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02.09
Thu
水俣病でも、毒はそこにあるというのは分かっていたけれど、
対策をやらずに、遅らせて、その結果、もう、何万人も何万人も被害を受けた。
それが今ちょうど福島で起こっているのと同じ事です。

半世紀経ってもなお、水俣で苦しんでいる方がまだまだいらっしゃる。
そこから、今起こっている原発事故を見るっていう視点でみる。

30年後になった時
いま、保育園でハイハイしている子が、30代になって、救済に中心になって頑張っている。
自分たちの世代が、本当にひどい目にあったと。
その時に、
「大人たちは何やったの?」って聞かれた時に、
「いやぁ、気が付いてなかったの」とか、
「なんかやろうとしたけど出来なかったのよ、ごめんなさい」っていうふうにならないようにしたい。

汚染がひどいところに住んでいる方は、みんな被害者。
でもやっぱり、政府が言った事を信じた人も、
「違う、危ないんだ」と思っている人も、みんな被害者で、
でも政府は今何をやっているかというと、
その人たち同士が喧嘩するように、仕組んでいる。

というような内容のお話しです。
たねまきJ「4号機と地震・地下水汚染・海外から見た日本」小出裕章氏(内容書き出し)2/8
の続きです。

ーーーーー

たねまきジャーナル今日の特集
「水俣病から見つめる原発事故の未来」
2012年2月8日






グリーンアクションという団体があります「脱原発」を唱えていらっしゃいますが、
このグリーンアクションの代表アイリーン・未緒子・スミスさんです

続きを読むに内容書き出し








水野:
アイリーン・未緒子・スミスはユージン・スミスさんと御一緒に
どんなに水俣で苦しんでいらっしゃる人々がいらっしゃるかを世界に伝えた写真集を発表なさったアイリーンさんです。
そのアイリーンさんが今思っていらっしゃるのは
この水俣病と原発事故というのが、いろんな意味で似ているとおっしゃっているという話です
パッと聞いても私にはどういう意味だか全然わからなくて、
どういうところをおっしゃっているんでしょう?

アイリーン:被害が出た後のやり方っていうのかな、国と、

水野:
ああ、国の。
被害に遭われた方に対してどういう対処をするかというところに於いて、似ているところがあるという事ですか。

アイリーン:
そうですよね。
ユージンと私が水俣に行った時は、水俣病の公式発表からちょうど15年経ってたんですけど、

水野:確か、公式的な発表って1950年代なかば

アイリーン:56年

水野:56年ですか。で、行かれたのが1970年?

アイリーン:
71年から74年の3年間ですね。
で、今はもう、55年を迎えるんですけれど、まだまだ救済が行われていないっていうか、
何万人もの人が救済されずにいると、

水野:
本当にそこのところ申し訳ないんですけれどもね、
あの・・私だけじゃないと思うんですけど、水俣病って、もう、過去の話だと
もうずいぶん過去の話なんだと、いうふうに思っている方が多いと思うんですよ。
そうではないんですか?

アイリーン:
実は全然そうではなくて、本当に今年、来年が一番正念場って言うか、
なにがっていうか、本当にその人々が救済されるのかどうか、
やっぱりこの一年に年に大きくかかっているんですね。

水野:
1956年っていうとね、時代でいうと「3丁目の夕日」の、あの東京タワーが出来た頃のちょっと前位の時ですよね。
ああいう時代に公式的に認められて、こういう事態が起こっていると、
非常に困っている方がいらっしゃると。
ただ、そこから、何が原因かっていうのが特定されるまで、時間がかかりましたよね。

アイリーン:
実は、その時にはすぐに水俣は魚の中に毒があると、
それが原因だというのは分かっていたんだけど、

水野:
魚を食していらっしゃる事が多い漁師さん達に多かったんですよね

アイリーン:
そうです。
だからもう、すぐに毒はそこにあるというのは分かっていたんだけど、
対策をやらないで、やらないで、やらないで、遅らせて、遅らせて、
その結果、もう、何万人も何万人も被害を受けちゃったんですよ。
それが今ちょうど福島で起こっている、その同じ事というか、
水俣の場合は「原因物質が分からない」とか、いろんな事を言いながら、
結局でも、原因物質が何かはわからなくても、
魚の中にある毒なんだという事は分かっている

水野:
魚が原因だと分かっても
魚の中のどの毒なのかという因果関係がきっちりするまでは
国って、動かないわけですね

アイリーン:
でも、言い訳ですよね。
だって、食べ物で毒があるって言ったら、その毒を止める
例えば何処かの食品の中毒だったら。で、それをしなかっと。
だから、水俣湾の魚が全部毒だっていう証明がないから、
食品衛生法って言う法律があったんだけど適用しなかったと。
で、今の福島はですね、
やっぱり、今、福島の、子どもたちが住んでいる地域、ま、大人もですけれども
住んでいる地域の7割近くは、原子力発電所だったら
子どもが立ち入り禁止になるレベルの放射能の量なんですよ。
そうなのに、勝手に基準を、
前は1ミリシーベルト/年の被ばくってなっていたのに
それを事故の後20ミリシーベルト/年に上げちゃったけど、
実はこれを政府のどの機関が上げたのか、だーれも責任をとっていないんですよ、実は。

水野:あっ、本当だ!

アイリーン:
誰が上げたっていうのが、誰も自分たちじゃないと。
原子力安全委員会は「自分たちじゃない」と言って、
文科省も「自分たちじゃない」って言って
ある意味では独り歩きをしていて、
でも、この基準以下は避難の権利が無い、って言うか、避難しても補償が無い。
自主的に避難しても何も補償がないと。
そうすると、そこに、
まぁ、経済的にというか、いろんな意味で閉じ込められちゃうという事になっちゃうわけですね。
もう一つはやっぱりそこで生活をしているので、
放射線防護としては守る、その被ばくを減らすというのがすごく大事で、
やっぱりそこでは体内被曝を子どもたちがしているので、
食べ物を安全にするとか、いろんな対策を取らなきゃいけないけれども、
被害がこんなに広がっているよって見せたくないから、
そういう重要な対策を取っていない。


水野:それは、水俣の時も同じように、被害を小さく見せたいというやり方というのを国はしていたんですね。

アイリーン:
そうなんです。その結果、被害がすごく拡大しちゃったわけですよ、水俣の場合も。
そして、福島もこれからこのまんま、ちゃんときちっと対応をしなければ、
どんどんひどくなる。

で、日本の基準って、たとえば
日本の国は、さっき海外がどう見ているかって言っていた時
結構皆さんビックリしちゃうのは、日本はすごく進んでいて、安全基準もすごく厳くて、というふうに思われるけど、
実はこの福島のこの事例ですけど、
これって、旧ソ連でチェルノブイリの事故が起こった時よりも全然悪い基準なんです、日本の方が。


水野:今の日本はソ連のチェルノブイリの事故の時よりも緩い基準になっているという事ですか。

アイリーン:
そうなんです。
旧ソ連の場合は5ミリシーベルト/年以上で、強制避難という事になっていて、
それから、1~5ミリシーベルト/年でも、避難の権利、自主的に避難したかったら、何らかの補償をもらえたんですね。

水野:「避難したいです」と言えば5ミリ以下の人達でも何かのサポートを補償などを国がするという事だったんですね。

アイリーン:そうなんです。
で、やっぱり、私たちの持っているイメージって言うのは、
旧ソ連よりも日本の方が、進んでいると、それに、25年も経っているし、
そういうイメージが私たちの頭の中にあるけれども、
実態は全然違って、
これはすっごく遅れているっていうか、良くないって言うか、

水野:こんどうさ~ん、
水俣がね、これまでの歴史をずっと経過して来て、苦しんでいる方がまだまだいらっしゃると。
そこから、今起こっている原発事故を見るっていう視点ってある訳ですよね。

近藤:
僕は良く分かるけどね足尾銅山の田中正造の戦いとかね、あんなのとも通じているし、
その、公害っていう、ま、水俣は公害の原点ですよね。
そういう意味では、症状が無ければ水俣病と認めず、っていうようなところから来て、
そして、最近ですよね?関西の訴訟が最高裁での判決を元にして、議員立法が出来たのは

水野:
そうです、2004年に最高裁で、関西訴訟に対する判決が出たんですね。
で、やっぱり、「排水の規制など、十分な防止策を怠っていた」ということで、
国や熊本県の責任を認めた。
これ、2004年なんです!
アイリーンさんがさっきおっしゃったみたいに1956年には分かっていたにもかかわらず、
判決は半世紀経ってやっと、国に責任があるということを認めた。
だけど、それで損害賠償を求めている方は、全ての方がこれで納得いく状況になっているわけでは
まだ全然ないんですよね。

アイリーン:それと、その最高裁の判決が出ても、国は動いていないんですよ。

近藤:そうですね、これは議員立法ですね

水野:国が救済の動きを具体的に動いていないという事ですよね

アイリーン:
だから福島も、私は、
福島の事故は、去年の3月11日に起こって、
そしてもう、1年近く経っているというようにみんな見るんですけれど、
私は、これは10年後に、今をどう見るか、この2012年をとか、
30年後にこの2012年を見るかという視点から、こう、見るんですよね。
で、水俣の場合はですね、
もう、赤ちゃんでとか、ハイハイしている本当に小さい子どもだった人が、今、50代の半ばで、
先頭に立って裁判で頑張っているんですよね。
やっぱり、今の福島を見ると、
保育園でハイハイしている子が、30年後に、そこにいる女の子か男の子が中心になって、
自分たちの世代が、本当にひどい目にあったと。
で、救済を頑張ろうと、30年後に30歳ぐらいでやっていると、
そういうふうに絶対になって欲しくないって言うか、私たちがその時に、
「大人たちは何やったの?」って聞かれた時に、
「いやぁ、気が付いてなかったの」とか、
「なんかやろうとしたけど出来なかったのよ、ごめんなさい」っていうふうにならないように、
やっぱり、今、何かやると。
子どもが一番放射能の影響を受けるんで、しかも、地面の近くにいるんで、もっと汚染を、さらに、

水野:アー・・身長が低いから、近いですよね

アイリーン:
そうそう、だから、守るっていうのが大事で、やっぱり守っていく。
非難したい人も、残っている人も、「とにかくみんな守っていこうよ」って言うのが、
今すごく大事だと思うし、やっぱり出たい人は出れるように、

水野:近藤さん、






近藤:
そうするとスミスさんね、僕は思うんだけど、
菅政権が相当な情報を隠蔽している可能性があるわけですよ。
で、全ては要するに、そこをオープンにする事によって、
防げるいろんな対策って言うのが、僕はあるだろうと思うんです。
で、議事録が無いだの何だのとへったくれを言っていますよね、今
議事録が無いって言ったって、要するに、それで済ますことなんて到底できない訳ですから、
本当に、やっぱり、菅さん自身を、僕は国会に呼んで、
彼がどういうところまで、どう認識していたか、
海外の電子新聞にインタビューに応じるぐらいだったら国会でね、ちゃんと全部やって、
「今持っているオープンにできる資料はこれで全部です」というふうにやるところからスタートしないとね、
10年、20年経った時にはもう遅いんじゃないかって言う気がするんだけど、ねー。

アイリーン:
そうですね、
先程近藤さんが言われていた、ずれたところから、またそこから立ち戻るんだと、ちゃんと元に。
で、そういうふうにしたら「日本はすごいな」って言ってもらえるっていうか、
やっぱり今は、それですよね。
世界が見ているというか、それが出来る国なのかって言うか、

近藤:このまま行っちゃったら、大ずれだよね、本当に。

アイリーン:
このまま、なぁなぁと、
今日もストレステストっていうのを通しちゃったんですけど、
あれもね、本当に、中身はビックリする程いい加減で、
なんか、福島の事故が結局どうなったかというのを、
国会が今調査しているとかいろんな事が、まだ分からないのに、
「まあ、まぁ、まぁ」って言って、「もう一回動かしちゃいましょう!」みたいな、
特に私たちの地域って言うのは若狭湾に、今、とても古くなっている原発もいっぱいありますし、
活断層も再評価しなければいけないっていうのが、一応言われているんですけど、
それはしないで、「それはいずれしましょう」みたいな感じで、なァなァと、運転を再開してしまったら、
もし、もう一個事故が起こったら、
もう、本当にね、日本はたち戻れないというか、
特にこの地域だったらね、近くて。
私はアメリカ人なんですけど、80キロまで離れなさいって言っていたけど、
運転再開しようとしている大飯3,4号機から80キロっていうと、
茨木とか美濃とか枚方とか、全部入っちゃうくらいの距離って言うか、
やっぱり、本当に、いっぱいの人が住んでいるから、
本当に安全性を確認しないと、大事なんですよね、それをするのが。

水野:
リスナーからアイリーンさんにご質問がきていまして、
水俣病と今回の原発事故は、日本政府が棄民政策という意味で私も同じだと思います。
そういう棄民政策を続けて経済的な繁栄を築く。
多くの方の犠牲者を出してしまう。
こんな国に未来はあるのか?と思うんですが、
棄民政策というそういう視点についてどう思われますか?

アイリーン:
やっぱり、そうなんですよね。
実際に、被害を受けている方もそういうふうに見たりもしているんですけれど、
大事なのが、それを変えなきゃいけないという事で、
やっぱり、一番私が今悲しいと思っているのは、
福島に住んでいる方は、っていうか、
汚染がひどいところに住んでいる方は、みんな被害者なんですよね、いろんな違う意見があっても。
でもやっぱり、政府が言った事を信じた人も、
「違う、危ないんだ」と思っている人も、みんな被害者で、
でも政府は今何をやっているかというと、
その人たち同士が喧嘩するように、仕組んじゃっているみたいな、

水野:例えばどういう事でしょう

アイリーン:
たとえば、お父さんお母さんが大事に子どもを育てていると。
本当に、そのお父さんもお母さんも一生懸命育てているけれども
お父さんの方は政府の言ったことを信じたと、
お母さんは「この被ばくの量では危ないんだ」と。
そうすると、その父親と母親が喧嘩をするわけですよね。
そういうふうになっちゃっているのはやっぱり、政府が上手ーく混乱するようにいろいろとやっちゃった結果で、
何を信じたらいいのかを分からなくしていると。
そういうのって言うのは本当に卑怯というか、
その方達はみんな被害を受けている訳ですよ。

水野:
被害者同士でどうしたらいいか分からないところから分断されちゃうということ、
これはやっぱり、水俣の時も、そういう事ってあったんでしょうか?

アイリーン:
それとどうしても私達って、被害者ってかわいそうって連想しちゃうんだけども、
全然そうじゃなくて、自分が被害者になったら、一生けん命いろんな事をどうやって自分を守ろうかとか、
この生活はここのコミニティーがすごく大切だ、それを維持していきたいとか、
一生けん命いろんな事を考えている訳ですよね。
それを、私達が応援する必要があると、
なんか、こうね、
悲惨とか、可哀想とか、そういうのは、やっぱり私は失礼だと思う

近藤:
公害企業で男どもは、そこで働いて社員だったら、そういう感覚って言うか、
電気でもやっぱり、経済優先のサラリーマンの社会で働いていたら原子力は必要だという声も上がるでしょ?
でもやっぱり、ここのところが、女性は命っていうのかな、
命が本当に重んじるという、そこのところの方がもっと前に出てこないと、ちょっと動かないよね。

アイリーン:
そこが本当に肝心かなめなんですよ
だからやっぱり、女性の、
日本はまだまだ差別って言うか、貧困も女性の帯とか、そういう状況なのを、そこが結構問題で、
女性が言っているものが大事だ、っていう事をきちっと評価する社会。
だからバランスがいるって言うか、
私はよく言うんですけれども、推進派実際どこを見ても殆ど100%男の人なんですよね。
政府の人間とか、電力会社の方もですけれど、
でもやっぱりコミニティーが大事って言ってきた人たちは結構バランス良く、男性女性というか、
やっぱりバランスがすごくいいなと、思って。

水野:
女の考え方も取り入れられる社会にならないと、いろんな事を変えられないって言う事ですか

アイリーン:そう、
そこがすごく大事で、だから、私たち女の人は、そこを毅然とどんどん主張していくというのがポイントかなと。


水野:
こんどうさ~ん、
男と女の考え方の違いって、けっこう根深いものかもしれませんね

近藤:
あるある!それは。
ん~、だから親子の情ってそれが基本だよね。
女の人が子どもを抱き締めて泣いている姿を見ると、そこが基本だなって思うね。

水野:
アイリーンさん、福島にいらっしゃったときに子どもを何とかって、抱きしめている姿と、
水俣の患者さん達の姿が重なったって、おっしゃっていましたね。

アイリーン:そうですね、
だから、今本当に女性の出番だと思います。
生活の一部として考えるというか、難しい事は無い。
家を守る、子どもを守る、将来を守るというか、若い人に希望を
というか

水野:理屈じゃなくて何を守るかという事ですね










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comment 1
コメント
高橋はるみ北海道知事、櫻井よしこ氏、仏アレヴァのアンヌ・ロベルジョン前CEOは女性です。
殆ど100%と言ったのであって「完全に100%とは言ってません」という理屈なのでしょうか?
では、脱原発派の殆ど100%が女性だとでも言うのでしょうか?
脱原発派の男性は女性的なのでしょうか?

情緒だけで、事実に基づいた主張ではありません。
めぐ | 2012.02.10 08:21 | 編集
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