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02.18
Sat
横須賀市への焼却灰受け入れについて
17日町内会は黒岩知事に「震災がれき焼却灰の受け入れ案撤回要請」を提出しました。
それを受けて横須賀市の吉田雄人市長は受け入れを拒否する考えを明確にしました。


「瓦礫の受け入れ焼却はやむなし」と発言している、あの小出氏でさえ
「焼却灰は各自治体で勝手に埋めたり処分したりしてはいけない」とおっしゃっています。









【神奈川】
「地元の思いは重い」 横須賀市長 受け入れ拒否の姿勢
東京新聞 2012年2月18日

大楠連合町内会は十七日、
黒岩知事に震災がれきの受け入れの撤回を求める要請書を手渡した後、
横須賀市の吉田雄人市長を訪ね、県に受け入れ計画の撤回を働き掛けるよう求めた。

吉田市長は
「地元の思いを重く受け止めた。近いうちに知事と面談し、私からも直接話したい」と話し、
住民の意向をくみ、市として受け入れを拒否する考えを明確にした。

吉田市長は一方で
「住民たちも私も被災地を支援したいと思っている。がれきの受け入れが支援につながることは理解している。
だが、地元が不安を抱き、こういう要請をした以上、その意向に寄り添う姿勢を貫く」と述べた。

大楠連合町内会長の長谷川俊夫さんは
「身近に海や畑もある地域。人体に影響のあるものが持ち込まれることに不安がある」と語った。 
(中沢佳子)




続きを読むに動画の内容を書き出しました




大楠連合町内会が黒岩知事に
震災がれき焼却灰の受け入れ案撤回要請を提出


大楠連合町内会が構成10の町内会、自治会があります
「震災がれき焼却灰のかながわ環境整備センターへの受け入れ案についての撤回要請書」
私たちは多くの地域住民の声を受けて、
2月5日大楠連合町内会は、全会員一致で持ち込み案反対の決議を挙げました。
直ちに、震災がれき焼却灰の持ち込み案の撤回を求め、
下記の事項について要請をいたします。


1.神奈川県や黒岩知事が承認した震災がれき焼却灰の持ち込み案を撤回すること。
2.神奈川県は大楠連合町内会との間に結ばれている
  産業廃棄物最終処分場の建設、運営移管に関する協定書の改定書を断念し、従前の規定を尊守すること。
3.神奈川県は放射能に汚染された全ての廃棄物については、今後、神奈川環境整備センターに搬入しないこと。
4.神奈川県は本件に関して地域と個別の交渉をしないこと。
  本会が必要と認めた限り、窓口は大楠連合町内会役員会とすること


黒岩知事:
皆さまのお気持ちはしっかり受け止めて、検討させていただきます。
どうもありがとうございました。


ーー

今日、この震災がれき焼却灰、この受け入れ案を撤回せよということの決議、
その要請を大楠連合町内会からいただきました。

何とかして、東北地方の復興に力を差しのべたいと、その思いは変わらないと
それは、連合会の皆様も東北地方の復興に力を差しのべたいという事に於いては、
同じ思いだという事は確認させていただきました。

この文章で、皆様の本当に率直な思い、これが語られていると思いました。
ですからこれはしっかり受け止めなければいけないと改めて思った次第です。

??出したものは同じ事を繰り返してお願いするという事は、ま、無いでしょうね。
それは厳密にいえば、前出した案を撤回したとかというと、
その分は撤回しなければいけないんじゃないかと思いますけど、
しかし、何らかの形で、被災地からの震災の災害瓦礫、これを受け入れたいという思いについては、
それは変わっていません。

大楠連合町内会:
住民の総意をお伝えしたんですが、
私どもは決して、被災者の方達の瓦礫を援助したいという気持ちは重々あるわけですけれども、
知事はですね、知恵を絞ってやっていきたいと、みなさんと話をしたいというような事をお話しされましたね。
100%拒否ということでもございませんでしょうし、
内容によってね、知事の気持ちを聞くこともやぶさかではございませんけどね。
被災地については私どもも、災害が発生してすごく大楠連合町内会として集まっていただいて、
義援金を少なくとも支援しようという事でたびたび応援した経過もございますし、
これからもそういうふうな、支援に困っている方達に手を差し伸べたいと思っておりますけれども、
ただ、何度も言いますように、セシウムを含んだものを持って来られる事が、
非常に、ちょっと、やはり、素直に受け入れられないのが現状ですね。


ーーーーー

大阪維新の会の勉強会で
「瓦礫の市町村受け入れ焼却はやむなし」と発言した小出先生の焼却灰に関する意見


小出裕章氏「大阪維新の会勉強会」より
焼却灰を管理できないような場所に埋めてはいけません。
もともと日本の法律はそうだったんです。
放射性物質というのは産業廃棄物と混ぜてもいけないんです。
一般の廃棄物と混ぜてもいけない。
放射能として管理しろというのが日本の原則なんです。
それを、私は正しいと思う。
何でもかんでもあちこちに埋めろ。なんていうやり方は決して正しいと言えません。


小出裕章氏「大阪維新の会勉強会」質疑応答より
焼却灰をあちこちに勝手に埋めてしまうというよりは、
福島第一発電所の石棺で、コンクリートという形にして
そのモーレツな汚染地帯で、猛烈な放射能が飛び出してくるのを防ぐために使うという用途であれば
・・・まだ、合理的かなと、思うのです。


ーーー追記

がれき受け入れ問題:黒岩知事に見通しの甘さと誤算/神奈川
カナロコ 2月18日(土)13時0分配信
 
黒岩知事の「撤回」表明は、いったん冷却期間を置きたいという意向の表れだ。
知事の受け入れ方針は一貫しており、最終決着ではなく、あくまでも仕切り直しの段階に入ったことを意味している。
 
問題がこじれたのは知事側の見通しの甘さと誤算が背景にある。
知事は昨年暮れに県議会で突然、方針を表明。
処分場建設時の反対運動を無視したような頭越しの対応が、まず地元の不信感を招いた。
それでも知事は「建設時も最終的には受け入れてくれた」とどこか楽観していた節がある。

皮肉にも、地元理解を得る目的で開催した「対話の広場」が決定的な誤算だった。
キャスター出身の知事が司会役を務める討論会で、いじめや自殺などをテーマに回を重ねている。
だが賛否が対立し、しかも知事自身が一方の当事者である今回の問題では、
結果的に反対意見だけを先鋭化させる効果しかなかった。

知事の不用意な発言も影響した。記者会見などで
「普通の人なら理解してくれるはずだ」
「日本人として復興に協力したい」と反対意見を異端視するような発言が続き、
「地元理解が大前提」と繰り返す知事の言葉は、もはや空虚にしか受け取られなくなっていた。

町内会の側には、感情的な反対論ばかりが突出することへの戸惑いもある。
冷静な協議のために冷却期間を置くという点だけが唯一、双方とも合致したことになる。


ーーー給食の記事に続き産経新聞がまた、書いてくれました。

「絆」試される がれき処理
産経ニュース 2012.2.4 08:07 [放射能漏れ]

「えらいことになってます」

東日本大震災で発生した大量の震災がれきをめぐり、受け入れ方針を示した
神奈川県の黒岩祐治知事と住民との対話集会が、知事に対する“つるし上げ集会”になっているという。
取材記者の報告を聞き、3度目の集会に出かけた。

1月30日、県庁3階ホールに用意された280の椅子は埋まり、
後方には取材記者やカメラマン、テレビカメラが列をなしていた。
人いきれはするものの静まりかえった会場は、知事の説明が始まると、ヤジと怒号に包まれた。

「なんで東電の尻拭いを神奈川県民が負うんだよ」
「岩手の知事になったら」

ほかにもいろいろあったが、怒号が反響し合って聞き取れない。
説明する黒岩知事の言葉も、もちろん聞こえず、やがてマイクを手に立ちつくし顔を紅潮させた。
進行役の絶叫で説明は再開されたものの、
質疑応答を含む2時間半に及ぶ集会は不規則発言でたびたび中断し、
マイクで発言する住民の声は「反対」一色だった。

がれきの処理は原発事故の影響の大きい福島県が県内処理するのを原則とされ、
宮城、岩手両県の約2千万トンの処理が急務だ。

県内処理量の10年分に相当する435万トンを抱える岩手県は、うち57万トンの広域処理を要請している。
既に同県宮古市のがれき処理を始めた東京都は、
国の安全基準(焼却灰の放射性セシウム濃度1キロあたり8千ベクレル以下)に沿って
厳格に測定しながら作業にあたっている。

神奈川県の案では横浜、川崎、相模原の3市でがれきを焼却し
焼却灰を横須賀市西部の県の産業廃棄物最終処分場に埋める。
基準は原子炉等規制法で「放射性物質として取り扱わない」1キロあたり100ベクレル以下のがれきだ。
焼却すると濃度は16~33倍になるが、それでも東京都よりはるかに厳しい。

このあたりの黒岩知事の説明も、
コンクリートと特殊粘土を重ねた上に遮水シートを二重に敷いた処分場の構造説明も、
怒号とヤジの声にかき消された。

会場には反原発運動グループの一員とみられる男女もいたが、
会場には来ない一般住民の中にも反対の声は少なくない。
理由は不安と不信。
子供を抱えた近隣住民の不安はわかる。
だが「大丈夫です」と厳格な基準を示して訴える行政の言葉が届かない。
特に環境省の説明に住民は厳しかった。

震災から11カ月。共感や励ましで結ばれた日本人の絆は、重い課題で、その強さが試されている。
(横浜総局 風間正人)


ーーーー

瓦礫の受け入れで絆を試すとは・・・私にはその意味が理解できません。

放射能は拡散してはいけないのが原則だと信じているからです。
被災地の方々が避難する場所が無くなってしまうし、
安全な食べ物が完全に日本国内から消えてしまう事になると思うから。



ーーーー自分でも処理するから受け入れて欲しい

岩手・宮古に仮設焼却炉「がれき広域受け入れを」
産経ニュース 2012.2.18 15:46

東日本大震災で発生したがれきを処理するため、
岩手県宮古市に建設中の仮設の焼却炉が18日、地元関係者に公開された。
3月中旬から本格稼働し、岩手県ががれき処理を終える目標とする2年後までに可燃物約5万8千トンを処理する。

宮古市の山本正徳市長は「自分たちでも処理するので、広域処理の受け入れをお願いしたい」と話した。

仮設焼却炉は、宮古地区広域行政組合の清掃センター敷地内に、プラント会社「タクマ」(兵庫県尼崎市)が建設。
岩手県が同社に処理を委託する。
1日95トンを処理、焼却前のがれきと焼却後に出る灰の放射性物質の濃度を測定する。
焼却灰は県内の最終処分場に埋める。

岩手県によると、宮古市や山田町など沿岸の4市町村から出たがれきは、
30年分の処理量に当たる約106万トンに上る。



ーーーー<参考>「被災地瓦礫」についての考え方

青木泰氏の意見
「被災がれき受入れは復興につながるのか」青木泰さん講演会その1 
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)


「震災がれきは焼却して安全か」青木泰さん講演会その2完 
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)


瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?

「バグフィルターに騙されちゃいけない」青木泰さん講演会前編 静岡(内容書き出し)

「ちょっと変な国の安全基準」青木泰さん講演会後編 静岡(動画&内容書き出し)

小出裕章氏の意見
被ばくという事
「瓦礫広域処理についての勉強会」その1小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


放射能のゴミ人形峠の場合
「瓦礫広域処理についての勉強会」その2小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


福島第一原発から出た汚染 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その3小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


では、どうすればいいのか? 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その4小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)


質疑応答 
「瓦礫広域処理についての勉強会」その5完 小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)



武田邦彦氏の意見
「なぜ瓦礫を引き受けてはいけないのか?」武田邦彦氏12/29(音声書き出し)

池田こみち氏の意見
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部より)



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コメント
★拡散希望★の動画です。

「何が問題?」
汚染瓦礫問題が、5分で分かるYOUTUBE
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=08SYhu7r9Nw

「環境省の災害廃棄物・広域処理政策を批判する」

ソースはこちらのサイトです

http://datsugen-aichi-nagoya.net


昨年のものですが、こんな記事も。

2011-11/13 「微生物による放射性セシウム9割除去のニュース」

http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-476.html

その他、微生物を用いた除染関係の話もあります。


★当たり前の事ですが、
もしも放射性物質というのが、
食ったら、おそろしく不味いとか、
吐き気がするほど臭いものだったら、
正しいパニックが起きてくれただろう。

また、高くても1万円でその分布が見える眼鏡でもあったらと「夢物語」を想うと、
今、日本はこんな状態になっていなかったと想像する。
しかし一方、現実を見れば、
検査には、高額が必要というのが国民には痛すぎます。
(1検体1000円から4000円が相場)


★食品や内部被曝への危機感に関しては、
「想像力が欠如しているんだ」だけでは片付けられない現実があります。
チェルノブイリでの、奇形児や発病の苦しみの
ドキュメントを沢山見て、現実感覚を増すことは出来ますが、

しかし、いざ生活の中での自衛となった時には、
食品検査機器や、レンタル料金が高すぎ、
産地偽装がまかり通り、混ぜ物が増え、
サンプル検査だけで、全量検査しない。

とにかく、正確な情報が少なすぎる。
日本は、世界最悪の展開になっています。
鈴木崩残 | 2012.02.18 11:26 | 編集
>100%挙手ということでもございませんでしょうし

挙手ではなく「100%拒否ということでもございませんでしょうし」
とおっしゃられているように聞こえます。

「拒否」の方が、会長さんが後で述べていらっしゃるお言葉と辻褄が合います。


神奈川県民 | 2012.02.18 19:22 | 編集
吉村美栄子山形県知事は、昨年11月の全国知事会で、
「47人の知事で少しずつリスクを抱えてはどうか。受け入れを検討いただきたい」
と呼びかけたとのこと。
http://yamagata-np.jp/news/201111/22/kj_2011112200694.php

リスクがあると理解するのが当たり前で、安全・安心を主張する知事は「吉村知事は安全・安心ながれき受け入れをリスクがあると虚偽の事実を知事会で主張した」と糾弾しない限り、リスクを認識しつつ、住民に対して虚偽の説明をしているものだと言える。
めぐ | 2012.02.18 23:07 | 編集
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