01.04
Wed
広瀬隆氏の週刊朝日UST劇場スペシャル
福島原発事故 「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ 2011年12月23日
最後の方だけライブで見ました。
アーカイブが出るのをずっと待っていました。
ーーーーーーーー
電気料金値上げなんてね。
あんまり腹が立つんでね、この事はちゃんと言っておきたいんですけど、
高利子の財形貯蓄までね、こんなものまで全部我々の電気料金で払っているっていうね、
で、今までね、社員は、もちろん幹部もそうなんですけど、遊び呆けている訳ですよ、こんなんで。
最高のね、破格の高額所得を取ってね、
東電の固定資産のうち、送電・配電・変電、16兆円位あるんですよ。
これを全部売り払わせる。
これは我々の身を切る必要がない訳ですからね、
で、これで先ず第一にやるべきは福島県民と被災者の人達の生活保障と損害賠償ね、
これをまず絶対にやらせるべきだと。
「地下トンネルに230トン」
これね、小さな記事なんですけれど、これを計算するととてつもない量なんです。
このね、980万ベクレル/ℓ当たりってね、これを230トン掛け算するとね
2.2兆ベクレルって・・・これはね、
60平方キロメートルが廃墟になる位の量が、
これはたまたまですよ、たまたまには見つかっているんですよ。
この記事が19日っていう事は18日の発表でしょ。
収束宣言が16日だから2日後でしょ?
何が収束していますか!
こんな状態ですよ、いま。

動画はこちらで見ることが出来ます↓
http://www.wa-dan.com/hirose/
続きを読むに
前半の内容を書き出しました。
広瀬:えっと、今年の一字は何でしょう?
山口:「絆」
広瀬:「嘘」

これはねぇ、もう本当に、ずーっと嘘ですよ。
もうだからね、最後まで「嘘」です。
ましてやね、事故収束だなんて許しがたい。
まず、福島の人達を戻すという事を意図してこの収束宣言をやったわけですけどね、
要するに被ばく中なんですよ。
だから、ほとんどの方はご存じないんですけれど、
福島の人達は、これ事故直後なんですけどね、この写真

これ、ずーっと行列になってますでしょ、
これがね、要するに山形県、ワーッっと事故があって、もうみんな逃げた時の人。
この人達ですよ、「この人達が今どうなっているか」っていう事をね、
国は何にも今考えていない訳です。
これが3月15日

大爆発が全部起こった最後ですけどね、
こうやって皆さんずーっと逃げ惑ってきたのが、
要するに9ヶ月間ずっと今日まで逃げ惑ってきたのが福島に人たちで
それでこの原子力審査紛争審査会って言うのが初めて、
8万円ですよ!
山口:たったの・・

広瀬:
ね、賠償が!
この人達、一生台無しですよ、もう。
私はね全国回って学習会をやっていますけど、
どこの会場にも福島からの人達がきているんですよ。
「もう何にもしてくれない」
「どうしてくれるんだ」
って、最後にね、みんな立ち上がっていうんですけれども
この人達8万円ですよ。
農家の人だってね、何にも保証がないまま、
このままだから結局、日本全国民の汚染食品の問題に直結してくる訳ですけれども、
要するに、この人達が保証されないために、結局汚染食品がどんどん流通しているっていうね、
そういう構造がね、一番怖い訳ですよ。

で、これは昨日の朝日新聞に出ていたんですけれど、これも大変な内容ですけれど、
今双葉郡の特に被ばくが大変なところは、
もう半数が失業者で、8割が義援金と賠償金仮払いでかろうじて生活しているね、今こんな状態ですよ。
それから、一番心配なのは福島の子ども達、ま、日本中の子ども達が心配ですけれど、
この子たちがね、今も線量計をもって、こんなものをね身体に付けて、マスクしながら登校していると、
こんな状態でね、

これは後で、時間があればきちっとお話ししますけれど、
福島市郡山市というあの大都市のね高濃度汚染地帯があるんですけれど、
あの辺を調べると、チェルノブイリの原発事故で、かなりの危ない所のベラルーシなんかよりも
そこよりも危険度が高い位なんですよ、今現在ですよ。

で、子どもたちをずーっと放置したままね、今のような線量計、カウンターを身体に付けて
それで、学童疎開も結局今日まで一度もやっていない訳ですよ。
でね、何にも手を打っていないんでね、
そこへ驚いたことにこんなニュースがね、東電がね。

電気料金値上げなんてね。
そもそもこれ、今日予定していなかったんですけど、
あんまり腹が立つんでね、この事はちゃんと言っておきたいんですけど、
3日前に東京新聞が非常に良い記事を書いてくれて、

東電の電気料金の中にね、社員の飲食接待、こんなね、保養所だの何だの全部入ってね、
これ全部電気料金に上乗せしているっていうのね。
とんでもないって言う事がね高利子の財形貯蓄までね、
こんなものまで全部我々の電気料金で払っているっていうね、
もうとんでもないって事が、
消費者は知らずに負担してって書いてありますけど、この通りなんですよ。
で、今までね、社員は、もちろん幹部もそうなんですけど、遊び呆けている訳ですよ、こんなんで。
最高のね、破格の高額所得を取ってね、
それで一般企業から見たって、家庭でもこの電気料金値上げなんて許される事じゃないでしょ。
福島の今の逃げ惑っている人たちとね、比べたら、もう許しがたい状態ですよ。
で、これは今朝の東京新聞ね。

デタラメの電気料金、上乗せして、ね
総括原価方式と言って、
もう、何でもかんでも自分たちのかかったお金を全部
ようするにね、言ってみるとね、これは「原発ネズミ講」なんですよ
原発のようにとんでもないね、ネズミ講のような形で金をどんどんどんどん、
で、原発は正しいと言ってこうやって今日まで来て、
それで最後に挙句の果てに事故を起こしたんですけど
ただね、これだけでは解決できないんですよ
いまの福島の方達をどうしたらいいかって
今ね、実質にはね、東電って言うのは経営破たんしているんですよ
というのは、ちょっと例を挙げるだけで

福島県の皆さんの生活保障と賠償だけでね、私が計算したって10兆円を簡単に超えます。
当座のお金だけで。
それから福一のね原発の廃炉の費用だって、みんなは1兆円とか言っていますけど、
とんでもないですよ、5兆円から10兆円は絶対にかかりますしね、数10年かかりますし、
除染費用はもう、80兆円ですから、これは出来ないからやらない!です。絶対にね。
それから日本全土の瓦礫汚泥焼却灰ね、
これだって日本全部の自治体が四苦八苦していますけど、
こんなのだって10兆円規模ですよ。
これ全部ね、最低限だってこれだけかかるんですよ。
これをね、国が支援するんだとか、新聞記事読んでいると腹が立つんですけど、
要するに国が支援するっていうのは我々の税金でしょ、
我々の税金ですよ、これ、被害者ですよ我々は。
だからこんなことは法律上、
犯罪者ね、私がこれ、いわゆる事故として見たら、これは無期懲役の犯罪者ですよ、東電は。
だから、このままね、新聞を読んでると、東電を国有化するっていう議論がありますけど、
後始末をさせるには、この東電っていう会社を存続しなきゃ、させないとおかしなことになる訳ですよ。
で、「どうすればいいか」っていう事をね、きちっと我々議論をするべきだと思うんですけど、
東京電力には固定資産っていうのがあって、
ほとんどの方はご存じないけど、水力火力原子力、これは発電プラントで12兆円位。

こっちがね、送電・配電・変電、16兆円位あるんですよ。
ほとんどの方がご存じないんですけれども、これは貸借対数表に出ていますから、
要するにね、これを全部売り払わせる。
これは我々の身を切る必要がない訳ですからね、
で、これで先ず第一にやるべきは福島県民と被災者の人達の生活保障と損害賠償ね、
これをまず絶対にやらせるべきだと。
これをね、誰も言っていないんで不思議に思うんで、
これを誰に売り払うかっていう時にですね、
今送配電の問題がね「発送電を分離しよう」と、こういう議論があるんで、
それは非常に正しいんで、それをだれが買うかっていう問題なんですけど、
これは自家発電っていうのは産業界ね、電力業界ではない産業界が6000万キロワットもっているんですよ。

これは原発をすべて合わせたよりもはるかに多いんです。
だから、ここにあるのがその企業ですから、みなさんご存じの通りに日本のトップ企業ですよ。

こういう企業がみんな発電機をもっています。工場のために。
これら大企業を合計すれば大変な発電量をもっているのですから、
この企業群がね新しい会社を作ればいいんですよ
たとえば東電に対しては関東送配電と、それで東電がここに売り払う訳ですよ

それでこのお金が東電に入って、これを損害賠償にする
こういうふうにして、しかもなおかつね、電力不足を解消していくと。
こういう具体的な事をやらなければいけないんですよ。
だけど、こういう議論が全然出てきてないでしょ?
なんでなんでしょう?っていうのが、ま、今日一番言いたい事でね。
だから、これは3日前にね時事通信が大事な事を報道しましたけれど、
経産省で調べてみたらおもな卸電力、今言った大企業ですよね。
発電能力を持っているああいうところで全国25カ所でさらに2000万キロワットね、
さらに2000キロ万ワット新設できるっていうんですよ。

だから、経産省は知っている訳ですよね。
こういうものをどんどんフルに国民が利用すると。

IPPっていうのは、卸電力業者なんですよね。
だから結局今出ている電気料金値上げっていう話はね、
東電に対する経営財政調査委員会っていう、原子力マフィアが仕切っている訳ですよ
こいつらをね、即刻解散させないと、東電がのさばって、
結局ああいう事を平気でしゃべれるようになっているの、いま。
だから、この委員会をまず解散させると。
これをやらせるのが国会議員と官僚の使命だと、
これをね、まず昨日のニュースに足して強く言っておきたいですね。
山口:「値上げは事業者の権利」だとまで言っていますからね
広瀬:
ひっどいですよね、信じられない。
という事で、本論に戻りたいんですけど、
福島原発の、その、要するに帰れるはずがないんです。
避難民のね「帰還」っていう、そういう猿芝居なんですけど、
こういうことのために「収束」っていう言葉を使ったわけですけれどもね、
新聞を見るとこういうグラフが出ているんですよ。

温度が100℃以下になったってね、これは1号機2号機3号機、爆発したね、
で、いったいどこの温度を測っているのか?って
これ聞きたいんですよ。これはね、冷温停止って言っていますけど、
冷温停止っていうのはこういうふうに、燃料棒がきちっと立って、水がいっぱい入っている、
この水の温度を言うんですよ。

ここらだって、
「どこだ?」ってはっきり記者が聞いても答えられないでしょ、細野なんかね。
だけど、メルトダウンしたんですよ。
メルトダウンしたっていう事は、これ、底を破っているんですよ。
こんなところに多分ないと思います。
わたしが想像しても、だってね底が抜けたんだ。
これ、原子炉のね、お釜の底ですから。

上からぐしゃぐしゃ~っと、瓦礫のようにね、数千度の金属の塊が落っこって来たんですから
これが抜けちゃったわけですよ。
問題はこれなんですよ。

ここへね、落っこって着た燃料が今どういう状態にあるかっていう事は
誰も分からない訳ですよ、もちろん誰も覗いていないしね。
これ、「水を循環している」なんて・・・底が抜けててね、
大体「循環」なんている言葉を使うこと自体が笑い話なんですよ、普通の技術者が聞いたら。
だからね、どこにあるかも分からないのにね、
燃料に水がかかっているかどうかも分からないのに、
それでどこかの温度を測ってね、100度だって・・・そんな事を技術者が聞いたら
普通の原子力の技術者だって、もう、大笑いしているんですよ。
今こんな状態です。
だからここに、要するに、東電の嘘、国の嘘はもう底ぬけなんですけれど
あの松本純一っていう男がね、これは先月末に底部コンクリ、
これ、中間報告を出したんですけどね、その時のこの記事の意味はどういうことかっていうとね、

上からこの灼熱の燃料が落下してきて、で、どうなっているかというと
ここで溶けて、そうしてこれがザーッっと溶け落ちて、ここに止まっているっていうんですよ。
そう思います?
ここで止まっている筈がないんですよ。
これがねシャーッって溶けちゃうんですよ。
何故かっていうとね、これは我々が言っているんじゃなくて、
原子力安全基盤機構といって、自己解析と検査の専門集団なんですけど
原子炉の底が向けるとどういう事故が起きるかっていう事を
この福島の事故が起こる前に全部シュミレーションしているんですよ
※原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像(内容書き出し)
このシミュレーションを見るとね、これはその映像をから取った、アニメーションから取った画像を見るとね
これ、原子炉の底がちょうど今抜けたっていうところ

その後ね、落下していって、そしてコンクリートの上に落下していって、
そしてシャーーッ!って、こうやってそこを抜けていくと。
もうたちまち抜けていく。

このスピードがものすごく速いっていう事を、彼らは解析しているんですよ。
だからこんなものがね、今回、非常に早く落下したと東電は言っている訳ですから、
数千度ですよ。
コンクリートがね、こんなんで途中で止まっている筈がないんですよ。
だから、我々は最初からね、このお釜のそこはぐちゃぐちゃになっているし、
この燃料はどこに行っているか分からないんだという事をね、心配している訳で、
だから福島第一の事故が収束したなんていう言葉はね、どこからも出てこないんです。
ようするに、配管はあっちこっち折れています。

それで圧力容器ね、お釜も底を抜けて、おそらく側壁も壊れています。
それから、こういう、みんなあっちこっち折れて、
外側の格納容器という放射能を閉じ込めるこの容器も穴が開いて、
そして、このサプレっションプールというね、水が溜まっているここも穴が開いています、爆発して、
これ、1・2・3号でみんな違うんですけど、状態は。
問題はね、これがどうなっているかというと、
底が抜けていますから、これは海へ、地下へどんどん入っている訳ですよ。
でね、心配なのはこれは地下水、こっちは海なんですよ。
天井はもう爆発して吹き飛んでいますから、空へもうもうと放射能が出ている。
今も出ているんです。
だからもう、水の循環なんか関係ないでしょ、
温度もへったくれもないと、こういうめちゃくちゃな状態でね、
で、どっか、この辺の温度を測っているらしいんですけど、何の意味もない事を言っているんですよ。
だから、これだって今月のニュースでしょ、

ストロンチウムを含むね、大量の汚染水が漏れてた。
これは、たまたま作業者の人が気が付いただけですよ。
今度また、これ19日ですよついこの間のニュースでしょ。

「地下トンネルに230トン」
これね、小さな記事なんですけれど、これを計算するととてつもない量なんです。
このね、980万ベクレル/ℓ当たりってね、これを230トン掛け算するとね
2.2兆ベクレルって・・・これはね、
60平方キロメートルが廃墟になる位の量が、
これはたまたまですよ、たまたまには見つかっているんですよ。
この記事が19日っていう事は18日の発表でしょ。
収束宣言が16日だから2日後でしょ?
何が収束していますか!
こんな状態ですよ今。
こういう記事がね、ごく小さな記事なんですけど、
まるでね、我々から見たらね、地獄のような状態ですよ。

さっき、山口さんも写真をもってらっしゃいましたけど、
週刊朝日の方が、9月に内部に入って、ずーっとビデオで撮ったのを私も見せていただきましたけど、
もう、めっちゃくちゃでしょ?
これは9月時点ですけどね。

その後ようやく11月に報道陣に初公開して、それがこの状態でしょ。

これが4号機なんですけど、

この写真には意味があるので後でちょっと説明しますけど、ま、見ておいてくださいね。
一応形がありますけどね。
山口:配管がむき出して、もう、地面を這っています。

広瀬:
めちゃくちゃでしょ?
だから、我々ね、こういうのを見るとね、恐くてしょうがないんですよ。
要するに配管は大丈夫なのか?ってね。

要するに、これから、地震の事もちょっとお話ししますけれど、
まだまだ、大余震が来る可能性が非常に高いんです、福島。

だからね、再臨界と言って原子炉の暴走は、今でも起こり得ます。
それからこの2番目のね、水蒸気爆発は今はかなり確率が低くなっていますが、
水素爆発はこれも十分今でも起こり得るんですよ。
この3つがね、私が事故直後からずーっと言っている事はね、
この事3点なんですけれど、今も何にも変わっていないんです。
何故かっていうとね、これは9月のニュースですけれど、
水素滞留の可能性ってね、

これをね、このニュースをずーっと詳しく聞いていてね
たまげたのはね、「1%以上の水素は測れない」って言ったんですよ。
測れないなんて言って、で、水素も酸素も濃度を測定していなかったって。
だって、水素と酸素があるから爆発したんでしょ?
「測っていなかった」っていう事を聞いた時にね、愕然としましてね、
私は現場で、福一の現場で働いている人たちに対してはね、
悪口は言いたくないし、本当に大変な作業だろうと思っていましたけど、私の勘違いで、
要するに原子炉に関する高度な事は何もやっていないんですね。
ようするに、ただ彼らがやっているのは、
ホースを引いたりね、ああいう汚染水をどうするかだとか、見回りをしたりね、そういう作業だけであって、
「一番最悪の事故をどうやって防ぐか」っていう事を何にもやっていないんですよ。
高度な、いわゆる原子力のエンジニアとしてやっておくべきことは何にもやっていないんですよね。
今現在もそういう状態ですね。
私は吉田所長なんかは、敬意払っていましたけど、
実を言ったら「何をやっていたんだろう?」という気がしますね、今。
だってこれだって、12月の記事で、

これ、ここに書いてあるでしょ、「水素濃度が4%酸素濃度が5%超えると爆発の危険がある」って、
これを今書いているんですよ、新聞の記者の人が。
こんな状態が小さな記事で出ていて、なんで、収束したっていうんですか。
信じられないでしょ?
それで今度、11月にこういうね、
「再臨界か、いや、自発核分裂か」なんていう記事が出てね、

これだってね、原子力の専門家がいろいろ出てきて、
「いや、再臨界じゃないだろう」とかね、いろいろ解説しているけど、
そんなことはどうでもいいんですよ。
私はね、このニュースをずーっと聞いててね、呆れたのは
「中性子を測れない」って言っているんですよ、東京電力が。
それでね、中性子の測定器でインコアモニターっていうのがあるんですよ。
コアっていうのは燃料の事なんですけどね、原子炉の中に入っている。
その、中に入っているでインコアでモニターするという、そういう測定器があるんで、
これは原子炉運転中は必ず測定しているものなんです。核分裂を。
なんでそんな事をうかっていうと、
核分裂っていうのはウラン235あるいはプルとニウムにね、
中性子がぶつかって、中性子が2個以上飛び出す。ここが大事なんです、核分裂だけじゃなくて。

それが近くに、またウラン235があればぶつかって・・・こうやって雪崩のように核分裂が進む
この状態が維持されている事を「臨界」っていうんですよ。
だからね、「再臨界か自発核分裂か」なんて議論をする前に、中性子を測ればいいんですよ。
測ってないんでしょ。
だから測れないって言っているんですよ、ニュースを聞いていると。
だからね、「事故が収束した」とか何とかいう以前に、この人間たちは原子力の素人なんですよ。
原理をね、何にも知らないで、
それで何かホースを引いたりね、いろんな汚染水の処理で追っかけまわされて、
それで作業者の方々がみんな被ばくをしながら、
10分で20万円とか言ってましたっけね?
そんなようなお金で働いているって、ただ、肉体労働をやっているっていうだけなんですよね。
だから、事故の収束とかね、そんなことは全然関係ないんで、
私に言わせると、ミリグラム単位のウランが濃縮するっていう事は絶対にあり得るんですよ。
そういう事で本当にミリウラン単位で暴走しますから、
そういうことになると核暴走でいわゆる、本当に再臨界になる訳ですよ。
でね、金沢で講演した時に、
たまたま福島県の第二原発の近くの楢原町から避難した森田さんっていう方が一緒に公園をして下さって、
それでね、本当に怖くてどうやって逃げたかを話していたんですけど、
森田さんと夜酒を飲んだ時にね、
「私は、福島のこの第一の写真と広島の原爆ドームがそっくりに見える」って言ったんでね

本当に言われてみるとそうだと思った。
というのはようするに・・・・
ーーーーつづく
後半ーその1ー「東電は嘘の百貨店・危険な4号機」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその2ー「次の大地震は何時起こるか!」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその3ー「おそるべき汚染水・海洋汚染と魚」」広瀬隆氏 (内容書き出し)
後半ーその4ー「日本全土をなめつくす放射能」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその5ー「落ち葉のセシウムは水源から海へ」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその6完ー「ますます危険になる汚染食品」広瀬隆氏(内容書き出し)
福島原発事故 「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ 2011年12月23日
最後の方だけライブで見ました。
アーカイブが出るのをずっと待っていました。
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電気料金値上げなんてね。
あんまり腹が立つんでね、この事はちゃんと言っておきたいんですけど、
高利子の財形貯蓄までね、こんなものまで全部我々の電気料金で払っているっていうね、
で、今までね、社員は、もちろん幹部もそうなんですけど、遊び呆けている訳ですよ、こんなんで。
最高のね、破格の高額所得を取ってね、
東電の固定資産のうち、送電・配電・変電、16兆円位あるんですよ。
これを全部売り払わせる。
これは我々の身を切る必要がない訳ですからね、
で、これで先ず第一にやるべきは福島県民と被災者の人達の生活保障と損害賠償ね、
これをまず絶対にやらせるべきだと。
「地下トンネルに230トン」
これね、小さな記事なんですけれど、これを計算するととてつもない量なんです。
このね、980万ベクレル/ℓ当たりってね、これを230トン掛け算するとね
2.2兆ベクレルって・・・これはね、
60平方キロメートルが廃墟になる位の量が、
これはたまたまですよ、たまたまには見つかっているんですよ。
この記事が19日っていう事は18日の発表でしょ。
収束宣言が16日だから2日後でしょ?
何が収束していますか!
こんな状態ですよ、いま。

動画はこちらで見ることが出来ます↓
http://www.wa-dan.com/hirose/
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広瀬:えっと、今年の一字は何でしょう?
山口:「絆」
広瀬:「嘘」

これはねぇ、もう本当に、ずーっと嘘ですよ。
もうだからね、最後まで「嘘」です。
ましてやね、事故収束だなんて許しがたい。
まず、福島の人達を戻すという事を意図してこの収束宣言をやったわけですけどね、
要するに被ばく中なんですよ。
だから、ほとんどの方はご存じないんですけれど、
福島の人達は、これ事故直後なんですけどね、この写真

これ、ずーっと行列になってますでしょ、
これがね、要するに山形県、ワーッっと事故があって、もうみんな逃げた時の人。
この人達ですよ、「この人達が今どうなっているか」っていう事をね、
国は何にも今考えていない訳です。
これが3月15日

大爆発が全部起こった最後ですけどね、
こうやって皆さんずーっと逃げ惑ってきたのが、
要するに9ヶ月間ずっと今日まで逃げ惑ってきたのが福島に人たちで
それでこの原子力審査紛争審査会って言うのが初めて、
8万円ですよ!
山口:たったの・・

広瀬:
ね、賠償が!
この人達、一生台無しですよ、もう。
私はね全国回って学習会をやっていますけど、
どこの会場にも福島からの人達がきているんですよ。
「もう何にもしてくれない」
「どうしてくれるんだ」
って、最後にね、みんな立ち上がっていうんですけれども
この人達8万円ですよ。
農家の人だってね、何にも保証がないまま、
このままだから結局、日本全国民の汚染食品の問題に直結してくる訳ですけれども、
要するに、この人達が保証されないために、結局汚染食品がどんどん流通しているっていうね、
そういう構造がね、一番怖い訳ですよ。

で、これは昨日の朝日新聞に出ていたんですけれど、これも大変な内容ですけれど、
今双葉郡の特に被ばくが大変なところは、
もう半数が失業者で、8割が義援金と賠償金仮払いでかろうじて生活しているね、今こんな状態ですよ。
それから、一番心配なのは福島の子ども達、ま、日本中の子ども達が心配ですけれど、
この子たちがね、今も線量計をもって、こんなものをね身体に付けて、マスクしながら登校していると、
こんな状態でね、

これは後で、時間があればきちっとお話ししますけれど、
福島市郡山市というあの大都市のね高濃度汚染地帯があるんですけれど、
あの辺を調べると、チェルノブイリの原発事故で、かなりの危ない所のベラルーシなんかよりも
そこよりも危険度が高い位なんですよ、今現在ですよ。

で、子どもたちをずーっと放置したままね、今のような線量計、カウンターを身体に付けて
それで、学童疎開も結局今日まで一度もやっていない訳ですよ。
でね、何にも手を打っていないんでね、
そこへ驚いたことにこんなニュースがね、東電がね。

電気料金値上げなんてね。
そもそもこれ、今日予定していなかったんですけど、
あんまり腹が立つんでね、この事はちゃんと言っておきたいんですけど、
3日前に東京新聞が非常に良い記事を書いてくれて、

東電の電気料金の中にね、社員の飲食接待、こんなね、保養所だの何だの全部入ってね、
これ全部電気料金に上乗せしているっていうのね。
とんでもないって言う事がね高利子の財形貯蓄までね、
こんなものまで全部我々の電気料金で払っているっていうね、
もうとんでもないって事が、
消費者は知らずに負担してって書いてありますけど、この通りなんですよ。
で、今までね、社員は、もちろん幹部もそうなんですけど、遊び呆けている訳ですよ、こんなんで。
最高のね、破格の高額所得を取ってね、
それで一般企業から見たって、家庭でもこの電気料金値上げなんて許される事じゃないでしょ。
福島の今の逃げ惑っている人たちとね、比べたら、もう許しがたい状態ですよ。
で、これは今朝の東京新聞ね。

デタラメの電気料金、上乗せして、ね
総括原価方式と言って、
もう、何でもかんでも自分たちのかかったお金を全部
ようするにね、言ってみるとね、これは「原発ネズミ講」なんですよ
原発のようにとんでもないね、ネズミ講のような形で金をどんどんどんどん、
で、原発は正しいと言ってこうやって今日まで来て、
それで最後に挙句の果てに事故を起こしたんですけど
ただね、これだけでは解決できないんですよ
いまの福島の方達をどうしたらいいかって
今ね、実質にはね、東電って言うのは経営破たんしているんですよ
というのは、ちょっと例を挙げるだけで

福島県の皆さんの生活保障と賠償だけでね、私が計算したって10兆円を簡単に超えます。
当座のお金だけで。
それから福一のね原発の廃炉の費用だって、みんなは1兆円とか言っていますけど、
とんでもないですよ、5兆円から10兆円は絶対にかかりますしね、数10年かかりますし、
除染費用はもう、80兆円ですから、これは出来ないからやらない!です。絶対にね。
それから日本全土の瓦礫汚泥焼却灰ね、
これだって日本全部の自治体が四苦八苦していますけど、
こんなのだって10兆円規模ですよ。
これ全部ね、最低限だってこれだけかかるんですよ。
これをね、国が支援するんだとか、新聞記事読んでいると腹が立つんですけど、
要するに国が支援するっていうのは我々の税金でしょ、
我々の税金ですよ、これ、被害者ですよ我々は。
だからこんなことは法律上、
犯罪者ね、私がこれ、いわゆる事故として見たら、これは無期懲役の犯罪者ですよ、東電は。
だから、このままね、新聞を読んでると、東電を国有化するっていう議論がありますけど、
後始末をさせるには、この東電っていう会社を存続しなきゃ、させないとおかしなことになる訳ですよ。
で、「どうすればいいか」っていう事をね、きちっと我々議論をするべきだと思うんですけど、
東京電力には固定資産っていうのがあって、
ほとんどの方はご存じないけど、水力火力原子力、これは発電プラントで12兆円位。

こっちがね、送電・配電・変電、16兆円位あるんですよ。
ほとんどの方がご存じないんですけれども、これは貸借対数表に出ていますから、
要するにね、これを全部売り払わせる。
これは我々の身を切る必要がない訳ですからね、
で、これで先ず第一にやるべきは福島県民と被災者の人達の生活保障と損害賠償ね、
これをまず絶対にやらせるべきだと。
これをね、誰も言っていないんで不思議に思うんで、
これを誰に売り払うかっていう時にですね、
今送配電の問題がね「発送電を分離しよう」と、こういう議論があるんで、
それは非常に正しいんで、それをだれが買うかっていう問題なんですけど、
これは自家発電っていうのは産業界ね、電力業界ではない産業界が6000万キロワットもっているんですよ。

これは原発をすべて合わせたよりもはるかに多いんです。
だから、ここにあるのがその企業ですから、みなさんご存じの通りに日本のトップ企業ですよ。

こういう企業がみんな発電機をもっています。工場のために。
これら大企業を合計すれば大変な発電量をもっているのですから、
この企業群がね新しい会社を作ればいいんですよ
たとえば東電に対しては関東送配電と、それで東電がここに売り払う訳ですよ

それでこのお金が東電に入って、これを損害賠償にする
こういうふうにして、しかもなおかつね、電力不足を解消していくと。
こういう具体的な事をやらなければいけないんですよ。
だけど、こういう議論が全然出てきてないでしょ?
なんでなんでしょう?っていうのが、ま、今日一番言いたい事でね。
だから、これは3日前にね時事通信が大事な事を報道しましたけれど、
経産省で調べてみたらおもな卸電力、今言った大企業ですよね。
発電能力を持っているああいうところで全国25カ所でさらに2000万キロワットね、
さらに2000キロ万ワット新設できるっていうんですよ。

だから、経産省は知っている訳ですよね。
こういうものをどんどんフルに国民が利用すると。

IPPっていうのは、卸電力業者なんですよね。
だから結局今出ている電気料金値上げっていう話はね、
東電に対する経営財政調査委員会っていう、原子力マフィアが仕切っている訳ですよ
こいつらをね、即刻解散させないと、東電がのさばって、
結局ああいう事を平気でしゃべれるようになっているの、いま。
だから、この委員会をまず解散させると。
これをやらせるのが国会議員と官僚の使命だと、
これをね、まず昨日のニュースに足して強く言っておきたいですね。
山口:「値上げは事業者の権利」だとまで言っていますからね
広瀬:
ひっどいですよね、信じられない。
という事で、本論に戻りたいんですけど、
福島原発の、その、要するに帰れるはずがないんです。
避難民のね「帰還」っていう、そういう猿芝居なんですけど、
こういうことのために「収束」っていう言葉を使ったわけですけれどもね、
新聞を見るとこういうグラフが出ているんですよ。

温度が100℃以下になったってね、これは1号機2号機3号機、爆発したね、
で、いったいどこの温度を測っているのか?って
これ聞きたいんですよ。これはね、冷温停止って言っていますけど、
冷温停止っていうのはこういうふうに、燃料棒がきちっと立って、水がいっぱい入っている、
この水の温度を言うんですよ。

ここらだって、
「どこだ?」ってはっきり記者が聞いても答えられないでしょ、細野なんかね。
だけど、メルトダウンしたんですよ。
メルトダウンしたっていう事は、これ、底を破っているんですよ。
こんなところに多分ないと思います。
わたしが想像しても、だってね底が抜けたんだ。
これ、原子炉のね、お釜の底ですから。

上からぐしゃぐしゃ~っと、瓦礫のようにね、数千度の金属の塊が落っこって来たんですから
これが抜けちゃったわけですよ。
問題はこれなんですよ。

ここへね、落っこって着た燃料が今どういう状態にあるかっていう事は
誰も分からない訳ですよ、もちろん誰も覗いていないしね。
これ、「水を循環している」なんて・・・底が抜けててね、
大体「循環」なんている言葉を使うこと自体が笑い話なんですよ、普通の技術者が聞いたら。
だからね、どこにあるかも分からないのにね、
燃料に水がかかっているかどうかも分からないのに、
それでどこかの温度を測ってね、100度だって・・・そんな事を技術者が聞いたら
普通の原子力の技術者だって、もう、大笑いしているんですよ。
今こんな状態です。
だからここに、要するに、東電の嘘、国の嘘はもう底ぬけなんですけれど
あの松本純一っていう男がね、これは先月末に底部コンクリ、
これ、中間報告を出したんですけどね、その時のこの記事の意味はどういうことかっていうとね、


上からこの灼熱の燃料が落下してきて、で、どうなっているかというと
ここで溶けて、そうしてこれがザーッっと溶け落ちて、ここに止まっているっていうんですよ。
そう思います?
ここで止まっている筈がないんですよ。
これがねシャーッって溶けちゃうんですよ。
何故かっていうとね、これは我々が言っているんじゃなくて、
原子力安全基盤機構といって、自己解析と検査の専門集団なんですけど
原子炉の底が向けるとどういう事故が起きるかっていう事を
この福島の事故が起こる前に全部シュミレーションしているんですよ
※原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像(内容書き出し)
このシミュレーションを見るとね、これはその映像をから取った、アニメーションから取った画像を見るとね
これ、原子炉の底がちょうど今抜けたっていうところ

その後ね、落下していって、そしてコンクリートの上に落下していって、
そしてシャーーッ!って、こうやってそこを抜けていくと。
もうたちまち抜けていく。


このスピードがものすごく速いっていう事を、彼らは解析しているんですよ。
だからこんなものがね、今回、非常に早く落下したと東電は言っている訳ですから、
数千度ですよ。
コンクリートがね、こんなんで途中で止まっている筈がないんですよ。
だから、我々は最初からね、このお釜のそこはぐちゃぐちゃになっているし、
この燃料はどこに行っているか分からないんだという事をね、心配している訳で、
だから福島第一の事故が収束したなんていう言葉はね、どこからも出てこないんです。
ようするに、配管はあっちこっち折れています。

それで圧力容器ね、お釜も底を抜けて、おそらく側壁も壊れています。
それから、こういう、みんなあっちこっち折れて、
外側の格納容器という放射能を閉じ込めるこの容器も穴が開いて、
そして、このサプレっションプールというね、水が溜まっているここも穴が開いています、爆発して、
これ、1・2・3号でみんな違うんですけど、状態は。
問題はね、これがどうなっているかというと、
底が抜けていますから、これは海へ、地下へどんどん入っている訳ですよ。
でね、心配なのはこれは地下水、こっちは海なんですよ。
天井はもう爆発して吹き飛んでいますから、空へもうもうと放射能が出ている。
今も出ているんです。
だからもう、水の循環なんか関係ないでしょ、
温度もへったくれもないと、こういうめちゃくちゃな状態でね、
で、どっか、この辺の温度を測っているらしいんですけど、何の意味もない事を言っているんですよ。
だから、これだって今月のニュースでしょ、

ストロンチウムを含むね、大量の汚染水が漏れてた。
これは、たまたま作業者の人が気が付いただけですよ。
今度また、これ19日ですよついこの間のニュースでしょ。

「地下トンネルに230トン」
これね、小さな記事なんですけれど、これを計算するととてつもない量なんです。
このね、980万ベクレル/ℓ当たりってね、これを230トン掛け算するとね
2.2兆ベクレルって・・・これはね、
60平方キロメートルが廃墟になる位の量が、
これはたまたまですよ、たまたまには見つかっているんですよ。
この記事が19日っていう事は18日の発表でしょ。
収束宣言が16日だから2日後でしょ?
何が収束していますか!
こんな状態ですよ今。
こういう記事がね、ごく小さな記事なんですけど、
まるでね、我々から見たらね、地獄のような状態ですよ。

さっき、山口さんも写真をもってらっしゃいましたけど、
週刊朝日の方が、9月に内部に入って、ずーっとビデオで撮ったのを私も見せていただきましたけど、
もう、めっちゃくちゃでしょ?
これは9月時点ですけどね。

その後ようやく11月に報道陣に初公開して、それがこの状態でしょ。

これが4号機なんですけど、

この写真には意味があるので後でちょっと説明しますけど、ま、見ておいてくださいね。
一応形がありますけどね。
山口:配管がむき出して、もう、地面を這っています。

広瀬:
めちゃくちゃでしょ?
だから、我々ね、こういうのを見るとね、恐くてしょうがないんですよ。
要するに配管は大丈夫なのか?ってね。

要するに、これから、地震の事もちょっとお話ししますけれど、
まだまだ、大余震が来る可能性が非常に高いんです、福島。

だからね、再臨界と言って原子炉の暴走は、今でも起こり得ます。
それからこの2番目のね、水蒸気爆発は今はかなり確率が低くなっていますが、
水素爆発はこれも十分今でも起こり得るんですよ。
この3つがね、私が事故直後からずーっと言っている事はね、
この事3点なんですけれど、今も何にも変わっていないんです。
何故かっていうとね、これは9月のニュースですけれど、
水素滞留の可能性ってね、

これをね、このニュースをずーっと詳しく聞いていてね
たまげたのはね、「1%以上の水素は測れない」って言ったんですよ。
測れないなんて言って、で、水素も酸素も濃度を測定していなかったって。
だって、水素と酸素があるから爆発したんでしょ?
「測っていなかった」っていう事を聞いた時にね、愕然としましてね、
私は現場で、福一の現場で働いている人たちに対してはね、
悪口は言いたくないし、本当に大変な作業だろうと思っていましたけど、私の勘違いで、
要するに原子炉に関する高度な事は何もやっていないんですね。
ようするに、ただ彼らがやっているのは、
ホースを引いたりね、ああいう汚染水をどうするかだとか、見回りをしたりね、そういう作業だけであって、
「一番最悪の事故をどうやって防ぐか」っていう事を何にもやっていないんですよ。
高度な、いわゆる原子力のエンジニアとしてやっておくべきことは何にもやっていないんですよね。
今現在もそういう状態ですね。
私は吉田所長なんかは、敬意払っていましたけど、
実を言ったら「何をやっていたんだろう?」という気がしますね、今。
だってこれだって、12月の記事で、

これ、ここに書いてあるでしょ、「水素濃度が4%酸素濃度が5%超えると爆発の危険がある」って、
これを今書いているんですよ、新聞の記者の人が。
こんな状態が小さな記事で出ていて、なんで、収束したっていうんですか。
信じられないでしょ?
それで今度、11月にこういうね、
「再臨界か、いや、自発核分裂か」なんていう記事が出てね、

これだってね、原子力の専門家がいろいろ出てきて、
「いや、再臨界じゃないだろう」とかね、いろいろ解説しているけど、
そんなことはどうでもいいんですよ。
私はね、このニュースをずーっと聞いててね、呆れたのは
「中性子を測れない」って言っているんですよ、東京電力が。
それでね、中性子の測定器でインコアモニターっていうのがあるんですよ。
コアっていうのは燃料の事なんですけどね、原子炉の中に入っている。
その、中に入っているでインコアでモニターするという、そういう測定器があるんで、
これは原子炉運転中は必ず測定しているものなんです。核分裂を。
なんでそんな事をうかっていうと、
核分裂っていうのはウラン235あるいはプルとニウムにね、
中性子がぶつかって、中性子が2個以上飛び出す。ここが大事なんです、核分裂だけじゃなくて。

それが近くに、またウラン235があればぶつかって・・・こうやって雪崩のように核分裂が進む
この状態が維持されている事を「臨界」っていうんですよ。
だからね、「再臨界か自発核分裂か」なんて議論をする前に、中性子を測ればいいんですよ。
測ってないんでしょ。
だから測れないって言っているんですよ、ニュースを聞いていると。
だからね、「事故が収束した」とか何とかいう以前に、この人間たちは原子力の素人なんですよ。
原理をね、何にも知らないで、
それで何かホースを引いたりね、いろんな汚染水の処理で追っかけまわされて、
それで作業者の方々がみんな被ばくをしながら、
10分で20万円とか言ってましたっけね?
そんなようなお金で働いているって、ただ、肉体労働をやっているっていうだけなんですよね。
だから、事故の収束とかね、そんなことは全然関係ないんで、
私に言わせると、ミリグラム単位のウランが濃縮するっていう事は絶対にあり得るんですよ。
そういう事で本当にミリウラン単位で暴走しますから、
そういうことになると核暴走でいわゆる、本当に再臨界になる訳ですよ。
でね、金沢で講演した時に、
たまたま福島県の第二原発の近くの楢原町から避難した森田さんっていう方が一緒に公園をして下さって、
それでね、本当に怖くてどうやって逃げたかを話していたんですけど、
森田さんと夜酒を飲んだ時にね、
「私は、福島のこの第一の写真と広島の原爆ドームがそっくりに見える」って言ったんでね

本当に言われてみるとそうだと思った。
というのはようするに・・・・
ーーーーつづく
後半ーその1ー「東電は嘘の百貨店・危険な4号機」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその2ー「次の大地震は何時起こるか!」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその3ー「おそるべき汚染水・海洋汚染と魚」」広瀬隆氏 (内容書き出し)
後半ーその4ー「日本全土をなめつくす放射能」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその5ー「落ち葉のセシウムは水源から海へ」広瀬隆氏(内容書き出し)
後半ーその6完ー「ますます危険になる汚染食品」広瀬隆氏(内容書き出し)
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- 「4号機プールはヒビ割れだけで人類史上最悪の事態に」週刊朝日より
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- 「おそるべき汚染水・海洋汚染と魚」広瀬隆氏「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ 後半ーその3ー(内容書き出し)
- 「次の大地震は何時起こるか!」広瀬隆氏「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ12/23後半ーその2ー(内容書き出し)
- 「東電は嘘の百貨店・危険な4号機」広瀬隆氏「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ12/23後半ーその1ー(内容書き出し)
- 広瀬隆氏福島原発事故 「収束宣言」大嘘の皮を剥ぐ12/23前半(内容書き出し)
- 広瀬隆さん長野県富士見町2011年9月20日講演(内容書き出し)
- 広瀬隆氏刑事告発質疑応答(広瀬氏の部分一部書き出し)
- 広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)7/15
- 広瀬隆氏6月30日ニュースステーション。(内容書き出し)
- 広瀬隆氏「浜岡原発停止の今後」について・・・ダイヤモンド社
- 4月30日のたんぽぽ舎・週刊金曜日共催の広瀬隆講演会
- 2011年4月16日(土)広瀬隆氏講演
コメント
管理者様
ただただ感動しています。
これだけの記事を これだけの内容を よくぞ発信してくださいました。
本当に 心から お礼を申し上げたいです。
お疲れではないですか?
大丈夫ですか?
被災地の方達が 読んだら 管理者さまの努力に
きっと 涙してしまうだろうなあ と 思いました。
これからも 毎日毎日読ませて頂きます。
管理者さまの 真の温かさに 元気を頂きました。
本当に有難うございます。
ただただ感動しています。
これだけの記事を これだけの内容を よくぞ発信してくださいました。
本当に 心から お礼を申し上げたいです。
お疲れではないですか?
大丈夫ですか?
被災地の方達が 読んだら 管理者さまの努力に
きっと 涙してしまうだろうなあ と 思いました。
これからも 毎日毎日読ませて頂きます。
管理者さまの 真の温かさに 元気を頂きました。
本当に有難うございます。
kirokoro | 2012.01.04 13:10 | 編集
UST見逃したので本当に助かります。ありがとうございました。今日、帰省先の広島から神奈川に戻ってきたら、前のように目がひりひりしてきました。神奈川ももうだめなのかなぁ。
ならのおっさん | 2012.01.04 21:20 | 編集
確かに去年の一字は嘘でした。
でもこれほどの嘘がまかり通るのは、騙されたくて仕方ない人々がたくさんいるからです。
悲惨な現実からの逃避、自分で判断することへの責任放棄、そういったことは人間的な行動とも言えます。しかし事故から10ヶ月になろうとする今、これ以上騙されたいと欲することはその人だけの問題ではなくなるし、世界からバカにされて結局は復興の妨げとなるでしょう。
あと3、4年経っていろいろな健康被害が顕在化しないと、そういう人たちの意識を変えることは出来ないのかもしれません。
でも諦めたくはない。諦めたら、もっと被害は大きくなりますからね。
でもこれほどの嘘がまかり通るのは、騙されたくて仕方ない人々がたくさんいるからです。
悲惨な現実からの逃避、自分で判断することへの責任放棄、そういったことは人間的な行動とも言えます。しかし事故から10ヶ月になろうとする今、これ以上騙されたいと欲することはその人だけの問題ではなくなるし、世界からバカにされて結局は復興の妨げとなるでしょう。
あと3、4年経っていろいろな健康被害が顕在化しないと、そういう人たちの意識を変えることは出来ないのかもしれません。
でも諦めたくはない。諦めたら、もっと被害は大きくなりますからね。
ほんとに東電だけは解体してほしい!
夏も冬もいっぱいボーナスもらって
なおかつ、政府に補助金を何千億ももらって
なおかつ電気料金を値上げする権利がある!
だなんていい加減にしろ!!!!
って言いたい!
会長勝俣は
自宅に警官200人も貼付て
いまだに何の責任も取らずに
居直ってるし!!!
広瀬氏の言う通り
東電を解体すれば28兆円もの
お金を福島の人たちに
回せるのに・・・
みんなで声を上げて
本気で
東電を解体しよう!!!
夏も冬もいっぱいボーナスもらって
なおかつ、政府に補助金を何千億ももらって
なおかつ電気料金を値上げする権利がある!
だなんていい加減にしろ!!!!
って言いたい!
会長勝俣は
自宅に警官200人も貼付て
いまだに何の責任も取らずに
居直ってるし!!!
広瀬氏の言う通り
東電を解体すれば28兆円もの
お金を福島の人たちに
回せるのに・・・
みんなで声を上げて
本気で
東電を解体しよう!!!
himadarake | 2012.01.06 01:59 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2012.01.11 09:58 | 編集