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12.01
Thu

東電・溶けた核燃料の位置の推定を発表について


11月30日水曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]







<参考>
溶融燃料、コンクリ床浸食=
格納容器内で最大65センチ-東電が推定公表・福島第1

時事ドットコム(2011/11/30-20:54)

20111130ax12b.jpg

東京電力福島第1原発事故で、東電は30日、炉心溶融(メルトダウン)が起きた1~3号機について、
溶けた核燃料の位置の推定を公表した。データ解析の結果、
1号機は「相当量」、2、3号機は一部の溶融燃料が原子炉圧力容器から格納容器に落下したと推定。
床面のコンクリートを1号機では最大65センチ浸食した可能性があるが、
いずれも格納容器内にとどまっており、注水で冷却されているとしている。
 
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は同日の記者会見で
、「燃料の状況はほぼ推定できた。冷温停止状態の判断に変更はないが、
10年先、20年先の燃料取り出しはこうした条件を加味して考えないといけない」と述べた。

原子炉内の状況は直接確認できないため、東電は核燃料の崩壊熱などを基に計算。
経済産業省原子力安全・保安院が開いた「炉心損傷推定に関する技術ワークショップ」に同日提出した。
 
東電の解析によると、
非常用炉心冷却装置が十分機能せず、注水停止時間が長かった1号機では、
ほぼ全ての燃料が本来の位置から溶け落ち、圧力容器底部を破損したと推定。
燃料が全て格納容器内に落ちたと仮定すると、高熱で格納容器床のコンクリートを最大65センチ浸食するという。
ただ、床の厚さは最も薄いところで約1メートルあり、東電は容器を突き抜けていないとみている。
 
また、一定時間冷却が続いた2、3号機では、燃料の約6割が溶け落ちたと推定。
そのまま格納容器に落ちたとしても、床コンクリートの浸食は2号機で最大12センチ、
3号機で同20センチにとどまるとした。




関連ブログ
東京電力会見中(燃料が溶け落ちている)
東京電力の会見動画あり




続きを読むに番組の内容書き出しました





水野:
まず、東電がですね、福島第一原子力発電所の事故で
「溶け落ちた核燃料が、今どこにあるかということを推定して発表した」というニュースについてなんですが、
わたくし、正直言言いまして、東電の発表の言葉を聞いても、
小出先生、意味が良く分からないんです。

小出:はい

水野:で、是非、ここのところを教えていただきたいのですが

小出:はい

水野:
まず、小出先生が今までどういうことを主張していらっしゃったかというのを、
私の言葉でおさらいしてみますので、間違っていたら教えて下さいね

小出:はい

水野:
東電がメルトダウンの可能性をずっと否定していたような早い時期から、小出先生がおっしゃっていたのは、
もう、メルトダウンしている。
さらに、圧力容器はもう通り抜けて、その外側にある格納容器をも一部破損させて、
そこに穴が開いているような状況になっているだろう。
その下にあるコンクリート部分に、溶け落ちた核燃料がどんどんと落ちて行っていて、
水をその上からかけるもんだから、
汚染水がどんどん土壌にしみこんでいるではないかとおっしゃっていたんだと思うんです。

小出:えーっと、ちょっと違うかな

水野:ごめんなさい

小出:
炉心が溶けてですね、格納容器ではなくて圧力容器の底に落ちて、そこを貫き通したと。
それがさらに、今度は格納容器という容器の底に落ちた。
そこはコンクリートの床張りがあるので、そのコンクリートを溶かしながら、下に沈んで、
場合によっては、格納容器の鋼鉄製の、ま、容器を溶かして、
さらに下に落ちているかもしれないと言ったのだと思います。。

水野:
あーーっ、
そういう事だったんでsね。

小出:はい

水野:
あの、わたくしが分かっていなかったのは、
まず、格納容器の鋼鉄の釜の底の部分、

小出:圧力容器。じゃなくてですか?

水野:
はい。格納容器の鋼鉄の部分の、よりもまだ上というんですか?浅いところにコンクリートが

小出:あるんです

水野:部分があるというのが、私は構造上全然分かっていなかったんです

小出:アハハ・・そうなんですか?はい

水野:
今のお話しを聞いて思いました。
リスナーが質問を下さっています
「東京電力が言っているのは、今日、メルトダウンした燃料が圧力容器を突き抜けたものの、
格納容器にとどまっていて、そこで冷却されているというように発表した」んですよね。

小出:そうですね。はい。

水野:
そうすると、
「小出先生の見立てよりも、東電の見立てはかなり甘いのではないでしょうか?」とおっしゃっています。

小出:はい。おっしゃる通りです。

水野:ハァ~・・どの部分が甘いんですか?

小出:格納容器というのは、放射能を閉じ込める最後の砦であって、

水野:そうですね・・おっしゃってました・・・

小出:
その砦が壊れてしまうかどうかということは大変重要なことであって、
私は、格納容器の鋼鉄が壊されて、格納容器そのものの・・・あっ、ごめんなさい、
格納容器の底にあるコンクリートが壊されて、
その下にある格納容器の鋼鉄製の構造物自身も壊れているかもしれないと、
そうなってしまうと、放射能を閉じ込める防壁がすべてなくなってしまうので、
もう、仕方がないので地下にダムを造って下さいと言っていたのですね。
私自身もどこまで行っているのかは実は自信がないまま、

水野:誰も見ることが出来ないですものね

小出:そうなのです。ですから、
「最悪のことを想定しながらやらなければいけない」と私は思ってきましたし、
ま、私自身は今でも、格納容器の鋼鉄に穴が開いているという疑いを捨てきれないでいますけれども、
東京電力はそこまではいっていないという発表を今日はしたのですね。

水野:はぁ・・

小出:本当かどうかは

近藤:先生

水野:ハーイ、近藤さん

近藤:
あの、東電の発表で推測すれば鋼鉄の板までが30数センチですか?まだあるということですよね。

小出:際どいですね。はい

近藤:
で、あの、先生ね、
これは要するに、解析の結果そういうことだっていう発表の仕方なんですが、

小出:そうです

近藤:先生はそしたら、なんでこういうことが分かるんですか?

小出:わからないのです

近藤:ヘヘヘッ分からないじゃなくて・・・

小出:
要するに、今回の事故は私達が全く経験のしたことないことが起きているわけで、
えー、東京電力が「解析をした」と言っていますけれども、
解析というのは、その、いろいろなパラメーターを入れなければいけないのですが、
例えば温度の条件ですとかね、
圧力の条件であるとか、
さまざまな、ま、仮定に仮定を積み重ねる訳ですけれども、
仮定をするための、その・・データ自身がないのです。
格納容器のコンクイートの温度が何度になっているか。ということすらが分からないまま計算をしている訳です。


近藤:
そうすると・・こ、これは、あくまでも計算したんだったら、根拠を根拠はないんですか

小出:
ないです。ない。
根拠レスだと私は言っていいと思います。
たとえば11979年に米国のスリーマイル島原子力発電所というところで事故が起きたのですが、
原子力を推進している人達は
「原子炉の炉心自身は溶けていない」とずーーっと言っていたのです。
解析もさまざまな解析をしながら「溶けていない」と言っていたのですが、
事故が終わって7年半経って、圧力容器のふたを開けてみたら、
「実はもう、原子炉の半分が溶け落ちていた」ということが分かったという、

水野:7年半経って開けてみないと分からなかったんですか

小出:そうです。

近藤:
先生ね、そうすると先生も推測で、
そういう核の事例なんかを元にこう、推測してそういうふうに判断した訳ですよね

小出:そうです

近藤:
そうすると、この後も、
鋼鉄の板まで溶けて落ちるっていう推測もできるわけですよね

小出:
私はその可能性があると思ってきましたし、
そうなってしまうと汚染の広がりを食い止められなくなりますので
可能性がある限りは対策を取らなければいけないと主張してきました。

近藤:もし、鋼鉄の板も溶かしていたらどうなるんですか?

小出:さらに下に構造物を溶かしながら地面にめり込んでいくということになります。

近藤:それは、永遠に果てしなくそういうことが続いて行くんですか?

小出:
そうではありません。
永遠に果てしなく続くということは、ま、ブラックジョークでいわれた訳で、
スリーマイル島の事故がある頃に、チャイナシンドロームという映画が出来て、
果てしなく地下に溶け込んでいって、地球のコアを通り抜けて、
地球の反対側の中国で飛び出してくるというような、ま、チャイナシンドロームというブラックジョークですけれど、
私は、そうは多分ならないと
格納容器の鋼鉄を溶かして地下にめり込むとしても、
多分5メートル10メートルで止まるだろう。と、私は推測している

近藤:水が止めるんですか?

小出:
えーっとですね、もともと炉心という部分はウランのセトモノなんですが、
約100トンの重さがあるのですね。
そしてそれを2800度を超えて溶かして、セトモノが全体ドロドロになって溶け落ちていく訳ですけれども
溶け落ちていくと圧力容器の鋼鉄を溶かして、一体になるわけだし、
さらにまた、格納容器のコンクリート、鋼鉄を溶かして、また一体になっていく訳ですね。
どんどん、その体形が大きくなっていくわけです。
でも発熱自身は崩壊熱という発熱しかありませんから、どこかでバランスが取れた段階で、
もう、「溶けることが出来なくなる」という条件が必ず来るのです。

近藤:あぁ・・そうですか・・はぁ・・

小出:
はい。私はそれが地下にめり込んだとしても、5メートルから10メートルだろうと、
あまり科学的な根拠はないのですが、多分そうだろうと私は思っていて、
地下に、5メートルあるいは10メートルの遮水壁を作らなければいけないというのが私の要望でした。

水野:
そうですね
これをずっとおっしゃってきたわけですけれども

小出:そうです。5月からです。

水野:
そうですね~、でも、
これ、大切なところは、鋼鉄の壁を壊されているかどうかっていう、
今の判断って非常に大きな意味があるんでしょうが、

小出:
とっても意味があるのですが、
東京電力も要するに、いわゆる計算をしたということだけなのですね。
本当に、その原子炉の溶けた炉心がどこにあるかということは、
見ることもできないし、実際に測定して知ることもできないということなのですね。

水野:
あくまで、「この容器は突き抜けていない」という、東電の今の判断が
これからの処置にも大きくかかわるわけですね。
結局、遮水壁造らなきゃいけないかなど全部にかかってくる事ですね。

小出:
東京電力も遮水壁はいずれ造ると言っているけれども、
私は早くそれをやらなければいけないと言っているわけだし、
東京電力の今回の計算結果というのは、まだ余裕がある
30センチですか?
位はまだ余裕があると言っているわけですけれども、
本当にその余裕があるかどうかは私には自信はないし、不安ですので、
最悪のことを考えて処置するべきだと私は思います








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comment 1
コメント
はじめまして。3月11日から私も変わりました。
変わらざるを得なくなりましたもんね。

転載させてください。

また来ます~!
福楽 | 2011.12.01 10:37 | 編集
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