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02.16
Thu

「大阪維新の会」の皆さんからの質問部分の書き出しです。
とても真剣に考えておられて、勉強もされているように感じました。
議員の方のお名前が分からないので、
その方の質問の最初の部分に写真を入れました。

ーーーー

小出裕章:
ただし、引き受ける場合にはちゃんとした施設でやらなければいけない。
排気系統に放射能が出ないように、設備が出来たところでしかやってはいけない
焼いた後の焼却灰にモーレツな放射性物質が溜まってくるわけで、
それを東電の敷地に返せというのが私の主張なのです。

ちゃんとした施設でやらなければ、二次的な放射能汚染が広がってしまうから、
それにまず何よりも注意をしてくれと、お願いしている

ちゃんとした施設であればあるだけ、放射能をそこに閉じ込めるわけです。
外にばらまかないで閉じ込めてしまう。

一度放射能の瓦礫を引き受けて焼却施設で受け入れたら、
その焼却施設は、放射能で、どんどん汚れていきます、焼却炉も含めて。
作業員の方も被ばくをすることになるし、
その焼却施設をいざ潰すという時になったら、
どうやって潰したらいいか?という、そういう問題も出てきてしまう。

ですから、本当に受け入れるという事はものすごく大変な事なのです。





「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会

2012/02/08




続きを読むに内容書き出し







質疑応答

52:29
瓦礫 小出32

まず、汚染されている地域の、風向きによってという地図を見せていただいたんですけれども、
あれは、大気中を漂ったという図であってですね、
先生のおっしゃる、大地に入っているというのがですね、
いろんな情報を聞くところによるとですね、
その漂っているうちに、雨なんかが降って、で、その木に付いた分と、
こう言い方はおかしいかもしれないけれど、
漂って、こっちから来たものがあっちへ行ってしまって、
そこの地域には残っていない可能性があるんではないかと、いうような話も聞いた事があるんで、
それがどうかという事と、

瓦礫 小出33

小出:
まず、お答えしますが、
この色分けしているのは大地に降り積もっている、今降り積もっている放射性物質の量です。
大気中の量ではありません。
大気中から、地面にべたべたとくっついたり、あるいは、雨で洗い落とされて、
その大地に降り積もった量が、こういう量ですよというものです。

議員:その結果の量?

小出:結果です、はい。

議員:
それと、その焼却ですけれども、
仮に、福島の事故がなければですね、その、津波でいろんな岩手県とかの瓦礫をですね、
大阪でも分けて償却するというのは、僕は問題の無い事だと思います。

小出:私もそう思います。

議員:
で、その、今先生がしゃべっておる条件というのはですね、
福島のその赤い部分と黄色い部分とか、水色の部分の瓦礫の事をおっしゃっておるのか、
岩手県の北部の分まで、やってはダメだとおっしゃっているのか

どうかな?と思っています。

小出:
これは、文部科学省が公表した汚染の地図な訳ですが、
猛烈に汚染しているのは福島県のこのあたりなんですね。
では、このあたりだけが汚染しているのかというと、そうではなくて、
ずーっと、風向きで、もう、日本全国汚れていると。
この大阪府だって、福島第一原子力発電所から飛んできた放射能で汚れているんです。
そこらの土を取れば分かります。
それも日本だけではない、米国だって福島第一原子力発電所の放射能が行っているし、
ヨーロッパだって、もう行っているんです。
ですから、汚染していないところはないのです。
岩手の北部だって汚染をしていないのではない。
汚染のレベルが少ないという事だけなのです。

それで私は、こういうところの災害瓦礫は、放置することはできない。
いずれにしてももう、めちゃくちゃな量になっていますので、
やらなければならないし、
確か昨日は岩手県の災害瓦礫を秋田県が引き受けたと、いう話があったと思いますし、
私はやるべきだと思います。

私はこういうところだって、専用の焼却施設が出来ないなら、、
大阪府だって引き受けていいと私は実は思っているのです。
汚染の程度によらずに。

ただし、引き受ける場合にはさっき聞いていただいたように、
ちゃんとした施設でやらなければいけない。
排気系統に放射能が出ないように、設備が出来たところでしかやってはいけない、と
私は言っているわけだし、
焼いた後の焼却灰にモーレツな放射性物質が溜まってくるわけで、
それをここに返せというのが私の主張なのです。

ですから、岩手でもいいです。
やっていただいていいし、宮城のゴミだってやっていただいていいと思います。
やるにあたっては条件がありますというのがわたしの主張です。


議員:
先日、行政からバグフィルターが付いておれば大気中は心配ないから、
焼却はもんだいないというてた。
僕はその時、申し上げたのは、
大気中に出るというのは僕も科学の知識がないのでそれでいけるのかなと認識していたんですけれども、
焼却灰とか、かりに許容の範囲であれ、
少しでも放射性物質が含んでいるかもわからん瓦礫を償却する場合、
その、大気中に出る分も考えて
ぼくもその、焼却場の管理者していますから、
持ってきた分を全部その日のうちに、全部焼却するとは限らんと。
もし、僕がどうしてもやれと言われれば、
たとえば、1割ぐらい混ぜるとか、2割ぐらい混ぜるとかいう方法で混ぜるから、
あなた方の計算した、その持ってくる瓦礫に対して、発生する焼却灰の数は、5倍も10倍にもなりますよと。
だから、それを確実に、どこでどういう安全な処理をしてもらえるかというのが確約できないと、
その焼却場の管理者としては、とても、引き受けられないというお話しをしたんですけれども、
先生はそれを東電へ返せという事ですけど、なかなかいいアイディアだと思います。

小出:ありがとうございます

議員:
一つ、ま、その管理の度合いとしてですね、
一定の、大阪府もやろうとしているんですけれども、
先生のおっしゃる通りでしたら、全国が汚染されておったらですね、
今、普段そこの、田尻町にある焼却場で、焼く分に対しても、
今言われるような事をしなければならないという理屈になりますので、
出来れば、僕からは安心して焼却してもいいよという事はないかもしれませんが、
今先生にお伺いした範囲で気を使って認知してやらなければならないという事はよく分かりますけれど、
比較的、そういう事に関しては通常のゴミと変わらんような状況で、焼却しても大丈夫だよという、
そういうレベルというんですかね、
それが我々には全く分からないんですけども、
先生がおっしゃるように「いや全部入っているよ」ということになれば、
もう、身もふたもないというか、線の引きようもないんですけれども、
その辺は今、国が定めて、あるいは大阪府が定めている、非常に厳しい数値を出しているんですけれども
それについては、やはり、無茶だと思われていますか?

小出:
いや、だから私は、基準にはむしろあんまり興味がないのです。
膨大に汚染している物も実際にある、あるんですね。
どこかでそれを始末しなければ、環境に放置する限りはそれで被ばくしてしまうのです。
福島に住んでいる子どもたちも含めて、今現在も被ばくをしてしまっている。
ですから、一刻も早く急いで始末をしなければいけないのですが、
そのための施設が今ないのです。
日本国内には。
ですから、
私は専用の施設を作れと言っているのですけれども、
日本の国はそんなものを作る気もないような顔をしているわけで、
多分福島県内では特別な施設も排気系のフィルタも何にもないような施設で、もう焼かれてしまって、
放射能がまたあちこちへ二次的な汚染を広げているんではないか
と、私は危惧しているのです。
そういうような現実の中では、ちゃんとした施設であれば、
仮にそれが大阪府であっても、
猛烈な汚染した物でも実は引き受けていいと私は思っているのです。

ただし、ちゃんとしたところでやらなければ、
また、二次的な放射能汚染が広がってしまうから、
大阪府でやるのであれば、その施設のちゃんとした度合いというか、
それにまず何よりも注意をしてくれと、お願いしているわけだし、

で、ちゃんとした施設であればあるだけ、放射能をそこに閉じ込めるわけですね。
外にばらまかないで閉じ込めてしまう。

こんなことを言うとみなさん嫌がるかもしれませんけれども、
一度放射能の瓦礫を引き受けて焼却施設で受け入れたら、
その焼却施設は、放射能で、どんどん汚れていきます。

焼却炉も含めて。
施設内がどんどん汚れていくと思いますので、
作業員の方も被ばくをすることになるし、
その焼却施設をいざ潰すという時になったら、
どうやって潰したらいいか?という、そういう問題も出てきてしまう。

ですから、本当に受け入れるという事はものすごく大変な事なのです。

この災害瓦礫をですね。
どこで線を引いても結局はそういう問題が出てきます。
程度の違いだけです。

でも、私は何度も聞いていただくけれども、
今現在子供たちが被ばくをしているという事を思えば、
早くやらなければいけないし、大阪府というところでも、
とても力のある自治体な訳ですから、
そういうところがちゃんとした施設を作って、
そこで受け入れるという事は、むしろやった方がいいという位に私は思っているわけです。




01:00:43
瓦礫 小出35

先生、今日はどうもありがとうございました
焼却をするのに、瓦礫を受け入れないと、という結論を聞かせていただいてね、
バグフィルターの件でね、先生のお話しを聞いて、あいまいなっていうか、
ちゃんとしたバグフィルターっていうお話なんですけれども、
ま、6人組というオ-ソリティーでいらっしゃるので、
例えば、そのバグフィルター自体がこういうものであればいい、
焼却炉は、セシウムは600度が沸点で、焼却炉から外に出すには200度に冷却をすると、
その時点で外に漏れる事はないという、そういう認識で私は説明とかいろいろと、
資料の中で勉強させてもらっているんですけれども、

それをクリアする焼却炉はこうあるべきだというのは
権威のある先生がお持ちなら、それをね、あの、リードしてしていただくのがいいかと思うんですけれども。

小出:
バグフィルターは現場での管理が、ずさんな管理をしているところもあると思いますし、
ちゃんとフィルターの管理をしているところもあるでしょうから、
現場現場で同じバグフィルターであっても、捕捉効率が私は違うと思います。
ですから、私はさっきここでも書いたんですけれども、
現場でどれだけ捕捉するかという事をテストする事が、まず第一にやって欲しい事だということです。
ですから、大阪府の中にも沢山の焼却施設があると思いますけど、
そこにバグフィルターの付いている施設もあるだろうし、付いていない施設もあるだろうとおもいます。
それぞれの施設で、バグフィルターが付いていてもいいだろうけれども、
いったいどれだけ補足できるかという事を、現場でテストする。

議員:
バグフィルターの付いていない焼却炉ではこれを受けないと思います。
放射線量をベクレルで測るには、一定線量のどういうものであれ4万ベクレルというものを測るか、
データがあるかというのを、
あれだけの地域をどれだけの形で測るかというのがわからないんですけれども、
なかなかね、しっかりとした測定をするのに、しっかりとした測定器がいるのかという事を聞いて、
で、焼却炉の周りではね、せめて放射線量ぐらいは測るようにしなければならない。
せめてですよ。
それ位の事と、それから、出てくる、焼却炉の煙突から出てくる、その周辺で測れないと、
熱湯が出てくるからなかなか測れないというお話しも聞いて、
最初に、こういうところをこうしておいた方がいいという、事をご指示いただければ。

小出:
簡単なことであって、放射線量なんて測ってもダメです。
バグフィルターの付いている蒸留側の空気をサンプリングして、その空気の中にセシウムがどれくらい
1立方メートル当たりどのくらい含まれているという事をまず測定する。
そして、バグフィルターを通った後の空気の中に
1立方メートル当たりセシウムがどの位含まれているかという事を測定すればいいだけです。

議員:それなら今の焼却炉でも通るようになりますよね

小出:えっ?

議員:今の焼却炉でもね

小出:
ですからすぐにやればいいんです。
すぐにやって、本当にこのバグフィルターが捕捉できるかどうかという事をテストすればいいんです。

議員:そうですね

小出:簡単なことだとおもう

議員:テストをする、放射性物質が出ているかどうかをチェックする体制を作ればいいという事ですね

小出:そうです

議員:ありがとうございます


01:04:02
瓦礫 小出36

先生どうもありがとうございました。
今のお話しでいくとやはり大阪府で、瓦礫を受け入れて、
一度放射性物質を焼却した焼却炉というのはずっと汚染され続けますから、
それ以後、普通のゴミが出ても、絶対に燃やせない状況になりますよね。
ということは、何カ所か放射性物質を含む瓦礫を受け入れるという前提のもとに、
ここのゴミ焼却所だけという、そこを限定して、瓦礫を受け入れて、
そこはもう、瓦礫専用で使って、
終わったら、本当にもう、密閉するじゃないですけれども、
そういうような、何年先になるかは分からないですけれども、もう、他のゴミは燃やすべきではないと、
いうような解釈でよろしいでしょうか?

小出:
いい案だと思います。
私は一番初めに聞いていただきましたけれども、
放射性物質を取り扱う時の原則は拡散させないということなのです。
ですから、そこら中にばらまくなんていう事はやってはいけない。
ですから、私が一番いいと思うのは福島県なら福島県の汚染地に専用施設を作るのが一番いいと思っている訳ですし、
大阪や、全国にばらまくという事は本当は原則に抵触しているんです。

ですから私は本当は反対なんです。
でも、この緊急事態で子どもたちの被ばくを守るためには、仕方がないと言っているわけで、
大阪府で受け入れるのも仕方がないけれども、
大阪府の中で、そこいら中の自治体の焼却施設でやるという事は、やはりまずいだろうと思います。
ちゃんとした施設をつけて、そこをむしろ専用の焼却施設にして使うという方が、
放射能を扱うという原則に基づいているとおもいますし、
多分被ばくの量としては、それが一番減らせる方策だと思います。


01:05:45
瓦礫 小出37

あのー、ちょっと、これは住民感情として、これはとても難しい話しをされたなと、
特に、しきい値ないというのが、これはもう、ある意味致命的と言ってもいいかなと
住民感情からすれば、福島の方から言えばその福島がさらに汚染されるものが、
濃縮されるという事に対しての、心理的な反発というのは当然あるでしょうし、
当然他の地域でも、しきい値がないという事は、
少しでも受け入れたら受け入れた分だけ被ばく量が増えるんだという事を言っているのと等しいので、
ところが、そこの部分では科学的にはしきい値がないというのは、もう、確実な話として受け止めていいんでしょうか?
というのが一点と、
もし、そうであればこれが安全だというのが、安全ではないということを前提としたうえで、
より、被害を少なくするために、より良くするために、というような言葉になるんですが、
これは、住民の方々には受け入れられない可能性が極めて高いかたちになってしまうんですけれども、
そういいった時のために、・・先生でしたら、もう受け入れるべきだという事を言っていただいているんですが、
それをどうしても受け入れられない人っていうのが、必ず一定の割合、住民の中にいるというのも現実でして、
それに対してはどのような対処が一番ふさわしいと、
現場として、御意見としてアドバイスがあればいただきたいなと思います。

小出:
はい、
しきい値がないというのは現在の学問の到達点で、先程聞いていただいたように到達点です。
だからこそ、世界中どこででも放射線の被ばくに対して法律で規制するという事になっているわけです。
もし、低いレベルで安全だと言うなら、規制なんかしなくていいわけですし、
むしろ、低い放射線は健康にいいなんていう事を行っている学者もいるのですけれども、
そうであればむしろ低い被ばくを国民に推奨したほうがいいのですけれども、
残念ながらそうではなくて、どんな低いレベルの被爆でも危険があるというのは現在の学問の到達点なんです。
それはもう、受け入れるしかないことです。
そうなってしまうと、おっしゃったとおり、誰だって、いやなんです。
ですから、汚染したものが、今福島にある物が大阪に来るのは嫌だと思うのは、普通の住民感情なんです。
私はそれはよく分かります。
大阪府の人だってそうだし、京都府の人だってそうだし、
みんな「いやだ」と言っているのですね。

「でも」と、私はもう一度そこで考えて欲しい。
残念ながら、もう、事故は起きちゃった。
これを防げなかった責任というのは、私はやっぱりみなさんにあると
大阪府の住民にも、京都府の住民にも、みんなに、
日本人の大人であればすべからくあると思うわけです。
自分だけは被害を受けないで済ませ体と、思うかもしれないけれど、それではやはりまずい筈だと、
なんとか、全体としての被ばく量を少なくする。
それも、子どもたちの全体としての被ばくを少なくするために、どういう方策を取るのがいいかと、
そういう議論をして欲しいとおもいます。
なかなか、その住民を納得させるというのは私は難しいと思いますけれども、
でもそれがせめてもの大人の責任だとおもいますし、
むしろ、政治に携わっているみなさんの責任だと思います。


議員:
それでしたら、先生之言われている事が良く分かるというか、
最終的には焼却というのは濃度を高めていける唯一の方法であると思いますし、
要は、拡散したものを集めるという意味では焼却というものが、一番ふさわしいと思われているんでしょうか?
それとも、この物質をね、要はその土地の部分をどこかに集めて管理出来るという方がいいと思われる、
焼却そのものの効用といったらおかしいですけれども、
私は焼却する事によって濃度を高めることによって、より、管理しやすく、
そしてより、放射線量を知策できる方策としては焼却という施設、いや、方法はひとつの方法だとは思うんですけれども、
当然蒸気とかで一部が拡散してしまうより、濃縮する効果の方が高いというように個人的には思っているんですが、
専門家の意見としては、焼却という処分方法がふさわしいのかどうかというのをお聞かせいただきたいと思います。

小出:
焼却の他にも、多分放射性物質を集めるやり方はあると思います。
ですから、焼却が一番いいかどうかという議論はこれからしっかりやらなければいけないと思いますが、
私はさっきから聞いていただいているように、今現在被ばくが続いてしまっているので、
速やかにやらなければいけない。
速やかに、大量にやらなければいけないという選択に今私達が迫られているわけで、
その時には、焼却だろうと私は思います。

ただし、焼却をやって、今おっしゃったように、膨大なものから焼却灰に集めるという、
濃縮という作業を今やろうとしているわけで、それは、管理するという意味でいいやり方なんです。
膨大なものからコンパクトにしていくというやり方はいいやり方なんですけれども、
その過程で排気系で放射能をばらまくような事をしてはいけないわけですから、
そこはしっかりとやって下さいと、お願いしている訳です。

01:11:18


焼却に対してはある程度理解を得られました。
これはまずは、フィルターに関して、そこのチェックをどのようにやっていくかという事が正しいだろうと思いますし、
ただ、これをやりきったところで、どのように集積をしながら、どこに処分を求めるか、
この課題の方が大事だろうと思います。
臨海部の方にほかす(捨てる)という事は私之理論ではとんでもない話

小出:そう思います!

議員:
堺ではゴミの焼却を10センチぐらいのゴムのシートを敷いてこれを18年ぐらい前からやっています
これだけの事をやっているのと、それを早く大阪府で受け入れた場合ではそのゴミ問題と、
そのゴミを福島へ返すという方法もあるんじゃないかと、それと今復興が出来ないんですけれども、
福島の方で後で焼却炉を更新するための焼却出来るような処分地を福島でひらいて、
永久的に恒久的にできるような施設をはやく構築するという事が大きな課題だと思いますけれども、
先生はどういうふうにお感じでしょうか?

小出:
はい、私は今日の話しの一番初めに放射能を取り扱う場合の原則という事から話を聞いていただいた訳で、
放射能はとにかく拡散させないで、コンパクトにコンパクトに扱うというのが一番いいやり方だと思うのですね。
ですから、福島には膨大に汚染したものがある訳ですから、
それは、福島から出さないで福島で処理をするのが一番いいのです。
ですから、福島のここの専用の施設を作って、そこで、焼くのがいいと私は提案しているのです。
残念ながら日本の国がそれをやろうとしていないので

議員:
その赤いところでね、建設作業員が安全に施設を作れますか?

小出:
それは問題ですね。
ですから、安全だという事は被ばくに関しては無いのです。
どんなに微量でも被ばくは危険ですから、
こんなところに焼却施設を作って、そこで焼却する人たちが働くとすれば、
その人達は確かに被ばくをしてしまうという事になると思います。
ですから、いったいどこならいいのか?
赤いところがダメならば黄色いところがいいのか、
あるいは青いところがいいのかというところは、政策的な判断によると思います。
労働者も含めた。
でも、なるべくなら、大阪まで持ってくるというよりは、この周辺でやった方がいいし、
そこでやったゴミを、ここから散らばさないというのがいいと思うし、
大阪府で焼いた、堺市で焼いた焼却灰をそれぞれどこかに埋めてしまうという事じゃなくて、やはり福島に返す。
それも、東京電力の敷地に返す。
そこで事故処理作業に使えるわけですから、そのために使うのがいいと私は提案している訳です。
で、いま、福島県内に恒久的な核の置き場を作ってくれとおっしゃって、なんとも、思いますけれども、
日本政府もそれを言っているのですね。
双葉郡にそのゴミ置き場を作らせてくれというような、申し入れに言った。
そうしたら双葉町が嫌だと言ったと、
「双葉町が嫌だというかよ」と私は思ったのですけれども、
これまで原子力を容認して何十億円も懐に入れてきた双葉町が
「そういうのはおかしい」とそういうのは私おかしいと思うけれども、
でも、「住民感情としては分かる」んです。

それでも、核のゴミ捨て場にする場所は実はあるんです。
どこかといえば、東京電力福島第一原子力発電所の敷地が膨大にある訳です。
そこを核のゴミ捨て場にしたらいい。
ただし、今あそこは戦場なんです。
戦争状態になっているので、今はあそこを核のゴミ捨て場にはできない。
ではどうすればいいかと言ったら、
福島第二原子力発電所の膨大な敷地があるので、
あそこを私は核のゴミ捨て場にしようと言っているのです。
東京電力は「福島第二原子力発電所を再稼働させたい」なんていう事を言っているらしいんですけれども、
「冗談言うなよ!」まずは自分の責任をきっちり取らなければいけない。
そのうえで、なおかつ核のゴミ捨て場が足りないと言うなら、双葉郡に申し入れてもいいけれども、
まずは、「自分の敷地を全部さしだせ」ということを、わたしは東京電力に求めてきているのです。
ですから、堺市で焼いた焼却灰だって、福島に戻す場所はあるのです。
第一発電所の敷地もあるし、第二原子力発電所の敷地もあるのですから、
自治体がそれを受け入れてしまって、
あちこちに埋めるという事をやるのは原則に反していると私は思っています。


01:16:04
瓦礫 小出38

あのですね、先生がおっしゃったように焼却灰
つまり、汚染物質を東京電力に返すというのは
これ返して、そこで石にして固めた場合ですね、これがまだ、凝縮されて、
例えば雨が降って、浸透して、それが蒸発して、大気に流されて、
より濃度が濃い汚染物質が大阪を含む日本全土に流れるっていう可能性はないのか?ということと

あと、チェルノブイリ
あの時に、この今の日本の状況よりも、
より濃度が濃くて、広範囲に汚染されているというように記憶しているんですけれども、
あの時は石の棺で固めましたよね、
あれの現状はどのような状況で汚染が人がッているかというのを確認したいとおもいます。

小出:
あの、石棺自身は、もう、ボロボロです
チェルノブイリ原子力発電所の壊れた原子炉を閉じ込めようとして巨大な石の棺で覆ったのですけれども、
その、石の棺はもう、今やボロボロになってしまっている。

25年、26年経っている訳ですけれども、ボロボロになっていて、
今何をしようとしているかというと、始め作った巨大な石棺の上にさらに巨大な石棺を作って、それで覆って、
放射能が外に出てこないようにしようという工事をしようとしているのです。

ですから福島でも、まずは、今溶けちゃった炉心っていうか、ウランの溶けたものが中にあるのですけれども、
それを何とか外に、安全な場所に移せないかという事を日本の政府も考えている訳ですね。
使用済み燃料プールというところの中にも膨大な使用済み燃料が、今はまだ、
今はまだ、水に浸かった状態にあるので、それを何とか外に移したいいと言っている訳です。
それを、移した後で、なんとか、石棺で覆いたい。
というのが日本政府の考え方なんですけれども、
わたしは、使用済み燃料プールの燃料はひょっとしたら移せるかもしれない、
それも難しいと思いますけれども、移せるかもしれない。
でも、溶けてしまった炉心はもうダメだと思っているのです、実は。

手をつけることもつまみ出すこともできない。
もうそうなれば、今の原子炉全体を、石棺という構造物で覆うという事は必ず必要だと思っています。
ですから、巨大なコンクリートが必要になります。
それが、雨とか風雨で、また汚染を外に広げるというのはゼロではありません。
必ずあると思います。

でも、焼却灰をあちこちに勝手に埋めてしまうというよりは、
コンクリートという形にしてそのモーレツな汚染地帯で、
猛烈な放射能が飛び出してくるのを防ぐために使うという用途であれば・・・まだ、合理的かなと、思うのです。

議員:チェルノブイリの場合も、もう石棺はボロボロになっているんですか

小出:そうです

議員:じゃぁ、未来永劫に、何回も外側にコンクリートを打っていかなかアカン作業が続くと

小出:
そうです。おっしゃる通りです。
ですから私は多分、福島第一原子力発電所に石棺が、
これから何年かかるか分かりませんけれども作るしかないので、作るでしょう。
それを多分私は生きているうちに見ると思いますけれども、
でもその石棺がボロボロになって、その外側に第二石棺を作るという時には私はもう生きていないですよ。
今日おいでの方も殆どの方がもう死んでしまう。
子どもたちの世代が次の第二石棺というのを福島之原子力発電所に出来るのを見ると。
でも、それも、その子どもたちも、きっとその次の石棺を見る事はな意で死んでいく、という事だと思います。
そのまたさらに、何十年か経ったときにさらに大きな石棺を作らなければならない

そういう仕事が、もう、逃げる事が出来ないで、あるんです。



司会:お時間となりましたので終了させていただきたいと思います。先生、どうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。



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comment 3
コメント
汚染瓦礫や汚染疑い瓦礫を、本当に大阪や京都で焼いてもよいのなら、もちろん岩手や宮城で焼いてもよいではありませんか?
完全に汚染を飛散させないような完璧な施設も、岩手や宮城に作ればよいでしょう。
焼却作業が危険でないのなら、岩手や宮城で人員募集すれば、被災地の雇用を促進します。
焼却後の汚染灰をふくいちの敷地に運ぶ場合にも、京都や大阪から運ぶよりは簡単に、現地の業者ができます。
よりコストのかかる関西やそれ以西の自治体になぜ押し付けるのか?なぜ地元にやらせないのか?
これがおかしいと思わないのでは、維新の会もただの利権集団ですね。
rienrikiriki | 2012.02.16 11:46 | 編集
廃棄物処理会社の癒着は、周知の事実です。
もし瓦礫受け入れ決定なら、お金の流れを凝視し、
不信があれば提訴するべきだと思います。

ただし、現在の処理施設の場所を考えても、
大阪市中心部全域が、放射能汚染されるのは必至です。
そして大阪湾も汚染されます。

小出氏は、考えが甘すぎます!

橋下氏も大阪市長になったのだから、
郊外の豊中市でなく、大阪市中心部に転入すべくだと思います。

プリン | 2012.02.17 02:24 | 編集
●小出氏の見解には2点疑問がありました。

ひとつは、フィルターのテストは、何も瓦礫を運んだ先の自治体で行うのではなく、
まず、福島(というより東北の高濃度汚染地帯)で行い、その効果を確認してからでなければ、
他の自治体で行うべきではない。

効果が薄かったら、瓦礫を元に戻すとでも言うのだろうか?
それでは運送費が無駄になる。

●次に、小出氏は福島の子供たちを救いたいというが
子供を救うには、子供を避難させる以外に手はなく、
汚染された現地の瓦礫を減らすことではない。

小出氏とても充分に分かっているとは思うが、
「汚染分け」をしても被曝して発病して応援など、
全くの愚策である。

フィルターに不備があったり、専用の焼却場でない施設で汚染瓦礫を燃やしたら、
せっかく生き延びている他の地域の生産物まで汚染されてしまう。


鈴木崩残 | 2012.02.17 05:05 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
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