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01.08
Sun

国民がだれでも見られる、全国に放送されたNHKの番組です。
色々と、考えるところのある内容でした。

1000人に行った甲状腺の検査方法への疑問、病気との因果関係、
ストロンチウムでは膀胱がんの他に有名なところでは心筋梗塞がありますが、
筋肉の塊である心臓には触れませんでした。

疑問に感じるところが沢山ありました。

ただ、このような信頼性を持てない方法で子どもたちの甲状腺が調べられていた
という事実を知ることが出来たのは意味があったと思います。

矢ケ崎先生は
矢ケ崎克馬氏(たねまきジャーナル)
バンダジェフスキーさんっていう方が死体解剖して調査しているんですが、
この結果によるとですね、甲状腺なんかにも、セシウム137が大量に含まれているんですね。
半減期でヨウ素が無くなったからといって、甲状腺を調べられないんじゃなくて、
セシウムが甲状腺にどれだけ入っているかっていうことを、
喉の周囲を丁寧に測定する事によって確かめる方法もあります。

と、おっしゃっていらっしゃいます。
もっと、きちんとした方法で甲状腺を調べて欲しいと思いました。



ーーーーーーー


内部被ばくの実態を探る
サイエンスZERO 2011年12月17日放送

サイエンスZERO「内部被ばくの実態を探る」 投稿者 gomizeromirai






続きを読むに書き出し






東京電力福島第一原発の事故
今、大量に放出された放射性物質による内部被曝が問題になっています

「水道水は飲まないようにお願いいたします」

私達の身近な水道水や食べ物から放射性物質が検出されてきました
そして、最も心配されているのが、チェルノブイリで起きた子どもの甲状腺がんです。
しかし、内部被曝がどれほど健康に害を及ぼすのか、
最新の研究でも、その詳細はいまだつかめていません。

原発事故が引き起こしている内部被ばくの実態を探ります。


シリーズ 原発事故?
内部被ばくの実態を探る



山田賢治
安めぐみ
岩本裕(NHK解説委員)

山田:今夜は内部被ばくがテーマです

安:目に見えない放射性物質が体の中に入る事を考えると、とても不安ですよね

山田:
最近ではね、10月から福島県内の全ての子ども36万人を対象に
「甲状腺に異常がないかを調べる」という大規模な検査が始まったんですね。
ますは内部被ばくとは一体どんな物なのでしょうか?


岩本:
放射線被ばくっていうのは、ま、大きく分けると外部被ばくと内部被ばくに分けられるんですね
で、外部被ばく、地面にあるのが放射性物質だと思って下さい。
そこから放射線が身体に当たるのが外部被ばくっていうんですね。

2012010811.jpg

で、一方の内部被ばくっていうのはたとえば食べ物ですね、それから呼吸した時とか
そういった時に身体の中に放射性物質を取りこんでしまう
そうやって取り込んでしまったものから放射線を浴びてしまう事を内部被ばくっていうんですね。

安:
こう、イメージですと
取りこんで中で出る内部被ばくの方が、外部被ばくよりも影響が大きいんではないかと思ってしまうんですが。

岩本:
やっぱりね、そうおっしゃる方が非常に多いんですけれども、
実はね、内部被曝がどれだけ危険かっていうのはですね、実はまだ分かっていないと言ってもいいんですね。
それはやっぱり、データが本当に少ないという事なんです。
事実として言ってもいいという事はですね、
「チェルノブイリで被ばくした子どもたちが甲状腺がんになった」というケース、
これは証明されたというふうに言われてるんですね。
ただ、最初に「データがきちんと取られていない」ということがあってですね、
これ、因果関係があるというのを証明されるまでに20年近い年月がかかったんです。


ーー


1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故
膨大な放射性物質が放出されました。
そして事故から4年後、周辺の子ども達に甲状腺がんが増えているという報告が相次いでいました。
甲状腺は体の発達に欠かせない甲状腺ホルモンを作る臓器です。
ヨウ素を取り込みこれを材料にホルモンを作る働きをします。

ところが原発事故で放出された放射性ヨウ素131も同じように取り込んでしまうため
内部被ばくが引き起こされました。

しかし、被ばくと甲状腺がんの因果関係は長い間証明されませんでした。

ヨウ素131の半減期は8日
8日で半分に、1年後には50兆分の1に減少するため、事故1年後にはほぼ完全に消えてしまいました。

ところが、ヨウ素131が消える前の被ばく量は、正確に調べられていませんでした。
そのため甲状腺がんが増えても、被ばくとの因果関係が証明できなかったのです。

この問題の解決に貢献したのが1991年に派遣された日本の医療チームでした。
10年間に渡って、甲状腺の検査や治療の指導を行う一方、
その原因究明にも当たっていたのです。

チームの一員、長崎大学の柴田義貞さん
柴田さんはヨウ素131が1年で消えてしまう事を逆に利用して甲状腺がんの原因を調べようとしました。

2012010812.jpg

柴田:
半減期が8日という事で計算していきますと、1986年の末には地表からほとんど無くなっている。
で、地表から無くなれば被ばくする機会はない。
そこで、どういう仮説を置いたかっていうと、
「1987年以降に生まれた子どもは甲状腺がんがあっても少ないだろう」


柴田さん達は甲状腺がんが多かったベラルーシのゴメリ州で調査を行いました。
1986年の事故当時すでに生まれていた子どもと、事故翌年以降に生まれた子ども、
それぞれおよそ10000人で甲状腺がんになった人数を調べたのです。

その結果です。

2012010813.jpg

事故当時すでに生まれていた子どもでは31人が甲状腺がんになりました。
一方で事故翌年に生まれた子どもからは、甲状腺がんは1人も確認されなかったのです。

この調査報告が放射性ヨウ素が甲状腺がんを引き起こした事を証明する大きな根拠の一つとなったのです。


ーー


安:
チェルノブイリでは、「放射性ヨウ素が原因で、甲状腺がんが増えた」っていうのはわかったんですが、
福島原発の事故でも、同じような事が起きているっていう事なんでしょうか。

岩本:
そうですね、チェルノブイリのケースでも甲状腺がんっていうのが
発病するまでに4年、ま、数年以上かかる訳なんですね。
今の段階でどうなるかは、まだ分からない。
ただやはり、子ども達についてはですね、出来るだけ早く手を打たなければいけないという事なんですよ。

山田:
では、こちらをご覧ください。
国の原子力安全委員会が3月23日に公表した、放射性ヨウ素による内部被ばくの予測なんですね。

岩本:
黄色い範囲この範囲の人達はですね、やはり放射性ようを注意しなければいけない。
国の防災指針ではそうなっていて、
で、20キロ圏内というのは避難指示が出ましたし、
30キロは屋内退避の指示が出ていますよね。

2012010736.jpg

安:
20キロ30キロの中は、ま、そういう指示が出たわけですよね
30キロよりも外にも被爆の予測が出ていますが、こちらは大丈夫なんでしょうか

岩本:
そうなんですよね。
ここの部分はリスクが高いという事が分かっているにもかかわらず、
屋内退避も非難もされていないんですよね。

安:ずっといたんですよね

岩本:
はい、でこれ発表されたのが23日で、遅いという部分もありますよね。
だからこそここを調べなければいけないという事で、
専門家による子供の甲状腺の緊急調査が行われたんです。


ーー


3月11日の事故直後、福島第一原発では、水素爆発が次々と起こり、危機的な状況が続いていました。
政府は住民への避難指示を20キロ圏内へと拡大
さらに30キロ圏内の住民に屋内退避が指示されました。(3月12日)

しかし、3月23日に公表された内部被ばく(放射性ヨウ素)の予測地図によると、
30キロ県より外にある、いわき市、川俣町、飯館村にも内部被ばくの危険が高い地域があったのです。

2012010737.jpg

地震の影響が続く中緊急に子どもたちの内部被ばくの実態を把握する必要に迫られました。

しかし、問題がありました。
本来甲状腺の被ばくを計測する甲状腺モニターが、事故の影響で福島県内では全て使えなくなっていました。

2012010814.jpg

3月25日
放射線医学総合研究所(千葉県稲毛区)では
急きょこれに代わる測定方法が考えられていました

鈴木敏和さん(放射線医学総合研究所 室長)が注目したのが、
現地に大量に集められていたサーベイメーター

2012010738.jpg

本来は空間線量を測る測定器です。

鈴木:
通常はこれで放射を測ることはできません。
ですけれども、私どもはどうしても甲状腺の中の放射能を測る必要がある。



甲状腺に被ばく量を調べるために、ネックファントムを使いました
首の構造を再現した模型です。

2012010815.jpg

その中にあるハート型の容器が甲状腺です。
この中に国の被ばく量の基準100ミリシーベルトに相当する放射性物質を入れました。

2012010816.jpg

これを外側から測定すると、毎時0.2マイクロシーベルトの値を示しました。

100ミリシーベルト(1歳児 等価線量)=0.2マイクロシーベルト毎時

この実験から計測値0.2を基準とする緊急の対策が立てられたのです。



Q:「本当に測れるのかな?」という思いはありませんでしたか?

鈴木:
もちろんございました。
ですから、実際に放射能を調製して、実際にガンマ線を当てて検証をしたわけです。
で、もしこれでダメだったら、当然この方法は採用できなかったわけです。
まずはですね、やはり、あの、その時点でヨウ素は飛んでいるわけです。
ですから、出来るだけ早く測定をしてあげたい。


今回、福島で甲状腺調査を行った、緊急被ばく医療チームの1人、田代聡さん(広島大学 原爆放射線医学研究所)
実際の現場では測定する場所を探すのが難しかったと言います。

2012010817.jpg

田代:
非常に、ほんの少しの放射線の強さを測定しなければいけないので、
正確に測るためには、出来るだけ周りが低い、バックグラウンドの低いところをですね、
探さなきゃいけないっていうんで、それは絶対に必要な作業でした。


田代さんが特に心配したのは、空間線量が高いと報告があった飯館村でした。
甲状腺から出る0.2マイクロシーベルトを測るためには、周囲の空間線量が
0.2マイクロシーベルトを下回る必要があります。

3月29日に飯館村に入った田代さん達は、改めて空間線量の高さに驚きます。
室内に入っても0.2を下回る場所がなかなか見つかりませんでした。


田代:
屋外は、だって、8マイクロシーベルトとか、草むらとかに入ったら10を超えるような、
非常にまだ高い状況でしたから、
飯館は本当に、ほとんどすべての公共の建物はみんな、公民館から全ては見させていただきましたからね。
なかったですね、なかなか。

田代さん達が最後に訪れたのは、村の議会場でした。
議会場の中央付近では、毎時0.3マイクロシーベルト程度。
それが、議長席の裏側、この小さな控室に行くと空間線量は0.1マイクロシーベルトにまで下がっていたのです。


田代:
最後、これ難しいかなって言いながら帰ってきて、議事堂をもう一回だけみていて、
ようやく、そういう非常に低い場所を1か所だけ探せたという事ですね。
測れるとしたら、村の方もみなさんに来ていただきやすいっていうのもありますからね、
それは、出来るだけ多くの人の検査をするには、それは非常に良かったかなと、みんなで努力して。

2012010818.jpg

現場では放射性物質をもちこまないために、議会場に入る前に上着を脱いでもらい、入る人数も制限しました。
こうして、29日と30日、飯館村では299人の甲状腺調査が実施できたのです。

いわき市、川俣町飯館村で行った1080人の調査の結果です

2012010819.jpg

基準とした毎時0.2マイクロシーベルトを上回る子どもはいませんでした。
この結果に田代さんはホッとするとともに
飯館の人達が自分たちで子どもを守ろうとしていた姿が印象に残ったと言います。

田代:
飯館村に僕たちが言った時に見たのは、本当に、本当に、大量のペットボトルが置いていある、ということで、
みなさん、本当にペットボトルの飲料水を使ってらっしゃったし、
そういう、自治体の方が一生懸命やられていたんですよ。
もう一つ重要な事は、やはり、残られた方も屋内退避を自主的にされていたと、
この二つは、やはり非常に、子どもを放射線から守るという意味で非常に大きかったんだと思います。


ーー

山田:
ここからは専門家の方と一緒に見ていきます
放射線医学総合研究所の杉浦紳之さんです。
よろしくお願いします

2012010820.jpg

杉浦:よろしくお願いします

安:基準を下回ってホッとしましたよね。

杉浦:
はい、こちらが緊急調査の結果です(杉浦氏の写真の一つ上の図)
横軸がマイクロシーベルト/時の測定結果
縦軸が1080人の子どもの分布です。
基準値を上回った人は一人もいませんでした。

山田:あの、0.2の部分っていう事ですね。

杉浦:はい

岩本:
危険性がね、高いと思われていた地域で、こう、下回ったっていう事は
一定の安心材料になるかもしれませんけれども、
1時間に0.2マイクロシーベルトっていう、この基準を作ったのは
100ミリシーベルトっていうもの、これが基準になっているわけですよね。
「高すぎる」っていう人もいるんですけど。


杉浦:
国が、広島・長崎の原爆の被ばく、あるいはマーシャル諸島の水爆実験、
それからチェルノブイリの事故を総合して100ミリシーベルトと決めました。
ただ、近年になってですね、
たとえばIAEAが50ミリシーベルトと、低い数値も出してきていますので、
えー、ま、今後検討されるべきものだと思っています。

岩本:このグラフの被ばく量を知りたいと思うんですけれども、

2012010821.jpg

杉浦:
今回、簡易的ですけれども、甲状腺の被ばく線量のデータを用意しました。
実際には何時吸い込んだのとか、吸い込んでから何日たったのとか、
そういう測定の日で多少数値は補正する必要があると思います。
測定結果が0.05マイクロシーベルトだったとすると、
1歳から3歳ですと、25ミリシーベルト
3歳から7歳ですと、16ミリシーベルト
このように年齢が大きくなりますと、線量はだんだん小さくなります。

安:こんなに違くんですね。

杉浦:
年齢が大きくなりますと甲状腺が大きくなりますから、
同じ測定地であったとしても甲状腺の被ばく線量としては小さくなってきます。

岩本:
より影響が少なくなるという事なんですよね、
で、今回一番多かった人、この0.1マイクロシーベルトということで、
発表では35ミリシーベルト(等価線量)というのが最大浴びた人の値という事ですね。

安:その最大35ミリシーベルトというのは、本当に大丈夫と考えていいのでしょうか。

杉浦:
はい、この結果からはリスクは抑えられたと考えております
これは今年発表されたベラルーシのデータです。

2012010822.jpg

全体的に数100ミリシーベルトを超えていて、数量が非常に高いものとなっております。
しかし、今回の福島では先程見たように最大が35ミリシーベルトですから、
今回の緊急調査の結果を見て、我々専門家がホッとしたのは、やはり~50、
この一番低いところに収まっています。

ではここに、実際に甲状腺がんになった人の割合を重ねてみます。
やはり、線量が増えてくると発生の割合が高くなってくる事が知られています。

2012010823.jpg

安:
ですが、これを見ると、
福島と同じ50ミリシーベルト以下のところでも甲状腺がんになった方がいるという事になりますが、
こちらはなぜ?

杉浦:
もちろん、「子どもの年齢が低いほど甲状腺がんのリスクが高くなる」という事も一つあると思いますし、
もう一つは自然発生の癌がですね、甲状腺がんが、他の癌に比べて速い年齢で
30歳や40歳から出るので、チェルノブイリはもう25年経っていますから、
その年齢に入ってきている方が対象者になっているという事も言えると思います。

山田:ここも、つぶさに見ていかなければいけないと思うんですが、

杉浦:はい、おっしゃる通りだと思います

安:
福島の緊急調査は1000人の結果ですよね。
福島の他の子ども達というのはどうなんでしょう

杉浦:
今始められている超音波の甲状腺のエコーの検査ですね、それは病気を見つけるという検査で、
3年4年経って、癌が出るかもしれない。
その前の状態で、どれだけ福島の子どもさん達に、そういう小さながんの始まりのところを見つけておいて、
それがどれだけ増えたか増えないかというのを、
3年ごと、5年ごと、というふうに繰り返して将来に向けて調査、検査していく、えー、事になると思います。

安:
もし、甲状腺のそういった異常なんかが見つかった場合というのは、
この病気っていうのは治るんでしょうか?

杉浦:
他の癌に比べて、甲状腺がんは特に早期に発見して治療をすれば、治りやすい病気です。

岩本:
チェルノブイリでね、甲状腺がんが増えるっていう事を分かっていていたにもかかわらず、
ああいう地域、リスクの高い地域っていうのをね、
なかなか発表しなかったりとか、それからヨウ素剤という薬がありますよね。
それを飲めば、防げる部分が大きいと言われている、これを配ることができなかった、という
当初、国の対応というのはやっぱり、責められるべき物があると思うんですよね。
とにかく国は、まず、この人達の検査をずっと継続的にやっていく、それが必要なんだと思うんです。


ーー


2012010824.jpg

福島第一原発からは分かっているだけでも20種類を超える放射性物質が放出されました。


放射性物質の種類によって、内部被ばくにどんな違いが出るのか
理化学研究所 分子イメージング科学研究センター(神戸市中央区)で、実験が行われました。

2012010825.jpg

ここでは、体の中に入った放射性物質の動きを見る事ができます。
実験ではラットに麻酔をかけて放射性物質を飲ませます。
実験装置は癌検診にも使われるPETを小型化したマイクロPET
これで放射性物質の動きを可視化する事が出来ます。

上がラットの頭です。

2012010826.jpg

口から入った放射性物質が食道を通っていから長へ入るようすが見えます。
そして腸で吸収され、今度は血液の循環にのって内臓や筋肉に移動していきます。

実験前と比べると、体全体が薄く灰色になっています。

2012010828.jpg

放射性物質が体全体に広がっている様子です。
では、放射性物質の種類による違いはどうなっているのでしょうか。
一度に複数の放射性物質を追跡できる最新装置グレイGREIの装置を見て比べてみます。

白く写る部分が放射性物質です。

2012010829.jpg

セシウムの場合身体に必要な要素カリウムに似た性質があるため
全身くまなく広がります。

2012010830.jpg

ヨウ素は首元の甲状腺に多く溜まっていきます。

2012010831.jpg

ストロンチウムの場合、カルシウムと抑制室が似ているため、背骨など骨にそって溜まります。

2012010832.jpg

放射性物質の種類によって、溜まりやすい臓器は異なっているのです。


ーー


安:放射性物質の種類によって、身体の中での動きっていうのが変わるんですね。

岩本:そうです。
先程見ていただいたようにストロンチウムというのは骨にたまりやすい。
骨っていうのはですね、血液のもとになる細胞があるんですね、骨髄という中にですね。
それを、傷つけてしまう。
そうすると、白血病を引き起こしてしまうんじゃないかという事が疑われているんです。

安:じゃぁ、よく食品の基準で聞く、セシウムはどうなるんでしょうか

岩本:
セシウムは本当に、全身にまんべんなく広がると言われているんですけれども、
チェルノブイリでは、これ、膀胱がんを引き起こすと言うような報告もあるようですけれど、

杉浦:
確かにチェルノブイリの事故後ですね、いろんな病気の報告があります。
しかし、内部被ばくの線量との関係を科学的に示す難しさがあると思います。

岩本:
ちょっとこちらの表を使って、その難しさというのを見ていきたいと思うんですけれども、

杉浦:
放射線の被曝があって癌があるというそういう因果関係があるという事を説明するためには
確かにそれで病気が起こっている。
それで統計敵に有意な増加があるという事。

岩本:意味のある増加だということですね。

杉浦:
はい、
それでメカニズムとありますけれども、原因と結果。
起こる仕組みが科学的に証明できる
そういう事があって、初めて被ばくの結果、癌が増えたという事が言えるというふうに医学的にはなっています。

岩本:たとえば、甲状腺がんの場合はどういう事に・・・

杉浦:はい、
チェルノブイリの結果を見て分かりますように、
甲状腺がんは病気の報告があります。(病気の報告に◎)
また先程の線量の増加に伴ってがんが増えているという事で統計的にも確かめられています。(統計に◎)
それから、放射線ヨウ素が甲状腺に溜まりますから、
甲状腺に放射線が当たったという事も分かっていますので、(メカニズムに◎)
甲状腺がんについては人のデータとしてがんが増えるという事が証明されていると思います。
2012010833.jpg

岩本:20年かかったけれども、これは証明されたと考えてもいいという事ですね。

杉浦:はい、

岩本:
じゃぁ、たとえば膀胱がん。
これはチェルノブイリで増えたと言われていますけれど、これはどうですか

杉浦:
今おっしゃられた通り、膀胱がんが増えたという事は言われています(統計〇)。
で、その病気の報告のところなんですけれども、よくよく論文を見ますと、
前癌状態、または、病理学的な組織の検査から分かるという事で、三角ぐらいですかね。(病気の報告△)

岩本:前癌状態っていうのは、つまり、癌そのものではないという考え方なんですね。

杉浦:
ですので、増えているというところも丸では無くて三角ぐらいですかね。(〇の上に△を重ねた)
放射線の線量の事から言うと、自然の放射線の事も加味すると、なかなか、
今日のテーマである内部被曝というところからはメカニズムの説明を出来ないけれども(メカニズムに×)
この論文の研究者はですね、活性酸素が働いているんではないかという事をおっしゃっておりますので、
メカニズムとしてはまだまだ分からない所がある(メカニズムに×と?)

岩本:
はっきりしないという事なんですね。
じゃぁ、この白血病。これは内部被ばくについて、いったいどうなんでしょうか。

杉浦:
ストロンチウムはチェルノブイリの事故の時に確かに環境中に出ていますので、
線量が骨髄に当たっているという事は言えると思います(メカニズムに〇)
病気の報告、これも白血病は一応あるというふうに言っていいと思います(病気の報告△)
そして最後に統計なんですけれども、統計的にじゃぁ、線量が増えているのかということは、
まだまだ25年経ちましたけれども、今後の解析を待ってみたいと思います(統計?)

2012010834.jpg

安:
25年経った今でも
はっきりと分かっているのはこの甲状腺がんのみという事になってしまいますよね。

杉浦:
このようにチェルノブイリでは甲状腺がんがはっきりと見られているという事ですから、
今後福島の例についても、長い間注意深く見ていく必要があると思います。
一方その他の癌では、低い線量の癌の発生という事を科学的に証明する難しさがあると思います。

岩本:
科学に限界があるというのは当然の事でしょうし、私たちも分かるところはあるんですけれども、
じゃぁ、「どうすればいいんだ」というところがですね、

杉浦:
はい、いまの科学では証明できないほど小さいという事ですから、
疫学研究をさらに続ける。
あるいは、生物的なメカニズムの研究をもっとすると、
そういうところを含めて、長期に真摯に研究を続けていかなければいけないと思います。

岩本:
私ね、本当に取材を始めるきっかけになったのは12年前のJCOの臨界事故という事故からだったんですけどもね、
その時から言っていたのは、
「原子力でこんな危険な事故っていうのは起こらないんじゃないか」っていうふうに言っていて、
で、こういうふうに事故が起きてしまった。
その時にですね、やっぱりその、内部被ばくを含めていろんな事を検討して、
色々と取材をしたんですけれども、
それから進んでいるか?というとですね、ほとんど進んでいない気がするんですね。
で、チェルノブイリの教訓から本当にわかった事というのは、実はですね、
癌と放射線の関係をきちんと確定するのはものすごく長い時間がかかるという事ですよね。
だからこそ、何か異常があった場合にはすぐ手が打てるように、キチンと見ていく。
責任をもって、専門家や国が見ていく必要があるというふうに思うんですね。

安:
福島の方をはじめとしてみんなが不安に思っている事なので、
やっぱり、はっきり分かる物がないと余計不安もあおられてしまうし、
長い時間をかけてでも丁寧に、見て行かないと本当にいけない問題だなとおもいました。

山田:今日は杉浦さんありがとうございました。






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コメント
田代氏は3月に検査をし、8月の日本小児学会で発表をした。子供たちや保護者には学会での発表後に国の対策本部から結果が通知された。
被ばく者は完全にモルモット扱いです。

杉浦氏の説明も、胡散臭い。
そもそもガン発生のリスクがないなら、「この人達の検査をずっと継続的にやっていく」必要などないはずだ。

IAEAが50mSvに下げたとちょこっと紹介されているけれど、「今後検討されるべきもの」との解説は無責任である。基準を下げるには明確な理由があるからで、専門家であるなら理由を指摘した上で賛成か反対かを述べるべきだ。
一条恵 | 2012.01.09 03:47 | 編集
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