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02.22
Wed
2012年1月16日に米CBSニュースが伝えた南相馬の除染の模様です。

私はこのニュースを見て驚きました。
信じられませんでした。

除染した土の持っていき場がないからと、なんと、学校の校庭に穴を掘って、
穴の中にいる人の背丈から見たら2m~3m位の深さでしょうか?
その中に黒いビニールの袋に入ったままの汚染土をギッチリと並べて埋めようとしています。

これで、空気中の線量が下がると言っています。
本当でしょうか?
このように埋めたら、地下に浸みこんで大変な事にはならないのでしょうか?

私には分かりません。
小出先生は、やたらに埋めてはいけないと、それだけはしてはいけないとおっしゃっていました。

ここの学校の校庭の上には立ちたくないです。


ーーーーー

米CBSニュースが伝えた南相馬の除染の模様 2012年1月16日




福島第一原子力発電所の事故を引き起こした地震と津波から、すでに10カ月です。
今日、中日アメリカ大使が原発を訪問しました。

CBSのルーシー・クラフトが原発周辺の危険な立ち入り制限区域に入り、
なかなか目にすることのできない除染作業を見てきました。

政府が設定した立ち入り禁止区域の中に入るには、
バイオハザードに対応できるつなぎと、フェイスマスクを身につけなければなりません
放射線量の特に高いホットスポットを見付けられるように、
ガイガーカウンターを持っていきます。
穏やかに起伏する草地と柿の木を過ぎていきます。
ほぼ一年前に起きた原発事故のせいで9万人が避難したために、今は静かです。

私達が向かうのは、福島第一原発から10マイル(約16㎞)北の地点。
その場所で日本政府は人間が戻っても安全なレベルにするために
地域の大掛かりな除染作業をスタートさせました。



南相馬の町の除染現場にきています。
実際に土をどのように除染するかをここで見学します。

作業の目的は建物から放射性微粒子を除去するとともに、
コネチカット州の面積(約1万3000平方㎞)に相当する広さの土からその上部を取り除くことです。

放射線は依然として危険なほど高いレベルです。

彼はこの地域の線量が毎時3マイクロシーベルトであると説明しています。
他の地域と違って、ここは主に住宅地です。
マイクロシーベルトは空中の放射線量を示す単位です。

アメリカ除染11
(確かに3μシーベルトと話していますが、ガイガーは1.3μを示しています)

3マイクロシーベルトであっても、許容レベルの75倍も高い数値です。
放射性セシウムは小枝や葉に溜まりやすいため、全部取り除く必要があります。

高線量になりやすいもう一つの場所が屋根です。
高圧の水で洗浄します。

アメリカ除染12
(こんなやり方で除染できているのか疑問)

しかし、行政が最も頭を痛めているのは小学校の除染です

アメリカ除染13
(私には、何ていう小学校か分からないけど、見る人が見れば分かりますね・・)

これらの袋には上部数センチ分の高レベル汚染土が入っています。

アメリカ除染14

これから、ほかならぬ学校の敷地内に埋められる予定です。

今回は校庭に埋めます。
捨てる場所がないので、危険な廃棄物を掘り出した場所に埋めることになります


アメリカ除染15
(学校の校庭にこのまま埋めてもいいんですか?)

それで空中の線量は下がります。

アメリカ除染16
(何度も言いますが、埋めちゃうんですか?)

日本原子力研究開発機構の広報担当者は
「放射線量を下げることで、子どもとその親に1日も早く戻ってきてもらえるように説得したいと思います」
と語りました。

アメリカ除染17

それは難しい説得になるでしょう。
年配の夫婦はリスクがあっても大抵は家に帰りたがりますが、
多くの家族は2度と戻るつもりがないと言っているからです。

アメリカ除染18

立ち入り区域をでる時には全員が入念な放射能チェックを受けます。
異常は見つかりませんでした。

アメリカ除染19
(こんな危険を冒してまで、除染する必要があるのか、疑問に思います)

今回見学した除染は試験的なものですが、
日本政府は今年度中に本格的な除染活動を始める予定です。

CBSニュースのルーシー・クラフトが福島からお伝えしました。




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comment 4
コメント
●2/22午後の東電記者会見です。

http://www.ustream.tv/recorded/20617931

この14:18ごろに、NHKの記者が、
「東電が養成(要請?)した放射線管理員について」
という質問が出てきます。どこに配属されているかという質問です。
これに対して松本氏は、原発敷地内以外に、除染作業といってますので、
このビデオに写っているのがその人たちだと思います。

どこから湧いたかは知りませんが、おそらくは、
環境省がかき集めた者たちです。

背中に「合図者」とか「玉掛者」とセンスのないことが
書いてあるのが、いかにも、政府がやりそうなことです。

見ると、木の枝とか平気でそのまま入れていますが、
ビニールを突き破ることは、間違いありません。


●また同2/22の会見の中で、松本氏は、次のように述べた。

東電は作業員の生活ゴミ(ペットボトルや弁当のプラスチック容器等)を、小型焼却炉で燃やし、

「汚染物ではない」としながらも、
その焼却灰は「ドラム缶」に詰めて敷地内に捨てると言った。

焼却灰とは言え、あの東電でさえ、ドラム缶につめて捨てるのに、
学校の敷地に、ビニール袋に入れて捨てるって、
もう完全に「狂気政治」です。
鈴木崩残 | 2012.02.22 20:53 | 編集
埋めちゃうんですか?って、馬鹿にしたような言い方ですね。
除洗によって出た土などは、引き取ってくれるところがありません。
だから、埋めざるを得ないのです。
| 2012.02.22 21:54 | 編集
この日本原子力研究開発機構は、
ゼネコン(鹿島・大成・大林組)が担当する、
この「除染モデル事業」に同行した記者たちに対して、

「住民が怖がるから、防護服を脱げ」と言った組織です。
「藍原さん」の解説で、動画はこちら(必見)
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=I8YQXwEEYqE

ちなみに「試験的除染だけ」で、予算は100億円。
前述のゼネコン3社と原子力機構で、ざっくり25億円ずつの山分けであろう。

●一つ前に、「地方自治体が、引き取ってくれないからだ」と、
阿呆な「瓦礫受け入れスイシンジャー」のようなコメントを書いている者がいるが、
問題は「埋め方」である。

掘った敷地の地面の「底部や側面」を全面コンクリートで固めもせず、
しかも、ドラム缶ではなく、ビニールに木の枝を押し込んで、
こんなものが一体「何年」持つと思っているのかね?

_________


Kiikoさんへ

別件ですが、同じ2/22の東電会見の中で、こんな
説明がありました。

防潮堤から50メートル沖合いの海水のサンプルを取るのに、
無人船を使ったとも、松本氏が説明。

これを聞けば、海洋汚染が、どういう状況か分かるだろう。
場所が風下にあたるということもあるが、
「人が船で海水サンプリングするには危険な空間線量だ」と、
東電が認めているようなものである。

その他、現在、4号以外の建屋の内部は、昨年の4月よりも、
累積した汚染で内部線量が遥かに高くなってしまい、
余震や、その他の原因で何かの事故があっても、
作業員がさらに近づく時間が限られる状態。

なんとか循環冷却水を入れている以外は、
昨年の初夏よりも汚染の状況は悪いのです。

どうしてそれが分かるかというと、
東電は、昨年たったの数回しか、1から3号までの建屋の内部に
人やロボットを入れていませんから、
吊るしたカメラ以外の方法による内部の映像は、
ぱったりとメディアにも出てこなくなりました。

それは、東電が撮影したものを隠しているのではなく、
あのときの作業員が発病したりして、
ロボットや人が中に入るのは不可能なほど、
危険な線量になってしまったからでしょう。

1号と2号も、いずれはプールから燃料を取り出すためには、
外からのクレーンを使うために天井に穴をあけないとならないですし、
少なくともプールの燃料を取り出してこそ、
そのあと、冷えたデブリをほっておいて、やっと石棺に出来るのですから、
少なくともあと10年は、収束などといえません。
収束には、ほど遠い。
鈴木崩残 | 2012.02.23 07:56 | 編集
http://www.numo.or.jp/q_and_a/03/01.html
>地層処分とは、地下深部の地層が本来持っている「物質を閉じ込める力」を利用し、地下深部の地層に高レベル放射性廃棄物を埋設し、人間の生活環境に影響を及ぼさないように長期にわたって安全・確実に隔離する方法です。

この学校は当然廃校にするんだろうな…。

>「放射線量を下げることで、子どもとその親に1日も早く戻ってきてもらえるように説得したいと思います」

な、なにぃぃぃー?!
ボンゴレ | 2012.02.23 17:31 | 編集
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