「使い捨て労働で事故を収束できるのか」弁護士の中西基さん・たねまきJ 3/6(内容書き出し)


今日の特集
昨日に引き続いて、「原発事故、その後を支えてきた作業員」
作業員の皆さんの状況について考えていこうと思っています。

※前日の放送内容はこちら ↓
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」
たねまきJ上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)





弁護士の中西基さん  2012年3月6日
「原発事故、その後を支えてきた作業員」








原発労働に詳しい弁護士の中西基さんがスタジオに来てくださいました。


水野:
今日は作業員の方々のことに詳しい弁護士の中西基さん来ていただきました。
中西さんこんばんは

中西:こんばんは

水野:中西さんも昨日のたねまきジャーナルを聞いて下さったと聞きました

中西:はい聞きました。

水野:
中西さんと同じように昨日のたねまきジャーナルを聞いて下さった方から、
本当に沢山のご感想を頂いているんですね。

「昨夜の放送はあまりにも内容が悲惨で、涙があふれて眠ることができませんでした」
原発作業員の方々がおかれている状況があまりにも悲惨だというご感想ですね、そして、

「どーーーして、あんなにひどいことがまかり通っているんですか?」と、
「人権侵害じゃないんですか?」っておっしゃるんですね。
まずは中西さんは、この「人権侵害だ」という点についてはどんな風に感じていらっしゃいますか?


報道されない原発労働の実態

中西:
いや、まさにそうだとおもいます。
原発というのは必ず被ばくをしますので、被ばくなしには働けないところなんですね。
ただ、「誰かがそれをしないといけない」ということをね、
私達が誰にそれをしてもらうのかという事を、
考えないといけないというふうに思います。

水野:
「自分はしないのでいいんだ」と、いう・・・
ま、そこまで思っていなくて、その意識さえな勝ったのが、これまでだったんじゃないかと思って、

中西:そうですね、
事故の前まで殆ど、その原発で働いている人がどういう環境なのかというのは、
マスコミなんかでも報道されてきませんでしたし、
ま、いくつかのルポルタージュなどはありましたけれど、なかなか表に出てきていなかったと思います。


水野:
で、3月11日以降は、じゃぁ出ていたかというと、
ね、本当になかなか知ることが出来なかった

中西:そうです

水野:
ですから、昨日のたねまきジャーナルをお聞きになって、
本当にビックリしたという声が、これだけ沢山みなさんからお寄せいただくことになってしまったんだと思うんです。

中西:はい

水野:
いまだに、その作業員の方々の労働の実態が分からないままで来ているんじゃないかと思うんですけれども、
まずは、いろんな論点があると思うんですが、皆さんが気にしていらっしゃるのは、
安全管理が労働していらっしゃる方達に対して、
「エライずさんなんちゃうか」と、・・ここについては、いかがですか?


作業員の安全管理

中西:はい、
一応法律はありましてね労働安全法あるいはそれにもとずく命令、省令等がありますけれども、
ただ、今の福島第一に関して言えばですね、
そもそも、そんな法律が想定している事態ではありませんので、
ま、まさに非常事態ですか、戦場みたいなものだなと思っていますので、
ただ、それでも誰かがそこで作業をして、収束に向かわないといけないので、
非常に・・・・誰かが犠牲にならざるを得ないという、複雑な思いを私もしています。

水野:現実はね。
ただね、これ法律面からね、でも少しでも作業員の方達の状況をよくしたいと思う時にね、
その安全管理がずさんやったら、それは法律違反にならんのですか?

中西:いや、なると思いますよ。

水野:ですよね。


誓約書

平野:
先生ちょっと疑問に思うのはですね、この非正規雇用の方のほとんどがなんですけれども、
雇われる時に誓約書を書かれたりとかね、劣悪な職場環境を外の人間に、
書かない、しゃべらないようにする

中西:そうみたいですね

平野:
こういう事は、やはり労働基準法に触れるんじゃないですか?
何を見聞してもですね、発言するのは人間として自由なはずですよね?

中西:ええ

平野:
そこで、なんかその誓約書を書かすことが、
ま、私は本来、厚労省なんかがですね言うべき論点だと思うんですけれどもね。

中西:
そうですね、おっしゃる通りかと思います
やっぱりそれは知られたら困る事が中にあるからそういう事を書かすんでしょうね。


取り締まりは?

平野:それは何か取締りをするとか、そういう事は、まずやらないんですか?

中西:
どうでしょう?
やっぱり、実際に働いている方がですね、どうしても声をあげると首になってしまうということで、
なかなか声をあげられない。
それが今まで、なかなか表に出てこなかった大きな原因なんだろうなと思うんですけれども、
ま、あの~、弱みに付け込んでと言いますか、
そういう誓約書を書かせて、違法であることを分かっていながら、
今まで、ずっとやってきたという事が実態なんだと思います。

水野:違法であることが分かっていて、監督官庁って、経済産業省ですか?

中西:労働関係で言えば労働基準監督官

水野:あ、そうか厚生労働省

平野:でも原発は経済産業省ですよね、

水野:それは、「待った」を普通は書けますよね、普通の業種やったら。

中西:そうですね、

水野:そこに「待った」がかからないというのはどういう事なんでしょうか?

中西:
それも二つありまして、一つはなかなか現場の労働者自身が声をあげないので、
そこに調査にも入りに行く事が出来ないというのが一つだと思います。
もう一つはですね、普通の一般の会社だったり工場だったりであれば、
労働基準監督官というのは抜き打ちでいきなり乗り込んで行って調査をするんですけれども、
原発の中に抜き打ちで入るという事は出来ないですよね、
あらかじめ、「何月何日に調査に行きますから」と言わないと、調査に行けないので、
その意味でなかなか実態に出てこないという面もあるのかなと思っています。


福島で実際に聞いた話

水野:んー…中西さんは福島に去年いらっしゃったんですか?

中西:はい、去年6月に行ってきました。

水野:その時、作業員の方たちともお話しが出来たんですか?

中西:ええ、何人かとお会いしてお話を聞きました

水野:はぁ・・・その時はどんな状況でしたか?

中西:
もともと、私が話を聞いた方は、原発で働く以前、福島の工場で働いていらっしゃったそうですけれども、
事故の前ですね、フルタイムで働いても月の手当てが15万を着るぐらい、14万ぐらいしかないという事で、
まぁ、あの・・


水野:正規のお仕事だったんですか?

中西:そうですね。
高卒で10年以上働いていらっしゃった

水野:あー、10年以上働いていらっしゃって、手取り14万。

中西:そうですね。
結婚してお子さんが生まれて、これではやっていけないということで、ま、
原発で働くようになったと、おっしゃっていましたね。

水野:はぁ~
それはやはり、「お金」という面で言うと、この方の場合は、じゃぁお給料が上がるからという事ですか?


ピンハネ率93%

中西:そうですね
昨日のレポートでもありましたけど、
末端の労働者の方、非常にピンハネがさせるにはされるんですけれども、
それでも日当8000円とか1万円とかであればですね、月に20日働けば20万弱ぐらいという形で、
まだ他で働くよりかは給料が少しは言いという事で、
原発で働くことになったという事になったとおっしゃっていました。

水野:
ただ、中西さんたちの弁護士連合会がね、検証されたご本で、
「検証原発労働」という中で、この数字、いろいろ・・

平野:いやこの中の数字がビックリしました

水野:この数字、色々ビックリします

平野:ピンハネが率93パーセントって、

中西:はい、

水野:93%もらえるのかと思ったら、ピンハネされる率が93%って・・・

中西:そうです。

水野:7パーセントしか末端の労働者のところには行かないという事ですか?



下請けは20次まで・元請けは10万円

平野:ピンハネ、これで言うと10万の一次発注の会社がですね、最後に6000円になっているという。
途中で・・・・・これ、第20次っていう下請けまで出ていますね。

中西:そうです

水野:昨日は1,2,3次・・・9次まであるっていていましたけど20次まである話も出てくる・・・

平野:9次までだったのに、びくりしますね

中西:はい

水野:10万円、元請けに支払っているのが、なんで・・・

中西末端では、6500円です

水野:なんで6500円になるかと、

中西:はい

水野:これ、そんなに、中間にどんどん抜く業者がいるっていうのは、こういう構造なんですか?






つづきは続きを読む







短期間の人夫出し

中西:
昨日もお話がありましたけれども、4次5次の下請けっていうのは、ま、あたりまえなんですね。
で、それよりさらに下の6,7,8,9というあたりも珍しくないという状況だと聞いています。
もともと原発事故の前にはですね、
主に人手がかかるのは2カ月間か3カ月間の定期検査に大量の人出がいるという事で、
短期間に沢山の人を集めて、人海戦術で検査をやりますので
そうすると、どうしてもその時だけ人を集めるという事で、ま、
人出し、人夫出し、

水野:人出し、人夫出しってどういうことですか?

中西:
あの、・・・・東電であったり、もしくは下請けの日立だった利東芝であったりしますけれども、
あるいはその下の、え・・・・業者
たとえば空調業者であったり、あるいは、ま、パイプの業者だったりパルプの業者だったり、いろいろありますけれども、
そこが正社員でずっと労働者を雇っておくことはできないんですね、
2,3か月の間に大量の人がいると、後の期間は仕事がないわけですから、
そうすると、その時だけ人を出してもらう。
その時だけ人を送り込んでもらうと、いう形で、人出し、人夫出しというのが、
入らざるを得ない構造なんだろうと思います。
その結果は、

水野:つまり、・・ごめんなさい
定期検査というのは年がら年中あるわけじゃないので、
1ヶ月とか2カ月で一つの原子炉が終わるわけですね。
その時に大量の人数で人を雇わなければならない。
だから、正規の人をずーーっと安定的に雇用するというのは、
この原発を維持するには向いていない雇用政策だと。

中西:そうですね

水野:これは、あの、いうて見たら、雇用する側の論理ですね


被ばく~使い捨て労働

中西:そうです
あと、ま、被ばくの問題ももちろんあります。
一人の労働者で長く沢山被ばくしてしまう訳にも行きませんので、
被ばくの上限量というのが法律で決められていますので、
その上限に達するとその人はもう原発では働けないと。
そうすると、また別の人を呼んで来ないといけないという事です。
ま、原発での労働は必ず被ばくをしますので、
そこで、長期に安定的に原発で働くという事は、そもそももあり得ないんですね。

平野:具体的に言うと労働時間というのは、よくて4時間ぐらいというのが多いというふうに出ていますね。

中西:そうですね、そういうふうに聞いていますね。

水野:一日に4時間で、逆に被ばく線量がこれ以上ダメだというようなところになってくるという、

平野:そうですね、だから、
ま、今先生がおっしゃった人海戦術でどんどん交代してですね、いくしかないような状態なんですね。

中西:
そうですね、
被ばく線量が上限が定められているという事と、
放射線管理区域、原発の中に入るにはやっぱり、その服を着替えて、防護服に着替えてとか、
やっぱり、ま、入る時も出る時も線量の検査をしてということをしますので、
どうしてもそれに30分1時間かかりますので、
朝入って、お昼に出て、お昼休み終わってまた入って、夕方また出てと、
4回、30分から1時間かけると、それだけで3~4時間かかってしまう訳ですから、
そうすると、残り実際に働く時間は4時間ぐらいという事になりますね。

水野:
ものすごい膨大な数の作業員の方々が必要になってくる。
だから、必要な時だけ、人を集めてきてくれる業者が、元請けから見たら、必要だという事になるわけですよね。

中西:そうです、はい。

水野:
だけど、それによって、下請け、下請けと、どんどん、どんどん行く訳で、
リスナーの方は、昨日の話を受けての質問なんですけれど、
「これ、同じ仕事をしていても、お給料に何次下請けかで差が出てると」

中西:そうですね

水野:
さっきの話しですね、
「元請けのところには10万円出したけれど6300円の人もいると。
そういうふうになってくると、こうした作業員の方達の、給与の差というのは、
労働基準法などの違反にはならないんですか?」

平野:ね、同一労働同一賃金に違反していますよね。

中西:そうですね。

平野:昨日もそういう話しになったんですけども、

水野:中西さんいかがですか?


-2-

同一労働 同一賃金

中西:
日本で同一労働同一賃金というのが法律で定められている訳ではないので、
直ちにそれが法律違反という事ではないんですけれども、
ただ、国際的に見ても、同じ労働には同じ賃金を払うべきだというのは、ま、常識ですので、
それから照らしてみますと、本当に同じに行われる、
隣で作業している人が、下請けが何次かによってですね、
1万円だったり、7000円だったり、あるいは1万5000円だったり、っていう形で全然違うというのは、
やっぱり働いている人たちにとっても、やりきれない思いなんだろうなと思いますけれども、

水野:
う―ーーン、その上にじゃ、いざという時の保障があるのかどうかという問題もあります。

CM


契約に関して把握していない東京電力

水野:
中西さん、先程のコーナーの話で、ちょっとおさらいと言いますか、
押さえておきたいところが一つ二つあるんですけれども、、
一つは、下請け構造がどんどんピラミッド構造になっていると、20次ぐらいまであると。
それを東電に訊きますとね、
「元請け以外はどれだけの会社がどれだけの人と契約をしているのか把握していない」
っていうんですよ。
これって、把握していなくてもいいんですか?

中西:いえいえ、ダメです。

水野:法律としてどうなんですか?

中西:
労働安全衛生法、あと、それに基づく厚生労働省の通達でもですね、
元請け事業者については、その関係の下請け委任内容をきちんと把握すること、
たとえば、採用の内容だったり、労働者の数だったり、作業の期間だったり、
そういった事をきちんと把握しなさいという事になっていますので、
東電が把握していないというのは法律に違反していると思います。


避難回避のための教育

水野:
それから、危険をいかに回避するかという事についてのね、
教育という事ももちろんする義務があるんだろうとおもうんですけど、
たとえば昨日の作業員の方のお話では、ヨウ素剤、安定ヨウ素剤を事故直後、当初渡されたんだけど、
「意味が分からなかったから」
何のためのものか分からないけど、沢山もらったけどポケットにいっぱい詰まっていて
飲んでいなかった時もあるっておっしゃっているんですね。
これはどうなんですか?こういう状態というのは。

中西:
ま、事故後の緊急状態の中で、
どれだけきちんとした安全教育がなされていたのかというのは非常に疑問です。
原発放射線管理区域内で働く労働者についてはですね、
働く前に放射線についての安全教育をしなければならないという事にはなっていますけれども、
実態がどこまできちんとされているのかというのは、
事故の前もかなりいい加減な、安全教育という、
「安全だから、安全だから大丈夫だ」という教育をされると聞いていますので、

水野:あーーーっ・・なるほど

中西:どこまできちんとした、教育がされていたのかという事は疑問だと思います。


水野:
先程から何度か中西さんがおっしゃっているのは、
原発で働くっていう事は、どうしたって被ばくを防げないのだ、
これは、3.11後の話ではないんですね、つまり、普段もそうなんですね。

中西:
そうですね、
事故以降もちろん被ばくの線量は上がっているとは思いますけども、
事故以前であったとしても、原発の内部はもちろんその、放射線管理区域と言って、
きちんとした防護服等を着ないと入れない。
それほど被ばくをする、危険がある場所ですので、
それは全国すべての原発で同じ状況です。



被ばく線量の管理

水野:そしてその被ばくの限度というのが3.11以降大分緩められたんですよね。

平野:
もう、とんでもない、・・・そうですね、
菅さんが年間500ミリシーベルト、細野さんが250ミリシーベルトといって、
普段の原発作業員の方の、10倍以上の値を平気で口にして、
現実的にはそれがなんか、一部まかり通っているという状態もあるわけですよね。

中西:そうですね、

水野:
これ、中西さん、
事故直後はね、作業員の方々の被ばく線量が多いというのがニュースにもなったんですけど、
その後ほとんど聞かれなくなったんですよ。
逆に基準が緩くなっているからということもあるのかなぁ?、どうなのかなって思うんですけど。

中西:
私が聞いている限りは相当厳しく、線量管理はされるようになったとは聞いています。
ただ、事故の直後はですね、線量計なんかも足りなかったので、
持たずに、何人かのグループに一つだけというような実態があったようですけれども、
最近ではそのような状態はさすがに解消されて、
ある程度きちっと管理はされているとは聞いていますけれども、


労災

水野:
そこが、どこまでの真実を
みなさんがちゃんとおしゃべりになられているかどうかというところも、知りたいところでありますが、
リスナーの方が
「原発作業員の方がもしも病気になった場合、労災としてちゃんと認められるんですか?」と

中西:
病気にももちろんよりますけれども、
いわゆる、ま、放射線による癌ですよね、
癌で労災になった方というのは、今まで昭和50年以降ですかね、
分かっている範囲で10人だけというふうに聞いています。

水野:ハァ~、その方達は労災が認められるんですね。

中西:
そうですね、はい。
ただ、実際に原発で働いて、昭和50年以降働いている人の数というと、
もう、何万人、何10万人となっていると思いますし、
その中で癌で亡くなられている方、癌に移管されている方というのは
もっともっと沢山いる筈ですけれども、
労災として認められているのは10件だけ

水野:つまり認められないケースも多くあるのであろうと、見た方がよろしいのでしょうか

中西:そうでしょうね、はい。

水野:リスナーから
「じゃぁ、いわゆる保険、健康被害があった時に、労災以外の民間の保険会社と東電が契約をするなどして、
ちゃんと保障などをしているんでしょうか?」


晩発障害の因果関係

中西:
いやあ、してないでしょう、おそらく。
放射能による健康被害の、いわゆる晩発性障害と言われる、

水野:ずーっと後になって出てくる被害ですね?急性のものではなく。

中西:
晩発性のものはなかなか、その因果関係の証明が難しいんですよね。
癌になったから、労災の申請をしてもですね、
「いや、お前、タバコ吸っていたじゃないか」とかですね、言われてしまう訳なんですよね。
そうすると原発で働いて放射線を浴びた影響で癌になったのかどうかという事を
医学的に因果関係を証明するっていうのがなかなか難しいです。

平野:これ、
労災とは別に、個別に労働者の方が企業に損害賠償を請求しているケースもあったようですが、
これは因果関係が認められてケースは無かったんですよね。


金で黙らせる

中西:
そうですね、訴訟で争っているケースでは認めないでしょうね。
ただ、「労災を申請してくれるな」ということで、
企業の方が労働者の方に金を積んでですね、黙らせると言った事は行われてきたというふうに、
フォトジャーナリストの樋口健二さんが書かれたものには書いてありますね。

水野:それは一般的に言う、口止め料という・・

中西:そうです

水野:ですよね~、はぁ・・・


中から声が上がらない

平野:
弁護士として、こういう方々の、劣悪な職場環境にいる方を、何とか労働条件をまとまって改善させるというような、
本質的な支援というんですか、具体的な支援というのは、何か手立てはあるんですか?

中西:難しいですね。

水野:いや、そこを本当に伺いたいですわ

平野:そこを期待したいんですけどねぇ

中西:
弁護士ですので、もちろん労働者自身から相談があればやりますけれども、
今、それがなかなか声をあげられないというところのハードルが高いんだと思います。

水野:「被害を受けています」とご本人がおっしゃらないと助ける事が出来ないという事ですか?

中西:そうですね

水野:ハ~、そこが今一番難しいところだって、

平野:本職の方に本当に期待したいところですけれども、

中西:
ですのでなかなかご本人たちが声をあげられないので、
日弁連で調査をしてこういった本を出版したりですとか、
あるいは今日のような形で、原発労働の問題を取り上げていただくことによって、
マスコミ、あるいは世論の方から問題を明らかにしていただくと。
それによって、ま、現場の方がたも声をあげやすくなっていくんだろうと思いますけれども。


偽装請負

水野:
国民世論が後押ししないと、現場の方達が声をあげにくい、
昨日の証言でも、何でこんなこと分かってもらえないんだろうと、
今の労働実態をみんなに分かってもらいたいって、
政府東電が言っているのと、全然現場は違うんだという声はあるんですけれども、
そこをちゃんと、顔も名前も出して言っていただけるような環境を整えないといけないという事だと思いますが、
この原発労働というご本の中には、
この多重の下請けは偽装請負じゃないか、とも書いていらっしゃいますね。

偽装、騙すっていう事ですよね、
偽りを装った請負。偽装の請負、これはどういう?

中西:
形の上では請負という契約をしているんだけども、それが実際には請負ではない。
請負というのは、ま、大工さんに家を建ててもらう事を想定していただいたら、それが典型ですけれども、
要は家を建ててもらう、それがお願いすることであってですね、
いちいち大工さんに「今日何時に出勤して作業して下さい」というふうには注文しないんですよ。
それは、「何時に出勤して今日はこの作業をしなさい」というのは
労働指揮命令に基づく労働なんですね。
労働だと、労働法の適用がありまして、労働基準法だったり、労働安全法だった利の適応がありますけれど、


足りなくなる労働力

水野:
この偽装請負になっているという事は命令してはいけない人が現場で命令しているわけで、
これは、本当に違法だという事なんですよね。
しかしそれがまかり通っている。
ただ、そういう現実を認めたくはないんだけども、
その現実でさえ、まだ人手が足りないと。

中西:はい

水野:
そんなひどい状態であってもですね、
とにかくどんどん、どんどん人がいるというのが、今の状況なんですよね。

中西:そうですね、はい。

水野:
これ、あの、これからね、
こうした厳しい状況に追い込まれる人がますます増えていくんじゃないかと思うんですけれども、

中西:
ええ、そう思います。
特に福島第一では、沢山被ばくをされますので、
被ばくの上限に達して、原発で働けなくなったという事になった方が、
どんどん、どんどん増えてきていると聞いています。
で、事故の収束に、あと10年かかるのか20年かかるのか分かりませんけれども、
大量の労働力、労働者が必要なのは間違いないです。
で、誰がそれを引き受けるのかという事が、今、一番問題かなと思います。


これでも再稼働へと向かう

水野:
この人達を守る法的な実質的な仕組みが働いていないというのが、今の状況なんですよね。
でも、どんどん政府は原発を再稼働する方向にもっていってますよ、
という事はこういう労働実態も、引き続きいろんな処で、また広がっていくという事かと思うのですが

中西:そうですね

水野:そういう視点でものを考えた事が私も、申し訳ないけど、無かったんですね、いままで。

中西:
そうですね、
なかなか普段原発で、テレビで見るのは、
コントロールルームの前に座ってボタンを押して、そういう姿しか出ないので、
実際に現場で本当にぞうきんでね、汚れた汚染水を拭くとかね、
そういう作業をしている方が居ないと原発というものは動かないんですね。

水野:
ボタンを押してロボットを動かすのかと思ったら、そうではない
ああ・・・・これから本当に多くの方がこの過酷な状況に入らざるを得なくなる。
でもそれは、やっぱりお金で苦しんでいる生活の方が、多くなりますわね、どうしたって。

中西:
民間企業である電力会社に任せているとですね、どうしても、安く使いたいという事になりますので、
結局は弱い立場の、お金に困っている方に、
最終的にはしわ寄せが行ってしまうというのではないかということを、大変危惧しています。

水野:
この原発労働の本の帯のところに書いてらっしゃいますが、
「使い捨て労働で事故を収束できるのか」
この視点でものを一つ見ていかなければいけないなと思います。
きょは弁護士の中西基さんにおいでいただきました。どうもありがとうございました。


ーーーーー


平井憲夫氏の貴重な講演「隠されていた危険~ここが危ない日本の原発~」完全版(すべて文字起こし)

ー上記より一部抜粋ー

この時まず最初に、放射線管理教育というのをやります。
どういう教育をするか。というのは、いわゆるマインドコントロール。洗脳してしまうんですよ。

というのは「原発で働いても絶対に大丈夫なんだよ」と。
「国の決められた許容線量を守っているから」
「世間で、原発反対のグループが、癌になる、白血病になるというような事を言っているが、あれは大ウソなんだ」と。
「絶対に働いていてもそういう事はないんだ」というのを、
とにかく5~6時間かけてずーーーっと教え込んでしまうんです。

私もそれを20年やってきた。
自分がやらない時は、監督とか放射線管理責任者に、全部それをやらせていた。

今思えば、名前を出して悪いんですが、私なんかでも、オウムの麻原と、全く同じ事をやってきたなと、
今、その人たちが、みんな被ばくで苦しんでいる。
でも、未だに、そういうふうに身体がおかしくなっていても、
原子力発電所で働いていたのが原因だというのが分かってないんですよ。


樋口健二氏講演会in小田原8/25(内容書き出し)
ー上記より一部抜粋ー

我が国初の被ばく裁判を闘った人
亡くなる2週間前の岩田さんは
「俺の事をとにかく伝えてくれ」と言った
阪大の皮膚科の先生達が
放射性皮膚炎二次性リンパ浮腫という診断が出た1974年
そしたら、よってたかって裁判をつぶしした連中がいた
そうそうたるメンバーだった。今と同じテレビに出てきた大学の連中。

2000年の10月10日に逝っちゃった。苦しみながら
裁判では被告側が写真を出さなかった
本人が線量を見ていなかった
その資料を日本電源に求めたがついに出さずしまい
大阪地裁から最高裁と16年戦って全面棄却でした
司法が国家権力と繋がっているのが良く分かった

この人は差別部落民です
アトックスっていう会社が銀座にある
悪質な会社だね
ここに彼を連れ込んで
100万のお礼を払って
診断書を書いた
放射線科の重松教授だった
追及されてこの教授は首つり自殺した

長尾さんもそう
この人は70ミリシーベルト
労災認定って、厚労省が認めたのに裁判起こしたらこれは違うって
東電と戦った
多発性骨髄腫

29歳の若さで、嶋橋伸之君はね
50ミリシーベルト以上浴びてたからね
慢性骨髄性白血病
まさか国の言っていることに間違いはないと自衛隊のお父さんは信用した
騙された

こんなの探せばいくらでもあるんだこれはほんの一部


ーーーーーーー


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コメント

非公開コメント

この「中西基」という弁護士は、いらんよ。

●これ聞いて、何がムカついたかというと、
このロクデナシの無能弁護士である。

なんなんだ、この中西という、クズは。

「はい、」だの「ええ、そうですね」を連発してるだけで、
ちっとも血の通わないコメント。

まるで他人事のようにものを言う。
こんな、怒りもなく、実感もない小僧弁護士がいるから、駄目なんですよ。

その上しかも、労働者が声を上げないから打つ手がないとか言い腐っている。

労働者が手をあげて、こういう弁護士に頼んでも、
こんな無能弁護士には、何ひとつも出来ないですよ。

あー、あんまり典型的な、吐き気のする弁護士の
もの言いを聞いたので、胸糞悪くなりました。

皆さんが何かに困ったら、こういうタイプの弁護士には絶対に依頼してはいけません。

のらりくらりで、法律的な解釈すら歯切れが悪く、
結局、裁判で東電に負けても、あなたにこう言います。

「努力しましたが、力及びませんでした。
つきましては、報酬金のえ支払いを、お願いします。」


自分で首くくって欲しい。こういう弁護士は。


No title

労働者派遣法改悪の件を本日知り、非正規会議を検索し、中西氏の文字起こしを検索し、こちらにお邪魔しました。文字起こしは、大変な作業と思いますが、じっくり拝読出来、有難うございました。先日会った学校カウンセラーの元福島大教授は、福島の放射線は大した事無いと言いましたが、低線量被爆のモルモットにされていると思っています。子供は、離れて欲しい。私は、専門家では無いですが、
福島は、チェルノブイリ以上の被害だと思っています。はっきり言って手の付けようが無い状態で使い捨ての奴隷作業員がいくらいても足りないのではないかと思っています。今回の派遣法改悪の限定正社員や三か月雇用等は、原発と奴隷商人パソナグループにとっては、願ったり叶ったりだと思います。鎖で繋がれているのが奴隷とは限りません。米国の使用済みウランを日本の原発で濃縮して米国に売っている等、どこかで読んだ事が有ります。他人の事を批判する価値が、君にあるのか!?被害者に寄り添い、支えている人を罵倒できる程、君は、立派なのか!?主様、お邪魔しました。通りすがりにてお返事はお気になさらずに。