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福島第一原発
2号機60センチ以下そして、1号機も・・・


1号機「水位40センチ」 格納容器下部に穴 漏水か
東京新聞 2012年5月22日 07時02分

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東京電力福島第一原発1号機には毎時6トン前後の冷却水が注入されているのに、
格納容器内の水位はわずか40センチほどしかない可能性が、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。
2号機の水位は約60センチしかないことが実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さをあらためてうかがわせた。 

解析は、注水量や格納容器への窒素の注入量と、格納容器内の圧力変化の関係を調べ、
どこにどれくらいの損傷があれば、変化をうまく説明できるか探る手法を使った。

その結果、格納容器本体と下部の圧力抑制室をつなぐ配管周辺に直径数センチの穴が開いている
穴の場所は、格納容器のコンクリート床面から約四十センチの高さで、穴から大量に水が漏れ、
水はそれより上にはない-との結論になった。

漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、
隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。
東電は1号機の格納容器の水位は約1.8メートルあると推定しているが、それより大幅に低い。

格納容器の厚みは3センチほどあるが、
穴があるとみられる配管(直径1.75メートル)の厚みは7.5ミリと四分の一程度しかない。
専門家からは、配管は構造的に弱いとの指摘が出ていた。

溶け落ちた核燃料が完全に水に漬かっていないことも懸念されるが、
JNESの担当者は
「格納容器内の温度は30度程度と高くはない。水に漬かって冷やされているとみられる」と指摘する。

廃炉を実現するためには、格納容器の損傷部を補修し、圧力容器ごと水没させる水棺にすることが必要。
担当者は「解析結果は損傷部の特定に役立つ。今後はカメラによる実測も検討しなければならない」と話した。


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