02.11
Sat
もんじゅ 5年運転後廃炉案
電力業界 期間設け再開狙う
東京新聞1面 2012年2月11日
トラブル続きで運転停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)をめぐり、
運転する独立法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)や電力業界内で、
5年運転したら廃炉にすることを条件に運転再開を目指す計画が浮上している。
複数の関係者が明らかにした。
廃炉までの期間を設け、世論の抵抗を和らげる狙いがある。
政府は福島第一原発の事故を受けて、
今夏をめどに、もんじゅを含む核燃料サイクルの是非を決定する。
5年運転を条件にした廃炉計画は、事実上の延命策と変わりが無く、
国民の理解を得られるかどうかは不透明だ。
関係者によると、原子力機構などは、もんじゅの廃炉費用を試算したうえで、
5年間で発電を終える場合の事業費などを盛り込んだ新たな開発計画を近く策定する
これを基に、存続を働きかけるとみられる。
もんじゅは1994年4月に運転を開始したが、
翌95年12月に配管を循環する液体ネトリウムが漏れる事故で14年半停止した。
2010年5月に運転を再開。
直後の点検作業中、燃料交換用機器が原子炉内に落下し、現在も止まっている。
94年以降、連続して核分裂反応が起きる「臨界」状態だったのは、わずか250日間にとどまっている。
もんじゅの開発には、すでに1兆円を超える税金が投入されている。
原子力関係者の間では、
「このまま廃炉になれば巨額な開発費が無駄になる」との懸念が出ている。
ーーーーー
運転したほうがもっと無駄になるお金が増える気がする。
続きを読むに
関連記事(昨日2月10日の東京新聞)
核燃サイクル 政府、慎重論無視し推進
東京新聞 2012年2月10日 07時08分

使用済み核燃料を再処理して核兵器に転用可能なプルトニウムを取り出す核燃料サイクル計画をめぐり、
旧通商産業省(現経済産業省)と旧科学技術庁(現文部科学省)の幹部らが一九九一年、
日本の核武装に対する国際社会の懸念や、膨大な費用がかかることなどを理由に慎重な姿勢を示していた。
本紙が入手した内部資料から分かった。
当時は九五年の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)ナトリウム漏れ事故前。
政府が核燃料サイクルの研究開発を推進していた時期に、原子力政策の担当者が異論や疑問を抱えていたことになり、
計画の無責任ぶりが浮かび上がった。
内部資料は原子力政策の重鎮で、科技庁原子力局長などを歴任した故・島村武久さんが
八五~九四年に開いた非公式の研究会議事録。
当時、原子力に関わった政治家や現役官僚、経営者、学者らの証言を掲載している。
文科省が二〇〇八年に編集し、一部の関係者に配布した。
九一年夏の会合に出席した通産省資源エネルギー庁技術課長(当時)の谷口富裕さん(68)は、核燃サイクルを
「全体的展望なり戦略に欠けていて、経済的に引き合わない」などと批判。
米ソ冷戦の終結直後という当時の国際情勢下で、プルトニウムの大量保有につながる再処理は
「最近、各国が日本に(兵器転用への)警戒心を高めている中、(計画自体が)うまくいくわけがないのでは、
という心配をしている」と話した。
九一年六月の会合では、講師役を務めた科技庁核燃料課長(当時)の坂田東一さん(63)は、
核燃サイクルの方向性を議論した政府の原子力委員会の専門部会を「リサイクルありき」と指摘。
「(核燃サイクルの是非は)一回議論しかかったが、そこまで行くと収束できない」と、
問題があることを知りながら、推進に回った事実を証言した。
一方、電力業界も九四年夏の会合で、旧日本原燃サービス(現日本原燃)の元社長豊田正敏さん(88)が
「資源の乏しい国で(プルトニウムは)ぜひ使わなきゃいけないと言うが、一割二割のところしか節約できない」と、
核燃サイクルの採算性を疑問視していた。
現在、東京工業大特任教授の谷口さんは本紙の取材に
「当時は計画の進め方が性急すぎた」とした上で「適切な時間軸と国際的な視点が足りない」と話した。
<核燃料サイクル>
通常の軽水炉原発で燃やしたウランの使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、再利用する仕組み。
政府、電力業界は「資源小国・日本の切り札」として期待するが、
中核となる高速増殖炉は経済コストが高く、技術的な問題も多いことから
主要先進国の米、英、仏、独は1990年代後半までに撤退している。
福島第一原発事故を受け、日本でももんじゅを含めた核燃料サイクルの見直し論議が高まり、
政府は今夏をめどに是非を判断する。
(東京新聞)
電力業界 期間設け再開狙う
東京新聞1面 2012年2月11日
トラブル続きで運転停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)をめぐり、
運転する独立法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)や電力業界内で、
5年運転したら廃炉にすることを条件に運転再開を目指す計画が浮上している。
複数の関係者が明らかにした。
廃炉までの期間を設け、世論の抵抗を和らげる狙いがある。
政府は福島第一原発の事故を受けて、
今夏をめどに、もんじゅを含む核燃料サイクルの是非を決定する。
5年運転を条件にした廃炉計画は、事実上の延命策と変わりが無く、
国民の理解を得られるかどうかは不透明だ。
関係者によると、原子力機構などは、もんじゅの廃炉費用を試算したうえで、
5年間で発電を終える場合の事業費などを盛り込んだ新たな開発計画を近く策定する
これを基に、存続を働きかけるとみられる。
もんじゅは1994年4月に運転を開始したが、
翌95年12月に配管を循環する液体ネトリウムが漏れる事故で14年半停止した。
2010年5月に運転を再開。
直後の点検作業中、燃料交換用機器が原子炉内に落下し、現在も止まっている。
94年以降、連続して核分裂反応が起きる「臨界」状態だったのは、わずか250日間にとどまっている。
もんじゅの開発には、すでに1兆円を超える税金が投入されている。
原子力関係者の間では、
「このまま廃炉になれば巨額な開発費が無駄になる」との懸念が出ている。
ーーーーー
運転したほうがもっと無駄になるお金が増える気がする。
続きを読むに

核燃サイクル 政府、慎重論無視し推進
東京新聞 2012年2月10日 07時08分

使用済み核燃料を再処理して核兵器に転用可能なプルトニウムを取り出す核燃料サイクル計画をめぐり、
旧通商産業省(現経済産業省)と旧科学技術庁(現文部科学省)の幹部らが一九九一年、
日本の核武装に対する国際社会の懸念や、膨大な費用がかかることなどを理由に慎重な姿勢を示していた。
本紙が入手した内部資料から分かった。
当時は九五年の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)ナトリウム漏れ事故前。
政府が核燃料サイクルの研究開発を推進していた時期に、原子力政策の担当者が異論や疑問を抱えていたことになり、
計画の無責任ぶりが浮かび上がった。
内部資料は原子力政策の重鎮で、科技庁原子力局長などを歴任した故・島村武久さんが
八五~九四年に開いた非公式の研究会議事録。
当時、原子力に関わった政治家や現役官僚、経営者、学者らの証言を掲載している。
文科省が二〇〇八年に編集し、一部の関係者に配布した。
九一年夏の会合に出席した通産省資源エネルギー庁技術課長(当時)の谷口富裕さん(68)は、核燃サイクルを
「全体的展望なり戦略に欠けていて、経済的に引き合わない」などと批判。
米ソ冷戦の終結直後という当時の国際情勢下で、プルトニウムの大量保有につながる再処理は
「最近、各国が日本に(兵器転用への)警戒心を高めている中、(計画自体が)うまくいくわけがないのでは、
という心配をしている」と話した。
九一年六月の会合では、講師役を務めた科技庁核燃料課長(当時)の坂田東一さん(63)は、
核燃サイクルの方向性を議論した政府の原子力委員会の専門部会を「リサイクルありき」と指摘。
「(核燃サイクルの是非は)一回議論しかかったが、そこまで行くと収束できない」と、
問題があることを知りながら、推進に回った事実を証言した。
一方、電力業界も九四年夏の会合で、旧日本原燃サービス(現日本原燃)の元社長豊田正敏さん(88)が
「資源の乏しい国で(プルトニウムは)ぜひ使わなきゃいけないと言うが、一割二割のところしか節約できない」と、
核燃サイクルの採算性を疑問視していた。
現在、東京工業大特任教授の谷口さんは本紙の取材に
「当時は計画の進め方が性急すぎた」とした上で「適切な時間軸と国際的な視点が足りない」と話した。
<核燃料サイクル>
通常の軽水炉原発で燃やしたウランの使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、再利用する仕組み。
政府、電力業界は「資源小国・日本の切り札」として期待するが、
中核となる高速増殖炉は経済コストが高く、技術的な問題も多いことから
主要先進国の米、英、仏、独は1990年代後半までに撤退している。
福島第一原発事故を受け、日本でももんじゅを含めた核燃料サイクルの見直し論議が高まり、
政府は今夏をめどに是非を判断する。
(東京新聞)
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コメント
>原子力関係者の間では、
>「このまま廃炉になれば巨額な開発費が無駄になる」
>との懸念が出ている。
●普通の企業で、
1兆円使っても、ちっとも使い物にならないプロジェクトに対して、
こんな事を言ったら、その場で、クビですよ。
そんなに、プルト君に意味があると思っていて、やりたきゃ、
500分の1のサイズの実験炉で、
チマチマと、続けりゃいいじゃないか。
そんな研究している暇と金があったら、
放射性物質を無害化する理論と方法でも見つけろよ。
>「このまま廃炉になれば巨額な開発費が無駄になる」
>との懸念が出ている。
●普通の企業で、
1兆円使っても、ちっとも使い物にならないプロジェクトに対して、
こんな事を言ったら、その場で、クビですよ。
そんなに、プルト君に意味があると思っていて、やりたきゃ、
500分の1のサイズの実験炉で、
チマチマと、続けりゃいいじゃないか。
そんな研究している暇と金があったら、
放射性物質を無害化する理論と方法でも見つけろよ。
以前・・・
「六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース) (02/04)」
のとこでもコメントしたことだけど・・・
高速増殖炉が技術的に不可能であり、採算に合わないということは
ここ20年の世界の原発開発史的事実の到達点であり、
原発マフィアどもも
そのことは とっくに承知しているのだ
ではどうして潔く撤退しないのか?!
もちろん核燃料サイクル理論が破綻すれば
「トイレの無いマンション」という
原発批判に抗しきれないという事情もあるし、
過剰なプルトニウム保持は
日本の水爆保有という野望では?
という諸外国からの批判を
かわせなくなるという事情もあるだろう
だが、何よりも
原発マフィアどもが手放したくないのは
毎年投ぜられる何十億?もの利権=税金なのだ!!!
そんな無駄な税金をドブに捨て
原発マフィアどもの懐に落とすくらいなら
極端に貧弱な福島の避難民救済予算に回すのが
筋というものだろう!!!
もんじゅの即時廃炉を断固として勝ち取ろう!!!
「六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース) (02/04)」
のとこでもコメントしたことだけど・・・
高速増殖炉が技術的に不可能であり、採算に合わないということは
ここ20年の世界の原発開発史的事実の到達点であり、
原発マフィアどもも
そのことは とっくに承知しているのだ
ではどうして潔く撤退しないのか?!
もちろん核燃料サイクル理論が破綻すれば
「トイレの無いマンション」という
原発批判に抗しきれないという事情もあるし、
過剰なプルトニウム保持は
日本の水爆保有という野望では?
という諸外国からの批判を
かわせなくなるという事情もあるだろう
だが、何よりも
原発マフィアどもが手放したくないのは
毎年投ぜられる何十億?もの利権=税金なのだ!!!
そんな無駄な税金をドブに捨て
原発マフィアどもの懐に落とすくらいなら
極端に貧弱な福島の避難民救済予算に回すのが
筋というものだろう!!!
もんじゅの即時廃炉を断固として勝ち取ろう!!!
himadarake | 2012.02.11 14:20 | 編集
高速増殖原型炉「もんじゅ」の設置許可は、1983年5月27日内閣総理大臣中曽根康弘氏が行った。
彼は密かに日本が核武装することができる原子力開発を推進し、プルトニュウムを「もんじゅ」で作ることを計画した。諸外国が計画を断念しても、なお膨大な国家予算を浪費した責任は誰が取るのか。中曽根氏の責任は重大だ。
彼は密かに日本が核武装することができる原子力開発を推進し、プルトニュウムを「もんじゅ」で作ることを計画した。諸外国が計画を断念しても、なお膨大な国家予算を浪費した責任は誰が取るのか。中曽根氏の責任は重大だ。
モンジュ・イカル | 2012.02.11 15:21 | 編集