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01.25
Wed
・原子力災害対策本部の会議で議事録を作っていなかったことについて
・九州電力玄海原発1号機に関しての意見聴取会で試験片を破棄していたことについて



1月24日火曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]




<参考>

原子力災害対策本部 議事録全く作成せず

東京新聞 2012年1月23日 夕刊

東京電力福島第一原発事故対応のため設置され、避難区域の設定や除染方針の決定を行ってきた
政府の「原子力災害対策本部」の会議の議事録が、
事故直後の設置以来まったく作成されていないことが二十三日、分かった。

重要な政策決定が行われた過程を検証できる資料が作成されていなかったことで、
情報公開に対する政府の姿勢への批判が強まりそうだ。

災害対策本部の事務局を務める経済産業省原子力安全・保安院が明らかにした。
三月十一日の設置以来、計二十三回あった会議ごとに作成されたのは議事次第程度の簡単な書類という。
森山善範原子力災害対策監は記者会見で
「開催が急に決まるなど、事務的に対応が難しかったようだ」と釈明する一方、
「会議の決定事項など重要な部分は記者会見で説明し、かなりの部分は情報公開されている」との見方を示した。

その上で「意思決定に関わる過程を文書で残しておくことは(公文書管理法で)義務付けられている」と語り、
担当者のメモなどに基づき事後的な作成を関係省庁で検討していると説明した。

原子力災害対策本部は、原発事故などで原子力災害対策特別措置法に基づく緊急事態が宣言された際、
応急対策を総合的に進めるため、内閣府に臨時に設置され、首相が本部長を務める。
今回の対策本部では避難区域の設定や解除、事故収束の工程表終了などの重要事項を決定してきた。


たねまきJ「原発の寿命について(どこまでも伸びる寿命と危険な玄海1号)」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)11/29


今日の番組内で水野さんが

「九州電力の玄海原発、これは36年以上経っている原発で、
前にも小出先生がおっしゃっていた最も危険性の高い原発の一つであるというふうにお話し下さいましたよね。
その理由も詳しく教えていただいた事があるんですが、」

と話されています。
その時のたねまきジャーナルです。
小出先生が玄海原発1号機について詳しく説明して下さっています。


このような事もありました↓
不純物が6倍も入っていた玄海原発1号機

老朽化が指摘される九州電力玄海原発1号機(佐賀県玄海町、55・9万キロワット)の
鋼鉄製の原子炉容器に、不純物である銅が同社保有の他の原発と比べ最大約6倍含まれていることが
21日、九電への取材で分かった。
銅の含有率が高いと、核分裂で生じる中性子を浴びた際、原子炉の劣化が早く進むとの指摘もある。



続きを読むに番組の内容書き出しました




水野:
今のニュースですね、
原子力災害対策本部の会議というところは、福島第一原発の事故直後も
避難の範囲などを決める、つまり、人の命に大きくかかわることを決める会議です。
ここで議事録を作ってこなかった
で、「思いだして参加者のメモで議事録を今から作る」という話。
小出さんどんな感想をお持ちになりますか?

小出:
もちろん作らなければいけないと思いますけれども、作ってどうするんだって私は思います。
わたしは、これまで原子力を進めてきた人たち、あるいは今回の事故が起きた時の対応の仕方を見て、
一人ひとりの個人責任を取るべきだとずっと思っているのですけれども、
総理大臣を刑務所に入れるとかですね、
安全委員会の委員を全員刑務所に入れるとか、
そういう事が出来ない限りは何をやっても意味がないと私は思います。

水野:
これ、平野さん、録音が残っているのか、今調べているけれども書記は確認できないって、


平野:
当初からこういう事は後から当然検証されるという事は官僚たちは分かっているはずですから、
手を打っていない筈はないですよね。
録音していない筈はないと私は無いと思うんですよ。
それで先生、これでこういう事態になって口裏合わせが行われるんじゃないかと非常に危惧しているんですよね。

小出:そうですね

平野:
これ密室でやってますから。
これを広くわれわれ国民がですね、それぞれ検証するという手段がもう、
この前の政府の中間報告でもう出来ないという事が分かって

水野:事故調査委員会の中間報告にはここは出ていないですから

平野:
これをしようとしたらまた別の調査、確固としたこの権限を付託された例えば国会の検証委員会とか
そういうものが必要になってきますよね。

小出:
ま、国会の検証委員会も出来ているわけですけれども、
私はもともとはいわゆるジャーナリズムというものがですね、
全体を見ながら本当は報道するべきだと思ってきたのですけれども、
平野さんには失礼ながら、・・

平野:
いえいえ、おっしゃる通りメディア批判もね
今回の減の圧事故報道についてはもう、やっぱり、甘んじて受けなければならないところは
もう本当に多々あったという事で、
遅ればせながらでもね、今はそれは少しづつでも、埋め合わせとか、
それをしていこうというのが各社同じような思いでやっているのですけれど、
それでもなかなか情報という物を官が独占している部分がありまして、
なかなかこう、たどり着かないもどかしさもあるんですよね。

小出:
はい、私もずっとそう思ってきましたし、
それを拾い集めて明らかにしてくれるのがジャーナリズムという物の責任だと思ってきたのですけれども、
残念ながらなかなかそうはなってきませんでしたし、
これから是非ともやって欲しいとおもいますし、
国会の事故調査委員会もありますけれども、
どこまで本当にやってもらえるのかなと、私は、半分眉に唾をつけながら見ています。

水野:
これ証拠が無くなっているという意味でですね、
こんな話しも驚いているんですが、
九州電力の玄海原発
これは36年以上経っている原発で、
前にも小出先生がおっしゃっていた最も危険性の高い原発の一つであるというふうにお話し下さいましたよね。


小出:そうです

水野:
その理由も詳しく教えていただいた事があるんですが、
この玄海原発の老朽化をめぐって、専門家が審議する会議が東京で昨日開かれたんだそうです。
そこで、九州電力がなんて言ったかというと、
原子炉の健全性に問題は無い」と。
つまり、大丈夫ですという事を説明したんですね。
で、専門家からは「いや、どうなんや」といろんな意見が出て、
でも、分かってきた事はですね、
原子炉の中に、試験をするためのカケラ、っていうんですか、試験片という物を入れているんですよね。

小出:はい

水野:
で、その一部を九州電力が保管していなかった、ということがわかり、
これ、廃棄した可能性があると、いう情報が伝わってまいりました。
こんなことあり得るんですか?

小出:
えーっとですね、
原子炉の圧力容器という鋼鉄製の容器がどれだけもろくなっているかということを、
これまで調べてきているんですね。
もともと金属ですから、曲げたり叩いたりしても壊れないという物の筈なのですけれども、
原子炉が動いていると、中性子という放射線に被曝をして、
その金属がどんどんガラスのようにもろくなるという、そういう物理的な性質がある

水野:もろくなってしまう

小出:
それがどれだけ脆くなった事を調べようかとしてきたのですね。
で、いったいどこまでやればどこまでもろくなるのかという事が分からなかったので、
試験片という物を入れて調べるという事をやったてきたのです。

水野:試験片っていうのはつまり、その外側の金属と同じような物質

小出:
はい、同じ蘇生の物を金属の圧力容器の中に貼りつけて
それがどこまでガラスのようになっているかとい事を調べようとしてきた。

水野:あー、それを取りだして調べるというやり方なんですね。

小出:はい。
多分、玄海の1号機には6個あったのだと思います。

水野:ほぉー。

小出:
それを順番に取りだしてきて、どこまでガラスのようになってきたかという事を調べてきたのですが、
4個目まで調べた筈だと思いますが、
その時に「98度を下回ってしまうとガラスだ」と、いう結果が出たのだと思います。

水野:
これは、確か、その原子炉の器がどんどん脆くなってきた時には、
温度が低くなればなるほど、割れやすいんでしたっけ?

小出:
そうです。
だから普通の温度であれば、
もともと金属というのは叩いたってただへこむだけで割れるような事は無いのですけれども、
中性子という放射線に被曝をすると、
普通の温度でもガラスになってしまう可能性があるという事で調べてきたんですね。
それで今や、「98度以下であるとガラス」だと言っている訳で、
普通の温度であれば、もう限界の原子炉はガラスなんです。

水野:ガラスと同じようなもろさなんですね

小出:はい、になってしまっている。

水野:
つまり今、運転を全部止めて、温度をどんどん、どんどん下げていった時に、
普通の温度になったら、ガラスの中に核燃料が入っている状態だと思わざるを得ない。ということですね。

小出:
そうです。
ただし、原子炉の運転を止めた時には、
原子炉の温度はもちろん冷たくはなっているけれども、圧力がかかるわけではないし、
特別異常な事態が無ければ、圧力容器がガラスであっても壊れないと言っているのですね。
ただし、何か地震などに襲われて、原子炉が過渡的な状況になって、
冷たい水を入れて原子炉を冷やさなければならないという状況に追い込まれた時に、
そのガラスになってしまった圧力容器が本当に健全でいられるかどうかということが
とっても心配なのです。


水野:はい

小出:
その事をずっと、原子力を進めてきた人たちは心配をしてきたわけで、
そのために試験片という物を入れて、テストをするという事をやってきたのです。
それが玄海の場合には予想以上に高い温度でも、圧力容器がガラスになってしまうという結果が出てきてしまって、
どうしたものかといって、ま、彼らが悩んでいるという
そういう状態です。

水野:しかしながら、その試験片、カケラの一部が廃棄された可能性がある

小出:
そうですね、ですからこれまで多分4つ試験したのだと思いますけれども、
中性子に被ばくしていますので、それ自身が放射能になってしまっているのですね。
放射能になっている塊をどこまでガラスに近づいたかという事を試験しているのですけれども、
もう試験したもの自身、その試験片自身が放射能の塊ですので、
いつまでも持っていたくはないという思惑も、ま、誰でも思うと思いますし、
「もう一度やらなくてもいい」と思ったという事はあり得る事だと私は思います。
ですから、本来であればもちろん取っておいてですね、
後からもう一度試験をしてみるという事は、本来であればそうだとも思うけれども、
思い思わずに捨ててしまったという可能性はあると思います。

水野:えー

平野:これは取り扱いに関する法律で、こういう廃棄をしても特に罰則はないんですか?

小出:
放射性物質として、もちろん廃棄しなければいけませんけれども、
普通のゴミとして捨ててはいけないけれども、
試験も終わったので、放射性物質として廃棄をするということであれば罰則規定はないと思います。

水野:
ふぅーん・・だけど、そんな時は誰の責任に於いてどこにどういう形で廃棄したっていうのは
残りますよね

小出:
はい、それは残ります。
それはもちろん残ります。

水野:
そうですよね?

小出:
ですから、
本当にその追跡をしようと思えば、
何月何日に廃棄したドラム缶の中にそれがあるという事はわかります。
ですから、もう一度そのドラム缶を開いて、その中から取りだして、
もう一度その検査をするという事は可能でなければいけないし、
今でもできるだろうと私は思います。

水野:
やはり、こういうふうに証拠となる物が無くなったと言われると、
素人の私にはその証拠には何か重大な事が分かる、その秘密が隠されているから
無くなったんじゃないの?
というふうに疑うんですよ。

小出:はい。
九州電力にしても、
何か隠そうとしたのではなくて、もう試験が終わったので捨ててしまったという可能性はあるだろうと思います。

水野:えーーー、

小出:
ただし、回収は私は可能だと思いますので、回収してもらって、
本当にどこまでガラスになっているかという事の実証的なデータを得るために使って欲しいと思います。

水野:ね、大切なデータですよね。

小出:はい。


ーーーーーー

ー番組内の玄海原発に関するニュース記事は朝日新聞社での報道があり、
アドレスを入れて新聞記事を書いたところ、また、著作権申し立てがきましたので削除します。
内容はたねまきジャーナル内で話しているものと同じですー


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comment 1
コメント
残念だなぁ。
この番組は高く評価しているけれど、小出助教が「拾い集めて明らかにしてくれるのが…」と指摘したらそれには答えがない。
原子力に詳しくなかった人々が様々な情報を「拾い集めて」る。官が情報を独占しているのは事実だけれども、マスコミが情報を有機的に結合して不安を感じている国民に、「国は以前はこういう説明をしていたのに今はこう言ってます」と明らかにして欲しいのですが。
マスメディアは、電力会社がスポンサーであることや株式・社債を有していることなどから追及が及び腰であることが問題の本質です。その上で追及する能力や知識があるかです。
読売新聞のように原発推進の立場であっても、マスコミとしての責任は変わりません。

きーこさんのブログのように過去のエントリーとのリンクを張り、問題について全体から考察する姿勢が必要です。
毎日、ありがとうございます。
一条恵 | 2012.01.25 15:53 | 編集
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