02.27
Mon
「核燃料が露出する状態が続けば、多くの放射性物質が漏れて作業員が立ち入れなくなる。
近くの福島第二原発など、ほかの原発にも影響が広がって
最終的には東京でも避難が必要になるという『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう事故を押さえ込まなければいけないと考えていた」
「事故を抑え込む」ことなどまずはその当時はどうなるかは何も分からない時だったのだから、
国民の命と引き換えに「悪魔の連鎖」を避ける方法を選んだ。
だから、避難範囲は最小限。
そして「直ちに影響は無い」と言い続けていたという事なのですね・・・・・
“東京でも避難必要”の危機感も
NHK 2月27日 19時1分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の事故の検証を進めてきた
民間の事故調査委員会が、28日、報告書を公表します。
この中では、政府内部で事故直後から被害拡大への危機感が強まり、当時の枝野官房長官も
「東京でも避難が必要になる『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう押さえ込まなければいけないと考えていた」と心境を明かしていることが分かりました。
エネルギー問題の専門家や元検事総長ら6人の有識者が委員を務め、
国から独立した立場で原発事故の調査を進めていた民間事故調=「福島原発事故独立検証委員会」は、
去年の9月から半年間にわたって日米の政府関係者らおよそ300人に聞き取りなどを行ってきました。
28日に公表される報告書によりますと、事故の3日後の去年3月14日には、
福島第一原発の当時の吉田昌郎所長から
「炉心の溶融が進み、燃料が溶け落ちる可能性が高まった」との情報が当時の細野総理大臣補佐官に伝えられ、
官邸や専門家の間に強い危機感が広がったということです。
福島第一原発では、3月14日から15日にかけて2号機の核燃料が冷却水から露出して破損し、
圧力抑制室から大量の放射性物質が外部に放出されたとみられています。
当時、官房長官として政府のスポークスマンを務めた枝野経済産業大臣は、このころを振り返り
「核燃料が露出する状態が続けば、多くの放射性物質が漏れて作業員が立ち入れなくなる。
近くの福島第二原発など、ほかの原発にも影響が広がって
最終的には東京でも避難が必要になるという『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう事故を押さえ込まなければいけないと考えていた」と心境を明かしていることが分かりました。
そのうえで、「こうしたシナリオは官邸で共有されていた」と述べているということです。
官邸が描いていた最悪のシナリオが当時、表に出ることはありませんでした。
政府の情報発信について民間事故調は報告書の中で、
「迅速な情報開示と、正確性の確保という2つの要請のせめぎ合いの中で
試行錯誤していた様子がうかがえる」と分析し、今後、議論を進める必要があると指摘しています。
- 関連記事
-
- ”脱原発”菅直人がやっと動き出した「野田の原発依存にブレーキをかける」
- 【大飯原発の安全性に関する評価について】原子力安全委員会記者会見3/23(動画&斑目部分全て書き出し)
- 「ポスト福島、原発に関しては絶対安全というのはあり得ない」鳥越俊太郎3/23報道ステーション(動画・内容書き出し)
- 再稼働についての東京新聞の社説3/22
- 福島第一原発の事故を見れば分かる!何で10キロ?「政府、合意を得る地方自治体の範囲を原発から半径10キロメートル圏内」
- 「地震破損説」に迫る。「作業員の証言」から2/28古舘伊知郎(動画・内容書き出し)
- アーニー・ガンダーセン氏2/20日本記者クラブ会見(動画&内容書き出し)
- 枝野「悪魔の連鎖」←悪魔は政府です
- デタラメハルキよりもっとデタラメな日本の政府←言ってる事がメチャクチャだ!
- 斑目委員長「ストレステストの一次評価は原発再稼働と関係ない」そして、枝野経産相「原発ゼロでも産業界に無理かけず夏を乗り切る」
- 「もんじゅ」またトラブル&高浜3号定検&原発関連就職人気変わらず等(福井新聞記事より)
- 「もんじゅ5年運転後廃炉」電力業界のあせり
- 「双葉町の今を原発立地に住む人に見て欲しい」井戸川町長&金子勝氏2/5(動画&内容書き出し)
- 六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース)
- 政府が大飯に託す再稼働の道筋(週刊ダイヤモンドより)
コメント
使用済みの核燃料が1316本、使用済み燃料プールにあり、宙ぷらりんの状態で強い余震がきたら、現場の作業員の多くが致死量の放射線を被爆すると児玉先生がラジオで言ってました。児玉裕章先生の発言だから信じます。原発近くに帰るのは、まだ早いです。学校を再開すべきでない。妄想小説なんか、書いていられない。原発の近く50km内に帰るな。
素直に読めば、
「事故を押さえ込まなければいけない」=「被害を最小限に抑えなければいけない」
「悪魔の連鎖」=「国民の命が失われる事態」
ではないでしょうか?
そうでないとしたら、それ以外のどんな事態を「悪魔の~」と呼べるでしょうか。
>だから、避難範囲は最小限。
EPZ(緊急時計画区域)の設定値は、原子力安全委が「半径約8~10キロ圏」、IAEAの目安では「半径5~30キロ圏」。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051901001027.html
半径20キロ圏の住民避難は「最小限」ではないし、計画的避難区域を30キロ圏に指定したのは福島県側の要請でした。
避難区域の設定が同心円状になっているのは、JCO事故の時のような臨界(核爆発)で中性子線が放射する「ピカドン」に備えた設定(結果として現実的ではなかった)。
「事故を押さえ込まなければいけない」=「被害を最小限に抑えなければいけない」
「悪魔の連鎖」=「国民の命が失われる事態」
ではないでしょうか?
そうでないとしたら、それ以外のどんな事態を「悪魔の~」と呼べるでしょうか。
>だから、避難範囲は最小限。
EPZ(緊急時計画区域)の設定値は、原子力安全委が「半径約8~10キロ圏」、IAEAの目安では「半径5~30キロ圏」。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051901001027.html
半径20キロ圏の住民避難は「最小限」ではないし、計画的避難区域を30キロ圏に指定したのは福島県側の要請でした。
避難区域の設定が同心円状になっているのは、JCO事故の時のような臨界(核爆発)で中性子線が放射する「ピカドン」に備えた設定(結果として現実的ではなかった)。
ボンゴレ | 2012.02.28 00:35 | 編集
>計画的避難区域を30キロ圏に指定したのは福島県側の要請でした。
「20キロ圏」の間違いでした。
補足すると、当初の想定とちがって放射性物質は同心円状に広がっていたわけではないのですが、実際に各地の濃度を測定していた福島県が、実情を無視した避難区域の設定を国に要請したいうことです。
「20キロ圏」の間違いでした。
補足すると、当初の想定とちがって放射性物質は同心円状に広がっていたわけではないのですが、実際に各地の濃度を測定していた福島県が、実情を無視した避難区域の設定を国に要請したいうことです。
ボンゴレ | 2012.02.28 10:18 | 編集