、やはり2号機の原子炉注水をする時に、なかなか水が入りませんでですね、
ま、これは事故調の方でお話ししていますので、そこで聞いていただければと思うんですけれども、
やはりそういう中でですね、一寸先が見えない
最悪すると、もう、メルトがどんどん進んでいってですね、
コントロールが不能になるという状態を感じましたので、
そういう時に、「これで終わりかな」という感じがしたということでございます。

Q:
安定してきたと、今じゃなくてですね。
その危機的な状況を脱したと感じたのはいつごろですか?

吉田:
まず、最初のそこを脱したのはですね、
なかなか明確には言えないんですけれども、
というのは、次には高濃度の汚染水が漏れましたんでですね、
4月の初めに
ま、「これをどうするんだ」ということで、これはやっぱり、炉の安定もさることながら、
けい外に非常に高い放射能を出すという、非常に異常な状態ですから、
これは、何とか止めなきゃならないと。
で、次は水の処理はどうするんだということで、水処理を一生懸命作っていたということで、
そういう意味では、ま、6月いっぱいぐらいまでは
かなりそういう意味であの、大変な思いをしていたんで、
そういう意味でトータルのシステムとしては、本当に安定してきたというのは
やっぱり、7月、8月というような事だと思いますけどね。

Q:
全交流と直流と二つ揃って落ちるという想定はなさっていなかった筈なんですが、
その事に関して、もちろん会社の  あるとおもいますけど

吉田:
これも多分、事故調等々、次のステップでですね十分議論されればいいと思うんですけれども、
わたくし個人的に言えばですね、
やはり、そういう想定が甘かった部分があるわけですから、
これから他の発電所に対してもですね、そこを踏まえてですね、
訓練も含め、設備の充実も含めてですね、
やっていく必要があるというふうに考えております。

Q:
福島県からの手紙に励まされたという事なんですけれども、
これからはどのような意気込みで取り組んでいくか
国民のみんなにもう一度お気持ちをお聞かせ下さい。


吉田:
はい。
これはもう、私だけではなくてやっぱり、国全体として、今、大臣から
要するにステップ2を確実に終了させるということが目標ですし、
その次のステップに、中長期というところですけれども、
やっぱり、中長期、ステップ2から中長期にはすぐに移れないんでですね
そこらへんをしっかりと現場では現場のニーズを踏まえてですね、
次のステップを考えていろんな提言をしていき、
いろんな作業をこなしていくと。
そういうことだとおもいますが、
そういう意味では、常に目標はですね、出来ていきますので、
そこをしっかりとやっていく。
それがまぁ、福島県のみなさんのいろんなニーズに答えることになると思います。
それから一つだけ追加して言っておきますと、
こちらで働いている人間のほとんどは、この福島の人間。
浜通りの人間です。
それで、彼らもみんな、今回避難民で、
家族は全部避難している中から、こちらに来て作業してございますので、
彼ら自身、私もこちらで通算して14年位住んでいますから、もう浜通りの人間みたいなもんですが、
この「浜通りを何とかしたい」という気持ちは作業員みんな持っておりますので、
それをしっかりと、そういう気持ちをですね続けていくということだと思っています。

細野:
最後に私から一点。
先程吉田所長からですね、「死ぬかと思った」というですね、非常に率直な思いを述べられましたが、
そういう厳しい局面で、吉田所長とはですね、電話で話しをしたり、
モニターを通じていろんな対話をしてまいりましたが、
一度もですね、諦めることなくですね、
現場を励まし、この現場を守っていただいたと、
それが、今をですね、こういう状態に持って行っている最大の要因だと思っております。
ですから、決して、
もちろん東電の現場のみなさんもそうですし、
我々も含めて、ここを絶対に諦めちゃいけないと乗り越えなければならないと
そういう気持ちでいたことは、是非、皆さんにご理解をしていただきたいと思います。





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11月28日のふくいち現場の声(吉田所長入院、交代)
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。