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「震災がれきは焼却して安全か」青木泰さん講演会その2完 神奈川 2/11(動画&内容書き出し)

青木泰さん講演会 神奈川
被災がれき受入れをめぐって
~自分で考えるために知っておきたいこと~


2012/02/11 17:30~開催。青木さんの講演部分のみ

「被災がれき受入れは復興につながるのか」青木泰さん講演会その1 
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)
の続き。


論点2:安全性について(その1)

もうひとつ、先ほど言いました安全性の問題です。

・環境省の方針作成時は汚染は福島だけという予測
・しかし7月に牛肉・稲藁汚染問題が発覚
・汚染は岩手、宮城にも広がっている事が分かった
・早川マップでも確認


先程も言いましたが、環境省の方針作成時は汚染は福島だけだという事だったんですけれども、
その、牛肉・稲藁だけではなくてですね、お膳は岩手、宮城にも広がっていることがが分かった

これは、群馬大学の早川由紀夫先生が作られた、早川マップという事で、
インターネットの世界では有名なんですけれども、

20120201711.jpg

この一番北に向かっている矢印は、
3月12日の福島原発が爆発した、それによる、汚染の程度を描いたものです。
下の方に向かって短いのは3月15日の午前中。
これはプルトニウムを使っていた3号炉の爆発に関係しています。
ちょっと飯館村の方へ行ってですね、回って落ちてきている、これが3月15日の午後。

さらに、これは東葛飾からですね、横浜まで含めて、ずっと、降り立ってきているのが、
3月22日ごろという話です。

この絵は各地域の空間線量とか、土壌の汚染度に基づいてこの放射能汚染マップを作って、
その原因が何時の爆発にあったのかということを示して下さった
大変に貴重なデータです。

このデータを見ても、
3月12日の爆発によって、女川、石巻をとおって、岩手県の一関まで、
東北汚染の状況というのが示されています

つまり、牛肉・稲藁の問題というのは、別の学者の努力によって、
こういう形で示されてきたわけです。

これは、同じ早川さんが、
各市町村のごみの焼却灰の汚染度を、色分けをして、
紫色は汚染が高い。赤はその次にという、黄色くなるに従って、色が薄くなるに従って、
汚染度が低いという、こういうマップを作られたんですけれども、

20120201712.jpg

先程の早川さんの汚染マップと殆どに通っているんですね。
つまり、福島原発から放出された放射性物質、それが降り落ちた場所ごとに
殆どの市町村が草木ゴミを燃やしていますから、2354
その草木ゴミを燃やした時に残る焼却灰の汚染がこれと全く同じような色を示している。

つまり、今回全国に持って行こうという瓦礫は、この二つの汚染マップから言っても、
そうとう汚染されているということは疑いないと、いうことです。




続きを読むに安全性について~焼却して安全か~総まとめ





安全性について(その2)
史上類例を見ない汚染の広がり


・低線量の被ばくは広島・長崎を超える
・①放射性の塵は広島・長崎の原爆の29.6ない
  残存影響力は100倍 同000倍
  (児玉龍彦東大アイソトープセンター長)
・②放射性セシウムの量
  広島原爆の168倍(原子力安全保安院)



安全性については、早川マップと同じように、武田さんとか、東大の児玉さんなどが、
ずっとお話しになってきたんですけれども、
今回の、低線量の被爆は、広島・長崎原爆を超えると、
放射能のチリは広島・長崎原爆の29.6倍
残存影響力は100倍。これ両方掛け合わせると、約3000倍になるんだというのが、
東大の児玉さんの発表です。

この発表を受けてですね、経産省、原子力安全保安院が
放射性セシウムが広島原爆の168倍。

で、こういうものが環境中に放出されているという事を、発表されています。


拡大する放射能汚染

・拡大する放射能汚染
・原発100キロ圏内ーチェルノブイリの強制避難区域(55万5000ベクレル/平方メートル以上)
 を、越える地点。即手打ち店の8%(文科省調)
・管理区域(外部被ばく、実効線量1・3ミリシーベルト/3月>)を超えるホットスポットが各地に
・瓦礫焼却に取り汚染の拡散
                                  

100キロ圏内、これはチェルノブイリの強制避難範囲を超える地点が、約測定地点の8%におよぶ。
そこに人がいる事は危険性を伴うという管理区域を超えるホットスポットが、各地に発生しているということです。



26:29
事実が示す汚染の拡大

・東京都の水道水から放射性ヨウ素
・「こうなご」からセシウム
・南足柄ー茶畑から規制値を超えるセシウム
・下水道汚泥、ゴミ焼却炉の焼却灰から・・・
・牛肉から規制値の4.6倍
・柏市の市有地の土壌から57.5μシーベルト/h



安全性について(その3)

・被ばく線量=外部被ばく(空間線量)+内部被ばく(空気)+内部被曝(食品)+水+土埃
・総被ばく量は外部被ばくの約4倍~5倍
・内部被ばくは空気と食品に注意


安全性について環境省の有識者会議で、放射線汚染物を焼却してもいいということが、
形の上では了承された訳ですけれども、
その有識者会議の議論を追いかけていった時に、
個人が、どこまでだったら被ばくが許されるか、
そういう安全性の基本的な問題についての論議が、なされていないんです、その中で。

例えば、武田邦彦さんは、私達が受ける被ばく量は、

外部被ばく、これは今はですね、
国は0.23マイクロシーベルト/hを超えるところは土壌を変えていく必要があると、
市町村がそれをやっていけば、それをバックアップするというような事を言っておりますけれども、
そこでいう、空間線量、

外部被ばくだけではなくて内部被曝、
これは、空気呼吸によって、私達が受ける。
で、食べ物を食べることによって受ける。
あるいは水を飲む事によって受ける。
子どもたちの場合は土埃によって受ける。
外部被ばくの約4倍から5倍の量を受けることになるんです。

そういうことを基本認識として持っておかなければいけないんだ。ということをおっしゃる。


空気の汚染をもたらす各種廃棄物


・放射性廃棄物
①災害廃棄物(がれき)
②下水汚泥
③樹木の剪定ゴミ&草
・実際②~③は、焼却灰が高濃度汚染
・処分場から引き取り拒否もー柏咲氏剪定ゴミを除いた事で焼却灰の汚染度低下
・東京東部スラッジプラントの汚染



内部被ばくにしきい値はない

・チェルノブイリ疫学的方法による甲状腺がんとの関連確認(WHO)
・DNA解析ー低線量被ばくとがんとの関係立証
・がんだけでなく、「ぶらぶら病」など、
細胞分裂の過程
二重らせんが解かれる危険
活発~胎児、小児、児童




じゃぁ、私達が受ける内部被ばくには閾値がない。
これはよくお話をみなさんもお聞きになると思いますけれども、

チェルノブイリの疫学的方法による甲状腺がんとの関連確認については、WHOでも確認された。
今まで、DNA解析では、低線量の被ばくとがんとの関係でみると、
はっきりと立証されていないという事を言っていたんですけれど、関係も立証された。

あるいは、癌だけではなくて、「ぶらぶら病」というような、色々な形での障害が出てくるんだということも、
識者から発表されています。


原爆症認定から見た被ばく限度量

・原爆症は被爆者による、長い間の認定訴訟の勝訴の結果、爆心地3.5㎞まで認定。
 1ミリシーベルト/年。 (当初原爆症認定は2㎞)
・感受性によっての差異。自律神経の働きが強い人。


この話は村田三郎さん、阪南中央病院の副委員長之、村田三郎さんからお聞きした話なんですけれども、
今、武田さんなんかがずっと言われてきたように、年間1ミリシーベルトが被ばく限度量である。
これは、国の法律でも決まっているし、国際的にも確認されている量です。
ただしそれは、それだけではなくて、
実際に原爆投下によって、原爆症を発症した人たちが、
今までは爆心地から2キロ以内でないと、原爆症認定が行われなかった。
だけど、実際にですね、症状からいったら、脱毛とか、身体に紫斑が出るとか、
2キロ以内の被ばく者と変わらないような原爆症の発症をした人たちが、
認定の変更をする訴訟を起こして、17回から18回の訴訟で勝ってきた
それが2008年にようやく、国もこの事を認めた。
国が爆心地から3.5キロまでを原爆による被ばくという事で認めた。
その、3;5キロというのは1ミリシーベルトのところなんです。

だから、1ミリシーベルトというのは単に国の法律で決めましたっていうんじゃなくて、
長崎原爆の被ばくという、我々にとっては本当に重い現実の中から示されてきている数字なんです。

村田さんは、この話を私にしてくれた時に、
現状は年間20ミリシーベルトになるようなホットスポットというのは
福島県を中心にして、多数あるんです。
どんな影響が出るのかという事が本当に心配だと、言っていました。

だから、晩発性の問題を言った時に、
こういう事実をみなさんが考えているんだろうか?と
国や自治体の人達は考えているんだろうか?ということを、
もう一回私達が中心になって提案していかなければならないと思います。



33:23
論点3:焼却して安全か?

・消却によって消えるわけではない→ガス化と微粒子になって、煙突から煙に?
 →バグフィルターで除去できるのか
・煙突からの排ガス中に「不検出」は事実か?


今日の一つの本論の話なんですけれども、
焼却して本当に安全なのか?っていう事ですね。

皆さんは、ゴミ焼却炉でゴミを燃やすと、私たちの目の前から、そのゴミ、有機物は消えます。
消えて灰になります。
灰になりますが、9割はガスと微粒子に、・・ま、普通のごみの場合は煤塵(ばいじん)と言っていますけれども、
微粒子になります。
放射性物質も同じです。
だから、目の前から消えるというのは、消えたわけじゃなくて形を変えただけな訳ですね。


バグフィルターで除去できるのか?

・バグフィルターは放射性物質の除去装置として作られたものではない
・「バグ」ではガスや微粒子も除去できないのはぜんそくや水銀問題で明らか
・「バグ」で微粒子が99;99%除去できたという論文報告は、
 放射性物質の除去をテーマにしたものではない。別目的(喘息調査)のための調査。

それで、バグフィルターで本当に除去できるのか?っていうことなんですけれども、
これは多分皆さんはですね、この話を聞くと驚かれると思うんですけれども、
バグフィルターというのはですね、ごみの煤塵を撮るために、今までも使われてきたものです。

そのバグフィルターはですね、ダイオキシン
ゴミ焼却によってプラスチックなどを燃やしたときに発生するダイオキシンなんかの除去にも役立つという事で、
それは認められてきたものです。

ところが、そんなものがですね、
そんなものが放射性物質を取れるなんていう話は聞いた事がない

だから、ごみ問題をずっとやってきた私達が、
バグフィルターで放射性物質が取れるという話を聞いた時に
「何の話をしているのかな?」っておもいました。

ものすごく身近な例でみなさんに、たとえ話として、やりますとですね、

皆さんの家庭に換気扇がありますよね。
換気扇は、排気と吸気があって、
外から空気を吸うために、外のホコリとかそういうのを除去するために、フィルターを付けているんです。
その、「皆さんの家庭のフィルターで、放射性物質が取れますから、ご安心ください」と言ったら、
皆さんはどういうふうに思いますか?

「そんなバカな」と思いますよね。

それと同じ事を言いだした訳ですね。
ゴミ焼却炉で、煤塵とか、ダイオキシン類を取るためにバグフィルターをつけて、
そのバグフィルターはたまたま放射能汚染物質を捕獲した場合も、
「バグフィルターは放射性物質を取れる」という事になるんです


そんなバカな話はないです。

この話については皆さんの資料の35ページですね。
これは、今年の1月21日の、東京新聞のこちら特報部の報道記事です。
焼却あり機密室で決定 見切り発車の災害瓦礫処理
(※1/23ブログの後半部分に書き出してあります)



本当にバグフィルターで放射性物質が取れるのかという事を、
東京新聞の佐藤記者が環境省に問い合わせた訳ですね。
そうしたら、色々といい訳が出来なくなってですね、環境省の職員がどういうふうに言ったかというと、
同省(環境省)のリサイクル対策部は
「十分なデータはなかったが、方針をすぐに出さなければならなかった。
ゴミを燃やすことが出来なければ、都市生活が成り立たない」と、説明する。
まさに焼却ありきであったと。
環境省自ら不十分と認める状況下で、放射能汚染瓦礫を燃やすのは人体実験ではないかと。
こういう指摘をしている訳です。

それは、皆さんも行政の説明会に行ったらですね、
99.99%バグフィルターで取れますよという説明をお聞きになったと思います。

環境省だけではなくて、全国の自治体でがれきを受け入れている
放射能汚染の瓦礫を燃やしていこうとしている自治体は全て同じ事を、口移し的に言っています。

先程の東京新聞こちら特報部にデスクメモっていうのがあります。
こういうふうに書いてあります。

「被災地復興のためには、瓦礫受け入れに協力することが不可欠」
東京都の担当者は本紙記者の質問にこう答えている。
都民の不安や懸念に関して、環境省のお墨付きがあるという事実は、さぞ心強かっただろう。
それが“根拠レス”だった、根拠がないという事ですね、となると・・・。ご都合主義で振り回されてはたまらない。

という事が書いてあります。

つまり環境省は、何ら、放射性物質の実験も何もしないで、取れるという事を言ってきたという事を、今回認めた。
この事実は大変大きい問題だと思います。



排ガス「不検出」の実態


放射性廃棄物や放射性汚染物は
・廃棄物の焼却施設での放射性物質の捕捉方法が確立していない。
・そのために排ガス規制基準がない
・また、検出方法も確立していない
・したがって「不検出」は放射性物質が「0」の証ではなく、
 煙突から出ていても「検出出来ていない」ということ。


もうひとつ、環境省が大きな根拠にしていたのは、
排ガス中に、排ガスを測ってもですね、放射性物質は検出されないんだという、

これは東京23区の清掃工場で排ガスを測定したものです。
これはですね、見事に、全て不検出になっているんです。

20120201716.jpg20120201717.jpg

みなさんこれ、バグフィルターで取れるという事ははっきりしないっていっても、
実際に実測したらこの結果じゃないかと言われる方がいらっしゃるかもわからないのですけれども、

20120201718.jpg

これだけ不検出が並ぶとですね、二つの解釈方法があります。

一つは、本当に出ていないから不検出
もう一つは、検出方法が確立していないから不検出

これ、どっちだと思いますか?

これは環境省に確認を取りましたけれども、
実際にいままで、市町村にある一般廃棄物の焼却炉で、
放射性物質を燃やしたりすることは禁止されていました。
放射性物質の取り扱いは原子力発電施設や医療施設、ガンマ治療などに使う、あるいは研究施設。
そこに限られる、という形になっていたわけです。

したがって、一般廃棄物の焼却炉で、そういうものを燃やして、どういうふうに除去が出来るか
実験も何もないんです。

そうした中では、環境省は規制基準を作ることはできません。
規制基準というのは、どれだけ含まれていれば燃やしていいか、
燃やしていいか悪いかの判断をする受け入れ基準を作る、そういう事はできません。

基準が出来なければ、方法も開拓できません。
これは、検出方法を開発するのは民間の業者の方です。技術系の業者です。

したがって、今、この放射性物質については、

放射性物質を焼却炉で燃やした時に
どのようにすれば放射性物質が確保できるか、
基準をどうするか。
検出方法をどうするか。

なにもないんです。

何もない中で、不検出というのが通じてきたという事です。


そういうかたちで、今回の瓦礫問題は、

瓦礫の安全性の問題というのを、ちょっと今検討させていただいてきたんですけれども、
国がこれまで、私達に示してきた見解というのは、

たとえば、
国際基準と国の法律で年間1ミリシーベルトというふうに決められていたのに、
そういうことを一切私たちには伏せた形でですね、

文科省が、20ミリシーベルトで、子どもたちの学校での生活というのを規制しようとしていました。
あるいは、
環境省は、焼却炉の周辺の排ガスの規制値を、
1立方メートル当たり30ベクレルという形で決めて進めようとしています。

これは、一日600ベクレルの放射性物質を私達が取り込れてしまうような、そういう規制値です。

これまで、国や環境省が示してきた規制値は、まったく大甘の規制値であってですね、
私たち自身が、国に、この問題をいろいろとやっていく時には、

国の私達に対しての示し方は、そういうものなんだという事を、
ま、基本的には認識として、捉えたうえで進めていかなければいけないと思っています。

総まとめ

・国や環境省は事実を隠し後追い処理 汚染拡散 国に頼れない
・医療体制と汚染地からの非難が最優先ー瓦礫の全国化は避難地を無くす
・内部被ばく対策:空気と食品汚染を防ぐ


最後にまとめなんですけれども、
国や環境省は私達に事実を隠してきました。
混乱をすれば汚染は拡散していきます。
したがって、国に頼ることなく、この問題を私達自身が事実を見つめていかなければいけないという事と、

内部被ばくの対策としては、、空気と食品の汚染をこれ以上進めてはいけないという、
そのことを、もう一度総まとめとして強調した形で、
とりあえず私からの問題提起とさせていただきたいと思います。

どうもありがとうございました。










ーーーー<参考>瓦礫についての考え方

青木泰氏の意見
「被災がれき受入れは復興につながるのか」青木泰さん講演会その1 
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)


瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?

「バグフィルターに騙されちゃいけない」青木泰さん講演会前編 静岡(内容書き出し)

「ちょっと変な国の安全基準」青木泰さん講演会後編 静岡(動画&内容書き出し)

小出裕章氏の意見
被ばくという事
「瓦礫広域処理についての勉強会」その1小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


放射能のゴミ人形峠の場合
「瓦礫広域処理についての勉強会」その2小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


福島第一原発から出た汚染 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その3小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


では、どうすればいいのか? 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その4小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


質疑応答 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その5完 小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)



武田邦彦氏の意見
「なぜ瓦礫を引き受けてはいけないのか?」武田邦彦氏12/29(音声書き出し)

池田こみち氏の意見
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部より)


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