05.21
Mon
福島民報 2012年5月20日
日曜論壇 玄侑宗久
子どもの日の祈り
今、福島県内は、放射能についての話が率直に出来ない状態だと感じる。
誰もがある程度の知識ですでに態度を決定し、それに反する新たな情報には耳を貸さないのである。
されは新聞やテレビなどのメディアも同じである。
さまざまな情報発信を積み重ねてきた以上、
「いまさらそんな事は書けない」というかもしれない。
これまでの「常識」を覆すことに彼らは極めて臆病である。
これまでの「常識」とは何か。
それはまず、子どもの方が被ばく影響が大きい(だろう)という考え方である。
これはもともと、ラットの精子と未熟な精母細胞、さらに未熟は精原細胞への
大量のガンマ線照射実験に由来している。
つまり、未熟なほど被ばくによる損傷が大きかった(ベルゴニー・トリボンドーの法則)ため、
大人と子供の場合も、あるいは低線量の場合も「同じではないか」と推測したのである。
科学的というにはあまりにも大雑把な類推だった訳だが、
最近になってこの推測を覆す実証データがいろいろ出てきている。
たとえば、南相馬市の産婦人科医高橋亨平先生は、
震災後に生まれた子どもたちを定期健診で調査し続けた結果、
昨年の11月下旬には以下のように書いている。
「禁句のように思われていますが、子どもたちは大人よりもセシウムに強いことも分かりました。
傷ついた遺伝子の修復能力も尿中の排泄能力も、身体の組織別の半減期も、
数段成人より能力が高いのです」
また、ホールボディーカウンターによる内部被ばく調査を続けていた
南相馬市総合病院の坪倉正治医師は、
セシウムの生物学的半減期が成人では100~120日なのに対し、
6歳児では約1ヶ月、1歳児になると10日という短さであることも発表している。
もとより子どもたちはがんになりにくい。
活性酸素を無化する力も免疫機能も、大人より高いことは容易に想像がつく筈である。
ところが単に細胞分裂が盛んであること、また先のベルゴニー・トリポンド―の法則から、
人によっては子どもの方が「何倍も」被ばく影響が大きいと言い続けてきたのである。
確かにこれが覆ると、大きな混乱が生じるかもしれない。
福島から県外に避難している人々は、たいてい「子どものために」避難し、苦しい生活に耐えている。
何よりその根拠が奪われるのだ。
また賠償なども、子どもの影響が大きいことを前提に産出されている。
これをやり直す手間暇も膨大な筈である。
しかし今、大切なのは、子どもたちへの悪い予測を思い込んだまま頑固に固まることではなく、
あらためて子どもの強さに驚嘆し、そうであることを祈りつつ新たな見方を受け入れることではないか。
コミュニティー再生のためにも、この問題は急いで集中的に検証しなくてはならない。
(玄侑 宗久・僧侶・作家、三春町在住)

玄侑宗久さんはこちらの新聞にも載っていました。

(↑クリックすると大きく見ることができます)

ー記事より一部抜粋ー
天皇家は一切測っていないという。
福島だけでなく被災地に7回見舞いのこられたが、放射能についてはおっしゃらない。
陛下はおそらく「測ってどうするの?」とおっしゃっているのではないか。
(※このお坊さんはなぜ天皇が放射能についてお話さされていないかが分かるのだろうか?)
川内村が帰還宣言をしたが、若者たちが戻らないという問題がある。
なぜこういう事になったのかというと、
国が年間の許容被ばく量を「年間1ミリシーベルト以内」としたことがある。
あまりにも現実離れした目標値だ。
国際放射線防護委員会(ICRP)は非常時の許容被ばく量を年間20~100ミリシーベルトと定めている。
日本の自然放射能の平均は年間1.45ミリシーベルト。
今の福島は非常時で、1ミリシーベルトというのは夢のような値だ。
このため福島がどこもかしこも危険な場所と思われてしまうのだ。
日常の食事でも私たちは毎日放射性物質を取っている。
コメ、ホウレンソウ、昆布、お茶など何にでも放射性カリウムが含まれている。
現実を考えても1ミリシーベルトを目指すのは大変なこと。
専門的に研究してきた学者がいるのに、今は発言できずにいる。
「御用学者だ」という批判があるからだ。
ここに働いているのは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという倫理。
放射線が怖いから原子力を研究する学者を信用しない。
ここは冷静にならないといけない。
いま、「危ない」と盛んに言っている人たちの多くは専門家でも何でもない人たちだ。
わたしたちは東京電力に放射性物質という巨大な屁をかまされ、悩まされている。
しかし、悩み過ぎてストレスでがんを発症する恐れもある。
カタカナで「フクシマ」と表現され得ることをストレスに感じるのは我が身に鞭を打つようなもの。
放射線よりも激しいストレスはある。もっとした高になり、余計なストレスを感じない暮らし方を心がけた方がいい。
ーーーーー
2012年3月7日朝日新聞の記事です。
かなりの紙面を割いた大きな記事です。
なぜこのような記事を載せるのでしょうか?
福島民報の記事ならばまだ理解できなくもありませんが
全国紙です・・大手です・・とっても・・・
これ、広告記事?じゃないですよねww
まとめた記者さんは小沢邦男さんでした。
そして、このようなことを世間に広めてこのお坊さんにはどのような徳があるのでしょうか?
玄侑宗久さんが文中で挙げていらっしゃる先生方はどのような方なのか?
簡単に調べてみました。
続きを読むへ
高橋亨平院長
がんの産科医 子供が戻ってきた南相馬を楽園にしたい。それが最後の仕事だ。
2012.3.13 21:01
少し年季が入った病院の2階。新生児室に1台だけ置かれたベッドには、
白い産着に包まれた生後2日目の女の子が穏やかな表情で眠っていた。
小さな口を開いたり、首を軽く動かしたり…。「よく生まれてきてくれた。ありがとう」
福島県南相馬市の市街地に立つ産婦人科医院の高橋亨平院長(73)は刻まれた目尻のしわを、さらに深めた。
東日本大震災後、東京電力福島第1原発事故への不安から分娩数が激減した。
数少ない分娩可能な病院の院長として、市内で生まれた子供の多くを取り上げてきた。この1年で42人。
しかし、子供たちの成長を楽しめる時間は、もうそれほど長くないという。
昨年5月に大腸がんに侵されていることが判明した。肝臓と肺にも転移していた。
「何もしなければ余命半年。ちゃんと治療を行えば1年は持つかな」。自ら見切った。
南相馬の地を踏んで40年余り。取り上げた赤ちゃんは1万人を超える。
福島県立医科大学を卒業後、秋田市での病院勤務をへて
昭和46年から当時の原町市立病院で産婦人科医を務めた。55年に開業した。
「道を歩く子供が何人かいたら、取り上げた子供が1人はいる。みんなわが子、いや、世代交代で孫みたいなものだ」
自分のペースで体の動く限り子供を取り上げていければ-。そんな状況を震災が一変させた。
「自分のやれることをやらなければ」。南相馬の街から人も医師も消える中、
残った住民のため、崩壊した地域医療を支えることを決意した。
体調の異変を感じたのは、それから2カ月後のことだった。
「痔が悪化したかな」
軽い気持ちで知り合いの医師を訪れると「ちゃんと診てもらった方がいい」と言われ、県立医大病院へ。
ただ、結果にショックはなかった。
「これも神のおぼしめし。津波にさらわれた人たちを思えば、自分にはまだ時間が残されている」
病魔は徐々に体をむしばんでいく。昨年12月には手術を試みたが、
がんは進行し、患部を摘出することはできなかった。
2週間に1回の予定だった抗がん剤治療は、副作用の影響などで3週間に1回程度にとどまっている。
「やっぱり体はつらい」
それでも、診察室で向き合う患者は毎日80人ほどいる。
医師不足が続く中、妊婦のほか体調を崩した高齢者や男性も診察する。
力を入れるのは放射能汚染からの復興だ。
生まれくる子供を守るため、昨年5月から妊婦に放射線量を測定する「フィルムバッジ」を配り、
線量の高い妊婦には生活指導や自宅の除染活動を行った。
昨年8月には被曝状況を調査、検証し、除染や復興を目指す「南相馬除染研究所」を発足させた。
国や県に対し、子供が生活できる環境づくりを訴えてきた。
「最近、徐々に人々が南相馬に帰ってきた。ある程度役割は果たせたかな」
こう言いつつ、
「いや、もうひと頑張り」と気合を入れ直す。
「子供が戻ってきた南相馬を、今度は子供の楽園にしたい」
子供たちのため、どんな南相馬を残せるだろう。
波力を使う発電所。南相馬産の米でアルコール燃料をつくり、エコ自動車を走らせる…。
気づけば、未来を考え、生き生きしている自分がいる。
「夢をかなえるためにも、やれる限りのことをやる。それが自分の最後の仕事だ」(豊吉広英)
ーーーーー
そして確かに高橋亨平院長は
「それから、禁句のように思われていますが、子供達は大人よりセシウムに対して強い事も分かりました。
傷ついた遺伝子の修復能力も、尿中の排泄能力も、からだの組織別の半減期も、数段成人より能力が高いのです。
これらの事も検証していける環境も整いました。後は妨害させないように守ってやる事です」と
11月24日に書かれていらっしゃいました。
(画像をクリックするとページが開きます)

ーーーーー
坪倉正治(つぼくら・まさはる)
東京大医科研医師(血液内科)、南相馬市立総合病院非常勤医。
週の半分は福島で医療支援に従事。原発事故による内部被曝を心配する被災者の相談にも応じている。
子どもの内部被曝を調べるのは難しい
坪倉正治
子供の方が大人に比べて放射線による感受性が高い。これは皆さん既にご存知のことだと思います。
小さい子供の内部被曝の程度がいかほどなのか。検出されるとしても出来るだけ少なくあってほしい。
我々医療者もそう思っています。
しかしながら、今現在小さい子供に対する内部被曝検査には、大きな問題があります。
体の小さい子供達を正確に計測できないという問題です。
そもそもホールボディーカウンターは、
原発で従事できるような大人を対象にしており、小さい子供用には作られていません。
当院の例で言いますと、キャンベラ社製ファストスキャンでは、
130cmぐらいを下回ると途端に、カリウムの定量性が怪しくなります。
説明書でも4歳以上は計測できますと書かれていますが、大人と同じぐらいの精度で計れているようには思えません。
体の大きい小学生や中学生ぐらいなら全く問題ありませんが、乳児などはとてもじゃないですが計測できません。
小さい子供に関しては、かなり大雑把にしか検出できないというのが現状です。
では、他の方法が無いのか? あります。その代表は尿検査です。
しかしながら、尿検査にも大きな問題点が2つあります。
1つ目は、朝の尿と夜の尿で濃さが違うということです。
当然ですが、尿の濃さが倍になれば、例えばセシウムは倍の濃度で検出されます。
そのときの尿の濃さに結果が左右されすぎてしまうのです。
体内の放射能量と、尿中の放射能濃度が明確な比例関係に無い。
計測の意味が全くない訳では決してありませんが、大雑把なスクリーニングの意味合いが強くなります。
2つ目は尿の量です。
出来れば細かく尿中のセシウム量を計測したい。と考える訳ですが、
その場合ある程度の尿量(少なくとも数百cc)が必要になります。
しかしながら、これは大きな矛盾を抱えてしまっています。
今困っているのは、体の小さい小児をホールボディーカウンターで計測できないことです。
その体の小さい小児から、より多くの尿をためなければならないのです。
体が大きくて、尿が十分ためることが出来る方の場合、尿をためられるかどうかは問題になりません。
そのままホールボディーカウンターで計測すれば良いだけなのですから。
1歳では、20mlためるのも厳しいでしょう。
実際、20mlでもきつい、10mlしか採れないが、何とか計測してほしいと頼まれたこともあります。
値は出すことは出来るかもしれませんが、正確性には欠けます。
それに加えて、そもそも小さい子供は、大人より代謝速度が早いため、
体内の絶対量が大人に比べて少ない傾向があります。
より少ない量を計測しなければならないのに、体が小さいため、計測自体が困難になってしまうのです。
今あり得る方法は、3つです。
1つ目は、上記の尿検査またはホールボディーカウンターで、
ある程度大雑把ではあるが、それには目をつぶって計測を続けるという方法です。
尿検査は体内の放射能量と関連性が無く、計測はしないと発表した機関もありましたが、
尿検査が大雑把だからといって全く意味が無いとは思いません。何も計らないよりはましです。
2つ目は、子供の代わりに母親を計測するという方法です。
母親から内部被曝が検出されない場合、同じような生活をしている子供は、
母親よりもさらに代謝が早く、食品摂取量も少ないので、
放射能が検出されるとしてもさらに少ないだろうと考える方法です。
一般的にはこの考え方が用いられていますが、実際の子供を計測していないという難点があります。
3つ目は、母親と一緒にホールボディーカウンターに入ってもらう方法です。
メーカーはこれを推奨しています。
母親と子供を一緒に計測したものから、母親の値を引き算するというものです。
当院でも何度も試しましたが、正直なところ2人一緒に計ったカリウム量と、
母親のみのカリウム量が体重に見合った値として検出されるかは微妙です。
とり得る一つの方法だとは思いますが、小児の放射能量が正確に計れている印象もありません。
やはりこれでも大雑把になります。
4つ目は、まだ実現していませんが、小児用の特別製ホールボディーカウンターを作る方法です。
レストランで出てくる,小児用の椅子のような器械が作るわけです。
ウクライナの技術者は作れますと言っていましたが、まだ現実にはなっていません。
今回は、小児測定時の問題点を紹介しました。
最善の方法がどれかはわかりませんが、いずれにせよ、注意しながら継続的にチェックし、
少なくとも大量の内部被曝をしていないことを確認して行くことが重要と考えています。
ーーーー
日曜論壇 玄侑宗久
子どもの日の祈り
今、福島県内は、放射能についての話が率直に出来ない状態だと感じる。
誰もがある程度の知識ですでに態度を決定し、それに反する新たな情報には耳を貸さないのである。
されは新聞やテレビなどのメディアも同じである。
さまざまな情報発信を積み重ねてきた以上、
「いまさらそんな事は書けない」というかもしれない。
これまでの「常識」を覆すことに彼らは極めて臆病である。
これまでの「常識」とは何か。
それはまず、子どもの方が被ばく影響が大きい(だろう)という考え方である。
これはもともと、ラットの精子と未熟な精母細胞、さらに未熟は精原細胞への
大量のガンマ線照射実験に由来している。
つまり、未熟なほど被ばくによる損傷が大きかった(ベルゴニー・トリボンドーの法則)ため、
大人と子供の場合も、あるいは低線量の場合も「同じではないか」と推測したのである。
科学的というにはあまりにも大雑把な類推だった訳だが、
最近になってこの推測を覆す実証データがいろいろ出てきている。
たとえば、南相馬市の産婦人科医高橋亨平先生は、
震災後に生まれた子どもたちを定期健診で調査し続けた結果、
昨年の11月下旬には以下のように書いている。
「禁句のように思われていますが、子どもたちは大人よりもセシウムに強いことも分かりました。
傷ついた遺伝子の修復能力も尿中の排泄能力も、身体の組織別の半減期も、
数段成人より能力が高いのです」
また、ホールボディーカウンターによる内部被ばく調査を続けていた
南相馬市総合病院の坪倉正治医師は、
セシウムの生物学的半減期が成人では100~120日なのに対し、
6歳児では約1ヶ月、1歳児になると10日という短さであることも発表している。
もとより子どもたちはがんになりにくい。
活性酸素を無化する力も免疫機能も、大人より高いことは容易に想像がつく筈である。
ところが単に細胞分裂が盛んであること、また先のベルゴニー・トリポンド―の法則から、
人によっては子どもの方が「何倍も」被ばく影響が大きいと言い続けてきたのである。
確かにこれが覆ると、大きな混乱が生じるかもしれない。
福島から県外に避難している人々は、たいてい「子どものために」避難し、苦しい生活に耐えている。
何よりその根拠が奪われるのだ。
また賠償なども、子どもの影響が大きいことを前提に産出されている。
これをやり直す手間暇も膨大な筈である。
しかし今、大切なのは、子どもたちへの悪い予測を思い込んだまま頑固に固まることではなく、
あらためて子どもの強さに驚嘆し、そうであることを祈りつつ新たな見方を受け入れることではないか。
コミュニティー再生のためにも、この問題は急いで集中的に検証しなくてはならない。
(玄侑 宗久・僧侶・作家、三春町在住)

玄侑宗久さんはこちらの新聞にも載っていました。

(↑クリックすると大きく見ることができます)

ー記事より一部抜粋ー
天皇家は一切測っていないという。
福島だけでなく被災地に7回見舞いのこられたが、放射能についてはおっしゃらない。
陛下はおそらく「測ってどうするの?」とおっしゃっているのではないか。
(※このお坊さんはなぜ天皇が放射能についてお話さされていないかが分かるのだろうか?)
川内村が帰還宣言をしたが、若者たちが戻らないという問題がある。
なぜこういう事になったのかというと、
国が年間の許容被ばく量を「年間1ミリシーベルト以内」としたことがある。
あまりにも現実離れした目標値だ。
国際放射線防護委員会(ICRP)は非常時の許容被ばく量を年間20~100ミリシーベルトと定めている。
日本の自然放射能の平均は年間1.45ミリシーベルト。
今の福島は非常時で、1ミリシーベルトというのは夢のような値だ。
このため福島がどこもかしこも危険な場所と思われてしまうのだ。
日常の食事でも私たちは毎日放射性物質を取っている。
コメ、ホウレンソウ、昆布、お茶など何にでも放射性カリウムが含まれている。
現実を考えても1ミリシーベルトを目指すのは大変なこと。
専門的に研究してきた学者がいるのに、今は発言できずにいる。
「御用学者だ」という批判があるからだ。
ここに働いているのは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという倫理。
放射線が怖いから原子力を研究する学者を信用しない。
ここは冷静にならないといけない。
いま、「危ない」と盛んに言っている人たちの多くは専門家でも何でもない人たちだ。
わたしたちは東京電力に放射性物質という巨大な屁をかまされ、悩まされている。
しかし、悩み過ぎてストレスでがんを発症する恐れもある。
カタカナで「フクシマ」と表現され得ることをストレスに感じるのは我が身に鞭を打つようなもの。
放射線よりも激しいストレスはある。もっとした高になり、余計なストレスを感じない暮らし方を心がけた方がいい。
ーーーーー
2012年3月7日朝日新聞の記事です。
かなりの紙面を割いた大きな記事です。
なぜこのような記事を載せるのでしょうか?
福島民報の記事ならばまだ理解できなくもありませんが
全国紙です・・大手です・・とっても・・・
これ、広告記事?じゃないですよねww
まとめた記者さんは小沢邦男さんでした。
そして、このようなことを世間に広めてこのお坊さんにはどのような徳があるのでしょうか?
玄侑宗久さんが文中で挙げていらっしゃる先生方はどのような方なのか?
簡単に調べてみました。
続きを読むへ

高橋亨平院長
がんの産科医 子供が戻ってきた南相馬を楽園にしたい。それが最後の仕事だ。
2012.3.13 21:01
少し年季が入った病院の2階。新生児室に1台だけ置かれたベッドには、
白い産着に包まれた生後2日目の女の子が穏やかな表情で眠っていた。
小さな口を開いたり、首を軽く動かしたり…。「よく生まれてきてくれた。ありがとう」
福島県南相馬市の市街地に立つ産婦人科医院の高橋亨平院長(73)は刻まれた目尻のしわを、さらに深めた。
東日本大震災後、東京電力福島第1原発事故への不安から分娩数が激減した。
数少ない分娩可能な病院の院長として、市内で生まれた子供の多くを取り上げてきた。この1年で42人。
しかし、子供たちの成長を楽しめる時間は、もうそれほど長くないという。
昨年5月に大腸がんに侵されていることが判明した。肝臓と肺にも転移していた。
「何もしなければ余命半年。ちゃんと治療を行えば1年は持つかな」。自ら見切った。
南相馬の地を踏んで40年余り。取り上げた赤ちゃんは1万人を超える。
福島県立医科大学を卒業後、秋田市での病院勤務をへて
昭和46年から当時の原町市立病院で産婦人科医を務めた。55年に開業した。
「道を歩く子供が何人かいたら、取り上げた子供が1人はいる。みんなわが子、いや、世代交代で孫みたいなものだ」
自分のペースで体の動く限り子供を取り上げていければ-。そんな状況を震災が一変させた。
「自分のやれることをやらなければ」。南相馬の街から人も医師も消える中、
残った住民のため、崩壊した地域医療を支えることを決意した。
体調の異変を感じたのは、それから2カ月後のことだった。
「痔が悪化したかな」
軽い気持ちで知り合いの医師を訪れると「ちゃんと診てもらった方がいい」と言われ、県立医大病院へ。
ただ、結果にショックはなかった。
「これも神のおぼしめし。津波にさらわれた人たちを思えば、自分にはまだ時間が残されている」
病魔は徐々に体をむしばんでいく。昨年12月には手術を試みたが、
がんは進行し、患部を摘出することはできなかった。
2週間に1回の予定だった抗がん剤治療は、副作用の影響などで3週間に1回程度にとどまっている。
「やっぱり体はつらい」
それでも、診察室で向き合う患者は毎日80人ほどいる。
医師不足が続く中、妊婦のほか体調を崩した高齢者や男性も診察する。
力を入れるのは放射能汚染からの復興だ。
生まれくる子供を守るため、昨年5月から妊婦に放射線量を測定する「フィルムバッジ」を配り、
線量の高い妊婦には生活指導や自宅の除染活動を行った。
昨年8月には被曝状況を調査、検証し、除染や復興を目指す「南相馬除染研究所」を発足させた。
国や県に対し、子供が生活できる環境づくりを訴えてきた。
「最近、徐々に人々が南相馬に帰ってきた。ある程度役割は果たせたかな」
こう言いつつ、
「いや、もうひと頑張り」と気合を入れ直す。
「子供が戻ってきた南相馬を、今度は子供の楽園にしたい」
子供たちのため、どんな南相馬を残せるだろう。
波力を使う発電所。南相馬産の米でアルコール燃料をつくり、エコ自動車を走らせる…。
気づけば、未来を考え、生き生きしている自分がいる。
「夢をかなえるためにも、やれる限りのことをやる。それが自分の最後の仕事だ」(豊吉広英)
ーーーーー
そして確かに高橋亨平院長は
「それから、禁句のように思われていますが、子供達は大人よりセシウムに対して強い事も分かりました。
傷ついた遺伝子の修復能力も、尿中の排泄能力も、からだの組織別の半減期も、数段成人より能力が高いのです。
これらの事も検証していける環境も整いました。後は妨害させないように守ってやる事です」と
11月24日に書かれていらっしゃいました。
(画像をクリックするとページが開きます)

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坪倉正治(つぼくら・まさはる)
東京大医科研医師(血液内科)、南相馬市立総合病院非常勤医。
週の半分は福島で医療支援に従事。原発事故による内部被曝を心配する被災者の相談にも応じている。
子どもの内部被曝を調べるのは難しい
坪倉正治
子供の方が大人に比べて放射線による感受性が高い。これは皆さん既にご存知のことだと思います。
小さい子供の内部被曝の程度がいかほどなのか。検出されるとしても出来るだけ少なくあってほしい。
我々医療者もそう思っています。
しかしながら、今現在小さい子供に対する内部被曝検査には、大きな問題があります。
体の小さい子供達を正確に計測できないという問題です。
そもそもホールボディーカウンターは、
原発で従事できるような大人を対象にしており、小さい子供用には作られていません。
当院の例で言いますと、キャンベラ社製ファストスキャンでは、
130cmぐらいを下回ると途端に、カリウムの定量性が怪しくなります。
説明書でも4歳以上は計測できますと書かれていますが、大人と同じぐらいの精度で計れているようには思えません。
体の大きい小学生や中学生ぐらいなら全く問題ありませんが、乳児などはとてもじゃないですが計測できません。
小さい子供に関しては、かなり大雑把にしか検出できないというのが現状です。
では、他の方法が無いのか? あります。その代表は尿検査です。
しかしながら、尿検査にも大きな問題点が2つあります。
1つ目は、朝の尿と夜の尿で濃さが違うということです。
当然ですが、尿の濃さが倍になれば、例えばセシウムは倍の濃度で検出されます。
そのときの尿の濃さに結果が左右されすぎてしまうのです。
体内の放射能量と、尿中の放射能濃度が明確な比例関係に無い。
計測の意味が全くない訳では決してありませんが、大雑把なスクリーニングの意味合いが強くなります。
2つ目は尿の量です。
出来れば細かく尿中のセシウム量を計測したい。と考える訳ですが、
その場合ある程度の尿量(少なくとも数百cc)が必要になります。
しかしながら、これは大きな矛盾を抱えてしまっています。
今困っているのは、体の小さい小児をホールボディーカウンターで計測できないことです。
その体の小さい小児から、より多くの尿をためなければならないのです。
体が大きくて、尿が十分ためることが出来る方の場合、尿をためられるかどうかは問題になりません。
そのままホールボディーカウンターで計測すれば良いだけなのですから。
1歳では、20mlためるのも厳しいでしょう。
実際、20mlでもきつい、10mlしか採れないが、何とか計測してほしいと頼まれたこともあります。
値は出すことは出来るかもしれませんが、正確性には欠けます。
それに加えて、そもそも小さい子供は、大人より代謝速度が早いため、
体内の絶対量が大人に比べて少ない傾向があります。
より少ない量を計測しなければならないのに、体が小さいため、計測自体が困難になってしまうのです。
今あり得る方法は、3つです。
1つ目は、上記の尿検査またはホールボディーカウンターで、
ある程度大雑把ではあるが、それには目をつぶって計測を続けるという方法です。
尿検査は体内の放射能量と関連性が無く、計測はしないと発表した機関もありましたが、
尿検査が大雑把だからといって全く意味が無いとは思いません。何も計らないよりはましです。
2つ目は、子供の代わりに母親を計測するという方法です。
母親から内部被曝が検出されない場合、同じような生活をしている子供は、
母親よりもさらに代謝が早く、食品摂取量も少ないので、
放射能が検出されるとしてもさらに少ないだろうと考える方法です。
一般的にはこの考え方が用いられていますが、実際の子供を計測していないという難点があります。
3つ目は、母親と一緒にホールボディーカウンターに入ってもらう方法です。
メーカーはこれを推奨しています。
母親と子供を一緒に計測したものから、母親の値を引き算するというものです。
当院でも何度も試しましたが、正直なところ2人一緒に計ったカリウム量と、
母親のみのカリウム量が体重に見合った値として検出されるかは微妙です。
とり得る一つの方法だとは思いますが、小児の放射能量が正確に計れている印象もありません。
やはりこれでも大雑把になります。
4つ目は、まだ実現していませんが、小児用の特別製ホールボディーカウンターを作る方法です。
レストランで出てくる,小児用の椅子のような器械が作るわけです。
ウクライナの技術者は作れますと言っていましたが、まだ現実にはなっていません。
今回は、小児測定時の問題点を紹介しました。
最善の方法がどれかはわかりませんが、いずれにせよ、注意しながら継続的にチェックし、
少なくとも大量の内部被曝をしていないことを確認して行くことが重要と考えています。
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コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2012.05.21 09:36 | 編集
玄侑宗久さんにはメールで質問したことがありますが、内容はともかく回答はすぐにしてくれました。これからもメールで彼の正常化バイアスを追求していこうと考えています。ところでブログに高橋亨平院長の話がでてきましたが、「子供達は大人よりセシウムに対して強い事も分かりました。」という言葉は子供が放射線に対して感受性が高いことをわかったうえで、母親や子供を安心させるための医師としての思いやりだと考えます。
それから、「これらの事も検証していける環境も整いました。後は妨害させないように守ってやる事です」の発言について玄侑宗久氏は、医療そのものに対する妨害と誤解し、放射線を危ないと叫ぶ一部の人たちのせいにしています。しかし高橋氏のブログを読み進めると、WBCの導入時の、国や福島県が行ったWBCを導入させないための妨害活動を言っていることがわかります。
それから、「これらの事も検証していける環境も整いました。後は妨害させないように守ってやる事です」の発言について玄侑宗久氏は、医療そのものに対する妨害と誤解し、放射線を危ないと叫ぶ一部の人たちのせいにしています。しかし高橋氏のブログを読み進めると、WBCの導入時の、国や福島県が行ったWBCを導入させないための妨害活動を言っていることがわかります。
玄侑宗久、久々に顔写真見たけど人相悪くなってるな。
ひとりとりあげた陰に何人の中絶児がいるんだろう。
ひとりとりあげた陰に何人の中絶児がいるんだろう。
ロッソ | 2012.05.21 12:26 | 編集
成長期の子供は新陳代謝が激しいので、体内に入った物質が代謝されて体外に出るのは早いでしょうね。
ただ、一回入ったモノが早く出て行っても、その後にセシウムまみれの食物を食べていたり、空間線量の高い地域に住み続けて、被爆をすれば元のもくあみです。
子供達の将来を思えば、線量の高い地域に留まるのはいかがなものか・・・
ただ、一回入ったモノが早く出て行っても、その後にセシウムまみれの食物を食べていたり、空間線量の高い地域に住み続けて、被爆をすれば元のもくあみです。
子供達の将来を思えば、線量の高い地域に留まるのはいかがなものか・・・
Zephyr | 2012.05.22 18:24 | 編集
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| 2013.02.08 08:38 | 編集