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04.04
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元東京電力社員 木村俊雄さんに聞く
「原発再稼働 わたしはこう思う」
2012年4月3日 



「原発再稼働 わたしはこう思う」
今日は元東電社員の木村俊雄さんです。
木村さんは社員時代には福島第一原発の原子炉の運転等を担当され、
いまは高知県で自給自足の生活を送られています。

元東京電力社員 木村俊雄さん(47)
(停止中の原発は)まだ、運転できる段階ではないと思います。

(福島第一原発は)殆どの重要機器が格納容器の中に入っているわけだから
その中が、まだ近づけない状況に於いて、
故障原因もどれがどの位壊れたのかさえも、まだ洗い出してないのに
格納容器の蓋さえも開いていない状況で、
「安全だ、妥当だ」ってよく言えるもんだよね。

わたしはこう思う

  
  福島第一原発の原子炉の運転や制御棒などの管理をしていた木村さん。
  当時から、原発を規制する政府側に対し、さまざまな”ごまかし”を行っていたと証言する。


発電所の運転管理をするうえでは、たとえば運転日誌を書き替えたりとか、そういうことはやっていましたね。
都合が悪い時は、もう、コンピューターにアクセスして、書きかえる。
でも、書きかえても(規制側は)わかんないんだよね。
技術力がないから。
もう東京電力に手玉に取られていますよ、規制側は。

わたしはこう思う11

1991年のね、10月30日に福島第一の1号機で、海水漏えいがあり、
タービン(建屋)の地下1階にある非常用ディーゼル発電機が水没して機能が喪失しましたと。

「津波が来たら大変じゃないか、メルトダウンするんじゃないか」って言ったら、
その上司は「その通りだ、鋭いよね」って、褒めてくれました。
で、「これは安全審査をやっている裏方の中では、津波を過酷事故の中に盛り込むのは、実はタブーなんだ」と、

その言葉を、僕は聞いた時にがくぜんとしたし、
ま、そんなもんなんだなと思った。

耐震の指針とかも、きちんとね、その世界の地震学の定説にフィッティングさせて(合わせて)造った時には
「日本の国土には原子力発電所は造れません」と。

知っているのに知らないふりをしているんです。
少なくても電力会社の人間は知っている筈。


  東電の体質と原発の実態に嫌気がさし、10年前に退社した木村さん。
  福島の事故後業界の現実を語る決意をした。


(保安院など規制側は)原子炉理論とかに関しては、原子炉工学部を出ていればそれは、詳しいかもしれないけど、
実物は、もう実物を動かした、見た人間でないと、分からない訳だから、
そういう意味では、もう全くのずぶの素人。

ストレステスト自体の評価手法も、はなはだマンガのような世界だし、
保安院がどれ位の技術力を持っているか、本当に、はなはだ疑問だし、
そういった人間たち、しかも政治家も一緒になって判断している事、
それは、もう、原子力安全委員会だって、本当は
「まだ駄目だよ」って言っているわけじゃないですか。

だから、それが一番、その最もたる答えであり、
さっきも、最初に言った通りに、理屈抜きに再稼働っていうのは、もう、あり得ない。


元東京電力社員の話し(東電の実態と被ばく)


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comment 1
コメント
1991年に既に海水漏えいがあり、
地下1階にある非常用ディーゼル発電機が水没して機能が喪失した事故があったんだね!

驚いた!

もしこの時点で、東電が、この時の事故を重く見て
非常用ディーゼル発電機をもっと高い場所に移設していたなら
3・11の原発事故は防げた筈だと思う

つまり
3・11事故は
「想定外」の津波のせいなんかじゃなくて
1991年の海水漏えい事故で十分に
想定可能な事故だった!
ってことじゃないか!!!
 
東電のいい加減さと隠蔽体質が3・11事故を
引き起こしたと言ってもいいだろう

こんな会社を倒産させるどころか
いまだに
莫大な税金を投入して救済している
日本政府が許せない!!!



himadarake | 2012.04.05 17:18 | 編集
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