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12.08
Thu
・美浜原発2号機トラブル手動停止について
・福島第一原発150リットルの高濃度汚染水が海へ流出
・保安院聞き取り結果公表
 東電社員「ベントの際配管が地震で壊れていたために操作困難だった」と指摘

12月7日水曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]





<参考>
美浜2号がトラブル停止 関電の原発、稼働2基に
福井新聞 (2011年12月7日午後8時08分)

関西電力から7日、福井1 件県に入った連絡によると、
運転中の美浜原発2号機(加圧水型軽水炉、出力50万キロワット)で、
加圧器の圧力を調整するスプレー弁の一部から
処理能力を超える可能性がある流量の1次冷却水が配管内に漏れるトラブルが確認された。
調査のため8日、原子炉を手動停止する。停止したまま18日からは定期検査に入る。
関電の原発11基のうち9基が停止、
稼働しているのは大飯2号機(出力117・5万キロワット)、高浜3号機(同87万キロワット)の2基だけとなる。

関電は今冬の厳しい電力需給を考慮し、美浜2号機の運転を法定期限ぎりぎりまで延長、
核燃料の劣化に伴い出力100%未満で動かす「コーストダウン運転」を行っていた。
今回のトラブルで停止が10日早まり、供給面で痛手となる。

県原子力安全対策課によると、スプレー弁から廃棄物処理系統につながる配管に
1時間当たり230リットルの冷却水が漏れているのが7日確認された。
液体廃棄物処理設備の処理能力を超える恐れが生じたため、停止を決めた。
配管外への漏れは確認されておらず、トラブルによる環境への影響もないという。

関電は11月9日に該当する配管内の温度が上昇していたことから漏れを把握し、
流量を監視しながら運転を続けていた。
11月18日段階の流量は同30リットルだったが、12月に入って大きく増加したという。

今後原因を調査する。
県は、スプレー弁を構成する部品に穴かすき間が生じるなどの不具合があったとみている。
コーストダウン運転による影響はないとしている。
関電管内の6日のピーク時の電力需要は2173万キロワットで、供給力は2663万キロワットだった。



福島第1原発事故 淡水化処理施設、流出汚染水150リットル
毎日新聞 2011年12月7日 東京朝刊
 
◇東電「魚類摂取、健康影響わずか」

東京電力福島第1原発の汚染水の淡水化処理施設で水漏れが見つかった問題で、
東電は6日、汚染水約150リットルが海に流出したと発表した。
含まれる放射性物質の総量は、年間の海洋放出限度の12%に相当する260億ベクレル
ほとんどはベータ線を出す放射性ストロンチウムとみられるが、
東電は「海水で薄められるため、近くの魚や海藻を毎日食べ続けたとしても健康への影響はほとんどない」と説明した。
今後、漏えいの場所や原因を特定する。

東電は汚染水が900メートル沖まで拡散し、濃度は6万分の1に薄められると仮定。
汚染水が拡散した水域の魚や海藻を毎日食べ続けても
成人の年間被ばく線量は0・0037ミリシーベルトにとどまると算定した。【比嘉洋】


福島原発事故、人員や機材不足露呈 保安院が東電聴取結果公表

日本経済新聞 2011/12/6 11:09

経済産業省原子力安全・保安院は6日、東京電力福島第1原子力発電所の事故について、
吉田昌郎前所長ら8人に現場の状況などを聞き取り調査した結果を公開した。
全電源が失われ放射線量も高い環境下で、人員や機材が足りず作業に手間取った。
燃料損傷の可能性には早い段階で気付いたが水素爆発は考えず、
想定の甘さや準備不足が改めて浮き彫りになった。

調査は8月4~19日、保安院担当者らが東電本店と福島第1原発で実施した。
公開された調査結果は「所内の情報伝達」「手順書・マニュアル」などの項目ごとに
聞き取りで判明した状況をまとめており、個々の証言者名は示していない。
黒塗り部分が20カ所以上ある。

調査結果によると、緊急時に集まる担当者は決めてあったが、1~6号機の同時事故は想定していなかった。
協力企業の一部が大津波警報で退避し、資材の保管場所が分からない東電社員が作業した。

電源車が必要と判断したのは3月11日午後6時ごろ。自衛隊による空輸は重量オーバーで断念。
同日午後9時~12日未明に陸路で着いたが、接続しやすい中圧タイプはなかった。
メーカーから仮設電源盤を取り寄せ、外部電源の復旧に着手できたのは15日だった。

冷却用の注水では手順書に示された消火栓が使えず、消防車を利用。
しかし発電所にあった3台のうち1台は津波で故障、1台は所内道路の損傷で12日午後まで動かせなかった。

津波直後は全体の状況把握で精いっぱいで、1号機の原子炉を冷やす非常用復水器の作業に集中できなかった。
復水器は動作していると誤認、水位計の誤表示で燃料の露出にも気付かなかった。

燃料損傷の可能性は11日夜に1号機原子炉建屋で放射線量が上昇した時に認識。
水素が発生すると分かっていたが、建屋が水素爆発するとは考えなかった。

調査結果はベント(排気)の作業に必要な、ボンベと弁をつなぐ配管が地震で壊れていた可能性にも触れている。


2011年12月6日23時9分 某記事より一部抜粋(ラジオの内容の部分)

原子炉格納容器内の気体を外に逃して圧力を下げるベント(排気)を実施する際、
配管が地震で壊れていたために操作が難しくなった可能性を指摘する社員がいたことがわかった。

ベントをするには、圧縮空気をボンベから送って空気操作弁(AO弁)を開ける必要がある。
だが、3号機では、
3月13日午前11時ごろにベントのAO弁が空気圧を維持できずに閉まった。
その後、ボンベ取り換えや圧縮空気送り込みを1週間ほど繰り返した。
1、2号機でも同様に、開けるのが難しい状況だった。

調査は、吉田昌郎所長(当時)ら社員に対して8月に実施。事故の初期対応を聞き取ったところ、
ある社員は、ボンベと弁をつなぐ配管が地震で破損した可能性を指摘した。

ベントが遅れなければ、水素爆発を防げた可能性もある。
東電はもともと、この配管の耐震性を低く設計しており、保安院にも仕様を報告している。

実際のAO弁は放射線量が高い原子炉建屋地下にあり、確認できていないという。



続きを読むに番組の内容書き出しました







水野:
今お伝えしました美浜原発2号機のトラブルについて、植田アナウンサーが今説明をしたんですが、
わたくし聞いていてもなかなか分かりにくいんですね
で、どれほどのトラブルだと捉えたらいいのか、どう考えたらいいんでしょう?

小出:
はい、えー、私も今聞いたばかりですけれども、

水野:
そうですよね

小出:
加圧機の圧力調整弁の多分、メタルパッキンというですね、
バルブのパッキンが破損しているのだと思います。
それがひと月前に「漏れが始まった」というのですから、
その時に何で報道しなかったんでしょうね。
いまになって、

水野:
その時は「水の量が少なかったため運転を続けた」という・・・ことですよね

小出:
はい、でもそんなのは、通常は無いというですか、バルブは漏れないようにしておかなければいけないのですし、

水野:そっか、本来は、もれちゃ、いけない・・・

小出:
はい、それがどんどん増えてきて、廃液処理装置ではもう処理できないほど漏れていると言う訳ですから、
「もっと前の段階で何でいわないのかな」とわたしは思いました。

水野:そっか・・・・・

近藤:
それは先生、言うたら、時期が悪いからじゃないですか?

小出:(笑)そういうことなんですかね、はい、

水野:
だけど、大きな事故にならないためには、とにかく、よくヒアリーハットとかなんか言いますけど、
もう、とにかく事故の芽の部分でいろんなものは摘んでいかなきゃいけないっていうのは
全てにおいて大切なはずですよね

小出:
はい、そうですし、情報をなるべく早めに出すということが、多分原則だったはずだとわたしは思うのですけれども、
福井県なんかはなんて言っているんですかね?
それをまず聞いてみたいです。

水野:そうですね、その福井県が今のような話をしているんですね。

小出:はい

水野:
「11月9日に漏えいが判明したけれども水の量が少なかったから」だった。
という・・・

小出:福井県は聞いていたことなんですかね?

水野:福井県などによるとっていうことは、福井県は聞いていたのではないでしょうか?

小出:あーそうですか、はい

水野:ま、私の手元にある情報だけなんですけど、

小出:そんなの福井県がちゃんと発表すればよかったと思いますね

水野:発表するべきだったんでしょうね

小出:はい。

水野:
では、他の事について伺います
この、汚染水の、福島第一原発での漏れなんですが、
処理施設から漏れているというニュースを先日お伝えしたんですが、
そのうちですね、「150リットルの汚染水が海に流出していたんだ」と東電が発表いたしました
で、今までミスの量は何トンという単位で話ししていたのでね、
今回リットルで出てきたら、「あ、そんなにちょっとの水かいな」という、感覚が私にはあるんですよ
150リットルというのはドラム缶1本弱の量なんだそうです。
で、「たったそれだけかいな」と私は思ってしまったんですが、
ところがですね、放射性物質の総量は、260ベクレルだというんですね。
これはどうですか?

小出:
かなりの量ですよね、
要するに高濃度に汚染された水が漏れているという事ですね。

水野:
つまり水の量は少なくても、非常に高濃度に汚染された水だっていう事ですね

小出:そうです

水野:
あの、1リットル当たり検出されたのが、4億9千万ベクレル
これは通常流れている排水の300倍を超えるという数字なんだそうです。
つまり、事故が起きなくてもある程度排水には放射性物質が含まれているんですよね

小出:そうです

水野:
それの300万倍を超えている
しかしながら東電は、これが海に流れ出ても
海水で薄められるから、近くの魚や海草を毎日食べ続けたとしても健康への影響はほとんどない
といっています。小出先生の見解をお聞かせ下さい。

小出:
(笑)あんまり物を言いたくなくなりますけれども、放射性物質は海へ流してはいけないのですね。
今回東京電力は150リットルだって言っているそうですけれども、
わたしは前から、地下からどんどん同じ水が漏れているんだと言ってきているわけですね。
今回は地上のコンクリートの、どこから漏れているか見えているから、
「やれ漏れた」と騒いでいる訳ですけれども、
トレンチとか、タービン建屋の地下とか、みんなコンクリートの構造物で、
漏れても全然わからない状態が3月から続いてきているわけです。
で、今回150リッターだけの水の中の放射性物質だけを東京電力は言ってるわけですけれども、
そんな量では到底すまないと私は思いますし、
勿論海はかなりの希釈効果がありますので、薄まるという事は本当だと思いますけれども、
それでも定性生物ですとか、そういうところには必ず影響が出てくるだろうと思います。

水野:つまり海底に住んでいる生物ですね。

小出:はい、そうです。

水野:海のお魚って、みんながこう、食べたり食べられたりって繋がってますもんね・・

小出:
そうですね、ですから
一番最初はコウナゴという小さな魚が汚れていたのですけれども、
勿論プランクトンも汚れているでしょうし、
だんだん大きな魚の汚染という事に結び付いていくだろうと思います。

水野:
はい、次にですね、近藤さ~ん、
わたし、これ、とても大きなニュースじゃないかと思っていることがありましてね、
「福島第一原発の事故の原因が何か」というのはですね、
東電はずっと地震や、地震ではない、「津波だ」って、ずーっと言っていますよね。
で、小出先生は津波もあるけど地震の影響もあったはずだというふうにおっしゃっていて、
これ、もし、地震でも損傷していたとなったら、
大きく原発政策変わってきますよね

近藤:意味が変わるわな

水野:
意味が変わりますよね
津波が来なくても地震なんて「何時なん時どこででもあるやもしれない」という話しになりますから。
で、小出先生がおっしゃっていたのは
「地震で配管が壊れていたのではないか」というお話しを、もう当初からおっしゃっていらっしゃったと思いますが、
今回ですね、原子力安全保安院が東電の社員の聞き取り調査をした中で出てきました、
ある社員の話。
これは、初期対応の聞き取りの時なんですけれど、
「ベントをする時に、配管が地震で壊れていたために操作が難しくなった」という可能性を指摘していたと、
こういう事を言っている東電の人がいるっていう話しがでてまいりました。
これ大きな話ではないかと思うんですけれど、小出先生いかがですか?

小出:
もちろんですね。
発電所が全所停電してしまった。ブラックアウトになったという事になったのは、
勿論「津波で非常用ディーゼル発電機が流された」という事から、
最終的な到達点としてそこに至ったわけですけれども、
津波が来る前に地震によって、多分あちこちがすでに壊れていたという事だと思います。
津波が決定的だったというんなら、ま、私もそうだろうとは思いますけれども
もちろん地震による損傷もあった訳で、
これから日本全国の原子力発電所を動かすというのであれば、
地震による損傷という事をもう一度考え直さなければいけませんので、
国や電力会社としては何としてでもそこにいかせたくないという思惑で
「地震は関係ない」と言い続けているのですね。

近藤:
そうですね、そこそこなのしれた科学者も地震と津波をあえて区別してずっと言ってきましたよね。

小出:そうです

水野:
この社員の証言がこれからどういう形で影響を及ぼしていくのか
ね、どんな風に検証されるのか、ですけれど、
「ベントが今回難しかった」と、
その際はボンベと弁をつなぐ配管が地震で破損した可能性を指摘したんだそうです
ベントが送れなかったら、水素爆発を防げたっていう可能性はあるんですか?

小出:多分ないと思います

水野:それはないんだ・・・

小出:
水素爆発はベントをした後に起きていますので、
むしろベントをしてしまったという事が水素爆発の引き金になった可能性すらあると思います。

水野:そうですか・・

小出:はい
でも、ベントをしなかったとしてもどっちにしても水素は漏れてしまいますので、
やはり、水素爆発は今回の事故の場合には防げなかっただろうと思いますので、
ベントバルブの捜査が事故をどっちの方向に悪くしたのか、あるいはちょっと良くしてくれたのか
その事はちょっと難しいだろうと思います、判断としては。
ただ、やりたい操作が出来なかったという事になったのですから、
そういう事に関してはちゃんと検証しておかなければいけないと思います。

水野:
東電はもともとこの配管の耐震性を低くしているという話しもありまして、
耐震性の高い低いってあるんですか?場所によって

小出:
あります。
安全に重要な機器はもちろん耐震を厳しくしなければいけないわけですし、
それほど安全に関係ないだろうと思っている物には
どんどん、どんどん耐震の厳しさを低くしてしまうというですね、
そういう設計をこれまで原子力発電所はしてきたんですね。

水野:それはお金のためですか?

小出:もちろんです。
多分、ベントバブルなんていうものは、どうせ彼らは使う気もなかった訳ですから、

水野:あぁ・・・もともとね。

小出:
本当に破局的な事故があったら使おうと、ポーズで付けたバルブな訳ですから、


水野:は~、・・なるほど・・どうもありがとうございました。



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