2011年7月13日ごろの放送だと思います。
癌、白血病ではない、様々な症状を番組が調べました。
子どもだけではなく10代から60代まで年代に関係なく
鼻血・下痢・喉のイガイガ・倦怠感・口内炎・頭痛・吐き気・花粉症のような症状・鼻水・咳・蕁麻疹・など
この調査結果について
NPO法人の「チャルノブイリへのかけはし」代表でさまざまなベラルーシの子どもたちを見てこられた
野呂美加さんのお話しです。
今私達が一番やらなければいけない事は、子どもを守る事だから、
「鼻血と下痢が揃ったら内部被曝」だと思って
神経質になりすぎてもいいと思うんですね。
あとで「そんなのやりすぎだったよ」って言われてもいいくらい。
「被ばく」っていったら、癌とか白血病とか、
そういうところにお医者さんはダーッ!って行っちゃうんですね。
でも普通に汚染されたところで住んでいる子供たちに起こっている症状というのは
こういう何でもない、というか、病名のつかないような病気をいっぱい抱えて持っているんです。
でも、癌になった子どもというのは本当に氷山の一角で、
その下には無数の、こういう何げない病気を抱えた子どもたちがいっぱい居て・・
もう一つの問題は、汚染されている食糧を食べているということですね。
国の基準が緩まって、そうして体の中に汚染されたものが入ると、抵抗力が落ちていくんですよね。
福島の線量が高すぎますよね。クレージーだなっていう・・・
関東のホットスポットと言われているあたりが、どっちかというとチェルノブイリの数値に近くて・・
チェルノブイリでは、1マイクロシーベルトを超えるようなところには、人は住まわせていません
放射能で広がる異変~子どもたちに何が起きているか
制作:OurPlanetTV
続きを読むに
番組の内容を書き出しました
Our Planet TVの白石草です。
今日の特集は放射能で広がる異変
福島第一原発の事故から4カ月が経ち、健康の不安を訴える人が増えています。
そこでOur Planet TVでは、周囲に起きている様々な異変について報告をして欲しいと呼びかけました。
今ここにありますのが市民のみなさんから寄せられた報告の数、こんなに沢山あるんですけれども、
これらが果たして放射能と関係があるのか、
そして子どもたちに今、何が起きているのかをお伝えいたします。
ニュースーー略ーー
03:28
白石:
では特集です。
「放射能で広がる異変。子ども達に今何が起きているのか」
ゲストは今ニュースの中でもご紹介しました
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク発足の陰の立役者でもいらっしゃいます、
NPO法人の「チャルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんです。
よろしくお願いいたします。
野呂さんは今回いろいろと全国的なお話し会などをされているんですけれども、
もともとは、北海道でチェルノブイリの原発事故の影響を受けた子どもたちを受け入れるというようなことを
ずっとやっていらっしゃったという事なんですけれども、
今回、この福島第一原発事故に関してはどういうふうに捉えていらっしゃいますか。
野呂:
チェルノブイリの私達が受け入れた子ども達というのは、
汚染されたものを食べさせられている子どもたちなんですね。
で、その子どもたちの症状と、やはり似たような症状がホームページの方に寄せられて、
それで、テレビで見たよりは実は大きな被害があるんじゃないだろうかということで、
色々調査をしたり、お母さんたちの話しを聞いていて、
ほんとうに「ちょっと危険だな」と感じ始めて、3月末ぐらいですか、
で、4月の末ぐらいからそういう依頼のお話しが多くなって、
各地でお話しを聞いていると、やっぱり「似ているぞ」と、
「似たような症状が起こっている」というような感じがすごくしていますね。
白石:
野呂さん達は、全国に先駆けて子どもの健康相談というのをなされてきたと思うんですけれども、
その時の反応と言いますか、どういった状況だったんですか
野呂:
最初は、あんまり不安に思わないで、
「チェルノブイリの子どもを見たことがあるお医者さんをお連れするから、精神安定のために」
というつもりで呼びかけたんですよね、
ところが、電話が鳴りやまなくて、
とてもこのお医者さんの人数では受け付け出来ないという事で、
急きょボランティアのお医者さんをかき集める、という言葉は失礼なんですけれど、
探し回って、それでも本当に沢山の方をお断りするぐらい、反応がありました。
白石:
なかなかメディアの中で、今起きている健康の被害というものが
まだ、なかなか表に出てきていないんですけど、
とにかく、野呂さんのところには沢山のSOSが寄せられているということですよね。
私たちも、今何が起きているのか、
福島まで行きまして、健康相談、
そして、独自に集め大変について取材しておりますので、
まずは、こちらをご覧ください。
ーーVTR
福島県福島市。6月中旬、ここで(ホリスティカかまた)子どもたちのための健康相談が行われました。
主催したのは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の防護班。
150人の定員でしたが、申し込みが殺到し、最終的には500人の子どもたちが参加しました。
診察に当たったのは「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」のメンバーです。
7:00ごろから、検診の様子
医師:
首の下のところがちょっと腫れているんですね、
放射線の影響があるので目の下にクマが出来たりとか、
顔がちょっと青くなったり、疲れやすくなったりとかがある意味ではあるんですよね。
やっぱりそれが、免疫力の低下がある気がするので、
やっぱり、健康的に過ごせるような場所に行った方が、
もともと病気を起こしやすいからね、
りょうた君にとっては良いんじゃないかなと思いますよね。
あと、何か起こった時に、
熱とか症状を記載して、それを取っておくように、
検査をしたらその検査の紙を貰えますから、
貰えなかったら先生に言って、コピーでもいいから貰うようにしておいてください。
参加した理由は・・
参加者1:
ちょっと、蕁麻疹が止まらなくなっちゃったんで、心配だった。
現実的に自分でも思っていた事をおっしゃっていただいて、すごくためになって、
県外に避難したいと思う気持ちが強くなりました。
参加者2:
放射能の影響があるというのが分からなくて、2日、3日ぐらいは子どもたちも外に出て、
断水があったので、水を汲みに外に連れ出したり、いろいろとしていたので、
その時にかなり浴びてしまっていたのではないかという不安があって来ました。
健康相談を企画した 丸森あやさん:
子ども福島ネットワークが5月1日に立ちあがった時に、
私の方はやはり、身体の事が心配になりまして、防護班の世話人に名乗りを上げさせていただいた。
そうしたら、夜中とか早朝にお母さんから電話が来るようになったんですね。
「放射線の影響じゃないけれど、こうやって、次々、次々と、次の病気になっていくのは何だろう?」ということで、
心配されて電話がかかってくるんですね。
相談するお母さん方は、何が困っているかというと、
「甲状腺が腫れて入院しました」といったときも、
「放射能の影響なんですか?」って先生に言えないそうなんです。
わずかな放射線量でも、身体に影響がないわけないじゃないかって思うんですね。

これはOur Planet TVに視聴者から寄せられたメールです。
周囲で起きている異変を報告して欲しいと呼び掛けたところ、1週間で500通近いメールが寄せられました。
噴き出すような鼻血が出る
下痢が続く
のどがイガイガする
倦怠感が激しい
(画像その他の症状:口内炎・頭痛・吐き気・花粉症のような症状・鼻水・咳・蕁麻疹・薔薇の葉の巨大化など)
子どもだけでなく、30代、40代、50代といった幅広い年齢層で同じ症状を訴えている人が少なくありません。
北海道がんセンター 西尾正道院長:
下痢だとか、とにかく身体がだるい、それから喉が痛い、鼻血が出る。
これだけたくさんの人が同じ症状を出しているとしたら、
新たな低線量被ばくの臨床症状の一つとして、医者も認識する必要があるんじゃないかなとおもいますね。
ただ「風邪ひいたね」というような事だけでは、僕はすまされないと思っています。
「チェルノブイリ 大惨事が人々と環境に与えた影響」
この本は2009年にニューヨ-ク科学アカデミーから出版されました。
執筆したのは、かつてのソ連でゴルバチョフ元大統領の科学顧問をしていた
ベラルーシのアレクシ・ヤブロコフ博士等、3人の専門家です。
2004年までに発表された5000もの論文を分析し、
国際放射線防護委員会の公表している4000人よりも20倍以上多い
100万人もの人々が事故の影響で亡くなったと報告しています。
そのヤブロコフ博士もまた、
「鼻血とリンパ腺の腫れは相当程度の被ばくをした徴候である」と警告しています。
北海道がんセンター 西尾正道院長:
実際にチェルノブイリの健康被害っていうのは4000人ぐらいと言われていて発表されていますが、
ICRPもそうですけれども、
「原子力をどう上手に使うか」という、推進派の立場から、いろんな報告書を出している訳ですよね。
どちらが、じゃぁ、正しいの?って言った場合には、
わからないんですけれども、すごい差があるという事だけは確かですよね。
それは何なんだろう?ということですよね。
例えばICRPだって、一時は内部被ばくの委員会をつくったけど、それはもうやめちゃいました。
なぜかというと、そういう委員会だから、1年間に1度報告書が出ると、
そうしたら、真実、内部被ばくの恐ろしさをちゃんと報告されたら、原子力推進の仕事はできないんです。
実際にはそういう被害がかなり出ているという事が事実だとしたら、
やっぱり根本的に内部被ばくを考えた健康被害というものを、
考えなければいけない時期になっているというふうに思います。
ーーーースタジオ
12:25
白石:
今ご覧いただいたようにOur Planet TVでこう、
何かおかしい状態が起きているという事は、インターネットでも3月のうちから非常に話題にはなっていたんですけど、
当時は、「デマなんじゃないか?」と、
あるいは科学者のなかには「それはもう放射能とは関係ない」と、早いうちからそういうものが出回っていたために、
多くの人達がそれに対して声を上げたりとか、
具体的に「それが何か」と、そこまでたどり着けていなかったと思うんですね。
野呂さん達は、ずっと健康相談をされていたという事で、
で、こちらの方に沢山の報告の数々があるんですけれど、
ちょっと野呂さんに見ていただきたいのがですね、
私たちのところに寄せられたメールのうち、550通のプリント出来たものを分析してみました。

ここにあるの通りに、多かったのが「のどの不調」
具体的に書いてある内容というのは、「のどがイガイガする」
これは、3人に一人位の方がそういった症状を訴えていまして、
それから多かったのがやはり「鼻血」
これもやはり、20%位の方が鼻血を出していると。
で、お子さんだけじゃなくて、30代、40代、50代、60代、年代を問わず非常に多い
それから、「下痢」
それから、「倦怠感」
ということなんですが、
この症状がどういったところから出てくるかという事が全く明らかになっていない訳なんですけど、
わたしがこの資料を見た感じでは、
とにかくみなさん、ほぼ同じような事を500人の方が訴えていらっしゃるというのが
こう、毎日これを見ていて、ちょっと恐ろしい気持ちだったんですけれども、
この内容を見て野呂さんはどういうふうにお感じになりますか?
野呂:
やっぱり、チェルノブイリの普通に汚染地に住んでいる子どもたちには「よくある症状だな」というのは思いますね。
だから、あんまり不思議はないというか、
あれだけの放射能が日本中を頭の上から降ってきたわけですから、なってもおかしくないけれども、
普通のお医者さんは、そういう吸入だとか、身体の中に入り込んだ放射能の事などは
あまり、日本のお医者さんは分からないですよね。
だから、いくら普通の人が、もし、「そうじゃないかな?」と思って、異変を疑って病院に行っても、
「神経質すぎる」とか、ま、聞いてもらえない事が多くて、
そのはけ口で、やっぱり聞いてもらえそうなインターネットとか、
私たちのところに駆け込むように問い合わせしているんだと思うんですね。
病院に行って、お医者さんの診断を聞いて納得できないという時は、
やっぱり、「何かあるんじゃないのかな?」と思った方がいいのかなと思います。
今の時期はね。
白石:
ここの中にもですね、もちろん医療機関にかかっていない方も、かなり大半なんですね。
つまり、鼻血ではなかなか病院に行かないケースが、非常に大量でも行かない人が多いので、
ただ、病院に行っている方もいらっしゃるんですけれども、
ほとんどがウイルス性なんじゃないか。
下痢があまりにも激しいし、ウイルス性なんじゃないかと医師に言われながらも、
検査をすると何にも出てこないと。
そういう、結果が分からないで帰されたという方がかなり多いんですね。
野呂:
それがすごく、原爆ぶらぶら病もそうなんですが、チェルノブイリもそうなんですが、
異常が検査で出てこない、血液検査しても何の異常も出てこない。
下痢も、薬で止まらないですよね。
だから、解らないお医者さんは一生懸命抗生物質を出して、どんどん強い薬を出したりするんだけども、
放射能が原因の場合はですね、そういうのはほとんど効かないし、
検査の結果なにも異常が出てこないものなんです。
ただ、それであっても、病院には行って、受診しておいた方がいいと思いますね。
記録になりますから。
お医者さんの言っている事が、なんか「的外れだな」と思っても、
その「的外れ」である事も、あとで何かの証拠になったりするので、
それと似たような症状が起こっていたという証にもなるので、病院には行っておいた方がいいですね。
白石:
あー、なるほど。
でも逆に病院に行って嫌な思いをしている人も多いって聞いたんですよね。
野呂:
ああ、それはね、「お母さんが神経質なんだよ」とか、「気にし過ぎだ」とか「花粉症」だとか、
色々言われると思うんですけど、
これは、日本のお医者さんもこれから学んでいかなければいけない事なので、
チェルノブイリでも私たちも嫌な思いをしたんですけど、
「被ばく」っていったら、癌とか白血病とか、
そういうところにお医者さんはダーッ!って行っちゃうんですね。
でも普通に汚染されたところで住んでいる子供たちに起こっている症状というのは
こういう何でもない、というか、病名のつかないような病気をいっぱい抱えて持っているんですね。
「病気の花束」って言われていますが、
そういう事を日本から救援でいったお医者さんはほとんど普通の子どもたちを見ていないんですね。
重症の子ども達は診たりしているけれども、
でも、癌になった子どもというのは本当に氷山の一角で、
その下には無数の、こういう何げない病気を抱えた子どもたちがいっぱい居て、
疲れやすいとか、倦怠感とかね、これも甲状腺障害の特徴ですよね。
それから、目の腫れですか、
汚染のあるところで転んだ子どもは、よく、目が腫れたという話をお母さんたちから聞きますので、
紫色に腫れあがったとか、
数値の高いところの砂場で転んで、次の日にはもう目が腫れあがっていたとか、
そういう話はよく聞きます。
白石:
痣が出来たりとか、ほくろが消えたり出たりとかいう、
明らかにストレスとか、そういった体調とは関係ないような症状を訴える人も多かったり、
あとは、女性の場合は生理が来ないとか周期がおかしいとかですね、
アレルギーの方が非常に悪化するとか、
良くなっていた病気が再発するとか、そういう方も非常に多いなと感じます。
野呂:
もう一つの問題は、汚染されている食糧を食べているということですね。
国の基準が緩まって、そうして体の中に汚染されたものが入ると、抵抗力が落ちていくんですよね。
抵抗力が落ちることによってアレルギーも悪化するし、治っていた病気も出てくるし、
自分の古傷が痛みだすという人も多いですね。
ワンランク、ツーランクぐらい抵抗力が落ちますね。
だから疲れやすくなるし、無理が出来なくなってくると思います。
白石:
前回ですね、2週間ぐらい前に野呂さんにこのデータを見ていただいた時に
是非、「地域別にどうなっているのかまとめて欲しい」というふうに言われて、
私たちも、どういうところから異変が報告されているのか、地図に落としてみました。

そうしましたら、これが多く報告があったところが
やはり、東北・関東に集中していると、
これを見ると、やはり、「基本的に汚染地域に偏っている」
私たちはインターネットメディアなので、ローカルメディアで、たとえば関東ローカルとかではないので、
全国の方が見て下さっていると考えると、
やっぱり、「関連性を無視できないな」っていうことが、非常にこれを見て逆にショックを受けたというか、
「そういうことなのかなぁ」って思ってしまったんですけれども。
野呂:
本当はこういう疫学的な調査っていうのは、
政府が率先して国民の健康のためにやらなくてはいけないことなんですよね。
で、抵抗力が落ちて、たとえば福島県の伊達市の幼稚園とか保育園の子どもは、
風邪をひいても治らないで、肺炎などになって入退院を繰り返しているという話を
この間行った時に聞いたんですね。
それは本当にチェルノブイリで起こっている事だったので、
もう、ドキッ!としましてね、
やっぱり、そういう事を日本絵は絶対に起こって欲しくないと思ったのに、
ずるずるずるずると、もう、みんな汚染物を食べていて、症状が出てきている事が
すごく怖いです。
このまま何も手を打たなければですね、
チェルノブイリの子どもたちは、3年間何も手を打たなかったばっかりに、癌とかが多発した訳ですから、
やっぱり、早い対処をして欲しいなというふうに、私は思いますね。
白石:
野呂さんはチェルノブイリ事故7年後ぐらいにベラルーシとかに入られて、
実際に現地を見ていらっしゃる訳ですよね。
今、映像もお借りしているんですけれども、
ベラルーシに行かれて見てどんな様子だったんでしょうか?
野呂:
チェルノブイリでは、とにかく、「健康な子どもは居ない」ってみんなが言っていているんです。
例えば2クラスに100人いるとしたら、98人は何らかのトラブルを持っていると。
その子どもたちが、ストレスとか、何か重大な事件があって抵抗力が落ちた場合、発病すると。
だから、発病未満というか、
漢方の言葉で言ったら、「未病」という言葉があるんですけれど、
そういう、「何時異変が起こってもおかしくない子ども達」がほとんどだと言っています。
だから授業も45分じゃなくて、25分とか。
そういうふうに短縮して行われているんですね。
白石:普段の45分の授業を受ける事が出来ないような・・
野呂:疲れやすくなって。
白石:
実際そのお子さんたちの体調の異変というか不調によって、人口が流出するとか
そういったところもありますか?
野呂:
やっぱり、知識階層から出て行きましたね。
だから残っているのは、農民とか、障害をもっている方の家族とか、子だくさんとか、
そういう、ちょっと、よそで食べていけない家族ばかりが残ってしまっていますね。
白石:
今回、福島にも行ってらして、線量なども測っていらっしゃるんですけれど、
そういったのをチェルノブイリの経験と今回の起きている事というのを、両方とも見ていらっしゃるんですけれども、
今は、一番どういう事を感じられますか?
野呂:
福島の線量が高すぎますよね。
クレージーだなっていう・・・
ま、チェルノブイリ関係者はみんな言っているんですけれども、
関東のホットスポットと言われているあたりが、どっちかというとチェルノブイリの数値に近くて、


チェルノブイリでは、1マイクロシーベルトを超えるようなところには、人は住まわせていませんから、
そういうところに、ほとんど福島市とか郡山市とか二本松市とか伊達市とかね、
そういうところに人がいっぱい住まわされている事が、ちょっと、信じられない。
信じたくないですね。
自分の国で、そんな、非人道的な事が行われているという事が、理解できないです。
白石:
でも、実際そういう状態になってしまっていて、
国の基準の、いわゆる年間20ミリシーベルトというのも撤回はされていない。
「1ミリシーベルトを目指す」とは言いながらも撤回はされていない状況ですし、
それがなくても、本当に福島市とか郡山市とか二本松市とか、非常に高い線量のところで
まだまだ子供たちが元気に遊んでいるという状況が続いているんですけれど、
野呂さんの今までなさっていた保養の経験からすると、
今、何をしておくべきだと考えられますか?
野呂:
子どもはやっぱり即刻出すべきですね。
大人は経済的な理由で出られないにしても、子どもには全く関係のない事なので、
クラス単位でも1カ月位。
あと、この線量だったらしばらく返さない位の気持ちで、出していってあげないと、大変なことになると思うんですよ。
で、最終的にはベラルーシでは、海外保養もあり、
それから他にサナトリウムに行くプログラムも政府の責任で作ったし、
なるだけ放射能から切り離すという事をやっているんですね。
もう、それでも追い付かない程の数値だと思います。
そこで採れたものを食べているのでね、
立ち入り禁止の森ですよ、ベラルーシで言えば。
そういう怖くて入れないようなところに、沢山の人が住んでいて、
子どもたちもまだ、残っているわけじゃないですか。
それはもう、本当に許しがたい事だと思いますね。
白石:
これは、今、こういうふうに異変が出ているんですけれど、
必ずしも福島県内だけの問題ではなくて、
もっと広域に取り組む事なのかなとも思うんですけれども。
野呂:
関東でもですね、子どもたちを出してあげなければいけないような数値のところが沢山あります。
ベラルーシではやっぱり、0.1マイクロシーベルトを超えたところでは、
自給自足をしているので、全部を関東と同じには考えられないんですが、
そういう地域の子どもたちでもやっぱり具合が悪くなってきていますし、
実際、関東でも、みんな鼻血を出したり下痢をしたりしていますよね。
で、もう、
「鼻血と下痢が二点揃えば内部被ばくだ」って肥田先生もおっしゃっていますし、
まぁ、神経質になりすぎてもいいと思うんですね。
今私達が一番やらなければいけない事は、子どもを守る事だから、
あとで「そんなのやりすぎだったよ」って言われてもいいくらいです。
白石:
本当にいま、いろんな問題が次々起きていて、
まず、出られる人は出た方がいいし、
それから、記録をきちんと取って置くという事が大切なんだな。というふうに思いました。
野呂さんどうもありがとうございました。
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この調査結果について
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野呂美加さんのお話しです。
今私達が一番やらなければいけない事は、子どもを守る事だから、
「鼻血と下痢が揃ったら内部被曝」だと思って
神経質になりすぎてもいいと思うんですね。
あとで「そんなのやりすぎだったよ」って言われてもいいくらい。
「被ばく」っていったら、癌とか白血病とか、
そういうところにお医者さんはダーッ!って行っちゃうんですね。
でも普通に汚染されたところで住んでいる子供たちに起こっている症状というのは
こういう何でもない、というか、病名のつかないような病気をいっぱい抱えて持っているんです。
でも、癌になった子どもというのは本当に氷山の一角で、
その下には無数の、こういう何げない病気を抱えた子どもたちがいっぱい居て・・
もう一つの問題は、汚染されている食糧を食べているということですね。
国の基準が緩まって、そうして体の中に汚染されたものが入ると、抵抗力が落ちていくんですよね。
福島の線量が高すぎますよね。クレージーだなっていう・・・
関東のホットスポットと言われているあたりが、どっちかというとチェルノブイリの数値に近くて・・
チェルノブイリでは、1マイクロシーベルトを超えるようなところには、人は住まわせていません
放射能で広がる異変~子どもたちに何が起きているか
制作:OurPlanetTV
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Our Planet TVの白石草です。
今日の特集は放射能で広がる異変
福島第一原発の事故から4カ月が経ち、健康の不安を訴える人が増えています。
そこでOur Planet TVでは、周囲に起きている様々な異変について報告をして欲しいと呼びかけました。
今ここにありますのが市民のみなさんから寄せられた報告の数、こんなに沢山あるんですけれども、
これらが果たして放射能と関係があるのか、
そして子どもたちに今、何が起きているのかをお伝えいたします。
ニュースーー略ーー
03:28
白石:
では特集です。
「放射能で広がる異変。子ども達に今何が起きているのか」
ゲストは今ニュースの中でもご紹介しました
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク発足の陰の立役者でもいらっしゃいます、
NPO法人の「チャルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんです。
よろしくお願いいたします。
野呂さんは今回いろいろと全国的なお話し会などをされているんですけれども、
もともとは、北海道でチェルノブイリの原発事故の影響を受けた子どもたちを受け入れるというようなことを
ずっとやっていらっしゃったという事なんですけれども、
今回、この福島第一原発事故に関してはどういうふうに捉えていらっしゃいますか。
野呂:
チェルノブイリの私達が受け入れた子ども達というのは、
汚染されたものを食べさせられている子どもたちなんですね。
で、その子どもたちの症状と、やはり似たような症状がホームページの方に寄せられて、
それで、テレビで見たよりは実は大きな被害があるんじゃないだろうかということで、
色々調査をしたり、お母さんたちの話しを聞いていて、
ほんとうに「ちょっと危険だな」と感じ始めて、3月末ぐらいですか、
で、4月の末ぐらいからそういう依頼のお話しが多くなって、
各地でお話しを聞いていると、やっぱり「似ているぞ」と、
「似たような症状が起こっている」というような感じがすごくしていますね。
白石:
野呂さん達は、全国に先駆けて子どもの健康相談というのをなされてきたと思うんですけれども、
その時の反応と言いますか、どういった状況だったんですか
野呂:
最初は、あんまり不安に思わないで、
「チェルノブイリの子どもを見たことがあるお医者さんをお連れするから、精神安定のために」
というつもりで呼びかけたんですよね、
ところが、電話が鳴りやまなくて、
とてもこのお医者さんの人数では受け付け出来ないという事で、
急きょボランティアのお医者さんをかき集める、という言葉は失礼なんですけれど、
探し回って、それでも本当に沢山の方をお断りするぐらい、反応がありました。
白石:
なかなかメディアの中で、今起きている健康の被害というものが
まだ、なかなか表に出てきていないんですけど、
とにかく、野呂さんのところには沢山のSOSが寄せられているということですよね。
私たちも、今何が起きているのか、
福島まで行きまして、健康相談、
そして、独自に集め大変について取材しておりますので、
まずは、こちらをご覧ください。
ーーVTR
福島県福島市。6月中旬、ここで(ホリスティカかまた)子どもたちのための健康相談が行われました。
主催したのは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の防護班。
150人の定員でしたが、申し込みが殺到し、最終的には500人の子どもたちが参加しました。
診察に当たったのは「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」のメンバーです。
7:00ごろから、検診の様子
医師:
首の下のところがちょっと腫れているんですね、
放射線の影響があるので目の下にクマが出来たりとか、
顔がちょっと青くなったり、疲れやすくなったりとかがある意味ではあるんですよね。
やっぱりそれが、免疫力の低下がある気がするので、
やっぱり、健康的に過ごせるような場所に行った方が、
もともと病気を起こしやすいからね、
りょうた君にとっては良いんじゃないかなと思いますよね。
あと、何か起こった時に、
熱とか症状を記載して、それを取っておくように、
検査をしたらその検査の紙を貰えますから、
貰えなかったら先生に言って、コピーでもいいから貰うようにしておいてください。
参加した理由は・・
参加者1:
ちょっと、蕁麻疹が止まらなくなっちゃったんで、心配だった。
現実的に自分でも思っていた事をおっしゃっていただいて、すごくためになって、
県外に避難したいと思う気持ちが強くなりました。
参加者2:
放射能の影響があるというのが分からなくて、2日、3日ぐらいは子どもたちも外に出て、
断水があったので、水を汲みに外に連れ出したり、いろいろとしていたので、
その時にかなり浴びてしまっていたのではないかという不安があって来ました。
健康相談を企画した 丸森あやさん:
子ども福島ネットワークが5月1日に立ちあがった時に、
私の方はやはり、身体の事が心配になりまして、防護班の世話人に名乗りを上げさせていただいた。
そうしたら、夜中とか早朝にお母さんから電話が来るようになったんですね。
「放射線の影響じゃないけれど、こうやって、次々、次々と、次の病気になっていくのは何だろう?」ということで、
心配されて電話がかかってくるんですね。
相談するお母さん方は、何が困っているかというと、
「甲状腺が腫れて入院しました」といったときも、
「放射能の影響なんですか?」って先生に言えないそうなんです。
わずかな放射線量でも、身体に影響がないわけないじゃないかって思うんですね。

これはOur Planet TVに視聴者から寄せられたメールです。
周囲で起きている異変を報告して欲しいと呼び掛けたところ、1週間で500通近いメールが寄せられました。
噴き出すような鼻血が出る
下痢が続く
のどがイガイガする
倦怠感が激しい
(画像その他の症状:口内炎・頭痛・吐き気・花粉症のような症状・鼻水・咳・蕁麻疹・薔薇の葉の巨大化など)
子どもだけでなく、30代、40代、50代といった幅広い年齢層で同じ症状を訴えている人が少なくありません。
北海道がんセンター 西尾正道院長:
下痢だとか、とにかく身体がだるい、それから喉が痛い、鼻血が出る。
これだけたくさんの人が同じ症状を出しているとしたら、
新たな低線量被ばくの臨床症状の一つとして、医者も認識する必要があるんじゃないかなとおもいますね。
ただ「風邪ひいたね」というような事だけでは、僕はすまされないと思っています。
「チェルノブイリ 大惨事が人々と環境に与えた影響」
この本は2009年にニューヨ-ク科学アカデミーから出版されました。
執筆したのは、かつてのソ連でゴルバチョフ元大統領の科学顧問をしていた
ベラルーシのアレクシ・ヤブロコフ博士等、3人の専門家です。
2004年までに発表された5000もの論文を分析し、
国際放射線防護委員会の公表している4000人よりも20倍以上多い
100万人もの人々が事故の影響で亡くなったと報告しています。
そのヤブロコフ博士もまた、
「鼻血とリンパ腺の腫れは相当程度の被ばくをした徴候である」と警告しています。
北海道がんセンター 西尾正道院長:
実際にチェルノブイリの健康被害っていうのは4000人ぐらいと言われていて発表されていますが、
ICRPもそうですけれども、
「原子力をどう上手に使うか」という、推進派の立場から、いろんな報告書を出している訳ですよね。
どちらが、じゃぁ、正しいの?って言った場合には、
わからないんですけれども、すごい差があるという事だけは確かですよね。
それは何なんだろう?ということですよね。
例えばICRPだって、一時は内部被ばくの委員会をつくったけど、それはもうやめちゃいました。
なぜかというと、そういう委員会だから、1年間に1度報告書が出ると、
そうしたら、真実、内部被ばくの恐ろしさをちゃんと報告されたら、原子力推進の仕事はできないんです。
実際にはそういう被害がかなり出ているという事が事実だとしたら、
やっぱり根本的に内部被ばくを考えた健康被害というものを、
考えなければいけない時期になっているというふうに思います。
ーーーースタジオ
12:25
白石:
今ご覧いただいたようにOur Planet TVでこう、
何かおかしい状態が起きているという事は、インターネットでも3月のうちから非常に話題にはなっていたんですけど、
当時は、「デマなんじゃないか?」と、
あるいは科学者のなかには「それはもう放射能とは関係ない」と、早いうちからそういうものが出回っていたために、
多くの人達がそれに対して声を上げたりとか、
具体的に「それが何か」と、そこまでたどり着けていなかったと思うんですね。
野呂さん達は、ずっと健康相談をされていたという事で、
で、こちらの方に沢山の報告の数々があるんですけれど、
ちょっと野呂さんに見ていただきたいのがですね、
私たちのところに寄せられたメールのうち、550通のプリント出来たものを分析してみました。

ここにあるの通りに、多かったのが「のどの不調」
具体的に書いてある内容というのは、「のどがイガイガする」
これは、3人に一人位の方がそういった症状を訴えていまして、
それから多かったのがやはり「鼻血」
これもやはり、20%位の方が鼻血を出していると。
で、お子さんだけじゃなくて、30代、40代、50代、60代、年代を問わず非常に多い
それから、「下痢」
それから、「倦怠感」
ということなんですが、
この症状がどういったところから出てくるかという事が全く明らかになっていない訳なんですけど、
わたしがこの資料を見た感じでは、
とにかくみなさん、ほぼ同じような事を500人の方が訴えていらっしゃるというのが
こう、毎日これを見ていて、ちょっと恐ろしい気持ちだったんですけれども、
この内容を見て野呂さんはどういうふうにお感じになりますか?
野呂:
やっぱり、チェルノブイリの普通に汚染地に住んでいる子どもたちには「よくある症状だな」というのは思いますね。
だから、あんまり不思議はないというか、
あれだけの放射能が日本中を頭の上から降ってきたわけですから、なってもおかしくないけれども、
普通のお医者さんは、そういう吸入だとか、身体の中に入り込んだ放射能の事などは
あまり、日本のお医者さんは分からないですよね。
だから、いくら普通の人が、もし、「そうじゃないかな?」と思って、異変を疑って病院に行っても、
「神経質すぎる」とか、ま、聞いてもらえない事が多くて、
そのはけ口で、やっぱり聞いてもらえそうなインターネットとか、
私たちのところに駆け込むように問い合わせしているんだと思うんですね。
病院に行って、お医者さんの診断を聞いて納得できないという時は、
やっぱり、「何かあるんじゃないのかな?」と思った方がいいのかなと思います。
今の時期はね。
白石:
ここの中にもですね、もちろん医療機関にかかっていない方も、かなり大半なんですね。
つまり、鼻血ではなかなか病院に行かないケースが、非常に大量でも行かない人が多いので、
ただ、病院に行っている方もいらっしゃるんですけれども、
ほとんどがウイルス性なんじゃないか。
下痢があまりにも激しいし、ウイルス性なんじゃないかと医師に言われながらも、
検査をすると何にも出てこないと。
そういう、結果が分からないで帰されたという方がかなり多いんですね。
野呂:
それがすごく、原爆ぶらぶら病もそうなんですが、チェルノブイリもそうなんですが、
異常が検査で出てこない、血液検査しても何の異常も出てこない。
下痢も、薬で止まらないですよね。
だから、解らないお医者さんは一生懸命抗生物質を出して、どんどん強い薬を出したりするんだけども、
放射能が原因の場合はですね、そういうのはほとんど効かないし、
検査の結果なにも異常が出てこないものなんです。
ただ、それであっても、病院には行って、受診しておいた方がいいと思いますね。
記録になりますから。
お医者さんの言っている事が、なんか「的外れだな」と思っても、
その「的外れ」である事も、あとで何かの証拠になったりするので、
それと似たような症状が起こっていたという証にもなるので、病院には行っておいた方がいいですね。
白石:
あー、なるほど。
でも逆に病院に行って嫌な思いをしている人も多いって聞いたんですよね。
野呂:
ああ、それはね、「お母さんが神経質なんだよ」とか、「気にし過ぎだ」とか「花粉症」だとか、
色々言われると思うんですけど、
これは、日本のお医者さんもこれから学んでいかなければいけない事なので、
チェルノブイリでも私たちも嫌な思いをしたんですけど、
「被ばく」っていったら、癌とか白血病とか、
そういうところにお医者さんはダーッ!って行っちゃうんですね。
でも普通に汚染されたところで住んでいる子供たちに起こっている症状というのは
こういう何でもない、というか、病名のつかないような病気をいっぱい抱えて持っているんですね。
「病気の花束」って言われていますが、
そういう事を日本から救援でいったお医者さんはほとんど普通の子どもたちを見ていないんですね。
重症の子ども達は診たりしているけれども、
でも、癌になった子どもというのは本当に氷山の一角で、
その下には無数の、こういう何げない病気を抱えた子どもたちがいっぱい居て、
疲れやすいとか、倦怠感とかね、これも甲状腺障害の特徴ですよね。
それから、目の腫れですか、
汚染のあるところで転んだ子どもは、よく、目が腫れたという話をお母さんたちから聞きますので、
紫色に腫れあがったとか、
数値の高いところの砂場で転んで、次の日にはもう目が腫れあがっていたとか、
そういう話はよく聞きます。
白石:
痣が出来たりとか、ほくろが消えたり出たりとかいう、
明らかにストレスとか、そういった体調とは関係ないような症状を訴える人も多かったり、
あとは、女性の場合は生理が来ないとか周期がおかしいとかですね、
アレルギーの方が非常に悪化するとか、
良くなっていた病気が再発するとか、そういう方も非常に多いなと感じます。
野呂:
もう一つの問題は、汚染されている食糧を食べているということですね。
国の基準が緩まって、そうして体の中に汚染されたものが入ると、抵抗力が落ちていくんですよね。
抵抗力が落ちることによってアレルギーも悪化するし、治っていた病気も出てくるし、
自分の古傷が痛みだすという人も多いですね。
ワンランク、ツーランクぐらい抵抗力が落ちますね。
だから疲れやすくなるし、無理が出来なくなってくると思います。
白石:
前回ですね、2週間ぐらい前に野呂さんにこのデータを見ていただいた時に
是非、「地域別にどうなっているのかまとめて欲しい」というふうに言われて、
私たちも、どういうところから異変が報告されているのか、地図に落としてみました。

そうしましたら、これが多く報告があったところが
やはり、東北・関東に集中していると、
これを見ると、やはり、「基本的に汚染地域に偏っている」
私たちはインターネットメディアなので、ローカルメディアで、たとえば関東ローカルとかではないので、
全国の方が見て下さっていると考えると、
やっぱり、「関連性を無視できないな」っていうことが、非常にこれを見て逆にショックを受けたというか、
「そういうことなのかなぁ」って思ってしまったんですけれども。
野呂:
本当はこういう疫学的な調査っていうのは、
政府が率先して国民の健康のためにやらなくてはいけないことなんですよね。
で、抵抗力が落ちて、たとえば福島県の伊達市の幼稚園とか保育園の子どもは、
風邪をひいても治らないで、肺炎などになって入退院を繰り返しているという話を
この間行った時に聞いたんですね。
それは本当にチェルノブイリで起こっている事だったので、
もう、ドキッ!としましてね、
やっぱり、そういう事を日本絵は絶対に起こって欲しくないと思ったのに、
ずるずるずるずると、もう、みんな汚染物を食べていて、症状が出てきている事が
すごく怖いです。
このまま何も手を打たなければですね、
チェルノブイリの子どもたちは、3年間何も手を打たなかったばっかりに、癌とかが多発した訳ですから、
やっぱり、早い対処をして欲しいなというふうに、私は思いますね。
白石:
野呂さんはチェルノブイリ事故7年後ぐらいにベラルーシとかに入られて、
実際に現地を見ていらっしゃる訳ですよね。
今、映像もお借りしているんですけれども、
ベラルーシに行かれて見てどんな様子だったんでしょうか?
野呂:
チェルノブイリでは、とにかく、「健康な子どもは居ない」ってみんなが言っていているんです。
例えば2クラスに100人いるとしたら、98人は何らかのトラブルを持っていると。
その子どもたちが、ストレスとか、何か重大な事件があって抵抗力が落ちた場合、発病すると。
だから、発病未満というか、
漢方の言葉で言ったら、「未病」という言葉があるんですけれど、
そういう、「何時異変が起こってもおかしくない子ども達」がほとんどだと言っています。
だから授業も45分じゃなくて、25分とか。
そういうふうに短縮して行われているんですね。
白石:普段の45分の授業を受ける事が出来ないような・・
野呂:疲れやすくなって。
白石:
実際そのお子さんたちの体調の異変というか不調によって、人口が流出するとか
そういったところもありますか?
野呂:
やっぱり、知識階層から出て行きましたね。
だから残っているのは、農民とか、障害をもっている方の家族とか、子だくさんとか、
そういう、ちょっと、よそで食べていけない家族ばかりが残ってしまっていますね。
白石:
今回、福島にも行ってらして、線量なども測っていらっしゃるんですけれど、
そういったのをチェルノブイリの経験と今回の起きている事というのを、両方とも見ていらっしゃるんですけれども、
今は、一番どういう事を感じられますか?
野呂:
福島の線量が高すぎますよね。
クレージーだなっていう・・・
ま、チェルノブイリ関係者はみんな言っているんですけれども、
関東のホットスポットと言われているあたりが、どっちかというとチェルノブイリの数値に近くて、


チェルノブイリでは、1マイクロシーベルトを超えるようなところには、人は住まわせていませんから、
そういうところに、ほとんど福島市とか郡山市とか二本松市とか伊達市とかね、
そういうところに人がいっぱい住まわされている事が、ちょっと、信じられない。
信じたくないですね。
自分の国で、そんな、非人道的な事が行われているという事が、理解できないです。
白石:
でも、実際そういう状態になってしまっていて、
国の基準の、いわゆる年間20ミリシーベルトというのも撤回はされていない。
「1ミリシーベルトを目指す」とは言いながらも撤回はされていない状況ですし、
それがなくても、本当に福島市とか郡山市とか二本松市とか、非常に高い線量のところで
まだまだ子供たちが元気に遊んでいるという状況が続いているんですけれど、
野呂さんの今までなさっていた保養の経験からすると、
今、何をしておくべきだと考えられますか?
野呂:
子どもはやっぱり即刻出すべきですね。
大人は経済的な理由で出られないにしても、子どもには全く関係のない事なので、
クラス単位でも1カ月位。
あと、この線量だったらしばらく返さない位の気持ちで、出していってあげないと、大変なことになると思うんですよ。
で、最終的にはベラルーシでは、海外保養もあり、
それから他にサナトリウムに行くプログラムも政府の責任で作ったし、
なるだけ放射能から切り離すという事をやっているんですね。
もう、それでも追い付かない程の数値だと思います。
そこで採れたものを食べているのでね、
立ち入り禁止の森ですよ、ベラルーシで言えば。
そういう怖くて入れないようなところに、沢山の人が住んでいて、
子どもたちもまだ、残っているわけじゃないですか。
それはもう、本当に許しがたい事だと思いますね。
白石:
これは、今、こういうふうに異変が出ているんですけれど、
必ずしも福島県内だけの問題ではなくて、
もっと広域に取り組む事なのかなとも思うんですけれども。
野呂:
関東でもですね、子どもたちを出してあげなければいけないような数値のところが沢山あります。
ベラルーシではやっぱり、0.1マイクロシーベルトを超えたところでは、
自給自足をしているので、全部を関東と同じには考えられないんですが、
そういう地域の子どもたちでもやっぱり具合が悪くなってきていますし、
実際、関東でも、みんな鼻血を出したり下痢をしたりしていますよね。
で、もう、
「鼻血と下痢が二点揃えば内部被ばくだ」って肥田先生もおっしゃっていますし、
まぁ、神経質になりすぎてもいいと思うんですね。
今私達が一番やらなければいけない事は、子どもを守る事だから、
あとで「そんなのやりすぎだったよ」って言われてもいいくらいです。
白石:
本当にいま、いろんな問題が次々起きていて、
まず、出られる人は出た方がいいし、
それから、記録をきちんと取って置くという事が大切なんだな。というふうに思いました。
野呂さんどうもありがとうございました。
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