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06.01
Fri
おおい町で再稼動した場合の安全性に疑問を抱く人たちが、専門家を招いて住民説明会を開かれました。
説明会やおおい町など地元の住民などを上田崇順アナウンサーが取材しました。

このなかで、原子力を誘致して40年近い年月が過ぎても
原発の地元に地場の産業が根付いていないという話があります。
「原発が再稼働しないと仕事がなくなるから困る。再稼働して欲しい」という地元の方の声。
わたしはそんな地元の声をいままで、
「自分さえよければいいのか。ほんの少数の地元のために広い地域と未来を危険にさらしていいのか」と、
そんな声に非難の気持ちも一部抱きながら聞いていたところがあります。
でも、この番組を最後まで書き出していて、今、自分の見方が少し変わったのを感じます。

是非、最後まで聞くか読むかしていただきたい内容だと思います。


ーーーー


2012年5月30日
「大飯原発再稼動問題~もう一つの住民説明会」





「大飯原発再稼動問題~もう一つの住民説明会」

水野:
先ほどニュースで上田さんがいろいろとこの再稼働問題について伝えてくれました。
そうしましたら多くのリスナーの方から、再稼働に対する政治家の決断についてご意見。
ものすごい数を頂いております。ありがとうございます。
たとえば、「政治家たちは期間限定だったら天災は来ないとでも思っているんでしょうか?」
こんなふうにおっしゃっていますが、
じゃあ地元の方達は今どうなっているのか?
住民説明会が今度は違う形で開かれた。
そこへ上田さんが行ってきました。お願いします。

上田:はい、
前の土曜日に行われたんですけれども、福井県の大飯町で、
「もう一つの原発再稼働住民説明会」というものが行われました。
4月に行われたのは国が説明するという説明会でしたが、
一方で今回は原発の再稼働をしても本当に安全なのか確かめたいと
しっかり思っていらっしゃるみなさんが企画したというのが今回の説明会なんです。
参加したのは、140人ぐらいです。
4月の説明会が、町民の方が546人来たという事に比べるとやっぱり少ない。
5分の1強ぐらいかなという、参加者の方だったんですけれども、

水野:
それでもやっぱりこうした趣旨のところに住民の方が来るって、
今までおおい町では難しかったんじゃないですか?

上田:大変難しかったところを勇気を出してきて下さる方がいたというのが今回なんですね。

水野:勇気を出してこられた方140人。

上田:
で、そんな中時間を延長して質疑応答もいっぱい行われましたので、
その様子、やりとりの様子をまずお聞きいただきたいんですが、
住民の方が質問してらっしゃいます。
答える専門家の方というのが、元京都大学原子炉実験所の講師の、
ま、技術面の専門家ですね、小林啓二さんという事で、
そのやりとりをお聞きください。

ーーー

福島の今回の事故を見ていますと、
貯水タンクが原子炉の○○に向かって沢山冷やしていると思うんですが、
おおい町がもし、福島レベルの事故が起きた時に貯水タンクをどこに置くか?っていうのが知りたい。

小林:
えっと、すみません、タンクの問題は不意をつかれてましてね、ちょっときちんと調べていません。
ただ、敷地の図面から見ると、大飯というところは平らなところが少ないですよね。
非常に少ないですよね。
昨日も、タンクではないんですけれど、
免震重要棟を一体どこに造るのか?」というやりとりをしたんですけれども、
向こうは「まだ決まっていない」と言っていましてね、敷地が狭いのは認めまして、
向こうでもちょっと悩みの種のように感じました。
ですからタンクの設置場所というのもかなり難しいでしょうね。

ーーー

上田:
緊急時に冷却水を燃料棒に供給するための貯水タンクを
どうやって設置したらいいかという質問に対しての答だったんですけれど、

水野:場所がなさそうやっていう話ですね。

上田:
小林先生はその前日に関西電力に問い合わせをして、
「免震事務棟をどこに造るのか」というのを聞いていて、
その答えを、今説明会の中で回答として答えたんですけれども、

水野:
これから造るっていう事だけでも驚いていたんですけれど、
「造る場所が見つかっていない」というのもますます驚きですね。

上田:
そうなんですよね、他にも小林先生は、
「加圧水型という原子炉はスリーマイル島の原子炉もそうでしたけれども、
事故の時に挙動が非常に複雑で、作業員の人が判断を誤りやすいんです」と
で、「スリーマイル島も、作業員の判断ミスで起こったので大飯も心配です」という話をしていたり、
あとは、「政府、国会、東京電力、民間の事故調査委員会の審査がいずれも途上段階である」と、
再稼働した時の問題を指摘していました。
この他にも福島から来た4人の人が、実際に事故があったら、住民にどういう生活が来るのか。
そういう辛い体験談の話もあったんですね。
そして説明会が終わった後に参加した方からお話しを伺いました。
3人聞いていただきますけれども、2人はおおい町の人、もう一人は大阪から来た人ということで、
おおい町の方、大阪の方、おおい町の方という順番で声をお聞きいただきます。



続きを読むにつづく




ーーー

おおい町の方(女性):
震災直後はみんなあれが危ないものだというふうにして、
普通に推進していたりとか、そういう人たちも、そういう話をしてたんですけど、
1年ってそんなに短いのかなぁ、ながいのかなぁ、
雇用にからめられて仕方がない事なのかもしれませんけれども、
ただ今日みたいに福島の方のお話を聞けば、
仕方ないではなく、別の方策を考える術っていうのがあるんじゃないか?っていうのは思います。

大阪の方(男性):
大阪からです。車で3時間ぐらいです。
   ー今日はどうして来ようというふうに思われたんですか?
大飯原発の3号機4号機が再稼働しちゃうと、おそらくこの後続々と全国で続きますよね。
おおい町の方ではみなさんどういうふうに考えておられるのかな?というふうに思って。
原発立地の方は、それはわかるけれども、生活があるってよく聞きますよね。
その辺で実際どうなんだろうな?っていうふうに思っていたんですけどね、
だけど、きょう福島の方が言っていましたけれども、
「経済か命かって比べるものじゃないでしょ?次元が違う話でしょ?」って言われて、
全くその通りだなと思いましたね。

おおい町の方(男性):
ま、僕らはそんなに知見がないですけれど、
「安全だ」って保安院が言っていれば、それはそれでいいんじゃないかなっていう気がするんですよね。
もともと、おおい町という町は原子炉と生きていこうっていう町なんですよね。
再稼働しなければ必ず生活に困る人が出ます。

ーーー

上田:
という声が聞かれて、「再稼働は問題だ」という声が、実は今回少しずつ聞かれるようになっているんですが、
基本的には、

水野:おおい町でも再稼働が問題だと思う人が増えていて、声を上げ始めて入るんですね。

上田:
なかなか、でも声は上げにくいという事で、
インタビューをお願いしても「ちょっと収録するのはやめて下さい」という方が多いんですね。
で、一方で最後の方にもありましたけれども、
再稼働の問題というのは、おおい町では雇用の問題なんですね。

水野:仕事はどうか、生きていけるかどうかの話なんですね。

上田:
本当に多くの方が作業員をされていたり中に入って事務の仕事をされていたり、清掃の作業をしていたりして、
「原発がなくなったらどうやって食べて行けばいいんですか?」ということをおっしゃるんです。

実際に町に出まして仕事をしている方に今度は聞いています。
原発で作業をしているという方、それからタクシーの運転手の方、
それから大飯町で旅館を営んでいるという方の話です。
声をお聞きください。

ーー

原発作業員:
ま、そうですね仕事は減ってますもんね~。
ぼくらモロですもんね。
特に下請け下請けの会社になると余計に、
やっぱ、仕事が減ってきたら切るって言ったら下からじゃないですか。
地元の人達は、ホラ、発電所様様で儲かったところもいっぱいあるし、それを考えたうえで、
ん・・・どうしたらいいかとか考えていってほしいね。
ま、再稼働に向けた方が、おおい町はこれから先もやっていけるだろうし、ん・・。

タクシー運転手:
わしら、その、給料が大分やっぱりね、
タクシーがね、もうほとんど発電所関連ばっかりやんね。
発電所関係がなかったらほとんど仕事が無い。
まだ一日おって、1メーターとかそんな人ばっかりやん。
あの売上なんかも、ホンマもう、1000円や2000円で、それでまた、それの何割やな。
これ、安全にこしたことないけど、やっぱりあの、動いてもらわんとね、うん。

旅館経営者:
ほんなら、我々の地域の経済がどうのこうのという問題が必ず出てきておるんやけど、
ま、そのー、俺らに言わせたらな、
反対なんて言っている人、勝手ねん!
これからの、地方のそこの立地地域の経済面を考えましょうって、入ってんねん、項目にね、いくつかね。
これからじゃあ、おい、こまるやろ!と、ね。
今現在明日から困っとるのに、これからって、
これからどう対策すんのや!
雇用を考えましょうって、
原発が無くてここにどうして雇用が,この1カ月や2年や3年で生じるのやと。

ーー

上田:
はい、直接仕事があるという方は、こういう意見なんですよね。
商売をしている方というのはこういう意見なんですけれども、
一方で普通に主婦の女性の方、小浜町、
おおいの隣の小浜市に住んでいらっしゃる主婦の女性の方にちょっと話を聞いてみましたら、
ちょっと気になる感想がありましたのでその女性の声をお聞きください。

ーー

小浜市の主婦:
この小浜町が今喋れているからね。
もう、大きい建物なんかが、みななくなっていっているから、
そうかと言って、おおい町がそれを動かしたさかいに、いうてね・・どうなるかなんて私らにはわからない。
  ー動かしたからと言って、よくなるとは
うん、町がよくなるって思われへんもんね。
  ーそれはどうしてですか?
やっぱりほら、なんか企業っていうか、勤めるなんかがあったらいいけどね、
工業団地いうか、ね、
いろんな工場がいくつかねあって、企業やから、使われる人があれば働く
この辺の人は行っている人は原電にどんだけの人が行っているのかは私には知らないしね

ーー

上田:
地場産業として、「原発に関連する何か、会社とか工場が地元にない」と、この人は言っているんですね。
ですので、「動いたとて、町全体がにぎやかになる雰囲気を感じない」と。

水野:再稼働をしたから町が潤うという感じがもうないとおっしゃるんですか?

上田:
うん・・・あの、原発が動いていても関連する会社は都市にあったり、
作業をされる方も都市から泊りに来て、旅館に泊ってそこから作業に入る。

水野:あぁ、根付いたビジネスになっていないと!

上田:
そうなんですよ。
そこを指摘していらして、町の活性化につながっていない。
何か、例えば自動車ですと部品の工場が地元にあったりして、
そこに勤める人がいる。
そこに住む人がいる。
で、そうなってきて地域が活性化してきて始めて地場産業。
そういう大きな企業がきて、何かそういうのがあるというような事のメリットを受けられるんじゃないかと。
いうふうに話している。
会社を起こす補助があったりとかベンチャー企業が起こったりとか、そういうのが出てこないっていう話なんですよね。

水野:そんな話を地元の方から聞いたのは私は初めてです。

上田:
いや、僕も初めてで、ちょっと驚いてしまったんですけれども、
原発が来たって、動いていたって、この小浜市は衰退しているんだというのがこの女性の方の意見で、
結局、作業員の方、宿泊施設の方、飲食店だけなんじゃないかという声をお聞きいただきました。



-2-

上田:
そのあたりの経済面についてある答えを指摘される方が説明会で話をしていました。
関西学園大学の総合政策学部のパク・スンジュン(朴勝俊)さんという方が、
この経済面でどうすればいいのかという事を、
原発を止めてどうしようという当たりの話をしていますので、
そのパクさんの話をお聞きいただきます。
まずはこちらです。

ーー

パク・スンジュン:
福井商工会議所の方のお話によりますと、
福井県に原発が立地して40年近くになるのに、
原子力関連産業が一社も育っていない
というような事をおっしゃっていました。
地場の産業基盤の大半は孫請け以下で業種も建設業が約6割。
製造業はわずか4%とという厳しい数字だと。
そのように、「原発関連産業自身が地場産業になりきっていない」というところがあるように思います。

ーー

水野:
遠くの会社は儲かってはるかもしれないけれど、
地元の会社が育つような仕組みになっていないという事ですね。


上田:
そうなんですよ。
先ほどの中にもありましたけれど、下請け、孫請け以下の建設業が中心で、それが6割。
製造業に至っては4%という指摘ですよね。
だから、原発頼りというのが、
たとえばそれに関する製造業があるとか、メーカーがあるとか、地場の関連産業というのが繋がっていないと。
このあたりは先ほどの女性の声と全く重なっている部分なんですよね。
だから、「原発が無かったら仕事がすぐになくなるというふうになってしまうという危険がある」というご指摘なんです。
で、じゃあどうすればいいんだと。

水野:どうすればいいんでしょうね

上田:
というところでもう一度、この関西学園大学のパク・スンジュンさんの声なんですけれども、
非常に興味があったのがですね、「廃炉ビジネス」ということばなんですね。

水野:廃炉?

上田:
原発を止めて廃炉にしていく。
この中で仕事があるという提案なんです。

水野:簡単に廃炉にはできませんからね。

上田:
お金もかかります。
その「廃炉ビジネス」についてのパクさんの言葉をお聞きください。

ーー

パク・スンジュン:
「廃炉ビジネス」を中継ぎにという事です。
海外ではすでにアメリカ・ドイツ・フランスなど、70基の原発が廃炉、解体されていて、
専門の解体会社も出来ていると。
では、日本ではどれ位の費用か。
一番最初に廃炉になりましたのが東海1号という原発。
これがですね、2020年ごろまでに廃炉が完了するということで、
解体に350億。そして、廃棄物の処理に580億という事で、合計930億円。
”ふげん”。
敦賀の”ふげん”ですけれども、
これは2006年から2028年まで750億円かけて廃炉にしていくと。
この28年までこういうふうな関係でお金が動くという事になって行きます。

ーー

上田:
廃炉にするにも非常に大きなお金がかかるので、
「そのお金は地場の産業でやって、しっかりと経済を動かしていきましょう」という話なんですね。

水野:
廃炉に900億円かかるんだから、それを地場にという提案でした。
近藤さ~ん、
これまでのいろんな説明会のお話しを聞いてらして、いかがでした?

近藤:いや、そこの部分はちょっと、「はぁ―、なるほどな」って思って、意外性がありました。

水野:近藤さんも意外でしたか

近藤:
うん、
つまりそれが無ければ生活ができない人たちが地元に沢山いらっしゃるんだと思っていたからね。

水野:
わたしも、そう思っていました。
しかしながら、じゃあ、・・・
確かによそから人は来るかもしれないけれど、
地場の人達が自力で儲けられる仕組みが出来ていなかったと。

近藤:
そうですね、
結構それは大きいテーマのひとつの、
なんていうんでしょう、先を見る時のポイントになるよね。

水野:
大きなポイントですね。
で、じゃあ今度は廃炉にするともし決めたならば、そこに900億円もいるやないか。
「それを地場で儲かるような仕組みに作らねば」というご提案ですよね。
これたとえばもしも、国がこういうビジネスを掲げてやるとなったら、
上田さん、地元の人達はどうでしょうね。

上田:
そうなんですね。
当面まだ大丈夫だっていう話になって行きますよね。
今までは電源三法交付金とか、そういったお金というのは、
公共の建物、箱物を作るのにおもに使われてきたわけで、

水野:行ってみたらやっぱりそうですか

上田:そうですね。
もう大きな建物はいっぱいあったりするんだけど、
総合運動公園はナイター設備のある野球場があったりとか、
ものすごい大きい体育館があったりするわけなんですよね。
でも、その維持管理費というのが、逆に今度は地方財政を苦しめていくと。

水野:
建てるのはそんな交付金で建てられても、そのあとやっていかなあかんのに、
税金がまたかかりますよね。

上田:
そうなんですよね。さんせっけい(?)の観光ホテルの稼働率も3割とかですね、
非常にいいホテルがあるんだけれどもという事になってしまっていますので、
そこを何とか「廃炉ビジネス」の移用で中間的に、中継ぎ的にして次の産業に移行しようというのが
パク先生のアイディアです。

水野:次の産業に移行って、たとえばイメージはあるんですか?

上田:
たとえば、自然エネルギーとか、
次世代への再生可能エネルギーと言われるものを提案されていましたよね。

水野:はい。

上田:
今回話を聞いていて、まず大事だなと思ったのは、
こういった話をする事がおおい町で出来たという事の意味。

水野:
はい、
今まで原発賛成以外は物が言えなかった人たちが、いろんな議論ができた

上田:
はい、こういう事が町内で開かれたという事が非常に意味があることだということ。
それから、焦点はやっぱり経済ですよね。
仮に無くなった時に町をこう、どうやって立て直すかというところまでのアイディアを出して話をしないと、
この問題はやっぱり・・出来ない。

水野:
単に再稼働問題ではないんですね。
人々の暮らしの仕事の問題なんですよね。
で、そこもセットにして、国が提示できるかどうかを問われているんでしょうね。

上田:それで初めて、平等に見て話ができているという事になるんじゃないですかね。

水野:はい。おおい町からのリポート。上田アナウンサーでした。

ーーー

水野:こんどうさ~ん、
多くのリスナーの方々から、この再稼働問題についてお声を頂いております。
そして先程の上田アナウンサーのリポートに対しては、
おおい町のみなさんの話ですね、
「地元の苦労に対して、政府はなにも回答できないまま再稼働に一直線なんですね。
これは間違いではないでしょうかね」というふうにくださいました。
近藤さんは、どんな感想ですか?

近藤:ぼくは、ある意味基地経済なんかと似ているのかなと思ったんですよ。

水野:ああ、米軍基地の話ですか。

近藤:
うん。
だから原発がなければ立ちいかないと、単純にそう思っていたところがあって、
そうじゃないんですよね。
で、そうじゃないっていう事が見えてくると、政府の関与の仕方ひとつで、

水野:そうなんですよ

近藤:
全然答えの出し方が変わってくるし、
地元地元っていう意識は、実は原発の問題は、福島の問題は東京問題だ。って言った人がおったですよね。
つまり東京が潤うんだと。

水野:そうですよ

近藤:
で、そういう理屈でいくと、
その本当に地元というのは、別に太りも痩せもせんけれども、
それによって太っているところっていうのが実はあって。
そういう、やっぱり答えの中で要するに再稼働というのも考えられたんかな?みたいなね。
ん・・・だからそういう地元のレポートと、今日出たいろんな政治の動きが、
どうもなんか関係あるなみたいな気がしてきましたね。

水野:
リスナーの方は
「安全の保証もないのに再稼働とは驚きです。野田さんがどう責任を取るんですかね?
副大臣が常駐しても、事故が起きればどうにもなりませんよね」といただきました。
今日、新藤兼人監督が100歳で亡くなられたという事をお伝えしましたけれども、

近藤:そうですよね、反核ですよな、あの方は。

水野:反核でずっとこられた。
で、私は一度だけお話しをうかがった時におっしゃったのはね、
「女に希望がある」っておっしゃったんです。
「男の人の多くは組織に組み込まれて、個人としての意見を言えなくなってしまう」と。

近藤:そうですね・・・

水野:
「でもその組織が何をするか?その象徴がもう国なんだけど、
国って、どういう存在なのか?ってずっと描いてきたけれど、
女は言う事聞かんで、どんな状況でも生きる方を選ぶ」と。

「そこに僕は希望を見出します」とおっしゃったのを思い出しました。

もう一つの生き方というものが、日本は出来ないのか?
そんな事を上田さんのリポートから感じました。
たねまきジャーナルでした。

ーーーーー

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comment 3
コメント
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| 2012.06.01 14:00 | 編集
非公開にされると「このコメントは管理人のみ閲覧できます」と表示され、お名前もアドレスも他の方には公開されません。
コメントを下さった日時だけが表示されていますので、どうぞご安心ください。
多分、ご自分のパソコン内だけにお名前が保存されているのだと思います。
ご不安でしょうからこのブログからは一応削除しておきます。
けれど、どうかご安心なさって非公開でコメント下さい。
非公開でなくても他の方にメールアドレスは知られることはありませんのでご安心ください。
実は・・・私にもあなた様のアドレスは分かりませんww・・
温かいお言葉ありがとうございます。(。◡ .◕)♡
ki-ko | 2012.06.01 18:24 | 編集
関西の方はこちらの現状をご存じなく楽観的だと思います。ここは福島原発から200k離れたところです。福島県内ではありません。しかし今も放射線量が高く0.2から0.3あります。子供を健康に育てていける状況ではありません。事故後こんなに離れているにもかかわらず多くの方が別の場所に引っ越していきました。当時気にしすぎではないの、と思っていましたが政府や東電が事実を伝えなかったことで自分たちが無知であった事が分かりました。今茨城県南や千葉北部地区の人口が減っています。私の周りの知る限りの人たちはもう政府や専門家を信じておりません。みな原発停止ではなく原発がなくなることを願っています。絶対安全はあり得ないのです。
松木 香 | 2012.06.16 07:26 | 編集
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