fc2ブログ
03.27
Tue
首長逮捕??
瓦礫の放射能評価・・・データに基づいて考える 
2012年3月26日



がれきの問題はですね、多くの人が心配している訳ですね。
これに対して、助け合わなければいけないとかですね、温かい心、絆、恩があるというですね。
およそ科学とは関係ない、人間にとってこれは大切ですよ、
人間にとって大切ですが、今問題になっているのは科学であってですね、温かい心の問題じゃないんですね。

がれきのことを心配している人は科学を心配している訳ですから、ね。
これを無理やり空気を作って押し切ろうというのはですね、
あまり日本人としてのプライドを傷つけます。

というのは、日本は近代国家であって、科学技術立国であり、法治国家なんですよ。
だからやっぱりデータに基づき、法律で違法なものは違法であると。
要するにですね、何か勘違いしているわけですよ。

がれきが心配だという人達はですね、被災地を助けたいと思っているんですよ。
助けたいと思っているけれども、だから法律に違反していいとか、
ウソをついていいとか、わが子を危険にさらしていいとかじゃないという事を言っているんですね。

ある、三重県の市長さんとテレビの解説者が本当にひどい事を言っていました。
「理由なき反対をしている」というんですね。

理由はしっかりあるんですよ。
それを、ま、一つ、ここでお示しします。

1bandicam_20120326_112921332


データが出てきました。
たとえば、岩手県の陸前高田市のがれきですね。
この中に繊維の放射線量が1kg当たり1480ベクレルというのがあります。

これはどうなのか?
法の下に平等というのがあるとしたら、昨年の夏にですね、
14歳の少年が、放射性物質を、僅かに含んだ蛍光塗料のキーホルダーを持っていたといって
書類送検させられました。

私がこれをすぐに持ち出すのはですね、これは繊維が少ない、量が少ないっていうんじゃないかと思ってですね、
あなたね、14歳の少年が持っていた蛍光塗料の(放射線量は)ものすごく小さいんですよ。
だけども書類送検されているんですよ、違法なんですね。
少ない多いの問題じゃないんですよ、それを14歳の少年にやっているんですよ、
私はそこのところをきちっとしなくちゃダメだと言っているんですね。

まず、文部省はクリアランスレベルを定めていますと、
これに違反すると1年以下の懲役か、100万円以下の罰金になります。

文部省はですね、土壌のセシウム濃度に対して、
どの位被ばくするかっていう式を出しております。

ここで使用しているのはどっちかというとちょっと国に有利な甘い数値ですね。
えー、文科省は二つ出していましてね、そのうち一つを、
ま、あんまり議論をめんどくさいのでしたくないんですが、出しているんですね。
これで計算する、つまり、焼いたやつはどうなるか分かりませんし、
がれきを埋めるっていう説もありますから、堤防をつくるとかいろんな事がありますから、
一応これを土壌とした時ですね、一般土壌。
もちろん法律的には一般人が被ばくしていい量は一年1ミリであり
放射性物質は1キログラム10000ベクレルであり、
その10分の1で普通規制が行われるという
、という事を、一応法律として知っておいて下さい。

これを元に計算しますと、繊維は1480ベクレルですから、1年間に2.32ミリシーベルトになります。
クリアランスレベルの232倍ですからね。
まず、この繊維だけ、これで、ま、書類送検はされるでしょうね、
14歳の少年が書類送検されているんですから。
市長さんが書類送検されない筈がないですよね、そんな差別しちゃいけませんよ。
そりゃあね。

次に、ま、この繊維が非常に量が少ないんで、
こんな少ない事を問題にしてもダメだという人がいるでしょうから、
平均汚染度を出してみました。

そうしますと1kg当たり116ベクレルになります。
この値を今度はさっきの文科省の式を使って計算しますと、
一年に0.29ミリシーベルトになりまして、これも29倍になります。

したがって、このがれきを搬出して、どこかの市が受け取ったらですね、
両方の市長さんは懲役一年の刑は免れないでしょうね、
だって14歳の少年が逮捕っていうのかな、書類送検しているわけですから。

もし焼却して体積が20分の1ぐらいになると、焼却灰は1キロ2314ベクレルになりますから、
1年に3、35ミリシーベルトに相当します。
焼却を行った市の市長さんは逮捕されなければなりませんね、これは。

実は環境省が勝手に決めた8000ベクレル。
これね、なんか「外国で」とか言っていますけれども、外国は関係ありませんからね。
こういう事をやっちゃいけないですよね。

実はクリアランスレベルっていうのは、原子炉を解体した時とは違うじゃないかっていいますけれども、
まず第一に日本の国民の健康を守るために決まっている訳ですから、
場合がどうだなんていうのは関係ないですよ。

それからもう一つは今度のがれきはですね、原子炉を解体したともいえますからね。
爆発によって、ブーンッ!と解体された訳ですから。
その破片が陸前高田市に散ったわけですから。
この法律でも良いし、この法律が不適切であってもですね、
適用するのが不適切であっても、人間の健康っていうのは関係ないですから、
どういう原因で起こったかは。

私はですね、難しい法律論議に逃げようとする人がいるのは間違いがないんですが、
どの法律を使っても同じなんですよ。
日本人を守るための規制値ですから。
それで、この計算は陸前高田市だけを今、計算しましたが、
岩手県宮城県の多くのがれきはクリアランスレベルを超えております。

科学的時事実、数値が規制値を超えているのに、
空気的事実、安全だという空気をつくる。温かい心っていうのをつくる。

これは問題ですね。

ーーー


14歳の少年が書類送検された時の武田先生の音声 ↓
「福島のものは移動してはいけないの?」読者からのご質問・武田邦彦氏(音声内容書き出しました)
「光るキーホルダー」として、規制値を超す放射性物質「トリチウム」が入った製品を無許可で販売したとして、千葉県警が今年4月に放射線障害防止法違反(所持、譲り渡し)の疑いで、県内に住む当時中学生の少年(14)を書類送検していたことが9月26日捜査関係者への取材で分かった。


続きを読むに武田先生のブログを転記


首長逮捕??瓦礫の放射能評価・・・データに基づいて考える
武田邦彦  (平成24年3月26日)

被災地から瓦礫を搬出することで、多くの人が不安を感じている。
これに対して「空気的事実」を作ろうと「助け合う。温かい心、絆。恩がある」などあらゆる言葉を持ち出して
不安に思う人を社会的にバッシングし、
NHKが「被災地がいかに困っているか」を放送して「空気」を作っている。

しかし、すでに日本は近代国家であり、科学技術立国、法治国家である。
データに基づいて安全なものは安全、危険なものは危険、
違法なものは違法と区別し、安全なものを持ち出すのはなんら問題は無い。

日本人なら誰でも被災地を助けたいと思っている。
でもだからといって法律に違反したり、ウソをついたり、我が子を危険にさらしたくないといっているだけだ。
それをこの前、ある三重県の市長とテレビの解説者が「理由無き反対」と言っていた。
まるで村八分、魔女狩りの世界である。

ところで、そこでそろそろデータが出てきたので、ここで評価をしたい。
かなりの場所が出てきているが、岩手県陸前高田市の瓦礫を例にとる。
瓦礫の中の繊維の放射線量が1キログラムあたり1480ベクレルと測定されている。

1bandicam_20120326_112921332


この瓦礫の搬出について、
「日本人は法の下に平等」であるという原則に従い、
昨年の夏に14歳の少年が放射性物質をわずかに含んだ蛍光塗料が塗ってあるキーホルダーを持っていたとして
書類送検された時の法律(今でももちろん適応される)を使う。
このブログでは、子供や許されないが大人や大臣は許されるという立場はとらない。

文科省による
「クリアランスレベル(放射性物質を扱う設備や許可された専門家ではない素人(自治体)が取り扱える
「放射能を気にしなくても良いレベル」)」は
1年に10マイクロシーベルトの被曝にならないものであり、
これに違反すると1年以下の懲役か100万円以下の罰金になる。

また文科省は、
土壌のセシウムの濃度(1キロあたりのベクレル)とそこにいる人の被曝の関係を公表しており、
その式は、logS(μ/h)=0.815logCs-3.16
(文科省のデータのうちではやや線量が低めにでるもの(国側に有利な式))である。
ここでSは1時間あたりのμシーベルト、Csは1キロあたりのベクレルである。

一般人が被曝してもよい限界は1年1ミリであり、
「放射性物質」の定義は1キログラム1万ベクレル(セシウム)であり、その10分の1で通常の規制が行われる。

これで計算すると、陸前高田市の瓦礫の中の繊維は、1キロ上がり1480ベクレルなので、
被曝量は2.32ミリシーベルト(1年)になり、クリアランスレベルの実に232倍、1年1ミリの限界も超える量である。

次に陸前高田市の瓦礫の平均汚染度は加重平均をすると、
1キログラムあたり116ベクレルになる(不明な28%は平均と近い100ベクレルとした)。
この値を文科省の式を使って計算すると1年0.29ミリシーベルトになり、
もしこの瓦礫を搬出してどこかの市が受け入れたら、
市長は逮捕され、懲役1年以下の有罪になる(14歳の少年と同じ厳密性で検察が動いたら)。

また、焼却すると20分の1ぐらいになるので、
焼却灰は1キロ2314ベクレルとなり、これは1年に3.35ミリシーベルトに相当するので、
クリアランスレベルの335倍である。
従って、焼却を行った市の市長さんは逮捕され、懲役1年以下の判決を受けるだろう。

なお、この灰は環境省が勝手に決めた8000ベクレル(ほぼ法律違反)を下回るが、
法律で定められたセシウムの限度1キロ1万ベクレルの10分の1に相当する1000ベクレルを超えているので、
良心的な自治体ならさわらないだろう。

もともと日本には日本人を被曝から守るいろいろな法律があり、
「クリアランス・レベル」とは原子炉などを解体したときに「放射能を気にせずに移動などができる基準」である。
今回の瓦礫は「原子炉を解体した」という場合と同じ
(爆発によって原子炉が解体されたのは明らかで、その破片が陸前高田市に散ったのだから、この規則で適切)である。

日本人の健康を守るという点では難しい法律論議は要らない。
どの法律を使っても「日本人を守るために規制値を決めている」からである。
なお、この計算は陸前高田市を計算したが、岩手県、宮城県に多くの瓦礫がクリアランスレベルを超えている。

科学的事実(数値が規制値を超えている)のに、
空気的事実(安全だという空気があるので、規制値を超えていないと言う)が放送されている。




関連記事
comment 2
コメント
瓦礫拡散・焼却強要はもちろん犯罪です。この国はもう狂っています。もはや法治国家でもないのでしょう。
ところで、キーホルダー所持で書類送検された当時14歳の少年はすでに書類送検取り消しになり、国家及び当該地方自治体は彼に謝罪したのでしょうね。
もしそうでなければ、狂っているとはいえまだこの国を支配している連中と、選挙でその連中に投票した大人たちの言ってること、やってることがつじつま合いませんが。
rienrikiriki | 2012.03.27 09:12 | 編集
いつもありがとうございます。今日、東京環境局の下水処理における放射能等測定値というのを他の方のページで見つけアクセスしてみたのですが、ほんの1週間ほどのデーターで公にしていいのかというほどの線量でした。東京は昨年から瓦礫処理しているので、気化して大気に出たセシウムなどはかなりの量になるでしょう。全国がこのような状態になるかと思うともう生きた心地がしません。反対派も頑張っていますが、愛知県で瓦礫処理施設を作り、知多市で処理する見込みであると知った時は、武田先生の地元であるだけに愕然としました。科学的見地ではなく絆はどうしたとのたまうやつらこそ日本のことを何も考えておらず、南相馬の櫻井さんの訴えも耳に入らぬよう。面白がっているようにさえ見えます。何かこれという決めてはないものかと思う毎日です。
missyou234 | 2012.03.27 21:29 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top