02.08
Wed
・福島第一原発2号機の温度上昇の謎
2月7日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島第1原発事故 2号機、一時70度超 冷却水配管交換が原因か
毎日新聞 2012年2月7日 東京朝刊
東京電力は6日、
福島第1原発2号機で、原子炉の「冷温停止状態」の判断基準となる圧力容器底部の温度が急上昇し、
午前7時現在で73・3度に達したことを明らかにした。
東電が保安規定で地元への通報基準としている「80度」に迫る温度で、
昨年12月の「冷温停止状態」宣言後で最も高い。
冷却水の量を段階的に増やして対応しているが、温度は高止まりしている。
東電によると、圧力容器底部には三つの温度計がほぼ等間隔に配置されている。
このうち一つは今月1日午前中まで50度前後で推移していたが、その後上昇し始め、5日夜に70度を超えた。
残り二つの温度計はともに44度前後を指したままだ。
上昇の原因について東電は、冷却水用の配管を凍結防止のため1月26日に交換したことにより、
炉内に入る水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部に水が十分当たらなくなった可能性があると推定している。
6日、圧力容器内の気体を調べたところ、
燃料の核分裂が連続する「再臨界」の可能性を示すキセノンなどの放射性物質は検出されなかったという。
温度を下げるため、5日未明から6日未明にかけ注水量を段階的に増やして毎時10・6立方メートルとしたが、
6日午後5時現在の温度は69・2度と70度前後を保っている。
1号機は午前11時現在で24・5度、3号機は50・1度。
温度計は事故後、最大20度の誤差が生じた。
東電は冷温停止状態の定義が「圧力容器底部が100度以下」であることから、
誤差を最大に見積もって80度を超えれば地元自治体に通報すると保安規定で定めている。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は6日の記者会見で
「炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態の判断を見直す必要はない」と話した。
経済産業省原子力安全・保安院は同日、
再臨界を防ぐホウ酸水を加えながら注水量を増やすことを求め、東電は応じる方針。
保安院の森山善範・原子力災害対策監は「十分落ち着いたと判断するのは早い」と説明した。
【比嘉洋、関東晋慈、中西拓司】
◇「冷温停止状態」宣言に影響なし--官房長官
2号機の炉内温度が70度以上に上がった問題について藤村修官房長官は6日の記者会見で
「温度上昇は1カ所だけで、他の部位は安定している」として、
昨年12月に政府が出した「冷温停止状態」宣言に影響はないとの判断を示した。
内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は同日、
「溶けた燃料がどこにあるか分かっていない状況では、こういうことは起こりうる。それほど心配する事態ではない」
との見解を示し、
「現状でどういうことが起こりうるか、あらかじめ説明する努力が足りない。何かあるたびに国民は不安になる」と
東電に苦言を呈した。【西川拓】

2号機注水増 温度は下がらず
NHK 2月7日 12時6分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉で、温度計の1つの値が上昇している問題で、
東京電力は、7日、原子炉への注水量を増やす対策をとりました。
しかし、これまでのところ温度は70度前後から大きく変化せず、慎重に監視を続けています。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つの値が先月27日以降、
徐々に上がっていて、原子炉への注水量を増やしても、70度前後から下がらない傾向が続いています。
このため東京電力は、7日午前4時半ごろ、水を入れる2つのルートのうち、
原子炉の上部から燃料に直接水をかける配管からの注水量をさらに1時間当たり3トン増やし、
事故直後を除けばこれまでで最も多い13.5トンにしました。
しかし、午前5時に72.2度だった温度計の値は、午前10時でも69度と、70度前後から大きく変化せず、
温度が下がる傾向にはなっていないということです。
東京電力では、原子炉に水を入れる配管の工事に伴って水の流れが変わり、
溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性が高いとみていて、
注水量を増やした効果が今後出るのかどうか、24時間程度、注意深く監視を続けることにしています。
たねまきJ「2号機温度上昇・2万ベクレルのミミズ」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)2/6
前日のたねまきジャーナル ↑
続きを読むに
内容を書き出しました
水野:
昨日も伺ったんですが福島第一原発2号機の温度上昇の謎について
心配している方がまだ多いんですよね。
今月に入って原子炉の温度が、50度前後だったのが70度位に20度上がってきたというお話しです。
この理由についても小出先生に昨日推理をしていただいたんですが、
今日、ホウ酸水を入れたんだそうです。
このホウ酸水を入れるというのはどんな事なんですか?
小出:
核分裂の連鎖反応を抑えるという意味です。
ですから、再臨界しているかもしれないという疑いが一方にあるのですけれど、
それは困るので、とにかくそれを防ごうという対策です。
水野:
このホウ酸水を入れて再臨界している場合、それを防ごうという動きをしたところですね、
状況が変わらないんだそうです。
小出:そうですね、ですから
水野:温度が、だからと言って、下がらない。
小出:再臨界ではなかったという事なんですね、おそらく。
水野:
そうなんですか、はぁ~
昨日から小出さんは再臨界の可能性は低いとおっしゃっていました。
ホウ酸水を入れても温度が変わらないというのは再臨界はしていない・・・と、
小出:関係なかったという事ですね
水野:なるほど、それが裏付けられたと受け取っていいんですね。
小出:
多分・・・あの、問題は
見る事も出来ないし、きちっと知るための測定器すらが、実はないという状態なのですよね。
ですから、私もこうやってニュースを教えていただいて、
ああでもない、こうでもないと、ただ推理をしているだけなのですけれども、
ひょっとしたら私が間違えているかもしれないという、恐れは何時もあります。
平野:
先生、あの、専門家の方々の間では、
これ、正確に、先生のおっしゃるとおりなかなか測れなくて、電流の変化で、温度を推定というか測るしかないんで、
その誤差が例えば20度位ある時もあると言うような事が出ているんですが、
そうすると、今70度、後10度で上がれば80度で誤差があったら、もう、100度ですよね。
小出:だめになってしまうわけですね。
水野:100度になると、水が蒸発するから、冷却が出来ないからダメになるんですか?
小出:
私たちは冷温停止という言葉を使って、原子炉を安定な状態にしたいとずっと、思ってきたのですね。
その冷温停止という状態は圧力容器の中に水を張る事が出来て、
その水の中に炉心が浸かっていて、水の温度が100度以下になると。
つまりもう、沸騰もしない訳ですし、水の状態で原子炉を冷やせると、
それなら安心だというのが冷温停止という状態、
水野:本来の冷温停止ですね。
小出:はい
水野:政府が言っているのとは違う・・・、
小出:全然違う(笑)
水野:本当の冷温停止、はい。
小出:
今はもう、圧力容器の底が抜けてしまっていて、水がジャジャ漏れになっている。
そして、炉心自身ももう殆どは流れ落ちてしまっていて、
残っている炉心がどこかに、
ま、私は泥のようになっていると思うのですが、あちこちにへばりついている。
そのへばりつき方が変わる事によって、圧力容器の温度もまた変わってくるという、
どうもそういう状況ではないかと私は、疑っているのですが、
水野:
あの、温度計が圧力容器に3つ付いているんですが
お釜の底に近い部分の側面ですね、そこに3つ、右と左と真ん中みたいなイメージですか?
側面に3つ離れて付いている。
そのうちの一つの温度計に於いて温度が上昇しているわけですよね。
小出:
はい、多分その周辺に溶けた炉心の、ま、泥のようになったものが、
たまたま温度計の近くに、へばりついてしまっているんじゃないかなと、私は推測しています。
平野:
先生、東電はね、注水量を毎時1トンずつ増やして10.6トンにして、
またさらに、3トン増やすというような事を言っているんですが、
この注水量を増やすことによって、何か期待できるんですか?上昇の変化は。
小出:
えー、直接には期待できないと思います。
要するに、その流量を増やしてしまうと、また、泥の位置が変わったりするわけで、
泥の位置が温度計の近くに行くと、また、むしろ温度が上がってしまうというような事もあり得ると思います。
ですから、温度は、かなり大きな圧力がまの部分的なところを測っている。
だから、もっと別なところでは高い温度かもしれないし、また、低いところもあるのかもしれない。
ただ、たまたまその温度計を貼りつけてあった場所の温度だけ、今、参考に見ているという事なのですね。
水野:
そういうことですか、
じゃ、平野さんがおっしゃった、誤差がね20度ほどあるという専門家の見方を含めますとね、
いま70度位の温度を示していますでしょ、
私は100度まであと30度あると思っていたんですよ。
だけど誤差が20という事はですよ、70プラス20で90。という可能性もあるという事じゃないですか。
小出:
もちろんあるし、今測れていない圧力容器のところですでに100度を超えているところもあるかもしれない。
水野:ということですよね。
小出:はい
平野:そうですねぇー
水野:100度以上になっているところがあるかどうかが分からないというのが、事実なんですね。
小出:
そうなのです。それが私達にとって一番今困る事なのです。
でも、もうどうしようもないのですね、今は。
水野:ハァ~・・それを調べる事は・・、
小出:できません。
水野:ロボット連れていくとかそんなんでも出来ないんですか?
小出:ロボットも入れません、中には。
平野:うーん・・・
水野:
じゃ、本当に原子炉の中の、溶融した燃料がどんな状況で、今どこにあるかさえも、
内視鏡でも分からなかったんですよね。
小出:
内視鏡は格納容器というところの中を見たのですけれど、
水がどこにあるのかすらも分からなかったのですね。
炉心がどこにあるかは、今度は圧力容器の中という事をまた見たいのですけれども、
そんなものは何年経っても、多分見れないです。
水野:何年たっても見られないんですか!?
平野:うぅーん・・
水野:はぁ、それが原発事故の本質だという事ですね。
平野:国の収束宣言というのは本当に、もう、やるべき・・・もう、呆れますね
水野:もう、何が収束ですかッ!
小出:ほんとうにもう、外国からは、みんな呆れられていると思います。
2月7日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島第1原発事故 2号機、一時70度超 冷却水配管交換が原因か
毎日新聞 2012年2月7日 東京朝刊
東京電力は6日、
福島第1原発2号機で、原子炉の「冷温停止状態」の判断基準となる圧力容器底部の温度が急上昇し、
午前7時現在で73・3度に達したことを明らかにした。
東電が保安規定で地元への通報基準としている「80度」に迫る温度で、
昨年12月の「冷温停止状態」宣言後で最も高い。
冷却水の量を段階的に増やして対応しているが、温度は高止まりしている。
東電によると、圧力容器底部には三つの温度計がほぼ等間隔に配置されている。
このうち一つは今月1日午前中まで50度前後で推移していたが、その後上昇し始め、5日夜に70度を超えた。
残り二つの温度計はともに44度前後を指したままだ。
上昇の原因について東電は、冷却水用の配管を凍結防止のため1月26日に交換したことにより、
炉内に入る水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部に水が十分当たらなくなった可能性があると推定している。
6日、圧力容器内の気体を調べたところ、
燃料の核分裂が連続する「再臨界」の可能性を示すキセノンなどの放射性物質は検出されなかったという。
温度を下げるため、5日未明から6日未明にかけ注水量を段階的に増やして毎時10・6立方メートルとしたが、
6日午後5時現在の温度は69・2度と70度前後を保っている。
1号機は午前11時現在で24・5度、3号機は50・1度。
温度計は事故後、最大20度の誤差が生じた。
東電は冷温停止状態の定義が「圧力容器底部が100度以下」であることから、
誤差を最大に見積もって80度を超えれば地元自治体に通報すると保安規定で定めている。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は6日の記者会見で
「炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態の判断を見直す必要はない」と話した。
経済産業省原子力安全・保安院は同日、
再臨界を防ぐホウ酸水を加えながら注水量を増やすことを求め、東電は応じる方針。
保安院の森山善範・原子力災害対策監は「十分落ち着いたと判断するのは早い」と説明した。
【比嘉洋、関東晋慈、中西拓司】
◇「冷温停止状態」宣言に影響なし--官房長官
2号機の炉内温度が70度以上に上がった問題について藤村修官房長官は6日の記者会見で
「温度上昇は1カ所だけで、他の部位は安定している」として、
昨年12月に政府が出した「冷温停止状態」宣言に影響はないとの判断を示した。
内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は同日、
「溶けた燃料がどこにあるか分かっていない状況では、こういうことは起こりうる。それほど心配する事態ではない」
との見解を示し、
「現状でどういうことが起こりうるか、あらかじめ説明する努力が足りない。何かあるたびに国民は不安になる」と
東電に苦言を呈した。【西川拓】

2号機注水増 温度は下がらず
NHK 2月7日 12時6分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉で、温度計の1つの値が上昇している問題で、
東京電力は、7日、原子炉への注水量を増やす対策をとりました。
しかし、これまでのところ温度は70度前後から大きく変化せず、慎重に監視を続けています。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つの値が先月27日以降、
徐々に上がっていて、原子炉への注水量を増やしても、70度前後から下がらない傾向が続いています。
このため東京電力は、7日午前4時半ごろ、水を入れる2つのルートのうち、
原子炉の上部から燃料に直接水をかける配管からの注水量をさらに1時間当たり3トン増やし、
事故直後を除けばこれまでで最も多い13.5トンにしました。
しかし、午前5時に72.2度だった温度計の値は、午前10時でも69度と、70度前後から大きく変化せず、
温度が下がる傾向にはなっていないということです。
東京電力では、原子炉に水を入れる配管の工事に伴って水の流れが変わり、
溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性が高いとみていて、
注水量を増やした効果が今後出るのかどうか、24時間程度、注意深く監視を続けることにしています。
たねまきJ「2号機温度上昇・2万ベクレルのミミズ」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)2/6
前日のたねまきジャーナル ↑
続きを読むに

水野:
昨日も伺ったんですが福島第一原発2号機の温度上昇の謎について
心配している方がまだ多いんですよね。
今月に入って原子炉の温度が、50度前後だったのが70度位に20度上がってきたというお話しです。
この理由についても小出先生に昨日推理をしていただいたんですが、
今日、ホウ酸水を入れたんだそうです。
このホウ酸水を入れるというのはどんな事なんですか?
小出:
核分裂の連鎖反応を抑えるという意味です。
ですから、再臨界しているかもしれないという疑いが一方にあるのですけれど、
それは困るので、とにかくそれを防ごうという対策です。
水野:
このホウ酸水を入れて再臨界している場合、それを防ごうという動きをしたところですね、
状況が変わらないんだそうです。
小出:そうですね、ですから
水野:温度が、だからと言って、下がらない。
小出:再臨界ではなかったという事なんですね、おそらく。
水野:
そうなんですか、はぁ~
昨日から小出さんは再臨界の可能性は低いとおっしゃっていました。
ホウ酸水を入れても温度が変わらないというのは再臨界はしていない・・・と、
小出:関係なかったという事ですね
水野:なるほど、それが裏付けられたと受け取っていいんですね。
小出:
多分・・・あの、問題は
見る事も出来ないし、きちっと知るための測定器すらが、実はないという状態なのですよね。
ですから、私もこうやってニュースを教えていただいて、
ああでもない、こうでもないと、ただ推理をしているだけなのですけれども、
ひょっとしたら私が間違えているかもしれないという、恐れは何時もあります。
平野:
先生、あの、専門家の方々の間では、
これ、正確に、先生のおっしゃるとおりなかなか測れなくて、電流の変化で、温度を推定というか測るしかないんで、
その誤差が例えば20度位ある時もあると言うような事が出ているんですが、
そうすると、今70度、後10度で上がれば80度で誤差があったら、もう、100度ですよね。
小出:だめになってしまうわけですね。
水野:100度になると、水が蒸発するから、冷却が出来ないからダメになるんですか?
小出:
私たちは冷温停止という言葉を使って、原子炉を安定な状態にしたいとずっと、思ってきたのですね。
その冷温停止という状態は圧力容器の中に水を張る事が出来て、
その水の中に炉心が浸かっていて、水の温度が100度以下になると。
つまりもう、沸騰もしない訳ですし、水の状態で原子炉を冷やせると、
それなら安心だというのが冷温停止という状態、
水野:本来の冷温停止ですね。
小出:はい
水野:政府が言っているのとは違う・・・、
小出:全然違う(笑)
水野:本当の冷温停止、はい。
小出:
今はもう、圧力容器の底が抜けてしまっていて、水がジャジャ漏れになっている。
そして、炉心自身ももう殆どは流れ落ちてしまっていて、
残っている炉心がどこかに、
ま、私は泥のようになっていると思うのですが、あちこちにへばりついている。
そのへばりつき方が変わる事によって、圧力容器の温度もまた変わってくるという、
どうもそういう状況ではないかと私は、疑っているのですが、
水野:
あの、温度計が圧力容器に3つ付いているんですが
お釜の底に近い部分の側面ですね、そこに3つ、右と左と真ん中みたいなイメージですか?
側面に3つ離れて付いている。
そのうちの一つの温度計に於いて温度が上昇しているわけですよね。
小出:
はい、多分その周辺に溶けた炉心の、ま、泥のようになったものが、
たまたま温度計の近くに、へばりついてしまっているんじゃないかなと、私は推測しています。
平野:
先生、東電はね、注水量を毎時1トンずつ増やして10.6トンにして、
またさらに、3トン増やすというような事を言っているんですが、
この注水量を増やすことによって、何か期待できるんですか?上昇の変化は。
小出:
えー、直接には期待できないと思います。
要するに、その流量を増やしてしまうと、また、泥の位置が変わったりするわけで、
泥の位置が温度計の近くに行くと、また、むしろ温度が上がってしまうというような事もあり得ると思います。
ですから、温度は、かなり大きな圧力がまの部分的なところを測っている。
だから、もっと別なところでは高い温度かもしれないし、また、低いところもあるのかもしれない。
ただ、たまたまその温度計を貼りつけてあった場所の温度だけ、今、参考に見ているという事なのですね。
水野:
そういうことですか、
じゃ、平野さんがおっしゃった、誤差がね20度ほどあるという専門家の見方を含めますとね、
いま70度位の温度を示していますでしょ、
私は100度まであと30度あると思っていたんですよ。
だけど誤差が20という事はですよ、70プラス20で90。という可能性もあるという事じゃないですか。
小出:
もちろんあるし、今測れていない圧力容器のところですでに100度を超えているところもあるかもしれない。
水野:ということですよね。
小出:はい
平野:そうですねぇー
水野:100度以上になっているところがあるかどうかが分からないというのが、事実なんですね。
小出:
そうなのです。それが私達にとって一番今困る事なのです。
でも、もうどうしようもないのですね、今は。
水野:ハァ~・・それを調べる事は・・、
小出:できません。
水野:ロボット連れていくとかそんなんでも出来ないんですか?
小出:ロボットも入れません、中には。
平野:うーん・・・
水野:
じゃ、本当に原子炉の中の、溶融した燃料がどんな状況で、今どこにあるかさえも、
内視鏡でも分からなかったんですよね。
小出:
内視鏡は格納容器というところの中を見たのですけれど、
水がどこにあるのかすらも分からなかったのですね。
炉心がどこにあるかは、今度は圧力容器の中という事をまた見たいのですけれども、
そんなものは何年経っても、多分見れないです。
水野:何年たっても見られないんですか!?
平野:うぅーん・・
水野:はぁ、それが原発事故の本質だという事ですね。
平野:国の収束宣言というのは本当に、もう、やるべき・・・もう、呆れますね
水野:もう、何が収束ですかッ!
小出:ほんとうにもう、外国からは、みんな呆れられていると思います。
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