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12.14
Wed

小出裕章氏

「原子力は確かに危険だけれども、どっかからかお金が来ないんだろうか」ということで、
これまで原子力の旗を振ってきた上関町長。

彼は今は、でも旗なんか振っていないですよ。
上関原発が出来るとも思ってもいないけれども、
でもその人に自分たちの未来を託すしかないと、いうところに彼らが追い込まれている。
何ともお気の毒だし、痛ましいと私は思いました。


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上関町長:「福島以外は原発安全」 /山口
毎日新聞 2011年12月14日 地方版
 
上関町の柏原重海町長は13日、
個人的見解として「福島第1原発を省いて判断すれば、原発の安全性は確保されている」と述べた。
町議会12月定例会の一般質問で、原発反対派の山根善夫議員(無所属)から
「東日本大震災後、原発の安全性の認識に変化はないか」と質問されて答えた。

柏原町長は
「大震災発生時、東北で稼働していた11基のうち、
福島第1原発以外の発電所は放射能漏れにつながる事故にはならなかった」と指摘した。

一方、国の原子力安全委員会が原子力事故時の避難などを求める範囲を
半径8~10キロ圏内から30キロ圏内に拡大する指針案をまとめたことから、
岩木基展議員(無所属)は
伊方原発(愛媛県)から半径30キロ圏内に同町八島の一部が入るため、避難計画の策定を求めた
柏原町長は
「国や県の防災指針などが固まっておらず判断できない。県とも協議して対応していきたい」と述べるにとどまった。
【小中真樹雄】


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柏原町長の言っていることはわたしには理解不可能
なので、調べてみたら、今回再選を果たしたばかりの町長なんですね
で、もっとわからなくなった。町民の投票の理由が・・・

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柏原重海(かしわばら・しげみ)
3期目・上関原子力発電所建設計画推進を公約
上関原発建設計画浮上以来、1983年以降9回の町長選はすべて推進派の推す候補(
片山秀行5期、加納簾香1期、柏原重海3期)が当選している。
しかし反対派の推す候補も33%~46%の得票を得ている。


現職町長が三選――争点にならなかった上関原発
週刊金曜日 (山秋真・ライター、9月30日号)

中国電力の原発計画を抱える山口県上関町で九月二五日、町長選挙の投開票が行なわれた。
東京電力・福島第一原発事故後、初の原発新規予定地での首長選挙で、
原発誘致を進めてきた町政のトップを八年担ってきた現職の柏原重海氏が三選した。
二九年前の計画浮上時から原発を拒みつづける
同町祝島在住の新人、山戸貞夫氏が原発に依存する町からの転換を訴えたが、及ばなかった。

得票は柏原氏が一八六八票、山戸氏が九〇五票。有効投票数に占める得票率はそれぞれ六七%と三三%だった。
原発計画をめぐる“一騎打ち”の同町首長選挙は九回目。
七回まで約六〇%で推移した原発誘致を進める候補の得票比率が今回、過去最高となった一方、
投票率は過去最低の八七・五五%を記録した。

柏原氏陣営
原子力発電所誘致はエネルギー政策ではない
原子力発電所が生む財源、雇用、それによる地域の産業の活性化、このことで誘致している」
(西哲夫上関町議)との発言から分かるとおり、
必要としているのは原発ではなく、現行制度で原発がもたらす財源だということを選挙戦で明言した。

そうした中で柏原氏は、
これまで原発計画によってもたらされる交付金や中電からの寄付金で実施してきた町民
生活支援を継続していきたい。そうしたことから『生きる』ということを基本姿勢として大切にやっていきたい
と訴えていた。

一方の山戸氏
「原発交付金という、住民のいのちと生活を犠牲にするようなお金で上関町は幸せにはならない。
福島原発事故の被災者から目をそらさないで。上関にも原発は作らせない」と訴えた。

福島原発事故後、「いのち」と「生きる」、ふたつのキーワードは全国各地で叫ばれるようになった。人間が健康かつ幸福に暮らすためにはいずれも不可欠であるにもかかわらず、上関町民はその二者択一を迫られる状況に置かれたとは言えないだろうか。

そうした状況の下、従来の選挙と今回とで反応に変化は「ないね」(六〇代)、
「ひとっつも、変わらん」(五〇代)との声も。

なぜか。六〇代になる男性は投票日前日、次のように語った。

「自分の一票を原発誘致推進側に入れても(原発計画を)止める人はおるから関係なかろう、という人が結構おる。
まして、二九年も原発計画を拒み、実際に現場で計画を止めてきた祝島(の人びと)がいる。
最近は周りの自治体からも計画の凍結や一時中止などを求める決議が出とる。
自分が柏原候補に入れても原発は建たんじゃろうと

つまり外から見るほどには、原発計画の是非が投票行動を決める要因になっていない可能性がある。
「だから(選挙結果の)内容はそう変わらんかもわからん」。この男性はこう締めくくった。

四月の統一地方選挙で上関原発反対を訴えて山口県議選に立候補し、
現職二候補に僅差まで迫った国弘秀人さんも言う。

「数としては変わらなかったが、町民は原発作るのは難しいだろうと思っているのがほとんど。
今回は、原発はいらない・もうできない、と思っている人も柏原候補に入れたと思う。
原発の賛否を問うという図式はもう当てはまらない状況ではないか」

今後の上関はどうなるのか。
祝島に暮らす清水敏保町議は「今まで通り、原発が白紙撤回されるまでは頑張る」と話す。

今年六月の議会で柏原町長は同町議の質問に答え
「(原発への)推進・反対をこえた」話しあいをしたいと答弁。
町長選挙が終わったらすぐ、原発なしの町づくりを考える検討会が開始予定という。
一〇月には自然エネルギー先進地・高知県檮原町へ町議全員が視察に行くことも決まっている。

投票日翌日、歌手の加藤登紀子さんと放送作家の永六輔さんが祝島を訪れた。
島人との交流会で永さんは「笑いは効果ある闘い方。長く闘うためには笑って」と、
長年それを実践してきた島人が今回も挫けないよう励ました。



12月15日にFM東京で小出先生が上関に関してお話ししていました
続きを読むに内容を書き出しました(12月17日追記)






小出裕章先生のお話 東京FMクロノス
「原発はいらない理由」     
12月15日




東日本大震災の後、大きく変わる価値観の中
不確かな時代を生き抜く知識や、折れない自分を作るためのヒントを探っています。


お送りしているのは小出裕章さんのインタビューです。
原発の恐ろしさを目の当たりにしながら、今なお原発を維新しようとする人は少なくありません。
9月には中国電力が原子力発電所の建設を山口県上関町の町長選で
計画推進派が推す現職が3度目の当選を果たしました。
小出さんはこうした地方の状況をどんな思いで見ているのでしょうか、

・・・・

小出裕章

上関の町長選挙の結果については、
わたしの感想は痛ましいという事です
上関って田舎の本当に自然が豊かな、ちいちゃな町なんですよ
みんな農業や漁業をやって、自然に寄り添うように生きてきているわけだけれども
それでも今のこの日本の国の中で言うと貧しい町なんです
そういう貧しい町がこれからどうやって自分たちの町を維持していこうかと考えた時に
やっぱりお金が欲しいと思った人達はもちろんいるわけだし、
原子力発電所を誘致してしまえば、何十億円何百億円のお金が来ると、
それで自分たちの町おこしをしようと思った人はやはりいるのです。

でもそれは責められないと思うのです
この国のこういうようなやり方でいうと、東京一極集中のような形にして富を集めて、
過疎地はみんな貧乏にさせられて、
人口がどんどん減って若い人がいなくなるという、
そういう国作りのもとでは、お金にしかすがれないという人達が
次々と作られてきてしまったという事は避けられないことだと、その人達を責めることではないと私は思います。

これまで上関でもそうですけれども、
何度も何度も町長選挙をやって、町全体が二分されてしまって、
昔だったら一緒にお祭りをやっていた人々が、お互いにいがみ合ってしか生きられないという状況が、
すでに追い込まれてしまっているのですね。
その中でじゃぁどうやって自分たちが生きていくのかを考えれば
「原子力は確かに危険だけれども、どっかからかお金が来ないんだろうか」ということで、
これまで原子力の旗を振ってきた町長。

彼は今は、でも旗なんか振っていないですよ。
上関原発が出来るとも思ってもいないけれども、

でもその人に自分たちの未来を託すしかないと、いうところに彼らが追い込まれている。
何ともお気の毒だし、痛ましいと私は思いました。


・・・・・

福島第一原発事故で原発が危ないものであることは誰もが認識しました。
それにもかかわらずいまだに必要性を言う人が多い現実を、小出さんはどう思っているんでしょうか?

・・・・・

小出裕章

今、国と電力会社がどういう作戦に出ているかというと、
「原子力発電を辞めてしまうと電気が足りなくなるぞ」という脅しをかけているのですね。
でもそれが嘘なのです。
マスコミはそれをちゃんと報道してくれませんけれども、
日本には火力発電所と水力発電所が膨大にあって、
火力発電所と水力発電所をきちっと能力通り動かすことが出来るのであれば、
いついかなる時も原子力発電所は一つもいりません。
普通の人々は騙されて、
「原子力は危険だと言ってもやっぱり停電は嫌だから」とそういう考え方に引きずり込まれてしまっているのですね。

ただし、そうはいってもという中にはいろいろなレベルの話しがあって、
たとえば、これまで原子力発電所を掴まれてしまった地域の人達というのは、
原子力発電所に雇ってもらっている人達もいるわけですし、
原子力発電所に寄生をするようにそこで仕事を周辺でしている人たちもいるのですから、
今原子力をやめさせてもらわれちゃっては自分たちの仕事はどうなるんだという、
そういう不安を抱えている人もまた多いだろうと、私は思います。

でも、やらなければいけないのです。


原子力発電は即刻やめる。
そのために困る人達が必ずいると思いますので、
そういう人達を支えて原子力から抜け出していくという、そういう事を本当は政治がやらなければいけないのですが、
今の日本の政治というのは、もう、全然そうではなくて、
自分たちの責任を逃れるという、そういう事にしか目が向かない。

なんともおろかな、とんでもない人達が今の政治を動かしていると思います。
全員刑務所に入れたいですね。


・・・・・


今回の原発事故が起こってから原発建設に向けた情報がいかに操作されてきたかと
どれだけ大きな利権が渦巻いていたかということが明らかになってきています。
そして、東京大阪では原発をどう存続するか、もしくはしないか、
住民投票で決めようという署名活動も始まっています。
今回考えなければいけないことは未来の日本のために原発をどうすべきか、
向き合うべきですね。







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コメント
だめだ、わからん、

>必要としているのは原発ではなく、現行制度で原発がもたらす財源だということを選挙戦で明言した。

↑って?
原発はいつか造らせるとだけ言っとけば、実際は反対派が止めてくれるから大丈夫、金だけもらおう、って意味??いくら過疎でもそれは…。
シマトラ | 2011.12.15 01:28 | 編集
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