2号機 格納容器内の映像 2012年3月27日
福島第一原発2号機の格納容器の内部の動画が3月27日公開されました。
格納容器の貫通部から垂らした内視鏡の映像。
中央に白く見えるのは熱電対という温度計。
左側のの黄色い部分は格納容器の壁。
高さ6メートルの足場を過ぎ、深さ60センチメートルの溜まり水に到達します。
水はほぼ透明で、細かい堆積物が靄のように溜まっています。
内部の放射線量は最大で約7万3000ミリシーベルト/毎時
溶け落ちた燃料は確認できなかった。
が、
東京電力は、水の中に浸かっているという見方を示している。
格納容器内7万2900ミリシーベルト 福島2号機 6分で人死ぬ量
東京新聞 2012年3月28日 07時11分
東京電力は27日、福島第一原発2号機の格納容器内で、
最大で毎時7万2900ミリシーベルトの極めて高い放射線量が計測されたと発表した。
この値の場所に6分ほどいるだけで人間は100%死亡する。
炉心溶融(メルトダウン)した核燃料が原子炉を壊し格納容器にまで溶け落ちていることが、高線量の原因。
これほどの値だと、ロボットでも長時間の作業は難しい。
政府や東電は30~40年後に廃炉を実現する計画だが、大きな狂いが生じる可能性もある。
格納容器に開けた穴から線量計を入れて計測した。
底部からは4~7メートルの高さで、内壁から50センチと一メートル離れた位置の上下計8カ所で測ったところ、
3万1100~7万2900ミリシーベルトを計測した。
通常、原子炉が停止した状態では、
格納容器内の線量は0.1ミリシーベルト程度で、いかに異常な状態かが分かる。
26日に内視鏡で撮影された映像を見ると、
上にある原子炉から大量の水が降り注いでおり、炉に穴が開いている状況がうかがえる。
水は格納容器の損傷部から高濃度汚染水となって建屋地下に流れ込んでいる。
格納容器の壁面では塗装がはがれたり、浮き上がっている場所も多く、事故当初の過熱や腐食の影響とみられる。
カメラが水をかぶっている間は映像はクリアだが、水がなくなると画面いっぱいにノイズが広がる。
高い放射線によるものだ。
問題は、この高い線量が廃炉に与える悪影響だ。
東電は格納容器内の作業にはロボットを多用する計画だが、
ロボットも本体は耐えられても、作動を制御する電子回路などが放射線で壊れる。
今回の計測に使った内視鏡も十四時間程度しか耐えられない。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は
「高線量に耐えられる機器を開発する必要がある」と語った。
政府は昨年暮れ、原発内では事故が収束したと宣言したが、実情は厳しい。
ーーーー
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300センチあると思っていたのに60センチだった2号機格納容器の水位・・・想定の5分の1・・・
6分で死んじゃう濃度の放射線量がある水が
格納容器の損傷部から高濃度汚染水となって建屋地下にジャージャー漏れていて、
しかも建屋はコンクリートだからひび割れしていて、
そこから外にもジャージャー漏れているという事になるんですよね・・・
続きを読むに

2号機 格納容器内の映像公開
NHK 3月27日 19時13分
格納容器の底から60センチしか水がたまっていないことが明らかになった
東京電力福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部を撮影した映像が公開されました。
しかし、映像からは、損傷箇所の特定につながるような情報は得られず、今後の廃炉作業は難航が予想されます。
福島第一原発の2号機では、格納容器の内部の状況を把握するため、
26日、工業用の内視鏡を使った2回目の調査が行われ、
容器内の水位が底から60センチしかないことが分かりました。
前回の調査では、内視鏡の長さが足りず、水面が確認できませんでしたが、
27日、公開された映像には、内視鏡を容器の貫通部から壁に沿って6メートルほど下に降ろすと、水面が現れました。
水中では水は濁っておらず、白っぽい細かい浮遊物が漂っていましたが、
見た目から溶け落ちた燃料ではなく、容器の壁などからはがれ落ちた塗料やさびとみられるということです。
一方、今回、事故後初めて、直接、格納容器内部の放射線量の測定も行い、
最大で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトと非常に高い放射線量を検出し、
東京電力は、格納容器に溶け落ちた燃料が影響しているとみています。
福島第一原発の廃炉に向けては、
格納容器の損傷か所を特定して修理し、水を満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画ですが、
今回の調査では損傷箇所の特定につながるような情報は得られませんでした。
容器内の放射線量が高く、水位も予想よりかなり少ないことが分かったことで、
今後の廃炉作業は難航が予想されます。
調査で何が分かったのか
今回の調査では、これまでコンピュータ解析による推定などに頼っていた、
格納容器内の様子が直接観察できたという収穫があった一方で、水位が予想よりかなり低かったことで、
容器内に溶け落ちた燃料が十分、水につかっているのか、懸念を示す見方もあり、
今後の廃炉に向けて、格納容器内の状態をいかに正確に把握するかが課題になっています。
格納容器内の状態については、
これまで温度計や圧力計の値、それにコンピュータ解析などによって推定するしかありませんでしたが、
今回、2号機について、格納容器の貫通部から内視鏡を入れて直接、内部の様子を観察することができました。
高い放射線量などによって、鮮明な映像は撮影できませんでしたが、内部の様子が分かり、
見た範囲では大きな損傷は見つからないなど、東京電力は一定の収穫があったとしています。
一方で、調査で判明した格納容器内にたまった水の水位は東京電力が予想していた3メートルに比べ、
大幅に低い60センチほどしかなく、容器の中の状態をいかに把握できていなかったかを露呈しました。
東京電力は、水温などから「燃料は冷やされていると考えている」としていますが、
水位が予想よりかなり低かったことで、容器内に溶け落ちた燃料が十分、水につかっているのか、
懸念を示す見方もあります。
内視鏡による調査は、2号機と同じようにメルトダウンした1号機と3号機については、
放射線量の高さなどから見通しが立っていません。
今後の廃炉に向けては、格納容器の損傷か所を特定して修理し、
水を満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画で、
格納容器内の状態をいかに正確に把握するかが、重要で大きな課題となっています。
“毎時数トンの水が漏れる穴か隙間が”
福島第一原発2号機の格納容器内部の映像について
原子炉の構造に詳しいエネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は
「水位が60センチだったことから、格納容器の破損した部分は、60センチより下に位置していると考えられる。
原子炉を冷やすために注入している水がほとんどたまっていないことから、
1時間当たり数トンの水が流れ出ているとみられ、
格納容器かその下部にある圧力抑制室に一定の大きさの穴か隙間が開いていると言える」と指摘しています。
そのうえで、溶けた落ちた燃料の状態については
「水温がおよそ50度だったことから、燃料は水につかっていると考えられる。
燃料の一部が水面から顔を出しているかもしれないが、水蒸気で冷やされていると思われる」と分析しています。
また格納容器内部で最大で1時間当たりおよそ73シーベルトの放射線量が測定されたことについて
「放射線量が水面に近づくにつれて高くなっていることから、水の中に溶け落ちた燃料がたまっていることの証拠だ。
かなり高い放射線量なので今後、内部の作業のために使う機器などの放射線対策にも手間がかかるとみられ、
廃炉作業はかなりの困難が予想される」と指摘しています。
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