熱電対という温度計はどんな形でどうやって温度を測る事が出来るのか?
番組の中では、「熱電対」がどのような温度計なのかを詳しく説明してくれています。
そして、後藤政志氏の解説に次いで、
見た目には無事に見える2号機の内部は、1号機、3号機にない問題があると
田辺文也氏が指摘しています。
ーーーー
2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安20120214
20120214 2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安 投稿者 PMG5
古館伊知郎 小川彩佳 五十嵐浩司
古舘:
福島第一原発、問題の2号機。
原子炉をですね、その温度を測る温度計の一つが、一時400度を振りきるという事になりまして
今も乱高下を繰り返している非常に不安な問題なんですが、
東電の発表報告によりますと、
いくつもある温度計のうちの一つが壊れたためというふうな見方をしているんですけれども、
いったいどういう温度計なのかというと、
私たちのイメージとは、全く、原発ですから違うんですね。

ここに用意したのが”それ”なんですけれども、こういう金属のカバーに覆われていまして

蓋をこういうふうに外しますと、中にさらに細いチューブ状のものが見えるんですが、

中に二つの異なる金属がまた内蔵されていまして、
金属によって、この先端で原子炉の温度を測るという、こういう仕組みになっているようなんですが、
ま、しかしですね、
政府が言っている「冷温停止状態」。
この政治的な工程と現実というものが、あまりにも乖離(かいり)しています。
つづきは
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福島第一原発2号機の温度計
「故障」でも拭えぬ不安
福島第一原発2号機、炉心の温度計は今日も異常な値を示していた。
東京電力の会見
松本:本日17時現在ですと、H1というところが248.9℃
装置の故障だと説明する東京電力。
原発事故は新たな問題を抱えつつある。
後藤政志工学博士(東芝で原発を設計):
今までもあまり分かっていないのに、さらに分からなくなってしまう。

落ち着きつつあるとされていた原発事故
しかし今、大きな問題が浮き彫りとなった。
細野豪志原発担当大臣:
計測機が故障するという事自体、少し深刻に受け止めた方がいいと思っていまして、
これから長く、30年40年に渡って、廃炉の作業をしていくのに、
データを得る事が出来ない状況は、非常にまずいですから
これからも計器の様々なトラブルということはあり得ますので、
そういった時にも違う手段で中の状態が分かるようにしていかなければならないと。

トラブルが起きているのは福島第一原発2号機だ。
炉心にあたる圧力容器に付けられた温度計の一つが異常な数値を示している。

今日夕方5時の時点で、248.9度。
政府と東京電力は装置の故障だとしている。

松本:
こちらといたしましては現時点で、
こういう圧力容器の温度にはなりえないと判断いたしております。
ほぼ段戦に近い指示不良ではないかという事で、”計器の故障”というふうに考えております。

故障とする根拠の一つは、他の装置のデータだ。
同じ高さにある二つの温度計は31度を示しているいずれも異常な数値は確認されていない。

一方で、問題の温度計のデータを見てみると、
ここにきて乱高下が激しくなっている。

400度を超えたかと思うと、短時間で0度まで変化している。
もう一つの根拠は、核分裂反応が連続して起こると発生するキセノンも検出されていないこと。
反原発の立場から、その安全性に厳しい指摘をしてきた専門家は
後藤:
急激に何百度も上がるというのは、特別に何かが起こらない限りあり得ないので、
通常においてあり得ないんですね。
ですから、これ(温度表示の推移)からみるところ、
計器が故障したと見る方が可能性としては高いと。

ただ、今回のトラブルが故障だとすれば、新たな問題が出てくるという。
後藤:
温度計というのは、”中の熱源”ですね、それがどうなっているかというのを見るのに
唯一の方法な訳です。
ですから、温度が分からないと、温度計が働かないと、中の様子がさらに分からなくなる。
いままでも、あまり分かっていないのに、さらに分からなくなってしまう。
原子炉の状況把握に欠かせない温度の監視。
特殊な装置で計測されている。
丹波純室長(産業技術総合研究所 計測標準研究部門):
これが熱電対(温度計)です。

Q:意外と小さいですね。
丹波:大きさは使う目的場所によっていろいろとあります。
通常の温度計とはかなり形が異なるこの装置。
熱電対と呼ばれ、電圧から温度を測る事が出来る。

発電所や工場などで一般的に使われている
丹波:
この先端の部分に測りたいものを当てて、
で、ずーっと電線が出ていますので、このさきに計測機をつけて測ります。

熱電対の中はこういう形になっています。
先端をお湯の中に入れます。

そうすると、さっきゼロだったんですけれども、2.30ミリボルトという事になります。
それで、あらかじめ調べておいた表がありまして、2.3ミリボルトと言いますと、
大体80度ぐらいだなというのが分かるようになっています。

福島第一原発では、炉心の圧力容器の外側に熱電対がつけられ、その表面温度を測っている。
原発を建設する時に設置し、基本的に交換する事はない。
Q:例えばどういうところに弱いとかいうのはありますか?
丹波:
例えば折り曲げに弱いとか、
高い温度がかかると、ま、予定外の温度がかかると弱いという部分があります。

今回トラブルが起きた2号機は最も事故が深刻だったと指摘する専門家もいる。
田辺氏は、長年、国の機関でチェルノブイリなどの原発事故を研究してきた。
水素爆発を起こした1号機と3号機に比べ、一見すると無事だったようにも思える2号機。
しかし、その内部には1号機、3号機にない問題がある。

田辺文也所長(元日本原子力研究所研究員 社会技術システム安全研究所):
2号機の格納容器の内視鏡検査で(水位が)海抜9.5メートル以下だとわかったわけですけれども、

それは、それよりも下の圧力抑制室のところで、穴が開いているからだというふうに思われるわけですね。
2号機の場合、燃料の冷却にかなり大きな影響を及ぼすと思います。

温度が100度を超え、内部の汚染水が沸騰した場合
大量の放射性物質が水蒸気とともに再び外部に漏れ出してしまう。

さらに、1号機と3号機では、今回故障したものと同じタイプの温度計が使われている。
廃炉までは30年以上。
果たして、安心できる日はいつ来るのか。
”冷温停止状態”の宣言から2カ月足らず、避難が続く周辺住民は、
双葉町から非難している人
男性:みんな不安に思っているわな。
女性:会社を責めたって、なった事だから、人を責めたってどうしようもないと私は思います。
一生懸命やってるんでしょうけれどね。何とか収まる方法をね、願うしかないわね。
温度計以外にも炉内の様子を調べる方法はある。
内部の空気や汚染水を採取し、放射性物質が出ていないかチェックするのだ。
ただ、いずれも分析し、結果が出るのに時間がかかってしまう。
政府は東京電力に対し、温度計以外の監視方法を検討するよう指示を出した。
東電会見6時過ぎ 松本:
(温度計の)代替手段でございますけれども、こちらはなかなか新たに、新しく熱電対を格納容器内、
あるいは圧力容器に設置することは非常に難しい・・い、えっと・・・えー、状況でございますので、
東京電力は今日2号機の圧力容器内にある温度計41個のうち8個に異常が確認されたことを発表した。
田辺:
(東京電力の)1週間ぐらいの説明が示した事というのは、
要するに、原子炉の中というのがどうなっているのか、
それから、燃料がどうなっているのかというのを、
全く把握できていないという事を露呈している訳ですね。
モニタリングの仕方というのを真剣に考えて、実行すべき時なんだと思いますね。
ーーースタジオ

古舘:
現段階で温度を測る、五十嵐さん、唯一の手段とも言っていい温度計が、
これだけあやふや、不安であると。
五十嵐浩司 (朝日新聞編集委員 ナイロビ・ワシントン・NYに駐在 東京大学大学院客員教授):
本当ですね。
41個中8個というのは驚きの数字ですね、これはね。
ま、多分最初に出てきました一個は、2号機の、これは故障なんだと思います。
ただ、それも確かめるすべは全くありませんよね。
確実に言える事はたったひとつで、田辺さんもおっしゃっていましたけれども、
2号炉の中で、何が起きているのか、
確かな事は何にも分からない。その事だけですよね。
皮肉な言い方ですけれどね、
1月に撮りました格納容器の中の映像もありました。
しかし、あれもですね、格納容器と圧力容器の隙間を、ちょっとのぞいただけで、
肝心の燃料棒がどうなっているのか、
そのところは全く分かっていない、見えていない訳ですよね。
ま、政府の”冷温停止状態”という、曖昧な言い方ですけれども、
その宣言は、古舘さんもおっしゃったように政治的な理由だと思います。
ただ、これからこの事故をおさえていく、
もしくは被災者に対して対応していく、そのスタート地点はですね、
やっぱり、その”冷温停止状態”というような虚構ではなくて、
「私たちは確かな事は何にも分からないんだ」と、
そこからスタートするしかないんじゃないでしょうかね。
古舘:
そして、この中の、今VTRにありましたように、
水蒸気であるとか、それから放射性物質がどうなのかという事をチェックするという代替手段を緊急でとって、
そして、とにかく溶けているであろう燃料の具合を推し量る手段を早急に見つけないとダメですね。
五十嵐:
そうですね、科学者、原子力の専門家たちの英知を本当に集めて欲しいですね。
古舘:
そこがおっしゃるスタート地点。
まず、前提になる訳ですよね、全ての原発の大問題の。
ーーーー
そういえば、今回の福島第一原発の事故で、
大気中に一番沢山の、ケタ違いの放射性物質を放出したのが2号機だった。
福島第一原発から出た汚染 小出裕章氏(動画&内容書き出し)より

あれ(。◔‸◔。)??
2号機からこんなに沢山の放射性物質が放出された理由ってなんたっけ?
建屋の窓から蒸気がもくもく出ている画像は何度も見た事があるけど・・・・
ーーー追記・2号機の謎
2011年11月29日 (火)NHK「かぶん」ブログ
2号機 放射性物質放出の解明進まず
東京電力がみずから行っていた福島第一原子力発電所の事故調査の中間報告の内容が判明し、
最も多くの放射性物質を放出したとみられる2号機では「爆発はなかった」と結論づける一方、
放出の原因や経路の解明は進みませんでした。
このほか事故対応の判断など未解明な部分が多く、事故から8か月以上たっても全容は明らかになっていません。
福島2号機建屋二重扉を開放
放出される放射性物質の推計値は18億ベクレル
2011.6.19 21:04 産経ニュース
東京電力は19日、福島第1原発2号機の原子炉建屋の二重扉を開放したと発表した。
開放で建屋内の放射性物質(放射能)が環境中に放出される懸念があるが、
事前に放射性物質濃度を下げる措置を取っており、東電は「環境への影響はない」と判断した。
東電によると、開放により放出される放射性物質の推計値は18億ベクレル。
1号機の二重扉開放時に放出された5億ベクレルを上回る。
開放について経済産業省原子力安全・保安院は「問題はない」と評価。地元自治体の了承も得られたという。
2号機の原子炉建屋は屋根が残っているため、
地下にたまった汚染水の蒸発などによって湿気がこもり、湿度99・9%の「スチームサウナのような状態」(東電)だった。
高い湿度の中に人が立ち入ると脱水症状を引き起こす危険もあり、作業の妨げになっていた。
今後、原子炉の水位計や圧力計の調整作業を行う。
一方、4号機では19日、
定期検査中に原子炉機器を仮置きする「DSピット」と呼ばれるプールの水位が低下し、
露出した原子炉機器から強い放射線が出ている可能性があることが判明した。
東日本大震災発生時に定期検査中だった4号機では、ピットの水が燃料貯蔵プールに偶然流入したため、
燃料の損傷を回避できていたことが分かった。
燃料プールには大震災発生当時、1535本の燃料が保管されていた。
燃料が発する熱で水が蒸発し、燃料損傷の懸念が高まったが、水位は下がらず燃料は水面下にとどまった。
東電によると、プールの水位が予想より下がらなかったのは、
ピット側の水が燃料貯蔵プールに偶然流れ込んだ可能性が高いという。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で、
「プールに水が流れなかったら空だきなり、非常に厳しい状態になっていた」との見方を示した。
東電は19日、ピットに約80トンの水を注入。今後、約1千トンを注水する方針。
一方、東電は同日、本格運転からわずか5時間で停止した汚染水の浄化システムで、
水漏れがあったことを明らかにした。
2号機「放射性物質の排出は限定的」…保安院
2011年3月14日17時37分 読売新聞
経済産業省原子力安全・保安院は14日午後4時50分ごろに記者会見し、
東京電力福島第一原発2号機について、
「冷却システムが十分に機能を果たしていないため、蒸発した気体が増え、圧力が上がっている」として、
「中の圧を抜くために一つ弁を開いている。
水を通すためのものなので、放射性物質の排出は限られたものになる」と述べた。
また、「放射線量は安定的に推移し、大きな変化はみられない」としながらも、
今後の気象予測で風が強まることから、
「屋内退避を改め、午後2時12分に、20キロ・メートル圏外への避難指示を出した」と述べた。
番組の中では、「熱電対」がどのような温度計なのかを詳しく説明してくれています。
そして、後藤政志氏の解説に次いで、
見た目には無事に見える2号機の内部は、1号機、3号機にない問題があると
田辺文也氏が指摘しています。
ーーーー
2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安20120214
20120214 2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安 投稿者 PMG5
古館伊知郎 小川彩佳 五十嵐浩司
古舘:
福島第一原発、問題の2号機。
原子炉をですね、その温度を測る温度計の一つが、一時400度を振りきるという事になりまして
今も乱高下を繰り返している非常に不安な問題なんですが、
東電の発表報告によりますと、
いくつもある温度計のうちの一つが壊れたためというふうな見方をしているんですけれども、
いったいどういう温度計なのかというと、
私たちのイメージとは、全く、原発ですから違うんですね。

ここに用意したのが”それ”なんですけれども、こういう金属のカバーに覆われていまして

蓋をこういうふうに外しますと、中にさらに細いチューブ状のものが見えるんですが、

中に二つの異なる金属がまた内蔵されていまして、
金属によって、この先端で原子炉の温度を測るという、こういう仕組みになっているようなんですが、
ま、しかしですね、
政府が言っている「冷温停止状態」。
この政治的な工程と現実というものが、あまりにも乖離(かいり)しています。
つづきは

福島第一原発2号機の温度計
「故障」でも拭えぬ不安
福島第一原発2号機、炉心の温度計は今日も異常な値を示していた。
東京電力の会見
松本:本日17時現在ですと、H1というところが248.9℃
装置の故障だと説明する東京電力。
原発事故は新たな問題を抱えつつある。
後藤政志工学博士(東芝で原発を設計):
今までもあまり分かっていないのに、さらに分からなくなってしまう。

落ち着きつつあるとされていた原発事故
しかし今、大きな問題が浮き彫りとなった。
細野豪志原発担当大臣:
計測機が故障するという事自体、少し深刻に受け止めた方がいいと思っていまして、
これから長く、30年40年に渡って、廃炉の作業をしていくのに、
データを得る事が出来ない状況は、非常にまずいですから
これからも計器の様々なトラブルということはあり得ますので、
そういった時にも違う手段で中の状態が分かるようにしていかなければならないと。

トラブルが起きているのは福島第一原発2号機だ。
炉心にあたる圧力容器に付けられた温度計の一つが異常な数値を示している。

今日夕方5時の時点で、248.9度。
政府と東京電力は装置の故障だとしている。

松本:
こちらといたしましては現時点で、
こういう圧力容器の温度にはなりえないと判断いたしております。
ほぼ段戦に近い指示不良ではないかという事で、”計器の故障”というふうに考えております。

故障とする根拠の一つは、他の装置のデータだ。
同じ高さにある二つの温度計は31度を示しているいずれも異常な数値は確認されていない。

一方で、問題の温度計のデータを見てみると、
ここにきて乱高下が激しくなっている。

400度を超えたかと思うと、短時間で0度まで変化している。
もう一つの根拠は、核分裂反応が連続して起こると発生するキセノンも検出されていないこと。
反原発の立場から、その安全性に厳しい指摘をしてきた専門家は
後藤:
急激に何百度も上がるというのは、特別に何かが起こらない限りあり得ないので、
通常においてあり得ないんですね。
ですから、これ(温度表示の推移)からみるところ、
計器が故障したと見る方が可能性としては高いと。

ただ、今回のトラブルが故障だとすれば、新たな問題が出てくるという。
後藤:
温度計というのは、”中の熱源”ですね、それがどうなっているかというのを見るのに
唯一の方法な訳です。
ですから、温度が分からないと、温度計が働かないと、中の様子がさらに分からなくなる。
いままでも、あまり分かっていないのに、さらに分からなくなってしまう。
原子炉の状況把握に欠かせない温度の監視。
特殊な装置で計測されている。
丹波純室長(産業技術総合研究所 計測標準研究部門):
これが熱電対(温度計)です。

Q:意外と小さいですね。
丹波:大きさは使う目的場所によっていろいろとあります。
通常の温度計とはかなり形が異なるこの装置。
熱電対と呼ばれ、電圧から温度を測る事が出来る。

発電所や工場などで一般的に使われている
丹波:
この先端の部分に測りたいものを当てて、
で、ずーっと電線が出ていますので、このさきに計測機をつけて測ります。


熱電対の中はこういう形になっています。
先端をお湯の中に入れます。

そうすると、さっきゼロだったんですけれども、2.30ミリボルトという事になります。
それで、あらかじめ調べておいた表がありまして、2.3ミリボルトと言いますと、
大体80度ぐらいだなというのが分かるようになっています。

福島第一原発では、炉心の圧力容器の外側に熱電対がつけられ、その表面温度を測っている。
原発を建設する時に設置し、基本的に交換する事はない。
Q:例えばどういうところに弱いとかいうのはありますか?
丹波:
例えば折り曲げに弱いとか、
高い温度がかかると、ま、予定外の温度がかかると弱いという部分があります。

今回トラブルが起きた2号機は最も事故が深刻だったと指摘する専門家もいる。
田辺氏は、長年、国の機関でチェルノブイリなどの原発事故を研究してきた。
水素爆発を起こした1号機と3号機に比べ、一見すると無事だったようにも思える2号機。
しかし、その内部には1号機、3号機にない問題がある。

田辺文也所長(元日本原子力研究所研究員 社会技術システム安全研究所):
2号機の格納容器の内視鏡検査で(水位が)海抜9.5メートル以下だとわかったわけですけれども、

それは、それよりも下の圧力抑制室のところで、穴が開いているからだというふうに思われるわけですね。
2号機の場合、燃料の冷却にかなり大きな影響を及ぼすと思います。

温度が100度を超え、内部の汚染水が沸騰した場合
大量の放射性物質が水蒸気とともに再び外部に漏れ出してしまう。

さらに、1号機と3号機では、今回故障したものと同じタイプの温度計が使われている。
廃炉までは30年以上。
果たして、安心できる日はいつ来るのか。
”冷温停止状態”の宣言から2カ月足らず、避難が続く周辺住民は、
双葉町から非難している人
男性:みんな不安に思っているわな。
女性:会社を責めたって、なった事だから、人を責めたってどうしようもないと私は思います。
一生懸命やってるんでしょうけれどね。何とか収まる方法をね、願うしかないわね。
温度計以外にも炉内の様子を調べる方法はある。
内部の空気や汚染水を採取し、放射性物質が出ていないかチェックするのだ。
ただ、いずれも分析し、結果が出るのに時間がかかってしまう。
政府は東京電力に対し、温度計以外の監視方法を検討するよう指示を出した。
東電会見6時過ぎ 松本:
(温度計の)代替手段でございますけれども、こちらはなかなか新たに、新しく熱電対を格納容器内、
あるいは圧力容器に設置することは非常に難しい・・い、えっと・・・えー、状況でございますので、
東京電力は今日2号機の圧力容器内にある温度計41個のうち8個に異常が確認されたことを発表した。
田辺:
(東京電力の)1週間ぐらいの説明が示した事というのは、
要するに、原子炉の中というのがどうなっているのか、
それから、燃料がどうなっているのかというのを、
全く把握できていないという事を露呈している訳ですね。
モニタリングの仕方というのを真剣に考えて、実行すべき時なんだと思いますね。
ーーースタジオ

古舘:
現段階で温度を測る、五十嵐さん、唯一の手段とも言っていい温度計が、
これだけあやふや、不安であると。
五十嵐浩司 (朝日新聞編集委員 ナイロビ・ワシントン・NYに駐在 東京大学大学院客員教授):
本当ですね。
41個中8個というのは驚きの数字ですね、これはね。
ま、多分最初に出てきました一個は、2号機の、これは故障なんだと思います。
ただ、それも確かめるすべは全くありませんよね。
確実に言える事はたったひとつで、田辺さんもおっしゃっていましたけれども、
2号炉の中で、何が起きているのか、
確かな事は何にも分からない。その事だけですよね。
皮肉な言い方ですけれどね、
1月に撮りました格納容器の中の映像もありました。
しかし、あれもですね、格納容器と圧力容器の隙間を、ちょっとのぞいただけで、
肝心の燃料棒がどうなっているのか、
そのところは全く分かっていない、見えていない訳ですよね。
ま、政府の”冷温停止状態”という、曖昧な言い方ですけれども、
その宣言は、古舘さんもおっしゃったように政治的な理由だと思います。
ただ、これからこの事故をおさえていく、
もしくは被災者に対して対応していく、そのスタート地点はですね、
やっぱり、その”冷温停止状態”というような虚構ではなくて、
「私たちは確かな事は何にも分からないんだ」と、
そこからスタートするしかないんじゃないでしょうかね。
古舘:
そして、この中の、今VTRにありましたように、
水蒸気であるとか、それから放射性物質がどうなのかという事をチェックするという代替手段を緊急でとって、
そして、とにかく溶けているであろう燃料の具合を推し量る手段を早急に見つけないとダメですね。
五十嵐:
そうですね、科学者、原子力の専門家たちの英知を本当に集めて欲しいですね。
古舘:
そこがおっしゃるスタート地点。
まず、前提になる訳ですよね、全ての原発の大問題の。
ーーーー
そういえば、今回の福島第一原発の事故で、
大気中に一番沢山の、ケタ違いの放射性物質を放出したのが2号機だった。
福島第一原発から出た汚染 小出裕章氏(動画&内容書き出し)より

あれ(。◔‸◔。)??
2号機からこんなに沢山の放射性物質が放出された理由ってなんたっけ?
建屋の窓から蒸気がもくもく出ている画像は何度も見た事があるけど・・・・
ーーー追記・2号機の謎
2011年11月29日 (火)NHK「かぶん」ブログ
2号機 放射性物質放出の解明進まず
東京電力がみずから行っていた福島第一原子力発電所の事故調査の中間報告の内容が判明し、
最も多くの放射性物質を放出したとみられる2号機では「爆発はなかった」と結論づける一方、
放出の原因や経路の解明は進みませんでした。
このほか事故対応の判断など未解明な部分が多く、事故から8か月以上たっても全容は明らかになっていません。
福島2号機建屋二重扉を開放
放出される放射性物質の推計値は18億ベクレル
2011.6.19 21:04 産経ニュース
東京電力は19日、福島第1原発2号機の原子炉建屋の二重扉を開放したと発表した。
開放で建屋内の放射性物質(放射能)が環境中に放出される懸念があるが、
事前に放射性物質濃度を下げる措置を取っており、東電は「環境への影響はない」と判断した。
東電によると、開放により放出される放射性物質の推計値は18億ベクレル。
1号機の二重扉開放時に放出された5億ベクレルを上回る。
開放について経済産業省原子力安全・保安院は「問題はない」と評価。地元自治体の了承も得られたという。
2号機の原子炉建屋は屋根が残っているため、
地下にたまった汚染水の蒸発などによって湿気がこもり、湿度99・9%の「スチームサウナのような状態」(東電)だった。
高い湿度の中に人が立ち入ると脱水症状を引き起こす危険もあり、作業の妨げになっていた。
今後、原子炉の水位計や圧力計の調整作業を行う。
一方、4号機では19日、
定期検査中に原子炉機器を仮置きする「DSピット」と呼ばれるプールの水位が低下し、
露出した原子炉機器から強い放射線が出ている可能性があることが判明した。
東日本大震災発生時に定期検査中だった4号機では、ピットの水が燃料貯蔵プールに偶然流入したため、
燃料の損傷を回避できていたことが分かった。
燃料プールには大震災発生当時、1535本の燃料が保管されていた。
燃料が発する熱で水が蒸発し、燃料損傷の懸念が高まったが、水位は下がらず燃料は水面下にとどまった。
東電によると、プールの水位が予想より下がらなかったのは、
ピット側の水が燃料貯蔵プールに偶然流れ込んだ可能性が高いという。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で、
「プールに水が流れなかったら空だきなり、非常に厳しい状態になっていた」との見方を示した。
東電は19日、ピットに約80トンの水を注入。今後、約1千トンを注水する方針。
一方、東電は同日、本格運転からわずか5時間で停止した汚染水の浄化システムで、
水漏れがあったことを明らかにした。
2号機「放射性物質の排出は限定的」…保安院
2011年3月14日17時37分 読売新聞
経済産業省原子力安全・保安院は14日午後4時50分ごろに記者会見し、
東京電力福島第一原発2号機について、
「冷却システムが十分に機能を果たしていないため、蒸発した気体が増え、圧力が上がっている」として、
「中の圧を抜くために一つ弁を開いている。
水を通すためのものなので、放射性物質の排出は限られたものになる」と述べた。
また、「放射線量は安定的に推移し、大きな変化はみられない」としながらも、
今後の気象予測で風が強まることから、
「屋内退避を改め、午後2時12分に、20キロ・メートル圏外への避難指示を出した」と述べた。
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コメント
Kiikoさんへ
>2号機からこんなに沢山の放射性物質が放出された理由ってなんだっけ?
>建屋の窓から蒸気がもくもく出ている画像は何度も見た事があるけど・・・・
●私も最近、小出氏のこの図を見てもう一度考えてみたのですが、(東電の発表が正しいならばという前提ですが)
最もありそうな理由は、2号は、溶融した燃料も、プールも、どちらも、初期のころに、冷却に失敗して
手間取っていた可能性です。
建屋が下手に健在であるということは、逆に言うと
機密性が高すぎて、線量が下がりませんよね。
そうなると、オープンカフェ状態の3号、4号、
最上階のない1号に比べると、注水をするにしても
上からかけるわけにいかなくて、配管を使ったりするのでしょうが、機密性がありすぎて作業員が長くいられない。
そんな「作業をするには最悪の状態」が、
他よりも2号で酷かったので、
最も水温が上がったのが2号で、その結果がその数値になったのかもしれません。
ある時から2号は建屋の横に大きな穴をあけて
作業をしているようですが。
初期の作業員の証言によれば最初の爆発があったのが
2号機の底部あたりですので、その時にどうしようもないほど配管類が壊れたのでしょうね。
それ以後は、他の機より、とにかく作業が難航したはずです。
小出氏の解説でも、あれだけ吹き飛んだ3号が、
東電の計測では意外に少ないのは、
やはりプールの燃料が核爆発で瞬時に放出されたことを東電が隠していて、
その後に安定した後のモニタリング結果だけを
公式発表したのだろうと推測しています。
ちなみに、昨年末から今年にかけて、蒸気が見えたのは
次の二つの映像でした。
この4号プールのは、さすがに東電でもシラを切るのは
難しいと思います。
↓
2/6
http://www.youtube.com/watch?v=nbuV8yqPBF4
これも小規模ですが無視できないですね。
↓
12/15
http://www.youtube.com/watch?v=FMwcC6Lc5WE
_________
>2号機からこんなに沢山の放射性物質が放出された理由ってなんだっけ?
>建屋の窓から蒸気がもくもく出ている画像は何度も見た事があるけど・・・・
●私も最近、小出氏のこの図を見てもう一度考えてみたのですが、(東電の発表が正しいならばという前提ですが)
最もありそうな理由は、2号は、溶融した燃料も、プールも、どちらも、初期のころに、冷却に失敗して
手間取っていた可能性です。
建屋が下手に健在であるということは、逆に言うと
機密性が高すぎて、線量が下がりませんよね。
そうなると、オープンカフェ状態の3号、4号、
最上階のない1号に比べると、注水をするにしても
上からかけるわけにいかなくて、配管を使ったりするのでしょうが、機密性がありすぎて作業員が長くいられない。
そんな「作業をするには最悪の状態」が、
他よりも2号で酷かったので、
最も水温が上がったのが2号で、その結果がその数値になったのかもしれません。
ある時から2号は建屋の横に大きな穴をあけて
作業をしているようですが。
初期の作業員の証言によれば最初の爆発があったのが
2号機の底部あたりですので、その時にどうしようもないほど配管類が壊れたのでしょうね。
それ以後は、他の機より、とにかく作業が難航したはずです。
小出氏の解説でも、あれだけ吹き飛んだ3号が、
東電の計測では意外に少ないのは、
やはりプールの燃料が核爆発で瞬時に放出されたことを東電が隠していて、
その後に安定した後のモニタリング結果だけを
公式発表したのだろうと推測しています。
ちなみに、昨年末から今年にかけて、蒸気が見えたのは
次の二つの映像でした。
この4号プールのは、さすがに東電でもシラを切るのは
難しいと思います。
↓
2/6
http://www.youtube.com/watch?v=nbuV8yqPBF4
これも小規模ですが無視できないですね。
↓
12/15
http://www.youtube.com/watch?v=FMwcC6Lc5WE
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