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03.04
Sun
放射能健康相談.com 診察室より No.1
2012年3月4日 発行

首都圏で放射能の被曝を心配され、来院した60名以上を診断しました。そして血液検査の結果が出ました。

早川先生や航空機モニタリングを参考に

受診者の住む地域
A高線量地域(柏、三郷、東葛地域周辺)と
B(それ以外)に分け、

年齢により
a(0歳から幼稚園)、
b(小学生)、
c(それ以上)に分けました。

2012030411
Aa15名,Ab2名,Ac8名,Ba15名,Bb11名,Bc9名

頚部USでは、嚢胞を4分の1位に見ますが通常の診療で見る程度です。
リンパ節などにも特別の初見はありません。
数名に数mmの異常エコーを認めましたが腫瘤とは言えず経過観察としています。

結膜炎、副鼻腔炎、皮膚炎で悩んでいる人がやや多く、
チェルノブイリ事故後に病理解剖研究をしたバンダジェフスキー博士の言う
IgA(※最後に説明転記)の低下が関与しているような気もしますが、IgAは調べていません。

やはり気になるのは,異型リンパ球(※)です。

柏4歳 柏2歳 三郷2歳 柏2歳 草加4歳(骨髄球も+) 
江戸川1歳 台東7歳 野田2歳(異型リンパは無いがリンパ球数10000以上)

Aa+Abの半分、Aaの半分以上 です。 Bにはこのような所見はみられません。

放射線被曝との関連について検証が必要です。

福島から避難した子供たちを検診した大学病院小児科の担当先生とも話しましたが、
このような現象はみられていないとのこと。 
すでに避難して日が経っていると正常化してしまうのか、とも考えています。

国からも行政からも見捨てられている東京近郊の高汚染地域に住み続ける子供たちから、
将来健康被害が高率に出る事を心配しています。

親に意見を求められた時には、避難を進めています。





ーーーー

今日、下記講演会の内容を書き出したばかりです
「首都圏における健康被害と避難」木下黄太さん講演
2/10熊本(動画&講演部分書き出し)


「首都圏が危ない」と、警告を聞いたばかりです。
難しい事かもしれないけれど、小さなお子さんがいる方は、避難して欲しい。

続きを読むに「放射能健康相談.com」はどのようなところなのか、転記します。
賛同人として肥田舜太郎先生のコメントもあります。





「放射能健康相談.com」とは?

「放射能健康相談.com」では、ご記入いただいた健康カルテをもとに、
放射能による健康被害を、予防原則に基づき行動する医師たちにより傾向や対策を発表いたします。


このサイトについて
思い・・

福島第一原子力発電所の事故からまもなく1年が経とうとしています。

そんな中、ネットではとても多くの情報が出てきましたが、
健康に関する事に皆さんの関心が集まっています。

放射能から命を、健康を、守るために、医師の見地から正しい情報を発信し、
必要な対策をできるように情報を共有できればと思っています。

「放射能健康相談.com」はそんな思いをもつ、わが子の健康を守りたい親たちと、医師たちが運営しています。
監修の医師
土井里沙 医師、布施純郎 医師、三田茂 医師(五十音順)
賛同人
肥田舜太郎先生(被爆医師)

非常に大切なことです。
本来は国なり学会なりが自分たちの責任でやらなければ
いけないことではあるが
有志の医師が関わった形で
事実を集積し裏付けることが
一定の権威を持つことになります。
この調査を続け、できれば大学の小児科などの援護を得て
厚みをつけて訴えていくことが
統計学的に大事になると思います。

2012年2月18日 肥田舜太郎


ーーーーー

IgA
免疫グロブリンA(めんえきグロブリンA、英: Immunoglobulin A, IgA)は、

哺乳類および鳥類に存在する免疫グロブリンの一種であり、
2つの重鎖(α鎖)と2つの軽鎖(κ鎖およびλ鎖)から構成される。

IgA分子は2つの抗原結合部位を有しているが、
気道や腸管などの外分泌液中ではJ鎖と呼ばれるポリペプチドを介して結合することにより
2量体を形成して存在しているため4箇所の抗原結合部位を持つ。
2量体IgA(分泌型IgA、sIgA)は粘膜免疫の主役であり、
消化管や呼吸器における免疫機構の最前線として機能している。

IgAのほとんどは二量体として存在している。また、分泌型IgAは初乳中に含有され、
新生児の消化管を細菌・ウイルス感染から守る働きを有している(母子免疫)
母子免疫には免疫グロブリンGも関与していることが知られているが、こちらは胎盤を介して胎児に移行する。
ヒトにおけるIgAの産生量は各種免疫グロブリンの中でもIgGに次いで2番目に多い

粘膜は常時抗原や微生物にさらされており、これらから粘膜面を防御する局所免疫機構が存在する。
これを粘膜免疫防御系(英: Mucosa-associated Lymphoid Tissue, MALT)と呼び、
分泌型IgAがその一部を構成している。
代表的なMALTとして
消化管免疫防御系(GALT)、気道免疫防御系(BALT)および鼻腔免疫防御系(NALT)が知られている。


異型リンパ球

正常リンパ球に比べて形態に異常を認めた場合、
腫瘍性によるものを異常リンパ球、
反応性によるものを異型リンパ球と呼ばれています。

つまり、
異型リンパ球とは外敵からの抗原刺激によって活性化され幼若化したリンパ球のことで、
刺激に反応して形態変化したもの
です。

異型リンパ球はウイルス感染症、薬物アレルギー、結核、自己免疫疾患などで末梢血中に出現します。
特に、伝染性単核球症ではEBウイルス感染数日後から10%を超える増加を認め、
急性期に多数出現することが特徴とされています。
それ以外にサイトメガロウイルス感染、ヘルペスウイルス感染、肝炎、ウイルス性肺炎でもみられ、
輸血後、心臓病術後でも10%を超えない程度の異型リンパ球が見られます。

ただし、リンパ組織の発達する乳幼児や小児では幼若リンパ球が出現することがあり、
リンパ器官が未熟で刺激に対して過敏に反応するため、健康小児で10%未満に見られます

また、健康成人でも3%未満に見られるといわれています。

その他、異常リンパ球が出現する悪性疾患としては、
多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫などがあります。

異型リンパ球と異常リンパ球との鑑別は非常に重要ですが、困難なことも多く
細胞表面マーカー検査など他の検査の追加も必要となることがあります。

また、採血から時間の経った検体や、採血量が少なく抗凝固剤濃度が高くなった検体では、
異型リンパ球と正常リンパ球との鑑別が困難になる場合があるため注意を要します。


チェルノブイリ事故後、病理解剖で内部被ばくを研究したバンダジェフスキー氏の調査結果
・・・一部抜粋・・・
ユーリ・バンダジェフスキー氏は病理解剖によって内部被ばくの人体に及ぼす影響を調べられました。
心臓の細胞は細胞分裂がほとんどないため放射性物質が溜まりやすい。
小児の場合は10Bq/kg程度の蓄積でも、特に心筋における代謝異常が起きるとのことです。
研究論文を発表した直後逮捕・拘留されてしまいました。

No3肥田舜太郎氏×岩上安身氏(文字起こし)10/6
・・・一部抜粋・・・
肥田:
最近ね、非常に貴重な論文が出てきてね、
それは、今一番日本で一番沢山出ているセシウム137
これは非常に恐ろしいあれなんだけれども、
最近ロシアの医者が「セシウム137は非常に速い間に心筋梗塞を起こす」
そういう論文を、裏付けになる研究をやっているんですね。

岩上:誰ですか?

肥田:
あそこにありますよ。
パジェジェンスキーとかいう。
これは、被爆者が一番沢山出た、汚染された地域にあったゴメス大学の教授なんです。


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