大飯原発再稼働に向けてのストレステストの一次評価を
3月23日、原子力安全委員会が妥当と認めました。
その事に関しての報道ステーションです。
最後のコメントの部分です。
鳥越氏が、ものすごく、話しにくそうに、言葉を選ぶようにコメントしています。
その事がとても印象的でした。
●原発には絶対に安全という事は無い。
●事故の原因を見逃した安全保安院が評価したものを、簡単に受け取る事は出来ない。
おもに、この2点の事を話していらっしゃいますが、
ひどく話し辛そうです。
最後の古舘さんと鳥越さんのコメントの部分から書き出します
その前の本編は続きを読むに書き出しました。
ーーーー

古舘:
さて、鳥越さん、
今日の動き、安全委員会が、ま、了承というか、妥当とみた。
委員長は二次評価がないといけないと、なんでしょうか?
鳥越俊太郎:
そうですね、
あのね、僕ね、あのー、福島の事故、ありましたね。
ポスト福島。つまり以後ですね、
福島以後に「原発に関しては絶対というのはあり得ない」というのがわたしとしての率直な感想なんですね。
つまり、「絶対に安全」という事はあり得ない。
つまり、福島だって「まさか!」という事が起きているわけですから、
大飯原発も「絶対に大丈夫だ」という事で一次評価がOKという事になったんでしょうけれども、
あの~、僕らストレステストの中身っていうのをちょっと知らないのでね、
何をやったのかっていう事が良く分からない。
結論しか聞いてないので分かりませんけれども、
ま、絶対というのはまずあり得ないので、
そんなにすぐ、急いでね、
原子力規制庁が発足する前に、福島で、ある意味見逃してしまった、
トラブルを見逃してしまった経産省の安全保安院が、一次評価したものを、
私達がそのまま受け取るのは、ちょっと躊躇われますね。
古舘:そうですね。
鳥越:
やっぱり、原子力規制庁という、規制するための役所がこれから発足する直前ですから、
何となく駆け込みでやっているようなきがするんで、
規制庁に任せたらいいんではないかと、それは。
古舘:その規制庁すらも、ね~
鳥越:すらもまだできないんだけどね。
古舘:それも古巣からどんどん入ってきますからね、公務員が
鳥越:
これはだから、国会、国の政府・・・だから国会の問題ですけれども、
えーー、今、なんか、緊急にこの、原子力を動かさないと、原発を動かさないと、
なんか問題が生じるというような事は、僕は、ま、ないと思うんですよね。
だから、その・・・原子力規制庁が出来て、
ちゃんと、その規制庁の立場で、あの、チェックして、
それでも良いというんだったら、それはまた話は別ですけれども、
あの、福島で、ちゃんとね、チェックを入れられなかった安全保安院、
経産省の安全保安院が、評価したものを、そのまま受け取れと言われても、
僕らはちょっと、すんなり受け取れないなという気がするんですが。
どうでしょうかね?

古舘:
そうですね、
福島、の、後では
極端に言うと地元っていうのは無くなったんじゃないでしょうか?
あの事故が起きてしまったら、
鳥越:ま、そうですね
古舘:全部が地元じゃない?

鳥越:
ええ、ま、広がりますからね。ええ・・・
だから、ま、ポスト福島というのをね、あの、絶対というふうにものを言う事は出来ないな、という、
僕は思っています。
本編と動画は

2012年3月23日 報道ステーション
2012-3.23 報道ステーション 投稿者 kigurumiutyuujin
原発の再稼働に向けての動きが加速しています。
関西電力の大飯原発なんですけれども、
再稼働の前提となるストレステストの一次評価が行われ、
それを原子力安全委員が妥当と判断しました。
そして今日、原子力安全委員会がそれを了承しました。
ここまでが今日までの動きです。

これから、政治判断、地元自治体への説明、そしてまた政治判断を経て、再稼働ということになります。
安全委が「了承」
原発再稼働の動き加速・・・・地元は
大飯原発の再稼働にもつながる、原子力安全委員会の会議が
急遽セットされた(原子力安全委員会臨時会議 午後1時)
通知されたのは開催のわずか2時間前。

それだけに膨張できた市民は少なかった。
定期検査で停止中の大飯原発3号機と4号機。
これまで再稼働に向けた準備が着々と進められてきた。
原子力安全委員会は今日、再稼働の条件となるストレステストの一次評価について、
妥当と判断する保安院の審査書を了承した。
原子力安全委員会 斑目春樹委員長:
それでは本件について、事務局は保安院に通知するなど必要な手続きを進めて下さい。
会議は結論の読み上げの身で、わずか5分で終了した。
ただし斑目委員長は肝心の安全評価について一次評価だけでは担保できないとした。
午後5時

斑目春樹委員長 原子力案銭員会:
一次評価を運転再開に結び付けて考えるの。
これはあの~、あくまでも政府の方のご判断で、
総合的なん全評価というものは、これはあくまで一次評価二次評価を合わせてやるものであり、
あの、是非二次評価まで合わせてやっていただきたいと・・・いうこと、で、ございます。
政府が再稼働の条件としている
一次評価は、原発が地震と津波にどの程度まで耐えられるのかを見るものだ。
一方、二次評価では、事故が起きた場合の被害拡大を防ぐ対策までも含め、より厳しく審査される。
安全委員会による安全性が担保されないまま、次のステップ、政治判断にゆだねられた。
5月には全国の原発が全て停止する。
政府はそれまでに再稼働にこぎつけたいとしている。
経済産業省 幹部A:
原発がすべて止まって夏を乗り切れれば、世論はこのままでいいとなる。
全ての原発が止まる前には再稼働させたい。
関西電力本社午後3時

大飯原発を所有する関西電力 八木誠社長:
福島のような事故が起こらない状態には、なっ・・あのぅ・・我々としては今、できてると。
Q:再稼働しても安全だと?
八木社長:はい、はい、はい。
野田総理は来週にも関係閣僚会議を開き、
その後地元の理解を得たうえで大飯原発を再稼働させる見込みだ。

ただ、問題はどこまでを地元と扱うかだ。
政府は大飯原発が立地している福井県とおおい町が地元という認識だ。
その理解が得られれば再稼働できると見込んでいる。
福井おおい町 午後4時すぎ

福井おおい町 時岡忍町長:
ストレステストの結果はぁー、ですね、一つの、おーーー、ステップであって、
再稼働となれば、やはり、えーーー、福島のをまず生かした、あん、暫定的な安全基準というものが出てこないと、
おーーー、議論の対象にはならないと、
地元と扱われない大飯原発の周辺自治体からは、反発の声が上がっている。
今日午前

大阪市 橋下徹市長:
ま、民主党政権が多い再稼働でくるんであれば、大阪市の方は反対というオプションを示して、
全国民のみなさんに判断をしていただくべき事項だと思いますよ。
もう、総選挙ですよ、総選挙。
もうこれで決着付けたらいいんじゃないですか。
あの、国民が、あー、日本全国の国会議員を選ぶね、総選挙で、
えー、原発政策についてね、判断し真下でいいんじゃないですか。
大飯原発から30キロ圏内に入る滋賀県。
今日午後

滋賀県 嘉田由紀子知事:
うちの場合に貼り血の地元ではない、ある意味で、利はなく、害だけを受けるかもしれない。
滋賀県は、もう、もろに若狭の風下ですから、
直接被害を受けるかもしれない地元だという事で、
是非しがにも説明にお越しいただきたいと思います。
地元の範囲については今日の国会でも明確にされなかった。
午後5時過ぎ

枝野幸男経済産業大臣:
これはまさに総合的政治的に判断するしかない、ということで、
なにか特定の地元の範囲という事を考えて、判断している、考えている訳ではありません。
政府内からは再稼働できない場合を見据えた声も上がる。
経済産業省 幹部B:
大阪が反対して再稼働できなければ、停電したら彼らの責任になる。
原発の立地自治体が求める安全に対する新たな基準作りも進んでいない。
基準を造る原子力規制庁は4月に発足する筈だったが、
いまだメドすら立っていない。
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