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原発誘致で地元は本当に潤っているのか?柏崎市矢部忠夫議員さんの話(動画内容書き出し)


2010年2月10日


福島第一原発事故よりも一年以上前の発言です。
山口県上関町・祝島で柏崎市議会議員さんがお話しされている内容ですが

違う視点から地元が見えた!「大飯原発再稼動問題~もう一つの住民説明会」
5/30たねまきJ(内容書き出し)
の地元に関してとても通じるところがあり、
立地自治体の現状について理解しやすい内容だと思いましたので書き出すことにしました。


ーーーー


柏崎市議会議員 矢部忠夫さん




皆さんこんばんは。
今ご紹介いただきました新潟県の柏崎市というところからまいりました。
矢部忠夫と申します。
ここもそうだと思うんですが、原発が来るとですね、
その原発を起爆剤にして、町を起こそうと、
元気な豊かな町にしようというのが、その推進の人たちから言われました。
それから電力会社はですね、
「原発はきちんと放射能を閉じ込めて絶対に出さない」と。
「空にも出さないし、海にも流さない」こういう事を言っていますが、
それがすべて嘘だという事がですね、この30年、40年の中で明らかになったという事であります。

放射能の話をしますとね、
「絶対出さない」と言っていたが、実は原発には煙突があります。
煙を出さない煙突なんですが、そこからはですね、
微量かもしれませんが、毎日、毎日、煙突からは放射能が出ています。

それから、温排水というか、原発は海の水出冷やしてですね、また海に戻す訳ですが、
そうすると、大体7度ぐらいの温度が上がった水が流れていきますが、
その事も大変な問題ですけれども、
その中には確実に、微量なんです。
微量なんですけれども、放射能が出ているというのが現実の話です。

2年半になります。
おととしの7月16日にですね、中越沖地震というのが起きて、原発が7基全部止まりました。
「断層は近くにはない」と言っていたんですよ。
ところが実際にはですね、それが、今現在では36kmと。
「無い」と言っていたものが36kmの断層があると。
それが今、国も東京電力も認めた話なんです。

マグニチュード6.8です。
絶対に起きないと言った4倍の強さの地震が起きました。
「将来もっと大きい地震が来るよ」と、学者先生が話をされている訳です。

原発を進めてきた人たちがどういう事を考えたかというと、
原発によって、柏崎刈羽の人口が増える。
それから原発が来ると企業誘致ができる。
それから、当然ながら商店が増える。
企業が来るから工場が増えるわけです。
そういう事によって町が豊かになると、こういう事を言ってきたんですが、


人口は増えたか?

じゃあ実際どうだったか?と言いますとね、
これがちょうど原発の工事が始まる時の人口です。

柏崎11

この一番ピークはですね、これは平成7年なんですけれども、
この時が原発の7基目の工事が終わった年なんです。
それからまた、どどどどッと、こういうふうに下がった。
で、最初と大体同じくらいの人口になってしまったということです。


企業は?

工場の数はこんな感じです。

柏崎12

で、この工場はですね、逆に原発があるっていう事を理由にして撤退した会社も沢山あるんです。
それからみなさん”ブルボン”ご存じですかね?
ブルボンっていうお菓子。
あのブルボンの本社が柏崎にあるんですよ。
私が今日お世話いただいた宿でお茶菓子がでて、ポッと見たらブルボンだったんですよ。
で、見たら製造元が書いてないんです。
住所が書いてないんですね。
問屋さんから、全国の問屋さんから
「柏崎っていう名前を消してくれ」というふうに言われたと。
それはなんでかと言うと、

柏崎=原発=放射能汚染

こういう形でですね、きょう頂いたお菓子も(笑)
こういうようにですね、企業は来てくれないんですよ。
これは、いくら誘致しようとしても来ないというのが現実なんです。

柏崎で、こんなに7基の原発で電気を起こしているわけですが、
この電気は1kwたりともですね、地元では、新潟県では消費していないんです。
東京電力という電力会社が作っている原発ですが、
この電気は全部東京へ持って行くんです。
柏崎から東京までは約300kmなんですけれども、
それをですね50万ボルト、100万ボルトとかね、送電線で持っていっているんですよ。
ま、そんな事もありましてですね、なかなか工場も少ない。

工場の従業員数を表したグラフなんですけれども、

柏崎13

これもやっぱり、少なくなっているという事ですね。

工場からの製品出荷額をグラフに表したものですが、さっぱり上がらない。

柏崎14



商店は増えたか?

商店の数です。

柏崎15

こういうような形でですね、
原発と商店は全く関係ないですね。
それからこういうことがありました。

1号機を造る時には、とにかく地元が良いメリットにならなくてはいけないという事でですね、
いろいろな、たとえば机だとか椅子だとか、調度品だとか、
こういうものを地元の業者から入れました、確かに。

しかし、それは1号機の時だけだったのです。

2号機以降は全部東京だとか、大都会の卸問屋と言いますか、
そういうところと競争させられて、なかなか地元が太刀打ちできないと、
こういう問題があります。


地元自治体に入る金

地元の自治体にはお金が沢山入ります。
どの位のお金が入ったかと言いますと、
30年間で、2400億円です。

ここで言えば上関町の町の予算の一部です。
これは、原発の金が入ってくるとものすごく膨らんじゃうんですよ。
同じような市はこの赤グラフ。
赤い線なんですが柏崎市はこういうふうに頭出している。

柏崎16

財布が大きくなっている。


支出額と借金

三法交付金と言ってですね、原発が来たら、
「原発のおかげでこういうふうに立派な町になった」という事を宣伝するためにですね、
道路を直したりももちろんしますが、
いわゆる博物館をつくったりですね、箱物です。
体育館をつくったりしました。

しかし30年も経つとですね、そろそろ建て替えなきゃダメだとか、
あるいは修理費が沢山かかります。
それを表したのがこのグラフなんです。

柏崎17

青いグラフが、建物、道路も含めた修繕料ですね。
赤いのがさっき言ったように全国の同じようなレベルの市と比べたものです。
柏崎が圧倒的にこういうふうな形で、お金がこれからかかってくる。

で、このグラフはですね、これはもっと衝撃的な事なんですが、
これだけのお金が入って、柏崎は、柏崎市は豊かになったなぁと、誰しも思う筈ですし、
推進側はそういうふうな宣伝をしてきたわけですが、
これはね、借金の額です、柏崎の。

柏崎18

これは、オギャーと生まれた赤ちゃんから、寝たきりのお年寄り。
つまり、全部の人口ですね。
一人当たりになおすといくらになるかというと、
100万なんです。

これはね、よその同じ市に比べたらとんでもない。
しかも、それだけのお金が入ったのに、借金だけがこういうふうに増えてしまっている。


三法交付金

これが、原発の工事が終わってから5年間貰える
いわゆる三法交付金という金の流れをグラフにしたものなんですが、

柏崎19

先ほど言ったように、最後の原発が出来て動いてから
既に13年も経ったわけですね。
そうするとこの金ももちろんゼロなんですけれども、こういうふうな形で。
これ、なぜこういうふうに凸凹デコボコがあるかと言いますと、
これは7つのうちの、2つの原発が隣の村と敷地を共有しているというんですかね、
そういう事によって多少デコボコがありますが、
このような形で沢山入ったんですが、今はまったくお金が入ってきません。


固定資産税

原発ができると膨大な固定資産税が入ってきます。
しかしこれも15年間経つと残存価格、
後は1割ぐらい、5%ぐらいしか残らんという事でですね、
これも限りがあるんです。
ゼロにはなりませんけれども、10年経つと半分以下になるということで、
どういう事になったかというと、これが一番最後に原発ができた年です。

柏崎20

徐々に上がっていきましたが、どどどどッとこういうふうに下がっています。
固定資産税だけです。

しかしこれはすごい額なんです。
動いてから25年経つ訳ですけれども、この合計が1600億。


その他の交付金

その他にも色々な、
三法交付金はもうなくなったけれども、
三法交付金だとか、今の固定資産税だとか、その他に、
あの手この手で次々と新しい交付金を作っています。
原発を認めさせるためにね。

しかしその全体の、原発から来る全体のお金を足してみてグラフにするとやはりこういう形です。

柏崎21



本当に推進派だとか、県も含めてですね、
本当に立派な素晴らしくなるなんていう事はですね、
眉に何回も何回も唾付けた方がいい。


ーーーー

原発が来たことにより企業が離れて行くという内容がありました。
破産寸前の町が一瞬だけ裕福になったように見え、
けれど結果的に、他の市町村よりも莫大に多い借金を抱えている。

つまり、原発を誘致した自治体も住民も被害者なのではないだろうか?

そして、都市に住む人々の中で、
電気が300kmも離れたところからの原発からやってきているという事を
3.11の事故前にどの位の人が知っていただろうか?

原発の闇をさらに強く感じました。



福島第一原発事故後大飯原発を再稼働すれば、
ますます大飯原発地元から人口は減り、企業は撤退し、苦境に立たされるだろうという事を
なぜ、おおい町議や町長、福井県は想像することができないのだろうか?

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リンクさせていただきました。

いつも興味深い記事、ありがとうございます!(^^)!