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03.14
Wed
2012年3月11日にちょっとローカルな集会に行ってみました。

多くの方のスピーチや歌がありましたが、
その中で、元東京電力の社員の方のお話がありました。
「たまプレ!」というホームページに報告が書かれていましたので、
一部転記します。

“3.11フクシマを忘れない~原発のない未来を~アクションin TAMA”フォトレポート
DSC04031.jpg

東京電力の元社員で安全無視の原発推進と労働者差別と闘ってきた稲富勉さんは、
まず「東電がこのような大変な迷惑をかけたことを、元社員としておわびしたい」と頭を下げた。
そのうえで、
「東電は経営方針に反対する者を賃金差別などで排除する非民主的な組織で、イエスマンの集団になっている」
と批判。
4月にすべての原発が定期点検等で停止することにも言及し、
「国や業界は再稼働にやっきになっているが、何としても阻止し、新増設にも反対していきたい」と決意を表明した。

ーーー転記ここまで

稲富勉さんのお話しを聞きました。
東電の社員であった時に、原子力発電所に対して、
「危険だから止めていくように方向転換するべきだ」と、社内で声をあげられたそうです。
するとその後、東京電力は稲富さんの賃金を下げ、不当な差別を受けたそうです。
今でも裁判で戦っている最中のようです。

ビデオを持って行って、スピーチをきちんと録画してくれば良かったと後悔しています。

東京電力の中にもこのように人間としての心を持ち、
勇気を持って経営陣に物申す方がいらっしゃる事を知りました。

そういう社員を不当な待遇で排除しようとするという会社が、東京電力なのです

ネットで稲富さんを検索してみました。
残念ながら動画や音声はなく、
「代田・九条の会News」での昨年11月23日に勉強会をされた様子のみがありました。


続きを読むにその報告の内容を転記します。





弦巻・新町九条の会 「電力会社はなぜ原発に固執するのか」 に参加して

11 月23 日(勤労感謝の日)午後、駒沢地区会館で開催された上記の集いに参加した。
講師の稲富 勉さんは、元東京電力社員で安全無視の原発推進と労働者差別と闘ってきた人です。

福島第一原発の現状は
①事故のレベルは(IAEA評価0~7の8 段階)=レベル7:深刻な事故(チェルノブイリと同じ)
②1号機~3号機メルトダウン(炉心溶解)⇒メルトスルー
③1・3・4号機=水素爆発により原子力建屋崩壊、2 号機=圧力調整室損傷、放射能汚染水
④冷却水循環装置(仮設)
⑤いまも続く核分裂・再臨界?
⑥廃炉までに30年
⑦労働者の被爆実態について話した。改めて大変な事態が起っていると背筋が寒くなる思いでした。

東電に原子力利用の資格があるのか?
(1)社内に批判勢力の存在を許さない体質
  =勤務時間中に喫茶店に呼び出し考え方を変えるように迫まったり、社宅に入れない、
  友人の結婚式にも出席させないなど人権侵害・賃金差別が行われた。
  これに対し142 人が人権侵害・賃金差別撤廃訴訟を起こし勝訴。稲富さんもその一人です。
(2)反社会的行為
①需要家の状況を住民票まで調査したり、県の諸団体組織の動向を調査
②公聴会の乗っ取り
③事故隠し、データー改ざんなどの隠蔽体質
  =原子炉不具合が6ヶ所を3ヶ所と報告、メルトダウンを防ぐ冷却装置のポンプ故障を隠して検査を通す
④コスト優先、安全軽視=耐用年数15 年を60年に延長するなど
聞けば聞くほど信じられない怖い怖い話でした。

原発推進ペンタゴン・原発マネーについて
①財界中枢の大企業:原発メーカー、大手ゼネコン、金融機関
②政党政治家集団(自民党、公明党、民主党)
③官僚
④学者グループ
⑤マスメディアへの巨額の広告費=安全神話を国民に刷り込む広報戦略
⑥原発推進のための札束攻勢
  =地域住民の囲い込み、自治体への多額の寄付金等など原発共同体の実態を知ると、
  まさに「命より金」であり、原発に未来はないと思った。

原発からの撤退をめざして
①計画的に道筋を立てて、原発から撤退
②東電の全てのデーターを正直に公表し専門家の英知を集めての対策
③新増設の中止、新しい安全基準を作り原発の総点検の実施
④原発推進の軽産省から独立した権限ある規制機関の設置
⑤再生可能自然エネルギーの活用=20倍のものがある
⑥大量生産、大量消費、大量発電の浪費社会の見直し、と話した。
 来年春に、現在稼動している原発11基の定期点検が行われるが、
その時に再稼動させない地域住民の大運動が大切であり原発ゼロの可能性はある。と結ばれた。
 
よく準備されたレジメ・資料に基づき穏やかな中に、原発の本質に迫るお話でした。
原発推進勢力は、権力とお金に物を言わせて進めている。
これに負けない「さよなら原発」の輪を広げていくことが急務であり、一人ひとりの決意にかかつていると思った。
(代田5丁目 小澤 清子)

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