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04.01
Sun

災害廃棄物(がれき)について FUKUOKA CHANNEL
高島宗一郎×細野環境大臣




細野:
今日は本当にお忙しいところ、貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。
えー、がれきのですね、広域処理の件で、今日は
福岡県、さらには福岡市の皆様にお願いをさせていただきたいということで参りました。
まず、このかんにですね、被災地に対して様々なご支援を頂きまして、心よりの感謝申し上げます。
そして、あのー、この災害のですね、被災地のがれきの広域処理に関しても
それぞれのお立場でですね、あの、ご検討いただいておりまして、
その事について、改めて心より関すあ申し上げます、ありがとうございます。

高島:
今日は大臣から地方の声を直接聞きに来て、そして、これからの行政に関するですね、
「さまざまなあり方に生かしていただける」という事でお越しいただいたというふうに認識をいたしております。
ですから、各地方それぞれの事情というものがあると思いますので、
改めて、せっかくお越しいただいたので、福岡市のですね、事情をお話しさせていただきたいと思います。
私自身も被災地にも行きましたし、がれきの山を見て、
何とかこれそ処理しなければ被災地の復興はないというふうに思いますし、
いろんな形で福岡市として出来る事を主体的に考えていきたいというふうに考えております。

ただ、今の福岡の状況でですね、がれきの受け入れをする事は非常に厳しい状況がありまして、
これなあの、やはり各地域の状況があるので、福岡市の状況をちょっと見ていただきたいのですが、
国のですね、広域処理のガイドラインというのは、
この焼却灰というものの管理をして、
できるだけ水と接触はしないように。といったこういうガイドラインだと思うんですけど、

福岡はですね、これまで環境省とともに、CO2の削減というところで、
いかに温室効果のあるメタンガスを排出しないかという、この研究を福岡大学と重ねてきてですね、
国連のCDM、排出権取引にも認められるようになりました。
いわゆるメタンガスの発生を抑えて、温室効果ガス50%削減を抑えて
そして、それによって、温室効果温暖化防止に役立てよう、これを一生懸命、これまで考えてきたわけです。
そうしたなかで、あえてこの、縦穴を掘ってですね、水を中に入れていくこういう独自のやり方をしておりまして、
そして、しかもその出ていく水がですね、全て閉鎖性の非常に高い博多湾に入っていく。

福岡15

この博多湾っていうのは閉鎖性が高いんですけれども、
実は福岡氏はですね、海水を、実は水道水として使っている
海水を淡水化する日本で最大の能力を持つ淡水化センターというのを持っていて、
この水を、いわゆる飲んで生活をしているんです。

そうした時今回受け入れようという、
もちろんその、がれきの濃度というのもあるんでしょうけれども、
今回は、原子炉等規制法の中でいうところの100ベクレルを超えたがれきもあるわけで、
このあたりがですね、そうしたセシウムが博多湾に流れ込んでいって、
そしてこれが、いわゆる閉鎖性があるのでそこに溜まっていく、こういう状況になるんですね。

特に福岡市の場合はこれを飲み水として直接使っているという、こういった地域の事情もございまして、
非常に今の段階で受け入れる事が出来るという事が、非常に困難であると、

ただですね、
一方で先日、一昨日、その前か、辞令を出した10人の職員を
被災地のがれき処理を含めてですね、専門の職員の派遣を決めております。
こうした、それぞれの地域の特性に応じた、
出来る支援というものを全力でさっせて頂くというのが福岡市のスタンスでございますので
ご留意いただきたいと思います。


細野:
あの、埋め立てを海でですね、やっているという地域ですね、
他にも、例えば大阪のフェニックスのような地域もございまして、
そこは、個別にですね、どういった事が考えられるのかというのをすでに話させていただいておるんです。
もしよろしければ、あの、博多湾で今やっておられる、
これはもう、環境省のとても非常にありがたい取り組みをしていただいていますので、
そういったケースでも、どういった事が考えられるのかと、
一緒に少しですね、検討させていただけたら大変ありがたいなと思ってます。
一度しっかり話しをさせていただいて、どういった事があり得るのか、
さらには、あの、焼却施設という事も、福岡市産の場合、一緒にという事も聞いておりますもんですから、
そこを有効に使わせていただく方法もないのかどうかという事も含めて、
是非、あの、相談に取っていただければと思います。

福岡11

高島:
あの、ご相談に乗るとすればですね、
ぜひ欲しいのはですね、科学的知見なんですね。
つまり焼却をすると、
皆さんにいうのもなんですけれども、33.3倍に、福岡の焼却方式の場合にはなるという中で、

これまでは原子力等規制法の中で100ベクレル以上というものは、
放射性物質という事で扱いを受けていた。
これがですね、今回100ベクレル以上のものが含まれているという、
この、じゃあ、違いというものは、
これまではたとえば、玄海原発の物もですね、
これは六ヶ所村の方に厳重に管理をして持って行っていたという、こういう事情もこれまである中で、
じゃあ、これからこれまでの基準を超えたものが、っていうのはこの矛盾はどうなるんだとかですね、

こういうそのいわゆる、絆というものはわたしたちは本当に持っていますし、
たとえ九州という離れた地でもですね、
一緒に、やはり日本として復興を頑張っていこうという気持ちは本当にあります。

ですから、やっぱりその、我々にないのはそういった専門的な科学的な知見であって、
やはり、基準というのが、ああいったり、こういったりと上下するというのはですね、
非常にやはり、住民に対して説明をする立場である我々からすると説明ができなくなってしまうので、
そのあたりを環境省にですね、
やっぱり、これって環境省がすべき事って、
まさに科学的な知見という部分だと思うんです
よね。

環境と共存しながら、どういうふうに復興を進めていくかという見解を是非まとめていただいて
また、お伺い出来ればと思います。

例えば福岡市でまた新たに焼却場をつくる埋立地をつくるとなればですね、
これは当然、いわゆる迷惑施設になるので、
10年以上の、かかるんですね。
住民のご理解を頂いて、いろんな手続きを取って。

ただ、たとえば今、東日本のですね被災地で、埋立場とか焼却場をつくろうという事で、
もし、土地の工面が出来ればですね、これは2年位で出来るんですよね?

で、そういった場合にですね、もしそういったお気持ちがあるのでれば、
福岡市としてはこれにかかる、たとえば専門的な職員とかですね、
やはり、政令指定都市ですからそういった職員を抱えてますので、
是非積極的にですね、その埋立場、それから焼却場をつくるときには、職員のご協力をさせていただいて、
我々としても、その復興支援、
一日も早い復興というものに、しっかり取り組んでいきたいと思っておりますので、
そのような形で、もしあればですね、是非、またご提案いただけたらと思います。


福岡14

細野:
ありがとうございます。
実際にいろんな事を進める時にですね、自治体の職員の方は実務を御存じなので、
非常にそこは、被災地ではですね、皆さん喜んでいます。
ですから、福岡市さんの場合は非常に、本当に力がありますので、
そういった事をお願いする場合は、被災地からも多分いろんな声があると思いますっし、
我々も改めてまたお礼をさせていただきますので、
貴重な申し出ありがとうございます。


ーーーー

高島市長は、まさに正論で隙のない発言だと思いました。
細野大臣は、正面から突っ込んで崩していく事は出来ませんでした。

とても若い市長さんなのでビックリしました。
他の首長さんがたも、このぐらいは勉強していただきたいと思いました。




おまけーーー

高島 宗一郎(たかしま そういちろう、1974年11月1日)
日本のアナウンサー、政治家。福岡県福岡市長(第35代)。
父は元大分放送アナウンサーの高島晋一郎。
祖父は元豊後高田市長の倉田安雄。また親戚に元日本テレビアナウンサーの小林完吾がいる。

大分県大分市生まれ。
大分県立大分舞鶴高等学校、獨協大学法学部卒業。
大学卒業後、福岡のKBC九州朝日放送に入社。

2010年9月2日、同年11月の福岡市長選挙に出馬するため、九州朝日放送を退社。
自由民主党福岡県連が高島の擁立に動いたため、選挙戦では自民党、また公明党からも事実上の支援を受ける。
与党・民主党が推薦する現職の吉田宏市長を約65,000票の大差をつけて破り、
史上最年少の36歳で初当選を果たした。
現職の市長の中では6番目、現職の政令指定都市市長の中では2番目に若い

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comment 3
コメント
こんな頼もしい市長さんがいたとは 福島市民がうらやましい限りです。
まさに高島市長さんのおっしゃるっとおりなのに 細野さん何故わからないんだろう。
同じ若い政治家でも雲泥の差ですね。
| 2012.04.01 15:47 | 編集
高島市長の市の動画では「協力したいが福岡の場合は処理方式の関係で出来ません」というニュアンスが強かったのですが、100ベクレルの問題を正面から指摘するとこを見て、本質的なことは分かっててああいう動画にしたんだなと改めて感じました。

細野大臣は恥をかきに対談したと言え、震災がれき広域処理問題の本質(の一つ)と細野大臣及びスタッフの能力の欠如が明確になりましたね。
それを明らかにしてくれた細野大臣に感謝すべきかもしれません。
めぐ | 2012.04.01 19:36 | 編集
福岡市長は丁寧だけど、しっかりハッキリ断わってますね。母子を福岡市に避難させて大正解でした。
カッシー | 2012.04.01 20:45 | 編集
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