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なぜ?”早すぎる放射能漏れ” 原発揺るがす「地震で破損」12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)

2011年12月28日夜の9時から
テレビ朝日は「報道ステーションSP」メルトダウン5日間の真実
TBSテレビは「たけしのガチバトル!」原発推進派と反対派の討論
山本太郎さんに武田邦彦先生、出演者の顔触れが良い。
そして、10時55分からはNHKで「追跡真相ファイル」低線量被ばく、揺らぐ国際基準と、
3社の局が時間をぶっつけて原発問題の番組を放送した。

そのなかで、報道ステーションSPは
今回の福島第一原子力発電所は津波の前に、地震で配管が壊れていた可能性について
とても丁寧に詳しく検証していて、
今まで大手メディアがどこも報じなかった、津波では無く地震で原発が壊れていた可能性があることを
初めて一般の電波で放送した番組でした。

後藤政志氏、田中三彦氏、菊池洋一氏はじめ、
当日の作業員の方々の証言やアメリカのGEの元設計者の方、スウェーデンの観測者など、
事こまかな内容でした。

動画にUPして下さった方がいらしゃいましたので、
番組の内容を文字起こししました。

見逃した方も、一度見た方も、是非もう一度ご覧ください。






20111228 メルトダウン5日間の真実(1) 投稿者 PMG5

古館伊知郎
長野智子
ナレーション 役所宏司


古舘:
押し詰まってですね、政権がごたごたになっていますね
この押し迫ったところでごまかして宿題をやっていこうっていうようなですね、
「なんだろう?」という・・
誰に向かって政治をやっていのかっていう事で、
今日やるのはですね、原発について2時間やります


これは、東電、政府、
どうもいろんなところでごまかしているんじゃないかと、原発に関して。
そういう、疑念がぬぐえないんですね。

例えば想定外の津波によって、「全交流電源喪失」。
ここが始まりなんだという捉え方があるんですが、
その津波が来る前の、地震の段階で一部原発が壊れているんじゃないか
そういう捉え方もかなり強くありまして、
我々はそういう見方を、正直しています。

だとすればですね、
これ、原発を海外に輸出していいのか?

そもそも、この日本国内のそのほかの原発。
地震に対する備えが出来ていないんじゃないか。

いろんなことが連想されてくる訳ですね。

長野:
はい。
これ、古館さん、そもそも、なんですけれども、
日本の原発って、美浜原発、あるいは浜岡原発
以前から配管のひび割れって報告されているんですね。

ところが同じように老朽化した福島第一原発、
今回ですね、地震による配管断裂、全く東電が触れない
これは大変違和感があると思うんですよね。


古舘:
中間報告書が東電から出ましたけれども、
どう考えてもおかしいですね。
じゃ、やりましょうか

長野:やりましょう


続きを読むに番組内容書き出しました




3.11福島原発で何が・・・
当事者語る”涙”と”死の覚悟”


長野:
あの日・・9か月前になります
あの時福島第一原発で何があったのか
まずは3月11日、地震の直後から振り返ってみたいと思います。


VTR---

ー3日前に撮影された福島第一原子力発電所
 この映像に重ねる思いは人それぞれだろう

3月11日の事故当日に、その渦中に身を置いていた東京電力の職員が語った。

201211.jpg

東京電力福島第一原子力発電所 吉澤厚文ユニット所長(当時)
わたしはですね、最初の一週間はほとんど眠ったっていう記憶がないんですね
とにかく、やることがいっぱいあったし、状況もどんどん変わってるし、
そういう中で、もう、目まぐるしくあっという間に過ぎちゃったっていうのが一週間だと思います。


ー吉澤厚文氏、福島第一原発では、あの吉田所長とともに現場の指揮にあたっていた。


2011年3月11日

ー三陸沖を中心とするマグニチュード9.0の地震。
 激しい揺れの中、気がかりなのは運転中の原子炉だった。


吉澤厚文:
これだけ大きな地震でしたから、多分プラントは止まっているだろうなと思いましたけど、
無事に止まっている事を早く確認しなければという思いがありました

ー原子炉全てが停止したとすぐに確認が取れた。しかし、安堵はつかの間だった
 49分後、高さ13メートルの巨大津波が第一原発を襲う

吉澤厚文:
電源が無くなってですね、パラメーター(計器のデータ)が見えないっていう状況ですから、
これはもう、本当に大変なことになっているという感じがして、
私自身本当に背筋が、こう、スーッと寒くなる感じがしましたですね。


ー全ての電源を失い、制御できなくなった原子炉は暴走、不安は現実のものとなった。
 1号機2号機3号機はいずれも3日以内という速さでメルトダウン。
 核燃料が高温になりすぎて溶け落ちたのだ。
 
 それだけではない。
 地震発生翌日には1号機の建屋が水素爆発。
 さらに3号機4号機と、立て続けに爆発が起きた。
 
 現場はまさに戦場だった。


吉澤厚文:
これは本当に最後かもしれないなという気持ちはありましたし、
実際に免震棟に残ってた、作業していた人達も 
ある意味そういう気持ちは何処かにかならずあったんじゃないかなという気がします。

私は免震棟の中で、何人も家族とようやく電話が通じてですね、
泣いている人を・・涙を流している人を見ましたね。
ようやく家族と話が出来たんだなと、おもいました。


スタジオーーー

古舘:
というふうに、多くの方が津波が来た。すべたがダメになった。
そういう事なんじゃないかって捉えていらっしゃる方が多いんじゃないですかね。

長野:そうですね

古舘:
ところが、違うというふうな見方もある訳でして
あの、震災当日の第一原発の中央制御室はですね、
電源がない訳ですから真っ暗でした。
ちょっと、同じように照明をおとしてもらえますか?スタジオ内。
完全真っ暗っていう訳じゃないんですが、現実この中央制御室は真っ暗やみの中で
手探り状態で人々は作業をしていた。
ホワイトボードが中央制御室にありまして、
そこにですね、作業員の方々がメモしたやつ、これを再現しています。

2012111.jpg

我々が注目したのはここなんですね。

2012112.jpg

震災当日の夕方、早くも17時50分のことなんですが、、
これは専門用語でわからないんですがとりあえず読んでみます。

IC組撤収。放射線モニタ指示上昇のため
そして、外側のエアロック入ったところでOS

良く分かりません。
これを訳しますとですね、

つまりは、この夕方の早くも5時50分段階で、
1号機の建屋入り口付近が大変な高放射線量、急上昇したと、いうメモだという事なんですね。

なぜ?”早すぎる放射能漏れ”
原発揺るがす「地震で破損」


実はこのメモをとっかかりにいたしまして、
津波前の地震段階で1号機のどこかが壊れていたのではないか、という事を番組では追及しました。


ーーーVTR

ー今月2日に提出された東京電力の事故調査の報告書
 およそ600ページにわたる文面の多くが津波被害の説明に割かれていた。
 地震による施設の破損にはほとんど触れられていない。
 
2012113.jpg

東京電力の会見
地震による損傷は、えー、無いというふうにわたくしどもとしては考えている、ということでございます。

ー事故の原因は地震ではなく、想定外の津波だったと、東京電力は説明する。
 地震であっても津波であっても大した差はない。そう考える方もいるかもしれない。
 しかし、もし原因が地震だったら、
 日本の原発そのものの根幹を揺るがしかねないのだ

 史上最悪の規模となった原発事故に巨大地震は本当に無関係なのか、

福島県会津若松
 
 今月半ば、古館伊知郎は福島県内の仮設住宅を尋ねた。

古舘:はじめまして古館でございます。

ー原発作業員、木下聰さん(64)
 3月11日1号機の内部で電気設備工として働いていた。

古舘:
原子炉建屋はものすごい大きさなんですが、想像がつかない位に。
どのあたりにいらっしゃったんですか?

2012114.jpg

木下聰:
えっとね、天井部分まで開口部があるんです。
下から、1階から4階につり物の作業をしてました

ー激しい揺れに見まわれたのは原子炉建屋の一階にいた時、
 炉心からわずか10mほどの距離だった。

2012115.jpg

木下聰:
最初は近くの壁に, 両手でこう、支えていたんですけれども、
それがもうダメで、四つんばえで、それ位揺れがすごかったです。
建物全体が、こう、なんか、地鳴りみたいなそういう感じで

古舘:地震がおさまるまで建屋内で四つんばえみたいな感じだったんですか?

木下聰:
いや、這いつくばりながら、あの、二重ロックをしている通路があるんですね、二重ロックの。
そこまで行って、仲間が来るまで待っているうちに、
他の設備のものが落っこちたりしたもんで

古舘:
どういう物が、その、設備が落ちるって、

木下聰:
天井に、いろいろね、ケーブルとか、そういうものを通す配管とか、いろんなものがあるんですよね。
そういうものが天井からやっぱりドサッ!っとやっぱり、
もう、埃でもう、本当に全然見えなかったですよ、落こった後。
それで、落ちているのを気にしている暇もなにもないしね。


ー4階の使用済み燃料を保管するプールでも異変が起きていた
 同僚が目撃していたという。

121115.jpg

木下聰:
なんかね、プールの水だと思うんだけど、
「水があふれてきた」とは言ってた。

古舘:
燃料プールの?

木下聰:
そうです。
あれも、横に揺れるとやっぱりバケツ揺らすのと同じで、出ますんでね。

ー40年に渡り、原発で働いてきた木下さん、目にしたのはかつてない惨状だった。
 さらに複数の作業員に地震発生時について話を聞いた。

1号機内にいた作業員
表に出た瞬間1号機のタービン建屋の壁が落ちてきて、50センチ角ぐらいの大きさ

3号機タービン建屋にいた作業員
2階の天井のクレーンが1階に落こっていた。


ー原子炉がある建屋も無傷ではなかった。

3号機にいた作業員
原子炉建屋では4階から1階に下りる途中、コンクリートの塊が落ちていた。
タービン建屋に入ると太さ30センチの配管が4~5mに渡って落下していた。

ー政府や東京電力の報告書には無い、地震による被害の数々
 原子炉の中枢は本当に地震で壊れる事はなかったのか?
 答えを導く手がかりになるものがある。
 原発内部の中央制御室にあったホワイトボードだ。
 中央制御室とは原子炉の全てを管理する、まさに原発の心臓部。

121116.jpg

ー今回特別に訓練用の中央制御室で、地震、そして津波に襲われた瞬間を再現した。

14:31~再現VTR

ー午後2時46分、地震により鉄塔が倒れるなどして、外部からの電源が途絶えた。
 消えた照明が再び点灯。
 電源が非常用のディーゼル発電機に切り替わった。
 そしてその後、津波が襲う。
 電気系統は浸水し、全ての電源を失った。

 事故後に撮られた中央制御室(事故後の1.2号機共通の中央制御室)

121117.jpg

121118.jpg

 ホワイトボードから伝わる当時の緊迫した状況
 電源の無い中で原子炉を冷やし続けなければならない。
 マニュアルにも想定されていない事態。
 意思疎通を図るためホワイトボードに状況を書き込んでいった。

 計測用の電源が落ちました。 原子炉の水位が分かりません。
 炉心冷却装置注水できません。

 有効な手立てがないまま時刻は午後5時を回った。
 
 この時1号機で唯一残っていたのは、ICと呼ばれる非常用冷却装置
 運転員たちは状態を確認するため、原子炉建屋へと向かった。
 メルトダウンの回避には欠かせない命綱だった。
 
 しかし、ホワイトボードには次のように書かれていた。
 午後5時50分、IC組撤収。放射線モニタ指示上昇のため
 外側のエアロック入ったところでオーバースケール(OS)

 
 1号機の原子炉建屋の入り口で放射線量が予想以上に高くなり
 オーバースケール、計器の針が振り切れたのだ。
 
 運転員たちは引き帰さざるを得なかった。

 全ての電源を失ったのが午後3時37分
 それからわずか2時間、 メルトダウンが始まったとされる時刻にもなっていない
 
121119.jpg

 放射性物質が外に漏れ出すには早すぎる時間。
 いったい、何が起こっていたのか。
  
 この謎に対し地震での原発内部の破損をしていると指摘する声がある。
 元東芝の原発設計者、後藤政志さん

121120.jpg


元東芝・原発設計者 後藤政志氏:
津波では建物が壊れる可能性は少ないので、
もし、どこかが漏れたとすると、地震でどこかが切れてですね、
それによって漏えいした可能性が否定できないんじゃないかと、

121121.jpg

ー津波が敷地内に押し寄せた
 しかし、原子炉建屋本体は二重扉になっていたため、直接津波が入りこんではいない
 短時間で放射線量が上昇した理由は、地震で配管などが破損したからではないか。というのだ。

後藤政志:
そうじゃなくて地震そのものがあるというのは、どこのプラントでもあり得るんだから、
それを安全性を証明するなんて・・・・・・

ー現在後藤さんを中心として、元原発設計者や大学教授が集まり独自に事故原因を追及している。

121122.jpg

元パブコック日立 4号機を設計 田中三彦氏:
重要な反論がないよね、地震に対するね。重要な配管破損に対して。

地震による破損について後藤さん達が疑うもう一つの理由、
 それは今回の巨大地震の特徴にあった。

 覚えているだろうか、あの日、強い揺れが長時間続いた事を。
 
 第一原発周辺のいわき市では、震度4以上の揺れを190秒もの間記録した。
 阪神大震災や中越地震に比べ揺れた時間が3倍から7倍にもなる異例の長さだ。

121123.jpg

Q:設計上想定されていた揺れの長さですか?

後藤政志:
ううん、全然。考えてもいない。
本震でこう、いくじゃないですか、で、ぐーっっと変形してちょっと半分壊れたけど、もってますと、まだ。
ところがこれにまた追い打ちが来る訳でしょ?余震が。
これは・・・心配です。
だから、今までの(耐震)基準でやっていいのかどうか、
 

ー想定外の長い揺れ、そして頻発する余震が原子炉の配管を破損。
 そこから放射性物質が漏れ、午後5時50分の高い値につながったというのだ。


実は早い時間に放射性物質が漏れ出していた可能性に海外も注目している
10月、世界有数の科学誌ネイチャーで、ある論文が紹介された。

「原子炉が地震によって破損した可能性を示すものとなるだろう」

その根拠は、第一原発からキセノン(Xenon-133)と呼ばれる物質が漏れ出した時間
キセノンとは核分裂が起きた時に発生するガス。
原子炉に損傷があった場合いち早く大気中に漏れ出す。


121125.jpg

3月22日には福島のキセノンが北欧スウェーデンにまで届いていた。
距離にしておよそ8000キロ
提出したのは、スウェーデン防衛研究所
核による事故や実験を監視するため、大気中の放射性物質を計測している。

121126.jpg

スウェーデン防衛研究所 研究員:
これが大気中のキセノンを検出するための機械です
計測の結果としてこちらに様々な波形が表示され、キセノンから出る放射線量を知ることが出来ます。

121127.jpg

これは検出されたキセノンの量だ
3月22日を境にその値が急上昇。
普段に比べ1000倍の量を示した。

ここスウェーデンだけではない、
世界80カ所を超える観測所でも、同じような高い値が検出された。

日本の原発でいったい何が起こっているのか、
ノルウエーの研究者 アンドレアス・ストール博士は、
世界中の観測データをかき集め分析を行った。


121128.jpg

ノルウエーの研究者 アンドレアス・ストール博士:
観測データはここにほとんどのものが揃っていると思います。

121129.jpg

これは各地で観測した値と気流の流れを計測しキセノンの流れを映像化したもの。
色が濃いほど濃度が高い事を示している
世界中に広まったキセノンの量はチェルノブイリ事故の2倍以上。

121130.jpg

キセノンの流れをさかのぼっていくと漏れ始めた時刻が分かる
多少の誤差はあるものの、あのホワイトボードに書かれていた午後5時50分に近づいた。

ノルウエーの研究者 アンドレアス・ストール博士:
おそらく建物が地震で破壊されていたのでしょう。
でなければこんなに早く漏れる訳がありません。



ホワイトボード、そして、キセノンが示す可能性。
もし、地震により原発の中枢部破損があったとすれば、どんな事が起きるのか。
後藤さんらは長時間の揺れや、異常に上昇した圧力などのデータをもとに、ある仮説を立てた。

24:30(動画で説明されています)

炉心につながる配管に地震で小さな亀裂が走ると
その時衝撃波が発生するという。
炉心から70気圧という高圧の冷却水が吹きだすからだ。
すると、ドーナツ型の圧力抑制室と呼ばれるタンクへ格納容器内の気体が一気に押し出され、
圧力抑制室に蓄えられていた水は巨大な泡により押し上げられる。
構造物は激しく揺れる。
これに地震の揺れが重なると、設計上想定外の振動となる。
場合によって、配管はさらに破損する。
その結果格納容器の圧力と温度は徐々に上昇、
短時間で設計上の限度を超え、危険な状況に陥ったというシナリオだ。

後藤政志:
周りの状態を全部見ていくと、本当にそれだけかというのは極めて怪しい。
(事故の)背景に地震によって損傷したり、あるいは機能を失ったりしたものがないかと
そういう心配をしている訳ですね。


アメリカ カリフォルニア州

地震による損傷を疑う声は、原発の本場アメリカからもあがっている。
設計に携わった人物が1号機の問題を指摘した。

これは建設当時の福島第一原発を撮影した映像「福島の原子力」(
福島第一原発を造る工事の様子の映画です。ネットで見る事が出来ます

この1号機はマークⅠと呼ばれる原子炉。
アメリカのGE社が1960年代に設計した。
同じタイプの原子炉についてはアメリカ国内で数々の欠陥が指摘されてきた。
アメリカにいる関係者を尋ねた。

121131.jpg

1号機の設計に従事・元GEエンジニア デール・ブラインデンボー氏:
マグニチュード9.0を超える地震は設計上原発が耐えられる規模を超えています
パイプ(配管)のどれかが破損していた可能性があります。


デール・ブラインデンボー氏。GE社の元エンジニアだ。
1号機の設計にもかかわり、運転責任者も務めた。

デール・ブラインデンボー氏:
求められる耐震性、つまり地震の大きさのことですが、それぞれの地域で違うのです。
アメリカでは日本ほど地震の経験度合いが多くありません。
私の理解では(1号機は)マグニチュード7か、7.5の地震を想定して設計していると思います。

※デール・ブラインデンボー氏マークⅠの危険度について語った番組「原発クライシス」
番組内容を書き出してあります。→原子力発電所。原子炉の構造自体が不安(内容書き出し)

GE社に勤めていた日本人も別の視点から地震への不安を訴えている。

121132.jpg

元GE社員 菊池洋一氏:
配管がやられているだろうなと思うよね、僕は。
配管のこういうところはヒビの入りやすいところなんだ。


菊池洋一さん、1980年までGE社の社員だった。
現場管理者として原発施設の建設にも携わった。
その菊池さんが現場で感じたもの。
それは設計通りの強度が確保されていない可能性だ。


菊池洋一:
配管の下を溶接する時にね、見えないんだよ溶接する場所が
だから、歯医者さんの鏡のでっかいやつをね、靴べらの先に付けたようなものでね
溶接するパイプの下に入れて、それで、それを見ながら、その鏡を見ながら溶接するの。
だから、ろくな溶接出来んがね。
言ってるんだもの、溶接した連中が「検査は通ると思うけどよ」って
「俺、自信ねえ」なんて言ってるんだからさ、

日本では原発の機器を振動台で揺らし、強度を測る実験が行われていた
ただし実施されたのは1982年以降。
1号機のような古いタイプの原子炉については実験は行われていない。

原発を襲った地震。
そして津波。

かりに地震の揺れが今回の事故に関係していた場合、
電力会社に及ぶ影響は計り知れないという。

後藤政志:
その可能性(地震で壊れた)があるとすると、途端に今ある他のプラントに全部波及する訳です。
耐震上の問題が問題になってきちゃう。
もう一度再設計、設計し直すんですからね。
それは大変な作業になる。あるいは補強もいるかもしれない。

原発の耐震設計は当然見直しとなり、
日本中の原発が長時間ストップする事態に陥るのだ。

東京電力は地震による原発中枢部の破損を否定してきた。
根拠の一つがこのグラフだ。

121133.jpg

地震から津波までの間原子炉内の圧力は地震後にいったん下がったものの、運転員の操作により安定を保つ。
もし地震で炉心近くの配管に穴が開いたとしたら、
蒸気などが大量に漏れ出し、圧力はもっと下がっていった筈だというのだ。

ところが、今月国が発表したデータ。
配管に穴が開いた状態だと、圧力がどうなるのかをコンピューター上で再現

121134.jpg

その結果、少し穴が開いたとしても、圧力は下がり続けず、
東電が発表した実際のデータとほぼ一致した。

121135.jpg

つまり、東電が地震の影響はなかったという根拠の一つが否定されたのだ。

震災当日社長の清水に代わり現場を指揮した東京電力の小森常務に改めて聞いた。
地震で壊れてはいなかったのか?

121136.jpg



東京電力 小森明生常務
地震そのものも、地震観測の波も、発電所では採取していますので
それが設備的にどういう影響を与えるかと、ま、これは解析による訳ですけれども、
そんなに大きく安全上の重要な物がですね、破損するようなレベルで大きく損壊してしまうと、
ま、そういう事は無かったと

Q:今の時点では、ということですか?

小森明生:
ま、今後の調査で、現場の所見であるとかそういった事がまた入ってくれば、
ちゃんとした評価をしていくという事になります。


一方、政府の事故調査委員会、委員の一人はこう指摘する。


121137.jpg

政府事故調査・検証委 吉岡斉委員:
地震の影響というのは徹底的に調べるべきですね。
老朽化した配管とか、あるいはマークⅠ型という、そういうものの設計とか、
そういうところに根本的な問題があるという事に、
もし、地震が影響しているとすればそう考えなければいけないと、
だから事態は遥かに深刻になるわけです。
しかしそれが、やはり何年か後になるでしょうけれど、
(原子炉の中を)見てみなければ、分からないいという事ですね。

ーースタジオ


長野:
もし本当ににこの可能性があるとしたならば、今、ストレステストというのが行われていますが、
そもそもそれ以前の問題だし、
老朽化した原発も沢山ありますから、まだまだ。
その再稼働についても本当に大きな課題ですよね。

古舘:
そうですね、
ストレステストというと北海道の泊原発、そして青森のですね、東通、それから福井の敦賀。
今日新聞に小さく載っていましたけれど、
それがストレステスト評価の第一次ですけれども、
それを、保安院に出したという事なんですね。

ある意味着々と、その再稼働に向けての動きがあるという事を照らし合わせると、恐ろしくなりますね
改めてね。


長野:
そうですよね。
実はですね、政府の事故調査検証委員がおとといなんですが、中間報告を出しました。
その中で、この地震の破損に関する部分をちょっと抜き出したんですが、

まず、1号機の非常用冷却装置の配管について
これについては「地震では破損はなかった」とはっきりと否定しています。

ただ、その他の重要な設備についても破損はなかったと東電は言っているんですね、
その解析結果について、政府の事故調査委員会はこう言っています。
「詳細を直接確認することは困難であり」
これつまり中を見る事が出来ないということですよね、
「東電の解析結果はあくまで推定内容であることに留意する必要がある」
ま、つまり、地震による損傷の可能性を、他の設備については否定していません。

古舘:ま、ぶっちゃけていうと良く分かんないねっていう部分のところに入るんですよね。

長野:まぁそうですね、はい。


34:28

古舘:
ま、あのー、さっきVTRでもありましたけれども、
1号機に関する唯一残っていた非常用冷却系があって、
ま、それが動いているから、なんとか炉を冷やしていると思ったところが、
結果的には吉田所長をはじめ現場も含めて東電本店中枢も含めてですね、
5時間半それが動いていなかったっていうのを後で知るわけですよね、我々も含めて。
実はもう自動的に弁が閉じちゃって、冷却が機能していなかったという事が分かりました。
全てが後手後手なんですよね。

長野:そうですね

古舘:
で、これからですね、問題点のもう一つ重要なところ、排気について。
格納容器が爆発したら困る。
とにかく放射性物質も同時に外に出てしまうけれども、ベントをしなければいけないという事に関して、
これもこれからご覧いただきますけれども、
どうも、ベントという想定自体がなかったと言っていいんじゃないか、
あるいはこういう事が起きてベントしなくちゃという時に、実際の動き方を訓練してないから、
結果として最前線で作業する方の犠牲を強いるという形になっていないかという、
これ、重要な問題点だと思います。
これからご覧いただくのはですね、政府・東電の発表、
そして、専門家の考察を元にですね、そのベント手前からの1号機の模様を再現しております。

35:55


ーーーーーーーーー

番組はまだまだ続きますが、

なぜ?”早すぎる放射能漏れ”原発揺るがす「地震で破損」

の部分が終わりましたので、書き出しはここまでにします。




続きを書き出しました ↓
1号機「ベント」で建屋爆発 ”水素が逆流”致命的欠陥12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)


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コメント

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No title

お正月から書き起こしありがとうございます!
映像で見るよりも、文字の方が素早く情報が得られてありがたいです。
今年も応援しております。よろしくおねがいします^^

津波の記録に疑問がある。

気象庁の3.11の津波の記録が以下です。

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/2011_03_11_tohoku/tsunami_jp.pdf

これをみると、もしも計測値が正しいとすると、
最も津波が高かったのは、福島県の相馬地区が9.3m。
宮城県、岩手県が8.5m前後。

報道からの印象では宮城、岩手の方が津波は高かったように思うのですが、
福島原発のところが一番津波が高かったと言いたいのだろうか?と、邪推してしまいます。
それに、原発を襲った津波は、そもそも高さ14メートルではなく、それは防波堤に当ったときに高く上がっただけ。
しかも、当時の様子を航空写真で見ると、津波が内陸に与えた被害は、福島第一の近辺は、宮城や岩手とは比べ物にならないほど、小さい。


●地震で、外部から電力を供給している鉄塔や、プラントの配管や配線が壊れたりすれば、
原発の輸出の信頼性にも影響するので、地震による破断を原子力資料情報室から、何度も指摘されてからの東電は、
「非常用冷却器の操作が悪かった」と、現場の作業員のせいにしたかったようですね。

とにかく、地震じゃなくて、「津波で電源がなくなったからだ」と。

「電源さえあれば、たとえ配管が壊れても、計器類から状況が把握できたから、いろいろと対処は出来て、冷却できて、爆発をさせずに済んだはずだ」と
言いたいようです。

この「へ理屈」は、東電は、今後の裁判でも主張すると思います。

No title

いつも有益な情報をありがとうございます。感謝しています。

ありがとうございます。

書き起こし本当にご苦労様でした、そしていつも拝見させて頂いています。ありがとうございます。
見逃したため、大変有難いです!

誰か教えて!!!(>_<)

きーこちゃん、いつもありがとう!
この「20111228 メルトダウン5日間の真実」なんだけど
その1と、その2しか見れません(>_<)

その3以降が見たいんだけど
どうすれば見れますか?

スピーディの情報隠しの問題?
現地で測量していた白い防護服の男?
のその後が是非見たいのです
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