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たねまきJ「藤村官房長官発言・福島第一高濃度ストロンチウム汚染水漏れ・リスナーの質問」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)4/5

●再稼働・「地元の同意はいらない」藤村官房長官の発言に関して
●福島第一原発・高濃度ストロンチウム汚染水漏れについて
●リスナーの質問
 ・汚染水に色を付けたらどうですか?
 ・セシウム以外の核種の検査は何故しないの?

2012年4月5日木曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]





<参考>
原発再稼働、地元同意義務ない 藤村官房長官
東京新聞 2012年4月5日 15時17分

 藤村修官房長官
2012040501001458.jpg

藤村修官房長官は5日午前の記者会見で、
定期検査により停止中の原発の再稼働に関し、地元の同意は必ずしも前提条件にならないとの認識を示した。
「法律などの枠組みで同意が義務付けられているわけではない」と述べた。
これまで原発の再稼働には地元の同意が必要としてきた姿勢を軌道修正した形で、
原発の地元や周辺自治体などの反発は必至だ。

政府は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた手続きを進めているが、
周辺自治体が反対・慎重な立場を崩していないためとみられる。
法律上の「同意」は不要との立場を強調し、再稼働実現への地ならしを図る狙いがあるようだ。
(共同)



福島第一で汚染水12トン漏れ…海に大半流出か
読売新聞 2012年4月5日11時24分

東京電力は5日、福島第一原子力発電所の汚染水処理施設で推定約12トンの汚染水が漏れたと発表した。
東電は、その大半が排水溝を通じて海に流出したとみている。

水が漏れたのは、高濃度汚染水から放射性セシウムなどを除去後、塩分を濃縮して専用タンクに送る配管。
東電によると、同日午前0時過ぎから約1時間にわたり、
濃縮塩水を送るポンプが自動停止を繰り返したため処理装置を停止。
作業員が現場を点検したところ、配管のつなぎ目が外れて漏れ出しているのを発見した。

現場に残っていた汚染水の量が少ないことから、大半は排水溝に流れ込んで海に流出したとみられるという。
汚染水には、現在の施設では除去しきれない放射性ストロンチウムなどが含まれている。



続きを読むに番組の内容書き出し





●再稼働・藤村官房長官の発言に関して


千葉:
定期検査で止まっている原発の再稼働に関して
官房長官が今日の記者会見で、地元の同意は必ずしも前提条件にはならないという認識を示しました。
理由は法律などの枠組みで、同意が義務付けられているわけではないという事なんでウけれども

小出:
これまでの法律の枠組みというものを政治家の人達が作ったのですね。
そして原子力を進めるという事でやってきました。
自民党がもともとは作ったし、民主党もそれを引き継いで原子力を推進するという事でここまできたわけですが、
その結果事故が起きているんですね、
で、大変な被災な被害が現実的に進行している訳で、
いったいその責任は誰にあるのかとわたしはいつも考えます。
で、私自身もこんな事故を防げなかったことの責任があると自覚していますけれども、
私以上に責任が重いのはこれまで原子力を進めてきた人たち、
政治の世界の人達もそうだろうと思っています。
その人たちが、自分の責任をほとんど自覚していないという事が私にとっては驚きです。
これまでのやり方ではダメだったという事をどうして気がつかないのでしょうか。
本当にいつまでたっても政治というのはダメなんだなと思ってしまいました。

千葉:
そうですね、ついこの間まで地元の同意が必要という趣旨で話をしていたと思うんですけれども、
「理解は必要だけども同意までは必要ない」というふうになってしまいました。

小出:
法的にはもちろんそうなんですね、
でも、それがダメだったという事になんで気がつかないんでしょうか?

近藤:
それと、小出さんにちょっとお伺いしたいんですけれども、
地元の範囲という事なんですけれども、
京都府や滋賀県がですね、「自分たちの意見を聞くべきだ」と、
あるいは大阪もそういった主張をいましているという中で、
そのあたりの地元というのはどう捉えたらいいんでしょうか?

小出:
従来の法律でいえば立地自治体だったと思いますので、
大阪、京都、志賀は関係ないという事になってしまうのでしょうけれども、
それは従来、「どんなに大きな事故が起きても、被害は8キロメートルの範囲で収まる」という
彼らの前提太あっがのですね。
その前提がすでに崩れてしまっている訳ですし、

近藤:そうですね、事故を見るともう、完全に前提が崩れてしまっていますもんね

小出:
ですから、立地自治体、地元というのはもっともっと、本当は広く考えなければいけないという事を
いま事故が身を持って教えてくれているのですね。
それを学ぶことも出来ないような政治家たちだとすれば、
そういう人たちをやはり落選させるしかないと思います。


●福島第一原発・高濃度ストロンチウム汚染水漏れについて

千葉:
では次の質問にいきます
福島第一原発4号機の近くにあるパイプが外れて、
高い濃度の放射線ストロンチウムを含む汚染水が漏れて、
殆どが海に流れ出たとみられるというニュースが入ってきました。
漏れた量は12トンという事なんですが、
ここ、改めてお伺いしますが、ストロンチウムとはどんな物質なんでしょうか?

小出:
ウランが核分裂して出来る時の、代表的な核分裂生成物というのがいくつかありまして、
一つは今私達も含めて一番気にしているセシウム137という放射性物質なんですが、
それとほとんど等しい量が出来るというのがストロンチウム90という放射性物質でして、
人体に対する危険度でいえば、セシウムの何倍かは高いと言われている猛毒の放射性物質です。
ただし、揮発性があまりないために、福島第一原子力発電所の事故でも、
セシウムは大量に大気中に出てきたのですが、ストロンチウムは大気中には出てこなかったのです。
多分割合でいえば1000分の1ぐらいしか大気中には出てこなかったと思います。
ただ逆に、水には溶けやすいし、なかなか自ら捕捉しにくいという性質を持っていますので、
水をいま、浄化系というのを通して、セシウムは捕まえているのですけれども、
ストロンチウムはほとんど浄化もできないまま汚染水の中に残り続けてきてしまっているのです。
それが、ま、漏れてしまったということで、
これからどんどん深刻な問題になってくるとおもいます。

千葉:
えーっ、今回、その、大部分が海に流れ出したという事なんですけれども、
量が12トンという事で、どんな影響が考えられますか?

小出:
えっと、実は今、マスコミといいますかね、今日の報道では
その「12トンが漏れたから大変だ」という事になっているんですね。
もちろんわたしはそれは大変だと思いますし
循環冷却という事をやることの困難さも、今回の事が示したと思うのですけれども、
実はもう、毎日漏れているのです。

千葉:あ・・・・・・・・

小出:
はい。
あの福島第一原子力発電所の敷地の中には、
かつて12万トンを超える汚染水が存在していると言われていました。
それは原子炉建屋の地下であるとか、タービン建屋に地下であるとか、
トレンチ、ピット、建て抗というところに溜まっているのですね、今現在でもそうです。
ただしそういう構造物というのはコンクリートでできているのです。
コンクリートというのは必ずヒビが割れています。
漏れがないコンクリートの構造物というものはないわけで、
もう、毎日毎日漏れているのです。
ですからわたしは去年の3月に事故が起きた直後から、
コンクリートの構造物の中に溜まっている汚染水は、
漏れのない安全な場所に移さなければならないと、発言を続けてきました。

千葉:はい、おっしゃっていましたね

小出:
で、それは、私が頭に描いたのは巨大タンカーをつれてきて、
それにとにかく移すというのがいい事で発言をして、
たねまきジャーナルの番組の中でも何人かの政治家の人たちと話をさせていただきました。
(※その時の内容書き出しはココ→6月20日たねまきスペシャル
そしてその政治家の方々は皆さん「そうだ」って認めてくださって、
「それは政治の力でやる」とおっしゃって下さったのですけれども、
結局何も出来ないまま、汚染水が、コンクリート構造物の中に放置され続けてきています。
もちろんもう、毎日毎日漏れているということなのです。

千葉:
じゃあ、もう根本的にその漏れない所に水を移さない限り、
ずーーっとその水な漏れ続けるということなんですね

小出:
そうです。
管理ができない状態でこれまでも漏れてきたし、これからも漏れてしまうという事です。

千葉:じゃあ、こういうところで改めて12トン漏れたからと言って驚いている場合ではないわけですね。

小出:そういうことです。


●汚染水に色を付けたらどうですか?

千葉:ハぁ~~・・わかりました。
今日もスタジオに沢山質問メールが届いていますので、これを順番にお聞きしていきたいと思います。
大阪の方からの質問です。汚染水漏れの問題なんですけれども、
入れれ続けている冷却水に入浴剤のような色を付ける染色剤を入れてみたら、
漏れている場所がはっきり分かると思うんですが、
そんな事をするととてつもなく危険な反応、
たとえば、爆発したり、パイプが詰まったりとかする可能性があるのでしょうか?
という質問なんですが。

小出:
爆発したりすることはないと思いますけれども、
多分漏れというのはそこらじゅうで漏れていますので、
染色したところでどこまで有効な手立てになるのかな?と思いますし、
東京電力の方では漏れというのをむしろ「見つけたくない」と思っている訳ですね。
「漏れている事なんかはない」と、むしろ彼らは言いたいのですから、
彼らとしてはそういう手段は嫌がるだろうと思います。

千葉:
あー、危険という事はあんまり考えられないんだけど、
それが実現する可能性としては結構低いという感じですね

小出:はい、でもいい提案だと思いますので、東京電力にやらせたらいいと思います。


●セシウム以外の核種の検査は何故しないの?


千葉:
続いて、神奈川県にお住まいの方です。
食品の放射性物質の検査ですが、セシウムばかりの話が多いんですが、
プルトニウム、ウラン、ストロンチウム等のその他の検査はなぜ話しに持ちあがらないんでしょうか?
という質問です。

小出:
本当はやらなければいけないのです。
ただしストロンチウム、あるいはプルトニウムというものの分析というのは、
セシウムの分析に比べてはるかに手間がかかります。
100倍1000倍というふうに手間暇がかかるという、そういう測定法ですので、
今やっているセシウムと同じぐらいの厳密さというか、
ま、今でも厳密だとは私は思いませんけれども、
セシウムに匹敵するような測定をするという事はなかなか難しいだろうと思います。
そのうえで、今も少し聞いていただきましたが、
ストロンチウムという放射性物質はセシウムよりも本来は危険ですけれども、
でも放出されてきた量が圧倒的に少ないですので、
わたしたちの被ばくという意味で言えば、
何よりもまずセシウムに注意をしておかなければいけないと私も思います。
プルトニウムもそうです。
猛毒の放射性物質ですけれども、放出された量がセシウムよりもはるかに少ないので、
今はとにかくセシウムに気をつけなければいけないという事だとわたしは思います。
もちろん測定はやった方がいいし、
これから海洋が、海が汚れてきますので、
その時にはストロンチウムが、むしろセシウムよりも問題になる可能性があると思います。

しっかりと、分析体制をつくるべきだと思います。

千葉:
本来は測った方がいいものなんだけども、
そこまで手が回っていないというのが現状だという事ですね。

小出:はい、おっしゃる通りです。






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