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03.09
Fri

4号機燃料プールが崩壊すれば日本の終わりを意味する
(ZDF ドイツ)





東日本大震災の津波が日本に押し寄せてから、ちょうど1年になります。
地震から1日経ち、福島第一原発の爆発事故が世界を震撼させました。
それ以来、原子炉の冷却が大きな課題となりました。
特に放射能に汚染された冷却水が問題となっています。
何週間も冷却水は海に流出していました。
今後放射性物質が海洋に流出しないように原発沿岸の汚染された海底が、
60センチの厚みのあるコンクリートの層でおおわれる事になるとのことです。

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まだ建屋の中にある汚染された冷却水は循環システムの中で一部浄化され再利用されます。
その残りの冷却水は施設内のタンクで保存されなければなりません。

zdf12.jpg

これらの措置の全ては何か障害があった場合に非常に脆い、急場しのぎの解決策です。

特派員が福島の立ち入り禁止区域からレポートします。

福島第一原発の残されている施設の作業は危険なものです。
3つの原子炉内ではメルトダウンが起こっており、
燃料棒であふれている使用済み燃料プールもあります。

ここの放射線量は非常に高く命にかかわる値になっています。

我々は今福島の危機管理センターにいます。
災害対策担当者に大災害から1年経った今の情勢は掌握されているのかどうか聞こうとしました。

東京電力のShirai Isao(白井功)です。
我々は現在原子炉の冷却以上の事は行っていません。
つまり、問題を完全に取り除くことはできていません。
現状を維持できない事は最も大きな問題でしょう。

zdf13.jpg

しかし破壊された原子炉の冷却は現在一時しのぎで作られた応急冷却システムによって行われています。
そして、度々水漏れを起こしています。

しかしこれが唯一の問題ではないようです。
我々は今立ち入り禁止区域内におり、
もっと詳しい事を知るために、
Naka Yukiteruさんに会いました。

Nakaさんは事務所の様子を見せてくれました。
放射線量が高すぎるためここではもう、誰も働く事が出来ません。
原子力技術者と核エネルギーの専門家が合わせて80人が彼のもとで作業をしています。

多くの人は破壊された原発を掌握するための作業をしています。
Nakaさんは状況をよく分かっています。

ー掌握はできていますか?

Naka:
それは東京電力と政府が言っている事です。
全てが安定しているとのことですが、あの中に居る人達は信じていません。
4号機の使用済み燃料プールには1300本以上の使用済み燃料棒があります。
そのうえ、使用前の物も沢山貯蔵されています
強い地震が来たら、建屋が崩壊する可能性もあります。
もしそうなると、新たな連鎖反応が起こると考えられます。

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崩れ落ちた原発の周辺地域で、今後再び強い地震が起きる可能性も、
地震の専門家によって指摘されています。

zdf15.jpg

もしその時に破壊された原発が崩壊するような事があれば、
我々がその現状をすでに知っているように、日本にとっては終わりを意味するでしょう。




「原発危機は続いている」それでも再稼働は大丈夫? ー危険な4号機ー3/8モーニングバード
動画&内容書き出し)


崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)





<※>
東電のShiraiさん、この方だと思います。
白井功さん
東京電力の技術・広報担当の白井功さんは「さらに影響が拡大するおそれがあり、応急措置を講ずることにした。
地元の方々にはご迷惑をおかけしていますが、さらに一段のご苦労をおかけすることに非常に申し訳なく思っています」と、
ことばを詰まらせながら謝罪しました。》
(NHKニュース電子版・部分/4月4日 16時58分)

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