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02.18
Sat
またまた「もんじゅ」トラブル発生!
そして、とうとう定期検査に入る高浜3号機。

その他福井新聞特集から、
「原発に関して揺れている住民」と、「原発関連の就職先が高校生に人気」の二つの記事。


もんじゅナトリウム検出器が停止 6時間近く、環境影響なし
福井新聞 2012年2月16日午後7時41分

日本原子力研究開発機構は16日、
高速増殖炉「もんじゅ2」(福井県敦賀市)の原子炉補助建屋で、
2次系配管に設置されたナトリウム漏れ検出器が6時間近く停止するトラブルがあったと発表した。
発見してから再起動するまでの約2時間15分、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
ナトリウム漏れはなく、周辺環境への影響はないという。

原子力機構によると、保守担当員が同日午後3時ごろ、
2次系配管と保温材の間の空気をナトリウム漏れ検出器に吸引する機器が止まっているのを見つけた。
制御盤のランプも消えていることを確認し、3時10分ごろ、運転上の制限の逸脱を宣言した。

記録計などを確認したところ、午前11時40分ごろから停止していたと推定。
10台全て止まっていたが、機器そのものに異常はなく、
ヒューズが切れて電源が落ちたのが原因とみられるという。
再起動した上で午後5時25分ごろ、運転上の制限の逸脱から復帰した。

停止していた間も別のタイプの2種類のナトリウム漏れ検出器は正常に作動し、監視はできていたとしている。



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ヒューズ切れ・・・
11時40分ごろから停止していたのに、気が付いたのが午後3時過ぎ・・・

(-公- ;)うーーーん

ナトリウム漏れ検出器が停止している間に、ナトリウムが漏れていて、
空気や水と接触して爆発してたら   (╬◣д◢)どうするんじゃぁー!!

気がつかなかったではすまない!

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福井県内の全原発停止へ 高浜3号20日に定期検査入り
福井新聞 2012年2月17日午後3時24分

福井県は17日、関西電力高浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)が
20日深夜に定期検査に入ると正式に連絡を受けた。21日未明に停止する。
県内の商業用原発は関電の11基、日本原電の2基の計13基が全て止まるという前例のない状況を迎える。
(伊豆倉知)

国内の原発で稼働しているのは、北海道電力泊3号機と東京電力柏崎刈羽6号機だけとなる。
この2基も4月末までに定検に入り、
廃炉が決まっている東電福島第1原発1~4号機を含めて国内の全54基が停止する。

研究炉を含め県内の原発が「15基体制」になって以降、全停止は初めて。
現時点で再稼働の見通しは立っておらず、
原子力が電源構成の5割を占める関電管内の電力需給は一層厳しさを増す。

停止中の原発の再稼働をめぐり国は関電大飯3、4号機のストレステスト(安全評価)の審査手続きを進め、
現在は原子力安全委員会による二重チェックが行われている。
ただ、福井県やおおい町は福島の知見を反映した暫定的な安全基準の提示が必要との姿勢を崩しておらず、
国がどのような形で安全基準を示すのかを注視している。

県原子力安全対策課によると、
高浜3号機は20日夕から出力降下を始め、同日深夜に発電を止め、21日未明に原子炉を停止する。

定検期間は1カ月間の調整運転を含め4カ月の予定。
2次系配管1222カ所で肉厚測定を行うほか、
測定が困難な118カ所を耐食性に優れたステンレス鋼製などに取り換える。
福島の事故を踏まえた特別点検では、
緊急炉心冷却装置(ECCS)や緊急時に原子炉格納容器内に水を注ぐスプレーリングの健全性などを確認する。

燃料集合体157体のうち73体(うち56体は新燃料集合体)を交換する。
8体のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を再装荷するかは未定。
関電は「国の原子力政策の検討状況などを見据えながら総合的に判断する」としている。


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関電はますます、焦ってくるんだろうな。
何が何でも再稼働(○`ε´○)ノおぅ!って・・・・

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続きを読むに特集記事





共存の姿、揺れる意識 住民「胸張れる町に」 2章(11)
福井新聞 2012年2月17日午前9時20分

福井県おおい町は40年前、町を二分する事態になりながらも関西電力大飯原発の誘致を決め、
苦労を重ねつつ原発との“共存”を通して地域は発展してきた。

40代の自営業者は地元を調べる学識者に同行する中で、先人の努力を知った。
物心ついたときには既に当たり前の光景として原発が町にあった。
「当時の関係者から『町をよくするためには原発が必要や』という思いが伝わってきた。
受け継いでいかないとあかん。原発を町の核にしてやっていかないと」と感じた。

しかし、昨年3月の東京電力福島第1原発事故を目の当たりにして、そうした思いは「中ぶらりん」になったという。

使用済み燃料の後処理問題が未解決な上、
「人間がコントロールできない放射能を扱ってもいいのかという素朴な疑問」がぬぐえなくなった。
大飯3、4号機で再稼働に向けた動きが進んでいるが
「仮に動きだしても、どこかびくびくしながら、どこか重荷を背負いながら恐る恐るやっていくというか。
胸を張って受け継いでいけない」。
考え方は大きく変わった。

  ■  ■  ■
 
一橋大大学院の橘川武郎教授(エネルギー産業論)は、
東京大社会科学研究所と県が共同で2009年度から進めている「希望学プロジェクト」で嶺南の調査を担当し、
「嶺南の個性」や「原子力の位置付け」について立地地域の商工会青年部のメンバーらとも意見交換を重ねてきた。

「若い世代は生まれたときから原発があった。『共生すれども依存せず』という考え方が強く、
原発の街と言われたくないという思いを感じた」と橘川教授。

高浜らしさ、おおいらしさを代表するものは原発ではなく、観光の街、低炭素社会を実現する地域として生きる上で、
原発は“従属変数”になっていくという意識を見たというのだ。

実際、おおい、高浜両町は10年に県のモデル地域に選ばれ、
「低炭素の街づくり」として大規模太陽光発電設備(メガソーラー)などの事業が進んでいる。
「原発と共生する姿勢は今までと変わらない」(時岡忍おおい町長)が、
再生可能エネルギーとも向き合いながらの「エネルギーの町」が目標だ。

  ■  ■  ■

おおい町南部で山間部に位置する旧名田庄村は06年3月、旧大飯町と合併し「準立地」から「立地」になった。

大飯原発から名田庄地区中心部までは約15キロ。
町商工会青年部の森口倫啓(みちひろ)部長(38)
「合併したからといって原発が近くに来たわけではない」と受け止めてきた。
一方で、水道料金の引き下げ、防犯街灯の増設、子育て支援など原発による豊かな財政の恩恵も実感してきた。

ただ「3・11」後の思いは複雑だ。
「今までは絶対に安全という仮定の中で向かい合ってきた。そこは考え直さないといけない時期。
ただ、原発立地のまちづくりを40年してきている。急に原発を止めれば、経済・雇用を含め地元がうまく回らなくなる」。
子どもに原発は迷惑施設と思われたくないし、胸を張れる町にしたいとの気持ちもあるが
「答え」はまだ見つかっていないという。

「エネルギーに先進的に取り組むモデル地域になるのは非常にいい。うまくイメージチェンジしていく必要がある」。
先の自営業者も、原発推進一辺倒ではない新たな方向性を探るべきだとの考えだ。

「原発をどう位置付けるかでまちづくりは変わる。
電気をばんばん生んで、電源3法交付金がばんばん入ってくるという今までのスタイルでいいのか」。
今、意識や姿勢を変えないと、手遅れになるのではとの思いを抱いている。

(「第2章」おわり)
=この連載は青木伸方、伊豆倉知、宇野和宏、新屋安弘、竹内史幸、細川善弘、吉川良治が担当しました=


ーーー

原発関連就職先、人気変わらず 高校生「現実選ぶ」 2章(4)
福井新聞 2012年2月8日午前10時52分

昨年12月中旬、原発関連企業に就職が内定した高校生の研修が福井県の敦賀市内で行われた。
国の原子力人材育成の一環だ。
敦賀工、若狭東、大野東の3校から約50人が参加し、先輩から仕事内容や心構えを聞いた。
高速増殖炉「もんじゅ」の関連施設では、固形のナトリウムを切る実験や消火作業も体験した。

「(東京電力福島第1原発事故の影響で)正直不安はあるけど、日本の成長を支えてきたのは原子力。
立地地域で育ち、学校で学んだ技術も生かせると思った」と嶺南の男子生徒は志望動機を語った。
同級生には原発関連への就職希望者が多いという。

敦賀工高では、本年度の卒業予定者117人のうち就職を決めたのは93人(1月24日現在)。
原子力・エネルギー関連企業への就職内定は半数近い44人を占める。
前年度は就職者103人のうち48人が同関連企業に就職した。福島の事故を挟んでも比率はほぼ同じだ。
 
北村泰生教頭(56)は
「(原子力・エネルギー関連の)求人数は変わらなかった。
企業側の努力で雇用が確保され、技術者として地元で働けることは大変ありがたい」と語る。
学校や生徒にとっては、トヨタ自動車やパナソニックなどと同じように地域と密着した産業との認識だ。
  ■  ■  ■
敦賀公共職業安定所によると、
昨年12月末現在で敦賀市、美浜町、若狭町三方地区の高校卒業予定者への求人は241人。
対する就職希望者は237人で、うち内定者が223人。
近藤孝美所長(55)は「原発関連が担っている部分は大きい」と説明する。

小浜公共職業安定所によると、
嶺南西養護学校を含む若狭地域の四つの高校・高等部の3年生の就職希望者数は、
昨年12月末現在で177人、うち164人が内定を得ている。各校によると、原発関連企業に就職するのは計35人だ。

若狭東高では19人が原発関連企業へ就職する。例年2~3割が原発関連企業に進むという。
福島の事故後も、生徒や父母から原発を忌避する声はなく
原発関連企業に対する意識に大きな変化はないようだ。

別の高校関係者は
「今は大学に行っても就職が難しい時代。
半世紀続いてきた原子力の安定度や生活のためという現実の問題を考えているのでは」と話す。

同安定所は
「原発に携わる企業の求人数はほぼ前年度並みと聞く。事故による採用面への影響は今のところないようだ」
とみている。

  ■  ■  ■

第1志望の電力事業者から内定を得た嶺南の女子生徒
「生まれたときから原発が身近にあり、私たちは現実と向き合ってきた。
福島の事故があってから厳しい目で見られがちだけど、電気は生活に欠かせない。不安はない」と言い切る。
 
一方、4月から原発関連企業に勤める予定の若狭地域に住む高校生は、志望理由を
「給料にひかれた」と率直に打ち明ける。
この企業は原発構内で設備のメンテナンスなどが業務。
初任給は他の業種に比べて2~3万円ほど多いという。
「大きな産業に乏しい地元で就職しようと思ったら、選択の幅は限られる。
その中で待遇の良い企業に行くのが第一」と語った。

ただ、定期検査で停止した各原発の再稼働が見通せない現状に対しては
「このまま再稼働しなかったら、仕事はどうなるのかという心配はある。
でも、自分の力で何かができるわけでもない。考えても仕方ないのかなと思う」と微妙に揺れる胸の内を明かした。

職安や高校は、原発の再稼働やエネルギー政策見直しが雇用にどう影響するか見守っている。
ある高校関係者
「再稼働の時期がはっきりせず、新年度以降の原発関連企業の採用数は読めない。
正直なところ、かなり不安だ」と漏らした。(原発取材班)


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たとえば、再稼働しないとしても、原発はそのまま何もしないで置いておくことはできないから、
働いてくれる人材は何時でも必要だって思うけど、

・・・・だけど、
この高校生たちは、原発関連企業で、どのような作業をするのだろうか。
この記事を読んで嶋橋伸之さんを思い出してしまいました。




樋口健二氏講演会in小田原8/25(内容書き出し)より

29歳の若さで、嶋橋伸之君はね、50ミリシーベルト以上浴びてたからね。
慢性骨髄性白血病。
まさか国の言っていることに間違いはないと自衛隊のお父さんは信用した。騙された。

「隠された被爆労働」樋口健二氏1995年イギリス(内容書き出し)より

樋口:あの、信行さんはまずどこで働いたんですか?
美智子:原発で働いていました。
樋口:で、おいくつの時から
美智子:高校を出た時からですから18ですね
樋口:おいくつだったですか?亡くなった時
美智子:29歳です

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