「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」 たねまきJ上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)

福島第一原発で、今働いて下さっている作業員の方々の声を
上田崇順アナウンサーがインタビューしてきて下さいました。
現場の声です。

たねまきジャーナル               2012年3月5日
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」








今日のテーマは
「原発事故その後を支えてきた作業員」


福島で、実際に福島第一原発事故収束のために一生懸命働いていらっしゃる
作業員の方々のいろいろな証言をインタビューしてまいりました上田崇順アナウンサーの報告です。
上田さん、どうぞよろしくお願いいたします。

上田:
政府は冷温停止状態と福島第一原発に対して言っているんですが実際どうなのか、
この一年支えてきて下さったのは、やっぱり作業員のみなさんなんではないかと。
東京電力に聞きますと、ちょっとデータが古いですが12月末までで19594人。
この数の方が第一原発に入ると登録をした人だそうです。

水野:大体2万人いくか、いかないかというところですね

上田:
もう年が変わってからもずいぶん経ちますので、おそらくもう2万人は超えているのではないでしょうか。
1あたりは平均で3000人ぐらい、3000人を超えるぐらいの人達が働いているそうで、
このうち500~600人ぐらいが東京電力の社員、
残りの2400~2500人が関連会社のスタッフという事なんです。
それから、暑い扉が地震で歪んでしまっているという、

で、作業の内容ですけれども、これも東京電力に聞くと、
建屋の最上階の使用済み燃料プールがあるところは、
まだがれきがいっぱい残っているので、その除去作業をしている人。
がれきといっても非常に大きくて人では動かせないので重機を操縦する人がいたり、
そういう土木作業、建設作業系の人。

それから、放射線量の測定作業をする人。
いろんな処に高いところがないか、どこがどの位あるのか調べて回る。

それから、汚染水の漏れがないかパトロールする人。
浄化システムの操作をする人。
等、様々な仕事があるという事ですが、ま、なかなか実態が分からないという事で、

水野:ほんと、聞こえてこないですね。

上田:
はい、原発作業員に取材が出来ました。
何人かの方に話を聞いたんですけれど、
個人を特定しますと仕事を失ったりという事を度心配される方がいらっしゃいますので、
今回、そういった仕事の細かい内容などについては、ちょっとご報告できません。

我々のようなメディアとの接触も厳しく禁じらっれている事もありますし、情報が出せないようになっていますので、
内容をお伝えすることを重視して声をお聞きいただこうと思っています。

先ほど少しお話をしましたが、下請け下請けと、こう、ピラミッド構造になっていますので、
その中に含まれている人々の話を聞いていきます。
まずは、福島第一原発の現状と作業の様子について聞いたので、この声をお聞きください。

福一の現状と作業の様子

もう、ぐッちゃぐちゃだったからね、来た時は、最初に来た時は。
隠さざるを得ないような。

ーどうぐちゃぐちゃだったんですか?

だって、1,2,3,4まで蒸気出っぱなしでしょ、煙が出てるんだから、ずーーーっと。
で、がれきだらけ。
もう、なにしろぐちゃぐちゃだった。
それでね、10センチ以上ある扉の鉄板がね、曲がっちゃってるのを見ちゃったりね、
閉められないだろうなと、
当然それを閉めないと、危ないっていう。

ー原子炉ですよね、それが曲がっちゃって開いたままになっていると。

うん、
だって、2号機だって、何にも触ってないじゃない。
見た目がね、1号はカバーかぶせているでしょ、で、3,4は今やってるでしょ。
2号だけ、こんなに騒いでいるのに、何にもしないんだよ。

ーそうですね、今温度が上がっているとか言ってますね

言ってるでしょ、何にも、その前から何にもしてないんだよ。

3号やっている作業員なんて、恐いだろうなって思う。
泊りでやってて、1号の時もそうだったもん。
だって、いつもそう。
いつも、行ってないとかさえあってない所に、
「あそこちょっと行ってみて下さい」って言われていくと、
「こっち終わったからあっちに行ってみて下さい」って言われて行ったら、
「あーーっ」から始まるのねみんなね。
「何だよ、こんなかよぉ」
「写真ぐらい撮れるでしょう」
「どんなだったの?いままで」

ーそれだけヒドイ?

うん、ひどい。

ーーー

上田:
はい、2号機に2号機の温度の上昇がありましたけれども、
ま、「何もしていないんですよ」。という声に驚きました。
それから、厚い扉が地震で歪んでしまっているという、これはもう凄まじい地震の力ですよね。
閉じていないとそこから放射線が出てくる訳ですけれども。

水野:これも貴重な証言ですね。

上田:
はい
なかなか作業が追い付いていかない、2号機は手つかずの状況なんだという事わかりました。
もう一人現状を聞ますので、こちらの声をお聞きください。

ーーー

当然、爆発した直後というのは高い線量を浴びている人、イコール技術者だったんですよ。
結局それしか行けなかった。
いまは、もう、高いところに行く人イコール使い捨て要因です。

ーそういう人はどういう仕事なんですか?

「ボタンを押してこい、走ってそのボタンを押してこい」そんな仕事です。
水処理なんかは「いま、水が??だから持っておけ」そういう状態です。

ーーー

上田:
状況は瓦礫が残っていてひどいというのは分かりますし、
やっぱり仕事が大変なのは高い濃度の放射線があるから、なんですね。
ですので、ちょっと行って、ボタンを押して戻ってくる。それで精いっぱい。

水野:わずかな時間しか、働けない。

上田:
もうその時間が、本当に短くないといけないというような状況なんです。
それからみなさん作業員の方は防護服、
これみなさん聞きますと、タイベック、タイベックというふうに、皆さんの間では言っているんですけれども、
そういった防護服を着てマスクをしています。
働けるのは長くても3時間とか4時間という作業の方もいるという事で、
そうなると、たとえばトイレに行こうと思っても、現場を離れなければいけないので、
いったん行ってしまうと、もう、防護服を脱げないからトイレ出来ない。

水野:あーーっ!

上田:
しようと思うと、現場を離れなければいけないという事で、
トイレに行くにも30分ぐらいかかるそうで、不便で仕方がない。
それからみなさん、チームで作業をされていると、コミニケーションを取りたいわけですね。
話をしたいんですけど、マスクをしていますから、中に声がこもってしまって、なかなか伝わらないと。
ですので、仕事が進まない。
もう、声が通らないと言うのでみんな叫び合っているような時もあるということでした。
で、一人でね、そうやって作業をされている方もいらっしゃるのですけれども、
その放射線に汚染された場所の瓦礫をどけなきゃいけないんですけれども、
それを取り除くにも、その瓦礫も、もう、高い線量がある。
それを落とさなきゃいけない。
「じゃあどうやっていったらいいんだ」ということばかりの現場ですと、いうような話でした。
その放射線の汚染に対してどのように対応しているのかという事を聞きましたので、
その声です。




つづきは続きを読むに書き出しました






汚染に対しての対応の仕方


ー建屋の中にも入っていたんですか?

入ってたよ。うん・・・高かった。
1ミリになったらブザーが鳴るようになっているんですけどね、すぐだからね。
もう、すぐ。

ー時間でいうとどの位ですか?

最短で、どんなもんだろう・・・30分もかからないで鳴っちゃったような、
普通に一年分を30分で浴びちゃうっていうんですか。
でも、痛くもない、痒くもない、ね。
管理は甘かったよね、おれらも??の歩き方もろくに分からない状態だったからね。
こんな管理だからいいか、って言って、チャック開けて線量計見たりね、
みんな、みんなそうだった。
肌もちょっと出てたよね、みんな。

ーはだって?

肌、肌、マスクとの間の、出たたりしている状態ですよ。

ー露出しちゃっているっていうことですね

うん

ーやっぱり付け方がうまくいってない?

そそそそそ

ーその頃は指導するところが徹底していなかったと

そうだね、「それじゃ危ないよ」位の事しか言われなかった。
でも、何が危ないのか分かんないもんね、
痛みもないし、

ーーー

水野:管理は相当ずさんだと言えますね。

上田:
特に当初はそうだったという話なんですね。
そして高い線量、もう30分で1年分浴びてしまうような事もあったという話もありました。
こういった環境の中にあって、放射線の障害を予防するために、
ヨウ素剤を飲むという対応を取ったケースもあったんだそうです。

ーーー

ヨウ素剤はみんな出てたですね。
「飲みなさーい、飲んだ方がいいよ」っていうんで飲むでしょ、
で14日間服用すると、検査を受けなきゃいけないんですよね、今度ね。
不思議でしょ?
飲みなさいって言われて飲んで、今度14日で検査されているって。

ー逆にそのヨウ素剤が多いといけないという訳ですか?

いや、わからないんだけど、そうみたいですね。
「飲みなさい」って言われても、本当の事を言うと飲んでいなかったんだけどね、僕らね。

ーあ、そうですか

ポケットに入れっぱなしで飲むのを忘れてたんだけど、
溜まるだけ溜まってたけどね、バサッって。

ーそうですか・・・それもなんか、良くないですよね

ンーー・・・でも、そのヨウ素剤って何か分からなかったし、うん。


ーーー

水野:はぁ・・

上田:
ま、結局はきちっと対応なんかしている仕事の状況じゃなかったという話だったんですね。
ヨウ素剤も飲むタイミングが重要だっている話もあります。
そして、されに、当初より今の方が作業環境が悪くなっているという指摘もありました。

水野:えっ、今の方が悪くなってる

上田:はい
それはなぜかというと、発注元の東京電力、それから、元請け、その下の会社ですよね。
下請け下請けと先程から言っているピラミッド構造が原因のようで、

水野:それはなん次下請け位まであるものなんですか?

上田:聞いたところによると、6次7次は、もう確実にあるというようなことなんです。

水野:へぇ・・・・

上田:
何社も続いています。
そのあたりを聞いていますのでこちらの声です。



労働者の条件

労働者の条件というのは、震災直後よりも悪くなっているんです、どんどん。

ーどうして震災直後よりも今の方が条件が悪くなっているんですか?

まずひとつは、東電にお金が無くなったという事、
僕らが身に付けているタイベック、これが唯一放射能を軽減してくれる、言うてみれば武器じゃないですか、
で、それもだんだん、「行き帰りはタイベックを着るな」と言われます。
放射能がかかっているから。
行き帰り用は青い薄いやつがあるんです、それにしてくれと言われる。
誰か犠牲になって線量を浴びて帰ってくれと、
で、それを浴びるのは、そこの末端のやつですよね、だから、
だから6次受け7次受けがまかり通っている


ーーー

水野:今最後に6次受け、7次受けが通っているとおっしゃいましたよね

上田:はい

水野:
これは下請け構造が1次受け2次受け3次受け・・・6次受、7次とあって、その末端と言われる人が、
高い線量を浴びる作業をしている、そういうことですか。

上田:そういうことです、はい。
そして、行き帰りという言葉がありましたが、原発から離れた宿舎にみなさんいらして、
そこから作業員用のバスが出て、第一原発に向かっています。
その間では作業服を着るタイミングをちょっと、変えられたりするという事なんですね。

水野:ちょっとでもッて、・・いうたらお金の節約をしろっていう事でしょ?これって。

上田:はい


-2-


上田:
それも一番安全を確保したいところでのコストの削減ということになっている。
当初から、下請けの人は高い線量のところで作業をして、
線量がオーバーしてですね、
年間これ以上浴びるとダメですよ、被ばくするとダメですよよ言う量は決まっていますから、
そうすると皆さん帰っていくのですね、
そしてまた新しい人が来る、また帰っていく。
どんどん、どんどん人が足りなくなっている。
そして、熟練の技術者の迅速な処理が求められるにもかかわらず、
線量の関係で、経験のある人ほど、長く続けていられなくなってくる。

水野:んー・・・

上田:新しい人がどんどん来て新しく作業を覚えなきゃいけない。
働き盛りで体力のある世代がいなくなっていって、
今度は50代や60代とか、そういった方が多くなって、現場で仕事をするようになっていて、
作業効率にも影響があるという話もありました。
そして今度は、賃金です。
一体お金はどのくらいもらえるんですか?という話を聞いてみました。
こちらの声をお聞きください。



賃金は?

俺5次。
俺自体、おれ自体は7000円
もうちょっと後とか、9000円の人もおったりとか、1万5000円の人もおったりとか
なんで5次やから金が少ないって、ちょっと悩んだり。

ーーー

水野:
ちょっと、聞き取りにくかったんですけど、
7000円とか9000円、1万5000円とかいう数字が出ましたよね。

上田:はい、この人は5次で話がまとまっていて、日当7000円で働いていますと。

水野:7000円でしかないんですか?日当ですか??一日これだけのリスクを伴う仕事で。

上田:はい同じ現場に9000円の人も1万5000円の人もいるんだけども、

水野:あ、所属が違って、ピラミッド構造の頂点に近い人は1万5000円だったりするわけですね。

上田:そうです。

水野:はぁ~

上田:
なんで5次やから給料が低いんだろうと思う、というように話していたんですね。
ちなみに東京電力に聞きますと、
「元請けさんから下には、どの位会社があるかは分からない、把握していない」
というふうに話をしています。

水野:ハッ( ゚д゚)!東京電力は・・・どれだけの会社が入っているか・・・把握していない!

上田:はい、ということでした。

水野:
把握していないのは、いいんですか?そのままで。
実は明日弁護士さんに、この問題に詳しい弁護士さんにも聞きたいと思いますので、このあたりも聞きましょう。

上田:
そして、中には会社自体が無くなってしまって、支払われなかったケースもあるという事でした。

水野:へーーー・・・・

上田:こういった現場だから、こんな不満が作業員から聞かれました。


現場の不満

ー単価ってどのくらい儲かるとか分かる?

えっとね、分かるのは1万2000円です。
1万2000円、僕は5次でやっていますけれど、現状、ましなほうなんですよ、うちは。

ー中間搾取というのは相当厚いんですよね

それが相当厚いと思いますよ。
何でそんなに間で儲けているのがおるっていうのが、どうしても解せないんですよね、そこが。
あんだけ現場で汚染を浴びて、どうも納得できない
働いている人間はいいとして、間で何にもせんと、かすめて取る人間が許せないですよ。

ーーー
上田:
という怒りにつながるわけですね。
で、この方は今は5次受けですというふうに話をしていましたが、
この人より少し上の位置にいる人、もう少し東京電力に近いところにいる下請け業者に勤めている方に、
どの位、じゃぁ、お金が抜かれているのか、引かれているのかという事を聞いてみましたので、
そちらの声をお聞きください。


どれだけお金が抜かれているのか

自分が貰っている金額も安いしね、

ーどれぐらいになるんですか?

だから、会社自体が貰っているのは1人頭最低賃金の3倍
だいたい、2万5000円弱か、
内から下請けに出して、下請けからそこに出して実際に貰っているのは安すぎて、

ーーー
水野:はあ?

上田:ということなんですね、
ですから、この人達の一つした二つ下になってくるだけで、
2万5000円弱という話しから、10000円になったり7000円になったりするいう事が分かったわけです。

水野:
同じ仕事をしている方でも、どの会社に所属しているかによって居るか、
どの段階の下請けで仕事をしているかで、全然違うお金になってくるんですね。
何分の一、3分の1とか4分の1とかいう事もあり得るっていう事ですね。

上田:はい
結局人が集まりませんので、いろんな会社を使って、何とか人を集めようと。
ですから、地域を越えて全国から、人が福島第一原発に集まっていると、
その事で、何社も何社も会社が入ってしまうという状況があるということのようでした。
ですから、現場では全国各地の方言がいろいろと聞かれて、
時々何を言っているのか分からなかった時もあったと、いう話しも聞かれたんです。

水野:
いや、だけどこれ、金銭の事、それぞれの方達が同じ仕事をしながら話しあって文句を言うなんていう事は、
ないんでしょうね、

上田:
それは、出来ないルールになっているんですね。
「御法度だ」という話しがありました。
それでもこの方は話をしてくれましたが、非常に貴重だと言えますね。

この原発作業員のみなさんは、いったいどうして、全国各地から
この福島第一原発の事故処理の仕事をするために全国から来たのか?
というふうに聞いてみたんですが、まずはこんな形でこの仕事についた人もいます。


何故福島第一の仕事についたのか?

一回西成で、問題がありましたよね。
「原発じゃない」って言ったのに、来たら原発やったって。
ぼくも、その口なんですよ。
そんな人がいっぱい居ます。
いまでも。
で、行ったらJビレッジで、1F(福島第一)ぐらいは?って言われます。
で、なんでかって言うと、みんな6次受け7次受けぐらいなんですよ、来ている人間が。
6次受け7次受け8次受け9次受とかいますよ。

ー9次!?

殆どみんなそうです。

ーご自身でどのくらいの位置だとかは把握されているんですか?

えっと、僕はね、把握しました。
調べたんですよ、。
最初、騙されて来た時に、僕が大体5次受けでしたから、
全部話し合いして「じゃ、行きます」と、
その分ちょっと、ちょっとお金をあげてあげるよと言われた部分があって、
僕、半分悩んだんですけど、
そこで、かえって人間もおるんですけど、
じゃやるかと思ってやったんです。

ーーー

水野:騙されて来たら1Fって・・!

上田:
当初、Jビレッジって言われた。
これは、楢葉町にある、福島第一原発から20キロほど離れている原発作業の作業拠点なんですけれども、
ここで仕事をすると思ってきたら、
1Fというのは福島第一原発のことですね。
「ここへ行け」と言われたと。
行くまで分からなかった。

水野:だから騙されてきたんだとおっしゃったんですね。

上田:そうです。こんな人はいっぱい居るんだという話でした。
また、どうしようもなくこの仕事をしていると言いますか、ま、そういう方もいます。
こちらです。

ーーー

「誰が行く?」って会社の会議で言われて、
ま、誰も手をあげないから、みんな手をあげないから、しょうがないから俺が手をあげたっていう感じ。

ー原発で仕事するっていう事に関しては奥さんからは何か言われなかったですか?

最初言った時は、「あ、やっぱり行くの?」っていう感じで、
で、「断れないの?」とは言われたけどね、
「断ろうと思えば断れるけど、俺行くよ」って、
「行くやついないんだもん」
俺は国のためだとは思ってない、俺、会社のためだったから、
「まァそこまで危なくないだろう、安全率考えているよなー」っていうふに自分に言い聞かせてた。

ーーー

上田:
使命感から自ら挙手をしてという人も居る訳で、働いている人の事情も様々なんです。
ただ、労働環境なんかも色々と差があるみたいで、
ま、いろいろと不満を持っている人も多くて、
たとえば夏場、休憩所のクーラーを節電で止められたと。

水野:うっ!

上田:でも、東京電力の社員の休憩所はクーラーが付いていて、

水野:はっ!

上田:僕らは日当で働いているけれども、東電の社員はボーナスが貰えると。

水野:うん

上田:攻めてお金は作業員に回して欲しい

水野:はい

上田:
働けば、福祉施設とか、防護服とか日当とか、
そういった物に何とかお金を回してもらえないかという声も、聞かれました。
また、なかなか、こう、作業員の体験の話が出てこない。
情報として出てこないのも、作業員のみなさんも、「それはおかしい」と

水野:あっ、自らおっしゃっているんだ、はい。

上田:はい
ここまできたら、もう情報公開したらいけないというのは意味がないと、
どうせ漏れるし、うっぷんがたまっているのが大勢いるんだというふうな話も聞かれました。
で、それでもこの過酷さがなかなか届かないというのはどうしてなのか、
次の作業員の方はこういうふうに話しています。



-3-

作業員の体験の話が出てこない訳

ま、1時間おったら何マイクロ浴びますよとか、なんか、貼りだしてありますし、
で、原発のニュースで、また2号機が温度が上がったとかどうのこうのっているのも、
中で聞くと大丈夫かな?って思いますけどね、
近くやん、これすぐ。って思ったり、
ま、仕事の進捗状況も、最後までは分からないですけれども、
景色は何にも変わってない。
ワールドに出て浴びている線量も全く変わってないですよ。
??も変わってないし、

ー線量計を付けてはいられる訳ですよね

はい、で・・・変わってない。
何を持って収束なのか?何も変わってない。
止まって、出ないようになって、始めて収束じゃないですか。
出続けているんですから。

ー一方で、総理が「冷温停止状態」みたいな言葉も使っていますよね

(笑)そりゃーもう、現状維持っていう事じゃないですか、
現状維持、爆発して、最悪になったものを現状維持しているだけなんで、
根っこが取れたかって言ったらそうじゃないんですよ。
「現状維持で止まってますよ」という事だけの事なんで、何を持って収束なのかが全く理解できません。

本当に国が、これ、ヤバい状態になっているのに、
自分らの利害であるとかそういう事で、なんか隠そうとしているという、
無かった事にしようって、みたいな感じがすごく見えますよね。
本当に、こう、向かい合って。
それで、本当に、・・・無くすなり、全身全霊を注いでこの福島をよくする、
本当に戻そうっていう気持ちが全く無いじゃないですか。

ーーー

水野:何にも良くはなっていないんだと。

上田:
実際に働いてい見ている福島第一原発の状況と、
ニュースで報道されている物の違いが、あまりにも大きいという、

水野:ええ、えらい違いですよね。

上田:大変衝撃的な証言だったんです。
そして、隠蔽体質、この原発に対する。
これを働いている人たちが感じているという事実もありまして、
どうしてそうなるのか、その場面を見た人の話をお聞きください



隠ぺい・・その現場を見た

吉田所長が、この人は現実をすべて話そうとしたんですよね、
だけどそれを止める人間が多すぎて、
だから話が矛盾して来たというのもあると思う。

ー現場でしっかりと伝えようとしていた吉田さんが、

そそ、
事実を話そうとしていた現場の状況にしても、作業員の状況にしても、
東京電力の親は、人間の動きにそれをしゃべろうとしたらそれを塞いじゃったでしょ、
東電サイドが。
で、あの人が歩くたびに、3~4人の取り巻きが付いてしゃべらせないようにしたでしょ。
実際に見てたからね、その時も。
だから、こんなことしてたら絶対に隠し通すだろうな東電は。

ーそういうところで働いてらして、どういうふうに思いますか?

ウソつかないで、全部出してっていう事ですよね。
本当の事を言って進めて行こうよ。
本当の事を言って、案をくださいって言った方が、絶対にいろんな人間の案が出てくるから、


ーーー

上田:
世界各国に救いを求めた方がいいというふうに言っているんですね。
そして、作業員のみなさんは、この原子力発電所自体をどう思っているのか、
聞いていきました。その声です。


原子力発電所というもの

行ってみれば、ものすごいものを毎日見せられた1年でしたよね。
ここに来るまでは、全然日本っていうものは、そんなにこんな原発
原発っていうのは爆発するものだと思っていなかったし、
まさか自分がそこにいて爆発した時はどうなったのかっていう惨状みたいなのを知ってて、
で、そうなったら、それを回復するのは不可能なんだというのを知って、
で、そこで暮らしている人間も見る、働いている人間も見る、そこで自分も働いている
ここで頑張ってここでまじめに暮らしている。

これ、日本の中で、こういう事が起こっているのや、っていうのは、最初は信じられなかったですけど、
目の当たりにすると、すごい世界に来たなって思います。
恐さと、恐さもあるし、理不尽さもあるし、両方ありますね。
恐さもあるし理不尽さもあるし、でも、やらないと何も変わらないというのもあるし、
で、やってみる。やっても変わらない。
「なんなやろ、これ」っていう、いろんな複雑な気持ちがいっぱいですよね。

こんな状況になって、こうなっているのに、まだ動かそうとしているのっていうのは傲慢すぎるんじゃないか。
無くして出来るすべがあるのなら、国をあげてそっちにする方がいいんじゃないの?って、そう思いますよね。
これ、だって、日本なんて地震大国じゃないですか。
で、いろいろと僕も調べて聞いてみると、活断層の上にある原発があったりとかするわけじゃないですか。

恐いっすよ。
恐いでしょ?
そんな国に住んでるの。

ーーー

上田:
一方で、仕事を失う怖さもあって、
今の段階でそういった「原発止めればいい」という事を簡単に言えないという作業員の方もおりました。
最後に今思う事という事で、いろんな方に聞いたんですけれども、
最初の方は健康に対する不安をあげていて、
「ま、やっぱり、独り身で恐い。でも、誰にも言わずに来ているんだ」と。いう話しをしていて、
次の方は、
「福島第一原発で作業していたんだという事を他の現場で知られると、どうか」
という事を心配している方です。

水野:えっ・・・



今思う事

ここが終わって、他の仕事に行って、もしバレた時に
「はい、君帰っていいよ」
この一言が俺は・・こわい
やっぱり、敬遠されるっていうのが一番怖い。
それも、特に福島なんていう言葉が、・・ってそれがバレてしまったら、
いま、だれでも、今の福島に行った人っていうのをちょっと敬遠するじゃないですか。
だから、それで敬遠されるのかな、って思ったら怖い。
怖いけど、行った事に恥は無いから、俺からしたら、逆に誇りを持つと・・

ーーー

上田:中で作業をしている事で敬遠されるんじゃないかという不安があると、

水野:えー・・・・

上田:
で、なぜそういうふうに思うんですか?っていうふうに聞きましたら、
原発に作業に入っているという事を聞いたことで、破談になったケースがあったと、他の作業員で。

水野:あーーっ、結婚の、御縁が破談になってしまう・・

上田:
それを聞いてしまって、この方はまだ若くて独身なんですけれども、
彼女が今居ないという事で、もしできるとするならば、一生隠さなきゃいけないんだろうかなと、
いう心配をしていました。



リスナーから

水野:
福島で働いていらした事を言えないだろうとおっしゃるぐらいなんですね。はぁ・・・・
もうすでに、お聞きになった皆さんから、いろんな感想を頂きました。
「作業員の人の話にショックを受けました。
今まで、新聞やテレビで、こんなインタビューをした報道は見たことも聞いたこともなかったです」と。
いうふうに下さいました。
平野さん、神戸の方は
「すごい内容で、鳥肌が立ちました。これ完璧な人権侵害じゃないですか、」と。

平野:
人権侵害でもあるし、労働基準法違反ですよね。
同一賃金、同一労働という、これにも違反していますしね、
やっぱり、最も心配されるのは健康障害ですよね。
これは健康管理が非常にお粗末だという事を、これは改めて証言しておられるんですけれども、

水野:このあたりは明日の弁護士さんにも、法的な問題を伺いたいと思います。
東大阪の方は、
「なんでここまで作業内容を秘密にしなければならないのでしょうね」って、
どうですか?

上田:みなさんやっぱりね、仕事を失うことの辛さっていうのを常に感じていますから、

水野:作業員の方の立場としてはそうですよね、だけど、じゃ、東電はどうなんでしょうか?

平野:東電側は、ま、作業員が集まらないという事でしょうね、全て出てしまうと。

水野:あーっ、
これから、もっともっと作業に集まる方達が必要だというふうに小出先生がおっしゃっていたんですよね。
リスナーの方はそこを指摘しております。
「そうした小出先生の発言が現実になりつつあるんでしょうね」

平野:そうですね、
忘れてならないのは、菅さんが「年間500ミリシーベルトまで基準をあげろ」と言ったことがあるんですよ。
細野さんも、250ミリシーベルトまで大丈夫じゃないかと、そうじゃないと人が集まらないと。
小出先生の話では年間20ミリシーベルトですよね、
もう、とんでもない基準を政府が、自分たちだけの論理で打ち出しているんです。

水野:ええ、
で、その劣悪な状況で働き続けている人たちがいるからこそ、
今私たちの、今、なんとかのこの日常があるっていう事なんですよね。
上田アナウンサーどうもご報告ありがとうございました。



ーーーおわり

翌日の放送はこちら↓
「使い捨て労働で事故を収束できるのか」弁護士の中西基さん・たねまきJ 3/6(内容書き出し)



「隠された被爆労働」樋口健二氏1995年イギリス(内容書き出し)

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東電解体!電力自由化を!

七次下請け→暴力団の介入
自分たちだけは涼しいとこにいてクーラーを止めるなんてありえない!

真っ黒に塗りつぶされた国会へのマニュアル提出とか!
調査委員会への解答拒否だとか!
「メルトダウン」と言った途端に左遷された広報員だとか!
一切資料を明らかにせず行われた計画停電だとか!
自分たちの関連会社に仕事丸投げにして、勝手に値上げ申請したりだとか!
こうした東電の隠蔽→秘密体質こそが
今度の事故の最大の要因だったと思う。

こうした不正が国家の管理の下に平然と
行われたいるのだ!

日本は北朝鮮以下の
中世の暗黒国家か?!
と言いたい!!!

なぜ東電に司直の手がはいらないのか?!

東電を解体し、発・送電を分離し、電力を自由化する以外に原発事故を防止することはできないだろう!

 東電解体→発・送電分離→全原発即時廃炉!
を粘り強く闘い取ろう!!!

なぜ東電に司直の手がはいらないのか?!

>なぜ東電に司直の手がはいらないのか?!

総理大臣すらクビに追い込む東電にケンカ売れるマッポは新宿鮫っきゃおらん。

No title

私もたねまきジャーナルは、YouTubeで聞いてます。
ラジオ番組で、凄いと思います。
関東なんで、ちょくには聞けない。
この番組で話されている樋口健二著『 原発被曝列島 』(三一書房) は
昨年9月に読んでブログにアップしましたから
事故でなくても作業員さんの被曝なしに原発は動かない事実を知り
稼動してはいけないものだと思いました。
今度は生の声を聞いて
戦慄が走りました。
それでも再稼働したがる国に反吐が出そうです。
非力ですが出来るだけはしたいと思いますね。