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たねまきJ「4号機プール・政治判断・韓国の原発全電源喪失」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)3/14

・アメリカ規制委員会「4号機のプールが課題」
・再稼働「政治判断」について
・韓国古里原発12分間のブラックアウトについて


2012年3月14日水曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]



<参考>
全電源喪失、1カ月隠す 韓国・釜山 古里原発
東京新聞 2012年3月13日 13時59分

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【ソウル=辻渕智之】
韓国の国家機関、原子力安全委員会は十三日、
韓国南部・釜山にある古里(コリ)原発1号機で定期点検期間中に外部電源が供給されず、
非常発電機も作動しない事故が発生しながら、
電力事業者の韓国水力原子力株式会社が一カ月以上報告しなかったと明らかにした。
同委は十二日夜、事態を重視して今月四日から再稼働していた同機の停止を緊急指示した。

同委によると、事故は二月九日午後八時ごろ発生
外部電源の供給は十二分後に復旧した。
ただ、原子炉の稼働を停止した状態の点検中だったとはいえ、
給電が途絶して原子炉や使用済み燃料プールの冷却に支障が出かねない事故だった。

同委は事故が今月十二日まで隠蔽(いんぺい)され、報告されなかった点も問題視。
韓国の原子力安全法は、原発施設の故障などの事実は遅滞なく同委に報告するよう定めており、
同法違反の可能性もある。
稼働停止の緊急指示を受け、同機は十三日午後十時ごろに完全停止する見込み。
同委は原因究明のため、調査団を急きょ派遣した。

古里1号機は二〇〇七年に三十年の設計寿命を終え、翌年から十年の運転延長に入った韓国で最も古い原発。
九州・福岡まで約二百キロの距離にある。
今回は十二~十五カ月ごとの定期点検で、
核燃料棒交換とともに、同委は特に施設の経年劣化などを重点確認すると事前発表していた。

地元釜山では、福島第一原発事故の発生から一年に合わせ、
古里1号機の危険性を訴え、廃炉を求める集会やデモも開かれた。

<古里原発1号機> 
韓国最初の商業用原発として1978年に運転を開始。
これまでにも、たびたび故障が起きており、地元では閉鎖を求める動きが活発になっている。
加圧水型軽水炉。出力58万7000キロワット。韓国南部の釜山中心部から北東約30キロの日本海沿岸にある。 





<3/16追記>
<韓国・古里原発事故>今も非常発電機が稼動不能状態

[ⓒ 中央日報日本語版] 2012年03月16日16時53分

韓国の古里(コリ)原子力発電所1号基の停電事故当時、
作動しなかった非常ディーゼル発電機が現在も作動不能状態であることが16日、確認された。

原子力安全委員会は16日、古里原発1号基の現場調査の中間報告で
「非常ディーゼル発電機が現在作動するのかについて、15日に性能試験を行った結果、
非常ディーゼル発電機を動かすために空気を供給するバルブのソレノイドバルブの故障で作動しなかった」
と明らかにした。

安全委は今月13日から原発専門家23人で構成された現場調査チームを古里原発に派遣している。
調査チームは古里原発の稼動を中断させたあと、
報告隠ぺいの経緯と非常ディーゼル発電機を含む電力供給系統の問題点などを調査しており、
今後、残り一台の非常ディーゼル発電機に対する性能確認などを行う画だ。

報告隠ぺいと関連し、これまでの調査の結果、
当時は発電所長までが事件内容を認知したものとみて、
現場勤務者や発電所長、本部長や韓国水力原子力の本社幹部陣を相手に、正確な経緯についての調査を続け、
関連者を問責すると明らかにした。



(※古里原発の過去の事故に関しては一番最後に転記)



続きを読むに内容を書き出しました。






水野:
4号機のプールが課題だと原子力規制委員会が言っているそうですが、
この4号機のプールのリスクというのを、小出さんはずっとおっしゃっています。
ま、アメリカの規制委員会も、小出さんのおっしゃっている事を分かっているというか、
同じ見方をしているのかと思いますが、
あの、じゃぁ、プールから燃料棒を取り出すことが課題だと、
アメリカの規制委員会が言っているんですね。
取りだした方が、そりゃいいに決まっているんでしょうが、
取りだせるんですか?

小出:
取りだすことが、ものすごく今難しいのです。
これも聞いていただいたかもしれませんが、4号機の使用済み燃料プールは、
今、崩壊、崩れ落ちてしまう危機にあるわけで、
先ほど地震があったという報道で、「えっ!」と私は思いまして、
「福島原発の近くでなければいいな」とまず思いました。
で、千葉東方だったという事で、ちょっとわたしは胸をなでおろしましたけれども、
本当に大きな余震があれば崩れ落ちる危険性があるわけですね。
で、みんなそれを心配している訳で、
一刻も早く使用済み燃料プールの中から、使用済み燃料を、外に、安全なところに出したいのですが、
4号機の原子炉建屋は激しく壊れてしまっていますし、
使用済み燃料を移動させるためのクレーンなども、もう、壊れてしまっているのです。
壊れた建屋の瓦礫が、プールの中に散乱している状態ですし、
どうやって使用済み燃料を安全に外に移せるかということが、
なかなか難しい状態に、今あります。
もちろん東京電力も早くやりたいという事は承知している訳で、
大変な被ばく環境の中、すでにもう作業員の人達が4号機の使用済み燃料の近くまで行って、
何がしかの作業を始めているように私には見えます。
被ばくをしながら、少しでも早くどかしたいと、東京電力も思っているでしょうし、
わたしも何とかやって欲しいと思います。

水野:
近藤さん、
これ、4号機のプールは大変注目するべき課題であると、
日本政府が言っているんじゃないんですよね、アメリカから指摘されているっていう状況ですね。

近藤:
とにかく、今年に入ってからの地震の頻度、
そして首都圏を中心にして、東大だとかなんだとかが言っている事を考えますとね、
んー、なんか、国がもう少し全面に出て、なんか物を言っていただきたいっていう気がいたしますね。

水野:ま、国はですね、再稼働に向けてどんどん走っているんじゃないんですか。

近藤:そっちの方は良いんだけど、ンーー、それはいかがなもんかと思うね。

水野:でも、実際にですね、
ストレステストが再稼働に向かうひとつの条件とされていますけれども、
小出先生、このストレステストは、国によって、こう、次々認められるシステム、ステップを踏んで、
もう、政治判断へと向かっていますよね。
これについてはどんな印象をお持ちでしょう?

小出:
もともと私は「ストレステストなどは全く意味がない」と発言してきました。
ただ、従来の安全にかかわる指針等は、福島第一原子力発電所の事故が起きたが為に、
事実として、もう崩壊してしまったのですね。
ですからもう、しょうがなくて、全く別の事を言いだしている訳ですけれども、
でも、中身を見ると、結局昔のものと変わっていないのですね。
想定した事故に対して、どの程度耐えられるかという事を計算してみるというだけのことであって、
想定していないような事に対しては一切無力というままでやろうとしている訳です。
このような事を本当は私はやってはいけない事だと思いますし、
安全委員会の斑目さんも含めて、「やっぱりこれはまずいだろう」とずっと思い続けていたんだろうと思います。
それをもう、「仕方がない、政治の力で突破する」という、そういうやり方なんですね。

近藤:
先生ね、「政治判断だ」という事を野田さんは言ったんですけど
我々は、原発が国策だって言い始めた時からですね、
いつどこでどういう議論があって国策になったのかも聞いていない訳です。ね、

小出:そうですね、

近藤:
で、政治判断っていう事を言われてもね、
僕らが今の政治家に対して原発についてどうかと問われて、我々の意思を反映した事は一度も無いんですよ。

小出:そうですね

近藤:
だからその前提条件が何もないところで、いきなり政治判断だと言われてもね、
なんか、しかし、そりゃ、もちろん前提はその前に「住民の」っていうのはあるわけですけれども、
住民の声だけ聞いて政治判断っていうのも乱暴な意見ですよね。

小出:そうですね。
住民といっても、いわゆる立地自治体の首長の意見のような事になってしまいますし、
そうなるとこれまで交付金で、ずーっと操られてきた人たちな訳です
から、
結局OKを言わざるを得ないだろうと、わたしは思いますし、
あとはもう、野田さんが「政治主導だ」と言ったら、ゴーサインが出てしまうという、
おかしなシステムだなぁと思います。

水野:
今はいりました情報ですけれども、
東京電力によりますと、先程午後9時5分ごろ、千葉、茨城で震度5強を観測した地震で、
福島第一原発、福島第二原発に新たな異常はないということです。
また、茨城県によりますと、東海村の東海第二原発等、
県内の原子力関連施設から異常の報告は入っていないということです。

小出:はい

水野:
韓国の原発の故障について、これ、電源がすべて止まった。
正常な状況だったけれども、電源がすべて止まった12分間というのがあったという、話がありましたよね。
古里(コリ)原発といいます。
この事故について私たちが学ぶことというのはどういうことでしょう?

小出:
要するに、地震でもない、津波でもない、
機械そのもののトラブルで発電所が全所停電してしまったということが事実として起こったのですね。
ですから今日本では、なんか津波さえ防げばいいかのように、国や電力会社が行っているわけですけれども、
そうではなくて、機械ですから、津波や地震がなくても
そんな事が起きる事があるという事を示してくれたのだと思います。

水野:そうか、
地震がなくても津波がなくても、
それでも機械はトラブルを起こし、そして、12分間のブラックアウト。
もう、全く電源が止まってしまう状況になりましたけれど、
これが、もっと長く続いたらどうなるんですか?

小出:
たまたま、今停止中だったから良かったと思います。
原子炉が運転中の時の崩壊熱、シャットダウンした直後の崩壊熱に比べると、
一日経つと、約10分の1にまで減ってくれますし、
ま、何ヶ月か経っているのであれば、数10分の1にまで崩壊熱が減っていますので、
12分間のブラックアウトでも大したことがなく乗り切れたという事だと思いますし、
運転中にブラックアウトになったとしたら、
12分間でも、かなり危険な状態になっただろう
とわたしは思います。

水野:
あ、そうなんですか。
何時間も、もつものではないんですね。

小出:
もちろんもちません。
日本の場合でも30分位の間で、必ずブラックアウトは復帰するという、
そういう考え方の元に安全だと言ってきたのですけれども、
12分でも場合によっては危ないと思います。



ーーー2011年4月の古里原発事故に関する記事ーーー

韓国原発で相次ぐ事故、3年間で8件発生
聯合ニュース 2011/04/20 10:13

【釜山20日聯合ニュース】
1978年4月に商業運転を開始した韓国初の原子力発電所、
古里原発1号機が電気系統のトラブルで運転を停止している中、
4号機にも19日午後、電気系統故障が発生した。
非常用発電機が正常に稼働し、運転停止にはつながらなかった。

だが、原発整備作業員のミスで事故が発生した上に、
2人の作業員が高圧電力で感電、やけどを負ったことから、
古里原発の安全マニュアルとシステムの再点検を求める声が上がっている。

また、福島原発事故以降、原発の安全性をめぐる議論が高まっており、
古里原発周辺住民が不安を募らせている。

韓国原子力安全技術院(KINS)によると、この3年間で古里原発では8件の事故が起きた。
1~4機のうち、3号機で最も多い4件、2号機で3件、1号機で1件となっている。

ことし2月28日に商業運転を開始した新古里1号機でも昨年からの試運転で計8件の事故があった。

古里原発周辺の住む住民は
「過去も原発で数多くの故障事故があったが、
福島原発事故以降は軽微な故障という政府の話しを信じていいのか疑わしい」と話した。
また、「住民が不安に思わないよう、事故原因を徹底的に公開し、安全点検を行っていほしい」と呼びかけた。

これに対し、古里原子力本部は
「原発運転の経験が足りず、古里1号機の商業運転が始まった際は故障件数が多かったが、
2000年代に入っては故障が急減している。韓国の原発運営能力は世界最高レベルだ」と釈明した。

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古里原発3号機と4号機=20日、釜山(聯合ニュース)






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