スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

矢ヶ崎克馬氏「内部被曝の基礎」 市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)

市民と科学者の内部被曝問題研究会 
第一回総会記念シンポジウム 矢ヶ崎克馬氏 

2012年4月22日




内部被ばくの基礎

内部被曝36


内部被ばくの基礎という事で、かなりエッセンスを捉えたという設定の仕方でやらせていただきたいと思います。
まず、内部被ばくですけれども、このように吸ったり食べたり飲んだりと書いてありますけれども、
空気中の埃を吸い込んで身体の中に放射性の埃を入れてしまう。
ここに書いてある赤い一粒一粒が放射性の埃のつもりで書いてあります。

内部被曝26

あと一つは水の中に入っている放射性物質や食べ物の中の放射性物質を一緒に食べてしまう。
そこで、放射性の埃と私は表現いたしますけれども
ここからですね、実は1本の放射線が出てくるのではなくて、沢山の放射線が出てくる。
で、この場合は、身体の中から放射線が出てきて被ばくするという、そういう意味で
内部被曝という言葉を使わせてもらっています。

それで、ここに書いた赤い、ピンクの一粒一粒はどんな実態があるかという事を拡大して書きました

内部被曝27

これが放射性の埃なんですが、
基本的には原爆での放射性の埃もチェルノブイリでの放射性の埃も福島の放射性の埃も
全部微粒子になっていると考えています。
中に含まれる原子はいっぱいありますけれども、
福島の場合にはヨウ素とセシウムが主体になっていると考えられます。
ただこれがですね、直径1000分の1ミリメートル以下というような大きさで、
たとえばこれが、1000分の1ミリメートルの直径のサイズであったとすると、
この中に約1兆個の原子が含まれているという事になる。
1兆個の原子のほとんどが、この原子のど真ん中から放射線を出すという、
この、放射線を発射することができる放射能を持っていますから、
このたったひとつの粒から沢山放射線が出てくる。
この場合、埃が身体の外にあるというのを書いてありますけれども、
実は原子の中心から出てくる放射線には
アルファ線、ベータ線、ガンマ線という3種類あると考えられておりますけれども、
アルファ線、ベータ線は非常に短くしか飛びません。
「透過性が低い」という表現を私はいたします。
ガンマ線の方は透過性が非常に高いんですね。
透過性が高いという事は実は相互作用、肉体との接触の仕方がうんとまばらなもんだから
エネルギーも失わないで遠くまで飛んでいっている訳なんですが、
その埃が身体の外にある時には、遠くまで飛んで、相互作用が弱いガンマ線だけにやられるというふうに
大雑把に見てよろしいという。

身体の外にこれがある時にはですね、ガンマ線がいっぱいいろんな方向に飛び出しますけれども、
身体に向かったものだけに被ばくします。

ところが先程のようにこの埃が身体の中に入ってしまうと、
この非常に短くしか飛ばないアルファ線やベータ線に被ばくしてしまう訳ですね。

これが、内部被ばくの方が、被曝する線量を沢山出し、被害が大きいという実態の一つの目安です。



続きを読むにつづく

それで放射線が物体にあたったらどういう事になるかということを模式的に書いてみました。
放射線には光の種類のものと微粒子が飛んでいくものと二つありますが、
結局はこの図に書かれているような形で、トータルとして大雑把に理解してよろしいでしょう。

ここに3つ書いてあるものの、原子というふうに呼ばれているもので、
私どもの世界というのはこの原子が最終的な一つの体という事で知られておりますけれども、
この原子が1個で孤立しているという事はほとんどありません。

内部被曝28

このように原子と原子が繋がっている訳ですけれども、
そこのところで、原子が繋がれる、繋がっていられる秘密はですね、
ここにちょうど書いてありますけれども、電子が二つペアになるという事が書いてありますが、
ペアになるという電子同士の力で、きちんとこの原子をつなげることができる。

私どもの身体で言えば、どんな命の機能を発揮する組織もですね、全部分子からできているんですね。
そこに放射線がやってくる。

放射線はすごくエネルギーが高いもんですから、
ぶつかったところの電子を吹き飛ばしてしまう。
そうすると、せっかくペアになっていて、原子と原子が繋がっていたのに、
ここでペアが破壊されてちょん切れてしまう訳ですね。
これが電子を吹き飛ばされることによって、分子が増えてしまう。
この現象が物理的に見て一番放射線の基本の作用である。


そこでですね、この分子の切断の様子がどんなふうになっているか?ということを
これもまたうんと単純化して書いてあります。
本質的な理解はこれで出来ると思います。

内部被曝29

ここに書いてあるように、沢山分子がある分子の列が書いてあります。
たとえばこれがDNAであるとしましょう。
ガンマ線がやってきます。
ガンマ線というのはところどころ、今言った電子を吹き飛ばして分子を切断します。
ここでやらずに遠くにいってからやります。

ですから、ガンマ線の方はところどころだけ、被ばくを、いわゆる分子切断をして、
エネルギーを余らせて身体の外へどんどん飛び出してしまうというような性質です。

身体を貫くといわれると、すごく槍で断たれるような思いがしますが、
実は、放射線の中ではこれがいちばんやさしい、
・・悪さをするのにやさしいと言ったらちょっと語弊がありますが、やさいいタイプです。

これがですね、生命には切られたら繋ぎ直すというそういう作用があります。

基本的にその作用はミクロの場面というものを発揮されまして、
これが切られたらつなぎなおそうとする力が働きますが、
そのときに、周囲が健全であればちゃんとこのように元通りになる確率が非常に高いんです。

ところがアルファ線やベータ線のようにギシギシと、この遺伝子が切られてしまうと、
繋げようとした時に繋げる相手がいない。
だからこんなふうにですね、繋ぎ間違えてしまうんです。

この繋ぎ間違えたものがDNAであって、これが生き延びてしまうと、
こういうふうに繋ぎ直すような異常細胞結合が、
40回も50回も身体の中で行われて発がんに至るというふうに言われておりますけれども、
癌の元になったり、

それで、子孫に影響を与えることにもなります。

身体の中に入った放射性物質がどこに行くかという事というのが、
ユーリ・バンダジェフスキーさん、ベラルーシのお医者さんですが、その研究結果で出ております。

ここに5つの臓器や筋肉なんかが書いてありますけれども、
あらゆるところに、この放射性セシウムの137が運ばれています。
ということはここには8つしか書いてないけれども、身体のあらゆるところに運ばれる。
運ばれたところで放射線を出すんですから、
いままでICRPが言っていた癌に(+少数?)というようなそういうものじゃなくて、あらゆる病気が出てくる。
そういう基礎が放射線の分布状況で分かります。

内部被曝30

特に、この赤い色が子ども、紺色が大人なんですけれども、
この甲状腺にはですね、非常に高いセシウムが含まれている。
この事が、甲状腺にはヨウ素が集められる、これがもう常識となっておりますけれども、
ヨウ素が集められる時にですね、粒子のまま甲状腺に入ってくる
粒子にはセシウムが含まれています。
だから、甲状腺によるセシウム137,4が
今詳しくは分かりませんけれども、
福島で30%もの子どもたちにしこりやのう胞があるというような状態が報告されました。
これも、子どもたちの甲状腺には今なおセシウムの放射線ガンマ線が出されているわけです。
ですから、2年後に再検査するなんてとんでもない話です。
半年、いくら長くても半年後にはきちんと検査をしていかなければいけない。
そういうことが大人の社会の務めとして、ここから出てくるものだと思います。

こういうふうに、えっと上がちょん切れてしまっていますが、
放射線の被害は、大きく分けて、わたしは1,2,3と3つをきちっと言いたいと思っております。

内部被曝31

ひとつは急性症状だなんて言われるもので、
これについては確定的影響だなんて訳の分からない名前でいま、呼ばれているものです。
2番のものは確率的影響だなんて呼ばれているものですが、

もっと、実態的に言いますと分子が切られて、切られたものが非常に沢山になると機能が発揮できなくなる、
だから急性障害。

2番目は先ほど申しました、
遺伝子が生き延びようとする時に出てくる、そういう障害であって、
これも低線量といわれるような一番危険な病気だと思います。

3番目は分子が切られるもんですから、
肥田先生のぶらぶら病、そういうものが必ず出てまいります。
身体の機能が正しく発揮できないんですね。

で、澤田先生のお話しをちょっとだけいたしますが、
内部被ばくがずっと隠されてきました。
それでこれはですね、根源を正していけば全部がアメリカの核戦略からであります。

内部被曝32

まずは核兵器の残虐性を隠す事
それから、原発を導入するのも、
そもそもはウラン濃縮工場を毎日運転させなければいけないという、軍事的なところからきております。

内部被曝33

それであらゆるところで内部被ばくが隠されてきました。
特に原爆の内部被ばくを隠すのは、内部被ばくの元になる放射線の埃がないという,
台風に襲われた後、かろうじて粉じんの中にちょっと残っている、
この放射性線量を初めからあったという言い方をして、
内部被ばくはなかったという事にしてしまったわけです。

内部被曝34

これがですね、
時間オーバーになりました、よろしくお願いいたします。

内部被曝35

今の、我々が目指している内部被ばくをめぐる科学。
これがどんなふうになっているかという事を、構造的に教えていきたいと思っておりますが

原子力発電を遂行する方法は放射性物質を一生懸命まき散らします。
ところで命と環境は、この逆です。
命と環境を守るためにはれっきとした科学が必要です。
科学によってこれはある、「やってはならん」そういう事ができるようになる。
ところが今は、先程もICRPという名前がでましたが、
これは二つの大きな罪を行っております。
一つは功利主義で
生涯の上で出るという公益がある。公益を受けるからには少々犠牲が出てもあたりまえだなどという、
憲法違反、個人の権利、個の尊厳だなんていう事と全く相反する考え方がずーっと走ってきました。

もう一つはですね、内部被ばくを先ほどお話ししたように、原爆の時に隠した。
隠し続けるためにずーっと努力として内部被ばく研究を科学としてさせてこなかった。
100ミリシーベルト以下のデータがないなどというのは、典型的に彼らの努力の結果であって、
彼らの目的意識がここにあるわけです。

わたしどもは、れっきとした内部被ばく研究をする、科学の科学らしさをうちたてて、
そこでICRPではなくて、本当に命を守れる防護基準を作って行きたいと思っております。

どうもごご清聴ありがとうございました。




「内部被ばくの知られざる内幕」矢ヶ崎克馬氏4/16たねまきJ(内容書き出し)




肥田舜太郎氏「市民と科学者の内部被曝問題研究会」第一回総会記念講演4/22(動画・内容書き出し)

松井英介氏(医師)「内部被ばくの問題」
市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)


沢田昭二氏「放射線内部被曝研究の現状と課題」
市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)


山田 真氏(小児科医)「子どもたちの命を守るために」
市民と科学者の内部被曝問題研究会・第一回総会シンポジウム4/22(動画・内容書き出し)



関連記事

コメント

非公開コメント

関西在住の皆様へ

内部被曝問題研究会のメンバーで京都を中心に活動されている守田敏也氏のblogを見て下さい。
明日に向けて
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/
矢ケ崎克馬氏と守田敏也氏の共著で岩波ブックレットの内部被曝という本も有ります。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。