fc2ブログ
12.16
Fri

・環境省は、東京電力の社員ら36人を「除染活動推進員」に任命について
・瓦礫の焼却時に煙突から出る煙の影響は?
・崩壊した後の放射性物質はどうなるの?
・来年の春花粉が舞っても健康への被害の心配はないっていうけど、マスクはいる?

12月15日木曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]







<参考>

東電社員ら「除染活動推進員」に
NHK 12月15日 14時11分 動画あり

原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染活動の態勢を強化するため、
環境省は、東京電力の社員ら36人を除染に協力する「活動推進員」に委嘱し、
現地での作業に当たってもらうことになりました。

来月施行される特別措置法で、
原子力事業者は国や自治体の行う除染活動に協力することが求められていて、
環境省は、事業者の社員らを除染活動推進員に委嘱する制度を作りました。

東京電力の社員ら36人が初めての活動推進員になることになり、
細野環境大臣が東京電力の西澤社長に通知書を手渡しました。

細野大臣が
「政府と東京電力に責任がある今回の事故による放射性物質を回収する意味合いがある。協力をお願いしたい」
と述べたのに対し、

西澤社長は
「除染活動が円滑に進むよう、最大限取り組みます」と答えました。

除染活動推進員は、除染や放射線量の調査などを2年間行う予定で、
36人は、福島県の警戒区域などの4つの町と村で、
陸上自衛隊が行っている除染活動に協力するということです。

西澤社長は
「防護や線量測定をしっかり行ったうえで、安全第一で務めていきたい」と話しました。
東京電力では、除染活動推進員とは別に、48人の社員らが除染に参加しているということで、
今後も態勢を増やしたいとしています。




セシウムスギ花粉移行1/10 来春の飛散「心配なし」
東京新聞 2011年11月28日 朝刊

首都大学東京大学院(放射線安全管理学専攻)の福士政広教授(55)が
今月、東京都内のスギを調べたところ、
福島第一原発事故で、葉に付着した放射性セシウムが花粉に移る割合は十分の一程度だった。
来春、花粉が舞っても、健康被害の心配はないという。

スギの葉に付着した放射性セシウムは、一部が木の内部に入り、内部を伝って新葉や花に移る。
花粉の中にも放射性セシウムは含まれることになる。

福士教授は今月三日、奥多摩町の山林で、スギ花粉約四十ミリグラムを採取して分析。
古い葉に付いた放射性セシウムは一キログラム当たり九三六ベクレルだったが、花粉は九四ベクレルだった。

この花粉が空気中に飛散し、人が外にいて一時間花粉を吸い込んでも、
内部被ばく線量は〇・〇〇〇〇〇一マイクロシーベルト未満。
計算上、福島第一原発に近い福島県川俣町で六月、
同一七万七六〇〇ベクレルが葉から検出されたスギの花粉でも、
一時間当たりの内部被ばく量は約〇・〇〇〇〇一三マイクロシーベルトにとどまるという。
福士教授は「新たな飛散がなければ、花粉の放射性セシウムの濃度は年々低くなるだろう」と推測している。




続きを読むに番組の内容書き出しました


千葉:
今、ニュースで伝えていただいたこの話なんですけれども、
環境大臣が東京電力の社員36人を福島で除染活動に当たる、
除染活動推進員」というものに任命したということなんです。
何をするのかといいますと、
放射線のモニタリングや除染活動のアドバイス、除染の技術支援などを行うということなんですけれども、
これは小出先生はどう思われますか?

小出:
環境省が任命したという事ですけれども、
除染という事に一義的に責任があるのは東京電力です。
東京電力が自分の責任で自分の社員を使ってやるべきなのであって、
環境省が東京電力にお願いをしてやってもらうという、そういう筋合いのものではないと思います。

千葉:あ~、
自らと東京電力が「これやります」という事で動き出さないといけないものなのですね

小出:
わたしは本来はそうだと思いますが、
東京電力は自分の所有物をばらまいておきながら「無主物」だと言って、
責任を取らないという行動に出ているのですね。
わたしはまずその事を処罰して欲しいと思いますけれども、
そんな事を放置したまま、国が自分が何か「任命して」ということは、
筋が通らないと私は思います。

池田:
なんか、国の方のパフォーマンスみたいな感じがしますよね

小出:
そうですよね
俺達がやっているんだというような、随分偉そうな態度だなと思います

池田:ですよね

千葉:わかりました
小出先生、今日もですねスタジオの方に沢山質問がきていまして、
これをお伺いしていきたいんですけれども、
まずは大阪市の方からのご質問です。
大阪府が汚染瓦礫を来年の4月から受け入れると新聞で見ました。
放射性セシウムは運び出す廃棄物や埋立地の焼却灰の基準のみをいつも言いますが、
焼却時の煙突から出る煙
要するに広い範囲に拡散して、一番住民の被ばくに関係する焼却煙については、何も触れていないと思うんです。
セシウムは650度で90%気化すると聞いたことがありますが、
本当はどうなんでしょうか。
ぜひ小出先生そこのところを教えて下さい。という質問です。

小出:
はい、私は何度もお答えしたつもりですけれども、
もちろん焼いてしまえば気化して飛び出してこようとします。
ただ、飛びだしてくる方は空気を冷やせばセシウムはまた個体に戻りますし、
フィルターというものを適切に設置する限りは、わたしは取れると思います。
ですから、現在の焼却施設で、何の手当てもしないまま燃やしてしまう事は
わたしはやってはいけないと従来から言っていますけれど、
セシウムをちゃんと取り除けるようなフィルターを取り付けたうえで、私は引き受けるべきだと発言をして、
すみませんがみなさんから怒られ続けていますが、
今の事態を乗り切るためにはそれしかないと思っています。

千葉:
はい、
適切な装置を取り付ければ、きちんと、
この方が心配されているような煙の心配は無くすることが出来るという事ですね。

小出:
必ず、技術というのは100パーセントという訳にはいかないので、
「全部とれるのか?」と言われてしまうと「そうではない」と私も認めますけれども、
現在の技術を持って適切なフィルターを取り付けるのであれば、
ほとんどのものは取れると私は思います。


千葉:
はい、わかりました。
それから、じゃ、次の質問なんですけれども、
よく聞くセシウム134や137は不安定な物質なので
アルファ、ベータ、ガンマ線を出して崩壊するのは分かります。
崩壊した後の物質はどうなるんでしょうか
まさか、原子が消えるわけではないですよね。
無害な原子になるんでしょうか?
という質問なんですが

小出:
それは様々なのですけれども、
例えばウランという放射性物質がありますが、
ウラン238というのが天然にあるウランのうち一番多いのですが、
それはアルファ線を出しながら崩壊してトリウムの234という放射性物質に変わります。
それはまた、放射性物質であるがゆえに、今度はベータ線を出しながら
プロトアクチジウムという物質に変わります。
それもまた放射性でして、
また、ベータ線を出しながらウランの234というものに変わります。
それもまた放射性で、
アルファ線を出しながらトリウム232に変わる。
次々とどんどん、どんどん姿を変えながら、放射線を沢山出していくというそういうものなんですけれども、
例えば、今私が一番問題だと思っているし、実際上多分そうだと思いますが、
セシウム137という放射性物質があるのですが、
それはベータ線を出しながらバリウム137という原子核に変わります。
それはもう安定です
もう、それ以上は放射線を出さないで、静かにしていてくれるという、そういうものに変わります。
ですから、いろいろな場合がありますけれども、
現在私達が問題にしているセシウム137、セシウム134、あるいはストロンチウム90というようなものであれば、
一度は放射線を出しますけれども、
それが崩壊してしまえば安定なものになってくれると思っていただいて結構です。

千葉:
なるほど、わかりました。
えー、そして、次はこの質問ですね
福岡市にお住まいの方なんですけれども、
新聞に首都大学東京大学院の放射線安全管理学専攻の専門家が、
先月東京都内の杉を調べたところ
福島第一原発の事故で葉についた放射性セシウムが花粉に移る割合は10分の1程度だった、

来年の春花粉が舞っても健康への被害の心配はない。
新たな飛散がなければ花粉の放射性セシウムの濃度は年々低くなるだろうと推測している。
という記事がありましたが、
新たな悲惨がなければというお得意の条件も気になるところなんですけれども、
来年の春、子どもたちにマスクはさせた方がいいんでしょうか?
という質問なんですが。

小出:
はい、まァ、さすが首都大学だと思いますけれども、
10分の1になったら影響がないなんていう論理は成り立ちません。
10分の1になれば10分の1の危険性なのだという事なのであって
花粉の方に行く割合が、本当に10分の1かどうかは私は知りませんけれども、
仮に10分の一になったとすれば
ま、比較的良かったとは思いますけれども、
10分の1の危険があると思わなければいけませんし、
子どもの場合は大人に比べると何十倍も放射線の感受性が強いので、
花粉の飛散時には、私はマスクをすべきだと思います

千葉:なるほど、分かりました。







関連記事
comment 1
コメント
汚染瓦礫の他県受け入れについては、核汚染物質の拡散に、断固反対なのですが、どこかに線を引けば受け入れられるのか考え込んでいます。
小出助教の考えでは、今の技術力で不可能ではないということですね。
ただ、この問題については、大気中への放射能拡散の心配だけでなく、輸送時、作業時の仕事に当たる人の安全、この事業が進むことによる放射能の危険性についての認識の間違いの拡大(放射能はそれほど怖くない)、いつの間にか基準値の引き上げが市民の知らない所で行われたり、現場の社業が杜撰になり結局放射能をまき散らす結果となるなど、気になる事、満載です。
でも、被災地で瓦礫処理の施設を作るべきだし始めてるとも思いますが、今日の明日にできるわけではないでしょう。
放射能拡散をせずに、手伝えるものであればやりたいとも思うのです。
安全と情報公開の徹底的な確保が確約されればと思うのですが、今現在の国や自治体の信頼度では、厳しいものを感じ、悩ましいところなのです。
長くなってすみません。
manekineko | 2011.12.16 09:00 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top