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たねまきJ「大阪府の瓦礫受け入れについて」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)12/28

・大阪府の瓦礫の受け入れ指針について



12月28日水曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]




<参考>
東日本大震災:大阪府「100ベクレル」がれき受け入れ 
焼却ガス汚染懸念 処理拒否の市町村も

毎日新聞 2011年12月28日 大阪夕刊

東日本大震災による岩手県の災害廃棄物(がれき)について、
独自に処理基準を定めて年明けから受け入れを進める大阪府に対し、
放射性物質への懸念や不安の声が上がっている。
環境省は「99・99%除去できる」としているが、大気中への放出は避けられないとの意見もある。
一方、がれきの処理に苦しむ岩手県内の自治体は早期の受け入れを期待している。

環境省は、排ガス中の粉じんを取るバグフィルター(ろ過式集じん)装置などがある一般廃棄物の焼却施設なら、
固体化した塩化セシウムの粒子は99・99%以上除去できる
とした。
大阪府は、府内46施設のうち39施設で焼却可能としている。

山内知也・神戸大教授(放射線計測学)は
今月、府が定めた1キロ当たり100ベクレルのがれきを燃やすと仮定し、府内のある焼却施設で放出量を試算した。
その結果、セシウムを99・99%除去できたとしても、
1日120トンペースで1年間焼却を続けた場合、約44万ベクレルが大気中に放出されると評価した。
山内教授は
「周辺住民が受ける線量は低いかもしれないが、放出を完全に止めることはできず、焼却を続ければ放出量も増加する」と指摘する。

また、山内教授は、
排ガス中のセシウムがほぼすべて塩化セシウムになり、固体化するという環境省の考え方についても、
「別の化合物やイオンの状態で存在する可能性が高い。だとすればバグフィルターで本当に除去できるか分からない
と懸念する。

住民の不安も高まっている。
「生活協同組合コープ自然派ピュア大阪」(大阪府茨木市)の黒河内繁美理事は
「少量のサンプル調査では放射性物質を正確に把握できず、過小評価の恐れがある。
がれきは、汚染を広げないよう現地で処理すべき」と指摘する。

環境省が今年10月に実施した調査では、全国の市町村のうち、受け入れに前向きだったのはわずか54。
同府箕面市の担当部長は10月中旬、
市のホームページ上で「安全性が確認されるに至っていない。『受け入れはしない』と回答する」とし、
今月27日にも「基本的スタンスは変わらない。このままでは市民の理解を得られる説明ができない」と話した。

一方、大阪市の橋下徹市長は、安全性が確認できれば受け入れるよう担当部局に指示。
「大阪府市統合本部」で受け入れ場所などを検討する方針だ。
府と市は今月16日、環境省に海面埋め立てに関わる指針を作るよう申し入れている。

岩手県内で発生したがれき約476万トン(環境省調べ)のうち約100万トンを抱える陸前高田市の久保田崇副市長は
「とにかく早く処理したいが、手いっぱいの状況。このままだと終わるまで2~3年はかかる。
大阪府が受け入れてくれればありがたい」と話している。【須田桃子、日野行介】




続きを読むに番組の内容書き出しました



水野:
大阪府が発表しました、瓦礫の受け入れについての指針について伺います。
被災地の瓦礫、汚染された瓦礫をですね、どうするかという問題なんですが、
大阪府は1K当たり100ベクレルまでの瓦礫については受け入れると、
これは放射性セシウムの値ですね。
という事を発表しました。
そして、瓦礫を燃やした後に出てくる灰ですね、
この灰を管理するための基準も、国の基準よりは厳しいんですが、
1K当たり2000ベクレルという方針を盛り込んだんです。
そこで東大阪のリスナーが
「これで本当に大丈夫なんでしょうか、
これらの瓦礫を処理した灰を埋めても今後我々に何の影響も及ぼさないんでしょうか、教えて下さい」
といただきました。

小出:
私は何度もこの番組でも言ってきましたけれども、
放射能に関する限り大丈夫なんていう言葉を使ってはいけません。

水野:すみません、いつもすみません。

小出:
はい、必ず危険があるのです。
1K当たり100ベクレルだって危険なのだし、
焼却灰1kg当たり2000ベクレルを、地面に埋めるとすれば、またそれも危険です。
いったい私達が現在の時点で何を受け入れる事が出来るかという、
一人ひとりの価値判断によっていると私は思います。
しかし、大阪府が基準を決めたのは、受け入れの濃度をまず決めたのだと思いますが、
住民から見て問題なのは、放射性物質が環境に飛び出して来てしまうかどうかという、
まずその事なのです。
ですから焼却炉でかりに焼いた時に、どれだけの放射性物質が出てきてしまうのかと、
そこにまずは何よりの関門を作らなければいけない。
という事だと思います。

水野:
焼却する時に、一般の廃棄物の焼却施設でも、
特殊なフィルターをつければ大分除去されるというお話しを、小出先制おっしゃった事がありましたよね。

小出:
私はそう、ずーっと主張しています。
今減債の焼却炉で燃やすという事はやってはいけませんので、
排気系統に専用のフィルターを取り付けて、
現場で放射性物質がきちんと取れているかどうかという事を確認しない限りは
燃やしてはいけないというのが私の主張です。

水野:
環境省によるとね、そのフィルターを付けたら放射性物質は99.99%除去できる。とか言うんですけど、
そんな夢のようなフィルターがあるんやったら、それで全部の原発を覆ってくれたらいいじゃないですか。

小出:
もちろんそうですね。
ただ、原子力発電所の場合はですね、排気系統に高性能フィルターというのが付いていまして、
そのフィルターによる放射能の除去試験というのを毎年の定期検査でやることになっています。
そして、基本的には高性能フィルターが設置されているのであれば、99.99%取れると私は思います。
ですから、焼却施設にも高性能フィルターに匹敵するようなフィルター。
高性能フィルターは熱に弱いものですから、焼却炉の排気系にそのままではつかないと私は思います。
その場合にはセラミックフィルターとか、別のフィルターがありますので、
いずれにしてもそれを付けて、現場でテストをしなければいけません。
環境省等がそうなっているという、なる筈だと、そんな事でやるのではなくて、

水野:
机上の話じゃなくて本当に取れるのかどうか、99.99%。
あー、そういう、実際にそれを付けてどうなるのかという事を抜きに、受け入れの基準の数値だけ決めても

小出:ダメだと思います

水野:これは住民の方々の不安を払しょくする事はできそうにないという事になりますね

小出:そうです

水野:
もうひとつね、小出先生、これはいたし方ないから焼却は覚悟してやるしかないんだというご意見だと思うんですが、
反対論の方がたもいらっしゃる訳で、

小出:もちろん、沢山おられます。

水野:そうですね、
例えば神戸大学の山内和也先生、この番組でもお話ししていただきましたが、
試算をなさいました。
たとえ99.99%除去できたとしても、あまりにも多くの量の瓦礫を処理しなければいけないんだと。
そうすると一日に120トンのペースで計算したら、
1年間焼却を続けると、およそ44万ベクレルが大気中に放出されると。
焼却を続けるっていう事は放出量も増加するんだっていうご意見なんです。

小出:山内さんの試算44万ベクレルとおっしゃったんですか、

水野:はい

小出:
もしそうだとすればですね、
一つの焼却施設から1年間に44万ベクレルの放射性セシウム137が大気中に出て行くよということですね。
それは大気中に出れば空気に乗って流れて行って、あちこちに汚染を広げる訳ですね。
ただし、みなさんに考えて欲しいのですけれども、
福島第一原子力発電所の周辺には1平方メートル当たり何100万場くれるという汚染がすでにあるのです。

水野:1平方メートル当たり何100万ベクレル。

小出:そうです。
飯館村にしてもそうです。1平方メートル当たり何10万ベクレルという汚染があるのであって、
仮に何処かの焼却炉で焼却して1年間に44万ベクレルが空気中に出てきたとしても、
言葉が大変悪いかと思うけれども、「それがいったい何なんだ」と言いたくなってしまうのです。

水野:それくらいもう、福島近辺はものすごい

小出:モーレツに汚れています

水野:ものすごい汚れ方だという訳ですか

小出:
そうです
子どもも含めて被ばくを今しているのです。

水野:ん・・・・・・・
そこは本当に私自身も悩んで、小出先生の言葉でも受け入れにくいところなんです。
ど、どうしたらいいのか、解らないというのが私の今の答なんですね。

小出:はい

水野:
また、大阪の悩みの一つとしてこれ、灰を海へ埋め立てるという話があるそうなんですよね

小出:
埋めてはいけません。
1kg当たり8000だろうが2000だろうが海に埋めるなんていう事はやってはいけなくて、
これも私は何度もこの番組でも聞いていただいたけれども、
それはもともと東京電力の所有物なんですから、
各地の自治体が引き受けるのではなくて東京電力に返すべきものだと思います。

近藤:
あのー、先生ね、
海へ埋めるという事はおかしい、そして焼却する場合にも相当な設備がいると、
しかしですね、こういうふうに自治体が遠くからでも声を上げて引き受けるっていうことの意味がね、
それなりに、何でしょう、先生も理解は出来るわけでしょ?
つまり、福島へそのまま放っておいていいっていう訳じゃないですよね。

小出:
私はそう思うのです。

近藤:
で、東京がまず引き受けるって言ってやったんですよね。
そうすると、他に次々声が上がって入れれば問題ないんだけど、ないから大阪がやると。
こういう今の流れでしょ。
そうすると、それ自体は先生、一つの方向性としてはOKなわけですか?

小出:
東京がですね、排気系統のテストもしないまま燃やしているということに、
私は抗議したいと思っています

近藤:あぁ、そういう問題がある訳ね。

小出:
はい。ですから、
住民をきちっと守れるという事が分からないかぎりは、やってはいけない事なのであって、
東京もやってはいけないし、

近藤:
なるほど、私のところ引き受けますと言って手を上げても、
住民を守れるという前提がないとダメだという事ですね

小出:そうです。
ですから、排気系統を「現場でテストをしない限りはやってはいけない」と私は言っています。

水野:
だから放射性物質の数値だけで受け入れるのか受け入れないのか
という事を今まで論じ続けてきているところが多いんですけれども、
現場で本当に守れるのかどうか、
具体的なフィルターというものがあるわけですから、
「やるべきことはある」っていう事ですよね。

それをやるかどうかが非常に大切だというのが小出先生のご意見のようです。
どうもありがとうござました。



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