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05.31
Thu

宗教の枠を超え訴えて下さった大飯再稼働反対の要望書提出の様子です。
このように、多岐にわたる宗教関係者が一同に会して、
同じ目標のために行動を共にする場面を、私は初めて目にしました。
この事実は是非、記録に残しておきたいと思いました。
申し入れのUstの内容を全て書き出しました。
(聞き取りにくかったところがあります。その部分は○○にしました。他、聞き間違い、誤字などあるかもしれません。)



「原子力行政を問い直す宗教者の会」

仏教各宗派、ネパール仏教、キリスト教、イスラム教など、様々な宗教関係者約100名が集合し、
福井県庁にて、福井県への緊急申し入れが行われました。

知事は出席せず、
福井県原子力当局の課長が対応しました。


「原子力行政を問い直す宗教者の会」   2012年5月30日

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中嶌哲演(真言宗御室派)
電気を享受する側だけだった都市の住民のみなさんだったんですけれども、
福島の事故があり、いよいよ自分たちの頭上にも災害が及んできかねないという事に気づかれたんですね。
そのことで、地元の概念は、日本全国どこを探したってとなりのリスクは免れないという事になっていると思います。
今日お集まりのみなさんは、そういうそれぞれの地元か、二番目の意味の地元からおいでいただいた方です。
わたしは3つ目の地元概念というのを、現地住民であるがゆえに考えていた面がありまして、
福島10基の原発の真の地元は関東、首都圏であったのではないかと。
福島の原発の電気はほとんど全て、関東、首都圏に送られています。
若狭の15基、もんじゅは除きます、ほとんど動いていません。
14基の原発が関西の2府4県に全て原発の電気が送られてきているんですね。
そういう意味では原発の真の地元は大量の電力を必要としていた首都圏にあったのではないだろうかと、
ちょっと感じ続けてきたんです。
福島以来ますますその事を痛感させられています。
そういう意味で、きょうおいでいただいているみなさんは原発立地地域からおいでいただいらっしゃる方。
それからこれまで、原発の電気を享受する側の地域にいらっしゃる方々も、いらっしゃるとおもうんですが、
これから日本が本当に原発に依存じないで
弱小の地域の住民や中に働く労働者を犠牲にしないで、
本当に自然と哀話し、人と人と、地域地地域の関係も平和に哀話して、生きていける、生活していける。
そういう脱原発へ向けての社会を作っていくのかという、
そういう事を展望していただく上で申し上げた、
3つの地元以外の総合的トータルに把握していただき認識していただけると、ありがたいなと思う次第です。

福井県との、これからお話しあいをします前の、
若狭や福井県がどういう位置を全体の中で占めて行ったのか、ということも、
頭に入れておいていただきながら交渉にあたっていただければと思います。
よろしくおねがいいたします。


05:03

中嶌哲演(真言宗御室派):
ちょっと、課長さんに
こちらにいらっしゃる宗教者は北海道から九州に渡る、宗派、教団それぞれ所属しておりますが、
今日は宗派を超えて、自分自身の問題として、今日ここにいらしていただいています。
申し入れ書を渡させていただきますが、その前に1分間だけ、昨年の3月11日以来、
大地震、大津波そして福島原発の震災の、痛ましいすべての犠牲者たちに、
そして、自然環境の中の儀税になって言った者の行きとし生けるものの思いを寄せつつ、
追悼と平和を願いを込めて、1分間だけ黙とうの時間を頂きたいと思います。
課長さんもお願いします。
みなさん、それぞれのスタイルの中で黙とう下さい。


ー黙とうー

おなおり下さい、ありがとうございました。
それでは申し入れをさせていただきます。






原子力行政を問い直す宗教者の会及び関連団体による政策提言
大飯原発再稼働に反対する要望書



2012年5月30日
福井県知事 西川一誠様

原子力行政を問い直す宗教者の会

福井県世話人
中嶌哲演(真言宗御室派)
岡山巧(真宗大谷派)
西條由紀夫(日本バプテスト連盟)

代表世話人(事務局)
長田浩昭(真宗大谷派)
大河内秀人(浄土宗)
内藤新吾(日本福音ルーテル教会)

大飯原発再稼働に反対する要望書

今、大飯原発再稼働問題について、
経済(雇用や電力需給も含む)や技術的(安全性)な視点だけで議論されていることに
怒りと悲しみをもって諫言いたします。

私たちは1993年の会結成以来、
原発問題は軍事問題(核兵器との関係性)であること、そして、
被曝(労働者・住民)の悲しみを本質としていることを訴えてまいりました。
また、先月17~18日、「2012フクシマ全国集会」
(テーマ:今、フクシマにて共に悩む―怒りと悲しみの<こえ>に呼び覚まされて―/会場:福島市コラッセ福島)を開催し、
別紙のアピールをまとめ、翌19日に福島県と日本政府に要望を伝えました。
 
これらを踏まえ、真実を問い続ける宗教者として<いのち>に立って、
大飯原発の再稼働に反対し、以下2点を要望いたします。

1、フクシマ原発震災の悲しみを共有すること
 
フクシマ原発震災は想定されていた地震(津波)であり、想定されていた事故でした。
私たちは、生きとし生けるものや、大地・空・海を被曝させた罪を懺悔し、
再びこの痛ましい出来事を繰り返さないために全国から集まりました。
 
当会のメンバーを含めて福井県内にも福島から避難されている方がおられます。
3.11以降の苦難の話をお聞きすると胸が痛みます。
ところが、フクシマから怒りと悲しみの<こえ>が発せられているにもかかわらず、
国は未だにこれまでの原子力政策そのものの過ちを認めることなく、真の謝罪さえもありません。
それどころか、経済原理に立って大飯原発の再稼働へと突き進んでおります。
こうしたフクシマへの無反省・無感覚は、<いのち>の尊厳を見失っていると言わざるをえません。
 
知事は、国の意向の伝達者となることなく、
住民の<いのち>の叫びを丁寧に丁寧に聞きとり、国の原子力政策の見直しを求めること。

2、原発稼働は被曝(労働者・住民)が前提となる愚かさに目を覚ますこと
 
私たちは、先の戦争責任を問うことを通して同じ国策である原発問題を明らかにしてまいりました。
国家を強大にするために、絶対化された神話のもとで武力によって<いのち>を傷つけたのが戦争です。
情報操作によって真実を閉ざし、国民に我慢と忍耐を強要しました。
原発問題はこの歴史に重なる迷いの構造を抱えております。
 
つまり、この半世紀、国は原子力という新たな力をもって、強大な国家を目指そうとしました。
そして、「安全神話」と「必要神話」という二つの神話をたれ流すことによって、
私たちは「安全でないのに安全」「必要でないのに必要」だと思い込まされてきたのです。
その結果、弱い立場の人々や自然環境に負担と犠牲が押しつけられ、
被曝(労働者被曝、住民被曝)の悲しみは覆い隠されました。
 
フクシマを経験した今、原発の稼働は、被曝が前提となる愚かさに目を覚ます時が来ています。
その被曝を、飛行機や喫煙のリスクと同列に評価することはできません。
なぜならば、そこに選択の自由はなく、一方的に受忍を強いられるからです。
その痛み、<いのち>の叫びは、戦争で犠牲になった人々の声なき<こえ>でもあります。
 
大飯原発再稼働は<いのち>の道理に背き、愚行以外のなにものでもないことを深く自覚すること。

以上

以上の事を是非是非、
今日はみなさんからもいろいろとお話しがありますので、全て含めてですね、西川知事さんに確実にお伝え願いたい。
お目にかかれないのが非常に残念ですけれども、
課長さんからくれぐれもよろしくお願いいたします。

ふくい11


よろしくおねがいいたします。

課長:
今いただきました。
いわゆる福島の原子力発電所の時は、本当に大変な事態で、
えー、県民の皆様福島県のみなさま、まだまだ厳しい状態でですね、
我々原子力に携わっている人間としても、まぁ、あの、
昨年一度行かせていただきましたけれども、やはりそういう意味では、
除染とか、さまざまな面でですね、住民の立場は十分に認識できています。

私どものといいますが、私がやっているこの職場、県としては、
やはりあの~、県民、この地に根付いたと言いますか、
県に根付いている立場で、いわゆる福井県に40年もあるという原子力発電所。
それと、経過はありますけれども、いろんな経過はありますけれども、
そういう県内のまぁ、いわゆる「大きな産業」という言葉がいいのかどうかは分かりませんけれども、
「大きな働き」をしている原子力発電所があるという事で、
我々としては発電所の「安全」というものを、
ま、これは本来は国が一元的に法規制をしているところではありますけれど、
できたところから。
その昔、いろいろ事故があったという事で県民に不安を、ま、与えているという事もありまして、
我々県の技術がそういうトラブルでを把握して関電にしっかりと伝える。
ま、安全のためにという事で、その、仕事をしてきたという事もありますが、
その立場としては、我々としては、ま、ああいう事故は起こさせないと
これは知事も申し上げておりますが、
こういう事を大前提に、事故後国や事業者に積極的に
我々は安全対策を求めてきましたので、
ま、そういう立場は変わらずに、今後とも安全という物はしっかりと確保する、されるよう我々としては
ま、国としても安全を確保するという事を求めてやっていきたいと思っております。

ま、被ばく労働者という事の問題につきましても、
それも昔からいろいろと議論があった事でございます。
で、我々としてもできる限り発電所の中は綺麗にするなどですね、
えー、管理をしっかりとするという事で事業者にもお願いをしますので、
まあそういう意味で、原子力というものはどうしても放射性物質を扱う
非常に、核燃料という、今回の福島のいわゆる放射性物質というものを扱うプラントでありますので、
そういった点はしっかりと把握しながらやっていきたい、ま、これは
我々としてもの立場でございます。
ま、いただいたご意見につきましては、上の方に伝えさせていただきます。


中嶌哲演:
知事さんにぜひ直接。
それからまず、何よりも福島で被災された方の生の声を聞いていただきたいと思います。
福井県に避難されてきています。


ふくい12

15:21
南相馬小高区 住職:
よろしくおねがいします。
わたしは福島県の南相馬市の小高区というところにお寺がありまして、
家族は福井県に避難させていて、福島にお檀家さん達がほとんどいられるわけですが、
行ったり来たりを繰り返しながらやっております。
地域の方達も、福島は福井に似ていて、○○の
家庭などが多くて、みんなおじいちゃんおばあちゃん子どもたち、一緒に住んでいたんですけれども、
地震の原発震災の後は、子どもたちは結構避難しているんですけれども、
お父さんは仕事の関係で相馬に戻っていたり、福島にもどっていたり、
あるいはおばあちゃんはやっぱり井戸端、地域の人達との交流の場が無いとやっていけないという事で
自宅に戻っていたりしていて、
みな、一つの家庭がそれぞれに二重にも三重にもなっているというのが現状で、
そういう生活も一年以上経つと、本当に心身共に疲弊してきて、
なんか最近は人の文句とか、市長は何をやっているんだとか、
県は何をやっているんだとか知事は何をやっているんだとか、
そんな人の文句ばかりが目につくような・・
みんな一生懸命頑張って入るんだけども、なかなか先の見通しがついてこないということで、
結局そんな空気が蔓延しているというのが、今福島に行ってとても感じることです。
私自身も、母がいわき市に避難していて、
子どもと妻はこちらに、○○の近くに身を寄せているという形です。

しょっちゅうしょっちゅう行ってきて思うのは、
福井と福島は本当に良く似ています。
大都市の電源を受給させていただいているという立場もそうですし、
違うのはBeforeが福井で、Afterが福島って、それだけ。

ですから、福島の状況から、いっぱい学んで欲しいというふうに思うんです。

それぞれの役職としての立場もよく分かります。
ですけども、ただの人として、一人の人間として、人間の親として、子どもたち孫たち、
みんな、大人の事を信じられなくなっています。子どもたちが。
そんな子供たちに私たちがどんな後ろ姿を見せてやれるのか、

それはやっぱり、互いの違いを乗り越えて、
認め合って、許し合って、みんなで考えて次の一歩を踏み出していく。
それが大事だと思いますし、そのためにはやっぱり、
その福島で何が起きたのか?
何が起こっているのか?
もしも事故が起きたらどういう事になるのか?
しっかりと検証していただいて、
わたしたち福島の仲間はみなさん福井の方達、あるいは他の県の原発立地の地元の方達が、
「今回この福島からいろいろ学ぼう」とするんであれば、いくらでも案内して差し上げます。
仲間たちもみんなそのように言っています。

それはやっぱり、一日二日では分かりません。
この一年私達に起こった事。
とてもとても、当事者じゃなければわからないとも思うんですけれども、
それでも何日かの研修で来ていただけるんであれば、
多少なりとも、百聞は一見にしかずで、肌で感じることがそれぞれにあると思うので、
是非、原発のすぐ近くの町の苦しみ。
それからちょっと離れたところの苦しみ。
それから、もっともっと離れてはいるんだけど、
食べ物や長期的な低線量の被ばくで、どれだけリスクがあるのかと怯える人たちの苦しみ。
それぞれに、ちょっと場所が違うだけで千差万別の苦しみがあります。
そんなのを一つ一つ対応するんであれば、そうなる前に、
何とか次の立法を頭を使って、知恵を絞って、出来るんじゃないかなと思いますんで、
ぜひ、みなさん、一つになっていきましょう。

ふくい13

いくらでも私達に出来ることは協力させていただきたいと思っておりますので、
もしも「くるよ」っていうんであればいつでも声をかけていただきたいと思っております。
役に立ちたいと思っております。
よろしくおねがいいたします。


20:40
あのー、大飯原発再稼働っていう事に、もしなったらですね、
その使用済み核燃料を押し付けられていく地域があります。
六ヶ所村の課題を抱えてこられた青森県の岩田牧師、どうぞ。


ふくい21

21:02
岩田雅一(日本基督教団)青森県:
今回福島で原発の激甚な災害があって、
放射能が、大地を、海を汚染し、
人々は塗炭(とたん・泥水や炭火にまみれるような、ひどい苦しみ)の苦しみを述べております。
そういう事があったにもかかわらず、これは国が現実的に再稼働を推し進めて
大飯の再稼働を突破口としていこうという事ですけれども、
ただし、福井県としては国の政策に協力するという事以上に県民を守る立場にあるのが県だと思うんです。
それで、国自体は再稼働と言っておりますし、電力会社も再稼働の意思で進めていますけれども、
国も電力会社も再稼働を運営する資格をすでに失っているという
この事をもっと見ていただきたいと思うんです。
国の政策ちして、戦後から、60年代そして70年代に原発が急速に侵入してきたわけですけれども、
国家というのは何かといいますと、まず国土と国民と主権「。
その3つが国家の要件なんですよね。

まず国土を、私は少なくても福島の汚染で緊急避難区域は、
20km、30kmの圏内は除染によってももう帰ることが出来るというような希望的な事を国は言っているけれども、
そうじゃなくてわたくしは、その地域の国土をこの国は失ったという事だと思っております。

それから国民という事では、国民の生命と財産、これほど著しく損害を与えた訳ですし、

それから国家の主権という物もまさに原子力政策に於いては、安全性というものが神話であったし、
国策自体がすでに破たんしていると。そういうことを考えます時に、
この再稼働を無理やり進めていくんじゃなくて、これはもうここで区域として踏ん張って
区域全体が今後の事を本当に賢明に考えていかなければならない。
私はここにおられる長田さんが・・鹿児島に講演に行かれて、鹿児島の老人から言われたそうです。
「この国は戦後から変わりましたか?この国は何も変わらないでいるのですか?」で、
「この国は子どもたちに謝りましたか?」っていう事をいわれたって聞いた時には、
わたしはこの言葉は本当にショックでした。

この国というのは女子供、そして弱い人々の事は全くなにも考えないで来ました。
しかし、それはもう通らないという事を
世界が非常に厳しい目でこの国を見ています。
ですから再稼働という事は先ほども言いましたが資格をすでに失っているという事で、
やはり、国も県も国民も産業界も、真剣に反省していただかなければならないと思います。

六ヶ所村は今すごく揺れていまして、
国の政策というものがこれまでのように行くとは思っていません。
全国の原発サイトから受け入れた核燃料は、どうするのか?という事に今、本当に悩んでいますし行き詰っています。

わたしは青森県の八戸で遠いのですけれども、
このたびは口上に是非とも参加したくてやってまいりました。
よろしくお願いいたします。


26;13

課長;もういいですか?

ーもう少し、ものすごく遠くから、ご覧の通り来られている方もおりますので、

課長:
お聞きするのはいいんですがけれどw、あのぉww
ご発言を聞いてもらうっていう事でよろしいんですか?ちょっとなんか、一言ごあい・・いや、私もあの・・

エネルギーというのはやっぱり国民が選択して作っていくものですから、
それはそういう意味では国民一人一人のいわゆる価値観だとか、将来性、
今国土と言われましたけれども、国全体。
ま、その国を作るのが誰かというと国民であり、政治家でありという事だと思うんですけれど、
そういう部分でしっかりと議論して、やはり将来に向けた形を作るべきだと私も思っていますし、
その、原子力一辺倒という事を我々も申し上げるのではないのですが、
ま、あの~、今おっしゃられたようにウチの県にも、”もんじゅ”という、行ってみればずっと止まったままのプラントがあります。
それがどうなっていくんだという事は、これはいわゆる原子力を今後どのようにしていくかという事もありますが、
ま、そういう部分はある部分で非常に核燃料サイクルは専門的でわからない所がありますが、

先ほど言われたように使用済み燃料というものは電気を作った後の物ですから、
そういうものはやっぱり消費者、我々からするとですね、消費しているところがしっかりと考えて、
理解しながら原子力を続けるべきかどうかをやっぱり議論していくべきだと思います。
あとなにか、よろしいですか?

ふくい15

女性の僧侶:
あなた自身は怖くないんですか?
こういうふうに受けて自分は怖くないですか?
もしハプニングがあったらどういう責任を取るか、ここで立って見ている時に
自分の怖さはないですか?

ふくい14

課長:
怖さって言いますか、もともとそういう意味では原子力っていうものは核燃料を
先ほどもちょっと言いましたけれど、非常に莫大なエネルギーを持つものを扱っているところがありますから。

女性の僧侶:
でも福島がこういうふうになって、可能性が無いというわけじゃない中で、
あなたは「安全性、安全性」とおっしゃっているじゃないですか。
そのこ怖さっていうものを、もし、

課長:
怖さって言いますか、
あの、いろんな怖さをイメージしながら、我々は何とかそれを抑え込もうと努力はしていますけれども、
怖さがあるからやめるという事ではなくてですね、
やはり一つは今の現状に於いては、電力の一つの基盤をなしているというふうには私は理解をしていますので、
ま、どんだけという議論はあります。
何時までという議論は、そりゃあありましょうけれども、
そういう意味で、今県内にある発電所があるという意味では安全のための努力を積み重ねるように
事業者、それから国にお願いしているという事です。

女性の僧侶:
要するに仮定でお話ししていますよね?

課長:
仮定といいますか、目の前で見ながら考えているというところではあります。
仮定って、

ふくい16

大飯郡高浜町女性の僧侶:
すみませんいいですか?
福井県大飯郡高浜町2-10○○です。
出家をいたしましたので名前は変わっておりますが、ほりおよりこといいます。47歳です。
私個人の意見として聞いていただいても結構です。
そこで、50件ほどの門徒の方と交流を続けて今まで生きてまいりました。
放射能被害は命というものと交わることができないものだと思っております。
放射能を無毒化できる技術はこの世に確立されていないと思っております。
そうである以上、再稼働はもちろん、原発というものは、全て無くしていただきたいと思っております。
高浜町はご存じの通り、早々に再稼働を要望する議決を町議会で出しております。

私の友人、私を育ててくれた多くの人、が、
今も、今現在、原子力というものによって生計を立てております。

私は再稼働を願う人を、憎みません。

私の、大切な、大切な、人達です。

福島の原発事故があった時に、私は、私の生まれ育った町は、日本地図から無くなるんだという事を実感いたしました。
どんなに報道がなされていようとも、わたしたちも、私の大好きな人達が住んでいる
私の生まれた町は報道されないのだという事を知りました。

報道によって、今回の報道によって、
先の戦争の時に、国は国民に真実を知らせないと学んできたことが、本当だという事を知りました。

声なき声を、声にならない声を、聞く努力を、福井の行政のトップの責任として、きちんと行って下さい。
よろしくお願いします。


課長:
逆に言いますと、今回この大飯が、いかにも全国で初めて動くということで、
これほど全国から福井に来られているというのは、「声なき声」ではなくて、
ま、いうなれば、非常に大きな反響でこの地が、いわゆる大飯が注目されている。
これ非常に違和感、わたしの方では違和感があってですね、
なんか、あの、我々が最初にという、そういう事、
「止めれば」という言葉はちょっと失礼かもしれませんけれども、
そういう形で3月から、ずっと何回もこういう申し入れを受けさせていただいています。
で、あのー、ま、「残念」という言葉がいいのか悪いのか、そういう意味では状況は変わっておりません。
すこし、動いたところはありますけれども、国としての判断基準が、
ただ、ま、そういう意味では非常に大きな声が、うちの課で、
原子力安全対策課にいろんなところから電話がかかってとかFAX等でですね、
非常にたくさん、ま、寄せられていることは実態としてありますので、
「声なき声」という事ではなくて、ひじょうにおおきなこえが、

大飯郡高浜町女性の僧侶:
いえ、ちがいます。ごめんなさい、
電話をかけられない人たちの声が「声なき声」なんです!

課長:それはちょっと・・・わかりませんでした

大飯郡高浜町女性の僧侶:
届く声じゃないんです。
掘りだして下さい!
そこに行って下さい!
簡単には言えません!

課長:それはそういうかたちでの、地元の声というのはあると思いますんで、

大飯郡高浜町女性の僧侶:その声です!私が聞いて欲しのは。

課長:それは地元としてのそれぞれ、あの、声を我々としても

大飯郡高浜町女性の僧侶:
どこまで、どこまで苦しめるんですか!
県としてもどこまで苦しめるんですか!

課長:苦しめるという事とはまたちょっと違うとおもうんですけど

大飯郡高浜町女性の僧侶:別の方策がないんですか?

課長:別の方策・・・

大飯郡高浜町女性の僧侶:雇用として、原子力じゃなくて他の事が考えられないんですか!?

課長:いや、それはだから、町としてのありかたで・・ぜんたいの・・

大飯郡高浜町女性の僧侶:その声にならざるを得ない苦しみが分からないんですか!?

課長:いえ・・そ、それをだから考えていくのは、まあ、やはりそれぞれの地域での考え方だと思います

大飯郡高浜町女性の僧侶:違います!!

課長:県は、

大飯郡高浜町女性の僧侶:声なき声を聞かないからです。

課長;いや、それは別に・・・我々が地元自治体に原子力を押し付けてきたわけではございませんので、あの、

大飯郡高浜町女性の僧侶:どういう形で、

課長:その町が全体としてこれからどうするかという事は、

大飯郡高浜町女性の僧侶:勝手に押し付けるんですか?

課長:いえいえ・・・それは違います。あの、立地っていうのは、

大飯郡高浜町女性の僧侶:国が、県が、そうしてきたんじゃないですか!

課長:してきたという事ではなくてですね、もともと立地というのは、その、その地域としてから

大飯郡高浜町女性の僧侶:その背景を見られたことがありますか?

課長:いやそれはその時代の背景だと思ってます、

大飯郡高浜町女性の僧侶:受け入れざるを得なかった背景、それが声なき声です、一つの声なき声です。

課長:そこまで我々はちょっと、その時代までさかのぼれませんので

大飯郡高浜町女性の僧侶:時代の問題じゃない。

課長:
だから、まあ、地元としてのいわゆる立地が誘致と言いますか、
「どうや?」というところからスタートしたと我々は思っていますし、
その中で県としてもそれを受領するかという事の県の議論も考えてきた訳でして、
我々の、県から、

大飯郡高浜町女性の僧侶:ですから、今度はここです。これからです、これからどう動くかです

課長:まあまあ、そういう地域でどういう議論をされているかという事になると思います。

大飯郡高浜町女性の僧侶:地元に任せる

ふくい17

永江雅俊(浄土真宗本願寺派)北海道:
ちょっと1分間いいですか?北海道から来ました。永江と申します。
チェルノブイリの子どもたちを救いたいと思って、今まで19年間、合計91名の子ども達の親になって、
毎年毎年1カ月間の親をさせてもらっています。

で、実はですね、御承知かもしれませんけれども
1977年のアメリカのピッツバーグ大学のトーマス・F・マンクーゾ博士の論文の中にですね、
スロー・デス(slow death穏やかな死)というのがあるんですけれども、
直訳すると、ゆっくりゆっくり死んでいくという意味ですね。スロー・デス。
実は放射能の怖さというのはすぐではなく、
実はチェルノブイリの事故では33人しか亡くなっていません。
でも、この25年間で約60万人亡くなっています。
そのうち被ばく者が250万人で、子どもたちが48万人なんですけれども、
その子どもたちを救いたいと思って、何とかできるかと思ってやってきましたけれども、

去年3月12日ですけれども、次の日に、12日に電話が来ました。
チェルノブイリの子どもたちから。
「日本大丈夫?フクシマ大丈夫?永江さん大丈夫?」そういう電話がきました。
わたしはその間、この地震国の中に、54の原発があるという事はとても悲しいことですし、
でもその中で今回、全てとりあえずですね、今のところ停止している訳ですから、
これを再稼働することなく、

なぜならば再稼働することによって100万kwの原発が動くことによってですね、
1年間で大体広島原爆の1000倍ものですね、ウランが出てくるんですね。死の灰と。
ですから、そういったことも一体どうするのか?という事も含めまして、
是非再稼働をとどまって欲しいという事をですね、
よろしくお願いしたいというふうに思っております。

ーもう、だいぶ約束時間をオーバーしていますので、ちょっと申し入れ書を持って来られている、
従来仏教からの申し入れ書とかを持って来られていますので、
受け取るだけ受け取っていただけませんか。




続きを読むにつづく





宗教者の会 きくち:
あの、宗教者の会のきくち委員なんですけれど、神戸・兵庫のメンバーの一人です。
ちょっとよませていただくだけで、御返答は結構ですので。

ふくい18


福井県知事 西川一誠様

関西で福島級の原発事故が起これば、世は滅びます。
野田総理の政治判断に、私たち関西の住民は大変な危険を感じています。
一国の首相としては日本人の生活と命をまず第一に守ることは任務ではないでしょうか。
日本の経済を優先し、幼い子どもたちやの未来を暗澹たるものにする権限を
わたしたちは、政治家にゆだねた覚えは断じてありません。

もしも、若狭地方で巨大地震が発生すれば間違いなく重ようひしめく原発軍はコントロール不能になり、
大量の放射能が関西を覆うのは素性です。
そうなれば1000億人の水がめである琵琶湖の水は飲めなくなります。
経産省原子力安全保安院はストレステストで、四国電力の伊方原発の安全評価を出そうとしました。
伊方原発は直下に活断層が存在することは有名です。
伊方原発を地震が襲えば大事故を発生し、大量の放射能は西風に乗り、関西を直撃します。
北に若狭、西に伊方、巨大地震が発生すれば関西の人間はどこに逃げればいいのでしょうか。
今は絶えず、東北、関東で地震が起こっています。

福島原発4号機の使用済み核燃料プールが地震で崩壊すれば
4000万人が避難しなくてはならないと米国の科学者が警告しています。
現在日本列島は地震の活動期で、
それは今世紀中半ばごろには四国沖の南海大地震まで続くと石橋克彦氏は警鐘をならしています。
このような状況でを考えれば、神戸兵庫は地元であると感じております。
大飯原発の再稼働に関して、わたしたち都市住民の不安を緩和して下さり、
再稼働をやめて下さるようお願いいたします。
わたしたち神戸兵庫の市民にとって、若狭地方の原発群の存在は
脅威であると同時に、日々の生活に必要な電気の供給源であるという、複雑な状況に置かれています。
若狭地方の方々にとって、我々関西の市民以上の脅威にさらされながらの日々を考えると申し訳なく、
頭の下がる思いであります。
日本は世界有数の地震国であることを肝に銘じて、文明の在り方を自然循環的にしてきました。
しかしながら、明治維新以降、西洋の暴力的人間が支配する思想を良しとする誤りに流されてきたのではないでしょうか。
わたしたちは西洋型の文明を乗り越える技術と手法を十分に持ち合わせていると思います。

原発の再稼働はなにとぞ辞めて下さるよう、伏してお願い申し上げます。

兵庫神戸は地元の市民会議
さよなら原発神戸アクション


どうぞよろしく


ネパールの方から上座部仏教からの請願書です。
渡すだけだというのでお受け取りください。

ふくい19



ふくい20

43:21
すみません一言だけ。
あの、さっきから聞いていると、ちょっとはっきりしない点が多いので、
僕はあなた自身の考えを聞きたいんですよ。
それというのも、
「安全性に配慮してやって行きたい」とおっしゃっていますけれど、
そうであるなら答えはひとつしかないんですよ。
どんなに基準をストレステストで設けても、自然の脅威というのはそれを何時も越えてくる訳だから、
だから、人間が決める、その線に意味はないんですよね。
だったら、安全性に配慮するのであれば、再稼働はしないという事以外に選択肢はない筈なんですよ。
だけど、「安全性に配慮してやっていきたい」とおっしゃっているんだから、
再稼働するのかしないのか、あなた自身の考え方を僕は聞きたいんですよね。

課長:
いや、結果的にそのぉ、今回の津波、ま、いろんな
福島第一の他にも太平洋側には福島第二、それから女川、東海第二と、
ま、10数基の原子力発電所が同じように、ま、高さは違いはあれ、津波に襲われている実態がある訳ですね。
東海、特に福島第二も非常に厳しい状態の中で何とか持ちこたえて冷温停止という、
ああいう事故にもならずに、ま、そういう事もあることもありますし、
そう言う意味では、今の状態でも大丈夫という事ではなくて、いろんな事をイメージしながら
たとえばこの高さまで水が来るように対策したけれどもそのうえも考えて次の事を考える。
ま、次の事で「そこまでで本当に大丈夫か?」また次の事を考えるという。
そういう意味でいろんなイメージを高めて、安全性を増していくといいますか、確保していくっていう、
ま、そういう事を我々は事業者に求めている


ー:いや、だから例えば15mまでなら大丈夫ですよとしていても

課長:いい悪いという事を、15m以上来ないという事を我々は求めている訳ではないという事です。

ー:そのたんびに、今度のような事故が起きていたら間に合わないじゃないですか

課長:だからそこのところのイメージを

ー:その段階で終わりじゃないですか

課長:を高めていくという事です

ー:何時になったらやめるの?そうしたら。

課長:いや、やめるとは、止めるとかそういうのじゃなくて。

ー:いつか止めなきゃアカン時がくるんやで
ー:そういう綱渡りみたいな形に国民をさらしておることへの責任はどこにあんですか?

課長:いや、綱渡りっていう言葉がよく分かりません

ー綱渡りやないかこれ

課長:
あのー、いわゆる安全を確保するというか、先程ちょっと言いましたけど、
他の発電所では安全が確保された訳ですね。

ーなんやそれ、確保されてないやんか1個も
ー安全確認されたのはどこですか?

課長:
いやいや、女川発電所は何にも。
住民が中に避難され増したよね、女川町は。
いやいや冷温停止という事では安全なんです。
燃料が損傷しないという事で言えば安全なんです。

ーそんなの運がよかっただけや
ーたまたま女川を直撃しなかったからじゃないんですか

課長:14m、その高さによるもの
も、も、も、いいですか。

ーつまり、国が進める、だから国なのか、
先ほどいわながさんは地元が同意したからだというような言い方をされました
それは地元だって言いたいわけでしょ?

課長:地元から物はスタートしてますという事を言っている。誘致という事で。

ーそれは県には責任はないという事ですか?
それに飛びついた側に責任があるって言いたいわけですか?

課長:
いや、一番最初の県内の経緯から行きますと、県が土地を考えてようするに○○原子炉を誘致しようとしたのが
昭和37年ぐらいですそれは時事ルです。。ただ他のところの美浜、高浜、大飯というのは、
それぞれ地元の方から「何とかならないか」というお声がかかっているのが実態です。
ですからそれは経過を踏まえて私は話をさせていただいている訳で、

ーそれは安全でもクリーンでもないと、

課長:
そう和30年代とか、40年前の時代のその地域の方のお思いなので、
ちょっと我々、それ以上の事は物は言いませんけれど、
あのー半島の先端。

ー現在は違うってわかるじゃないですか

課長:
それが今こういう形になって、こういうふうに発言書があるという事を
我々もその状態でこういう職についている訳ですから、
その部分についての安全には私も仕事としてやっているという事を申し上げます。
よろしいですか。


中嶌哲演:
最後に良いですか?最後にちょっとだけ。
先ほどですね、線量計を県外、福島から来られた方に教えていただきました。
県庁の外でも0.17マイクロシーベルト。
県庁のロビーの中でも0.16とか7ですか、
普通は0.05ぐらいが平均値なんですね。
3倍ないし4倍近くなっている。
これはマスコミのみなさん、沢山いらっしゃいますが、確認していただきたいんです。
で、件でもその事は確認されていますから、事実関係、いいですか、そういう測定はされましたか?

課長:いや、特にしていません。

中嶌哲演:
それからもう一つは、滋賀県から11月2日に行われたSPEEDIの、
大飯で大事故が、福島並みの大事故が起きた時の、気象条件に沿ってどれだけ拡散するかという地図が
関西各県提供されています、京都、志賀、大阪は公表しています。
滋賀県は福井県にその拡散地図を提供したと言われています。
事実ですか?

課長:いやSPEEDIは・・はっきりとは、私も担当ではないので

中嶌哲演:今日の朝日新聞全国版に出ています。

課長:SPEEDIではなくて滋賀県が行うコンピューターの、自分たちの解析コードを使って広げられた、

中嶌哲演:
そうです、で、滋賀県が提供されたその地図は京都も大阪も公表なさっているんですけどね、
滋賀県によれば福井県にも提供しているという事ですので
是非滋賀県から提供されたその地図を公表して欲しいんです。
というのは、
京都の100キロ以上離れた地域が50ミリシーベルトも被ばくするような線量値です。
その地図の白地図になっています福井県を見ますと
まさにおおい小浜を通りぬけてその拡散予測がされているんです。ですから、是非この高評をお願いします。
最後に、今日聞いていただいたように、福島県にはですね、
あの悲惨な、40年後に起こった悲惨な過酷な大事故によって、
福島県会それまで推進を決めてきた福島県会も県当局も脱原発に向かって、決断しました。
福井県は、せめてそういう過酷な事態を迎えてから決断するんじゃなくて、
今からはっきり目標を決めて脱原発を決断してもらってね、
その短期中期長期の政策を具体化していく。
わたしたち県民も努力しますけれども、まずは県の行政当局のみなさんがね、
それをやって欲しいと思っています。
県の原案などのお仕事もいっぱい残ります。
15基を収束させていく、あと始末させていくのは、いっぱい仕事がありますよ。
絶対皆さんの仕事が解放されることはありません。
そういう後始末の問題と原発に依存じない福井県作りを早めに決断してですね、
中長期の政策を共に考えて行こうじゃないですか。

課長:
発電所というのは電力会社の持ち物ですから、
ある意味で県がそれに対して「止めろ」というものではないです。
今方向規制の40年代の問題が新しく生まれてきますので、
しれは自治体としてどうしていくのかという事は県としては、ま、ご意見としてはお伺いいたします。


長時間にわたってありがとうございました。
きちんとお伝え下さい。よろしくお願いいたします。



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福島から非難されている住職さんはこの方?↓

大震災1年:声を上げよう 今の福井は3・11以前の福島に似ている 
坂井で避難、田中徳雲住職 /福井

毎日新聞 2012年03月28日 地方版

 ◇講演の機会にも「原発の話を避ける空気が…」

福島第1原発事故で警戒区域になった曹洞宗の寺の住職、田中徳雲さん(37)が、
妻や子ども4人と一緒に坂井市で避難生活を続けている。
かつて永平寺で修行をした縁で、福井に身を寄せた。
1年を超える避難生活の中で、「今の福井は、3・11以前の福島に似ている」と感じることがあるという。【山衛守剛】

田中さんは11年前から、福島県南相馬市小高区の同慶寺と双葉町の仲禅寺の両寺の住職を務める。
いずれも原発の20キロ圏内。
震災前から一貫して脱原発を訴え続け、一昨年9月には東京電力福島第1原発に出向いて
プルサーマル発電反対を訴えた。

そして、事故が起きた。
福島の被災地は3世代同居の世帯が多い地域だった。
住み慣れた土地に残ろうとする高齢者たち。子どもを連れて県外に避難する親世代。
父親だけ仕事のため被災地へ戻るケースもある。
田中さんも、地元に残る決意をした母親を置いて福島を離れた。子どものことを考えたためだ。

「家族や地域が引き裂かれる切なさ、寂しさは、言葉では言い表せない」。
一時帰宅で地元に戻ると、食料の腐臭が漂い、田畑は荒れ放題になっていた。事故は、日常を奪っていた。

福井に避難してから、被災地について講演する機会をしばしば持った。
しかし、「なるべく原発には触れないでほしい」と訴える主催者もいた。
「原発の話を避けようという空気は、3・11前の福島とよく似ている。
でも、声を上げないことが一番よくない」。
話しにくい雰囲気や無関心を装い続けたことが、今回の悲劇を引き起こした原因の一つではないか。そう感じている。

「賛成でも反対でもいい。もっとみんなでいろんな意見をぶつけ合うべきだと思います。
互いにいろんな話をすることができれば、1人の人間として、親として
何が一番大切かということに最後はたどり着くはずだと思うんです」

寺の催しで、地域の人に
「子孫のことを真剣に考えるべきではないか」「最終的に原発をどう処理するのか」と訴えた。
停電で原子炉の冷却装置が機能しなくなった時の危険性も説明した。
しかし、関心を持つ人は少なく、
みな「原発は絶対大丈夫だべ」と口をそろえた。
商工会からは「お坊さんはお坊さんのことだけやっていればいい。経済的なことに口出ししないでほしい」と言われた。


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comment 5
コメント
書き起こし、ありがとうございます。宗派を超えての申し入れ・活動に泣けてきます。先の大戦での宗教家達の過ちを繰り返さないという姿勢に安堵します。南相馬のご住職様の想いに共感します。取り急ぎお礼まで。(仙台市在住)
mami | 2012.05.31 11:13 | 編集
こんにちは。記事の公開ありがとうございます。
もしよろしければ、こちらの記事の表題を、「”宗派の枠を超え集結”原子力行政を問い直す宗教者の会福島県庁へ」から「福井県庁へ」に書き換えていただけませんでしょうか?

初見で迷いまして、これから身に来られる方も迷われる方もいるのかなと思いまして…
名前 | 2012.05.31 11:59 | 編集
ものすごい間違いでした(ノ>。☆)ノ キャッ
教えて下さってありがとうございます。
ki-ko | 2012.05.31 13:00 | 編集
いつも多方面にわたる書き出し、ありがとうございます。原発を動かしたい人たちの対応は全て同じですね、福島の事故は他人事のようです。これだけの宗教家の方々の真剣な決意を目の当たりにしながらも、どうしても真摯に受け止めているとは思えません。福井県の西川知事は「核のゴミは、消費地も責任を持って」と言われましたが、反対を押し切って再稼働した後のゴミは福井県が責任を持つのでしょうか。万一の事故の責任は福島県知事のように、もう誰かに押しつけることはできないでしょう。この覚悟なしに、原発は動かしてはいけないと思います。
ごまめの拳 | 2012.05.31 17:13 | 編集
おおい町民のような原発乞食に何を言っても無駄なんじゃないか?言ってみれば原発生活保護者じゃん。そもそも原発の立地場所は在日部落の集落が多いから基地外に何を言っても無駄に思える。福島の漁師やおおい町の住民は典型的なモラルハザードだろうな。
| 2012.05.31 18:25 | 編集
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