03.23
Fri
児玉「テレビで見ていたら遊具の研磨とか始めちゃっているお母さんとかがいて、
絶対にやらないでください!これがいちばん危険なんです!」
03:20
●除染の原則
除染というのは何かというと、水で洗ったりなんかしても綺麗にならないのは当たり前なんであって、
除染というのは放射性物質を隔離する事なんです。
たとえばイタイイタイ病なんかは亀岡工場なんかで、洗った水が下に行って二次災害として、
汚染されて起こったという、カドニウム中毒ですよね。
だからセシウムの場合も、今洗ってやるというのはあれは緊急避難であって、
たとえば「幼稚園児がいるところを綺麗にしましょう」みたいな話で、やっていたやつっていうのと、
それからもう一つは、洗って下へ落として土と一緒にとっちゃうというので、
南相馬ではやっていたやり方なんです。
それからもう一つ大事なのは、放射性物質は隔離しておくと減衰します。
セシウムだと、30年で半分、60年で4分の1。
だから90年で8分の1で、1000年でほぼ10分の1になりまして、
いわゆる高レベル、中レベル、低レベルのうちのごく低レベルという事で、
100年位待てばあんまり大きい問題は無くなるという事なので、
だから隔離して置いておけばいいというだけで、というのが一番の問題になります。
セシウムの問題はですね、
セシウムというのは沸点が641度です。
それを覚えておいて下さい。
ゴミ焼却所なんかで綺麗にする時は、要するに641度以下に持ってくる事がすごく大事です。
原発が事故を起こしてメルトダウンした時に、
要素とかセシウムがワーッ!と気化して、プルームとなって雲になってきます。
それで、これはすごいもので、
後で浪江の測定結果というのを出しますが、
プルームの通ったところというのは常磐線のこちら側はもう人間が住めない位になっちゃったのに対して、
反対側の浪江の町役場は0.3μシーベルトという、東大の柏キャンパスと一緒位で、
福島やなんかよりは全然低い。
近い所ほど、プルームの通ったところがバーッ!と分かりますから。
それで、それが雨やなんかで降ってきたと。
そうすると、たとえば稲藁に溜まったというのは、これは、粘土と一緒なんですよ。
粘土にくっつくのは、ケイ酸塩の層状構造にくっつきます。
それで、稲とか、切れる植物というのケイ酸に富んでいます。
だから、ケイ酸のあるところにセシウムがくっついていく。
よく、田んぼなんかの水が2種類あって、水溶性のセシウムと粘土にくっついているセシウムとがあって、
粘土にくっついているセシウムは比較的止まって、人体の?がないです。
川に流れても川底に溜まっていきます。
海に流れても今度は海底に溜まっていきます。
付くとなかなか物理化学的に離れない。
何故かというとですね、ケイ酸塩のくっつく花みたいなところへ
セシウムはぴったりはまるけれど、ナトリウムとかマグネシウムは入ってもすぐに離れちゃう。
粘土っていうのは何かというと0.002mmの以下の二次鉱物、有機物複合体で、
ここに結合しているという事が特徴的です。
だから、セシウムの総量を測って、「あんまり高くないから植えていいですよ」って言っても、
水溶性のセシウムがあると、どこへでも、稲にも移行してくるという事になっちゃうわけです。
それで、建物の除染っていうのは放射性物質の除去ですから、
屋根についている時に、室内のテーブルやなんかを拭いても全然関係ない。
先週調査で浪江に入って、浪江でも最も線量が高いと思われる地域で頼まれまして、
そのロウケン施設の中に入って、施設の中は大丈夫か?って
室内検査で拭きとって核種をぞうていするのをやりましたが、結果は大丈夫です!
だから、殆どが建物の外です。
浪江の50マイクロシーベルト/hというところで、先週行って来て
机や床はなんとかって測ったけれど、
屋根はゴーンッ!ってあって、だからもう、ほとんどの線量は外から来ている線量だけという、
そうすると、逆に言うと、外を取んなきゃ。
それはもう、南相馬でやっていてすぐに分かりまして、
線量計を上に向けると高い。下に向けると低いっていうので、
「あ、これは屋根ですね」というのが一発で分かる。
じゃぁ、緊急の除染とか言っていてなにをやっていたのかというと、
たとえば幼稚園で滑り台を降りてきてここが10マイクロシーベルトだから、ここの砂を取りますとか、
雨どいで、これは高圧洗浄機で洗いますとね、
これを測りますと、洗った方は綺麗になっていて、洗わない方はコケが満ちている。
だから、土を落としているだけなんですよ。
だけど、0.6μシーベルトが、0.2μシーベルトになる
鹿島の中学校ですが、雨どいの下ですが、
2.7マイクロシーベルトがコケを吹き飛ばしちゃったら0.6マイクロまで
3分の1ぐらいまでに下がりましたという事をやっていた訳です。
だけど、きちんとした本格的な除染は
ボランティアかなんかがやるもんじゃないです!
これはね、南相馬でもビックリしたんですが、
テレビで見ていたら遊具の研磨とか始めちゃっているお母さんとかがいて、
絶対にやらないでください!
研磨っていうのは金属とかコンクリートの粉に放射性物質が付いているのが入っちゃうと、
これがいちばん危険なんです!
ずーーーっと、居座っちゃうから。
僕の患者さんでも、東大の施設部の人なんかで、
コレステロールで診ていた人が、
やっぱりですね中皮腫、悪性中皮腫っていうので亡くなっちゃっている方がいます。
話を聞くと、30年前にアスベスト除去をやってたから。
それで、被害がすぐ出ればみんなが気付きます。
が、20年、30年後に出る被害というのは、ものすごく。
それで、研磨をやる場合はたとえば
ドライの研磨は粉が出るから、ダメ。
ウエットな研磨っていうのも水に流しちゃうからダメなんで、
セミドライっていう研磨で洗いながら回収するという、そういう機械がありますから、
これは本当にプロの領域。
それから屋根を替えるのを素人がやるなんて、とんでも無理!
それで南相馬で、だから、「園庭で遊んじゃいけない」なんて言う人もいるんですが、
実際には測定すると、園庭は1ミリシーベルト以下だけど、
遊戯室の中は屋根の線量が高いから、どーしても下がんない。
あそこではなにを洗っていたのかというと、付いていた土やなんかをみんな落として、下に集めたところで、
一括して土をまとめて取っちゃったっていうのが南相馬のやり方だったわけです。
だけど、屋根の吹き替えが2000万になって、
これはとても・・・ですから、
政府と東電が、覚悟を持って工事費を負担するっていう事がなければできない!
緊急の除染ではなくて、もう、恒久の除染になっています。
二本松の市長さんに頼まれて、100件以上の住宅の調査なんかを基にたててみると、
ゼネコンに頼んだら560万円って出てきた。
そしたらネットで見ると
「児玉さんもゼネコンの手先」だなんて書いてある。w
しょうがないから、じゃ、今度はハウスメーカーだなんて、積水ハウスに頼みに行きました。
そしたら、積水ハウスでモデル除染をやったらば、
さすがに積水やなんかで、
僕らも失敗して最初すごく怒られたのは、
隣の家にかかっちゃって、「そういうやりかたは」っていうんで慌てて謝りに行きましたが、
それでやっぱり、彼らがやるとちゃんと枠組んでテント張って、シート張って、
隣の家にかからないようにしてやると、200万円かかります。
ところが、「半分までにしか落ちませんよ」っていうんで、
「じゃぁ屋根を替えてみたら?」って言って、替えてみたら
7分の1になったと。屋根が大きな染源だった。
そうすると、200万+200万で、これも「500万ぐらいになっちゃった」って言ったら、
今度は「児玉さんはハウスメーカーの手先だ」ってww言われていますが、
僕が言いたいのはそうじゃなくて、
家の屋根を替えるなんていうのをボランティアでやるような話しですか?
これは違います!
研磨を素人がやっちゃいけない!
だから、N100マスクを持っている人じゃないと危ないとか、
そうなってくると、これはもうちゃんとコストを負担して、専門家にやらせないと、
やってもやっても何にもならない、疲れ切っちゃう。
そういう悪循環に入っちゃうというところが一番です。
で、ミサワホームがやっている除染なんかの場合だと、
周りのアスファルトが線量が高すぎて、その道路やなんかをどけないとダメって言うと、
ところが、ネクスコ東なんかの人に言わせると、
「いや、道路の5センチとか2センチぐらい削るのは任せて下さいよ。毎年やっています」
とか言われて、
僕らから見ると道路を1センチ削るのなんかとても無理に思えるんですが、
よく考えてみると、「毎年3月になると、いたるところで道路を削っているな」っていう、
そういうようなものだなという事です。
●声を出せば行政は変えられる
今回の事態で私が一番注目しているのは、
みなさん、ぜーーーったいに諦めないで。
今回の事態は今までと全く違う。
僕は最初から大体予想していたけど、原子力安全委員会が愚にもつかない事を言うから、
まず南相馬に行って、市長さんと一緒に幼稚園を除染しましょうと言って、
さっき言った、1ミリシーベルト以下のところを作るというのを始めてみたんですよ。
だけど、そういうのが新聞やなんかに出てきたら、
あの、全然知らない人が「先生の名前がどこかのホームページに出ていますよ」って言われて
これは、7月に国会に行く前です。
医大??なんかに測定と除染というのがでていて、
こうやったら、って出ているのが、
記者が電話で聞いてきたんで延々とベラべれしゃべったんですけど、
吉永さんという茨城のすごくかしこい人で、すごくきれいな印象にして、
そして要点をまとめて書いてある。
そしてどこかのあれに、「簡潔にして的確」とか書いてあって、
同じ内容がしゃべる人で随分違うんだなと思ったけど、
それを見て、こういうの(南相馬の除染)を立ち上げてやりだしたんです。
で、お母さん達が市役所に行ったら、市役所のお父さんたちは
「自分たちはよく分からないから県に聞いてよ」
県に行ったら
「県はよく分からないから国に聞いてみます」
そして訳の分からない事になっちゃったんですけど、
そしたらなんか、そういうのを読んでいるお母さん達が、線量計を買って、測りだしたら
先生に言って、先生が教育委員会に言って、教育委員会は市に言って、
除染しちゃって、それで土も替えて、その費用を東電に請求までいっちゃった。
そしたら何が起こったかと言ったらば、
文科省がこっそり1ミリ/年に変えた。
それから今度は環境省が専門家委員会に聞いて、また、原子力機構と放医研と原子力学会とかにいって、
「5ミリまでいい」とか言い出したけど、
それで日本記者クラブに聞かれて「どうなりますか?」っていったら
「いやぁ、そんなものはすぐに変わっちゃうから気にしないでいいんじゃないですか」っていったら、
細野大臣が、すぐ、1日で変えたんです。
これはですね、9月の13日に環境庁基準にしたがって、
横浜の本牧に埋め立て地に放射性のゴミを捨てるって言ったら、
9月14日に横浜市役所にお母さん方で埋まっちゃって、
市の職員が何か説明しようと思ったら、赤ちゃんが「ビエ~ッ!」っと泣きだして、
なんにも聞こえなくなって、1時間後に廃止したっていう話。
「こんな計画は私はよく知りませんでした」って言って、やめにしちゃったと。
だから、
それから食品の安全委員会の、なんか最初言いだして500ベクレルとか言ったら、
3万件?クレームがきて、いま、変わったやり方にしようという事になった。
そうすると、今日の午後いわきに行っていて
「市は全然聞いてくれないんですけど、どうすればいいですか?」って言われたんですが、
「いやぁ、いわき市も、もうすぐ変わりますよ」って言って、
「もうちょっとしつこく言えばすぐ変わる」って言ったのは
今回の事態は、子どもの健康とか、妊婦の健康がかかわると、
「ほどほどでいい」っていう
原子力安全委員会の斑目理論は絶対に通用しないです。
これは住民の方が、市民が粘り強くやれば、
必ずすぐ、コロッ!っと変わっちゃいます。
だから、きちっとやることを徹底的に言って、絶対にひるまないで行けば問題ないです。
行政がどんどん変わっていかざるを得ないというところまで、今日本は来ているという事を、
自身を持って欲しいと思います。
ーーーー
※聞き取りにくい言葉、そのまま書いちゃいました。(´。・д人)
絶対にやらないでください!これがいちばん危険なんです!」
03:20
●除染の原則
除染というのは何かというと、水で洗ったりなんかしても綺麗にならないのは当たり前なんであって、
除染というのは放射性物質を隔離する事なんです。
たとえばイタイイタイ病なんかは亀岡工場なんかで、洗った水が下に行って二次災害として、
汚染されて起こったという、カドニウム中毒ですよね。
だからセシウムの場合も、今洗ってやるというのはあれは緊急避難であって、
たとえば「幼稚園児がいるところを綺麗にしましょう」みたいな話で、やっていたやつっていうのと、
それからもう一つは、洗って下へ落として土と一緒にとっちゃうというので、
南相馬ではやっていたやり方なんです。
それからもう一つ大事なのは、放射性物質は隔離しておくと減衰します。
セシウムだと、30年で半分、60年で4分の1。
だから90年で8分の1で、1000年でほぼ10分の1になりまして、
いわゆる高レベル、中レベル、低レベルのうちのごく低レベルという事で、
100年位待てばあんまり大きい問題は無くなるという事なので、
だから隔離して置いておけばいいというだけで、というのが一番の問題になります。
セシウムの問題はですね、
セシウムというのは沸点が641度です。
それを覚えておいて下さい。
ゴミ焼却所なんかで綺麗にする時は、要するに641度以下に持ってくる事がすごく大事です。
原発が事故を起こしてメルトダウンした時に、
要素とかセシウムがワーッ!と気化して、プルームとなって雲になってきます。
それで、これはすごいもので、
後で浪江の測定結果というのを出しますが、
プルームの通ったところというのは常磐線のこちら側はもう人間が住めない位になっちゃったのに対して、
反対側の浪江の町役場は0.3μシーベルトという、東大の柏キャンパスと一緒位で、
福島やなんかよりは全然低い。
近い所ほど、プルームの通ったところがバーッ!と分かりますから。
それで、それが雨やなんかで降ってきたと。
そうすると、たとえば稲藁に溜まったというのは、これは、粘土と一緒なんですよ。
粘土にくっつくのは、ケイ酸塩の層状構造にくっつきます。
それで、稲とか、切れる植物というのケイ酸に富んでいます。
だから、ケイ酸のあるところにセシウムがくっついていく。
よく、田んぼなんかの水が2種類あって、水溶性のセシウムと粘土にくっついているセシウムとがあって、
粘土にくっついているセシウムは比較的止まって、人体の?がないです。
川に流れても川底に溜まっていきます。
海に流れても今度は海底に溜まっていきます。
付くとなかなか物理化学的に離れない。
何故かというとですね、ケイ酸塩のくっつく花みたいなところへ
セシウムはぴったりはまるけれど、ナトリウムとかマグネシウムは入ってもすぐに離れちゃう。
粘土っていうのは何かというと0.002mmの以下の二次鉱物、有機物複合体で、
ここに結合しているという事が特徴的です。
だから、セシウムの総量を測って、「あんまり高くないから植えていいですよ」って言っても、
水溶性のセシウムがあると、どこへでも、稲にも移行してくるという事になっちゃうわけです。
それで、建物の除染っていうのは放射性物質の除去ですから、
屋根についている時に、室内のテーブルやなんかを拭いても全然関係ない。
先週調査で浪江に入って、浪江でも最も線量が高いと思われる地域で頼まれまして、
そのロウケン施設の中に入って、施設の中は大丈夫か?って
室内検査で拭きとって核種をぞうていするのをやりましたが、結果は大丈夫です!
だから、殆どが建物の外です。
浪江の50マイクロシーベルト/hというところで、先週行って来て
机や床はなんとかって測ったけれど、
屋根はゴーンッ!ってあって、だからもう、ほとんどの線量は外から来ている線量だけという、
そうすると、逆に言うと、外を取んなきゃ。
それはもう、南相馬でやっていてすぐに分かりまして、
線量計を上に向けると高い。下に向けると低いっていうので、
「あ、これは屋根ですね」というのが一発で分かる。
じゃぁ、緊急の除染とか言っていてなにをやっていたのかというと、
たとえば幼稚園で滑り台を降りてきてここが10マイクロシーベルトだから、ここの砂を取りますとか、
雨どいで、これは高圧洗浄機で洗いますとね、
これを測りますと、洗った方は綺麗になっていて、洗わない方はコケが満ちている。
だから、土を落としているだけなんですよ。
だけど、0.6μシーベルトが、0.2μシーベルトになる
鹿島の中学校ですが、雨どいの下ですが、
2.7マイクロシーベルトがコケを吹き飛ばしちゃったら0.6マイクロまで
3分の1ぐらいまでに下がりましたという事をやっていた訳です。
だけど、きちんとした本格的な除染は
ボランティアかなんかがやるもんじゃないです!
これはね、南相馬でもビックリしたんですが、
テレビで見ていたら遊具の研磨とか始めちゃっているお母さんとかがいて、
絶対にやらないでください!
研磨っていうのは金属とかコンクリートの粉に放射性物質が付いているのが入っちゃうと、
これがいちばん危険なんです!
ずーーーっと、居座っちゃうから。
僕の患者さんでも、東大の施設部の人なんかで、
コレステロールで診ていた人が、
やっぱりですね中皮腫、悪性中皮腫っていうので亡くなっちゃっている方がいます。
話を聞くと、30年前にアスベスト除去をやってたから。
それで、被害がすぐ出ればみんなが気付きます。
が、20年、30年後に出る被害というのは、ものすごく。
それで、研磨をやる場合はたとえば
ドライの研磨は粉が出るから、ダメ。
ウエットな研磨っていうのも水に流しちゃうからダメなんで、
セミドライっていう研磨で洗いながら回収するという、そういう機械がありますから、
これは本当にプロの領域。
それから屋根を替えるのを素人がやるなんて、とんでも無理!
それで南相馬で、だから、「園庭で遊んじゃいけない」なんて言う人もいるんですが、
実際には測定すると、園庭は1ミリシーベルト以下だけど、
遊戯室の中は屋根の線量が高いから、どーしても下がんない。
あそこではなにを洗っていたのかというと、付いていた土やなんかをみんな落として、下に集めたところで、
一括して土をまとめて取っちゃったっていうのが南相馬のやり方だったわけです。
だけど、屋根の吹き替えが2000万になって、
これはとても・・・ですから、
政府と東電が、覚悟を持って工事費を負担するっていう事がなければできない!
緊急の除染ではなくて、もう、恒久の除染になっています。
二本松の市長さんに頼まれて、100件以上の住宅の調査なんかを基にたててみると、
ゼネコンに頼んだら560万円って出てきた。
そしたらネットで見ると
「児玉さんもゼネコンの手先」だなんて書いてある。w
しょうがないから、じゃ、今度はハウスメーカーだなんて、積水ハウスに頼みに行きました。
そしたら、積水ハウスでモデル除染をやったらば、
さすがに積水やなんかで、
僕らも失敗して最初すごく怒られたのは、
隣の家にかかっちゃって、「そういうやりかたは」っていうんで慌てて謝りに行きましたが、
それでやっぱり、彼らがやるとちゃんと枠組んでテント張って、シート張って、
隣の家にかからないようにしてやると、200万円かかります。
ところが、「半分までにしか落ちませんよ」っていうんで、
「じゃぁ屋根を替えてみたら?」って言って、替えてみたら
7分の1になったと。屋根が大きな染源だった。
そうすると、200万+200万で、これも「500万ぐらいになっちゃった」って言ったら、
今度は「児玉さんはハウスメーカーの手先だ」ってww言われていますが、
僕が言いたいのはそうじゃなくて、
家の屋根を替えるなんていうのをボランティアでやるような話しですか?
これは違います!
研磨を素人がやっちゃいけない!
だから、N100マスクを持っている人じゃないと危ないとか、
そうなってくると、これはもうちゃんとコストを負担して、専門家にやらせないと、
やってもやっても何にもならない、疲れ切っちゃう。
そういう悪循環に入っちゃうというところが一番です。
で、ミサワホームがやっている除染なんかの場合だと、
周りのアスファルトが線量が高すぎて、その道路やなんかをどけないとダメって言うと、
ところが、ネクスコ東なんかの人に言わせると、
「いや、道路の5センチとか2センチぐらい削るのは任せて下さいよ。毎年やっています」
とか言われて、
僕らから見ると道路を1センチ削るのなんかとても無理に思えるんですが、
よく考えてみると、「毎年3月になると、いたるところで道路を削っているな」っていう、
そういうようなものだなという事です。
●声を出せば行政は変えられる
今回の事態で私が一番注目しているのは、
みなさん、ぜーーーったいに諦めないで。
今回の事態は今までと全く違う。
僕は最初から大体予想していたけど、原子力安全委員会が愚にもつかない事を言うから、
まず南相馬に行って、市長さんと一緒に幼稚園を除染しましょうと言って、
さっき言った、1ミリシーベルト以下のところを作るというのを始めてみたんですよ。
だけど、そういうのが新聞やなんかに出てきたら、
あの、全然知らない人が「先生の名前がどこかのホームページに出ていますよ」って言われて
これは、7月に国会に行く前です。
医大??なんかに測定と除染というのがでていて、
こうやったら、って出ているのが、
記者が電話で聞いてきたんで延々とベラべれしゃべったんですけど、
吉永さんという茨城のすごくかしこい人で、すごくきれいな印象にして、
そして要点をまとめて書いてある。
そしてどこかのあれに、「簡潔にして的確」とか書いてあって、
同じ内容がしゃべる人で随分違うんだなと思ったけど、
それを見て、こういうの(南相馬の除染)を立ち上げてやりだしたんです。
で、お母さん達が市役所に行ったら、市役所のお父さんたちは
「自分たちはよく分からないから県に聞いてよ」
県に行ったら
「県はよく分からないから国に聞いてみます」
そして訳の分からない事になっちゃったんですけど、
そしたらなんか、そういうのを読んでいるお母さん達が、線量計を買って、測りだしたら
先生に言って、先生が教育委員会に言って、教育委員会は市に言って、
除染しちゃって、それで土も替えて、その費用を東電に請求までいっちゃった。
そしたら何が起こったかと言ったらば、
文科省がこっそり1ミリ/年に変えた。
それから今度は環境省が専門家委員会に聞いて、また、原子力機構と放医研と原子力学会とかにいって、
「5ミリまでいい」とか言い出したけど、
それで日本記者クラブに聞かれて「どうなりますか?」っていったら
「いやぁ、そんなものはすぐに変わっちゃうから気にしないでいいんじゃないですか」っていったら、
細野大臣が、すぐ、1日で変えたんです。
これはですね、9月の13日に環境庁基準にしたがって、
横浜の本牧に埋め立て地に放射性のゴミを捨てるって言ったら、
9月14日に横浜市役所にお母さん方で埋まっちゃって、
市の職員が何か説明しようと思ったら、赤ちゃんが「ビエ~ッ!」っと泣きだして、
なんにも聞こえなくなって、1時間後に廃止したっていう話。
「こんな計画は私はよく知りませんでした」って言って、やめにしちゃったと。
だから、
それから食品の安全委員会の、なんか最初言いだして500ベクレルとか言ったら、
3万件?クレームがきて、いま、変わったやり方にしようという事になった。
そうすると、今日の午後いわきに行っていて
「市は全然聞いてくれないんですけど、どうすればいいですか?」って言われたんですが、
「いやぁ、いわき市も、もうすぐ変わりますよ」って言って、
「もうちょっとしつこく言えばすぐ変わる」って言ったのは
今回の事態は、子どもの健康とか、妊婦の健康がかかわると、
「ほどほどでいい」っていう
原子力安全委員会の斑目理論は絶対に通用しないです。
これは住民の方が、市民が粘り強くやれば、
必ずすぐ、コロッ!っと変わっちゃいます。
だから、きちっとやることを徹底的に言って、絶対にひるまないで行けば問題ないです。
行政がどんどん変わっていかざるを得ないというところまで、今日本は来ているという事を、
自身を持って欲しいと思います。
ーーーー
※聞き取りにくい言葉、そのまま書いちゃいました。(´。・д人)
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コメント
Kiikoさんへ
ツイッターの方でも書きましたが、
本当に使える専門的なフィルターについては、
児玉氏の次の動画の
「7:30」のところから見てください
↓
http://www.youtube.com/watch?v=rDupH52eixo
ここで出てくる「スライド図」の中に、バクフィルターの後に、さらに、
「ガラス繊維フィルター、HEPAフィルター」を通して
さらに、きちんと「排気を測定する」と書いてありますね。
つまり今、あちこちで、バグフィルターどうのこうのと言っているものでは駄目で、
原発で使っているぐらいの製品精度が必要なわけです。
しかし、政府は、そんなものには対応も出来ず準備もしてない「普通の焼却炉」で、
瓦礫を燃やそうとしているわけです。
(フィルターだけ、やっつけ仕事でつけても、焼却炉の機密性が悪く、
漏れる可能性もありますし。)
自治体に瓦礫の受け入れを頼み込む前に、
「まずきちんとした準備してからにしろよ」です。
私は、それでも、嫌ですが。なぜならば、
たとえそれが「放射能汚染された瓦礫でなくても」、
そもそも、無駄な税金を使ってまで、
災害瓦礫を、全国にわざわざ運んで、拡散処理する意味がないですから。
瓦礫で補助金が出たり、産廃業者が儲かる以外には。
ツイッターの方でも書きましたが、
本当に使える専門的なフィルターについては、
児玉氏の次の動画の
「7:30」のところから見てください
↓
http://www.youtube.com/watch?v=rDupH52eixo
ここで出てくる「スライド図」の中に、バクフィルターの後に、さらに、
「ガラス繊維フィルター、HEPAフィルター」を通して
さらに、きちんと「排気を測定する」と書いてありますね。
つまり今、あちこちで、バグフィルターどうのこうのと言っているものでは駄目で、
原発で使っているぐらいの製品精度が必要なわけです。
しかし、政府は、そんなものには対応も出来ず準備もしてない「普通の焼却炉」で、
瓦礫を燃やそうとしているわけです。
(フィルターだけ、やっつけ仕事でつけても、焼却炉の機密性が悪く、
漏れる可能性もありますし。)
自治体に瓦礫の受け入れを頼み込む前に、
「まずきちんとした準備してからにしろよ」です。
私は、それでも、嫌ですが。なぜならば、
たとえそれが「放射能汚染された瓦礫でなくても」、
そもそも、無駄な税金を使ってまで、
災害瓦礫を、全国にわざわざ運んで、拡散処理する意味がないですから。
瓦礫で補助金が出たり、産廃業者が儲かる以外には。
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| 2012.03.23 09:18 | 編集
ありがとうございます((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.
ちょうど書き出していました。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1658.html
99.99%除去って、やろうと思えばできるんですね。
でも、今の焼却の仕方じゃやっぱり駄目のようです。
ちょうど書き出していました。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1658.html
99.99%除去って、やろうと思えばできるんですね。
でも、今の焼却の仕方じゃやっぱり駄目のようです。
ki-ko | 2012.03.23 13:45 | 編集
■文字おこし、本当に、本当に、いつもお疲れさまです。
そして、感謝しております。
さて、あの動画の「内容そのもの」は、他の公演や講義とも重複するんですが、
政府に怒っているという点では、児玉さんが、かなり沢山、怒った動画だと思います。
ところで、同じ動画の中で「大成建設が、バグフィルターを2サイクルさせて除去した」というくだりがありますが、
その2サイクル(フィルターを直列にして2度通すという意味だと思いますが)をするにも、
今の施設がその準備が出来ているのか疑問です。
また大成建設は、例の、100億円の予算から、山分けしている、試験的除染ゼネコンですので、全く信用できません。
フィルターのテストも、自社の試験プラントでやったのでしょう。
実際に、東京の予定している焼却場に取り付けてのテストなんかしていないと思います。
それ以前に、そもそも、
公開でデモンストレーションにやっているガレキ測定や、それを燃やした焼却灰の測定は、
汚染の低いものを選んでいるとしか思えません。
その根拠がこれです。
☆きーこさん、ならぬ「きっこ さん」のツイートより。
↓
「被災地の一般ゴミの焼却灰から、数千ベクレルのセシウムが検出されているのに、
同じ地域のガレキだけセシウムがゼロだなんて、変な話だね。
農作物からも地表からも一般ゴミからも、セシウムが検出されてるのに、
どうしてガレキだけは検出されないの?」
まるでイリュージョン(笑)
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そして、感謝しております。
さて、あの動画の「内容そのもの」は、他の公演や講義とも重複するんですが、
政府に怒っているという点では、児玉さんが、かなり沢山、怒った動画だと思います。
ところで、同じ動画の中で「大成建設が、バグフィルターを2サイクルさせて除去した」というくだりがありますが、
その2サイクル(フィルターを直列にして2度通すという意味だと思いますが)をするにも、
今の施設がその準備が出来ているのか疑問です。
また大成建設は、例の、100億円の予算から、山分けしている、試験的除染ゼネコンですので、全く信用できません。
フィルターのテストも、自社の試験プラントでやったのでしょう。
実際に、東京の予定している焼却場に取り付けてのテストなんかしていないと思います。
それ以前に、そもそも、
公開でデモンストレーションにやっているガレキ測定や、それを燃やした焼却灰の測定は、
汚染の低いものを選んでいるとしか思えません。
その根拠がこれです。
☆きーこさん、ならぬ「きっこ さん」のツイートより。
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「被災地の一般ゴミの焼却灰から、数千ベクレルのセシウムが検出されているのに、
同じ地域のガレキだけセシウムがゼロだなんて、変な話だね。
農作物からも地表からも一般ゴミからも、セシウムが検出されてるのに、
どうしてガレキだけは検出されないの?」
まるでイリュージョン(笑)
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