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01.02
Mon
福島第一原発1号機はベント成功後まもなく建屋が水素爆発した

ベントを成功させるまでの現場~何故建屋が爆発したのか?
ベントの仕組みを詳しく解説。
そして、ベントの配管に大きな問題がある事が分かりました。
福島第一原発1号機と同じように、今後ベントをした際に建屋が吹き飛ぶかもしれない原発は
下記のように日本中にあることが判明しました。

121168.jpg

長野智子:
そもそも安全神話で、「ベントをする筈がない」という前提に立って作られているとしか思えない状態なんです
これはストレステスト以前の問題ということになりますね。

古舘伊知郎:
この安全神話という言葉が、本当に今言われますけれども、何が安全神話で守られていたかって言ったら、
あえて言いますけれども、、
利権既得権がある原子力村が安全に守られる。




なぜ?”早すぎる放射能漏れ” 原発揺るがす「地震で破損」12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)
の続きです。






20111228 メルトダウン5日間の真実(1) 投稿者 PMG5



20111228 メルトダウン5日間の真実(2) 投稿者 PMG5
古館伊知郎
長野智子
ナレーション 役所宏司



34:28

古舘:
ま、あのー、さっきVTRでもありましたけれども、
1号機に関する唯一残っていた非常用冷却系があって、
ま、それが動いているから、なんとか炉を冷やしていると思ったところが、
結果的には吉田所長をはじめ現場も含めて東電本店中枢も含めてですね、
5時間半それが動いていなかったっていうのを後で知るわけですよね、我々も含めて。
実はもう自動的に弁が閉じちゃって、冷却が機能していなかったという事が分かりました。
全てが後手後手なんですよね。

長野:そうですね

古舘:
で、これからですね、問題点のもう一つ重要なところ、排気について。
格納容器が爆発したら困る。
とにかく放射性物質も同時に外に出てしまうけれども、ベントをしなければいけないという事に関して、
これもこれからご覧いただきますけれども、
どうも、ベントという想定自体がなかったと言っていいんじゃないか、
あるいはこういう事が起きてベントしなくちゃという時に、実際の動き方を訓練してないから、
結果として最前線で作業する方の犠牲を強いるという形になっていないかという、
これ、重要な問題点だと思います。
これからご覧いただくのはですね、政府・東電の発表、
そして、専門家の考察を元にですね、そのベント手前からの1号機の模様を再現しております。



続きを読むに続く




35:55

ベント決死隊を再現
”暗闇””放射能”作業は難航


古舘
311の次の日、3月12日朝9時1号機の原子炉内です、
燃料はすでに完全に溶けていて、この圧力容器の底の部分を破って、格納容器の下へと流れ落ちています。
さらに、格納容器の下はコンクリートです
溶けた燃料がコンクリートを侵食しています。
圧力容器の水はほとんど蒸発。
それを包み込む、このフラスコ型の格納容器の中にも水蒸気は充満していました。
そしてその水蒸気と溶け行く燃料が化学反応を起こして水素が発生。
この時、格納容器の圧力は設定温度の1.5倍にもなっていました。

このままだと格納容器が爆発してしまう、一刻も早く圧力を下げなくてはいけない

私のこの足元にある巨大な圧力抑制プール

121138.jpg

ここから、水蒸気と水素を建屋の中から外にある排気塔に向けて逃がさなくてはいけない。
この時同時に放射性物質も外に出てしまいます。
いわゆるベント。非常手段です。

じゃあどうするのか、
2カ所あるバルブを開けなくてはいけない
通常ですとスイッチ一つでこのバルブは開くものの、全電源喪失です。

121139.jpg

実際に人間の手作業でやらなくてはいけない
まず、一つ目のバルブを開けるためにはこの階段を上がっていきます

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じゃぁいったい誰がやるのか、周囲はモヤっている。
高い放射線量、死ぬかもしれない。
40代から50代の作業員の方6人が手を上げました。
その方々は防護服の上からこの耐火服を着用。重いボンベを背負います。
もちろん顔はマスクをかぶります。
この階段を上がっていきます。12日の朝9時4分です。

あたりは真っ暗です。二人ひと組で上がりました。
懐中電灯の明かりだけが頼りです
バルブが見えてきました。
実際にはこのバルブを反時計回りに数十回回します。

121141.jpg

バルブは開ける事が出来ました。

二つ目のバルブを開けます。
9時24分、地下一階の圧力抑制プール前方30mのあのバルブ開けなくてはベントは成立しません。

121142.jpg

手にはサーベイメーターをもってこの作業用通路を、なんとかバルブを開けるために突き進みます。
しかしここで手元のサーベイメータの針が振り切れてしまいました。
非常に高い放射線量、これ以上前に進むことはできません。
結局、手作業でハンドルを回して弁を開けるという、この試みは断念せざるを得なくなりました。

この後、試みは試行錯誤を繰り返します。
しかし、この弁は実は外側から中の弁に向かって
空気圧をあてることによって弁が開くというところがありました。
そこで、最終的には発電所構内でコンブレッサーを発見した。
なんと、そのコンプレッサ-を建屋の外側から配管に向けて接続し、
外側から中の弁に向かって強烈な圧縮空気をあててみた。すると、弁は開きました。
午後2時半、ベント成功です。

しかし、その一時間後、3時36分
この建屋は爆発します。
何故ベントをしたのに水素爆発をしたのでしょうか。


格納容器の耐圧実験
米 ニューメキシコ州

ナレーション(役所広司):
アメリカニューメキシコ州の砂漠で行われた格納容器の耐圧実験
コンクリートと鉄板で出来た構造物に水を注入し内部の圧力を高めていった。

121143.jpg

別の角度からの映像
容器内の圧力を上げていくとコンクリートが避ける不気味な音が

121144.jpg

実際の格納容器が爆発すれば、まき散らされるのは大量の放射性物質だ。

あの日、3月11日
最初にその危機に直面したのは1号機だった。
格納容器の設定圧力はおよそ4.8気圧
それが11日の深夜に6気圧となり(Pm11:50)、設計圧力を超えた。

原子力安全委員 斑目春樹委員長:
最後のとりでは格納容器で、いわゆる格納容器も壊れてしまったらあとは収拾がつかない。
どうしようもない、ベント以外の炉を救う道はない。

ナレーション:
格納容器内の蒸気を抜くベント
東京電力がベントを行いたいと政府に申し出たのは、日付が変わった3月12日の午前1時半
しかし、そこから誤算が始まった。

121145.jpg

寺田学 総理補佐官(当時):
政府として(ベントを)了解をしているんです
ただ、了解した後からどれくらい待ってもベントが始まったという話がないので
なんでベントがされないんだ。という事を非常に政府は不安に思っていたし、
なんでなんだという事を東電側に問い合わせをしていたというのはあります。

ナレーション:
実行されないベント
その一方で格納容器内の圧力は午前2時半には8気圧を超え設計圧力の2倍に迫ろうとしていた。
このままではいつ爆発してもおかしくない

寺田学 総理補佐官(当時):
大量被ばくに至るのではないかとか、そういうことの心配を本当にしていたというのが
当時の夜中の状況です。

ナレーション:
ベントは電源があれば中央制御室のスイッチをひねるだけで簡単にできる。
しかし、全ての電源を失った状態は想定外だった。

当時中央制御室では図面を広げバルブの位置の確認が行われた
手作業でバルブを開く方法はマニュアルにない。
訓練もしていなかった



121146.jpg

東京電力 小森明生常務:
ベント操作をですね手動でやるという事は普通にやる操作ではございませんのでやったことはないと思います。
どれくらいの角度で開ければいいのかですね、
準備するためにはそれなりの時間は必要だと思います。

格納容器爆発の危険 ベント決死隊建屋へ

ナレーション:
午前5時、中央制御室の線量は急上昇し、普段の1000倍に到達。
全面マスクと防護服の着用が指示された。
ベントは大幅に遅れていた。
これに業を煮やしたのは総理大臣菅だった。

菅直人総理大臣(当時):
現地で、現地の東電の責任者ときちっと話しをして、えー、状況を把握したい。

ナレーション:
総理大臣が原発に行く必要はない
反対論は官邸内にもあったが、議論の末、菅は福島第一原発に向かった。

121147.jpg


午前7時11分、現場に到着すると所長の吉田と向き合った。

菅直人総理大臣(当時):
吉田所長と初めて会ったんですけれども、「ベントをやっぱりやって下さい」と言ったら、
「じゃぁこういう形で」、図面を広げてですね、ベントはこうなっているっていうような、

寺田学 総理補佐官(当時):
「1時間待ってくれ」って・・というか、
「人海戦術で、手動でベントするかどうかを1時間後までに判断したい」
という言い方をしていましたね

ナレーション:
説明を始めた吉田に菅はベントを強く迫った。
「いいいからベントをやれ」「電動でも手動でも良いからとにかく早くやってくれ」
吉田は答えた。
「決死隊を作ってでもやります」


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当時福島第一原発にいた東京電力 吉澤厚文ユニット所長:
当時現場の線量は、もう、数100ミリシーベルト/時というレベルですから、
今、1ミリシーベルト/年でどうしようかっていう議論がされている中でですね、
その数100倍の線量を1時間で浴びるというような現場です。
そこに行って実際に作業するっていう事は、
我々自身もそんなに経験をしているようなものではありませんし、
これこそ本当に決死の覚悟がないといけない場所だと、いうふうに思います。

ナレーション:
原子炉建屋内の現場にだれが行くのか人選が始まった。
「若い人には行かせられない、俺が行く」
年配の運転員が次々と手を上げた。
決死隊はベテラン6人。
防護服の上に万一に備えて耐火服、そして10キロ以上あるボンベを背負った。

吉澤厚文ユニット所長:
真っ暗ですから、マスクごしにですね僅かに見える光を頼りに現場に行くのですね
それにまた余震がきたりなんかしている訳ですから

ナレーション:
午前9時4分(3月12日)
第一班の決死隊二人が蒸気が立ち込める原子炉建屋に入った。
狙いは二カ所あるうちの一つ目のバルブ。
一気にハンドルを回してバルブを開け、すぐに引き返した。
この間およそ11分。

121149.jpg

東京電力記者会見
あの・・申し訳ありません、
まだ、ですね、ベントは開始はしておりません
9時から現場に入って、
 ー現場に入ったっていう事でいいですか?
はい、9時に現場に入りました。

ナレーション:
発表と同じ時刻、現場は壁にぶち当たっていた。
第2班が残るバルブを開けるため地下一階に。
その時だった。(3月12日Am9:24) 
線量を示す針が振り切れた。まだ30メートルしか前に進めていない
二人はやむなく撤退。
被ばく線量は106ミリシーベルトに達していた。



バルブの手前で引き返すことになったベント決死隊

事故当時中央制御室にいた運転員:
第2班が「線量が高くてダメだった」と言って制御室に帰ってきた。
私も含め溜息が洩れた。

これ以上の手動ベントは断念
制御室から遠隔操作によるベントが試みられた。(3月12日Am10:16)
2回スイッチをひねったがバルブは開かない。さらに3回目も。
皆、押し黙った。
事態が動いたのは午後2時過ぎ
放射線量が比較的低い建屋の入り口に空気圧縮機を設置。
バルブを開ける作業を始めた。そして、

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原子力安全保安院の会見:
ベントが成功して、圧力が急激に下がってまいりました。


それは菅が所長の吉田に直談判してから7時間後の事(3月12日Pm2:30)
午後2時半、格納容器内のガスが排気塔からようやく放出されたのだ。

121151.jpg

ナレーション:
国のトップが現場に赴きベントという具体的な対応策まで指示した今回。
それは同じ原発国家でありながら、アメリカではあり得ないことだ。

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原子力規制委員会 ヤツコ委員長
権限を持っているのは我々原子力規制委員会です。
電力会社の対応がおかしければ我々が乗り込んで命令します。

ナレーション:
アメリカには4000人ものスタッフを抱える原子力規制委員会が存在
原子力の専門家集団が陣頭指揮を取るのだ。

Q:アメリカの大統領が菅総理のように指示する事は?

ヤツコ委員長:私には想像できません


ナレーション:
一方日本側の事故対応、

菅総理大臣(当時)
一番それ(原子力規制委員会)に近いところにいるのが原子力安全保安院ですけれども
とてもとてもそんな体制は、あの、備わっていません
原子炉そのもののオペレーションについてはですね、
基本的には事業者がやるという法体制になっているし、
(東電に)任せざるを得ないような体制しかですね、行政の側には準備が出来ていなかったということです。

ナレーション:
全てが準備不足だった、政府もそして東京電力も

ベント実施のわずか1時間後、新たな危機が襲う。(3月12日Pm3:36)
あの、水素爆発だ。

事故当時中央制御室にいた運転員:
何が起きたか分からなかった。
現場では「なんで水素なの?」って、

福島第一原発吉田昌郎所長(当時):
まず、ボンという音を聞いた事が、「これで終わりかな」という感じがしました

ナレーション:
実はベントの実施こそがこの水素爆発を引き起こしたのではないか、
ある事実が浮かんできた。

独白「ベント」で建屋爆発 ”水素が逆流”致命的欠陥

長野智子:
格納容器を爆発させないために実行されたベント
しかし、格納容器ではなく建屋が水素爆発によって吹き飛んでしまったのです。
いったいなぜなのか

実はその背景には日本の原発の構造的な欠陥があったのです。


1号機の原子炉建屋
建屋内に大量の水素がたまった事で爆発が起きたとされる
東京電力は格納容器の隙間などから少しずつ漏れたとしているが、

121153.jpg

元GEの原発技術者 佐藤暁氏:
あれだけの強力な爆発が起こるっていうのはですね、
(少しづつではなく)大量に一気に水素の高い濃度のガス量がですね、放出されたんじゃないかなと、

大量の水素は短時間のうちにどこから漏れ出たのか、

北海道大学 原子炉工学研究室

ベントと水素の因果関係を指摘する科学者がいる

121154.jpg

北海道大学原子炉工学研究室 奈良林直教授:
不思議なのはベントの操作をした後に水素爆発が起きていえるんです
ベントしたことによって、水素が供給をされて、
これが建屋の水素爆発につながった可能性があると

奈良林今日中が注目するのはベントした際に蒸気が通った道筋だ。
水蒸気と水素は通常ベントラインと呼ばれる配管から外に出される。
しかしこのベントラインが途中他の配管とつながっている事に気づく。
これが問題だというのだ。

121155.jpg

奈良林直教授:
ベントした時にですね、蒸気と水素が、これが建屋の空調系統に流れ込んだ可能性があります。


つまりベントをする際に他の配管へと逆流
建屋内に水素が流れ込み爆発した可能性があるという

121156.jpg

本当にそんなことがあるだろうか
逆流した可能性がある配管を詳しく調べてみると
逆流を食い止めるためにバルブが設置されていた
ところが電源を失うと左のバルブは閉じ、右のバルブは開くよう設定されていた。

121157.jpg

右のルートから建屋に水素が逆流した可能性があるのだ
しかしここには唯一防波堤となり得るダンパと呼ばれる装置があった
ダンパとは羽を開け閉めして風量を調節する空調用の装置
これを突破した場合建屋内に水素が充満してしまうのだ

121158.jpg

はたしてダンパは水素を食い止める事が出来るのか

長野:
こちらは一般的な空調用のダンパです
ここにですね、撮影でよく使うスモークという白い煙と、そしてヘリウムガスを
通常とは逆の方向から入れてみます
果たしてどうなるのか見てみたいと思います

逆流は起きるのか?


ベントの際、他の配管へと水素が逆流してしまった可能性がある
その時空気の量を調節する働きがあるダンパは唯一の防波堤として水素を食い止める事が出来るのか
ダンパを完全に閉じた状態で実験した。
ベントの時に出てくるのは水蒸気と水素だ
水蒸気に見立てたのは煙、水素の変わりによく似た性質のヘリウムを入れて実験した。


長野:
まずスモークがパイプの中に入りました。今送りこまれています、
さぁ、こちらのダンパを見てみますとどうでしょう?でてくるかな?

あっ、出てきましたね、このあたり。
このはじっこだけじゃなくてこちらの境目からも、全て全面的に白い煙が出ています。

121159.jpg121160.jpg

実験開始から間もなく水蒸気に見立てた白い煙が漏れてきた。
果たして、水素代わりのヘリウムは・・・

長野:さぁ、これでヘリウムは漏れているんでしょうか、ちょっと調べていただいていいですか?

121161.jpg121162.jpg

長野:
ああ、反応してます。出てますねー。
あっ、こういった境目も反応していますね。
ピッチリ閉められているんですがこの間からもヘリウムが検出されています。
という事は水素にも当てはまるんですか?

アディクセン・ジャパン 古城門晋事業部長:
そうですね。ヘリウムと水素は非常に近い性質を持っているので、同じ事(水素が漏れる)が言えると思います。

長野:
全くこういうダンパでは
ヘリウム、そして水素といったものを封じ込めることはできない
という事がもう、明らかですね。


専門家によるとそもそもダンパというものは一般用であれ原発用であれ
密閉性は期待できないという。

121163.jpg

福島第一原発元空調設備担当 垂石嘉昭氏(元東芝):
特に相手が水素とか軽いガスですと、正直どういう動きをするかっていうか、ま、
かなり漏れると言わざるを得ないんだと思いますね。

何故、ベントが水素爆発につながるような危険なベントラインになってしまったのか
きっかけはアメリカ・スリーマイル島の原発事故
日本でも、もともとあったベントラインの弱さが指摘され、
より高い気圧に耐えられる新しいベントラインが設置された。
しかしそれは、元の弱いラインにバイパスしただけのものだった


121164.jpg

東京電力 松本純一 原子力立地本部長代理:
新たに排気塔まで一本配管を引くよりも、こちらの方が合理的だと判断をいたした次第です。

コストを重視した東京電力。こうして危険なベントラインが生まれた。

一方海外のベントラインはどうなっているのだろうか?
スイス最大の原子力発電所を訪ねた。

121165.jpg

11:22
格納容器の中に入ると大きな穴が開いていた。これがベントのための吸い込み口だ。
そして1本の配管で建屋の外につながっている。

121166.jpg

ライブ・シュタット原子力発電所 ヨハニス・ノゲラット安全技術部長:
ベントラインは他の配管から独立しています。
水素が流れて爆発するのを防ぐためです。

福島と違い配管を独立させて水素の逆流を防いでいるという

121167.jpg


さらに手作業でベントを行わなければならない緊急事態でも、
福島の事故のような決死隊は必要ない。

作業員の被ばくを抑えながらベントのバルブを開ける事が出来るのだ。

半田俊介:
実はこの壁の向こう側にある弁を遠隔で操作できるような仕組みになっています。

ヨハニス・ノゲラット安全技術部長:
スイスの法律では、想定外の事故に対してあらゆる措置を講じることが義務付けられています。
独立していないベントラインなどあり得ない事なのです。

日本の原発は今後ベントをしても大丈夫なのだろうか?
番組で調査したところ29基で水素が逆流する危険性がある事が分かった。

121168.jpg

東京電力は我々の質問に対しダンパを通りぬけ水素が逆流した可能性があることを認めた
(26日東京電力記者会見)

松本純一:
格納容器のベントを行った際に、グラビティダンパのところから、
あー、少し逆流したという可能性があるのではないかというふうに思っております。

奈良林直教授:
ダンパは最後の砦にしちゃいけないものですよね
単に設計ミスとか言うそういう軽いものではなくて、
私は、安全や事故に対してのですね真剣な取り組み、
これがなされていなかったこと自体がですね大きな問題だと思います。

スタジオーーー


長野:
VTRにもあったように、スリーマイル島の事故があった時に
世界的に、高い気圧のものに耐えられるようなベントの配管を付けるようにというような機運が高まったんですね。
ところが、日本の法律ではそれが義務付けられていなくて、企業の自主努力になったんです

で、その結果なんですが日本の原発全国、福島第一原発と同じような配管なんですね。
つまり、ベントのための独立配管ではなくて、他の弱い配管とバイパスされてつながっている、

このような事が、また、同じ事が起きるかもしれないような配管になってしまっているんです

これはですね、もう本当にそもそも安全神話で、
「ベントをする筈がない」という前提に立って作られているとしか思えない状態なんです

先程も、地震による破損の可能性の話が出ましたけれども、
これもですね、ストレステスト以前の問題ということになりますね。

古舘:ひどいですよね

長野:ひどいです、はい。

古舘:
この安全神話という言葉が、本当に今言われますけれども、
何が安全神話で守られていたかって言ったら、
あえて言いますけれども、、
利権既得権がある原子力村が安全に守られる


そしてコストも安くて済む。
無いものはあり得ないんだと、だから一応はベントのラインを空調と合わせてつけるけれども、
ベントをしなければならない場面があり得ない前提で、セットを組むように作っているっていう事だけじゃないですか。

長野:
そうなんです。
だから本当に作業員の方が「なんで水素なんだ?」って思わずいったというのがありましたけれども、
本当に格納容器を守るために行われるベントで建屋が水素爆発するというのは、構造的な欠陥なんですよね

古舘:
そうですね、先程ベントにまつわる試行錯誤の5時間。
そのいきさつもご覧いただいた訳ですが、
本当に現場はですね、作業員が、最前線の方々がですね、
命そのものを脅かされる状態の出たとこ勝負をやっていた訳ですね、想定に無いわけですから。

で、一方ですね、ベント関係のその当時の官邸は、と目を転じてみますとですね、
当時の官房長官が放出に関して、「管理された放出です」というふうに繰り返し発言していたんですね。

管理されていた守られていたのはどういう方々ですか?

そして一方作業員だけではありません。
本当にご存じのようにですね、原発事故が起きた。
そして、高い放射線量がある方向、ある方向に、点々と逃げていくことになってしまった人達っていうのは
どんな思いを今しているかって言う事ですね。
官邸のそのあたりのいきさつについてまたさらにやりました。

16:31


ーーーーー



ベント決死隊と建屋水素爆発に関してはここまでです。





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comment 3
コメント
キーコちゃんに、そしてみなさんに聞いてほしい!

原発関係には暗い話題が多い中で
《保坂展人》世田谷区長のやろうとしてることは
脱原発への唯一の希望の光のような気がする!
 
ぜひ一度
「宮台真司 x 保坂展人 2011.12.16」を聞いて下さい!!!
http://www.youtube.com/watch?v=qA66PAlnZMA

《保坂展人》世田谷区長

いいんじゃない(・。・)
himadarake | 2012.01.03 09:07 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2012.01.06 23:42 | 編集
いつも拝見しています。

ほんとうにありがとうございます。
もどきれんこん | 2013.04.03 14:47 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
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