12.16
Fri
12月15日たねまきジャーナル
シリーズ 今言っておきたい事 山本太郎
1
2
山本太郎さんがドイツからベラルーシ、チェルノブイリに行かれて帰国されたばかりだったのに
話の内容が少し残念です。限られた時間の中、時間を有効に、現地の話しを聞きたかったと思いました。
水野さんが司会だったら何の質問したかな?なんて思いました。
ただ、ベラルーシの25年後が25年後の日本の姿という言葉が・・・
今の日本の状態を見ていると、可能性はあると感じました。
続きを読むに
内容書き出しました
1
シリーズ 今言っておきたい事と題しまして
木曜日の今日は俳優の山本太郎さんです。
千葉:
山本さんは先月からチェルノブイリの影響がある周辺の国々と環境問題に積極的なドイツを訪問されていまして、
まさに日本に帰って来たばかりという状況で、今日はたねまきにご出演いただきます。
山本さーん、
山本:お疲れ様です
千葉:お疲れ様です。本当にお疲れのところ申し訳ありません、よろしくお願いいたします。
山本:ホントですよ~。帰ってきたばっかりなんですよ。
千葉:ねぇ
池田:毎日新聞の池田です。よろしくおねがいします、
山本:
「今言っておきたいこと」っていう事なんですけど
僕、本当に今言っておきたいのは、この震災があってから、
なかなかメディアで本当のことっていうのが流れなかったでしょ
やっぱり、スポーンサーとの関係がある分。
だけども、このたねまきジャーナルは本当のことを流してくれたんですよね。
だから、僕はずっと、ネットとかで回っているたねまきジャーナルの情報をもとに、
いろんなこの世の中のことを知っていったというところがあるんですよ。
だから、そのお礼を言っておきたいっていうのが、
「いま、言っておきたいこと」なんです。
千葉:
そんな、言っていただくと恐縮なんですが、
今日ですね、山本さんがゲストに出られるという事で、スタジオにものすごく沢山の質問がきていまして、
それを最初にちょっと質問させていただきたいんですけれども、
えー、まずですね、率直にこれ聞かせていただきたいという事で、
「山本太郎さんにお聞きしたいんですが、テレビから実質干されてどうやって生活されているんですか?
余計なお世話かと思いますが、気になります」
という質問なんでうsが、どうですか?
山本:
ま、干されたといっても、そんな100%干されることはないんですよ。
でも、メインストリームからは外れているということは確かで、
で、今僕がライフラインやっているのはNHKだったりとか、それが月1本ぐらいですか、
あと、たとえばテレビ東京、そちらではテレビ大阪ですか、
っていうような局で、ちょっと気持ちのある方は呼んでいただいたりだとか、
ま、でも、僕を使っていただけるという事は、
実は声は上げられないけれども支援をしていただいているんだっていう気持ちですね、僕的には。
すごくありがたいと思うんですけど。
だから、もちろん収入的には10分の1以下ぐらいにはなったんですけれども、
もともと稼いでいましたから、それの10分の1以下なんで、
初任給に戻ったっていう位の話しです。
千葉:とりあえず生活はやっていけるかな・・ぐらいな感じですね
山本:まぁ、食べては行けます。
池田:
山本さんね、普通の人だったらなかなか収入が10分の1だっていったら大変なんですけどね、
だから、その辺ちょっと、山本さんの場合は、まだまだ、蓄えがあるんですか?
山本:ないですよ、もー、もうないですよ。
池田:だって普通だったらなかなか難しいですよ。10分の1にいきなりっていうのはね
山本:
でも、あの、この、えーっと、震災があってから8カ月?
それからはもう、生活も縮小方向。で、マンションも売ろうとしていますけどね、今。
ぼく、あの、もう芸能界に入って20年、16の時からやってたんで、
ま、あのー、自分のマンションも持ってたし、それ売ろうとしてますけど
実際、東京はそう不動産が動かないんですね。
ようは表面的には大丈夫だと言われている東京だけども、
それは不動産としてちゃんと見えている訳ですよ。
東京の地価が動かないっていうか、
あのー、マンションも全くやり取りがないんですよね。
だから、とりあえず次の地震が来ちゃったら、このマンションは二束三文になっちゃうんで、
早めに売ろうっていう気持ちなんですけれども、ものは売れないっていう。
どこまで・・・これ、たねまきジャーナルやからこんなにベラベラしゃべってるんですよ。
(笑)
千葉:すみません、なんかね、立ち入ったところまで効いちゃっているんですけど・・w
山本:ほんと、ビックリしますねぇ~、答えている僕が一番びっくりしますけど、
千葉:すみませんね
山本:いえいえどーぞ
千葉:
いろいろね、ホントきてるんですよ。
率直にお伺いしますけれど、
「後悔はしておられませんか?」っていうふうに聞いているんですけど、その辺は大丈夫ですか?
山本:
後悔なんてするわけないですね。
ていうのは、もちろん、失ったものは収入っていう形だけですね。
それ以外は本当に今ものすごく自由を感じているというか、
逆に言うと、今普通にね、このエンターテーメントの世界で、本当は声を上げたいけれども上げられないだとか、
言っちゃいけないことがものすごくある。っていうような中で生きて行くよりかは
やっぱり今本当のことを、自分の思う事を声あげられるっていう、
で、自分の思う事にアクション参加できるっていうことのこの自由っていうか、
もうなんか、人間としての原点みたいなところに立ち返れたっていうのが、
ええ、こんなに充実している日々はないですね。
池田:あの、山本さんね、各地でかなり講演されていますよね、
山本:講演って・・・講演っていう程のものじゃないんですけれども、はい。
池田:だいぶ、関西の方でも結構やられているようですね。
山本:はい、何度か行きましたね。
池田:
で、関西はやっぱり、福井に近いですからね。
原発銀座の・・なかなか、あのね・・・
山本:
もう、とんでもないバクダン抱えてますよね。
その割には関西の危機意識っていうのはどうですか?高まっているように思えますか?
池田:
ん~、やっぱ、あのー、福島の原発と東京の距離と、
ん~、福井の原発銀座と関西の、ま、大阪?神戸を含めてですけれども、その近さというのは、
これは、かなり感じているんじゃないですか?みなさんも、
山本:
感じてますかね・・・
じゃぁ、あの、
池田:
今、山本さんらがちょうど原発に絡む住民投票条例制定の運動をされてますよね。
そのあたりの反応はどうですか?
山本:原発市民投票は大阪はかなり、いま、盛り上がってない状況です。
池田:あ、そうなんですか。
山本:だから本当にどれぐらい自分のこととしてとらえられているかというのが、ちょっと、疑わしいところですね。
池田:
そうすると、大阪の場合は、その、1月でしたっけ?あと一か月切ってますよね。
そうするとそれは、あれは・・法律で言うと50分の1でしたっけ?有権者の
山本:そうですね
池田:有効投票という事になると、かなり、今どの位ですか?
山本:
あ、ごめんなさい、
僕は大阪の情報は得てないっていうか、僕、昨日帰ったばかりなんで、新しい情報がなく、
で、
池田:相当いるんですよね、4万人の有効投票でないと、大阪はダメですもんね。
山本:
そうですね、だから、もともとも時点の話で、
なんていうか受任者、署名を集めるのにも、受任者っていうものにならなきゃいけないんですね。
で、その受任者になる人の数が、少ないっていうことで、
結構、僕が海外に行く前からそれはいわれてたんですけれども、
帰ってきて、ちょっと「大阪がまずい」っていう状況になっているんで
僕ちょっと、来週あたりで行ける日を探して、大阪の応援をしに行こうと思っているんですけど。
だから、そういう意味でやっぱり、近くに原発銀座があるけれども、
ま、たまにお漏らししてますよね、放射性物質流してますよね。
だけど、そうしている割にはあまり危機感がないんじゃないかなって、
もちろん福島原発からは距離があるけれども、
実際のその危機的な状況っていうのがまだ起きていないというか、
隠されているのか分からないですけれど、
そこまで関西の人達は危機感を多くの人が感じてないんじゃないかなっていうふうには思いますね。
千葉:んー、そうですね、
それから今回行ってきたチェルノブイリ、それからドイツの話しについて、お伺いしていきたいんですけれども、
これについても沢山質問がきていましてですね、
まず最初は
「基本的なことですみません。チェルノブイリは立ち入り禁止ではなかったのですか?」
っていう質問なんですが、そこらへんはどうだったんですか?
山本:
立ち入り禁止ですよ。25年経っているのに、30キロ圏内は立ち入り禁止。
でも、中ではまだ、収束作業っていうのが行われている訳ですね。
あの4号炉。
で、石棺しているんですけれども、それのリペア作業っていうもので、まだまだ人が働いています。
その4号炉周辺で。
で、僕が行くのは、そういうたとえば、取材に行くという形であれば、
ちゃんと申請をして、かなり厳しいです。
行くメンバーは、ちゃんと前もってリストアップされていて、それで入る許可をもらってという形で入れる、という。
だから、30キロ圏内は25年経ってもまだ立ち入り禁止、ですね。
で、もうそこにあった94の村は廃村になったっていう。
そこに非常事態省という省があって、
僕たちの監視というか、ガイド役を務める人がいるんですけれども、
その人たちが言うには・・・、
「あとどれ位で30キロ圏内、人が戻れるようになると思う?」って聞いたんですよ。
「2万4000年後じゃないか?」って言ってました。
千葉:2万4000年後!08:54
山本:
ま、それぐらい、やっぱり30キロ圏内
原発が爆発した、原発の被害があった30キロ圏内の汚染度は、かなりひどいっていう話しですよね。
だから日本政府が10年後には帰れるんじゃないか、20年後には・・なんて言っている話は、
ちょっと、現実的には思えないようなところが、沢山ありましたね、行ってみて。
だから、いつになったら、いつまでこう希望を持たせるんだ。っていうふに、思いますよね。
千葉:
今回ね、チェルノブイリ事故の影響が出た周辺の国々と、ドイツを訪問した山本さんの目的っていうのはなんなんでした?
山本:
はっきり言って僕ごときが行ったところで新しい情報なんて得られると思ってないんですよ。
事故からもう25年経っているし、もう、いろんなメディアで取り上げられているものじゃないですか。
で、実際行く前に、っていうか、この3.11以降学ぶべき、
この事故をどこから学ぶんだ?って言ったらやっぱりチェルノブイリしかないんで、
だからいろんなインターネットやYoutube、テレビとかいうものから情報を得ているじゃないですか。
で、行ってみて、ま、それの答合わせですよね。ざっくりいえば。
答合わせなんだけど、一番の違いはただの答合わせじゃなくて、
それを生で感じる迫力というか、
なんか・・・だから・・・・
一番最初はドイツの市民運動に参加して
ものすごく自分の中でテンションが高まったんですけれど、
実際にベラルーシ、チェルノブイリに足を踏み入れていくたびに、
本当にどうしようもない間に近いものというか、
もうあまりにも気分が重すぎて吐きそうになるような場面が何度もありました。
これを日本と照らし合わせるとなるとかなり辛いなっていうか、
千葉:やっぱりそこまでのものがありましたか、
山本:
でも、ただ一つ希望が持てるっていうのは
今であれば、まだ避けられるっていう事もあるんじゃないかなと、
とにかく・・・・ま、なんでしょう・・・
事故が起こった36時間後には、原発から一番近いところの大きな街があったんですね。
7万人近く住んでいたプリペチという 今「死の町」と呼ばれているところなんですけど
36時間後には1200台のバスを出して、全員住民を避難させたり、
とにかくテンポが良かったですよね、日本政府に比べると。
千葉:早かったんですね、対応が
山本:
その30キロ圏内というのも同心円状じゃなくて、やっぱりいびつな形をしているんですよね、
放射能の広がりとともに形を作ったような30キロの取り方というか、
で、ベラルーシ側に入ろうとすると、
その30キロ圏内以外にもゾーンがいくつにも分かれていて、そこには住めないというような村もあると。
だから、その30キロ圏内だけの話ではないんですよね。
池田:
だから日本の専門家もずーっと毎年のように研究者はチェルノブイリに入っていますよね。
それで、今回の福島の原発の事故でも、
かなり除染についてアドバイスしている専門家というのは、ま、基本的に言うとチェルノブイリで
毎年チェルノブイリに訪れて研究し、そこの治験をずーっと蓄積していっていると、
そういう地道な活動をしている人たちも多くいると思うんですけど、
その辺は、冷静に今回の問題にも対処していかなければならないなと思っているんですが、
どうですかね。
山本:
冷静に対処っていうか、国が冷静に対処して、
結局、補償だ賠償だっていうような部分を全く無視しようと
ね、ごまかしきろうっていうようなスタンスでやっているから、全てが後手後手に回っているように見えますよね。
でもこれ、後手後手に見せるための
池田:
そうはならないでしょうね、
こうこれだけ明らかになってくれば
山本:
でももう、8カ月もたっているという事が全てだと思うんですね、僕。
やっぱり、ソ連邦と何が違ったか、っていうのは
もちろん事故の被害の大きさっていうものを小さく見せるために、とにかく秘密が多かったと。
情報は流れなかった。
でも、彼らはやるべきことはやったんですよね。
民の命を守るっていう部分で、
彼らは分かってるんですよ。ようは、人々がいなくなってしまえばそこから吸い上げるものが無くなるんですからね。
千葉:
実際に山本さんが現場で見られて、これは・・・んー、重いと感じられたことっていうのを
おうかがいしていきたいんですけれど、いかがですか?
山本:
ちょっとごめんなさい、
ちょっといったんチェルノブイリから離れてもいいですか?
千葉:はいはい、
山本:
その、ドイツの市民運動が終わった後に、最初に入った国がベラルーシだったんですよ。
ベラルーシというのは16~7年続く独裁国家なんですね。
で、とにかく、声を上げる権利も集会する権利も奪われているんですよ。
何年か前に大統領選みたいな出来レースが起こって、
出来レースみたいな大統領選があって、候補者全員が開票とともに逮捕されると。
で、もう何年もぶち込まれて、その最大のライバルはいまだに刑務所の中っていうような状況なんですよ。
で、その独裁国家が今やろうとしていることは、
ロシアからのキャッシュで原発を造ろうという企みがあるらしいんですね。
千葉:はぁ
山本:
国民っていうか、市民の自由は完全に奪われていると。
で、そのベラルーシに入って沢山のお医者さんの話しを聞きました。
でも、誰ひとり本当のことを言う人はいないですよ
本当のことというか、実際にあったことを話す人はいない。
実際に聞かれてくるものというのはIAEAとWHOが結託して
2009年以降は
2
山本:
2009年以降の原発由来の病気は一切ない。
原発由来の病気は甲状腺がんに限られる。
で、もともと、甲状腺がんというのはここら辺の風土病なんだよと。
千葉:風土病ですかー!?
山本:
っていうような発表ありましたよね、ネイチャー誌かなんかに、それを半分ページ書かれていて、
半分はその反論が書かれていたような話がありましたよね。
だから、土壌にヨウ素が少ないから、昔からあった風土病なんだよと。
というような、そういうような語り口なんですよ。
だから、
池田:山本さん、ベラルーシにはどの位滞在されたんですか
山本:4日間ぐらいですかね、
池田:4日間、4日間ぐらいの間に大体何人位の方に合われていろんな話を聞かれたんですかね?
山本:
大体毎日二つの病院に入って、2時間ずつ話しを聞くような感じなんですけど、
全員が判で押したような受け答えというか、
ま、その聞いた石の隣には必ず役人が付くというような状態ですね。
だからまぁ、監視ですよね。
で、今日別の番組で、
これはMBSの番組ですよね?町バトルっていう番組ありますよね、
年末28日に、いろんな賛成反対の意見の人が分かれて討論し合うという、
ま、専門家の方々が多すぎて、僕、ほとんど口挟めてない状況だったんですよ。
けど、その中で、菅谷さん、松本市長の菅谷さんが今日いらして、
ベラルーシで医師たちから本当の話しを聞けたというのはとにかく、
その事故当時一番頑張ってくれたのが日本の医者だったんだと。
で、菅谷さんのお名前が出たので、
ごあいさつしに行ったんですね。「どうもありがとうございます」と。
千葉:菅谷さんは元お医者さんでベラルーシで活躍されていたんですね
山本:
そうですね、
ベラルーシでものすごく力をかされたという事で、みなさん感謝されていたんですね。
その事に関してはみなさんはっきりとおっしゃるんですけれど、
で、「いろんな話聞かれましたか?」って聞かれたので
「嫌もう、全然ダメです独裁政権で、」
というような話しをしていたら、
「あぁ、やっぱり、それはムリだよ」っていう話しをされて、
医師同士であれば秘密の話しをしてくれるけれども、オフィシャルに行った場合は話はまず聞こえてこないからね。
っていうお話しを、今日されていました。
千葉:
我々のところに公式で伝えてこられる話というのは
実はそういう報道管制の中で、伝わってくる話であるという要素が大きいという事ですね。
山本:
ま、3.11以降、おそらく日本の報道陣とかがに訪れて、
放射線の被害の今までの歩みみたいなものを結構センセーショナルに発表したと思うんですよ。
それで、結構緘口令というか、圧力がかかったというような感じがするんですけどね。
なんか、しゃべれる状況にないというか、
で、とにかくその抑圧されている雰囲気だったりというのが
おそらく僕、チェルノブイリを見て日本の25年後を見つめるというよりも、
ベラルーシを見て日本の25年後が見つめられたんじゃないかなと思うんですよね。
このまま市民の声が大きく高まらずに、
このまま何もなかったかのように過ごしていけば、
原発は推進される。
で、今でさえも、日本は民主主義だと思い込んでいたけれども、
全くそんなことはなかったわけじゃないですか。
デモ隊にして見てもそうですよね。
3列が一瞬4列になっただけで即刻逮捕されるような弾圧のされ方なんですよね。
市民運動に対して。
千葉:あ、ベラルーシではそういう形になっていたんですね
山本:
違います。話がごっちゃになった。日本でですね。
日本の市民運動でさえも、デモ隊に関してはすごく厳しくて、ようは逮捕されて新聞に名前が出てしまうと。
でも、それはどれほどの罪状かというと、迷惑防止条例ぐらいの状況で、新聞にまでも名前が出てしまう様な有様だと。、
池田:
新聞に名前は出ないんじゃないですか?
なかなか、市民のデモ隊で、逮捕されてというのはあんまり、聞いたことないですけどね。
山本:
そうですか、じゃ、毎日新聞では新宿でデモがあった時に逮捕者が出ましたよね、
その時に名前が何人か上がったっていうのは、毎日新聞ではないんですね。
池田:
違うでしょうね、実名で、たとえば今山本さんが言っているような話で、
多分、脱原発のデモですかね、
山本:そうですね
池田:そうですね、それで逮捕者が出て、名前をずらずらっと出たという記憶はないですね。
山本:あ、本当ですか
池田:
だから通常むしろですね、デモというのがなかなか行われなくなっているという事なあるでしょうね。
最近ね。昔と比べればね。
デモに参加するという事自体がなかなかね、難しいでしょうね。
山本:
ま、でも、そういう恐怖感を植え付ける意味でも、実名報道されたという話しは聞いていますね。
池田:あ、そうなんですか。
山本:フランス人の男性が逮捕された新宿でのデモですね
池田あー、そうなんですか
山本:
これちょっと、事実関係をはっきりさせて、また、後日にでもまた参加させていただいて、
その話しさせていただいてもいいですか?
千葉:ええ
今年のそれこそ、雑誌のタイムの表紙が「抗議する人々」ということで、
デモをすることによっていろいろなことが変えられていけるんだという事を
タイムとしてもアピールしているという状況なんですけれども、
そんな中で環境先進国としてのドイツに行かれた訳なんですけれども、
ドイツには福島に住んでいた小さいお子さんがいるお母さん二人と一緒に行かれたという事なんですが、
その二人はどんな人たちなんですか?
山本:
お子さんを連れてこられたのは1人だけですね。
3.11以降山形の方に疎開されている方がひとり、
そしてもうひと方は、福島の田村市の方で、 をずっとされていた方ですね。
たまたま自分の前には1000メートル級の山があったので、他のところよりも線量が低かったと、
だからそこに住むことに決めて、農業も続けていくっていう方だったんですけれども、
その方々と一緒に、ゴアレーベンという場所で、核廃棄物の陸上輸送があったんですけれども、
その抗議運動というか、
その方々が一緒に参加したのは抗議集会だったんですけれども、
そこで、皆さんの前で日本の現状とか、思いというものを話されたと。
僕は逆に、核廃棄物が陸上輸送されてくる、線路の上にみんな寝転がって、
寝転がったり座り込んだりしながら、抗議運動をするんですね、非暴力直接運動で。
その行動に参加したというような状況なんですけれども。
日本のデモとはちょっと・・日本のデモも最近はちょっと、最近はちょっとといっても昔のことは知らないですけど、
でも、暗いイメージのデモというよりかはちょっと、
音楽が入ったりだとか、ピースパレードみたいな雰囲気のものが多いじゃないですか。
それのもっともっと上を行っている感じですよね。
脱原発だとか、どうのこうのって言わずも、参加したくなるような、
ちょっと、フェスティバルというか、お祭りみたいな状況というか。
千葉:若い人もたくさん参加しているんですか?
山本:
もう、本当に老若男女というか、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで
池田:
昔はね、イカれる若者たちっていって、かなり、若い人たちがリードして
フランスデモみたいに満ちいっぱいに広がってデモしたっていうのが、
日本でも一世代前まではありましたけどね。
最近なかなかそういうのが行われなくなってたんですが、
ようやくこの東日本大震災以降で言うと、そういう脱原発の市民運動とかという形で、
参加するという意識は、また、芽生えてきているみたいですね。
山本:
ま、でも、やっぱり今メディア全体の論調として、
福島全体は今収束に向かっているという方向が強いんじゃないですか?
池田:いや、それはないでしょう
山本:そうですか?だって、
池田:福島が収束しているだなんて、いうのは、誰も考えていませんよそんなの
山本:
「収束している」じゃなくて、「収束に向かいつつある」っていう事ですけどね、
ま、毎日新聞はそのスタンスではないって事ですね。
池田:ん・・・
千葉:
やっぱりドイツではそういった意識がすごく高くって、
例えば新エネルギーなんかの開発もすごく進んでいるんですけかね?
山本:
自然エネルギーっていうか、風力だったり
ある村に訪れた時に、そこは、
ドイツの2035年の姿だって言われるような、そこでの村の電力というものを全て賄って、
のこりは全て売電しているという状況で
2メガワットだったかな?、のサイズの風車、それ1基で1000世帯分の電力が賄えるらしいんですよ。
千葉:風車1基で1000世帯分の電力ですか。
山本:そうなんですよ。
それだけじゃなくて、あとバイオですね。
豚の糞尿だったりとか、そういうもので賄えると。
あとは太陽ですか、太陽光で、固定型ではなくて、ひまわりみたいに太陽の動きうとともに首を振るというような、
千葉:へぇ~
山本:
そういうものが色々あったりして、
「これはすごいな」と。
千葉:
代替エネルギーで言っても日本よりもかなり進んだものが
今現実にドイツの国には出来ているのですね
山本:
そうですね、
あと、今お話しした2メガワットですか、
そういうものはもっと大きなものになると6メガワットっていうものが出てくるらしいんですよね。
だから、そのサイズを変えてもっと大きなところにも対応できるっていうような話ですよね。
池田:
問題は、陸続きのフランスとの関係でしょうね。
フランスは原発推進で行っていますからね、これは。
なかなかその辺フランスとドイツと、ヨーロッパの大陸というのは陸続きだから
そのあたりの調整っているのは難しいでしょうね。
山本:現実的にもドイツも95%は自分たちで賄っていて後の5%を、変動しながら、
池田:フランスから買っていますからね
山本:
フランスだけにかかわらず、チェコだったりとかそういうところからも入れているという話しはされていましたね。
電力自体が為替みたいな状況になっていて、
その時安いエネルギーを買うんだという話しはされていましたね。
千葉:
やっぱりそういう形で国全体として、新エネルギーを開発していって、
そこでエネルギーをまかなうんだっていう動きはもう、大きく進んでいる訳ですね
山本:
おそらく東電事故を受けて、その気持ちが変わらないっていうのは異常な状態ですよね。
ようは、関係のないドイツが、関係のないドイツっていうか、
遠く離れたドイツがそれに踏み切ると、
遠く離れたベルギーが踏み込む、イタリアが踏み込む。っていうような話しですもんね。
だから、先程ベラルーシの話しをしましたけれども、
チェルノブイリ事故後25年後に原発を推し進めようという計画が立ちあがっているけれども、
この国(日本)は舌の根も乾かないうちに原発をよその国に売り付けようとしていますからね。
千葉:
山本さん、ちなみにですね、12月30日の年末たねまき特番にも出演していただけるということで、
今日はすみません、もう時間になっちゃいましたので、今日、話し残したところは年末またゆっくりとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします
山本:じゃ、その時に
デモ隊の実名報道っていうか、日本のそういう弾圧がどこまであるのかっていうのを
ちょっと僕も調べておきます。
千葉:ありがとうございました
シリーズ 今言っておきたい事 山本太郎
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山本太郎さんがドイツからベラルーシ、チェルノブイリに行かれて帰国されたばかりだったのに
話の内容が少し残念です。限られた時間の中、時間を有効に、現地の話しを聞きたかったと思いました。
水野さんが司会だったら何の質問したかな?なんて思いました。
ただ、ベラルーシの25年後が25年後の日本の姿という言葉が・・・
今の日本の状態を見ていると、可能性はあると感じました。
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シリーズ 今言っておきたい事と題しまして
木曜日の今日は俳優の山本太郎さんです。
千葉:
山本さんは先月からチェルノブイリの影響がある周辺の国々と環境問題に積極的なドイツを訪問されていまして、
まさに日本に帰って来たばかりという状況で、今日はたねまきにご出演いただきます。
山本さーん、
山本:お疲れ様です
千葉:お疲れ様です。本当にお疲れのところ申し訳ありません、よろしくお願いいたします。
山本:ホントですよ~。帰ってきたばっかりなんですよ。
千葉:ねぇ
池田:毎日新聞の池田です。よろしくおねがいします、
山本:
「今言っておきたいこと」っていう事なんですけど
僕、本当に今言っておきたいのは、この震災があってから、
なかなかメディアで本当のことっていうのが流れなかったでしょ
やっぱり、スポーンサーとの関係がある分。
だけども、このたねまきジャーナルは本当のことを流してくれたんですよね。
だから、僕はずっと、ネットとかで回っているたねまきジャーナルの情報をもとに、
いろんなこの世の中のことを知っていったというところがあるんですよ。
だから、そのお礼を言っておきたいっていうのが、
「いま、言っておきたいこと」なんです。
千葉:
そんな、言っていただくと恐縮なんですが、
今日ですね、山本さんがゲストに出られるという事で、スタジオにものすごく沢山の質問がきていまして、
それを最初にちょっと質問させていただきたいんですけれども、
えー、まずですね、率直にこれ聞かせていただきたいという事で、
「山本太郎さんにお聞きしたいんですが、テレビから実質干されてどうやって生活されているんですか?
余計なお世話かと思いますが、気になります」
という質問なんでうsが、どうですか?
山本:
ま、干されたといっても、そんな100%干されることはないんですよ。
でも、メインストリームからは外れているということは確かで、
で、今僕がライフラインやっているのはNHKだったりとか、それが月1本ぐらいですか、
あと、たとえばテレビ東京、そちらではテレビ大阪ですか、
っていうような局で、ちょっと気持ちのある方は呼んでいただいたりだとか、
ま、でも、僕を使っていただけるという事は、
実は声は上げられないけれども支援をしていただいているんだっていう気持ちですね、僕的には。
すごくありがたいと思うんですけど。
だから、もちろん収入的には10分の1以下ぐらいにはなったんですけれども、
もともと稼いでいましたから、それの10分の1以下なんで、
初任給に戻ったっていう位の話しです。
千葉:とりあえず生活はやっていけるかな・・ぐらいな感じですね
山本:まぁ、食べては行けます。
池田:
山本さんね、普通の人だったらなかなか収入が10分の1だっていったら大変なんですけどね、
だから、その辺ちょっと、山本さんの場合は、まだまだ、蓄えがあるんですか?
山本:ないですよ、もー、もうないですよ。
池田:だって普通だったらなかなか難しいですよ。10分の1にいきなりっていうのはね
山本:
でも、あの、この、えーっと、震災があってから8カ月?
それからはもう、生活も縮小方向。で、マンションも売ろうとしていますけどね、今。
ぼく、あの、もう芸能界に入って20年、16の時からやってたんで、
ま、あのー、自分のマンションも持ってたし、それ売ろうとしてますけど
実際、東京はそう不動産が動かないんですね。
ようは表面的には大丈夫だと言われている東京だけども、
それは不動産としてちゃんと見えている訳ですよ。
東京の地価が動かないっていうか、
あのー、マンションも全くやり取りがないんですよね。
だから、とりあえず次の地震が来ちゃったら、このマンションは二束三文になっちゃうんで、
早めに売ろうっていう気持ちなんですけれども、ものは売れないっていう。
どこまで・・・これ、たねまきジャーナルやからこんなにベラベラしゃべってるんですよ。
(笑)
千葉:すみません、なんかね、立ち入ったところまで効いちゃっているんですけど・・w
山本:ほんと、ビックリしますねぇ~、答えている僕が一番びっくりしますけど、
千葉:すみませんね
山本:いえいえどーぞ
千葉:
いろいろね、ホントきてるんですよ。
率直にお伺いしますけれど、
「後悔はしておられませんか?」っていうふうに聞いているんですけど、その辺は大丈夫ですか?
山本:
後悔なんてするわけないですね。
ていうのは、もちろん、失ったものは収入っていう形だけですね。
それ以外は本当に今ものすごく自由を感じているというか、
逆に言うと、今普通にね、このエンターテーメントの世界で、本当は声を上げたいけれども上げられないだとか、
言っちゃいけないことがものすごくある。っていうような中で生きて行くよりかは
やっぱり今本当のことを、自分の思う事を声あげられるっていう、
で、自分の思う事にアクション参加できるっていうことのこの自由っていうか、
もうなんか、人間としての原点みたいなところに立ち返れたっていうのが、
ええ、こんなに充実している日々はないですね。
池田:あの、山本さんね、各地でかなり講演されていますよね、
山本:講演って・・・講演っていう程のものじゃないんですけれども、はい。
池田:だいぶ、関西の方でも結構やられているようですね。
山本:はい、何度か行きましたね。
池田:
で、関西はやっぱり、福井に近いですからね。
原発銀座の・・なかなか、あのね・・・
山本:
もう、とんでもないバクダン抱えてますよね。
その割には関西の危機意識っていうのはどうですか?高まっているように思えますか?
池田:
ん~、やっぱ、あのー、福島の原発と東京の距離と、
ん~、福井の原発銀座と関西の、ま、大阪?神戸を含めてですけれども、その近さというのは、
これは、かなり感じているんじゃないですか?みなさんも、
山本:
感じてますかね・・・
じゃぁ、あの、
池田:
今、山本さんらがちょうど原発に絡む住民投票条例制定の運動をされてますよね。
そのあたりの反応はどうですか?
山本:原発市民投票は大阪はかなり、いま、盛り上がってない状況です。
池田:あ、そうなんですか。
山本:だから本当にどれぐらい自分のこととしてとらえられているかというのが、ちょっと、疑わしいところですね。
池田:
そうすると、大阪の場合は、その、1月でしたっけ?あと一か月切ってますよね。
そうするとそれは、あれは・・法律で言うと50分の1でしたっけ?有権者の
山本:そうですね
池田:有効投票という事になると、かなり、今どの位ですか?
山本:
あ、ごめんなさい、
僕は大阪の情報は得てないっていうか、僕、昨日帰ったばかりなんで、新しい情報がなく、
で、
池田:相当いるんですよね、4万人の有効投票でないと、大阪はダメですもんね。
山本:
そうですね、だから、もともとも時点の話で、
なんていうか受任者、署名を集めるのにも、受任者っていうものにならなきゃいけないんですね。
で、その受任者になる人の数が、少ないっていうことで、
結構、僕が海外に行く前からそれはいわれてたんですけれども、
帰ってきて、ちょっと「大阪がまずい」っていう状況になっているんで
僕ちょっと、来週あたりで行ける日を探して、大阪の応援をしに行こうと思っているんですけど。
だから、そういう意味でやっぱり、近くに原発銀座があるけれども、
ま、たまにお漏らししてますよね、放射性物質流してますよね。
だけど、そうしている割にはあまり危機感がないんじゃないかなって、
もちろん福島原発からは距離があるけれども、
実際のその危機的な状況っていうのがまだ起きていないというか、
隠されているのか分からないですけれど、
そこまで関西の人達は危機感を多くの人が感じてないんじゃないかなっていうふうには思いますね。
千葉:んー、そうですね、
それから今回行ってきたチェルノブイリ、それからドイツの話しについて、お伺いしていきたいんですけれども、
これについても沢山質問がきていましてですね、
まず最初は
「基本的なことですみません。チェルノブイリは立ち入り禁止ではなかったのですか?」
っていう質問なんですが、そこらへんはどうだったんですか?
山本:
立ち入り禁止ですよ。25年経っているのに、30キロ圏内は立ち入り禁止。
でも、中ではまだ、収束作業っていうのが行われている訳ですね。
あの4号炉。
で、石棺しているんですけれども、それのリペア作業っていうもので、まだまだ人が働いています。
その4号炉周辺で。
で、僕が行くのは、そういうたとえば、取材に行くという形であれば、
ちゃんと申請をして、かなり厳しいです。
行くメンバーは、ちゃんと前もってリストアップされていて、それで入る許可をもらってという形で入れる、という。
だから、30キロ圏内は25年経ってもまだ立ち入り禁止、ですね。
で、もうそこにあった94の村は廃村になったっていう。
そこに非常事態省という省があって、
僕たちの監視というか、ガイド役を務める人がいるんですけれども、
その人たちが言うには・・・、
「あとどれ位で30キロ圏内、人が戻れるようになると思う?」って聞いたんですよ。
「2万4000年後じゃないか?」って言ってました。
千葉:2万4000年後!08:54
山本:
ま、それぐらい、やっぱり30キロ圏内
原発が爆発した、原発の被害があった30キロ圏内の汚染度は、かなりひどいっていう話しですよね。
だから日本政府が10年後には帰れるんじゃないか、20年後には・・なんて言っている話は、
ちょっと、現実的には思えないようなところが、沢山ありましたね、行ってみて。
だから、いつになったら、いつまでこう希望を持たせるんだ。っていうふに、思いますよね。
千葉:
今回ね、チェルノブイリ事故の影響が出た周辺の国々と、ドイツを訪問した山本さんの目的っていうのはなんなんでした?
山本:
はっきり言って僕ごときが行ったところで新しい情報なんて得られると思ってないんですよ。
事故からもう25年経っているし、もう、いろんなメディアで取り上げられているものじゃないですか。
で、実際行く前に、っていうか、この3.11以降学ぶべき、
この事故をどこから学ぶんだ?って言ったらやっぱりチェルノブイリしかないんで、
だからいろんなインターネットやYoutube、テレビとかいうものから情報を得ているじゃないですか。
で、行ってみて、ま、それの答合わせですよね。ざっくりいえば。
答合わせなんだけど、一番の違いはただの答合わせじゃなくて、
それを生で感じる迫力というか、
なんか・・・だから・・・・
一番最初はドイツの市民運動に参加して
ものすごく自分の中でテンションが高まったんですけれど、
実際にベラルーシ、チェルノブイリに足を踏み入れていくたびに、
本当にどうしようもない間に近いものというか、
もうあまりにも気分が重すぎて吐きそうになるような場面が何度もありました。
これを日本と照らし合わせるとなるとかなり辛いなっていうか、
千葉:やっぱりそこまでのものがありましたか、
山本:
でも、ただ一つ希望が持てるっていうのは
今であれば、まだ避けられるっていう事もあるんじゃないかなと、
とにかく・・・・ま、なんでしょう・・・
事故が起こった36時間後には、原発から一番近いところの大きな街があったんですね。
7万人近く住んでいたプリペチという 今「死の町」と呼ばれているところなんですけど
36時間後には1200台のバスを出して、全員住民を避難させたり、
とにかくテンポが良かったですよね、日本政府に比べると。
千葉:早かったんですね、対応が
山本:
その30キロ圏内というのも同心円状じゃなくて、やっぱりいびつな形をしているんですよね、
放射能の広がりとともに形を作ったような30キロの取り方というか、
で、ベラルーシ側に入ろうとすると、
その30キロ圏内以外にもゾーンがいくつにも分かれていて、そこには住めないというような村もあると。
だから、その30キロ圏内だけの話ではないんですよね。
池田:
だから日本の専門家もずーっと毎年のように研究者はチェルノブイリに入っていますよね。
それで、今回の福島の原発の事故でも、
かなり除染についてアドバイスしている専門家というのは、ま、基本的に言うとチェルノブイリで
毎年チェルノブイリに訪れて研究し、そこの治験をずーっと蓄積していっていると、
そういう地道な活動をしている人たちも多くいると思うんですけど、
その辺は、冷静に今回の問題にも対処していかなければならないなと思っているんですが、
どうですかね。
山本:
冷静に対処っていうか、国が冷静に対処して、
結局、補償だ賠償だっていうような部分を全く無視しようと
ね、ごまかしきろうっていうようなスタンスでやっているから、全てが後手後手に回っているように見えますよね。
でもこれ、後手後手に見せるための
池田:
そうはならないでしょうね、
こうこれだけ明らかになってくれば
山本:
でももう、8カ月もたっているという事が全てだと思うんですね、僕。
やっぱり、ソ連邦と何が違ったか、っていうのは
もちろん事故の被害の大きさっていうものを小さく見せるために、とにかく秘密が多かったと。
情報は流れなかった。
でも、彼らはやるべきことはやったんですよね。
民の命を守るっていう部分で、
彼らは分かってるんですよ。ようは、人々がいなくなってしまえばそこから吸い上げるものが無くなるんですからね。
千葉:
実際に山本さんが現場で見られて、これは・・・んー、重いと感じられたことっていうのを
おうかがいしていきたいんですけれど、いかがですか?
山本:
ちょっとごめんなさい、
ちょっといったんチェルノブイリから離れてもいいですか?
千葉:はいはい、
山本:
その、ドイツの市民運動が終わった後に、最初に入った国がベラルーシだったんですよ。
ベラルーシというのは16~7年続く独裁国家なんですね。
で、とにかく、声を上げる権利も集会する権利も奪われているんですよ。
何年か前に大統領選みたいな出来レースが起こって、
出来レースみたいな大統領選があって、候補者全員が開票とともに逮捕されると。
で、もう何年もぶち込まれて、その最大のライバルはいまだに刑務所の中っていうような状況なんですよ。
で、その独裁国家が今やろうとしていることは、
ロシアからのキャッシュで原発を造ろうという企みがあるらしいんですね。
千葉:はぁ
山本:
国民っていうか、市民の自由は完全に奪われていると。
で、そのベラルーシに入って沢山のお医者さんの話しを聞きました。
でも、誰ひとり本当のことを言う人はいないですよ
本当のことというか、実際にあったことを話す人はいない。
実際に聞かれてくるものというのはIAEAとWHOが結託して
2009年以降は
2
山本:
2009年以降の原発由来の病気は一切ない。
原発由来の病気は甲状腺がんに限られる。
で、もともと、甲状腺がんというのはここら辺の風土病なんだよと。
千葉:風土病ですかー!?
山本:
っていうような発表ありましたよね、ネイチャー誌かなんかに、それを半分ページ書かれていて、
半分はその反論が書かれていたような話がありましたよね。
だから、土壌にヨウ素が少ないから、昔からあった風土病なんだよと。
というような、そういうような語り口なんですよ。
だから、
池田:山本さん、ベラルーシにはどの位滞在されたんですか
山本:4日間ぐらいですかね、
池田:4日間、4日間ぐらいの間に大体何人位の方に合われていろんな話を聞かれたんですかね?
山本:
大体毎日二つの病院に入って、2時間ずつ話しを聞くような感じなんですけど、
全員が判で押したような受け答えというか、
ま、その聞いた石の隣には必ず役人が付くというような状態ですね。
だからまぁ、監視ですよね。
で、今日別の番組で、
これはMBSの番組ですよね?町バトルっていう番組ありますよね、
年末28日に、いろんな賛成反対の意見の人が分かれて討論し合うという、
ま、専門家の方々が多すぎて、僕、ほとんど口挟めてない状況だったんですよ。
けど、その中で、菅谷さん、松本市長の菅谷さんが今日いらして、
ベラルーシで医師たちから本当の話しを聞けたというのはとにかく、
その事故当時一番頑張ってくれたのが日本の医者だったんだと。
で、菅谷さんのお名前が出たので、
ごあいさつしに行ったんですね。「どうもありがとうございます」と。
千葉:菅谷さんは元お医者さんでベラルーシで活躍されていたんですね
山本:
そうですね、
ベラルーシでものすごく力をかされたという事で、みなさん感謝されていたんですね。
その事に関してはみなさんはっきりとおっしゃるんですけれど、
で、「いろんな話聞かれましたか?」って聞かれたので
「嫌もう、全然ダメです独裁政権で、」
というような話しをしていたら、
「あぁ、やっぱり、それはムリだよ」っていう話しをされて、
医師同士であれば秘密の話しをしてくれるけれども、オフィシャルに行った場合は話はまず聞こえてこないからね。
っていうお話しを、今日されていました。
千葉:
我々のところに公式で伝えてこられる話というのは
実はそういう報道管制の中で、伝わってくる話であるという要素が大きいという事ですね。
山本:
ま、3.11以降、おそらく日本の報道陣とかがに訪れて、
放射線の被害の今までの歩みみたいなものを結構センセーショナルに発表したと思うんですよ。
それで、結構緘口令というか、圧力がかかったというような感じがするんですけどね。
なんか、しゃべれる状況にないというか、
で、とにかくその抑圧されている雰囲気だったりというのが
おそらく僕、チェルノブイリを見て日本の25年後を見つめるというよりも、
ベラルーシを見て日本の25年後が見つめられたんじゃないかなと思うんですよね。
このまま市民の声が大きく高まらずに、
このまま何もなかったかのように過ごしていけば、
原発は推進される。
で、今でさえも、日本は民主主義だと思い込んでいたけれども、
全くそんなことはなかったわけじゃないですか。
デモ隊にして見てもそうですよね。
3列が一瞬4列になっただけで即刻逮捕されるような弾圧のされ方なんですよね。
市民運動に対して。
千葉:あ、ベラルーシではそういう形になっていたんですね
山本:
違います。話がごっちゃになった。日本でですね。
日本の市民運動でさえも、デモ隊に関してはすごく厳しくて、ようは逮捕されて新聞に名前が出てしまうと。
でも、それはどれほどの罪状かというと、迷惑防止条例ぐらいの状況で、新聞にまでも名前が出てしまう様な有様だと。、
池田:
新聞に名前は出ないんじゃないですか?
なかなか、市民のデモ隊で、逮捕されてというのはあんまり、聞いたことないですけどね。
山本:
そうですか、じゃ、毎日新聞では新宿でデモがあった時に逮捕者が出ましたよね、
その時に名前が何人か上がったっていうのは、毎日新聞ではないんですね。
池田:
違うでしょうね、実名で、たとえば今山本さんが言っているような話で、
多分、脱原発のデモですかね、
山本:そうですね
池田:そうですね、それで逮捕者が出て、名前をずらずらっと出たという記憶はないですね。
山本:あ、本当ですか
池田:
だから通常むしろですね、デモというのがなかなか行われなくなっているという事なあるでしょうね。
最近ね。昔と比べればね。
デモに参加するという事自体がなかなかね、難しいでしょうね。
山本:
ま、でも、そういう恐怖感を植え付ける意味でも、実名報道されたという話しは聞いていますね。
池田:あ、そうなんですか。
山本:フランス人の男性が逮捕された新宿でのデモですね
池田あー、そうなんですか
山本:
これちょっと、事実関係をはっきりさせて、また、後日にでもまた参加させていただいて、
その話しさせていただいてもいいですか?
千葉:ええ
今年のそれこそ、雑誌のタイムの表紙が「抗議する人々」ということで、
デモをすることによっていろいろなことが変えられていけるんだという事を
タイムとしてもアピールしているという状況なんですけれども、
そんな中で環境先進国としてのドイツに行かれた訳なんですけれども、
ドイツには福島に住んでいた小さいお子さんがいるお母さん二人と一緒に行かれたという事なんですが、
その二人はどんな人たちなんですか?
山本:
お子さんを連れてこられたのは1人だけですね。
3.11以降山形の方に疎開されている方がひとり、
そしてもうひと方は、福島の田村市の方で、 をずっとされていた方ですね。
たまたま自分の前には1000メートル級の山があったので、他のところよりも線量が低かったと、
だからそこに住むことに決めて、農業も続けていくっていう方だったんですけれども、
その方々と一緒に、ゴアレーベンという場所で、核廃棄物の陸上輸送があったんですけれども、
その抗議運動というか、
その方々が一緒に参加したのは抗議集会だったんですけれども、
そこで、皆さんの前で日本の現状とか、思いというものを話されたと。
僕は逆に、核廃棄物が陸上輸送されてくる、線路の上にみんな寝転がって、
寝転がったり座り込んだりしながら、抗議運動をするんですね、非暴力直接運動で。
その行動に参加したというような状況なんですけれども。
日本のデモとはちょっと・・日本のデモも最近はちょっと、最近はちょっとといっても昔のことは知らないですけど、
でも、暗いイメージのデモというよりかはちょっと、
音楽が入ったりだとか、ピースパレードみたいな雰囲気のものが多いじゃないですか。
それのもっともっと上を行っている感じですよね。
脱原発だとか、どうのこうのって言わずも、参加したくなるような、
ちょっと、フェスティバルというか、お祭りみたいな状況というか。
千葉:若い人もたくさん参加しているんですか?
山本:
もう、本当に老若男女というか、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで
池田:
昔はね、イカれる若者たちっていって、かなり、若い人たちがリードして
フランスデモみたいに満ちいっぱいに広がってデモしたっていうのが、
日本でも一世代前まではありましたけどね。
最近なかなかそういうのが行われなくなってたんですが、
ようやくこの東日本大震災以降で言うと、そういう脱原発の市民運動とかという形で、
参加するという意識は、また、芽生えてきているみたいですね。
山本:
ま、でも、やっぱり今メディア全体の論調として、
福島全体は今収束に向かっているという方向が強いんじゃないですか?
池田:いや、それはないでしょう
山本:そうですか?だって、
池田:福島が収束しているだなんて、いうのは、誰も考えていませんよそんなの
山本:
「収束している」じゃなくて、「収束に向かいつつある」っていう事ですけどね、
ま、毎日新聞はそのスタンスではないって事ですね。
池田:ん・・・
千葉:
やっぱりドイツではそういった意識がすごく高くって、
例えば新エネルギーなんかの開発もすごく進んでいるんですけかね?
山本:
自然エネルギーっていうか、風力だったり
ある村に訪れた時に、そこは、
ドイツの2035年の姿だって言われるような、そこでの村の電力というものを全て賄って、
のこりは全て売電しているという状況で
2メガワットだったかな?、のサイズの風車、それ1基で1000世帯分の電力が賄えるらしいんですよ。
千葉:風車1基で1000世帯分の電力ですか。
山本:そうなんですよ。
それだけじゃなくて、あとバイオですね。
豚の糞尿だったりとか、そういうもので賄えると。
あとは太陽ですか、太陽光で、固定型ではなくて、ひまわりみたいに太陽の動きうとともに首を振るというような、
千葉:へぇ~
山本:
そういうものが色々あったりして、
「これはすごいな」と。
千葉:
代替エネルギーで言っても日本よりもかなり進んだものが
今現実にドイツの国には出来ているのですね
山本:
そうですね、
あと、今お話しした2メガワットですか、
そういうものはもっと大きなものになると6メガワットっていうものが出てくるらしいんですよね。
だから、そのサイズを変えてもっと大きなところにも対応できるっていうような話ですよね。
池田:
問題は、陸続きのフランスとの関係でしょうね。
フランスは原発推進で行っていますからね、これは。
なかなかその辺フランスとドイツと、ヨーロッパの大陸というのは陸続きだから
そのあたりの調整っているのは難しいでしょうね。
山本:現実的にもドイツも95%は自分たちで賄っていて後の5%を、変動しながら、
池田:フランスから買っていますからね
山本:
フランスだけにかかわらず、チェコだったりとかそういうところからも入れているという話しはされていましたね。
電力自体が為替みたいな状況になっていて、
その時安いエネルギーを買うんだという話しはされていましたね。
千葉:
やっぱりそういう形で国全体として、新エネルギーを開発していって、
そこでエネルギーをまかなうんだっていう動きはもう、大きく進んでいる訳ですね
山本:
おそらく東電事故を受けて、その気持ちが変わらないっていうのは異常な状態ですよね。
ようは、関係のないドイツが、関係のないドイツっていうか、
遠く離れたドイツがそれに踏み切ると、
遠く離れたベルギーが踏み込む、イタリアが踏み込む。っていうような話しですもんね。
だから、先程ベラルーシの話しをしましたけれども、
チェルノブイリ事故後25年後に原発を推し進めようという計画が立ちあがっているけれども、
この国(日本)は舌の根も乾かないうちに原発をよその国に売り付けようとしていますからね。
千葉:
山本さん、ちなみにですね、12月30日の年末たねまき特番にも出演していただけるということで、
今日はすみません、もう時間になっちゃいましたので、今日、話し残したところは年末またゆっくりとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします
山本:じゃ、その時に
デモ隊の実名報道っていうか、日本のそういう弾圧がどこまであるのかっていうのを
ちょっと僕も調べておきます。
千葉:ありがとうございました
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| 2011.12.16 12:26 | 編集