02.08
Wed
何度聞いても話の意味が上手く理解できない言葉を話す人が時々いるけれど、
それは、こういう事だったのか・・・と思ったりして、
安冨先生のブログを色々と読んでいたら頭がこんがらかってきたりして・・・
だけど、わたし、
こんな話法で、実生活でやられちゃったことがあるな・・・
バカだから(素直な正直ものだから)反論できなかった(*ノω<*)
ーーーーー
神保哲生 「東大話法」 2012.02.07
TBSラジオ・Dig神保哲生さんのコーナー。
神保哲生さんのビデオニュースドットコム「東大話法に騙されるな」
より、一部転記ーー
「東大話法」とは
常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、
論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、
明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのように装い、
さらにその主張を通すことを可能にしてしまう、
論争の技法であると同時にそれを支える思考方法のことを指す。
安冨氏は東大話法の特徴を
1)自分の信念ではなく、自分の思考に合わせた思考を採用する、
2)自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する、
3)都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする、
4)都合のいいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す、
5)どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す、
6)自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する、
7)その場で自分が立派な人間だと思われることを言う、
8)自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する、
など20の項目にまとめ、そのような技法を駆使することで、本来はあり得ない主張がまかり通ってきたと言う。
そして、その最たるものが、原発だと言うのだ。
「東大話法」の最大の問題は、
いかなる問題に対しても、あくまで自らを傍観者としての安全な場所に置いた上で、
自分という個人が一人の人間としてその問題についてどう思っているのかという根源的な問いから逃げたまま、
自分の社会的な立場からのみ物事を考え、そこから発言をしているところにある。
そこには人間としての自分は存在しないため、人間としてはあり得ないような論理展開が可能となってしまう。
当然、その論理は無責任極まりないものになる。
そして、そのような人間としてあり得ないような論理を正当化するためには、
その問題点や矛盾点を隠すための高度な隠蔽術が必要になる。
そのような理由から、東大話法が編み出され、洗練されていったと安冨氏は言う。
安冨 歩やすとみ あゆむ
(東京大学東洋文化研究所教授)
1963年大阪府生まれ。86年京都大学経済学部卒業。
京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。博士(経済学)。
住友銀行勤務を経て、京都大学人文科学研究所助手、ロンドン大学滞在研究員、
名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学東洋文化研究所教授。
09年より現職。著書に『生きるための経済学』、『原発危機と東大話法』など。
続きを読むに
番組の内容大体書き出しと安冨先生のブログからチョットだけd(◕‿-。) ネ❤
今日の話はね、原発の事色々と話したい事はあったんだけど、
これはやっぱり、すごく僕は面白かったので、
若干手前味噌な話になるんだけど、
先週、ビデオニュースドットコムでやった番組の中身の話をね、是非したいんですよ。
「東大話法」って言う言葉は聞いたことある?
東京大学の話しの方法。
静かなブームなんですよ、「東大話法」という言葉が。
なんかちょっと、東大の事をただ批判しているみたいな事とはちょっと違うんだけども、
「東大話法」は勉強しなければいけないんだけども、
逆に言うとそれに騙されてはいけないはいけないから、勉強しなければならないという事な訳。
これはね、先週、安冨歩先生、東大の教授です。
東大の教授がね、「原発危機と東大話法」という本を出したんですよ。
一見カバーとかもすごい地味なカバーで、中身の内容も難しそうな感じなんだけれども、
実はこれが、今、結構どんぴしゃな話だったので、是非僕は皆さんにも紹介したかったんだけど、
先週安冨先生に来てもらって、ビデオニュースを作ったんですね。
実はその、外見も、見ていただくと、東大の先生のようにこんな顔されている人なんですけど、
迷彩服にサングラスで、かなり、ユニークな先生なんですよね。

いでたちだけではなくて、東大話法の話というのはこういう事なのね、
要するに、日本全体をある話法で、
話法というのは話の方法だから、そういう論理立て、こういう論理で人々が話をする。
それによって、日本全体がそういうものに覆われているようだと。
端的に言うと、
何でもかんでも「誰誰が悪い」というように、まず持っていってしまう。
で、その人間を攻撃する。
その特徴として、
自分を完全に傍観者の立場において、安全なところにまず置いたうえで、
「誰誰が悪い」というような事を言うんだけど、
その「誰誰が悪い」というのを攻撃する時に、色々なテクニックが実は駆使されているんだと。
それが、これは面白い話なんだけど、
安冨先生はもともと京大の出身なんですよ。
なんだけど、東大にきたら、みんながそういう話し方、話法を使っている事に気付いたと。
で、要するにこれは日本中を覆っているんだけど、
その先生自身が所属している東京大学が、自分が今の給料をもらっているところですよ。
そこが、最もそれを駆使する人が多い、あるいは完成されている形で駆使されているという事で、
先生自身が「東大話法」と命名したと。
要するにあまり良い意味じゃなく使われているという事なのね。
これは全部で20位の特徴があるんで、今は全部は読めないんだけども、
1)自分の信念ではなく、自分の思考に合わせた思考を採用する、
2)自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する、
3)都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする、
4)都合のいいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す、
5)どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す、
6)自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する、
自分が弱点を持っていると思うと、同じ弱点を持っている人を見つけてきて、その人を批判して、
自分は違うという事を間接的に言えているような印象を与えるという意味。
7)その場で自分が立派な人間だと思われることを言う、
8)自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、
要するにあいつらはこういうものなんだという事を勝手にカテゴリーに入れてしまうという事ね、
勝手に設定して、それを解説したり、攻撃したりする。
これが結構大事。僕は8)が一番大事だと思ったけれど、これが20位あるのね。
で、これはみていただいてそれぞれ自分が、
「いや、それは違うんじゃないか」とか「これは当たっているな」というのをみていただければいいとおもうんだけど、
僕は、すごくこの話がしっくりきたのはね、
ずーっと読んでみてとにかく共通している事というのは、
本当は自分の問題でもあることは薄々知っているからか、考えたくないからかは分からないけれど、
ある場合に、まず自分を必ず安全圏に置くと。
例えば原発の問題一つをとっても、自分は電気を使っている人間だし、
あるいは、原発政策というのは民主的な、隠したりいろんな事はあったけれども、一応法律に基づいて、
民主的なプロセスで政権党が推進してきた政策だと。
ということは、我々がそれに指示を与えてきたという事だから、
「本当は原発は嫌だったんだのに、僕は」って言ったって、
原発を推進する政党を与党の地位に付けてきたのも我々だし、
それから電気を使っているのも我々だしとか、いろいろあるじゃないですか。
でもそういうのは全部いったん外に置いたうえで、まず話し始めるというのが、さっきの8番目だったりするでしょ。
まず、自分を安全圏に置いたうえで、今度は、英語でフィンガーポインティングって言うんだけど、
一番攻撃しやすいところを見つけてきて、それをとにかく攻撃すると。
その攻撃する理由というのは、本当にそれが問題かどうかじゃなくて、
自分を安全圏に置くために使える相手を見つけてきて、それをたたく事で、
本当の目的は、批判をして何かをよくする事ではなくて、
建設的な批判ではなくて、自分の事を守るために誰かを攻撃しているというところが、多分にあるんではないかと。
その話法があまりにも横行しているから、一番怖いところはここなんです。
実は、・・・
まず一つはそう言うのに出会ったら、東大話法だと分かるとだまされなくなる。
でももっと、一番騙されちゃいけない点は、
自分自身を東大話法で騙している場合が多いから、
東大話法に自覚的になると、「あ、また自分にやっちゃっているわ」と。
で、結構これは、僕はすごく重要なポイントだと思っていてね、
自分の問題として引き受けると、
自分の問題としてまず向かい合って、自分がまずやるべき事をやる。という事から考えていくというのが、
全ての問題の解決策として一番最良の解決策なんだけども、
それは、たとえば面倒くさかったり、痛みを伴ったり、いやな事がいっぱいあったりするわけですよ。
だから、まず、誰かをとにかく攻撃するという事をすることによって、
自分がそれに直面する、向かい合う事から「逃げる事が出来る」みたいなものに使われているというのがね、
あるんではないかという指摘は、
僕自身もすごく身につまされるというか、
知らないうちにそういう思考になっているなと、
それから、そういう思考をしている人たちが実際に周りに多いなと思ったり、
これが、芸術のレベルまでに完成されているのが、
安冨先生の所属する大学である東大という意味で「東大話法」と読んだという事なのです。
だから、どこにでもあると。
でも芸術的な意味でまで完成されてないレベルではいっぱいあるんだけど、
ツイッター上とかいろんな処にあるんだけれども、
それが非常に全く照れも無く、真顔で出来る人たちが集まっているのが自分の大学だと
安冨先生は言っておられたんだけどね。
「先生、自分の大学でそんな事を言っても大丈夫ですか?」って言ったら
「むしろ、大学の先生たちからはよく言ってくれたという声のほうが多いんですよ」と、
多分「なんてこと言うんだコイツ!」と思う人は声を上げないんだろうけれど、
非常にこれは、もしかすると大事な指摘を分かりやすく解説してくれているのかなと思ったのでね、
紹介しておきたいと思ったんです。
本を読んでもいいんですけれど、安冨先生のブログなんかでもね、
「マイケルジャクソンの思想」かな、こういうブログなんですよ。
これもまた意味が良く分からないんだけど、
そこにも出ていたりするんでね、関心がある方は、
あと、ビデオニュース。有料の会員制のサイトなので、ぜひ見て下さいと敬虔に言うべきじゃないけれど、
そこで動く安冨先生が出ていますからね。
もし、興味があったら見ていただくと良いと思うんだけど、
結構重要なポイントだなと思った。
そしてそれを見ると、いろんなものが、
「ああ、それに自分はやられていたんだ」と、
あるいは、「それを使って自分は、ある問題を、自分の中で解決したかのようにしていたんだな」とかいっぱい出てきて、
僕自身としてもすごく思うところの多い番組だったというのが先週なんですね。
よく、引き受けなければいけないって言う話をしているじゃないですか
任せるんじゃなくて自分で引き受けるって言う話をしているんだけど、それをものすごく分かりやすい言い方で
「あ、そういうふうに考えると、」色々と言い方を覚えなきゃなと思ったんだけど、
たとえば今日本の社会の状況というのを見ると
やっぱり、共同体、いろいろな社会の中で助け合っていく厚みのようなものが日本の場合でいうと、
極端に、今、薄くなっている訳。
「本当に困っている人を助ける必要があるか無いか」というアンケートで、
「必要が無い」と答える人の比率が日本が一番高いんですよ。
だから、お互いを助ける精神というのは日本では、もう無くなってしまっているという、
それは、急に格差が広がって、いろんな意味でギスギスしている訳
その中にこういう話法とかが入ってきて、それを助長しているんではないかと。
だから、
これは話法であると同時に論理構成であり、人間のコミニケーションの仕方という
人と人の関係の持ち方ということなんだけど、
ある種の病理みたいなものが、入ってきているんではないかと、
それを自覚していないと自分も、感染しているし、しかも菌をまき散らしている。
みたいな状況が起きるのかなと思ったので、
本の中では特定の人がこういう話法を用いてこういったと実例を挙げて説明している。
自分の心の声をちゃんと聞いて話さなければダメだという事を言っている
物の考え方を再点検するためにはいい。
ーーー
というお話でした。
安冨先生のブログの中で、一番簡単で分かりやすかった部分、ちょっとだけご紹介します。
ーーーーー
ーーー安冨先生のブログより一部転記
『原発危機と「東大話法」』:池田信夫氏「安冨歩氏への反論*」の分析(5)
池田氏は、
======================
「よくわからないから最悪の場合を考えよう」というのは、そこだけを取ればいいように見えるが、そのリスクをなくすために原発をやめたら、火力発電所を増設しなければならない。採掘や大気汚染による死者を考えると、原発より火力のほうが危険だというのが、OECDやWHOを含めて多くの専門家の意見である。
エネルギー問題は、きわめてリスクの大きな世界である。化石燃料のリスクについては、日本は石油危機でこりた。原子力にもリスクはあるが、問題はどっちのリスクが大きく、総合的にみてどっちが経済的なのかという相対評価である。絶対評価で見て原子力が危険であることは自明であり、それは「止めてしまうべきだ」という根拠にはならない。
======================
などと、性懲りも無く、適当なことを繰り返している。「多くの専門家の意見」といい加減なことを言うなら、私だって、「多くの専門家が原子力は危険だと指摘している」ということができよう。私が判断の基準にしているのは、専門家の数ではなく、その言説の質である。その観点から多くの言説を分析した結果、
原子力を推進する人の言葉遣いは、どこまでもおかしい
という結論を私は出さざるを得なかった。それゆえ私は、原子力への依存を否定する。言葉遣いのおかしい人がどんなに沢山いても、絶対に信用することはできない。
それは、こういう事だったのか・・・と思ったりして、
安冨先生のブログを色々と読んでいたら頭がこんがらかってきたりして・・・
だけど、わたし、
こんな話法で、実生活でやられちゃったことがあるな・・・
バカだから(素直な正直ものだから)反論できなかった(*ノω<*)
ーーーーー
神保哲生 「東大話法」 2012.02.07
TBSラジオ・Dig神保哲生さんのコーナー。
神保哲生さんのビデオニュースドットコム「東大話法に騙されるな」
より、一部転記ーー
「東大話法」とは
常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、
論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、
明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのように装い、
さらにその主張を通すことを可能にしてしまう、
論争の技法であると同時にそれを支える思考方法のことを指す。
安冨氏は東大話法の特徴を
1)自分の信念ではなく、自分の思考に合わせた思考を採用する、
2)自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する、
3)都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする、
4)都合のいいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す、
5)どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す、
6)自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する、
7)その場で自分が立派な人間だと思われることを言う、
8)自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する、
など20の項目にまとめ、そのような技法を駆使することで、本来はあり得ない主張がまかり通ってきたと言う。
そして、その最たるものが、原発だと言うのだ。
「東大話法」の最大の問題は、
いかなる問題に対しても、あくまで自らを傍観者としての安全な場所に置いた上で、
自分という個人が一人の人間としてその問題についてどう思っているのかという根源的な問いから逃げたまま、
自分の社会的な立場からのみ物事を考え、そこから発言をしているところにある。
そこには人間としての自分は存在しないため、人間としてはあり得ないような論理展開が可能となってしまう。
当然、その論理は無責任極まりないものになる。
そして、そのような人間としてあり得ないような論理を正当化するためには、
その問題点や矛盾点を隠すための高度な隠蔽術が必要になる。
そのような理由から、東大話法が編み出され、洗練されていったと安冨氏は言う。
安冨 歩やすとみ あゆむ
(東京大学東洋文化研究所教授)
1963年大阪府生まれ。86年京都大学経済学部卒業。
京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。博士(経済学)。
住友銀行勤務を経て、京都大学人文科学研究所助手、ロンドン大学滞在研究員、
名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学東洋文化研究所教授。
09年より現職。著書に『生きるための経済学』、『原発危機と東大話法』など。
続きを読むに

今日の話はね、原発の事色々と話したい事はあったんだけど、
これはやっぱり、すごく僕は面白かったので、
若干手前味噌な話になるんだけど、
先週、ビデオニュースドットコムでやった番組の中身の話をね、是非したいんですよ。
「東大話法」って言う言葉は聞いたことある?
東京大学の話しの方法。
静かなブームなんですよ、「東大話法」という言葉が。
なんかちょっと、東大の事をただ批判しているみたいな事とはちょっと違うんだけども、
「東大話法」は勉強しなければいけないんだけども、
逆に言うとそれに騙されてはいけないはいけないから、勉強しなければならないという事な訳。
これはね、先週、安冨歩先生、東大の教授です。
東大の教授がね、「原発危機と東大話法」という本を出したんですよ。
一見カバーとかもすごい地味なカバーで、中身の内容も難しそうな感じなんだけれども、
実はこれが、今、結構どんぴしゃな話だったので、是非僕は皆さんにも紹介したかったんだけど、
先週安冨先生に来てもらって、ビデオニュースを作ったんですね。
実はその、外見も、見ていただくと、東大の先生のようにこんな顔されている人なんですけど、
迷彩服にサングラスで、かなり、ユニークな先生なんですよね。

いでたちだけではなくて、東大話法の話というのはこういう事なのね、
要するに、日本全体をある話法で、
話法というのは話の方法だから、そういう論理立て、こういう論理で人々が話をする。
それによって、日本全体がそういうものに覆われているようだと。
端的に言うと、
何でもかんでも「誰誰が悪い」というように、まず持っていってしまう。
で、その人間を攻撃する。
その特徴として、
自分を完全に傍観者の立場において、安全なところにまず置いたうえで、
「誰誰が悪い」というような事を言うんだけど、
その「誰誰が悪い」というのを攻撃する時に、色々なテクニックが実は駆使されているんだと。
それが、これは面白い話なんだけど、
安冨先生はもともと京大の出身なんですよ。
なんだけど、東大にきたら、みんながそういう話し方、話法を使っている事に気付いたと。
で、要するにこれは日本中を覆っているんだけど、
その先生自身が所属している東京大学が、自分が今の給料をもらっているところですよ。
そこが、最もそれを駆使する人が多い、あるいは完成されている形で駆使されているという事で、
先生自身が「東大話法」と命名したと。
要するにあまり良い意味じゃなく使われているという事なのね。
これは全部で20位の特徴があるんで、今は全部は読めないんだけども、
1)自分の信念ではなく、自分の思考に合わせた思考を採用する、
2)自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する、
3)都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする、
4)都合のいいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す、
5)どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す、
6)自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する、
自分が弱点を持っていると思うと、同じ弱点を持っている人を見つけてきて、その人を批判して、
自分は違うという事を間接的に言えているような印象を与えるという意味。
7)その場で自分が立派な人間だと思われることを言う、
8)自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、
要するにあいつらはこういうものなんだという事を勝手にカテゴリーに入れてしまうという事ね、
勝手に設定して、それを解説したり、攻撃したりする。
これが結構大事。僕は8)が一番大事だと思ったけれど、これが20位あるのね。
で、これはみていただいてそれぞれ自分が、
「いや、それは違うんじゃないか」とか「これは当たっているな」というのをみていただければいいとおもうんだけど、
僕は、すごくこの話がしっくりきたのはね、
ずーっと読んでみてとにかく共通している事というのは、
本当は自分の問題でもあることは薄々知っているからか、考えたくないからかは分からないけれど、
ある場合に、まず自分を必ず安全圏に置くと。
例えば原発の問題一つをとっても、自分は電気を使っている人間だし、
あるいは、原発政策というのは民主的な、隠したりいろんな事はあったけれども、一応法律に基づいて、
民主的なプロセスで政権党が推進してきた政策だと。
ということは、我々がそれに指示を与えてきたという事だから、
「本当は原発は嫌だったんだのに、僕は」って言ったって、
原発を推進する政党を与党の地位に付けてきたのも我々だし、
それから電気を使っているのも我々だしとか、いろいろあるじゃないですか。
でもそういうのは全部いったん外に置いたうえで、まず話し始めるというのが、さっきの8番目だったりするでしょ。
まず、自分を安全圏に置いたうえで、今度は、英語でフィンガーポインティングって言うんだけど、
一番攻撃しやすいところを見つけてきて、それをとにかく攻撃すると。
その攻撃する理由というのは、本当にそれが問題かどうかじゃなくて、
自分を安全圏に置くために使える相手を見つけてきて、それをたたく事で、
本当の目的は、批判をして何かをよくする事ではなくて、
建設的な批判ではなくて、自分の事を守るために誰かを攻撃しているというところが、多分にあるんではないかと。
その話法があまりにも横行しているから、一番怖いところはここなんです。
実は、・・・
まず一つはそう言うのに出会ったら、東大話法だと分かるとだまされなくなる。
でももっと、一番騙されちゃいけない点は、
自分自身を東大話法で騙している場合が多いから、
東大話法に自覚的になると、「あ、また自分にやっちゃっているわ」と。
で、結構これは、僕はすごく重要なポイントだと思っていてね、
自分の問題として引き受けると、
自分の問題としてまず向かい合って、自分がまずやるべき事をやる。という事から考えていくというのが、
全ての問題の解決策として一番最良の解決策なんだけども、
それは、たとえば面倒くさかったり、痛みを伴ったり、いやな事がいっぱいあったりするわけですよ。
だから、まず、誰かをとにかく攻撃するという事をすることによって、
自分がそれに直面する、向かい合う事から「逃げる事が出来る」みたいなものに使われているというのがね、
あるんではないかという指摘は、
僕自身もすごく身につまされるというか、
知らないうちにそういう思考になっているなと、
それから、そういう思考をしている人たちが実際に周りに多いなと思ったり、
これが、芸術のレベルまでに完成されているのが、
安冨先生の所属する大学である東大という意味で「東大話法」と読んだという事なのです。
だから、どこにでもあると。
でも芸術的な意味でまで完成されてないレベルではいっぱいあるんだけど、
ツイッター上とかいろんな処にあるんだけれども、
それが非常に全く照れも無く、真顔で出来る人たちが集まっているのが自分の大学だと
安冨先生は言っておられたんだけどね。
「先生、自分の大学でそんな事を言っても大丈夫ですか?」って言ったら
「むしろ、大学の先生たちからはよく言ってくれたという声のほうが多いんですよ」と、
多分「なんてこと言うんだコイツ!」と思う人は声を上げないんだろうけれど、
非常にこれは、もしかすると大事な指摘を分かりやすく解説してくれているのかなと思ったのでね、
紹介しておきたいと思ったんです。
本を読んでもいいんですけれど、安冨先生のブログなんかでもね、
「マイケルジャクソンの思想」かな、こういうブログなんですよ。
これもまた意味が良く分からないんだけど、
そこにも出ていたりするんでね、関心がある方は、
あと、ビデオニュース。有料の会員制のサイトなので、ぜひ見て下さいと敬虔に言うべきじゃないけれど、
そこで動く安冨先生が出ていますからね。
もし、興味があったら見ていただくと良いと思うんだけど、
結構重要なポイントだなと思った。
そしてそれを見ると、いろんなものが、
「ああ、それに自分はやられていたんだ」と、
あるいは、「それを使って自分は、ある問題を、自分の中で解決したかのようにしていたんだな」とかいっぱい出てきて、
僕自身としてもすごく思うところの多い番組だったというのが先週なんですね。
よく、引き受けなければいけないって言う話をしているじゃないですか
任せるんじゃなくて自分で引き受けるって言う話をしているんだけど、それをものすごく分かりやすい言い方で
「あ、そういうふうに考えると、」色々と言い方を覚えなきゃなと思ったんだけど、
たとえば今日本の社会の状況というのを見ると
やっぱり、共同体、いろいろな社会の中で助け合っていく厚みのようなものが日本の場合でいうと、
極端に、今、薄くなっている訳。
「本当に困っている人を助ける必要があるか無いか」というアンケートで、
「必要が無い」と答える人の比率が日本が一番高いんですよ。
だから、お互いを助ける精神というのは日本では、もう無くなってしまっているという、
それは、急に格差が広がって、いろんな意味でギスギスしている訳
その中にこういう話法とかが入ってきて、それを助長しているんではないかと。
だから、
これは話法であると同時に論理構成であり、人間のコミニケーションの仕方という
人と人の関係の持ち方ということなんだけど、
ある種の病理みたいなものが、入ってきているんではないかと、
それを自覚していないと自分も、感染しているし、しかも菌をまき散らしている。
みたいな状況が起きるのかなと思ったので、
本の中では特定の人がこういう話法を用いてこういったと実例を挙げて説明している。
自分の心の声をちゃんと聞いて話さなければダメだという事を言っている
物の考え方を再点検するためにはいい。
ーーー
というお話でした。
安冨先生のブログの中で、一番簡単で分かりやすかった部分、ちょっとだけご紹介します。
ーーーーー
ーーー安冨先生のブログより一部転記
『原発危機と「東大話法」』:池田信夫氏「安冨歩氏への反論*」の分析(5)
池田氏は、
======================
「よくわからないから最悪の場合を考えよう」というのは、そこだけを取ればいいように見えるが、そのリスクをなくすために原発をやめたら、火力発電所を増設しなければならない。採掘や大気汚染による死者を考えると、原発より火力のほうが危険だというのが、OECDやWHOを含めて多くの専門家の意見である。
エネルギー問題は、きわめてリスクの大きな世界である。化石燃料のリスクについては、日本は石油危機でこりた。原子力にもリスクはあるが、問題はどっちのリスクが大きく、総合的にみてどっちが経済的なのかという相対評価である。絶対評価で見て原子力が危険であることは自明であり、それは「止めてしまうべきだ」という根拠にはならない。
======================
などと、性懲りも無く、適当なことを繰り返している。「多くの専門家の意見」といい加減なことを言うなら、私だって、「多くの専門家が原子力は危険だと指摘している」ということができよう。私が判断の基準にしているのは、専門家の数ではなく、その言説の質である。その観点から多くの言説を分析した結果、
原子力を推進する人の言葉遣いは、どこまでもおかしい
という結論を私は出さざるを得なかった。それゆえ私は、原子力への依存を否定する。言葉遣いのおかしい人がどんなに沢山いても、絶対に信用することはできない。
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コメント
たいへん分かり易いご説明と記事、ありがとうございました。
結局のところ、東大話法使い は、
扱う物事の本質、または真実については全く関心は無く、
自分の嗜好に合わせ、自分の方針を正当化する という姿勢が行動、思考の原理になっている。
という理解に落ち着きました。
結局のところ、東大話法使い は、
扱う物事の本質、または真実については全く関心は無く、
自分の嗜好に合わせ、自分の方針を正当化する という姿勢が行動、思考の原理になっている。
という理解に落ち着きました。
あき~る | 2012.02.12 01:57 | 編集